JPH0772316A - ミラー、特に車両用バックミラー - Google Patents

ミラー、特に車両用バックミラー

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JPH0772316A
JPH0772316A JP6172712A JP17271294A JPH0772316A JP H0772316 A JPH0772316 A JP H0772316A JP 6172712 A JP6172712 A JP 6172712A JP 17271294 A JP17271294 A JP 17271294A JP H0772316 A JPH0772316 A JP H0772316A
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マイル ヴォルフガング
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/84Heating arrangements specially adapted for transparent or reflecting areas, e.g. for demisting or de-icing windows, mirrors or vehicle windshields
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  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 接着層(2)が、主として、二成分シリコー
ンゴムから成るシリコーンゲルである。 【効果】 一方で、シリコーンゲルから成る接着層が当
該接着層に隣接する両方の層を結合し、そしてこれらの
層の熱膨張係数が非常に異なるときに、これらの層にお
ける応力の高まりが前記シリコーンゲルの弾力性によっ
て妨げられる。従って、シリコーンゲルから成る接着層
によって、これまでミラーの層構造に利用することがで
きなかった材料、または、予期される熱応力のためにこ
れまでかなり大きな最小厚みを有してのみ利用されてい
た材料の利用が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射層と、ミラーを見
る人の方を向いた面上の引っかき傷に強い保護層とを備
えているミラープレートを有し、ミラープレートと反射
層との間及び(あるいは)反射層と引っかき傷に強い保
護層との間に接着層が配置されているミラー、特に車両
用バックミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のミラーは、ドイツ特許公開第3
825164号公報に加熱可能な車両用外部ミラーとし
て開示されている。この車両用外部ミラーはミラープレ
ートを有し、そのミラープレートに反射層が取付けられ
ており、そしてそのミラープレートがミラーを見る人の
方を向いた面をガラス板によって形成されている。ミラ
ー支持体は、電気接続を介して加熱可能である。ミラー
プレート内に平面的な電流の流れを生じさせるために、
ミラー支持体の側面に、電気接続と結合された接点片が
設けられている。このミラーの特に欠点とすることは、
ガラス板がかなり厚く、そのためにミラー表面の降水が
取り除かれるまでミラーを加熱する場合に、大きなエネ
ルギー供給が必要であることである。熱膨張係数が異な
ることによってガラス板に応力が引き起こされ、ガラス
板が薄い場合にはこの応力によってガラス板が破壊さ
れ、あるいはミラーの光学特性が損なわれるから、ガラ
ス板の厚さを減少させることはできない。変形例では、
反射層がミラー支持体に取付けられており、そしてガラ
ス板の代わりに、引っかき傷及び天候に強い被覆が反射
層に設けられている。この変形例には、薄くて引っかき
傷および天候に強い被覆によって、投射する光の干渉現
象がミラー観察面にひき起こされ、これによりミラー像
にわずらわしい色縞を感じさせるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、反射
層と、ミラーを見る人の方を向いた面上の引っかき傷に
強い保護層とを備えているミラープレートを有し、ミラ
ープレートと反射層との間及び(あるいは)反射層と引
っかき傷に強い保護層との間に接着層が配置されている
ミラー、特に車両用バックミラーを改良し、ミラープレ
ートに取付けられる層に対し、またはミラープレートに
