JP4088427B2 - プラズマ成膜装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマCVD法により基材上に薄膜を形成するプラズマ成膜装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、表面硬度の向上、特定波長の吸収、ガス透過性の改善、光触媒機能の発揮などを目的として、種々の機能性薄膜の開発・実用化が進められている。このような機能性薄膜には、シリコン,アモルファスカーボン,ダイヤモンドライクカーボンなどの無機質薄膜、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、アルミニウム,チタンなどの金属薄膜などがある。そして、このような機能性薄膜を工業製品に用いるには、その製造コストの低減が最重要課題であり、製造時における成膜コストの低減のため、成膜速度の高速化や、成膜面積の大面積化を図ることが必要となる。
【0003】
成膜装置については、工業的には、プラズマCVD法により成膜を行う平行平板型電極式プラズマ成膜装置が一般的に用いられている。この装置は、反応容器内に平行平板型電極を備え、一方の平板型電極に高周波電力又は直流電力を印加し、接地された他方の平板型電極との間でプラズマを発生させ、薄膜を形成するための反応ガスをこのプラズマ中に供給し、プラズマによって反応ガスを分解することにより板状の基材上に薄膜を形成させるものである。
【0004】
このような平行平板型電極式プラズマ成膜装置では、均一な(厚みが均一で且つ均質な)薄膜を高速で且つ大面積で形成するには、プラズマ領域に均一に且つ効率よく反応ガスを供給することが必要となる。
【0005】
しかしながら、平行平板型電極式プラズマ成膜装置では、反応ガスの濃度を高くして高速成膜を行う場合には、それによる反応ガス圧力の上昇とともに電極間のギャップも狭くなり(反応ガス圧力が高くなると、放電を起こすに必要な高い電界強度(電界強度=電圧/ギャップ距離)を得るべく、電極間のギャップを狭める必要がある)、プラズマ空間に対するガス供給が不均一になるため、均一な薄膜の形成は困難となる。また、プラズマ中に発生する余剰の高エネルギー粒子が基材表面に衝突してダメージを与えることを避けるため、投入電力を増加することにより成膜速度を高くすることはできない。
【0006】
そこで、均一な薄膜を高速で且つ大面積で形成することを可能にするとともに、従来では困難とされていた1気圧以上の圧力下でプラズマを発生させることを可能とするプラズマ成膜装置が提案されている(特開平9−104985号公報)。このプラズマ成膜装置は、電極に高周波電力又は直流電力を供給することによりプラズマを発生させ、該プラズマ中に反応ガスを供給して化学反応により基板上に薄膜を形成するプラズマ成膜装置において、前記電極として円筒状外周面を有する回転電極が設けられていることを特徴とするものである。図6はこのような回転電極を備えた従来のプラズマ成膜装置の構成を説明するための側面図である。
【0007】
図6において、反応容器(チャンバ)503内には、図6における左右方向及び上下方向に移動可能な基材搬送台504が設けられ、その上に成膜すべき板状の基材(基板)502が載置されている。これら基材搬送台504及び基材502は、アースに電気的に接続されている。そして、この基材502と1mm程度のわずかな間隙を持って対向するように、円筒状外周面を有するドラム状回転電極(ローラ状回転電極)501が設けられている。ドラム状回転電極501の回転軸501aは、電気絶縁性支持部材に設けられた軸受けにより軸支されるとともに、該回転軸501aの一方側が反応容器503の外側面に取り付けられたモータ(図示せず)の駆動軸に電気的に絶縁された状態で連結されている。また、反応容器503の外部には高周波電源505が設けられており、ドラム状回転電極501の回転軸501aは、整合器(インピーダンス・マッチングボックス)506を介して高周波電源505に電気的に接続されている。また、507は反応容器(チャンバ)503内に反応ガスなどを導入するためのガス導入管、508は使用ずみのガスを排気するなどのための排気管である。
【0008】
