JPH0773245B2 - 衛星回線中継交換信号方式 - Google Patents

衛星回線中継交換信号方式

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JPH0773245B2
JPH0773245B2 JP62026111A JP2611187A JPH0773245B2 JP H0773245 B2 JPH0773245 B2 JP H0773245B2 JP 62026111 A JP62026111 A JP 62026111A JP 2611187 A JP2611187 A JP 2611187A JP H0773245 B2 JPH0773245 B2 JP H0773245B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、衛星回線中継交換信号方式に関し、特に、デ
マンドアサイン方式により、個別線信号を転送する衛星
回線中継交換信号方式に関する。
〔従来技術〕
従来、個別信号線を収容するゲート局間を、衛星回線で
中継接続する際の衛星回線設定方式としては、ゲート局
のトラヒックの大小に関わらず、固定的に衛星回線を設
定するプリアサイン方式を採用していた。
第6図は、個別信号線を収容した発着側のゲート局間を
衛星系でプリアサイン方式により回線接続する従来の衛
星回線中継交換システムの構成図である。
従来のプリアサイン方式により回線接続する衛星回線中
継交換システムでは、発側のゲート局1、および着側の
ゲート局2は、個別信号線9,11を収容する既存交換機で
あり、発側の地球局3、および着側の地球局4は、ゲー
ト局1,2からの個別信号線9,11、および通話回線6,8を収
容する。
また、衛星5は発着側の地球局3,4間の衛星回線7を中
継する機能を有する。
さらに、個別信号線9,11は、ゲート局1,2・地球局3,4間
の起動信号等の監視信号の送受信に用い、固定設定さ
れ、衛星個別信号線10は、地球局3,4間の起動信号等の
監視信号の送受信に用いるために固定設定される。ま
た、通話回線6,8は、選択信号であるレジスタ信号の送
受信、および通話に用いられ、衛星回線7は、発側の地
球局3と着側の地球局4との間で固定設定されて、レジ
スタ信号の送受、および通話に用いられる。
なお、プリアサイン方式では、通話回線は発側のゲート
局1から通話回線6、衛星回線7、および通話回線8を
介して着側のゲート局2に固定接続され、個別信号線は
発側のゲート局1から個別信号線9、衛星個別信号線1
0、および個別信号線11を介して着側のゲート局2に固
定接続される。
また、個別信号線を収容した場合の従来のプリアサイン
方式の動作については、発側のゲート局1より衛星経由
の呼が生起されると、個別信号線9、発側の地球局3、
衛星個別線10、衛星5、着側の地球局4、および個別信
号線11を介して着側のゲート局2へ起動信号が転送さ
れ、着側のゲート局2が起動信号を受信すると、個別信
号線11、着側の地球局4、衛星個別信号10、衛星5、発
側の地球局3、および個別信号線9を介して起動完了信
号を発側のゲート局1へ返送する。
発側のゲート局1が着側のゲート局2からの起動完了信
号を受信すると、発側のゲート局1は、通話回線6、発
側の地球局3、衛星回線7、衛星5、着側の地球局4、
および通話回線8を介して、レジスタ信号である選択数
字受信要求のKP信号を着側のゲート局2へ送出する。
着側のゲート局2がKP信号を受信すると、個別信号線1
1、着側の地球局4、衛星個別信号線10、衛星5、発側
の地球局3、および個別信号線11を介して、KP受信完了
信号であるON信号を発側のゲート局1へ返送する。
発側のゲート局1は、ON信号を受信すると、通話回線
6、発側の地球局3、衛星回線7、衛星5、着側の地球
局4、および通話回線8を介して、着信加入者情報であ
る選択数字DNを着側のゲート局2へ送出し、発側のゲー
ト局1・着側のゲート局2間の衛星回線中継接続が完了
