JPH0772954B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0772954B2
JPH0772954B2 JP60188361A JP18836185A JPH0772954B2 JP H0772954 B2 JPH0772954 B2 JP H0772954B2 JP 60188361 A JP60188361 A JP 60188361A JP 18836185 A JP18836185 A JP 18836185A JP H0772954 B2 JPH0772954 B2 JP H0772954B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、記録時の磁気テープの走行速度を少なくとも
2段階に切替え可能であり、かつ、磁気テープ上の各ト
ラツクにパイロツト信号を記録し、再生時に該パイロツ
ト信号を用いてトラツキング制御を行なうようにしたヘ
リカルスキヤン方式の磁気記録再生装置に関する。
〔発明の背景〕
従来のヘリカルスキヤン方式の磁気記録再生装置におけ
るトラツキング制御方式としては、固定ヘツドによつて
磁気テープの縁部に沿つて制御信号を記録し、再生時に
これを用いるようにしたものが一般的であつた。これに
対して、たとえば、特公昭59−31795号公報に開示され
るように、磁気テープに形成される斜方向のトラツク毎
にパイロツト信号を記録し、再生時にこのパイロツト信
号を用いてトラツキング制御を行なうようにした、いわ
ゆるATF(Antomatic Track Finding)方式が提案されて
いる。この方式はトラツク毎にパイロツト信号の周波数
を異ならせ、再生時に、再生走査しようとするトラツク
(以下、走査トラツクという)の両隣接トラツクから再
生されるパイロツト信号の大小関係を判定し、この判定
結果にもとずいてトラツキング制御を行なうものであ
る。このために、斜め方向のトラツクを再生走査する再
生ヘツドのトラツキングすれを直接検出することができ
て、先の従来技術のような固定ヘツドでもつて磁気テー
プ上に制御信号を記録することが不要となる。
かかるATF方式は、磁気テープの幅方向の利用効率を高
め、したがつて、磁気テープの幅を大幅に狭くし、規模
の縮小を図かつたいわゆる8ミリビデオに対しては、ト
ラツキング制御のための非常に有効な手段である。
一方、近年の磁気記録再生装置においては、記録時の磁
気テープの走行速度を少なくとも2段階に切替え可能と
し、ユーザが高品質の再生画像を希望するときには、磁
気テープの記録走行速度を高く選択できるようにし(こ
の走行速度は、従来と同様の速度であり、かかる走行速
度による記録再生モードを基準モード(SPモード)とい
う)、長時間の記録再生を希望するときには、磁気テー
プの記録走行速度を標準モードよりも低く選択できるよ
うにしている(かかる走行速度による記録再生モードを
長時間モード(LPモード)という)。
このことから、磁気テープ上には、トラツクがSPモード
で形成された場合もあるし、LPモードで形成された場合
もあり、また、同一磁気テープ上でSPモードで形成され
たトラツクとLPモードで形成されたトラツクとが混在す
る場合もある。このような磁気テープを再生する場合に
は、磁気記録再生装置としては、SPモードで形成された
トラツクを再生走査するとき、磁気テープをSPモードで
走行させる必要があるし、また、LPモードで形成された
トラツクを再生走査するとき、磁気テープをLPモードで
走行させる必要がある。したがつて、このためには、ま
ず、磁気テープ上のトラツクがSPモードで形成されたの
か、あるいはLPモードで形成されたのか、すなわち、こ
の磁気テープの記録走行速度を判定する必要がある。
記録走行速度を判定する1つの方法として、先によう
に、磁気テープの記録されている制御信号の再生周波数
を用いる方法があるが、上記8ミリビデオのように、か
かる制御信号を記録しない磁気記録再生装置において
は、この方法を採用することはできない。
この問題を解消するために、上記のパイロツト信号から