このように構成された回転電極を備えたプラズマ成膜装置において、反応ガス及び希釈ガスを反応容器503内に供給するとともに、反応容器503内を所定の雰囲気圧力に維持しながら、さらにドラム状回転電極501を回転させながら、該ドラム状回転電極501に高周波電力(直流電力でもよい)を供給してドラム状回転電極501と基材502との間にプラズマ(グロー放電プラズマ)Pを発生させる。そうすると、前記のガスはドラム状回転電極501の回転によって該ドラム状回転電極501と基材502間のギャップ(間隙)に引き込まれてプラズマ領域Pに導かれ、ここで反応ガスが化学反応を起こすことにより、基材502上に薄膜が形成される。そして、前記発生するプラズマはドラム状回転電極501の軸方向に沿って発生するいわゆるライン状プラズマとなり、その結果、形成される薄膜はライン状にしかも高速で形成される。このようなライン状プラズマにより化学反応を起こさせながら、基材502が載置された基材搬送台504を図6における左右方向に移動させることで、基材502上にその全面に薄膜を形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、前述した回転電極型を備えた従来のプラズマ成膜装置は、薄膜を高速で且つ大面積で形成することができ、また、回転電極の回転により該回転電極と基材間の狭いギャップに(プラズマを発生させるための)ガスを効率よく供給することができるので、従来では困難とされていた1気圧以上の高い圧力下での高密度なグロー放電プラズマを発生させることが可能である。
【0010】
ところで、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、窒化ケイ素,窒化チタンなどの金属窒化物薄膜、アルミニウム,チタンなどの金属薄膜を成膜する場合、薄膜構成元素を含有する液体原料を加熱などにより気化(蒸発)させる必要があり、一般には、加熱による前記液体原料の蒸気を、キャリアガスを兼ねるプラズマ発生用ガスにのせて反応容器内に導入するようにしている。なお、前記金属酸化物薄膜や金属薄膜を成膜する場合の前記液体原料の蒸気圧は低いものである。前述した従来のプラズマ成膜装置では、反応容器の外部に、ヒーターによる加熱によって原料容器内の液体原料(例えばチタニアを成膜する場合、薄膜構成元素であるTiを含むチタンペキロキソクエン酸アンモニウム四水和物水溶液)を蒸発させる気化器を設け、再凝固防止用ヒーターが備えられたガス導入管により、この液体原料気化器からの前記液体原料の蒸気を、キャリアガスを兼ねるプラズマ発生用ガス(チタニアを成膜する場合、空気)にのせて反応容器内に導入するようにしている。
【0011】
しかし前記従来のプラズマ成膜装置では、前述した金属酸化物薄膜や金属薄膜を成膜する場合、反応容器外部の液体原料気化器から薄膜構成元素を含有する液体原料の蒸気をガス導入管を通して反応容器内に供給するようにしたものであるから、前記液体原料の蒸気圧が低く、該液体原料の蒸気の供給量が蒸気圧によって制限されるため、成膜速度が低いものにとどまっている。
【0012】
本発明はこのような事情の下になされたものであって、本発明の目的は、蒸気圧の低い液体原料について高速成膜処理が可能であって、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、窒化ケイ素,窒化チタンなどの金属窒化物薄膜、アルミニウム,チタンなどの金属薄膜を高速に成膜できるようにしたプラズマ成膜装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、雰囲気圧力が大気圧又はその近傍の圧力とされた反応容器内で、円筒状外周面を有する一対の回転電極に高周波電力又は直流電力を供給してプラズマを発生させ、走行している長尺でフィルム状の基材上に薄膜を形成するプラズマ成膜装置において、前記反応容器の内部に、金属酸化物薄膜、金属窒化物薄膜、金属薄膜のいずれかの薄膜の薄膜構成元素を含有する液体原料を蒸発させる液体原料気化手段を備え、前記液体原料気化手段によって蒸発された液体原料の蒸気が前記回転電極の回転により生じる流れによってプラズマ領域へ導かれ、該プラズマによって活性化し、生じた反応種が前記回転電極の回転により基材に供給されて該反応種による化学反応により走行している該基材上に薄膜を形成することを特徴とするプラズマ成膜装置である。
【0022】
発明のプラズマ成膜装置によれば、薄膜構成元素を含有する液体原料を使用し、走行している長尺でフィルム状の基材上に薄膜を形成するに際し、反応容器内で円筒状外周面を有する一対の回転電極間に大気圧又はその近傍の圧力という高い雰囲気圧力下においてプラズマを発生させるとともに、反応容器内において液体原料気化手段により金属酸化物薄膜、金属窒化物薄膜、金属薄膜のいずれかの薄膜の薄膜構成元素を含有する液体原料を蒸発させ、液体原料の蒸気を前記一対の回転電極の回転により生じる流れによってプラズマ領域へ導き、走行している長尺でフィルム状の基材に成膜を行うようにしたものであるから、前記液体原料がその蒸気圧が低いものであっても、プラズマに対して、液体原料を蒸発させてその蒸気を大量に供給することができるので、蒸気圧の低い液体原料について従来装置に比べて高速成膜処理が可能である。
【0023】