する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、プリアサイン方式では、呼接続を実現す
ることはできるが、交換局(ゲート局)のトラヒックの
大小に関わらず、衛星回線を設定するため、衛星回線の
分割損が生じるという問題があった。
また、従来のデマンドアサイン方式では、ゲート局にお
いて、レジスタ信号と監視信号とをレジスタ信号送受
部、および監視信号送受部で終端し、共通線信号に変換
して衛生制御局との信号送受を行っていた。
このため、レジスタ信号送受部と交換スイッチ等の設備
がゲート局毎に必要となり、分割損が生じるという問題
があった。
本発明の目的は、このような問題点を改善し、デマンド
アサイン方式を適用することができ、かつ、衛星回線の
運用を効率化することが可能な衛星回線中継交換信号方
式を提供することにある。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の衛星回線中継交換信
号方式は、地球局とのインタフェースを持つ個別信号線
を収容した交換機(第1図の1、2)、その交換機から
の個別信号線と通話回線とを収容した地球局(第1図の
3、4)、および、その地球局相互間の衛星回線中継を
行う衛星(第1図の5)を備えた衛星回線中継交換シス
テムにおいて、上記地球局を制御し、衛星回線の管理を
行う衛星回線制御手段(第4図の19)、上記交換機の個
別信号線の管理手段(第4図の16)、帯域内信号の送受
信手段(第4図の17)、および帯域内信号として受信さ
れた着信加入者情報を含む選択番号(DN)を用いて着信
先を決定する交換手段(第4図の18)を設け、上記地球
局は上記衛星回線制御手段の要求に従い、衛星回線を設
定/解放し、上記個別信号線の管理手段は、交換機の個
別信号を常時監視・制御し、帯域内信号が必要な時にの
みその交換機と上記帯域内信号の送受信手段との間に衛
星回線を設定して、帯域内信号の送受を行い、上記交換
手段は、受信された帯域内信号である着信加入者情報を
含んだ選択番号を用いて着信先を決定し、上記衛星回線
管理手段は、発着信交換機とインタフェースを持つ地球
局間に衛星回線を設定することに特徴がある。
〔作用〕
本発明においては、ゲート局を衛星中継接続する際、監
視信号を常時監視して、起動信号を検出すると、呼毎に
衛星回線の設定を行う機能を有するデマンドアサイン制
御局を付加することにより、従来のプリアサイン方式に
おける衛星回線の分割損を解消する。
このため、呼生起中の地球局自体の変更処理を利用する
ことにより、衛星回線を効率的に運用し、個別信号線を
収容するゲート局をデマンドアサイン方式の衛星回線中
継交換システムに適用することが可能である。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
第1図は、本発明の一実施例における衛星回線中継交換
システムの構成図、第2図は本発明の一実施例における
衛星個別線信号フォーマットの説明図、第3図は本発明
の一実施例における衛星個別線信号カルノーマップ、第
4図は本発明の一実施例におけるデマンドアサイン制御
局の構成図である。
本実施例の衛星回線中継交換システムは、第1図のよう
に、ゲート局1,2、地球局3,4、衛星5、通話回線6,8、
衛星回線7a〜7c、個別信号線9,11、衛星個別信号線10a,
10b、地球局制御線12,およびデマンドアサイン制御局13
を備え、また、デマンドアサイン制御局13は、第4図の
ように、監視信号送受部16、レジスタ信号送受部17、制
御部20、出方路トランスレータ18、および地球局制御部
19を備える。
このデマンドアサイン制御局13では、監視信号送受部16
は、衛星個別信号線10aの衛星個別線信号(SS信号)を
監視し、衛星個別信号線10bを介して衛星個別線信号(S
R信号)を送出する。また、レジスタ信号送受部17は、
衛星回線7a,7bを介して音声・データ等の情報やMF信号
の送受信を行い、出方路トランスレータ18は、レジスタ
