JPH0773536B2

JPH0773536B2 - エッジカバー

Info

Publication number: JPH0773536B2
Application number: JP63250522A
Authority: JP
Inventors: 祥治玉置
Original assignee: Kokuyo Co Ltd
Current assignee: Kokuyo Co Ltd
Priority date: 1988-10-04
Filing date: 1988-10-04
Publication date: 1995-08-09
Anticipated expiration: 2010-08-09
Also published as: JPH0298312A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、天板上にOA機器等を載置して利用する場合に
好適に採用可能なエッジカバーに関するものである。

［従来の技術］近時、オフィス等の空間を間仕切壁で仕切るとともに、
その間仕切壁の内面側にブラケットを介して天板を片持
的に支持させたものが開発されている。しかして、この
ものは天板の上面にOA機器等を載置し、天板と間仕切壁
との隙間からコード類を導出させて前記OA機器等に接続
するようにしている。ところが、単にこれだけのもので
は、天板と間仕切壁との隙間が目立ち、見栄えを悪化さ
せるという問題がある。そのため、前記隙間に弾性変形
可能なエッジカバーを介在させて、隙間の存在を視認し
難くするようにしたものが開発されている。

また、オフィス等で利用される机には、その天板の後端
部に幅方向に隙間を設け、この隙間に弾性変形可能なエ
ッジカバーを介在させたものもある。そして、エッジカ
バーを弾性変形させてコード類を天板上に取り出し、OA
機器等に接続するようにしている。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、従来のエッジカバーは、天板若しくは壁
に固定される取付用の基体を除く箇所全体が容易に弾性
変形し得るようになっている。換言すれば、芯になるべ
き箇所がエッジカバーに存在しないため、コードを導出
させた箇所のみならず、略全体が変形して表面が波状と
なることが多い。そのため、天板表面との連続性が損わ
れて見栄が悪くなるという不具合が生じ易く、何等かの
改善が望まれている。

本発明は、このような課題を解決することを目的として
いる。

［課題を解決するための手段］本発明は、かかる目的を達成するために、次のような構
成を採用したものである。

すなわち、本発明にかかるエッジカバーは、天板と壁と
の隙間若しくは天板に設けた隙間に介在させるものであ
って、取付用の基体に支持される板状をなす基端部と、
コード類を案内すべく断面Ｕ字状に形成された先端部と
を弾性変形良好な軟質材のみで構成し、中間部に硬質材
を設けたことを特徴とする。

また、請求項２記載にかかるエッジカバーは、前述のよ
うな構成からなるエッジカバーの少くとも上面全体を弾
性変形可能な軟質材で被覆していることを特徴する。

［作用］このような構成によると、中間部を構成する硬質材がエ
ッジカバーの芯材としての機能を果たす。そして、比較
的小さな径のコード類を天板と壁との隙間若しくは天板
に設けた隙間から導出させると、主として先端部を構成
する軟質材のみが弾性変形することになる。他方、比較
的大きな径のコード類を前記隙間から導出させると、先
端部および基端部を構成する軟質材が共に弾性変形する
ことになる。

また、エッジカバーの上面を軟質材、好ましくは先端部
と基端部を構成する弾性変形可能な軟質材で連続的に被
覆しておくと、エッジカバーの中間部を構成する硬質材
と前記軟質材との継目が目立たなくなる。

［実施例］以下、本発明の一実施例を第１図と第２図を参照して説
明する。

この実施例のエッジカバー１は、オフィス等のフロアを
仕切る壁たる間仕切壁２と、この間仕切壁２の内側に支
持させた天板３との隙間４に介在させて利用するもので
ある。

間仕切壁２は、図示しない左右の接合面に係合孔を設け
てなる柱と、左右の接合面に係合爪を設けてなるパネル
とを具備し、前記係合孔に前記係合爪を係合させて、隣
設するパネル同士を柱の両側に着脱自在に接合するよう
にしたものである。

天板３は、長方形の板状体であり、ブラケット（図示せ
ず）を介して前記間仕切壁２に片持的に支持させてい
る。ブラケットは、天板３の下面31にビス止めした水平
板部と、下方に屈曲させて前記柱に止着した基端部から
なるＬ字形のもので、天板３の両端を水平姿勢に支える
ようになっている。そして、各天板３を間仕切壁２に支
持させた状態で、間仕切壁２と天板３との間に一定寸法
の前記隙間４が形成されるようにしてある。

