JPH0773744A - 絶縁電線 - Google Patents

絶縁電線

Info

Publication number
JPH0773744A
JPH0773744A JP5216410A JP21641093A JPH0773744A JP H0773744 A JPH0773744 A JP H0773744A JP 5216410 A JP5216410 A JP 5216410A JP 21641093 A JP21641093 A JP 21641093A JP H0773744 A JPH0773744 A JP H0773744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diisocyanate
layer
coating
coating layer
examples
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5216410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3424273B2 (ja
Inventor
Hironori Matsuura
裕紀 松浦
Isao Kamioka
勇夫 上岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP21641093A priority Critical patent/JP3424273B2/ja
Publication of JPH0773744A publication Critical patent/JPH0773744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3424273B2 publication Critical patent/JP3424273B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓性にすぐれ、しかも損傷し難い絶縁被膜
を有し、耐加工性にすぐれた絶縁電線を提供する。 【構成】 電線の表面に下引層を形成し、その上に、下
記一般式(1) : 【化1】 [上記式中R1 ,R2 ,m,nは明細書に記載のとお
り。]で表される芳香族ジイソシアネート化合物を10
〜80モル%の範囲内で含有するジイソシアネート成分
と、酸成分とを原料とするポリアミドイミド系塗料の塗
布、焼付けにより上引層を積層して2層構造の絶縁被膜
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばモータのコア
に捲き付けられる、耐加工性にすぐれた絶縁電線に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、機器の小型化、軽量化の傾向に伴
い、モータについても、より小型、軽量で、しかも高性
能のものが要求されるようになってきた。この要求に答
えるには、モータのコアにより多くの絶縁電線を捲き付
ける必要があるが、コアのスロット内に絶縁電線を強引
に詰め込むことになり、捲線工程で絶縁被膜に損傷を生
じる危険性がある。そして、絶縁被膜に損傷が生じる
と、レアー不良やアース不良等が発生し、モータの電気
特性に不具合を生じるという問題がある。
【0003】そこで、損傷の生じにくい絶縁被膜を形成
しうる塗料の開発が進められており、それと同時に、絶
縁被膜を多層構造として、損傷を生じにくくさせること
も検討されている。多層構造の絶縁被膜の例としては、
たとえば、従来の絶縁被膜のうち機械的強度にすぐれ
た、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネートと
トリメリット酸無水物との反応生成物であるポリアミド
イミド系の塗料の塗布、焼付けにより形成される被膜を
上引層として、この上引層を、他の塗料からなる下引層
を介して導体上に積層した2層構造の絶縁被膜などが検
討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし最近では、さら
に小型、軽量で性能のよいモータが要求され、それに対
応すべく、絶縁電線の捲線量がさらに増大する傾向にあ
り、上記のような多層構造の絶縁被膜でも、損傷の発生
を十分に防止しきれない可能性が高くなってきた。
【0005】絶縁被膜の機械的強度をさらに向上すれば
損傷の発生を減少できるが、単に機械的強度を向上させ
たのでは、被膜が剛直で可撓性に劣るものとなり、電線
を曲げた際に割れたり剥離したりしやすくなって、絶縁
電線の加工性が悪化するという問題がある。本発明は、
以上の事情に鑑みてなされたものであって、可撓性にす
ぐれ、しかも損傷し難い絶縁被膜を有し、耐加工性にす
ぐれた絶縁電線を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するため、本発明者らは、上引層に使用するポリアミ