本願発明によるプラズマ成膜装置では、雰囲気圧力が、成膜雰囲気温度での液体原料の蒸気圧(例えば室温成膜の場合、溶媒の主原料が水のときは約20Torr、エチルアルコールのときは60Torr)を下回ると、プラズマ導入前に液体原料の沸騰が発生し、蒸気圧の低い液体原料について高速成膜処理が困難となる。また、回転電極の回転によりガスがスムースにプラズマ領域に導入されるためには、ガス流が層流であることが好ましく、層流が得られる雰囲気圧力は100Torr以上である。よって、雰囲気圧力が100Torr(13.33kPa)以上の圧力下にてプラズマを発生させることがよい。さらには、大気圧近傍(含む大気圧)にてプラズマを発生させて成膜を行うことが、反応容器の排気装置が簡略化でき、装置及び運転コストの低減が図れる点でよい。したがって、本願発明によるプラズマ成膜装置では、雰囲気圧力が大気圧又はその近傍の圧力とされた反応容器内で、プラズマを発生させるようにしている。
【0024】
本願発明によるプラズマ成膜装置では、プラズマを発生させるためのガス(プラズマ発生用ガス)としては、ヘリウム,アルゴンなどの不活性ガスの他に、空気、酸素、窒素、一酸化窒素、二酸化窒素などが使用可能であり、金属酸化物薄膜を形成する場合には、酸素あるいは空気を用いると、そのプラズマによって発生したオゾンを酸化に利用できるので都合がよい。また、形成する薄膜の種類によっては、メタンやシランなどの原料ガスを加えたり、また、ジボランやフォスフィンなどの添加ガスを加えたりすることも可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、以下に示す第1乃至第4の参考例をも併せて説明する。図1は第1の参考例によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【0027】
まず、第1の参考例によるプラズマ成膜装置について説明する。図1において、103は箱型状をなすステンレス鋼製の反応容器(チャンバ)、102は成膜すべき基材としての本例では平板状をなすガラス基板である。反応容器103への基板入側から該反応容器103内にわたって搬送用コロ軸群104が配設されている。多数のコロ軸を備えた搬送用コロ軸群104は、その各コロ軸が基板移動方向(矢印B方向)に直角な方向に所定ピッチ毎にそれぞれ配設されており、ガラス基板102の裏面を支持しつつガラス基板102を図示しない基板受け部によって幅方向に規制して真っ直ぐに水平に搬送するものである。搬送用コロ軸群104の各コロ軸は駆動モータ(図示せず)によって所定速度で一方向に回転される。
【0028】
また、反応容器103内には、搬送用コロ軸群104により搬送されるガラス基板102と本例では1mmの間隙(ギャップ)を持たせてその円筒状外周面が対向するように、ドラム状回転電極101が配設されている。このドラム状回転電極101の回転軸101aは、電気絶縁性支持部材に設けられた軸受けにより軸支されるとともに、該回転軸101aの一方側が反応容器103の側面外部に取り付けられたモータ(図示せず)の駆動軸に電気的に絶縁された状態で連結されている。ドラム状回転電極101の回転軸101aと反応容器103の外部に配された高周波電源(図示せず)とが接続されている。
【0029】
そして、このドラム状回転電極101の直下に位置するコロ軸104aが接地電極となっており、ドラム状回転電極101に高周波電力を供給することにより、前記接地電極用コロ軸104aに最も接近した回転電極101表面部分と該接地電極用コロ軸104aとの間でライン状のプラズマが発生するようになされている。ドラム状回転電極101はアルミニウム合金からなり、プラズマの安定化を図るために、ドラム状回転電極101の表面は、溶射処理により厚さ50μmのアルミナがコーティングされている。ドラム状回転電極101の回転数は、10〜5000rpmの範囲で設定される。
【0030】
反応容器103の基板入口の外側位置には、回転自在な塗布ロール105aを有するロールコータ装置105が配設されている。ロールコータ装置105により、薄膜構成元素を含有する液体原料が、塗布ロール105aに供給され、該塗布ロール105a表面よりガラス基板102表面の薄膜形成対象領域に転写されて塗布されるようになっている。本例ではガラス基板102全面に液体原料を塗布するようにしている。ロールコータ装置105は、ガラス基板102がプラズマ領域Pに到達するに先立って該ガラス基材102上に薄膜構成元素を含有する液体原料を塗布する原料塗布手段を構成している。
【0031】
また、106は反応容器103内にプラズマ発生用ガスを導入するためのガス導入管である。107はプラズマ領域Pで発生した各種のガスを効率的に排出し、また、有害な微粒子を効率的に取り除くための排気用ダクトである。