信号送受部17で受信された着信加入者情報を含む選択数
字DNを用いて、着側のゲート局2、着側の地球局4、お
よび衛星回線7a〜7c等の決定を行う機能を有する。さら
に、地球局制御部19は、地球局3,4への衛星回線接続指
示信号や衛星回線解放指示信号、および、地球局3,4か
らの衛星回線接続完了信号や衛星回線解放完了信号等、
地球局3,4に対する衛星回線7a〜7cの接続/解放に必要
な制御信号の送受信を行い、制御部20が各部の制御を行
う。
このように、デマンドアサイン制御局13は、ゲート局1,
2との信号送受信、および衛星回線7a〜7cの管理・接続
/解除機能を有し、衛星個別信号線10a,10b、衛星回線7
a〜7c、および地球局制御線12を収容して、起動信号の
監視、および衛星回線7a〜7cの管理を行う。
また、発側のゲート局1、および着側のゲート局2は、
個別信号線9,11を収容する交換機であり、発側の地球局
3、および着側の地球局4は、ゲート局1,2からの個別
信号線9,11、および通話回線6,8を収容して衛星回線7a
〜7cの設定/解除を行う機能を有する。
また、衛星5は、地球局3,4・デマンドアサイン制御局1
3間の衛星個別信号線10a,10b、および衛星回線7a,7b
と、地球局相互間の衛星回線7cとを中継する機能を有す
る。
さらに、個別信号線9,11は、ゲート局1,2・地球局3,4間
で固定設定され、起動信号等の監視信号の送受信に用い
られる。
また、通話回線6,8は、回線接続要求時に接続され、選
択信号であるMF信号の送受信、および通話に用いられ
る。
また、衛星回線7a〜7cは、デマンドアサイン制御局13の
要求で、地球局3,4により接続/解放される通話回線で
あり、レジスタ信号の送受信、および通話に用いられ
る。
また、地球局制御線12は、地球局3,4・デマンドアサイ
ン制御局13間で固定設定され、衛星回線7a〜7cの接続/
解放のための信号の送受信に用いられる。
また、衛星個別信号線10a,10bは、地球局3,4・デサンド
アサイン制御局13間の起動信号等の監視信号の送受信に
用いられ、固定設定される。
この衛星個別信号線10a,10bにおける衛星個別線信号の
フォーマットについては、第2図(1),(2)のよう
に、衛星個別線信号(SS信号,SR信号)14は、前位変換
機からの個別線信号をゲート局のPCM多重装置(図示省
略)により、多重化した監視信号である。
この場合、衛星個別線信号(SS信号)を構成するSSビッ
ト15a,15bは前位交換機から個別信号線を介して送出さ
れ、前位交換機の起動・復旧状態を示す。つまり、
(1)のように、SSビット15aは起動前(復旧状態)を
示し、ビットは1が立ち、前位交換機の起動信号が受信
されると、(2)におけるSSビット15bのように、1か
ら0にビットが変化する。
また、この監視信号の遷移状態については、第3図のよ
うに、矢印で示された方向性を持ち、前回の状態とSSビ
ット、およびSRビットとの組み合わせにより、個別線信
号の信号状態が決定される。
第5図は、本発明の一実施例における衛星回線中継交換
信号システムの接続シーケンス図である。
なお、矢印は起動信号等の監視信号、点線は選択信号で
あるMF信号、記号 は回線の接続、記号 は回線の切断、または解放を示す。
本実施例の衛星回線中継交換システムでは、第2図〜第
5図のように、通話回線は、発側のゲート局1・発側の
地球局3間で固定された通話回線6と、着側の地球局4
・着側のゲート局2間で固定設定された通話回線8と、
デマンドアサイン制御局13の制御により設定される発側
の地球局3・デマンドアサイン制御局13間の衛星回線10
aと、デマンドアサイン制御局13・着側の地球局4間の
衛星回線10bとから構成される。また、個別信号線は、
発側のゲート局1から個別信号線9、および衛星個別信
号線10aを介してデマンドアサイン制御局13に、デマン
ドアサイン制御局13から衛星個別信号線10b、および個
別信号線11を介して着側のゲート局2に固定設定され
る。
本実施例の衛星回線中継交換システムにおいて、回線接