ドイミドの構造について検討した。その結果、下記一般
式(1) :
【0007】
【化2】
【0008】〔式中R1 ,R2 は同一または異なって、
水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原
子を示す。m,nは同一または異なって1〜4の数を示
す。〕で表される芳香族ジイソシアネート化合物を、原
料としてのジイソシアネート成分中に含有させて、ポリ
アミドイミドの構造中にビフェニル部分を導入すると、
絶縁被膜の弾性率が向上して、可撓性にすぐれ、しか
も、損傷し難い絶縁被膜を形成できることを見出した。
そして、上記一般式(1) で表される芳香族ジイソシアネ
ート化合物の含有割合についてさらに検討を行った結
果、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明の絶縁電線は、導体上に、
互いに組成の異なる下引層と上引層の少なくとも2層を
備えた絶縁被膜が形成された絶縁電線であって、上引層
が、上記一般式(1) で表される芳香族ジイソシアネート
化合物を、全ジイソシアネート成分中10〜80モル%
の範囲内で含有するジイソシアネート成分と、酸成分と
を含むポリアミドイミド系塗料の塗布、焼付けにより形
成されていることを特徴とする。
【0010】上引層を形成するポリアミドイミド系塗料
の原料の一つであるジイソシアネート成分のうち、一般
式(1) で表される芳香族ジイソシアネート化合物の具体
例としては、たとえばビフェニル−4,4′−ジイソシ
アネート、ビフェニル−3,3′−ジイソシアネート、
ビフェニル−3,4′−ジイソシアネート、3,3′−
ジクロロビフェニル−4,4′−ジイソシアネート、
2,2′−ジクロロビフェニル−4,4′−ジイソシア
ネート、3,3′−ジブロモビフェニル−4,4′−ジ
イソシアネート、2,2′−ジブロモビフェニル−4,
4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルビフェニ
ル−4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジメチル
ビフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,3′−
ジメチルビフェニル−4,4′−ジイソシアネート、
3,3′−ジエチルビフェニル−4,4′−ジイソシア
ネート、2,2′−ジエチルビフェニル−4,4′−ジ
イソシアネート、3,3′−ジメトキシビフェニル−
4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジメトキシビ
フェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,3′−ジ
メトキシビフェニル−4,4′−ジイソシアネート、
3,3′−ジエトキシビフェニル−4,4′−ジイソシ
アネート、2,2′−ジエトキシビフェニル−4,4′
−ジイソシアネート、2,3′−ジエトキシビフェニル
−4,4′−ジイソシアネート等があげられる。これら
は単独で、あるいは2種以上混合して使用される。
【0011】上記各芳香族ジイソシアネート化合物の中
でも、入手のしやすさやコスト等の点で、下記式(2) で
表される3,3′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジ
イソシアネートが、本発明に最も好適に使用される。
【0012】
【化3】
【0013】一般式(1) で表される芳香族ジイソシアネ
ート化合物とともにジイソシアネート成分中に含まれる
他のジイソシアネートとしては、たとえばジフェニルメ
タン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルメタン
−3,3′−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−
3,4′−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−
4,4′−ジイソシアネート、ベンゾフェノン−4,
4′−ジイソシアネート、ジフェニルスルホン−4,
4′−ジイソシアネート、トリレン−2,4−ジイソシ
アネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート、m−
キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシ
アネート等、従来公知の種々のジイソシアネート化合物
があげられる。これらは単独で、あるいは2種以上混合
して使用される。
【0014】上記各ジイソシアネート化合物の中でも、