得られたトラツキング制御信号は、記録走行速度と異な
る走行速度で磁気テープを走行させて再生すると、周期
的に変化し、しかも、LPモードで形成されたトラツクを
SPモードで再生した場合と、逆にSPモードで形成された
トラツクをLPモードで再生した場合とでトラツキング制
御信号の周波数が異なることに着目し、このトラツキン
グ制御信号の周波数から記録モードを判定するようにし
た方法が提案されている(たとえば、特開昭59−19260
号公報)。
しかし、この方法によると、トラツキング制御信号を処
理して記録走行速度を判定するための複雑な手段を必要
とし、磁気記録再生装置における制御系の規模を拡大す
るという問題を生ずることになる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点を解消し、制
御系の規模の拡大を抑制して、トラツキング制御と磁気
テープの記録走行速度の判定とを行なうことができるよ
うにした磁気記録再生装置を提供するにある。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために、本発明は、磁気テープの記
録走行速度の判定もトラツクから再生されたパイロツト
信号を用いて行なえるようにし、トラツキング制御装置
と記録走行速度判別装置とを一部兼用化した点に特徴が
ある。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明による磁気記録再生装置の一実施例を示
すブロツク図であつて、1は入力端子、2はAGC(自動
利得制御)回路。3〜6は入力端子、7〜10は周波数変
換器、11〜14はBPF(バンドパスフイルタ)、15〜18整
流回路、19〜21は減算回路、22はサンプルホールド回
路、23は差動増幅器、24は基準電圧源、25はコンパレー
タ、27,28は出力端子、29,30は可変利得増幅器である。
同図において、図示しない再生ヘツドによる再生信号
は、AGC回路2でレベルが均一になされた後、周波数変
換器7〜10に供給される。
周波数変換器7〜9、BPF11〜13、整流回路15〜17、減
算回路19,20、可変利得増幅器29,30、差動増幅器23およ
びサンプルホールド回路26はトラツキング制御装置を構
成しており、AGC回路2に含まれるパイロツト信号を処
理して出力端子27にトラツキング制御信号を出力する。
また、周波数変換器8,10,、BPF12,14、整流回路16,18、
減算回路21、サンプルホールド回路22、基準電圧源24お
よびコンパレータ25は磁気テープの記録走行速度判定装
置を構成しており、AGC回路2にふくまれるパイロツト
信号を処理して出力端子28に記録走行速度判定信号を出
力する。
ここで、第2図により、磁気テープ上のトラツクについ
て説明すると、各トラツクにはビデオ信号とともにパイ
ロツト信号が記録されている。このパイロツト信号は4
種類の周波数f1,f2,f3,f4をとり得、図示するように、f
1→f2→f3→f4→f1の順でトラツク毎に順次パイロツト
信号の周波数が変わるようにしている。
かかるトラツクを再生走査する再生ヘツド31は、そのト
ラツク幅がトラツクの幅よりも若干広く、このために、
再生走査しようとするトラツク、すなわち走査トラツク
とともにこれに隣接するトラツクの一部をも同時に再生
走査する。そこで、再生ヘツド31から得られる再生信号
には、走査トラツクから再生されたパイロツト信号と隣
接トラツクから再生されたパイロツト信号とが含まれて
いる。
また、LPモードでの記録走行速度がSPモードにおける記
録走行速度の1/2とすると、LPモードで形成されたトラ
ツクをSPモードで再生走査するときには、磁気テープ上
での再生ヘツド31の走査軌跡は、第2図の実線矢印で示
すようになり、2トラツクピツチだけずれることにな
る。逆に、SPモードで形成されたトラツクをSPモードで
再生走査すると、再生ヘツド31の走査軌跡は、第2図の
破線矢印で示すように上記は逆方向に1/2トラツクピツ
チだけずれることになる。このために記録とは異なるモ
ードで再生すると、走査トラツクとは1トラツクだけ隔
