JPH077157U - 薄膜形成装置 - Google Patents
薄膜形成装置Info
- Publication number
- JPH077157U JPH077157U JP3975493U JP3975493U JPH077157U JP H077157 U JPH077157 U JP H077157U JP 3975493 U JP3975493 U JP 3975493U JP 3975493 U JP3975493 U JP 3975493U JP H077157 U JPH077157 U JP H077157U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 基体aの全幅にわたって均一で安定した膜厚
の薄膜を形成する。 【構成】 表面に薄膜を形成する基体aを収納する成膜
室14を有し、この成膜室14の底部中央に収納された
基体aがヒータ13で加熱される。原料供給器11で原
料溶液を霧化または気化し、この霧や気体をダクト12
を通して基体aの周囲から成膜室14に導入し、基体a
の成膜面に薄膜を形成する。成膜に消費されなかった霧
や気体は、成膜室14の基体aの成膜面と対向する部分
に設けた排出口15を通して成膜室14から排出され
る。
の薄膜を形成する。 【構成】 表面に薄膜を形成する基体aを収納する成膜
室14を有し、この成膜室14の底部中央に収納された
基体aがヒータ13で加熱される。原料供給器11で原
料溶液を霧化または気化し、この霧や気体をダクト12
を通して基体aの周囲から成膜室14に導入し、基体a
の成膜面に薄膜を形成する。成膜に消費されなかった霧
や気体は、成膜室14の基体aの成膜面と対向する部分
に設けた排出口15を通して成膜室14から排出され
る。
Description
【0001】
本考案は、加熱した基体の表面に気化或は霧化した原料を当てて、基体上に薄 膜を形成する装置とその装置を用いた薄膜の形成方法に関する。
【0002】
太陽電池、液晶表示装置、プラズマ表示装置等に用いられる透明導電膜や回路 の抵抗体として使用される抵抗薄膜は、金属酸化物膜により形成される。この金 属酸化物膜は、例えば、霧化装置によって生じた原料溶液の霧を、成膜用ノズル から加熱された基体に向けて放出し、加熱された基体上で反応、成膜させる。こ の方法で金属酸化物膜を形成する場合に用いられている霧化薄膜形成装置の例を 、図3に示す。
【0003】 この装置では、トンネル状の原料の誘導路6が設けられており、この誘導路6 の中央部が薄膜を形成する基体aを収納する成膜室4となっている。この成膜室 4の下部に基体aを載せて保持するサセプタ7が設けられ、このサセプタ7の下 には、そこに載せた基体aを加熱するヒータ3が設けられている。原料の誘導路 6の一端側の上面側には、原料を霧化或は気化して供給する原料供給器1がダク ト2を介して接続されている。さらに、誘導路6の他端には、成膜室4を通過し 、そこで基体aの表面への薄膜の形成に消費されなかった原料を排出する排出口 5が設けられている。
【0004】 この薄膜形成装置では、成膜室4内に収納された基体aがその下に設けられた ヒータ3で成膜に必要な所定の温度に加熱される。そして、原料供給器1側から ダクト2及び誘導路6を経て送られて来る霧状または気体状の原料が成膜室4で 基体aの成膜面に接触し、例えば、基体aの保有する熱により原料が分解し、さ らに分解した原料が空気中の酸素等と反応し、基体aの成膜面上に酸化物等の薄 膜が形成される。基体aの表面に薄膜を形成するのに寄与しなかった原料は、排 気口5から排気される。 なお、図3の装置では、原料溶液の霧を上側から誘導路6に供給するものであ るが、霧状或は気体状の原料を下側から誘導路6の供給する装置も知られている 。
【0005】
前記従来の装置でガラス板等の基体6の表面に金属酸化物膜を形成した場合、 基体aの中央部の金属酸化物膜の膜厚が概ね一定で安定しているのに対し、基体 aの両側部の金属酸化物膜の膜厚が不均一で不安定になるという欠点があった。 これは、ダクト2から誘導路6の中に導入された霧状或は気体状の原料が誘導 路6の壁面での流路抵抗を受けて、誘導路6の中央付近の流量が多く、誘導路6 の両側部分では原料の流量が少なくなるためと考えられる。
【0006】 このような金属酸化物膜の膜厚の不均一状態が生じると、基体aの両側に干渉 縞が現れ、外観上好ましくないばかりでなく、特に膜厚の薄い基体aの両側部で は、金属酸化物膜として必要な特性が得られない。このため、使用に際しては、 膜厚の薄い基体aの両側部分を除去しなければならない。
【0007】 例えば、基体aの中央部の膜厚に対して±5%の膜厚の違いが生じる両側の部 分を除去して使用した場合、従来の装置でガラス基体上に酸化錫膜を形成したと きに、この基準で除去されるのは、基体a上の有効成膜幅の約30%にも及ぶ。 従って、実際に使用できるのは、基体aの有効成膜幅の約70%に過ぎず、製品 の歩留りが悪いという欠点があった。 本考案は、前記従来の薄膜形成装置の課題に鑑み、基体の全幅にわたって均一 で安定した膜厚の薄膜を形成することができる薄膜形成装置を提供することを目 的とする。