入手のしやすさやコスト等の点で、ジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネートが、好適に使用される。上
記ジイソシアネート成分とともに、上引層用のポリアミ
ドイミド系塗料を構成する酸成分としては、トリメリッ
ト酸、トリメリット酸無水物、トリメリット酸クロライ
ド、または、トリメリット酸の誘導体のうちの三塩基酸
等があげられる。とくに、入手のしやすさやコスト等の
点で、下記式(3) で表されるトリメリット酸無水物が、
好適に使用される。
【0015】
【化4】
【0016】また酸成分中には、テトラカルボン酸無水
物や二塩基酸、たとえば、ピロメリット酸二無水物、ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、ジフェニルスルホンテトラカ
ルボン酸二無水物、テレフタル酸、イソフタル酸、スル
ホテレフタル酸、ジクエン酸、2,5−チオフェンジカ
ルボン酸、4,5−フェナントレンジカルボン酸、ベン
ゾフェノン−4,4′−ジカルボン酸、フタルジイミド
ジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4′−
ジカルボン酸、アジピン酸等を、一部添加することもで
きる。
【0017】前記一般式(1) で表される芳香族ジイソシ
アネート化合物の、ジイソシアネート成分中に占める割
合が10〜80モル%の範囲内に限定されるのは、以下
の理由による。つまり、一般式(1) で表される芳香族ジ
イソシアネート化合物の割合が10モル%未満では、当
該芳香族ジイソシアネート化合物の添加効果が得られ
ず、上引層、ひいては絶縁被膜が損傷しやすいものとな
ってしまう。一方、一般式(1) で表される芳香族ジイソ
シアネート化合物の割合が80モル%を超えると、絶縁
被膜の全体が剛直で可撓性に劣り、割れたり剥離したり
しやすいものとなってしまう。
【0018】なお、一般式(1) で表される芳香族ジイソ
シアネート化合物の、ジイソシアネート成分中に占める
割合は、上記範囲の中でもとくに、30〜60モル%の
範囲内であるのが好ましい。一般式(1) で表される芳香
族ジイソシアネート化合物の、ジイソシアネート成分中
に占める割合が60〜80モル%である場合には、絶縁
被膜全体の可撓性を維持するため、酸成分中に、下記式
(4) :
【0019】
【化5】
【0020】で表されるイソフタル酸等の、分子中に折
れ曲がり構造を有する酸を、好ましくは5〜40モル%
の範囲内、より好ましくは10〜30モル%の範囲内で
含有させるのがよい。分子中に折れ曲がり構造を有する
酸としては、上記イソフタル酸の他、o−フタル酸、ベ
ンゾフェノンジカルボン酸、ジフェニルスルフォンジカ
ルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン酸等があげられ
る。
【0021】原料としての酸成分中に上記酸を含有させ
ると、ポリアミドイミドの構造中に、上記酸に起因する
屈曲部分が生じて、上引層、ひいては絶縁被膜全体の可
撓性が向上する。なお、分子中に折れ曲がり構造を有す
る酸の割合が5モル%未満では可撓性向上の効果が十分
に得られないおそれがあり、逆に40モル%を超える
と、一般式(1) で表される芳香族ジイソシアネート化合
物の添加による弾性率向上の効果が阻害され、絶縁被膜
が損傷しやすいものとなるおそれがある。
【0022】上記ジイソシアネート成分と酸成分とか
ら、本発明に使用される上引層用のポリアミドイミド系
塗料を製造するには、たとえば、略化学量論量のジイソ
シアネート成分と酸成分とを適当な有機溶媒中で共重合
させる、従来のポリアミドイミド系塗料と同様の製造方
法を採用することができる。より詳細には、一般式(1)
で表される芳香族ジイソシアネート化合物を前記の割合
で配合したジイソシアネート成分を、略等モル量の酸成
分とともに、適当な有機溶媒中で0〜180℃の温度で
1〜24時間反応させると、上記芳香族ジイソシアネー
ト化合物を含むジイソシアネート成分と酸成分との共重
合体であるポリアミドイミドが、有機溶媒中に溶解また
は分散したポリアミドイミド系塗料が得られる。
【0023】また、本発明に使用される上引層用のポリ
アミドイミド系塗料としては、一般式(1) で表される芳
香族ジイソシアネート化合物と酸成分とを原料として製
造したポリアミドイミド系塗料と、上記芳香族ジイソシ
アネート化合物以外のジイソシアネート化合物と酸成分
とを原料として製造したポリアミドイミド系塗料とを配
合したものも使用可能である。この場合には、原料とし
ての全ジイソシアネート成分中の、一般式(1) で表され
る芳香族ジイソシアネート化合物の割合が10〜80モ
ル%の範囲内になるように、両塗料の配合割合を調整す
ればよい。
【0024】上引層は、上記ポリアミドイミド系塗料