対し、少なくとも部分的に非常に異なった熱膨張係数を
有する材料を利用できるようにすることである。さら
に、加熱可能なミラーの場合にも、ミラーを見る人の方
を向いたミラー側に、引っかき傷に強い保護層として、
薄いガラス層を利用することを可能とすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、前記接着層が、主として二成分シリコーンゴムから
成るシリコーンゲルであることによって解決される。
【0005】
【作用及び効果】シリコーンゲルから成る接着層が、一
方で当該接着層に隣接する両方の層を結合し、そしてこ
れらの層の熱膨張係数が非常に異なるときに、これらの
層における応力の高まりが前記シリコーンゲルの弾力性
によって妨げられる。従って、シリコーンゲルから成る
接着層によって、これまでミラーの層構造に利用するこ
とができなかった材料、または、予期される熱応力のた
めにこれまでかなり大きな最小厚みを有してのみ利用さ
れていた材料の利用が可能になる。前記シリコーンゲル
は、例えば、ミラーを見る人の方を向いたミラー表面に
引っかき傷及び天候に強い保護層として薄いガラス板を
用いることを可能にする。従来技術において、保護層を
形成するガラス板がほぼ2mmの厚さを有するのに対し、
シリコーンゲルから成る接着層を利用することによっ
て、この種のガラス板の厚さがはるかに減少させられ、
例えばほぼ0.04mmにまで低減可能である。厚さを減
少させられたガラス板を保護層として用いることには、
ミラー表面の降水が蒸発するまでミラーを加熱するため
に、はるかに小さいエネルギー供給しか必要でないとい
う重要な利点がある。ミラーを見る人の方を向いたミラ
ー面に別の保護層、例えば合成物質フォイルあるいはラ
ッカーフォイルを用いる場合にも、太陽あるいは可熱装
置によってミラーを加熱する場合に個々の層またはミラ
ー支持体における過度な熱応力をシリコーンゲルから成
る接着層が妨げるので、個々の層が少なくとも部分的に
非常に異なった熱膨張係数を有することが可能である。
シリコーンゲルから成る接着層の、ミラー層及び(ある
いは)ミラープレートにおける前記の熱応力を緩和する
作用は、シリコーンゲルが、ミラープレートと反射層と
の間だけに配置されているか、または反射層と引っかき
傷に強い保護層との間だけに配置されているか、あるい
はミラープレートと反射層との間及び反射層と引っかき
傷に強い保護層との間の両方に配置されているかにかか
わらず生ずるものである。ミラーを見る人の側の保護層
が薄いガラス板によって形成されているならば、生じる
熱応力によってガラスが割れるか、またはミラーの光学
特性が低下させられることなしに、この保護層を平らに
貼り付けることが可能である。シリコーンゲルそれ自体
は公知であり、例えばバッカー・ヘミー社の SilGel 61
2 が市販されている。このSilGel 612はゲル状に加硫し
た2成分シリコーンゴムである。これまで、このシリコ
ーンゲルは、従来、電気部材及び電子部材の透明シー
ル、クリーンルームフィルターのシーリング材料、透明
の接合剤、接着テープの製造材料、ガラス繊維の埋め込
み材料として、及びショックアブソーバーの製造のため
に用いるのに適当であることが判っていた。非常に異な
った熱膨張係数を有する材料の利用を可能にする、ミラ
ーの層構造のための、本発明によるシリコーンゲルの利
用は、これまで知られていない。
【0006】本発明の有利な構成が、従属項に述べられ
ている。
【0007】
【実施例】本発明の2つの実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0008】図1に示す第1の実施例のミラーは、車両
用バックミラーの一部であり、通例図示されていないミ
ラーケーシングと調節可能なミラーホルダーを有し、図
に示されているミラーがそのミラーホルダーと結合され
るようになっている。基本的な構造を簡単に図示された
ミラーは、本実施例の場合には熱可塑性の物質、例えば
ポリフェニレンサルファイド(PPS)から製造されて
いるミラープレート1を有する。この物質は、図示され
ていない電源の同様に図示されていな電流接続部によっ
て、ミラープレート1を伝導的に加熱することを可能に
する。ミラープレート1には、例えばバッカー・ヘミー
社から入手可能な SilGel 612 に相当するシリコーンゲ
ルから成る接着層2が設けられている。手前の保護層4
の、ミラーを見る人3と反対の方を向いた背面に反射層
5が取付けられており、この反射層5は接着層2を介し