【0008】
すなわち、本考案では、前記の目的を達成するため、表面に薄膜を形成する基 体aを収納する成膜室14と、成膜室14に収納された基体aを加熱するヒータ 13と、原料溶液の霧または気体を発生し、前記成膜室14に霧化または気化さ れた原料を供給する原料供給器11と、薄膜形成に消費されなかった原料を成膜 室14から排出する排出口15とを有する薄膜形成装置において、成膜室14の 基体aの成膜面と対向する部分に排出口15を形成し、基体aの周囲に原料溶液 の霧または気体の導入部16を設けたことを特徴とする薄膜形成装置を提供する 。
【0009】
前記本考案の薄膜形成装置では、薄膜を形成する基体aの成膜面の周囲に設け た複数の導入部16から原料溶液の霧または気体が成膜室14内に導入され、こ れが基体aの成膜面と対向する排出口15から排出される。従って、原料溶液の 霧または気体は、基体aの成膜面の周囲から当たるため、基体aの成膜面の周辺 部分に薄膜が安定して形成される。このため、全体として均一な膜厚の薄膜が安 定して形成できる。
【0010】
次に、図面を参照しながら、本考案の実施例について具体的に説明する。 図1と図2に示すように、薄膜を形成する基体aを収納する成膜室14は、円 柱形の空間であり、その中央底部に基体aを載せるサセプタ17が配置されてい る。サセプタ17に載せられた基体aと対向する成膜室14の中央上部に、その 中に供給された原料溶液の霧または気体を排出する排出口15が開口している。 図示の例では、この排出口15の開口部の形状は円形である。
【0011】 原料供給器11、11…に接続されたダクト12、12…が、成膜室14の外 周部上面の排出口15の中心の周りに一定の角度毎に接続されている。図示の例 では、図2に示されたように、45°間隔で6本のダクト12、12…が接続さ れている。成膜室14の内部の基体aの周囲は、前記ダクト12、12…を通し て原料供給器11、11…から送られてくる霧または気体を成膜室14の中央部 に導入する導入部16となっている。 前記サセプタ17の下にヒータ13が配置され、サセプタ17に載せた基体a が所定の温度に加熱される。
【0012】 この薄膜形成装置では、成膜室14内に収納された基体aがその下に設けられ たヒーター3で成膜に必要な所定の温度に加熱される。そして、原料供給器11 、11…側からダクト12、12…を経て送られて来る原料溶液の霧または気体 が成膜室14の中央で基体aの成膜面に接触し、例えば、基体aの保有する熱に より原料が分解し、さらに分解した原料が空気中の酸素等と反応し、基体aの成 膜面上に酸化物等の薄膜が形成される。基体aの表面に薄膜を形成するのに寄与 しなかった原料は、排気口15から排気される。
【0013】 ここで、本考案による薄膜形成装置を用いた成膜方法では、複数のダクト12 、12…を通して、基板aの周囲の導入部16に原料溶液の霧または気体を送る 。その後、この霧または気体は、基体aと対向する成膜室14の中央上部の排出 口15から排出される。このため、原料溶液の霧または気体は、まず基体aの周 囲からその成膜面に当り、基体aの中央部では排出口15側に逃げる。このため 、一般に成膜しにくい基体aの成膜面の周辺部での成膜速度が速く、基体aの成 膜面全体にわたって均一な薄膜が形成できる。尚、ダクト12、12の本数を増 やすほど、より均一な薄膜が得られるが、気体aを回転させる機構を薄膜形成装 置に付加することで、同様の効果を得ることが出来る。
【0014】 図4のグラフは、図1及び図2に示す装置を用い、本考案による薄膜形成方法 により、ガラス板からなる基体aの表面に薄膜として酸化錫膜を形成した場合の 基体aの幅方向の位置の平均膜厚を示すものである。原料としては、SnCl4 の15%水溶液を用い、これらを超音波霧化器により霧化させて、8つのダクト 12、12…から成膜室14に供給し、550℃に加熱したコーニング社製の# 7059のガラス基体上に酸化錫薄膜を形成した。この例では、基体aの中央部 の膜厚に対して±5%の膜厚が得られたのは、基体aの有効成膜幅の約94%で あり、基体aの成膜面の中央部で約300nmの酸化錫膜が形成されるに要する 時間は約2分間であった。
【0015】 一方、図3で示す従来の薄膜形成装置を用い、1方向からのみ成膜室14に原 料を供給し、基板温度を400°Cとして酸化錫薄膜を形成した場合、図4に示 すように、基体aの中央部の膜厚に対して±5%の膜厚が得られたのは、基体a の有効成膜幅の約70%であった。また、基体aの成膜面の中央部で約300n mの酸化錫膜が形成される時間は約8分間であった。 なお、前者の例において、基体aの温度を550℃と高くしたのは、単位時間 当りに基体aの成膜面に当たる霧の量が多く、基体aの成膜面から気化熱がより 多く奪われるためである。