を、あらかじめ電線の表面に形成された下引層の上に塗
布し、焼付けることで形成される。下引層は、上引層用
のポリアミドイミド系塗料とは組成の異なる下引層用の
塗料を電線の表面に塗布し、焼き付けることで形成され
る。下引層用の塗料としては、従来公知の種々の絶縁被
膜用塗料が使用可能であり、その好適な例としては、た
とえば、ポリエステル系、ポリエステルイミド系、ポリ
エステルアミドイミド系等の、主鎖中にエステル結合を
有する樹脂系の塗料や、ポリウレタン系、ポリエステル
ポリウレタン系、エポキシポリウレタン系、ポリエステ
ルイミドポリウレタン系等の、主鎖中にウレタン結合を
有する樹脂系の塗料、あるいはポリイミド系、ポリアミ
ドイミド系等の、主鎖中にイミド結合を有する樹脂系の
塗料等があげられる。このうちポリアミドイミド系塗料
については、前記上引層用のポリアミドイミド系塗料
と、含まれるポリアミドイミドの構造の違うものが採用
される。
【0025】上記下引層用の塗料としては、品質安定
性、経済性、汎用性等を考慮すれば、市販品を使用する
のが好ましい。但し市販品がない場合や、市販品の中に
最適なものがない場合には、別途合成品を使用すること
も差し支えない。市販の下引層用塗料の製造メーカー、
商品名ならびに品番の一例を示す。 *ポリエステル系塗料 Liton(ライトン)2100、Liton220
0、Liton3200、Liton3300(以上、
東特塗料社製)。
【0026】デラコートE−220、デラコートE−2
60、デラコートE−270、デラコートE520(以
上、日東電工社製)。 ブリジノールE1080(大日精化社製)。 ISONEL(アイソネル)−200RH(日触スケネ
クタディ社製)。 WH−405(日立化成社製)。 *ポリエステルイミド系塗料 ISOMID(アイソミッド)40ST、ISOMID
40SH、ISOMID40SM(以上、日触スケネク
タディ社製)。
【0027】FS−201(大日精化社製)。 *ポリウレタン系塗料 UM−303(日東電工社製)。 TPU−5100、TPU−5200、TPU−550
0T、TPU−5600、TPU−6100、TPU−
6200、TPU−F1(以上、東特塗料社製)。
【0028】ATH−605(オート化学社製)。 WD−4305、WD−4306(以上、日立化成社
製)。 *ポリイミド系塗料 パイヤーML(デュポン社製)。 トレニース(東レ社製)。
【0029】U−ワニスA、U−ワニスR、U−ワニス
S(以上、宇部興産社製)。 LARC−TPI(三井東圧化学社製)。 *ポリアミドイミド系塗料 HI−400、HI−406(以上、日立化成社製)。 また、下引層用のポリアミドイミド系塗料としては、前
述したジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート
とトリメリット酸無水物との反応生成物であるポリアミ
ドイミド系の塗料も好適に使用される。
【0030】下引層にどの樹脂系の塗料を使用するか
は、絶縁電線の用途、グレード等を考慮して決定すれば
よい。たとえば絶縁被膜の強度向上には、ポリエステル
イミド系、ポリエステルアミドイミド系、ポリイミド系
およびポリアミドイミド系の下引層を、ポリアミドイミ
ド系の上引層と組み合わせるのが最適である。また、絶
縁被膜の耐熱性を向上するには、ポリエステルポリウレ
タン系やポリエステルイミドポリウレタン系の下引層が
好適である。さらに、価格と特性のバランスを考慮する
と、ポリエステル系、ポリエステルイミド系、ポリエス
テルアミドイミド系の下引層が好適に採用される。
【0031】上記下引層、上引層にはそれぞれ、さらに
必要に応じて、顔料、染料、無機または有機のフィラ
ー、潤滑剤等の各種添加剤を添加してもよい。下引層、
上引層の2層からなる絶縁被膜の、トータルの膜厚につ
いてはとくに限定されず、電線のサイズ等に応じて、従
来と同程度の膜厚に形成することができる。
【0032】絶縁被膜における、下引層と上引層の膜厚
の割合についても、本発明ではとくに限定されないが、
被膜の機械的強度等を考慮すれば、下引層と上引層の膜
厚比(下/上)が、5/95〜95/5の範囲内である
のが好ましい。絶縁被膜の上層には、絶縁被膜の表面に
潤滑性を付与すべく、表面潤滑層を設けてもよい。
【0033】表面潤滑層としては、流動パラフィン、固
形パラフィンといったパラフィン類の塗膜も使用できる
が、耐久性等を考慮すると、各種ワックス、ポリエチレ
ン、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の潤滑剤をバインダ
ー樹脂で結着した表面潤滑層がより好ましい。
【0034】
【実施例】以下に、本発明の絶縁電線を、実施例並びに
比較例に基づいて説明する。実施例1 〈ポリアミドイミド系塗料の合成〉温度計、冷却管、塩
化カルシウム充填管、攪拌器、窒素吹き込み管を取り付