続を行う手順については、まず、システムを起動して通
話回線を接続する場合、発側のゲート局1より、衛星経
由の呼が生起すると、発側のゲート局1・発側の地球局
3間の通話回線6が設定され、個別信号線9、発側の地
球局3、衛星個別信号線10a、および衛星5を介して、
起動信号がデマンドアサイン制御局13の監視信号送受部
16へ転送される。
デマンドアサイン制御局13の監視信号送受部16において
起動信号が検出されると、制御部20の制御により、監視
信号送受部16は発側のゲート局1に対して、個別信号線
9、および衛星個別信号線10aを介して起動信号を送出
する。
また、地球局制御部19は、発側の地球局3に対して、地
球局制御線12を介して回線接続指示信号を送出する。
発側の地球局3は、回線接続指示信号を受信すると、発
側の地球局3・デマンドアサイン制御局13間の衛星回線
7aの回線設定を行い、接続が完了すると、デマンドアサ
イン制御局13に対し、地球局制御線12を介して回線接続
完了信号を返送する。
こうして、発側のゲート局1・デマンドアサイン制御局
13間の通話回線6が接続される。
発側のゲート局1は、通信回線6、および衛星回線7aを
介して、デマンドアサイン制御局13に対し、レジスタ信
号である選択数字受信要求のKP信号を送出する。
デマンドアサイン制御局13のレジスタ信号送受部17にお
いてKP信号が受信されると、制御部20の制御により、監
視信号送受部16から発側のゲート局1に対して、衛星個
別信号線10a、および個別信号線9を介し、KP受信完了
信号であるON信号を送出する。
発側のゲート局1はON信号受信後、選択信号であり、ま
た、着信加入者情報でもある選択数字DNを、通話回線
6、および衛星回線7aを介してデマンドアサイン制御局
13に送出する。
デマンドアサイン制御局13では、制御部20の制御によ
り、出方路トランスレータ18が、レジスタ信号送受部17
で受信した選択数字DNを基に、着信加入者を収容する着
側のゲート局2、着側のゲート局2を収容する着側の地
球局4、および衛星回線7bを決定するとともに、地球局
制御部19が地球局制御線12を介して、衛星回線7aの回線
切断指示信号を発側の地球局3に送出する。
発側の地球局3は、デマンドアサイン制御局13からの回
線切断指示信号を受信すると、衛星回転7aの切断処理を
行うとともに、地球局制御線12を介し、デマンドアサイ
ン制御局13の地球局制御部19に対して衛星回線7aの回線
切断完了信号を送出する。
こうして、デマンドアサイン制御局13に対する着信加入
者情報の送出処理が終了する。
デマンドアサイン制御局13では、発側の地球局3からの
衛星回線7aの回線切断完了信号を受信すると、制御部20
の制御により、地球局制御部19から着側の地球局4に対
し、地球局制御線12を介して衛星回線7bの回線接続指示
信号を送出する。
着側の地球局4は回線接続指示信号を受信すると、着側
の地球局4・着側のゲート局2間の通話回線8を設定す
るとともに、デマンドアサイン制御局13・着側の地球局
4間の衛星回線7bの回線接続を行う。
着側の地球局4は、通話線8と衛星回線7bとの接続が完
了すると、デマンドアサイン制御部13の地球局制御部19
に対し、地球局制御線12を介して回線接続完了信号を送
出する。
こうして、デマンドアサイン制御局13・着側のゲート局
2間の通話回線が接続される。
デマンドアサイン制御局13では、地球局制御部19を介し
て着側の地球局4からの回線接続完了信号を受信する
と、制御部20の制御により、監視信号送受部15は着側の
ゲート局2に対し、衛星個別信号線10b、および個別信
号線11を介して起動信号を送出し、発側のゲート局1の
起動を通知する。
着側のゲート局2はデマンドアサイン制御局13からの起
動信号を受信すると、デマンドアサイン制御局13の監視
信号送受部15に対し、個別信号線11、および衛星個別信
号線10bを介して起動完了信号を送出する。
デマンドアサイン制御局13では、着側のゲート局2から
