JPH077433U - スピニングリールの釣糸案内装置 - Google Patents
スピニングリールの釣糸案内装置Info
- Publication number
- JPH077433U JPH077433U JP4127693U JP4127693U JPH077433U JP H077433 U JPH077433 U JP H077433U JP 4127693 U JP4127693 U JP 4127693U JP 4127693 U JP4127693 U JP 4127693U JP H077433 U JPH077433 U JP H077433U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm lever
- bail
- fishing line
- convex portion
- line roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラインローラー外周のアームレバー並びにベ
ール取付部材との隙間寸法を高精度に設定できるスピニ
ングリールの釣糸案内装置の提供を目的とする。 【構成】 ローターアーム部に反転自在に支持されたア
ームレバー16に、ベール18の端部が取り付けられた
ベール取付部材20を装着し、該ベール取付部材と前記
アームレバーとの間にスプールに釣糸を案内するライン
ローラー22を設けてなるスピニングリールにおいて、
前記ベール取付部材20と前記アームレバー16のうち
の一方20に形成した凸部20Aと、該凸部を受け入れ
て中心軸線が一致するように位置決めできる内側寸法を
有するよう他方の部材16に形成された凹部16bとを
具備し、前記ラインローラ22が前記凹部16bと前記
凸部20Aとの係合した係合部20Aに軸承されている
よう構成する。
ール取付部材との隙間寸法を高精度に設定できるスピニ
ングリールの釣糸案内装置の提供を目的とする。 【構成】 ローターアーム部に反転自在に支持されたア
ームレバー16に、ベール18の端部が取り付けられた
ベール取付部材20を装着し、該ベール取付部材と前記
アームレバーとの間にスプールに釣糸を案内するライン
ローラー22を設けてなるスピニングリールにおいて、
前記ベール取付部材20と前記アームレバー16のうち
の一方20に形成した凸部20Aと、該凸部を受け入れ
て中心軸線が一致するように位置決めできる内側寸法を
有するよう他方の部材16に形成された凹部16bとを
具備し、前記ラインローラ22が前記凹部16bと前記
凸部20Aとの係合した係合部20Aに軸承されている
よう構成する。
Description
【0001】
本考案はスピニングリールの釣糸案内装置に関する。
【0002】
ローターアーム部に取り付けられ、釣糸巻取り位置と釣糸放出位置とに切替、 反転自在に支持されたアームレバーと、スプールに釣糸を案内するラインローラ ーと、ベールを保持するベール取付部材とを有する釣糸案内装置が、実開平3− 79660号公報や実開平4−77770号公報でも見られるように従来より知 られている。
【0003】 これらの公報にも見られるように、ベール取付部材には軸部(凸部)を有し、 この軸部を介してアームレバー側からのねじ締結によって連結固定されている。 一方、ラインローラーはこのベール取付部材の軸部外周に軸承されている(ほぼ 同心状態である)。従って、ラインローラーの外周はベール取付部材の大径部内 周面に対しては微小な設定隙間を保持できる。
【0004】
然しながら、ベール取付部材とアームレバーとの連結はねじ締結であるため、 両部材の相対位置決め精度は低い。従って、ベール取付部材の軸部に対して同心 状に軸承されているラインローラーと前記アームレバーとの相対位置決め精度は 低く、このため、ラインローラーの外周と、該ラインローラー外周に近接したア ームレバーの傘状縁部内周との微小設定隙間寸法の精度は低く、ラインローラー がアームレバーの傘状縁部内周に部分的に接触したり、逆に隙間が大きく開いた 部分が生じたりし、後者の部分では釣糸が糸噛みし易く、釣り操作に支障をきた すことがある。
【0005】 依って本考案は、ラインローラー外周のアームレバー並びにベール取付部材と の隙間寸法を高精度に設定できるスピニングリールの釣糸案内装置の提供を目的 とする。
【0006】
上記目的に鑑みて本考案は、ローターアーム部に反転自在に支持されたアーム レバーに、ベールの端部が取り付けられたベール取付部材を装着し、該ベール取 付部材と前記アームレバーとの間にスプールに釣糸を案内するラインローラーを 設けてなるスピニングリールにおいて、前記ベール取付部材と前記アームレバー のうちの一方に形成した凸部と、該凸部を受け入れて中心軸線が一致するように 位置決めできる内側寸法を有するよう他方の部材に形成された凹部とを具備し、 前記ラインローラが前記凹部と前記凸部との係合した係合部に軸承されているこ とを特徴とするスピニングリールの釣糸案内装置を提供する。
【0007】
アームレバーとベール取付部材とに形成した凸部と凹部とが、嵌め合わせて両 中心軸線が一致するように位置決めできる寸法を有するので、両部材の相対位置 は高精度に設定される。ラインローラーはこの係合部に軸承されてほぼ同心状態 であり、結局ラインローラーと両部材との隙間寸法は高精度に設定される。
【0008】
以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づき、更に詳細に説明する。 図1はスピニングリールを示す。ローター10に形成されている一側のロータ ーアーム部12の先部に釣糸案内装置が装備されている。即ち、釣糸24を巻取 る巻取り位置と、放出する放出位置とに反転自在に支持されたアームレバー16 と、ベール18の端部を取り付けて前記アームレバー16に固定されているベー ル取付部材20と、両部材間に配設されて回転自在なラインローラー22とを有 している。釣糸24はこのラインローラー22を介してスプール14の上に巻取 る。
