JPH0771532B2

JPH0771532B2 - 厨房装置

Info

Publication number: JPH0771532B2
Application number: JP60156401A
Authority: JP
Inventors: 幸男平井; 通夫渡辺; 政樹由良
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1985-07-16
Filing date: 1985-07-16
Publication date: 1995-08-02
Anticipated expiration: 2010-08-02
Also published as: JPS6216710A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は食器等の洗浄を行なう家庭用の上面出し入れ型
食器類洗浄装置を有する厨房装置に関する。

従来の技術従来の上面開口型食器類洗浄装置付厨房装置は例えば実
公昭56−48197号公報や実公昭47−35086号公報に示され
ているように、流し台の水槽に隣接して食器類洗浄装置
が取り付けられている。その構成は第10図の斜視図およ
び第９図の取付断面図に示すようなものであった。すな
わち、第９図の点線で囲んだ部分にて形成される食器類
洗浄装置４を構成する洗浄手段９および10を有する洗浄
槽５は水槽３を有する流し台天板１の延長面上に前記水
槽３と一体形成されていた。つまり洗浄槽５は天板１と
一体成型、溶接等の方法で半永久的に接合され分離可能
に構成されていた。

発明が解決しようとする問題点しかし、このような構成のものでは以下のような問題点
を有していた。

（１）洗浄槽５に設けられた洗浄ポンプ10あるいは振動
子等、洗浄装置の発生する振動が洗浄槽５より直接的に
天板１や水槽３に伝導し、振動が増巾され、高騒音の原
因となっていた。

（２）温水洗浄工程において洗浄槽５内より天板１およ
び水槽３への熱伝導による放熱損失が大きく洗浄水加熱
効率を著しく低下させていた。

（３）流し台天板１、洗浄槽５のいずれかが破損して
も、天板，洗浄槽全体を交換する必要があり、保守経済
性が悪かった。

（４）食器類洗浄装置４全体が天板１より分離できない
ため、装置の保守点検はせまく暗い流し台本体の内部で
行う必要があり保守作業性が悪かった。

（５）２メートル前後以上の長さを有する流し台天板１
上に、数10Kgの重量を有する食器類洗浄装置４が取り付
けられるので、取り扱いが難しく流し台セットとしての
現場組立施工性が悪かった。

本発明は上記の問題点に鑑み低騒音で放熱損失が少な
く、かつ保守性および組立性を向上させた厨房装置を提
供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段上記問題点を解決する手段は、流し台天板と、洗浄槽と
を構造的に分割し着脱可能な構成としたことである。

作用本発明は前記の構成により、洗浄装置の発生する振動が
洗浄槽を介して流し台天板に伝導するのを絶縁すること
により騒音を減ずるとともに洗浄槽と天板の間を熱絶縁
することにより洗浄槽内から天板への放熱損失をなくす
ことができる。また同時に、流し台天板と洗浄槽を天板
裏面側にて着脱可能にして流し台本体と食器類洗浄装置
本体を流し台天板の裏面側で着脱可能な構造とすること
ができるため、それぞれを別個に製造し、装置として完
成した後で容易に両者を組み立てることができる。また
流し台本体と食器類洗浄装置本体とが分割できるため、
一方装置の破損により両方を取り換えねばならないとい
う問題は無くなり保守経済性が向上する。さらに、食器
類洗浄装置本体を流し台天板の裏面側で着脱可能にした
ため、保守作業性は一段と向上する。

実施例以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづき説明す
る。

第１図〜第４図において、水槽３を有する流し台天板１
には天板開口２が設けられている。天板開口２の裏面側
には上面側に開閉自在の蓋６を設けた開口部７を有する
洗浄槽５が配されている。第２図および第４図におい
て、洗浄槽５の底面側には洗浄ノズル９および洗浄ポン
ブ10からなる洗浄装置と、ヒータ13が内部には食器類12
を支持するカゴ11が設けられ、前記洗浄槽５外前面側に
は洗浄ポンプ10やヒータ13の動作を制御するプログラム
制御装置15および制御パネル16が設けられている。

また、洗浄槽５の下方には台枠14が設けられ、前記洗浄
槽５を支持する。17は前面パネル、18および18′は食器
洗浄装置本体の高さ調節脚である。上記の構成の食器洗
浄装置本体４は第２図の点線で囲んだ部分で示される。
第１図および第２図において、食器洗浄装置本体４は洗
浄槽５開口部７周縁７′が天板開口２の周縁２′とシー
ル部材８を介して嵌合するような位置に設定され、天板
１と食器洗浄装置本体４は第３図，第４図に示されるよ
うな形態に組み立てられる。このとき、洗浄槽５の開口
部周縁７′が弾性および熱絶縁性を有するシール部材８
を介して天板開口２の周縁２′の裏面側に水密に圧接す
るように、食器洗浄装置本体４の高さ調節をするととも
に流し台天板１が流し台キャビネット20へ取付けられ
る。食器洗浄装置本体４は、流し台天板開口周縁２′と
嵌合圧接することにより位置決め固定される。また流し
台天板１の流し台キャビネット20への取付けは、ねじ等
の着脱可能な方法で行なわれるので、天板１をキャビネ
ット20より外すことにより、食器洗浄装置本体４を天板
１より取り外すことができる。

