JPH0774114A - 気相成長装置用バレル型サセプタ - Google Patents

気相成長装置用バレル型サセプタ

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JPH0774114A
JPH0774114A JP5269399A JP26939993A JPH0774114A JP H0774114 A JPH0774114 A JP H0774114A JP 5269399 A JP5269399 A JP 5269399A JP 26939993 A JP26939993 A JP 26939993A JP H0774114 A JPH0774114 A JP H0774114A
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pocket
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vapor phase
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勇一郎 迎
Koichi Nishikido
浩一 錦戸
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Komatsu Electronic Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】気相成長装置用バレル型サセプタを用いた場合
の、ウエハ上へのブリッジと、これにともなうウエハク
ラック発生をなくす。 【構成】半導体気相成長装置用バレル型サセプタにおい
て、半導体ウエハを載置するウエハポケット下側壁に微
小な突起を複数個設けた。またウエハポケット側壁の底
面に対して成す角を鈍角とした。さらにこの角度を96
度乃至110度とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体気相成長装置の
バレル型サセプタに設けられたウエハポケットの形状に
係り、ウエハ外縁部が接触するポケット下側の側壁に突
起を設け、あるいはポケット側壁とポケット底面との成
す角を鈍角に設定したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体気相成長装置用のサセプタ
において、とくにバレル型気相成長装置に用いられるサ
セプタでは、図4のように装置内に上下方向にウエハを
載置する構造であるため、サセプタ1にウエハを収める
ための円形のポケット2が設けられている。したがっ
て、ウエハはポケットの下側壁で支えられて、ポケット
下側壁とは面接触に近い状態となる。この状態を図5に
示す。図5中符号3はウェハ、2はポケット、4は下側
壁である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この状態でたとえばシ
リコンのエピタキシャル成長を行なうと、ウエハとサセ
プタとの接触部分にシリコンブリッジ5が発生すること
がある。ブリッジが発生すると、1000度を越える温
度からの降温過程でウエハとブリッジとの熱収縮率の差
により、ウエハにクラックが生じる。また、ウエハをポ
ケットから取り出すときにこの部分で応力がかかり、や
はりクラックやわれが生じたりする。
【0004】ウエハとサセプタとの接触状態を改善する
手段としては、たとえば実開平1−58929号公報に
開示されるような、ウエハをオリエンテーションフラッ
ト部分全体で支持する方式のものも提案されているが、
これはウエハの温度分布状態の均一化には寄与するが、
ブリッジ発生防止には著効はない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、第一の発明
は、半導体気相成長装置用バレル型サセプタにおいて、
半導体ウエハを載置するウエハポケット下側壁に微小な
突起を複数個設けたことを特徴としている。
【0006】また第二の発明は、半導体気相成長装置用
バレル型サセプタにおいて、半導体ウエハを載置するウ
エハポケット側壁とウエハポケット底面との成す角を鈍
角に設定したことを特徴とするものである。
【0007】さらに第三の発明では、半導体気相成長装
置用バレル型サセプタにおいて、半導体ウエハを載置す
るウエハポケット下側壁に微小な突起を複数個設け、か
つ前記ウエハポケット側壁とウエハポケット底面との成
す角を鈍角に設定した。
【0008】さらにまた第四の発明では、第二または第
三の発明においてウエハポケット側壁とウエハポケット
底面との成す角を96度乃至110度としている。
【0009】
【作用】たとえば、シリコンウエハにシラン系のガスを
用いてエピタキシャル成長を行なうと、理論的にはウエ
ハ表面上に均一な厚みのシリコン単結晶の薄膜が成長し
てくるはずであるが、前述のようにバレル型サセプタの
場合、サセプタのウエハポケットとウエハ外縁との接触
は、ポケット側面形状の曲率とウエハの周曲率とがほと
んど等しいため、図5に示すようにポケットの下側壁4
に沿ってウエハ下側が線接触に近い状態となって、ガス
流れの関係から他の部分よりシリコン単結晶の堆積が多
くなり、エピタキシャル層の厚みが厚くなればなるほ
ど、ブリッジが発生するのであるが、この接触状態を点
接触に近いものに保つことができれば、ブリッジの発生