の起動完了信号を受信すると、制御部20の制御により、
レジスタ信号送受部19は着側のゲート局2に対し、衛星
回線7b、通話回線8を介して、KP信号を送出する。
着側のゲート局2は、デマンドアサイン制御局13からの
KP信号を受信すると、デサンドアサイン制御局13の監視
信号送受部15に対し、個別信号線8、および衛星個別信
号線10bを介して、ON信号を送出する。
デマンドアサイン制御局13では、監視信号送受部16を介
して着側のゲート局2からのON信号受信後、制御部20の
制御により、レジスタ信号送受部17から着側のゲート局
2に対し、衛星回線7b、および通話回線8を介して、選
択数字DNをを送出するともに、衛星回線7bの解放を行
う。
こうして、着側のゲート局2に対する着信加入者情報の
送出処理が終了する。
さらに、デマンドアサイン制御局13では、発側の地球局
3・着側の地球局4間の衛星回線7cの設定を行うため、
制御部20の制御により、地球局制御部19から発側の地球
局3、および着側の地球局4に対し、試球局制御線12を
介して回線接続指示信号を送出する。
発側の地球局3、およひ着側の地球局4は、回線接続指
示信号により、衛星回線7cの設定・接続を行う。
さらに、発側の地球局3・着側の地球局4間の衛星回線
7cが接続されると、発側の地球局3、および着側の地球
局4は、デマンドアサイン制御局13の地球局制御部19に
対し、地球局制御線12を介して回線接続完了信号を送出
する。
こうして、個別信号線9,11を収容した発側のゲート局
1、および着側のゲート局2の間の通話回線の接続が終
了する。
次に、本実施例の衛星回線中継交換システムにおける終
話時の手順については、発側の端末(図示省略)が終話
のためにオンフックすると、発側のゲート局1に対して
切断信号が送出され、発側のゲート局1は、デマンドア
サイン制御局13の監視信号送受部16に対し、個別信号線
9、および衛星個別信号線10aを介して切断信号を送出
する。
デマンドアサイン制御局13では、監視信号送受部16を介
して切断信号を受信すると、発側の地球局3・着側の地
球局4間の衛星回線7cの切断を行うため、制御部20の制
御により、地球局制御部19から発側の地球局3、および
着側の地球局4に対し、地球局制御線12を介して回線切
断指示信号を送出する。
発側の地球局3、および着側の地球局4は、回線切断指
示信号を受信すると、衛星回線7cの切断を行い、さらに
切断完了後、デマンドアサイン制御局13の地球局制御部
19に対し、地球局制御線12を介して回線切断完了信号を
送出する。
デマンドアサイン制御局13では、地球局制御部19を介し
て2個の回線切断完了信号を受信すると、制御部20の制
御により、監視信号送受部16から着側のゲート局2に対
し、衛星個別信号線10b、および個別信号線11を介して
切断信号を送出する。
着側のゲート局2は、デサンドアサイン局13からの切断
信号を受信すると、着側の地球局4・着側のゲート局2
間の通話回線8を復旧して、デマンドアサイン制御局13
の監視信号送受部16に対し、個別信号線11、および衛星
個別信号線10bを介して、着側のゲート局2の復旧を通
知する復旧完了信号を送出する。
デマンドアサイン制御局13では、監視信号送受部16が着
側のゲート局2からの復旧完了信号を受信すると、制御
部20の制御により、監視信号送受部16から発側のゲート
局1に対し、衛星個別信号線10a、および個別信号線9
を介して復旧信号を送出する。
発側のゲート局1は、デマンドアサイン制御局13からの
復旧信号を受信すると、発側のゲート局1・発側の地球
局3間の通話回線6を復旧させる。
こうして、個別信号線9,11を収容した発側のゲート局
1、および着側のゲート局2間において、加入者の終話
に伴う通話回線の切断終了する。
以上のようなシステム構成、および制御手順により、個
別信号線を収容したゲート局に対して、デマンドアサイ
ン方式を用いた衛星回線中継交換を実現することができ
る。
しかも、個別線信号方式以外を収容する既存交換機の衛