けたフラスコ中に、上記窒素吹き込み管から毎分150
mlの窒素ガスを流しながら、108.6gのトリメリッ
ト酸無水物(以下「TMA」という)と、29.9gの
3,3′−ジメチルビフェニル−4,4′−ジイソシア
ネート(以下「TODI」という)と、113.1gの
ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート(以下
「MDI」という)とを投入した。TODIの全ジイソ
シアネート中に占める割合は20モル%であった。
【0035】つぎに、上記フラスコ中に637gのN−
メチル−2−ピロリドンを入れ、攪拌器で攪拌しつつ8
0℃で3時間加熱し、さらに、3時間かけて140℃ま
で昇温した後、140℃で1時間加熱した。そして、1
時間経過した段階で加熱を止め、放冷して、濃度25%
のポリアミドイミド系塗料を得た。 〈絶縁電線の作製〉直径1.0mmの銅線表面に、市販の
ポリウレタン系塗料(東特塗料社製の商品名TPU−5
100)を常法によって塗布、焼付けして膜厚29μm
の下引層を形成した。
【0036】つぎに上記下引層の表面に、ポリアミドイ
ミド系塗料の合成で得たポリアミドイミド系塗料を、常
法によって塗布、焼付けして、膜厚5μmの上引層を形
成し、上記下引層と上引層の2層構造の絶縁被膜〔膜厚
の合計34μm、下引層と上引層の膜厚比(下/上)=
85/15〕を有する絶縁電線を作製した。実施例2〜5、比較例1,2 ポリアミドイミド系塗料作製時のTODIおよびMDI
の仕込み量(g)を、下記表1に示す値としたこと以外
は、実施例1と同様にして、絶縁電線を作製した。
【0037】
【表1】
【0038】比較例3 実施例1で使用した下引層用のポリウレタン系塗料(東
特塗料社製の商品名TPU−5100)を、直径1.0
mmの銅線表面に、常法によって塗布、焼付けして、膜厚
34μmの単層構造の絶縁被膜を有する絶縁電線を作製
した。実施例6 下引層用のポリウレタン系塗料として、日東電工社製の
商品名UM−303を使用したこと以外は、実施例3と
同様にして絶縁電線を作製した。
【0039】実施例7 下引層用のポリウレタン系塗料として、東特塗料社製の
商品名TPU−F1を使用したこと以外は、実施例3と
同様にして絶縁電線を作製した。実施例8〜11 下引層と上引層の膜厚比(下/上)を表2に示す値とし
たこと以外は、実施例3と同様にして絶縁電線を作製し
た。
【0040】実施例12 下引層用のポリウレタン系塗料として、日立化成社製の
商品名WD−4305を使用したこと以外は、実施例3
と同様にして絶縁電線を作製した。上記各実施例、比較
例の絶縁電線について、以下の各試験を行った。外観評価 上記各実施例、比較例の絶縁電線の外観を、目視にて観
察した。
【0041】密着可撓性試験 実施例、比較例の絶縁電線を両端から急速に引っ張って
20%急伸させた後、直径1mmのものから1mmずつ段階
的に直径が大きくなる複数の丸棒を順次あてがって、電
線を丸棒の外形に対応させて曲げた際の、絶縁被膜の割
れや剥離を観察し、絶縁被膜に異状が見られなかった最
小の丸棒の直径d(mm)を記録した。
【0042】摩擦係数測定 実施例、比較例の絶縁電線を2本、平行かつ水平に張り
渡し、その上に、2本のピアノ線を直交させて載せ、さ
らにその上に重さ1kgの荷重を載せた。そして荷重を、
絶縁電線の張り渡し方向と平行に引っ張った際に、荷重
が動き出した引張荷重を測定し、この値から摩擦係数を
算出した。
【0043】ピアノ線損傷荷重測定 実施例、比較例の絶縁電線に直交させてピアノ線を重ね
合わせ、ピアノ線に種々の重さの荷重をかけた状態でピ
アノ線を引抜き、絶縁被膜が損傷する荷重を記録した。
以上の結果を表2、表3に示す。
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】上記表の結果より、ジイソシアネート成分
中にTODIを含有しないポリアミドイミド系塗料によ
って上引層を形成した比較例1、ならびに、上引層を形
成しなかった比較例3の絶縁電線はいずれも、損傷しや
すいものであることがわかった。また、ジイソシアネー
ト成分が全てTODIであるポリアミドイミド系塗料に
よって上引層を形成した比較例2の絶縁電線は、絶縁被
膜の可撓性が悪く、やはり損傷しやすいものであること
がわかった。
【0047】これに対し実施例1〜12の絶縁電線はい
ずれも、可撓性にすぐれ、しかも損傷し難い絶縁被膜を
有し、耐加工性にすぐれたものであることがわかった。
また実施例1〜5の結果より、密着可撓性や損傷荷重等
を考慮すると、TODIの割合が30〜60モル%の範
囲内にある実施例2〜4がとくにすぐれたものであるこ
とがわかった。
【0048】また、上引層の種類および膜厚比(下/
上)が同じで、下引層の種類が違う実施例3,6,7,
12を比較すると、いずれもほぼ同程度の特性を有する