てミラープレート1と結合されている。保護層4の、ミ
ラーを見る人3と反対の方を向いた背面は、反射層5の
ための光学的な表面、例えば光沢表面を形成する。本実
施例の場合、反射層5は主としてCr、Al、またはT
iO2から形成されている。保護層4は薄いミラーガラ
ス板であり、当該ミラーガラス板の厚さは例えば0.0
4mmから1.5mmで、保護層としてガラス板を有す
る公知の車両用外部ミラーの場合に比べてはるかに薄
い。薄い透明のガラス板から成る保護層4は、少なくと
も、投射する光の干渉現象がミラー観察面において感じ
られないあるいは生じないだけの厚さを有するものであ
る。シリコーンゲルから成る接着層2は、両方の隣接す
る層のための結合手段として働くだけでなく、反射層5
と保護層4をミラープレート1に対して電気的に絶縁す
る作用を有する。さらに、シリコーンゲルから成る接着
層2が、ミラープレート1、保護層4、及び(あるい
は)反射層5の熱応力を緩和し、そのことによって、熱
応力が生じた場合に薄いガラス板によって形成された保
護層4が壊れず、またミラープレート1、反射層5、及
び保護層4の熱膨張係数が非常に異なる場合にも、ミラ
ーの光学的特性が維持される。保護層4が薄いガラス板
から成ることによって、ミラープレート1及び保護層4
を加熱するためのエネルギー消費は著しく減少する。薄
いガラス板から成る保護層4は、別の材料から成るミラ
ーの従前の保護層に比して、はるかに引っかき傷に強く
かつ天候に対して安定である。例えば冬期の運転におい
て、ミラーを見る人3の方を向いたミラー表面は、スク
レーパーとして非鉄重金属を有するアイススクレーパー
によって、ミラー表面がひっかかれあるいは損なわれる
恐れなしに、清掃可能である。
【0009】図2に示す第2の実施例は、図1の実施例
に対して変形されたミラー構造を有する。この実施例の
場合、例えば伝導的に加熱可能なミラープレート1′に
電気的な絶縁層6が設けられており、この実施例の場合
には例えばポリシロキサンラッカーから成る透明のある
いは透明でない層によって絶縁層6が形成されている。
この実施例では、電気的な絶縁層6の側におけるミラー
プレート1′の表面が、光学的な面、例えば光沢面を有
する。電気的な絶縁層6には、反射層5′が取り付けら
れており、反射層5′は図1に係る実施例の場合のよう
に、Cr、Al、またはTiO2から成る。この実施例
の場合にも、ミラーを見る人3′の方を向いたミラー表
面は、薄いガラス板からなる保護層4′によって形成さ
れている。この薄いガラス板は、主としてシリコーンゲ
ルから成る接着層2′を介して反射層5′と結合されて
いる。この実施例の場合には、接着層2′が、ミラー観
察面における投射される光の干渉現象を防止する光学的
な間隔層としても働く。さらに、シリコーンゲルから成
る接着層2′は、保護層4′、反射層5′、電気的層
6、及び(あるいは)ミラープレート1′の異なる熱膨
張係数に基づく応力を緩和する。夏期に太陽によってミ
ラーが加熱される場合、及び、ミラープレート1′及び
保護層4′も含めた別の層が図示されていない加熱装置
によって加熱される場合に、保護層4′を形成する薄い
ガラス板が割れる心配はない。
【0010】本発明を2つの実施例に基づいて説明した
が、本発明はこれらの実施例に決して制限されるもので
はない。発明思想を外れることなく、別の実施例も可能
である。特にポリフェニレンサルファイドから形成され
たミラープレートは、例えばミラーが加熱可能あるいは
伝導的に加熱可能であってはならないときには、別の材
料から成ることも可能である。前述の各実施例の場合に
薄いガラス板によって形成されている保護層は、別の透
明な材料、例えば薄ガラスフォイルのような無機材料、
あるいは引っかき傷に強く被覆された合成物質フォイル
またはラッカーフォイルのような有機材料からも形成可
能である。保護層が薄いガラス層から形成されている
か、あるいは別の材料から形成されているかにかかわら
ず、ミラープレート及び(あるいは)ミラー層における
異なる熱膨張係数を原因として生ずる応力は、シリコー
ンゲルから成る接着層がミラープレートと反射層との間
にだけ配置されているときも、または反射層と引っかき
傷に強い保護層との間にだけ配置されているときも、あ
るいはミラープレートと反射層との間及び反射層と引っ
かき傷に強い保護層との間の両方に配置されているとき
も、シリコーンゲルから成る前記の接着層によって緩和
される。反射層は、実施例に示したものと異なる材料に