【0032】
このように構成されるプラズマ成膜装置において、反応容器103内にプラズマ発生用ガスを導入し、雰囲気圧力は大気圧とした。ドラム状回転電極101が矢印A方向に回転している状態でドラム状回転電極101と接地電極用コロ軸104a間に高周波電圧を印加すると、ドラム状回転電極101と接地電極用コロ軸104aとの間にプラズマPが発生する。そして、まず、ロールコータ装置105により、薄膜構成元素を含有する液体原料がガラス基板102表面に塗布される。次いで、搬送用コロ軸群104の作動により、表面に前記液体原料が塗布されたガラス基板102が、反応容器103内のプラズマ領域Pへ搬送される。
【0033】
そして、ガラス基板102が接地電極用コロ軸104aの位置に到達すると、ドラム状回転電極101に対してガラス基板102が移動しながら、ドラム状回転電極101と液体原料が塗布されたガラス基板102表面との間にプラズマPが発生する。このプラズマPにより、ガラス基板102表面に塗布された前記液体原料を気化し分解することにより、ガラス基板102上の全面に所要の薄膜を形成することができる。
【0034】
このように、ドラム状回転電極101を備えて大気圧という高い雰囲気圧力下においてプラズマを発生させることができるので、薄膜構成元素を含有する液体原料がその蒸気圧が低いものであっても、プラズマPに対して、該液体原料をガラス基板102上に塗布して大量供給することができる。よって、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、窒化ケイ素,窒化チタンなどの金属窒化物薄膜、アルミニウム,チタンなどの金属薄膜について、従来装置に比べて高速に成膜を行うことができる。
【0035】
図2は第2の参考例によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【0036】
第2の参考例によるプラズマ成膜装置について説明する。図2において、203は箱型状をなすステンレス鋼製の反応容器(チャンバ)、202は基材としてのガラス基板である。反応容器203内には、上下方向において平行をなし、基板移動方向(矢印B方向)に延びるガイドレール204,204と、ガラス基板202を起立姿勢にて保持し、ガイドレール204,204に沿って所定速度にて移動自在な基板ホルダー205が備えられている。また、反応容器203内には、基板ホルダー205に保持されて移動される起立姿勢のガラス基板202と本例では1mmの間隙(ギャップ)を持たせてその円筒状外周面が対向するように、軸線が上下方向に延びるドラム状回転電極201が配設されている。このドラム状回転電極201の回転軸201aは、電気絶縁性支持部材に設けられた軸受け206,206により軸支されるとともに、該回転軸201aの一方側が反応容器203の底面外部に取り付けられたモータ207の駆動軸に電気的に絶縁された状態で連結されている。ドラム状回転電極201の回転軸201aと反応容器203の外部に配された高周波電源(図示せず)とが接続されている。
【0037】
そして、ガラス基板202を保持した基板ホルダー205がアースに電気的に接続されており、ドラム状回転電極201に高周波電力を供給することにより、搬送されてきたガラス基板202とこれに最も接近した回転電極201表面部分との間でライン状のプラズマが発生するようになされている。アルミニウム合金からなるドラム状回転電極201の表面は、厚さ50μmのアルミナがコーティングされている。
【0038】
また、反応容器203内において基板移動方向におけるドラム状回転電極201より上流側の位置に、液体原料をオリフィスにより微粒化させてガラス基板202に向けて噴霧する複数の噴霧ノズル208aを有する液体原料ミスト噴霧装置208が配設されている。複数の噴霧ノズル208aは、上下方向(ガラス基板幅方向)に沿って並べられている。液体原料ミスト噴霧装置208により、ガラス基板202表面の薄膜形成対象領域に液体原料ミストが吹き付けられるようになっている。本例ではガラス基板202全面に液体原料ミストを吹き付けるようにしている。209は反応容器203の外部から液体原料を噴霧ノズル208aに供給するための液体原料供給管である。液体原料ミスト噴霧装置208は、ガラス基板202がプラズマ領域に到達するに先立って該ガラス基板202上に薄膜構成元素を含有する液体原料をミスト化して該ミストを吹き付ける原料ミスト噴霧手段を構成している。
【0039】
なお、図2において、反応容器203内にプラズマ発生用ガスを導入するためのガス導入管、及び、プラズマ領域で発生した各種のガスを効率的に排出し、また、有害な微粒子を効率的に取り除くための排気用ダクトについては、図示省略してある。
【0040】