つた隣々接トラツクの一部をも再生走査する期間があ
り、再生ヘツド31から得られる再生信号には、記録モー
ドと再生モードとが異なる場合、この隣々接トラツクか
ら再生されたパイロツト信号も含まれることになる。
かかる再生信号が第1図の入力端子1に供給される信号
である。
先に説明し、また、第2図に示すように、磁気テープ上
の各トラツクに記録されるパイロツト信号の周波数は、
トラツク毎に順次f1→f2→f3→f4→f1と異なるから、再
生ヘツド31が走査トラツクを順次移つていくにつれてこ
れから再生されるパイロツト信号の周波数も順次f1→f2
→f3→f4→f1と変わつているが、この走査トラツクの両
隣接トラツクから再生されるパイロツト信号の周波数、
隣々接トラツクから再生されるパイロツト信号の周波数
も変化する。走査トラツクが移つていくにつれての各ト
ラツクから再生されるパイロツト信号の周波数を示す
と、次の表1ののようになる。
なお、上記表1のにおける隣接トラツクは走査トラ
ツクに対して先行(第2図上左側)のトラツクであり、
の隣接トラツクは後続(右側)のトラツクである。
第1図にもどつて、周波数変換器7には、入力端子3か
らローカルパイロツト信号P1が供給され、また、同様に
して、周波数変換器8,9,10には、夫々入力端子4,5,6か
らローカルパイロツト信号P2,P3,P4が供給される。これ
らローカルパイロツト信号P1〜P4は、走査トラツクから
再生されるパイロツト信号の周波数に対応して、上記表
1のに示すように変化される。
ここで、f1=6.5 fH,f2=7.5 fH,f3=10.5 fH,f4=9.5
fH(但し、fHは水平周波数)とすると、周波数変換器7
では、表1ののの隣接トラツクから再生されたパイ
ロツト信号の周波数がfHに変換され、同様にして周波数
変換器8,9,10では、走査トラツク、他方の隣接トラツ
ク、隣々接トラツクから再生されたパイロツト信号の周
波数がともにfHに変換される。周波数変換器7〜10の出
力信号は各々BPF11〜14に供給され、周波数fHの信号が
抽出される。したがつて、上記表1ので示すように、
BPF11からは表1ののの隣接トラツクから再生され
たパイロツト信号が周波数fHで得られ、同様にして、BP
F12〜14からは、走査トラツクから再生されたパイロツ
ト信号、他方の隣接トラツクから再生されたパイロツト
信号、隣々接トラツクから再生されたパイロツト信号が
夫々周波数fHとなつて得られることになる。
すなわち、周波数変換器7とBPF11、周波数変換器8とB
PF12、周波数変換器9とBPF13、周波数変換器10とBPF14
は夫々再生信号からパイロツト信号を個々に検出するパ
イロツト検出回路を形成している。
BPF11〜14の出力信号F1〜F4は夫々整流回路15〜18で整
流される。整流回路15,16の出力信号は減算回路19で減
算処理され、可変利得増幅29を介して差動増幅器23(こ
れは、コンパーレータでもよい)に供給される。また、
整流回路17,16の出力信号は減算回路20で減算処理さ
れ、可変利得増幅器30を介して差動増幅器23に供給され
る。差動増幅器23の出力信号はサンプルホールド回路26
でホールドされ、その出力信号がトラツキング制御信号
として出力端子に供給される。
一方、整流回路16,18の出力信号は減算回路21で減算処
理され、サンプルホールド回路22でホールドされてコン
パレータ25に供給される。コンパレータ25は入力された
この信号と基準電圧源24から供給される基準電圧とを比
較し、この基準電圧に対する入力信号のレベルの高,低
に応じて低レベル,高レベルとなる記録走行速度判定信
号を出力端子28に供給する。
なお、サンプルホールド回路22,26は、再生ヘツドから
の再生信号が間欠信号となつたときに、前値ホールドで
欠如期間を補間し、出力端子27,28に得られるトラツキ
ング制御信号や記録走行速度判定信号がレベル変動しな
いようにするためのものである。
このようにして、トラツキング制御信号および記録走行
速度判定信号は再生されたパイロツト信号から形成する
ことができ、しかも、トラツキグ制御装置と記録走行速