星回線中継交換を行う際、デマンドアサイン方式を用い
るため、通信回線の全デマンドアサイン方式制御が可能
である。
また、本実施例では、衛星回線の通話容量は64kbpsであ
り、個別線信号の監視は20msec毎に1回の割合で行うた
め、個別信号線の容量は50bpsである。
従って、個別信号線を収容するゲート局が衛星回線設定
前に必要な回線容量については、本実施例の50bpsと従
来のプリアサイン方式の64050bpsとを比較すると、1/12
81であり、通話回線の大幅な削減が可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、個別信号線を収容する交換機を衛星系
に適用する際、デマンドアサイン制御局にゲート局から
の個別信号線を引き込み、信号の監視・制御を行うこと
により、デマンドアサイン方式で通話回線を回線設定・
接続することが可能である。
このため、プリアサイン方式に比較して衛星回線数の大
幅な削減が可能であり、呼生起中の地球局自体の変更処
理を利用して、衛星回線を効率的に運用することができ
る。
また、従来のデマンドアサイン方式では、ゲート局毎に
必要であったレジスタ信号送受部、および交換スイッチ
を、衛星制御局に集中することにより、ゲート局設備の
分割損を解消することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における衛星回線中継交換シ
ステムの構成図、第2図は本発明の一実施例における衛
星個別線信号フォーマットの説明図、第3図は本発明の
一実施例における衛星個別線信号カルノーマップ、第4
図は本発明の一実施例におけるデマンドアサイン制御局
の構成図、第5図は本発明の一実施例における衛星回線
中継交換システムの接続シーケンス図、第6図は個別信
号線を収容した発着側のゲート局間を衛星系でプリアサ
イン方式により回線接続する従来の衛星回線中継交換シ
ステムの構成図である。 1,2:ゲート局,3,4:地球局,5:衛星,6,8:通話回線,7,7a〜
7c:衛星回線,9,11:個別信号線,10,10a,10b:衛星個別信
号線,12:地球局制御線,13:デマンドアサイン制御局,14:
衛星個別線信号,15a,15b:SSビット(SRビット),16:監
視信号送受部,17:レジスタ信号送受部,18:出方路トラン
スレータ,19:地球局制御部,20:制御部,KP,KP信号:レジ
スタ信号(選択数字受信要求),ON,ON信号:個別線信号
(KP受信完了信号),DN:レジスタ信号(選択数字),SR
M:個別線信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地球局とのインタフェースを持つ個別信号
    線を収容した交換機、該交換機からの個別信号線と通話
    回線とを収容した地球局、および、該地球局相互間の衛
    星回線中継を行う衛星を備えた衛星回線中継交換システ
    ムにおいて、 上記地球局を制御し、衛星回線の管理を行う衛星回線制
    御手段、上記交換機の個別信号線の管理手段、帯域内信
    号の送受信手段、および帯域内信号として受信された着
    信加入者情報を含む選択番号を用いて着信先を決定する
    交換手段を設け、 上記地球局は上記衛星回線制御手段の要求に従い、衛星
    回線を設定/解放し、上記個別信号線の管理手段は、交
    換機の個別信号を常時監視・制御し、帯域内信号が必要
    な時にのみ該交換機と上記帯域内信号の送受信手段との
    間に衛星回線を設定して、帯域内信号の送受を行い、上
    記交換手段は、受信された帯域内信号である着信加入者
    情報を含んだ選択番号を用いて着信先を決定し、上記衛
    星回線管理手段は、発着信交換機とインタフェースを持
    つ地球局間に衛星回線を設定することを特徴とする衛星
    回線中継交換信号方式。
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