エッジカバー１は、第１図に示すように、取付用の基体
11と、この基体11に一体的に設けたカバー本体12とを具
備してなるもので、前記基体11の裏面に横断面鋸状の表
面を有する掛止突条13を設けてある。そして、この掛止
突条13を前記天板３の後端面32に設けた溝33に圧入して
エッジカバー１を天板３に固着してある。この基体11
は、その上端のみが軟質材ａにより構成してあり、他の
部分は硬質材ｂを用いて成形してある。カバー本体12
は、上片12aと下片12bとの間に空洞12cを形成してなる
中空体状のものであり、その基端部14を前記基体11に支
持させるとともに、先端部15を前記間仕切壁12の内面21
に弾接させている。このカバー本体12の基端部14は、弾
性変形良好な軟質材ｃにより作られており、また、先端
部15は、同じく弾性変形良好な軟質材ｄにより構成して
ある。すなわち、第１図にも明示されているように、板
状をなす基端部14と、コード類を案内すべく断面Ｕ字状
に形成された先端部15とは、弾性変形良好な軟質材ｃの
みによって構成されている。そして、カバー本体12の中
間部16には、比較的変形し難い硬質材ｅが設けてある。
すなわち、この中間部16は、最上層の軟質材ｆと、その
下の硬質材ｅと、軟質材ｇとから構成されている。な
お、この実施例のものでは、前述した軟質材ａ、ｃ、
ｄ、ｆ、ｇとして、軟質塩化ビニールを用いるととも
に、前記硬質材ｂ、ｅとして、硬質塩化ビニールを使用
しており、その基体11と、カバー本体12とを押出成形に
より、一体に成形している。しかして、このエッジカバ
ー１の上面は、継目のない連続した軟質材ａ、ｃ、ｆ、
ｄにより被覆された形態をなしている。

このような構成によると、エッジカバー１により、間仕
切壁２と天板３との隙間４の存在が外部から視認し難く
なるとともに、エッジカバー１を弾性変形させることに
よって隙間４の所望箇所を開口させることができる。そ
して、このエッジカバー１のカバー本体12の中間部16は
比較的変形し難い硬質材ｅで構成してあるため、この硬
質材ｅがエッジカバー１の芯材としての役割を果たす。
そのため、例えば第２図に概略的に示すように、前記隙
間４から比較的小さな径のコード５を天板３上に導出さ
せると、エッジカバー１の先端部15におけるコード５を
導出させた箇所のみが弾性変形することになる。また、
前記隙間４から比較的大きな径のコード６を天板３上に
導出させると、先端部15および基端部14が弾性変形し、
その中間部16は硬質材ｅの存在によって弾性変形し難
く、平坦状態が維持される。

しかも、エッジカバー１の上面は全体を軟質材ａ、ｃ、
ｆ、ｄで連続的に被覆してあるため、カバー本体12の基
端部14と中間部16との間、中間部16と先端部15との間、
及びこのカバー本体12と基体11との間に硬質材と軟質材
との境界線が目視可能に表出するようなことがなくな
る。

したがって、このような構成によれば、間仕切壁２と天
板３との隙間４からOA機器等のコード５、６を天板３上
に導出させても、前記隙間４を効果的に塞いで目立たな
くすることができるとともに、エッジカバー１の上面に
波打現象が発生するのを有効に防ぐことができるので、
これらの存在による外観的な違和感をなくし、見栄をさ
らに向上させることができる。

また、エッジカバー１の上面全体を軟質材ａ、ｃ、ｆ、
ｄで連続的に被覆してあるため、基端部14と中間部16と
の継目、中間部16と先端部15との継目等が目立たなくな
り、質感をよくすることができる。

なお、上述の実施例では、エッジカバーを天板に止着
し、その先端部を間仕切壁に弾接させるようにしたが、
エッジカバーを間仕切壁に止着してその先端部を天板の
後端面に弾接させるようにしてもよい。そして、間仕切
壁の構造や天板等の支持構造も上述の実施例に限定され
ず、種々変形が可能である。