【0009】 この釣糸案内装置につき以下説明する。図2を参照すると、アームレバー本体 16Hの先部には、例えば外周面16aを基準にアームレバー本体16Hにガタ のない嵌合(圧入等)によって一体化した位置決め部材16Aが、所定の内径寸 法を有する円形凹部16bを有している。この位置決め部材16Aと前記アーム レバー本体16Hとを合わせてアームレバー16を構成している。
【0010】 一方、ベール取付部材20はアームレバー16側に対して円形凸部20Aが突 出しており、この円形凸部20Aは前記円形凹部16bに対してガタなく嵌合す る外径寸法を有している。従って、円形凸部20Aと円形凹部16bとは係合さ せた場合に同心状態に位置決めされ、この状態でベール取付部材20はねじ部材 30を介してアームレバー16にねじ締結される。
【0011】 この円形凸部20Aと円形凹部16bとの係合からなる係合部のうち、円形凸 部20Aの外周に軸受32を配置し、それを介してラインローラー22を軸承し ている。一方、ベール取付部材20には切削加工等によって円形凸部20Aと同 心状態に内周面を形成したカバー部20Bを形成しており、これによってライン ローラー22の外周端部を覆っている。
【0012】 また、アームレバー本体16Hも、この実施例では前記位置決め部材16Aの 外周面16aに接触する該アームレバー本体16Hの内周面を基準に切削加工等 により延長した内周面を有するカバー部16Bを形成しており、ラインローラー 22の他の外周端部を覆っている。
【0013】 上記のように切削加工等によって加工する場合は基準面に対して精度良く加工 が可能であるため、前記円形凸部20A(又は円形凹部16b)の中心軸線に対 して各カバー部の内周面は精度良く同心状態に形成されている。従って、ライン ローラー22の外周面に対する各カバー部20B,16Bの内周面との隙間は所 望値に精度良く設定できる。従って、釣糸24が糸噛みを生じたり、また、ライ ンローラー22と各カバー部の内周面とが接触することが防止される。
【0014】 図3は釣糸案内装置の第2実施例である。第1実施例と異なるのは、位置決め 部材16Aの外周面16aの外径が小さく、カバー部16Bの内周面の径と一致 していないことであるが、他の構成は同じである。
【0015】 図4は第3実施例を示す。アームレバー本体16Hの円形凸部16HAとベー ル取付部材20の円形凸部20Aの外径寸法同士が同じであり、このアームレバ ー本体16Hの円形凸部16HAの外周にガタなく嵌合するように内面を形成し て該アームレバー本体16Hに一体化されている位置決め部材16Aの、前記内 面の延長である円形凹部16b内にベール取付部材20の円形凸部20Aが隙間 なく嵌合されている。
【0016】 図5は第4実施例を示す。この例では位置決め部材という別体の部品は存在せ ず、アームレバー本体がアームレバー16そのものであり、該アームレバー16 に円形凹部16bを形成し、この中にベール取付部材20の円形凸部20Aを隙 間なく嵌合させてベール取付部材20を位置決めしている。この場合、カバー部 16Bの内周面は円形凹部16bを基準に同心状態に切削加工している。これに よりラインローラー22の外周面とカバー部16Bの内周面とには高精度な隙間 寸法が保持できる。
【0017】 図6は第5実施例を示す。この例でも上記第4実施例の場合と同様にアームレ バー本体がアームレバー16であり、このアームレバー16に円形凹部16bを 形成し、この中にベール取付部材20の円形凸部20Aを隙間なく嵌合させてベ ール取付部材20を位置決めしている。また軸受を介さずにラインローラー22 を軸承している。第1実施例から第4実施例と比較してラインローラー22の回 転摩擦抵抗に相違は有るが、ラインローラー22の外周面と各カバー部20B, 16Bの内周面との隙間は同様に精度良く設定される。
【0018】 図7は本考案に係る第6実施例を示す。ベール取付部材20は、ベール18を 固定する中心部の金属製のベール取付部材本体20Hと、この外周に一体化され ている樹脂製のラインスライダー20Jとからなり、また、アームレバー16も 金属製のアームレバー本体16Hと、同じく金属製の位置決め部材16Aとから なる。該位置決め部材16Aはその外周面16aを基準としてアームレバー本体 16Hにガタのない嵌合によって一体化している。この外周面16aは所定内径 寸法を有する円形凹部16bと同心状態に切削加工で形成されている。
【0019】 一方、ベール取付部材20の円形凸部20Aは前記円形凹部16bに隙間なく 嵌合するように外径寸法を設定してあり、係合させるとベール取付部材20はア ームレバー16に対して精度良く位置決めされる。また、カバー部20Bの内周 面は円形凸部20Aに対して同心状態に切削加工されており、他のカバー部16 Bの内周面は位置決め部材16Aの外周面16aの接触する基準面の延長部とし て形成されており、該位置決め部材16Aの中心軸線に対して同心状態になって いる。
【0020】 従って、金属の位置決め部材16Aに軸承されているラインローラー22の外 周と前記各カバー部16B,20Bの内周面との隙間寸法は高精度に設定されて いる。アームレバー16とベール取付部材20との結合強度は、アームレバー1 6側から金属製のベール取付部材本体20Hの中心部にねじ部材30により締付 け固定することによって得られている。
【0021】 この樹脂製のラインスライダー20Jは、釣糸をラインローラー22に導くと 共に、釣糸案内装置の軽量化を図り、スピニングリールの前方側への重量偏寄を 低減させ、ローター10の回転バランスの改善を図るものである。