度判定装置との一部を兼用化できる。
次に、第1図におけるトラツキング制御装置および記録
走行速度判定装置をさらに具体的に説明する。
第3図は第1図におけるトラツキング制御装置の部分を
示すブロツク図であつて、32,33,34はパイロツト信号検
出回路であり、第1図に対応する部分には同一符号をつ
けている。また、第1図におけるサンプルホールド回路
26は省略している。
同図において、いま、図示するように、再生ヘツド31の
再生対象となる走査トラツクをf2のパイロツト信号が記
録されたトラツク(これをf2トラツクとする。以下同
様)とすると、再生ヘツド31は、このf2トラツクに隣接
するf3トラツク、f1トラツクの1部を再生走査する。f2
トラツクから再生された周波数f2のパイロツト信号(こ
れをパイロツト信号f2とする。以下同様)は第1図の周
波数変換器8とBPF12とからなるパイロツト信号検出回
路33で検出され、整流回路16で整流された後、減算回路
19,20に供給される。また、f1トラツクから再生された
パイロツト信号は周波数変換器7とBPF11とからなるパ
イロツト信号検出回路32で検出され、整流回路15で整流
された後、減算回路19に供給される。同様にして、f3
ラツクから再生されたパイロツト信号f3は周波数変換器
9とBPF13とからなるパイロツト信号検出回路34で検出
され、整流回路17で整流された後、減算回路20に供給さ
れる。
なお、第3図では、パイロツト信号検出回路32,33,34で
検出されるパイロツト信号を示すために、夫々をトラツ
クに直接接続して示している。
減算回路19は整流回路15の出力信号から整流回路16の出
力信号を減算し、減算回路20は整流回路17の出力信号か
ら整流回路16の出力信号を減算する。
そこで、減算回路19は走査トラツクであるf2トラツクで
再生されたパイロツト信号f2とこれに隣接するf1トラツ
クから再生されたパイロツト信号f1との大小関係を判定
するものであり、横軸にトラツクピツチを単位としたト
ラツキングずれ量を表わし、かつ、第3図の磁気テープ
上右方へのトラツキングずれを正とすると、減算回路19
の出力信号は、−0.5トラツクピツチのトラツキングず
れで零となり、第4図に示す破線36のように変化する。
また、減算回路20の出力信号は、+0.5トラツクピツチ
のトラツキングずれで零となり、第4図に示す一点鎖線
38のように変化する。
減算回路19の出力信号は可変利得増幅器29を介し、ま
た、減算回路20の出力信号は可変増幅器30を介して夫々
差動増幅器23に供給され、その出力信号がトラツキング
制御信号として出力端子27に得られる。
いま、可変利得増幅器29の利得αを零とすると、差動増
幅器23には可変利得増幅器30の出力信号のみが供給され
るから、このときに出力端子27に得られるトラツキング
制御信号は、減算回路20の出力信号と同様、第4図の一
点鎖線38で示すように変化し、このために、再生ヘツド
31は、走査トラツクであるf2トラツクから右方に1/2ト
ラツクピツチだけずれた位置、すなわち、f2,f3トラツ
クに均等にまたがる位置にロツクするように、トラツキ
ング制御される。また、可変利得増幅器30の利得βを零
とすると、出力端子27に得られるトラツキング制御信号
は、減算回路19の出力信号と同様、第4図の破線36で示
すように変化し、再生ヘツド31は、f2,f1トラツクに均
等にまたがる位置にロツクするように、トラツキング制
御される。
そこで、可変利得増幅器29,30の利得α,βに応じて、
再生ヘツド31のロツク位置は再生対象となるf2トラツク
から±0.5トラツクピツチの範囲内の任意の位置に決ま
ることになり、例えば、α=βとすることにより、第3
図の実線37で示すように、f2トラツクからのトラツキン
グずれ量が零となり、このf2トラツクにロツクするよう
なトラツキング制御特性を設定することができる。
また、第1図の周波数変換器8,BPF12,整流回路16からな
る周波数f2のパイロツト信号が記録されているトラツク
の再生信号からパイロツト信号を検出する検出回路部分
がない場合を考えれば、従来と同じこのトラツクの両隣