このように構成されるプラズマ成膜装置において、反応容器203内にプラズマ発生用ガスを導入し、雰囲気圧力は大気圧とした。まず、液体原料ミスト噴霧装置208により、基板ホルダー205に保持されて移動している起立姿勢のガラス基板202の表面に液体原料ミストが吹き付けられる。そして、このガラス基板202がドラム状回転電極201の位置に到達すると、ドラム状回転電極201に対してガラス基板202が移動しながら、ドラム状回転電極201と液体原料ミストが吹き付けられたガラス基板202表面との間にプラズマが発生する。このプラズマにより、ガラス基板202表面に吹き付けられた液体原料ミストを気化し分解することにより、ガラス基板202上の全面に所要の薄膜を形成することができる。
【0041】
このように、ドラム状回転電極201を備えて大気圧という高い雰囲気圧力下においてプラズマを発生させることができるので、薄膜構成元素を含有する液体原料がその蒸気圧が低いものであっても、プラズマに対して、液体原料をミスト化しガラス基板202上に吹き付けて大量供給することができる。よって、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、窒化ケイ素,窒化チタンなどの金属窒化物薄膜、アルミニウム,チタンなどの金属薄膜について、従来装置に比べて高速に成膜を行うことができる。
【0042】
図3は第3の参考例によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。ここで、抵抗加熱式ヒーター108が付加されている点以外は、前記図1の第1の参考例の構成と同一なので、両者の共通する部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
【0043】
第3の参考例によるプラズマ成膜装置は、図3に示すように、反応容器103内において基板移動方向(矢印B方向)におけるドラム状回転電極101より上流側位置に、抵抗加熱式ヒーター108を備えている。抵抗加熱式ヒーター108は、表面に液体原料が塗布された状態で搬送されてきたガラス基板102を加熱し、ガラス基板103表面に塗布された液体原料を気化(蒸発)させるものである。抵抗加熱式ヒーター108は、ロールコータ装置105にてガラス基板102表面に塗布された液体原料を気化(蒸発)させる気化手段を構成している。
【0044】
このようなプラズマ成膜装置において、反応容器103内にプラズマ発生用ガスを導入し、雰囲気圧力は大気圧とした。ドラム状回転電極101が矢印A方向に回転している状態でドラム状回転電極101と接地電極用コロ軸104a間に高周波電圧を印加すると、ドラム状回転電極101と接地電極用コロ軸104aとの間にプラズマPが発生する。そして、まず、ロールコータ装置105により、薄膜構成元素を含有する液体原料がガラス基板102表面に塗布される。次いで、該ガラス基板102が、反応容器103内の抵抗加熱式ヒーター108上を通過してプラズマ領域Pへ搬送される。このとき、該ガラス基板102が抵抗加熱式ヒーター108上を通過することにより、ガラス基板102表面に塗布された液体原料が気化(蒸発)される。この原料ガス(蒸気)がドラム状回転電極101の回転により生じる流れによってガラス基板102とともに、プラズマ領域Pへ導かれる。
【0045】
そして、ガラス基板102が接地電極用コロ軸104aの位置に到達すると、ドラム状回転電極101に対してガラス基板102が移動しながら、ドラム状回転電極101とガラス基板102表面との間にプラズマPが発生する。このプラズマPによって前記原料ガスを分解することにより、ガラス基板102上の全面に所要の薄膜を形成することができる。
【0046】
このように、ドラム状回転電極101を備えて大気圧という高い雰囲気圧力下においてプラズマを発生させることができるので、薄膜構成元素を含有する液体原料がその蒸気圧が低いものであっても、ガラス基板102上に液体原料を塗布し該塗布された液体原料をプラズマ領域の近くにて気化(蒸発)させることができて、プラズマに対して原料ガス(気化させた液体原料)を大量供給することができる。よって、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、窒化ケイ素,窒化チタンなどの金属窒化物薄膜、銀,アルミニウム,金などの金属薄膜について、従来装置に比べて高速に成膜を行うことができる。
【0047】
図4は第4の参考例によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【0048】