ことがわかった。さらに、下引層、上引層の種類が同じ
で、下引層と上引層の膜厚比(下/上)が違う実施例3
および実施例8〜11を比較すると、上引層の割合が高
いほど、絶縁被膜は損傷しにくくなることがわかった。
【0049】実施例13 下引層を、ポリエステル系塗料(日東電工社製の商品名
デラコートE−220)にて形成したこと以外は、実施
例1と同様にして絶縁電線を作製した。実施例14〜17、比較例4,5 ポリアミドイミド系塗料作製時のTODIおよびMDI
の仕込み量(g)を、下記表4に示す値としたこと以外
は、実施例13と同様にして、絶縁電線を作製した。
【0050】
【表4】
【0051】比較例6 実施例13で使用した下引層用のポリエステル系塗料
(日東電工社製の商品名デラコートE−220)を、直
径1.0mmの銅線表面に常法によって塗布、焼付けし
て、膜厚34μmの単層構造の絶縁被膜を有する絶縁電
線を作製した。比較例7 直径1.0mmの銅線表面に、市販のポリエステルイミド
系塗料(日触スケネクタディ社製の商品名ISOMID
40−SH)を、常法によって塗布、焼付けして、膜厚
34μmの単層構造の絶縁被膜を有する絶縁電線を作製
した。
【0052】実施例18 下引層用のポリエステル系塗料として、東特塗料社製の
商品名Liton2100を使用したこと以外は、実施
例15と同様にして絶縁電線を作製した。実施例19 下引層を、ポリエステルイミド系塗料(大日精化社製の
商品名FS−201)にて形成したこと以外は、実施例
15と同様にして絶縁電線を作製した。
【0053】実施例20〜23 下引層と上引層の膜厚比(下/上)を表5に示す値とし
たこと以外は、実施例15と同様にして絶縁電線を作製
した。実施例24 下引層を、ポリエステルイミド系塗料(日触スケネクタ
ディ社製の商品名ISOMID40−SH)にて形成し
たこと以外は、実施例15と同様にして絶縁電線を作製
した。
【0054】上記各実施例、比較例の絶縁電線につい
て、前記の各試験を行った。結果を表5、表6に示す。
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】上記表の結果より、ジイソシアネート成分
中にTODIを含有しないポリアミドイミド系塗料によ
って上引層を形成した比較例4、ならびに、上引層を形
成しなかった比較例6,7の絶縁電線はいずれも、損傷
しやすいものであることがわかった。また、ジイソシア
ネート成分が全てTODIであるポリアミドイミド系塗
料によって上引層を形成した比較例5の絶縁電線は、絶
縁被膜の可撓性が悪く、やはり損傷しやすいものである
ことがわかった。
【0058】これに対し実施例13〜24の絶縁電線は
いずれも、可撓性にすぐれ、しかも損傷し難い絶縁被膜
を有し、耐加工性にすぐれたものであることがわかっ
た。また実施例13〜17の結果より、密着可撓性や損
傷荷重等を考慮すると、TODIの割合が30〜60モ
ル%の範囲内にある実施例14〜16がとくにすぐれた
ものであることがわかった。
【0059】また、上引層の種類および膜厚比(下/
上)が同じで、下引層の種類が違う実施例15,18,
19,24を比較すると、下引層がポリエステルイミド
系の塗料からなる実施例19,24は、下引層がポリエ
ステル系の塗料からなる実施例15,18にくらべて、
さらに絶縁被膜が損傷しにくいものであることがわかっ
た。
【0060】さらに、下引層、上引層の種類が同じで、
下引層と上引層の膜厚比(下/上)が違う実施例15お
よび実施例20〜23を比較すると、上引層の割合が高
いほど、絶縁被膜は損傷しにくくなることがわかった。実施例25 下引層を、ポリイミド系塗料(デュポン社製の商品名パ
イヤーML)にて形成したこと以外は、実施例1と同様
にして絶縁電線を作製した。
【0061】実施例26〜29、比較例8,9 ポリアミドイミド系塗料作製時のTODIおよびMDI
の仕込み量(g)を、下記表7に示す値としたこと以外
は、実施例25と同様にして、絶縁電線を作製した。
【0062】
【表7】
【0063】比較例10 実施例25で使用した下引層用のポリイミド系塗料(デ
ュポン社製の商品名パイヤーML)を、直径1.0mmの
銅線表面に常法によって塗布、焼付けして、膜厚34μ
mの単層構造の絶縁被膜を有する絶縁電線を作製した。実施例30 下引層用のポリイミド系塗料として、宇部興産社製の商
品名U−ワニスSを使用したこと以外は、実施例27と
同様にして絶縁電線を作製した。
【0064】実施例31 下引層用のポリイミド系塗料として、宇部興産社製の商
品名U−ワニスAを使用したこと以外は、実施例27と
同様にして絶縁電線を作製した。実施例32〜35 下引層と上引層の膜厚比(下/上)を表8に示す値とし
たこと以外は、実施例27と同様にして絶縁電線を作製
した。
【0065】実施例36 実施例27で作製した絶縁電線の絶縁被膜上に、焼付型