接トラツクの再生パイロツト信号から作成されたトラツ
キング制御信号を、出力端子27から得ることができるこ
とは当然である。
第5図は第1図における磁気テープの記録走行速度判定
装置の部分を示すブロツク図であつて、33,35はパイロ
ツト信号検出回路であり、第1図に対応する部分には同
一符号をつけている。なお、第5図においては、第1図
におけるサンプルホールド回路22を省略している。
第5図において、図示するように、走査トラツクをf4
ラツクとし、各トラツクがLPモードで形成されてSPモー
ドで再生されるとすると、再生ヘツド31は実線矢印方向
に走査し、f4トラツクの隣々接トラツクf2の一部も再生
走査する。このとき、第1図の周波数変換器8とBPF12
とからなるパイロツト信号検出回路33はf4トラツクから
再生されるパイロツト信号f4を抽出するが、再生ヘツド
31がf2トラツク方向にずれるとともに、パイロツト信号
検出回路33の出力信号F2は順次レベルが低下していく。
この場合、走査トラツクから再生されるパイロツト信号
レベルは、第6図の実線39で示すようにき、トラツキン
グずれ量が±4n×トラツクピツチ(但し、n=0,1,2・
・・)で最大となり、±(2+4n)×トラツクピツチで
最小となる。また、走査トラツクの隣々接トラツクから
再生されるパイロツト信号のレベルは、第6図の一点鎖
線40で示すように、上記のパイロツト信号とは逆に、ト
ラツキングずれ量が4n×トラツクピツチで最小、(2+
4n)×トラツクピツチで最大となる。
ここで、いずれのパイロツト信号の最大値、最小値も互
いに等しいから、整流回路16,18の出力信号を減算処理
して得られる減算回路21の出力信号のレベルは、第6図
の破線41で示すように、トラツキングずれ量が±4n×ト
ラツクピツチで最大、±(1+2n)トラツクピツチで
零、±(2+4n)トラツクピツチで最小となる。したが
つて、記録モードと異なるモード再生を行なつた場合、
減算回路21の出力信号はレベル変動することになる。
ここで、LPモードでの磁気テープの記録走行速度がSPモ
ードでのそれの1/2とすると、LPモードで形成されたト
ラツクをSPモードで再生する場合には、再生ヘツド31の
トラツク幅はトラツクの幅の2倍であり、再生ヘツド31
が磁気テープを走査する毎に、その走査開始点は2トラ
ツクピツチずつずれていき、かつ、各走査軌跡も2トラ
ツクピツチずつずれていく。
パイロツト信号検出回路33における周波数変換器8(第
1図)に表1のに示したローカルパイロツト信号P2
供給され、また、パイロツト信号検出回路35における周
波数変換器10(第1図)に同じくローカルパイロツト信
号P4が供給されるから、各トラツクに1フイールずつ映
像信号が記録されているとすると、上記の再生走査によ
つて出力端子28に得られる記録走行速度判定信号の周波
数は、 となる。
また、SPモードで形成されたトラツクをLPモードで再生
する場合には、再生ヘツド31のトラツク幅はトラツクの
幅に等しく、再生ヘツド31が磁気テープを走査する毎
に、その走査開始点は1/2トラツクピツチずつずれてい
き、かつ各走査軌跡も1/2トラツクピツチずつずれてい
く。この場合には、出力端子28に得られる記録走行速度
判定信号の周波数は、 となる。
以上のことから、記録時、再生時のモードに対する記録
走行速度判定信号の周波数をまとめて示すと、次の表2
のようになる。
したがつて、再生時に、SP,LPモードのいずれかを設定
し、得られる記録走行速度判定信号の周波数から磁気テ
ープ上のトラツクがいかなるモードで形成されたかを判
定することができる。
なお、第5図において、走査トラツクから再生されたパ
イロツト信号と隣々接トラツクから再生されたパイロツ
ト信号とを減算回路21で比較しているのは、トラツキン
グ状態で減算回路21の出力振幅が最大となり、記録走行
速度判定信号の周波数が0Hzであることを容易に検出す
ることができるようにするためである。
次に第1図における整流回路15〜18および減算回路19〜
21の一具体例を第7図によつて説明する。
同図において、入力端子51には、BPF11(第1図)の出