第4の参考例によるプラズマ成膜装置について説明する。図4において、303は箱型状をなすステンレス鋼製の反応容器(チャンバ)、302は基材としてのガラス基板である。反応容器303内には搬送用コロ軸群304が配設されている。この搬送用コロ軸群304は、前述した図1及び図3に示すものと同一構成であり、その各コロ軸が基板移動方向(矢印B方向)に直角な方向に所定ピッチ毎にそれぞれ配設されており、ガラス基板302の裏面を支持しつつガラス基板302を図示しない基板受け部によって幅方向に規制して真っ直ぐに水平に搬送するものである。搬送用コロ軸群304の各コロ軸は駆動モータによって所定速度で一方向に回転される。
【0049】
また、反応容器303内には、搬送用コロ軸群304により搬送されるガラス基板302と本例では1mmの間隙(ギャップ)を持たせてその円筒状外周面が対向するように、ドラム状回転電極301が配設されている。ドラム状回転電極301は前述した図1及び図3に示すものと同一構成であり、ドラム状回転電極301の回転軸301aは、電気絶縁性支持部材に設けられた軸受けにより軸支されるとともに、該回転軸301aの一方側が反応容器303の側面外部に取り付けられたモータ(図示せず)の駆動軸に電気的に絶縁された状態で連結されている。ドラム状回転電極301の回転軸301aと反応容器303の外部に配された高周波電源(図示せず)とが接続されている。
【0050】
そして、このドラム状回転電極301の直下に位置するコロ軸304aが接地電極となっており、ドラム状回転電極301に高周波電力を供給することにより、前記接地電極用コロ軸304aに最も接近した回転電極301表面部分と該接地電極用コロ軸304aとの間でライン状のプラズマが発生するようになされている。アルミニウム合金からなるドラム状回転電極301の表面は、厚さ50μmのアルミナがコーティングされている。
【0051】
また、反応容器303内において基板移動方向(矢印B方向)におけるドラム状回転電極301より上流側位置に、液体原料をオリフィスにより微粒化させてライン状のプラズマ領域Pに向けて噴霧する複数の噴霧ノズル305aを有する液体原料ミスト噴霧装置305が配設されている。複数の噴霧ノズル305aは、ドラム状回転電極301の軸線方向(ガラス基板幅方向)に沿って並べられている。306は、反応容器303の外部から液体原料を噴霧ノズル305aに供給するための液体原料供給管である。液体原料ミスト噴霧装置305は、薄膜構成元素を含有する液体原料をミスト化し、該ミストをプラズマ領域に吹き付けて供給する原料ミスト供給手段を構成している。307は反応容器303内にプラズマ発生用ガスを導入するためのガス導入管、308は排気用ダクトである。
【0052】
このように構成されるプラズマ成膜装置において、反応容器303内にプラズマ発生用ガスを導入し、雰囲気圧力は大気圧とした。ガラス基板302が移動されて接地電極用コロ軸304aの位置に到達すると、ドラム状回転電極301に対してガラス基板302が移動しながら、ドラム状回転電極301とガラス基板302表面との間にプラズマPが発生するとともに、液体原料ミスト噴霧装置305により、このプラズマP中に液体原料ミストが供給される。このプラズマPによって液体原料ミストを気化し分解することにより、ガラス基板302上の全面に所要の薄膜を形成することができる。
【0053】
このように、ドラム状回転電極301を備えて大気圧という高い雰囲気圧力下においてプラズマを発生させることができるので、薄膜構成元素を含有する液体原料がその蒸気圧が低いものであっても、プラズマ中に、液体原料をミスト化し吹き付けて大量供給することができる。よって、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、窒化ケイ素,窒化チタンなどの金属窒化物薄膜、アルミニウム,チタンなどの金属薄膜について、従来装置に比べて高速に成膜を行うことができる。
【0054】
図5は発明の一実施形態によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【0055】
発明によるプラズマ成膜装置について説明する。図5において、403は箱型状をなすステンレス鋼製の反応容器(チャンバ)、402は成膜を行うべき基材としての長尺をなすプラスチック製の長尺フィルム体である。反応容器403内には、水平方向に間隔を隔てて送出しロール404と巻取りロール405とが配設され、また、両ロール404,405のほぼ中間位置に対向ロール(可動ロール)406が配設されている。送出しロール404に巻回された長尺フィルム体402は、巻取りロール405が駆動モータ(図示せず)により回転されることにより、送出しロール404から走行して対向ロール406を経由して巻取りロール405に巻き取られるようになっている。
【0056】