よって形成することも可能である。ミラープレートは、
特に熱可塑性の材料から製造されている。同様に、熱硬
化性の材料も好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミラープレートと反射層との間に設けられたシ
リコーンゲルから成る接着層を有する第1の実施例の図
である。
【図2】反射層と引っかき傷に強い保護層との間に設け
られたシリコーンゲルから成る接着層を有する第2の実
施例の図である。
【符号の説明】
1、1′ ミラープレート 2、2′ 接着層 3、3′ ミラーを見る人 4、4′ 保護層 5、5′ 反射層
フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガング マイル ドイツ デー・80638 ミュンヘン メッ テンシュトラーセ 19 (72)発明者 ヘルムート ピリンガー ドイツ デー・85598 バルトハーム ブ ルーメンシュトラーセ 2アー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラー、特に車両用バックミラーにし
    て、反射層(5、5′)と、ミラーを見る人(3、
    3′)の方を向いた面上の引っかき傷に強い保護層
    (4、4′)とを備えているミラープレート(1、
    1′)を有し、ミラープレート(1)と反射層(5)と
    の間及び(あるいは)反射層(5′)と引っかき傷に強
    い保護層(4′)との間に接着層(2、2′)が配置さ
    れているミラーにおいて、接着層(2、2′)が、主と
    して二成分シリコーンゴムから成るシリコーンゲルであ
    ることを特徴とするミラー。
  2. 【請求項2】 ミラープレートが、主として、熱硬化性
    のあるいは特に熱可塑性の電気伝導性材料から成ること
    を特徴とする、請求項1に記載のミラー。
  3. 【請求項3】 ミラープレート(1、1′)が、主とし
    て、ポリフェニレンサルファイド(PPS)材から製造
    されていることを特徴とする、請求項2に記載のミラ
    ー。
  4. 【請求項4】 ミラープレート(1、1′)を加熱装置
    によって特に伝導的に加熱可能であることを特徴とす
    る、請求項1から3の1つに記載のミラー。
  5. 【請求項5】 反射層(5)が、引っかき傷に強い保護
    層(4)の、ミラーを見る人(3)と反対の方を向いた
    背面に取りつけられており、かつこの背面が光学的面、
    例えば光沢面を形成することを特徴とする、請求項1か
    ら4の1つに記載のミラー。
  6. 【請求項6】 反射層(5′)と引っかき傷に強い保護
    層(4′)との間にシリコーンゲルから成る接着層
    (2′)が配置さており、ミラープレート(1′)と反
    射層(5′)との間に電気的な絶縁層(6)があること
    を特徴とする、請求項1から4の1つに記載のミラー。
  7. 【請求項7】 電気的な絶縁層(6)が、ラッカーフィ
    ルム、あるいは主としてシリコーンゲルから成る別の接
    着層であることを特徴とする、請求項6に記載のミラ
    ー。
  8. 【請求項8】 反射層(5、5′)が、主としてCr、
    AlあるいはTiO2材から成ることを特徴とする、請
    求項1から7の1つに記載のミラー。
  9. 【請求項9】 引っかき傷に強い保護層(4)が、例え
    ば薄ガラスまたは薄ガラスフォイルのような無機材料、
    あるいは例えば引っかき傷に強く被覆された透明の合成
    物質フォイルまたはラッカーフォイルのような有機材料
    からなる透明の層であることを特徴とする、請求項1か
    ら8の1つに記載のミラー。
  10. 【請求項10】 薄ガラスまたは薄ガラスフォイルが、
    少なくとも、投射する光の干渉現象がミラー観察面にお
    いて感じられない、あるいは生じないような厚さを有す
    ることを特徴とする、請求項9に記載のミラー。
JP17271294A 1993-07-27 1994-07-25 ミラー、特に車両用バックミラー Expired - Lifetime JP3621442B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4325124.2 1993-07-27
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