力信号(すなわち、周波数fHとなつた一方の隣接トラツ
クから再生されたパイロツト信号)F1が供給され、同様
にして、入力端子52,53,54には、BPF12,13,14(第1
図)の出力信号F2,F3,F4が夫々供給される。
トランジスタQ1〜Q11,抵抗R1〜R4,コンデンサC1は信号F
1に対する整流回路15(第1図)を構成しており、信号F
2,F3,F4に対する整流回路16〜18も同様の構成をなして
いるために、これらのうち信号F1に対する整流回路15に
ついて第8図を用いて説明する。
トランジスタQ1,Q2は差動対をなしており一方のトラン
ジスタQ1のベースに信号F1が供給される。トランジスタ
Q1,Q2のエミツタに接続されたトランジスタQ3と抵抗R1
は定電流源を構成している。この差動対に入力された信
号F1は、カレントミラーを構成するトランジスタ対Q4,Q
5を通じて出力され、トランジスタQ7を介してトランジ
スタQ2のベースに帰還される。トランジスタQ6と抵抗R2
から成る定電流源はトランジスタQ3と抵抗R1から成る定
電流源の1/2の電流量に設定されており、トランジスタQ
1,Q2のコレクタ電流が同一になるように帰還がかかる。
ここでトランジスタQ1のベース電位が上がつた場合、ト
ランジスタQ4,Q5で構成されるカレントミラーに流れる
電流が増加し、この増加分はトランジスタQ7にベース電
流として供給され、トランジスタQ7のエミツタ電流が抵
抗R4に流れる。このために、トランジスタQ2のベース電
位が上昇する。この時のトランジスタQ7のコレクタ電流
が第8図のi1である。逆に、トランジスタQ1のベース電
位が下がつた場合には、トランジスタQ4,Q5のカレント
ミラーに流れる電流が減少し、この減少分がトランジス
タQ8のベース電流により補充される。トランジスタQ8の
エミスタ電流は、抵抗R3を通じて供給され、トランジス
タQ2のベース電位が下がる。この時のトランジスタQ8の
コレクタ電流が第8図のi2である。
トランジスタQ7のコレクタ電流i1はトランジスタQ9,Q10
から成るカレントミラーで折り返されてトランジスタQ8
のコレクタ電流i2と加算され、トランジスタQ11に供給
される。この時のトランジスタQ11のコレクタ電流が第
8図のi3である。すなわち、トランジスタQ1〜Q11,抵抗
R1〜R3,コンデンサC1から成る回路は両波整流回路とし
て動作する。なお、抵抗R3及びコンデンサC1は発振防止
素子である。
このようにして、信号F1は整流され、この整流出力はト
ランジスタQ11とカレントミラーを形成するトランジス
タQ49に供給される。同様にして、信号F3の整流出力は
トランジスタQ22とカレントミラーを形成するトランジ
スタQ50に供給され、信号F4の整流出力はトランジスタQ
33とカレントミラーを形成するトランジスタQ51に供給
される。また、トランジスタQ44に信号F2の整流出力が
得られ、これとカレントミラーを形成するトランジスタ
Q46,Q47,Q48のコレクタにこの整流出力が得られる。
トランジスタQ46,Q49は減算回路19を形成しており、ま
た、トランジスタQ47,Q50は減算回路20を、トランジス
タQ48,Q51は減算回路21を夫々形成している。
なお、トランジスタQ45はトランジスタQ44,Q46,Q47,Q48
のベース電流を補償するためのものである。
これら減算回路で処理して得られる電流は、電圧源60に
接続された抵抗R17,R18,R19によつて電圧に変換され
る。ここで、可変抵抗器61は第1図における可変利得増
幅器29,30に相当する。この可変抵抗器61を抵抗r1,r2に
分割したものとすると、出力端子55は並列接続された抵
抗r1,R17を介して電圧源60に接続され、出力端子56は並
列接続された抵抗r2,R18を介して電圧源60に接続されて
いることになるから、R3=R7=R11=R15とすると、出力
端子55での利得αは、 出力端子56での利得βは、 となり、r1,r2を可変とすることにより、すなわち、可
変抵抗器61により、利得α,βを可変とすることができ
る。