また、反応容器403内には、対向ロール406に接触しながら走行する長尺フィルム体402と対向して、かつ、該長尺フィルム体402と近接する位置に、一対のドラム状回転電極400,401が配設されている。この一対のドラム状回転電極400,401は、所定の間隙(本例では1mm)を介して円筒状外周面を対向させて配され、その回転軸400a,401aを中心として互いに反対方向に回転されるようになっている。アルミニウム合金からなるドラム状回転電極400,401の表面は、厚さ100μmのアルミナがコーティングされている。
【0057】
そして、一方のドラム状回転電極400の回転軸400aは、電気絶縁性支持部材に設けられた軸受けにより軸支されるとともに、該回転軸400aの一方側が反応容器403の側面外部に取り付けられたモータ(図示せず)の駆動軸に電気的に絶縁された状態で連結されている。このドラム状回転電極400の回転軸400aと反応容器403の外部に配された高周波電源(図示せず)とが接続されている。他方のドラム状回転電極401についても同様であり、該ドラム状回転電極401の回転軸401aはアースに接続され接地されている。一対のドラム状回転電極400,401間に高周波電圧を印加することにより、両者が最も接近した前記間隙においてライン状のプラズマPが発生するようになされている。このように、互いに反対方向に回転するドラム状回転電極400,401の該回転により生じるガス流(気流)の下流側において、プラズマ領域Pに近接して、長尺フィルム体402が走行されるようになっている。前記した対向ロール406は、長尺フィルム体402を支持し案内するとともに、長尺フィルム体402とプラズマ領域Pとの間隔を調整し、また、長尺フィルム体402の張力を調整するためのものである。
【0058】
また、反応容器403内においてプラズマ領域Pの近く(ドラム状回転電極400,401の近く)の位置に、液体原料パン407内の液体原料を加熱して蒸発させる抵抗加熱式ヒーター408が配設されている。410は、反応容器403外部の液体原料タンク409から液体原料パン407に液体原料を供給するためのステンレス鋼製の液体原料供給管である。抵抗加熱式ヒーター408は、薄膜構成元素を含有する液体原料を蒸発させる液体原料気化手段を構成している。411は反応容器403内にプラズマ発生用ガスを導入するためのガス導入管、412は排気管である。
【0059】
このように構成されるプラズマ成膜装置において、反応容器403内にプラズマ発生用ガスを導入し、雰囲気圧力は大気圧とした。一対のドラム状回転電極400,401が互いに反対方向(矢印A方向)に回転している状態でドラム状回転電極400,401間に高周波電圧を印加すると、該電極400,401間の間隙にプラズマPが発生する。一方、抵抗加熱式ヒーター408により液体原料パン407内の液体原料が蒸発される。この液体原料の蒸気(原料ガス)がドラム状回転電極400,401の回転により生じる流れによって電極回転方向上流側よりプラズマ領域Pへ導かれ、該プラズマによって活性化されることにより、反応種(イオン、ラジカル)が生じる。そして、この反応種がドラム状回転電極400,401の回転によりプラズマ領域Pから下流側へ運ばれて、走行している長尺フィルム体402における回転電極対向面に供給されることにより、その長尺フィルム体402表面に所要の薄膜が形成される。
【0060】
このように、一対のドラム状回転電極400,401を備えて大気圧という高い雰囲気圧力下においてプラズマを発生させることができるので、薄膜構成元素を含有する液体原料がその蒸気圧が低いものであっても、プラズマ中に液体原料の蒸気を大量供給することができる。よって、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、窒化ケイ素,窒化チタンなどの金属窒化物薄膜、アルミニウム,チタンなどの金属薄膜について、従来装置に比べて高速に成膜を行うことができる。
【0061】
一具体例として、前述した図1に示すプラズマ成膜装置による二酸化チタン(チタニア)薄膜の成膜について説明する。ガラス基板としてコーニング#1737(基板サイズ:幅115mm×長さ300mm×厚み0.7mm)を用い、液体原料として5%のTi(薄膜構成元素)を含有するチタンペキロキソクエン酸アンモニウム四水和物水溶液を用いた。また、ドラム状回転電極には周波数75kHzの高周波電力を供給し、プラズマ発生用ガスとして空気を用い、雰囲気圧力は1気圧とした。得られた薄膜をX線光電子分光法(XPS)により評価した結果、Tiはすべて酸素と結合して二酸化チタンになっていることがわかった。そして、従来装置に比べて100倍以上という成膜速度が得られた。得られた二酸化チタンは、成膜の際に前記ガラス基板に意図的な基板加熱を施さなかったため、薄膜X回折からアモルファスであることが確認された。なおこの場合、塗布方法、基板温度及びプラズマ条件を変化させることにより、任意の結晶構造の二酸化チタン薄膜が成膜可能であることが確認できた。