また、本発明の適用対象は間仕切壁と天板に限定される
ものではなく、例えば第３図と第４図に概略的に示すよ
うな机にも、同様に適用可能である。すなわち、この実
施例では、左右の側面パネル107、108の上端に天板103
を横架し、その天板103の後端部に幅方向に隙間104を設
けてある。そして、この隙間104に塩化ビニール等から
なる合成樹脂製のエッジカバー101を対向させて配置し
ている。それぞれのエッジカバー101は、硬質合成樹脂
製の基体111と、この基体111に一体的に設けたカバー本
体112とを具備してなるもので、前記基体111の裏面に横
断面鋸状の表面を有する掛止突条113を設けてある。そ
して、この掛止突条113を前記隙間104の内面104a、104b
に設けた溝133に圧入してエッジカバー101を天板103に
固着してある。カバー本体112は、中空のものであり、
前記基体111に連設した板状をなす基端部114と、相互に
弾接させた先端部115をそれぞれ弾性変形良好な軟質材
ｃ、ｄのみによって構成し、中間部116に弾性変形し難
い硬質材ｅを設けてある。そして、基端部114の軟質材
ｃと、先端部115の軟質材ｄと、中間部116の軟質材ｆと
によってエッジカバー101の上面を被覆してあるととも
に、その上面を前記天板103の上面134と面一にしてあ
る。

しかして、このような場合においても、隙間104を介し
て天板103上にOA機器等のコード105を導出させると、エ
ッジカバー101の先端部115におけるコード105を導出さ
せた箇所が弾性変形し、他の箇所では中間部116を構成
する硬質材ｅの働きよって変形が抑制される。このた
め、エッジカバー101の上面に波打現象が発生し難く、
しかも、基端部114と中間部116との継目、中間部116と
先端部115との継目等が目立たず、見栄えの良好なもの
となる。

また、第５図に概略的に示す例では、前述のような構成
からなるエッジカバー201のカバー本体212を幅方向に細
分化して壁たる間仕切壁202に止着し、その先端部215を
前記間仕切壁202に支持させた天板203の後端面232に弾
接させている。

このように、エッジカバー201に切れ目を設けてカバー
本体212を細分化しておくと、間仕切壁202と天板203と
の隙間204から細いコード205を天板203上に導出させた
場合には、エッジカバー201の先端部215におけるコード
205を導出させた箇所が弾性変形する。そして、比較的
大きな径のコード206を導出させた場合には、コード206
を導出させた箇所のエッジカバー201全体が弾性変形し
ても、その変形が他のエッジカバー201へ及ぶことがな
いので、部分的な変形で済み、全体としての調和が保た
れる。

［発明の効果］本発明は、以上のような構成であるから、壁と天板との
隙間若しくは天板に設けた隙間からコード等を導出させ
た場合に、前記隙間に介在させたエッジカバーの上面が
波状に変形するのを有効に防止することができる。その
結果、前記隙間の存在による違和感が除去できるととも
に、エッジカバーの上面と天板の上面とが一体的とな
り、見栄えの良好なものにできる。

また、エッジカバーの上面を軟質材により連続的に被覆
するようにすれば、エッジカバーの上面に硬質材と軟質
材との境界線が表出することもなくなり、全体の質感を
よくすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は本発明の一実施例を示し、第１図は要
部を示す横断面図、第２図は概略的な斜視図である。第
３図と第４図は本発明の他の実施例を示し、第３図は要
部を示す横断面図、第４図は概略的な斜視図、第５図は
本発明のさらに他の実施例を示す概略的な斜視図であ
る。１…エッジカバー、２…壁（間仕切壁）３…天板、４…隙間 14…基端部、15…先端部 16…中間部、101…エッジカバー 103…天板、104…隙間 114…基端部、115…先端部 116…中間部、201…エッジカバー 202…壁（間仕切壁） 203…天板、204…隙間 215…先端部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】天板と壁との隙間若しくは天板に設けた隙
間に介在させるエッジカバーであって、取付用の基体に
支持される板状をなす基端部と、コード類を案内すべく
断面Ｕ字状に形成された先端部とを弾性変形良好な軟質
材のみによって構成し、中間部に硬質材を設けたことを
特徴とするエッジカバー。
【請求項２】少なくとも上面全体を弾性変形可能な軟質
材で被覆してなることを特徴とする請求項１記載のエッ
ジカバー。