水溶性潤滑塗料(東芝ケミカル社製の品番TEC−96
01)を常法によって塗布、焼付けして表面潤滑層を形
成したこと以外は、実施例27と同様にして絶縁電線を
作製した。上記各実施例、比較例の絶縁電線について、
前記の各試験を行った。
【0066】結果を表8、表9に示す。
【0067】
【表8】
【0068】
【表9】
【0069】上記表の結果より、ジイソシアネート成分
中にTODIを含有しないポリアミドイミド系塗料によ
って上引層を形成した比較例8、および、上引層を形成
しなかった比較例10の絶縁電線はいずれも、損傷しや
すいものであることがわかった。また、ジイソシアネー
ト成分が全てTODIであるポリアミドイミド系塗料に
よって上引層を形成した比較例9の絶縁電線は、絶縁被
膜の可撓性が悪く、やはり損傷しやすいものであること
がわかった。
【0070】これに対し実施例25〜36の絶縁電線は
いずれも、可撓性にすぐれ、しかも損傷し難い絶縁被膜
を有し、耐加工性にすぐれたものであることがわかっ
た。また実施例25〜29の結果より、密着可撓性や損
傷荷重等を考慮すると、TODIの割合が30〜60モ
ル%の範囲内にある実施例26〜28がとくにすぐれた
ものであることがわかった。
【0071】また、上引層の種類および膜厚比(下/
上)が同じで、下引層の種類が違う実施例27,30,
31を比較すると、いずれもほぼ同程度の特性を有する
ことがわかった。さらに、下引層、上引層の種類が同じ
で、下引層と上引層の膜厚比(下/上)が違う実施例2
7および実施例32〜35を比較すると、上引層の割合
が高いほど、絶縁被膜は損傷しにくくなることがわかっ
た。
【0072】また、表面潤滑層の有無以外は同じ構成の
実施例27と実施例36の結果より、絶縁被膜上に表面
潤滑層を形成すると、他の特性はそのまま維持しつつ、
絶縁被膜をさらに損傷しにくくできることがわかった。
【0073】
【発明の効果】本発明の絶縁電線によれば、下引層と上
引層の2層構造の絶縁被膜のうち上引層を構成するポリ
アミドイミドの構造中にビフェニル部分を導入して、そ
の密着性を向上させることで、可撓性にすぐれ、しか
も、損傷し難い絶縁被膜を形成することができる。した
がって、本発明の絶縁電線は耐加工性にすぐれており、
たとえばモータの捲線に使用する場合には、コアへの捲
線量を従来より増大させても、捲線工程で絶縁被膜に損
傷を生じるおそれがなく、より小型、軽量で性能の良い
モータの要求に対応することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上に、互いに組成の異なる下引層と上
    引層の少なくとも2層を備えた絶縁被膜が形成された絶
    縁電線であって、上記上引層が、下記一般式(1) : 【化1】 〔式中R1 ,R2 は同一または異なって、水素原子、ア
    ルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を示す。
    m,nは同一または異なって1〜4の数を示す。〕で表
    される芳香族ジイソシアネート化合物を、全ジイソシア
    ネート成分中10〜80モル%の範囲内で含有するジイ
    ソシアネート成分と、酸成分とを含むポリアミドイミド
    系塗料の塗布、焼付けにより形成されていることを特徴
    とする絶縁電線。
  2. 【請求項2】下引層が、主鎖中にエステル結合を有する
    樹脂系の塗料、主鎖中にウレタン結合を有する樹脂系の
    塗料、および主鎖中にイミド結合を有する樹脂系の塗料
    のうち少なくとも1種の塗料の塗布、焼付けにより形成
    されている請求項1記載の絶縁電線。
JP21641093A 1993-08-31 1993-08-31 絶縁電線 Expired - Lifetime JP3424273B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21641093A JP3424273B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 絶縁電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21641093A JP3424273B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 絶縁電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0773744A true JPH0773744A (ja) 1995-03-17
JP3424273B2 JP3424273B2 (ja) 2003-07-07

Family