【0062】
【表1】
Figure 0004088427
【0063】
また、表1に本プラズマ成膜装置による成膜例を示す。表1のNo.1〜No.15欄の各種原料について、プラズマ発生用ガスとして酸素を用いて成膜を行ったところ、同欄に示す各金属酸化物薄膜の成膜を行うことができた。また、表1のNo.16〜No.20欄の各種原料について、プラズマ発生用ガスとしてアンモニアを用いて成膜を行ったところ、同欄に示す各金属窒化物薄膜の成膜を行うことができた。また、プラズマ発生用ガスをヘリウムとして酸素の混入を防いだ状態で成膜を行ったところ、アルミニウム,チタン,タンタル,ニオブ,ジルコニウムなどのような金属薄膜の成膜を行うことができた。
【0064】
【発明の効果】
発明のプラズマ成膜装置によれば、薄膜構成元素を含有する液体原料を使用し、走行している長尺でフィルム状の基材上に薄膜を形成するに際し、円筒状外周面を有する一対の回転電極間に大気圧又はその近傍の圧力という高い雰囲気圧力下においてプラズマを発生させるとともに、反応容器内において液体原料気化手段により薄膜構成元素を含有する液体原料を蒸発させるように構成したものであるから、前記液体原料がその蒸気圧が低いものであっても、プラズマに対して、液体原料を蒸発させてその蒸気を大量に供給することができるので、チタニア,ジルコンなどの金属酸化物薄膜、窒化ケイ素,窒化チタンなどの金属窒化物薄膜、アルミニウム,チタンなどの金属薄膜について、従来装置に比べて高速に成膜を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の参考例によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図2】第2の参考例による一実施形態によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図3】第3の参考例によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図4】第4の参考例によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図5】発明の一実施形態によるプラズマ成膜装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図6】回転電極を備えた従来のプラズマ成膜装置の構成を説明するための側面図である。
【符号の説明】
101…ドラム状回転電極 101a…回転軸 102…ガラス基板 103…反応容器 104…搬送用コロ軸群 104a…接地電極用コロ軸 105…ロールコータ装置 105a…塗布ロール 106…ガス導入管 107…排気用ダクト 108…抵抗加熱式ヒーター 201…ドラム状回転電極 201a…回転軸 202…ガラス基板 203…反応容器 204…ガイドレール 205…基板ホルダー 206…軸受け 207…モータ 208…液体原料ミスト噴霧装置 208a…噴霧ノズル 209…液体原料供給管 301…ドラム状回転電極 301a…回転軸 302…ガラス基板 303…反応容器 304…搬送用コロ軸群 304a…接地電極用コロ軸 305…液体原料ミスト噴霧装置 305a…噴霧ノズル 306…液体原料供給管 307…ガス導入管308…排気用ダクト 400,401…ドラム状回転電極 400a,401a…回転軸 402…長尺フィルム体 403…反応容器 404…送出しロール 405…巻取りロール 406…対向ロール 407…液体原料パン 408…抵抗加熱式ヒーター 409…液体原料タンク 410…液体原料供給管 411…ガス導入管 412…排気管

Claims (1)

  1. 雰囲気圧力が大気圧又はその近傍の圧力とされた反応容器内で、円筒状外周面を有する一対の回転電極に高周波電力又は直流電力を供給してプラズマを発生させ、走行している長尺でフィルム状の基材上に薄膜を形成するプラズマ成膜装置において、前記反応容器の内部に、金属酸化物薄膜、金属窒化物薄膜、金属薄膜のいずれかの薄膜の薄膜構成元素を含有する液体原料を蒸発させる液体原料気化手段を備え、前記液体原料気化手段によって蒸発された液体原料の蒸気が前記回転電極の回転により生じる流れによってプラズマ領域へ導かれ、該プラズマによって活性化し、生じた反応種が前記回転電極の回転により基材に供給されて該反応種による化学反応により走行している該基材上に薄膜を形成することを特徴とするプラズマ成膜装置。
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