【0022】 図8はベール取付部材20を全部樹脂で形成した第7実施例である。この他第 6実施例と異なるのは、ラインローラー22が軸受32を介して軸承されている こと、ベール18がベール取付部材20を貫通して抜け止め部材18Aによって 固定されていること、及びねじ部材30によるアームレバー16とベール取付部 材20との締結が樹脂製の円形凸部20Aに対してなされていることである。ま たこの実施例では第6実施例の場合よりも軽量化が図られている。
【0023】 軽量化に関しては第6と第7の各実施例の中間であるが、ねじ部材30による 締結部を金属製ベール取付部材本体20Hによって形成した釣糸案内装置を、図 9に第8実施例として示す。この他上記第7実施例と異なるのは、ベール18が 固定ピン18Bを使用して樹脂製のベール取付部材20の中央において固定され ていることである。
【0024】 以上の各実施例では、凸部と凹部は共に外形が円形の例であり製造が容易であ るが、本考案の凸部と凹部はこれに限らず、外形が多角形等であってもよい。
【0025】
以上の説明から明らかなように本考案によれば、ベール取付部材とアームレバ ーの凹部と凸部とが同心状態に係合するよう寸法形成されているため、両部材の 相対位置決めが高精度でなされる。従って、この凹部と凸部との係合部に軸承さ れたラインローラー外周のアームレバー並びにベール取付部材との隙間寸法を高 精度に設定でき、接触したり、糸噛みを生じたりすることを防止でき、円滑な釣 り操作が可能となる。
【図1】本考案に係るスピニングリールの側面図であ
る。
る。
【図2】本考案に係る第1実施例としての図1のリール
の釣糸案内装置の部分破断側面図である。
の釣糸案内装置の部分破断側面図である。
【図3】本考案に係る第2実施例としての釣糸案内装置
の部分破断側面図である。
の部分破断側面図である。
【図4】本考案に係る第3実施例としての釣糸案内装置
の部分破断側面図である。
の部分破断側面図である。
【図5】本考案に係る第4実施例としての釣糸案内装置
の部分破断側面図である。
の部分破断側面図である。
【図6】本考案に係る第5実施例としての釣糸案内装置
の部分破断側面図である。
の部分破断側面図である。
【図7】本考案に係る第6実施例としての釣糸案内装置
の部分破断側面図である。
の部分破断側面図である。
【図8】本考案に係る第7実施例としての釣糸案内装置
の部分破断側面図である。
の部分破断側面図である。
【図9】本考案に係る第8実施例としての釣糸案内装置
の部分破断側面図である。
の部分破断側面図である。
10 ローター 12 ローターアーム部 14 スプール 16 アームレバー 16A 位置決め部材 16H アームレバー本体 16b 凹部 18 ベール 20 ベール取付部材 20A 凸部 22 ラインローラー
Claims (1)
- 【請求項1】 ローターアーム部に反転自在に支持され
たアームレバーに、ベールの端部が取り付けられたベー
ル取付部材を装着し、該ベール取付部材と前記アームレ
バーとの間にスプールに釣糸を案内するラインローラー
を設けてなるスピニングリールにおいて、 前記ベール取付部材と前記アームレバーのうちの一方に
形成した凸部と、該凸部を受け入れて中心軸線が一致す
るように位置決めできる内側寸法を有するよう他方の部
材に形成された凹部とを具備し、前記ラインローラが前
記凹部と前記凸部との係合した係合部に軸承されている
ことを特徴とするスピニングリールの釣糸案内装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4127693U JPH077433U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | スピニングリールの釣糸案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4127693U JPH077433U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | スピニングリールの釣糸案内装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077433U true JPH077433U (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=12603928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4127693U Pending JPH077433U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | スピニングリールの釣糸案内装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077433U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0615469B2 (ja) * | 1984-05-09 | 1994-03-02 | テルモ株式会社 | 脂肪輸液剤 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP4127693U patent/JPH077433U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0615469B2 (ja) * | 1984-05-09 | 1994-03-02 | テルモ株式会社 | 脂肪輸液剤 |
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