ID=16688129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21641093A Expired - Lifetime JP3424273B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 絶縁電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3424273B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016097A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Hitachi Chem Co Ltd ポリアミドイミド樹脂系耐熱性樹脂組成物、シームレス管状体、塗膜、塗膜板及び耐熱性塗料
WO2008132978A1 (ja) * 2007-04-12 2008-11-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 絶縁電線、電機コイル及びモータ
WO2013150991A1 (ja) * 2012-04-02 2013-10-10 住友電気工業株式会社 絶縁電線及びその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016097A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Hitachi Chem Co Ltd ポリアミドイミド樹脂系耐熱性樹脂組成物、シームレス管状体、塗膜、塗膜板及び耐熱性塗料
JP4650129B2 (ja) * 2005-07-06 2011-03-16 日立化成工業株式会社 ポリアミドイミド樹脂系耐熱性樹脂組成物、シームレス管状体、塗膜、塗膜板及び耐熱性塗料
WO2008132978A1 (ja) * 2007-04-12 2008-11-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 絶縁電線、電機コイル及びモータ
JP5351011B2 (ja) * 2007-04-12 2013-11-27 住友電気工業株式会社 絶縁電線、電機コイル及びモータ
WO2013150991A1 (ja) * 2012-04-02 2013-10-10 住友電気工業株式会社 絶縁電線及びその製造方法
JPWO2013150991A1 (ja) * 2012-04-02 2015-12-17 住友電気工業株式会社 絶縁電線及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3424273B2 (ja) 2003-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5393612A (en) Insulated wire
CN102161863B (zh) 绝缘涂料及其制造方法和使用其的绝缘电线及其制造方法
US5356708A (en) Insulated wire
JPS6240365B2 (ja)
US7972693B2 (en) Enamel varnish composition for enamel wire and enamel wire using the same
JP3424273B2 (ja) 絶縁電線
JPH0773743A (ja) 絶縁電線
JP3287025B2 (ja) 絶縁電線
JP2936895B2 (ja) 絶縁電線
JP4190589B2 (ja) 絶縁電線
JPH0773745A (ja) 絶縁電線
JP3617844B2 (ja) 絶縁電線
JPH065123A (ja) 絶縁電線
WO2012026438A1 (ja) 低誘電率被膜用ポリエステルイミド樹脂系ワニス
JPH0745130A (ja) 絶縁電線
JP2012241082A (ja) ポリアミドイミド系電気絶縁用樹脂組成物、塗料及びエナメル線
KR100879002B1 (ko) 폴리아미드이미드를 포함하는 절연 도료 조성물 및 이를도포시킨 절연피막을 포함하는 절연전선
JP3497525B2 (ja) 絶縁電線
JP5342277B2 (ja) 多層絶縁電線
JP4482857B2 (ja) 電気絶縁用樹脂組成物およびエナメル線
US8986833B2 (en) Enamel varnish composition for enamel wire and enamel wire using same
JPH0620526A (ja) 絶縁電線
JP2012171979A (ja) 電気絶縁用樹脂組成物及びエナメル線
JPH06103823A (ja) 絶縁電線
JPH0636616A (ja) 絶縁電線

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140502

Year of fee payment: 11