【0016】
以上説明した通り、本考案によれば、基体の中央部と両側部との膜厚の差を小 さくし、基体の全幅にわたって均一で安定した膜厚の薄膜を形成することができ るため、基体の有効成膜幅に対して利用可能な膜厚の薄膜を得られる幅に割合を 大きくすることができる。これにより、薄膜形成の歩留りを向上させることが可 能となる。
【図1】本考案の第一の実施例による薄膜形成装置の概
略縦断側面図である。
略縦断側面図である。
【図2】同実施例による薄膜形成装置の概略斜視図であ
る。
る。
【図3】従来例による薄膜形成装置の概略縦断側面図で
ある。
ある。
【図4】本考案の実施例による薄膜形成方法より形成さ
れた薄膜と比較例により形成された薄膜との基体の幅方
向の平均膜厚を示すグラフである。
れた薄膜と比較例により形成された薄膜との基体の幅方
向の平均膜厚を示すグラフである。
11 原料供給器 12 ダクト 13 ヒータ 14 成膜室 15 排出口 16 導入部 a 基体
Claims (1)
- 【請求項1】 表面に薄膜を形成する基体(a)を収納
する成膜室(14)と、成膜室(14)に収納された基
体(a)を加熱するヒータ(13)と、原料溶液の霧ま
たは気体を発生し、前記成膜室(14)に霧化または気
化された原料を供給する原料供給器(11)と、薄膜形
成に消費されなかった原料を成膜室(14)から排出す
る排出口(15)とを有する薄膜形成装置において、成
膜室(14)の基体(a)の成膜面と対向する部分に排
出口(15)を形成し、基体(a)の周囲に原料溶液の
霧または気体の導入部(16)を設けたことを特徴とす
る薄膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3975493U JPH077157U (ja) | 1993-06-26 | 1993-06-26 | 薄膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3975493U JPH077157U (ja) | 1993-06-26 | 1993-06-26 | 薄膜形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077157U true JPH077157U (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=12561744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3975493U Withdrawn JPH077157U (ja) | 1993-06-26 | 1993-06-26 | 薄膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077157U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020002396A (ja) * | 2018-06-26 | 2020-01-09 | 信越化学工業株式会社 | 成膜装置及び成膜方法 |
WO2023238587A1 (ja) * | 2022-06-08 | 2023-12-14 | 信越化学工業株式会社 | 成膜方法、及び成膜装置 |
EP4180557A4 (en) * | 2020-07-08 | 2024-07-31 | Shinetsu Chemical Co | METHOD FOR PRODUCING GALLIUM OXIDE SEMICONDUCTOR FILM AND FILM FORMING DEVICE |
-
1993
- 1993-06-26 JP JP3975493U patent/JPH077157U/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020002396A (ja) * | 2018-06-26 | 2020-01-09 | 信越化学工業株式会社 | 成膜装置及び成膜方法 |
JP2022050520A (ja) * | 2018-06-26 | 2022-03-30 | 信越化学工業株式会社 | 成膜装置及び成膜方法 |
EP4180557A4 (en) * | 2020-07-08 | 2024-07-31 | Shinetsu Chemical Co | METHOD FOR PRODUCING GALLIUM OXIDE SEMICONDUCTOR FILM AND FILM FORMING DEVICE |
WO2023238587A1 (ja) * | 2022-06-08 | 2023-12-14 | 信越化学工業株式会社 | 成膜方法、及び成膜装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19971106 |