は抑えられると考えられる。したがって、本願発明のよ
うにサセプタ側面の傾きを変えたり、ウエハを支える突
起を設けたりすることでガス流れを妨げない、いわゆる
吹溜り状態を生じない作用をもったポケット構造をとる
ことができるものと思われる。
【0010】
【参考例】6インチシリコンウエハ15枚を、図4に示
したバレル型気相成長装置100の従来型のサセプタ1
に装填して、1150℃、1時間、シランガス/H2
ャリアガス、供給量10Nl/min.の条件で40バッチ
分、エピタキシャル成長を行なったところ、600枚中
70枚にはブリッジが形成され、ウエハにクラックが発
生した(良品率88%)。
【0011】なお、図5(b)のようにこの従来型サセ
プタのウエハポケットの側壁6は、底面8に対して直角
に形成されている。
【0012】
【実施例1】図1は第一の発明の一実施例によるサセプ
タのポケット部を示している。このサセプタのポケット
下側壁4には、図のように高さ約2mmの微小な突起7が
2ケ設けられている。このサセプタを使用して参考例同
様、1バッチ15枚のシリコンウエハにエピタキシャル
成長を行なった。その結果600枚中5枚には、多少の
ブリッジの発生はみられたが、残り595枚は完全に良
品であつた(良品率99%)。
【0013】
【実施例2】図2は第二または第四の発明の一実施例に
よるサセプタのポケット部を示している。このサセプタ
のポケット下側壁4は、底面8に対して104°の鈍角
を成すよう形成されている。このサセプタを使用して参
考例同様、1バッチ15枚のシリコンウエハにエピタキ
シャル成長を行なった。その結果525枚中20枚に
は、多少のブリッジの発生はみられたが、残り505枚
は完全に良品であつた(良品率96%)。
【0014】なお、サセプタ側壁と底面の成す鈍角は、
96°より小さいとウエハ上へのブリッジ発生が多くな
り、効果が落ちるし、また110°を越えるとウエハを
支えることが難しくなって好ましくない。
【0015】
【実施例3】図3は、第三または第四の発明の一実施例
によるサセプタのポケット部を示している。このサセプ
タのポケット下側壁4は、実施例2と同様に、底面8に
対して104°の鈍角を成すとともに、この下側壁に高
さ約2mmの微小な突起7’を2ケ有している。このサセ
プタを使用して参考例同様、1バッチ15枚のシリコン
ウエハにエピタキシャル成長を行なった。その結果90
0枚中、全てのウエハにブリッジの発生はなく、全枚数
完全に良品であつた(良品率100%)。
【0016】
【発明の効果】第一発明によれば、ポケット下側壁のウ
エハとの接触部分に突起を設けているため、ウエハとポ
ケット側壁とが点接触状態に保たれ、エピタキシャル成
長用のガスの滞りが起こりにくくなり、ブリッジが発生
しなくなる。また、第二の発明においては、ポケット側
壁のポケット底面に対する傾きが鈍角に形成されていた
め、ウエハとの接触部分が少なくなることと、ガス流れ
の滞留が起きにくくなることにより、第一の発明と同様
ブリッジの発生がなくなる。さらに、第三の発明では第
一及び第二の発明を合体させた構造により、ブリッジ発
生をさらに抑えることができる。このため、前述のよう
に製造歩留りを向上させ、生産性を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の一実施例によるバレル型サセプタ
の部分拡大図。
【図2】第二または第四の発明の一実施例によるバレル
型サセプタのポケット部分断面拡大図。
【図3】第三また第四の発明の一実施例によるバレル型
サセプタのポケット部分拡大図。
【図4】バレル型気相成長装置の斜視図。
【図5】従来のバレル型サセプタのポケット部分拡大
図。
【図6】従来のバレル型サセプタの斜視図。
【符号の説明】
1 サセプタ 2 ポケット 3 ウエハ 4 下側壁 5 ブリッジ 6 側壁 7,7’ 突起 8 底面 100 バレル型気相成長装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体気相成長装置用バレル型サセプタに
    おいて、半導体ウエハを載置するウエハポケット下側壁
    に微小な突起を複数個設けたことを特徴とする気相成長
    装置用バレル型サセプタ。
  2. 【請求項2】半導体気相成長装置用バレル型サセプタに
    おいて、半導体ウエハを載置するウエハポケット側壁と
    ウエハポケット底面との成す角を鈍角に設定したことを
    特徴とする気相成長装置用バレル型サセプタ。
  3. 【請求項3】半導体気相成長装置用バレル型サセプタに
    おいて、半導体ウエハを載置するウエハポケット下側壁
    に微小な突起を複数個設け、かつ前記ウエハポケット側
    壁とウエハポケット底面との成す角を鈍角に設定したこ
    とを特徴とする気相成長装置用バレル型サセプタ。
  4. 【請求項4】ウエハポケット側壁とウエハポケット底面
    との成す角を96度乃至110度とした請求項2又は3
    記載の気相成長装置用バレル型サセプタ。
JP5269399A 1993-09-03 1993-09-03 気相成長装置用バレル型サセプタのウエハポケット Expired - Lifetime JP2652759B2 (ja)

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