出力端子55,56に得られる信号は差動増幅器23(第1
図)に供給され、出力端子57に得られる信号はサンプル
ホールド回路22(第1図)に供給される。
第7図に示した具体回路でも、前述のように走査トラツ
クのパイロツト信号を検出するパイロツト信号検出回路
(トランジスタQ34〜Q45,抵抗R13〜R16により構成され
る部分)の兼用化を行なつており、さらに、減算器19〜
21(トランジスタQ46〜Q51により構成される部分)及び
利得可変増幅器29,30(可変抵抗器VR61に相当する。)
が非常に簡単に構成されており、規模の小形化の効果を
大きくしている。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、磁気テープ上の
トラツクから再生されるパイロツト信号から、直接トラ
ツキング制御信号と記録走行速度判定信号とを形成する
することができて、しかも、これらを形成する回路の一
部を兼用化することができるものであるから、制御系の
規模の小型、簡略化を実現でき、磁気記録再生装置の小
型,軽量化を可能とするという優れた効果を得ることも
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁気記録再生装置の一実施例を示
すブロツク図、第2図は磁気テープ上に形成されるトラ
ツクのフオーマツトを示す説明図、第3図は第1図のト
ラツキング制御装置の部分を示したブロツク図、第4図
はそのトラツキング特性図、第5図は第1図の記録走行
速度判定装置の部分を示すブロツク図、第6図はその動
作説明図、第7図は第1図における整流回路、減算回路
の一具体例を示す回路図、第8図は第7図の整流回路の
動作説明図である。 1……信号入力端子、3〜6……ローカルパイロツト信
号入力端子、7〜10……周波数変換器、11〜14……バン
ドハスフイルタ、15〜18……整流回路、19〜21……減算
回路、23……差動増幅器、25……コンパレータ、27……
トラツキング制御信号出力端子、28……記録走行速度判
定信号出力端子、29,30……可変利得増幅器、32〜35…
…パイロツト信号検出回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−148650(JP,A) 特開 昭61−165850(JP,A) 特開 昭61−184749(JP,A) 実開 昭62−18837(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録時に少なくとも2種類の磁気テープの
    走行速度を切換え選択可能であり、かつ該磁気テープ上
    斜め方向に形成された各トラックにパイロット信号を記
    録し、該パイロット信号の周波数を該トラック毎に順次
    異ならせるようにした磁気記録再生装置において、 再生ヘッドが再生走査すべき対象となるトラックから再
    生されるパイロット信号を検出する第1のパイロット信
    号検出回路と、 該再生走査対象トラックの両隣接トラックから再生され
    るパイロット信号を検出する第2,第3のパイロット信号
    検出回路と、 該再生走査対象トラックから1トラック隔てた隣々接ト
    ラックから再生されるパイロット信号を検出する第4の
    パイロット信号検出回路と、 該第2,第1のパイロット信号検出回路の出力信号の差信
    号を第1の所定倍する第1の処理手段と、 該第3,第1のパイロット信号検出回路の出力信号の差信
    号を第2の所定倍する第2の処理手段と、 該第1,第2の処理手段の出力信号の差信号からトラッキ
    ング制御信号を形成する第3の処理手段と、 該第1,第4のパイロット信号検出回路の出力信号の差信
    号から、再生時の該磁気テープの走行速度が記録時の該
    磁気テープの走行速度と異なるとき、該磁気テープの記
    録時での走行速度に応じて異なる周波数の記録走行速度
    判定信号を形成する第4の処理手段と を有ることを特徴とする磁気記録再生装置。
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