第５図は天板開口周縁２′と洗浄槽開口部周縁７′との
嵌合圧接構造を示したもので天板１面と蓋６面とを面一
になるように構成したものである。第５図において天板
開口周縁２′の裏面側にはゴム等の弾性を有し、熱絶縁
性を有するシール部材８を設け、その下面側より洗浄槽
開口部周縁７′を圧接して水密嵌合させている。

また、蓋６の裏面周縁には上記シール部材８と同様、ゴ
ム等の弾性および熱絶縁性を有する蓋シール材21が設け
られ、蓋６が閉じられた状態で洗浄槽開口部周縁７′と
水密に当接する。

次に本実施例の構成における作用について説明する。

洗浄槽開口部７と天板開口２はそれぞれの周縁部７′お
よび２′の間にゴム等の弾性体からなるシール部材８を
介して圧接する。したがって洗浄槽５の底面側に取り付
けられた洗浄ポンプ10の動作時に発生する機械振動が洗
浄槽５に伝達され２次振動が発生しても、この２次振動
はシール部材８の緩衝効果により天板１に伝達されるこ
となく、蓋６に対しても弾性を有する蓋シール材21の緩
衝作用により２次振動は伝達されない。

また、食器洗浄装置の温水（加熱）洗浄工程において、
洗浄ポンプ10の加圧により洗浄水は洗浄ノズル９により
洗浄槽５内へ噴射循環するがこの間、洗浄水はヒータ13
により加熱される。この加熱洗浄水の熱は洗浄中、洗浄
槽５に伝導され、乾燥工程時においてもヒータ空焼によ
り発生する熱は洗浄槽５に伝導される。しかし洗浄槽５
と天板１の間には熱絶縁性を有するシール部材８が介在
するため天板１への熱伝導は断たれる。同様に洗浄槽５
から蓋６への熱伝導も熱絶縁材からなる蓋シール材21に
より断熱される。

また洗浄槽５の開口部７に開閉自在の蓋６を設けたこと
により蓋６の上での調理作業を可能にし、炊事作業スペ
ースを確保できる。調理作業中に蓋６上にこぼれた調理
液等は、蓋シール材21により洗浄槽５内へ浸入すること
はなく、シール部材８により天板１の裏面側への調理液
の漏れも防止される。

さらに、食器洗浄装置本体４の流し台への組み込み施工
性と保守サービス性について説明する。第１図および第
２図に示すように流し台天板１と洗浄槽５とを天板１の
裏面側にて着脱可能としたことにより、洗浄装置等が取
り付けられて重量の重い洗浄槽５を天板開口２の上面側
から落とし込んだり、持ち上げるというような無理な組
み込み施工や保守作業を行なう必要がなく、食器洗浄装
置本体４全体のひとつのユニットとして流し台天板１の
裏面側で組み込み施工ができ、また故障時には流し台か
ら引き出して保守作業を行なうことができる。

また、流し台本体と食器洗浄装置本体４とが、分離でき
る構造となっているため、それぞれの本体を装置として
完成させた後、設置場所例えばエンドユーザの台所にて
現地組込ができるので施工性は高められ、装置の破損等
に対する補修，部品交換等が経済的にかつ効率的に行な
える。

第６図，第７図，第８図はそれぞれ、天板開口周縁２′
と洗浄槽開口部周縁７′との嵌合圧接構造を示した他の
実施例で、第６図において、天板開口周縁２′の表面を
蓋６の周縁６′が覆うように構成しており、天板開口周
縁２′の裏面側には水密のためのシール部材８をはさん
で、洗浄槽開口部周縁７′が圧接されている。また、21
は洗浄槽開口部周縁７′と蓋６との間が蓋が閉じられた
ときに水密になるように蓋裏面に設けられた蓋シール材
である。第７図および第８図は天板開口周縁２′を表面
側に盛り上げ、天板１面と段差を設けた構成を示したも
のである。

第６図において、天板１と蓋間に段差を設けているた
め、天板１と蓋６との隙間に調理液がこぼれて溜まるこ
とはない。

第７図および第８図においては天板１上や蓋６上にこぼ
れた調理液が、蓋周辺の隙間に溜まりにくくしたもので
ある。

発明の効果以上実施例から明らかなように本発明によれば食器類洗
浄装置本体は流し台天板裏面側で着脱自在に構成されて
いるので、組み込み施工性，保守性の向上を図ることが
できる。

また水槽の隣で食器類の上面出し入れができるので炊事
作業者の作業姿勢が楽で出し入れのわずらわしさがな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の流し台と食器類洗浄装置本
体との分解斜視図、第２図は同分解断面図、第３図は同
組み立斜視図、第４図は同組立断面図、第５図，第６
図，第７図および第８図は、天板開口と洗浄槽開口部の
嵌合構造を示した断面図、第９図は従来の厨房装置の断
面図、第10図は天板の斜視図である。１……天板、２……天板開口、３……水槽、４……食器
洗浄装置本体、５……洗浄槽、６……蓋、７……洗浄槽
開口部、８……シール部材、９……アームノズル、10…
…洗浄ポンプ、11……カゴ、14……台枠、15……工程制
御装置。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上面に開口部を有する洗浄槽を備えこの洗
浄槽に収納される食器類を洗浄手段により洗浄する食器
類洗浄装置と、水槽を有する流し台天板とこの天板の任
意の位置に設けた天板開口とを備え、前記洗浄槽上面開
口部と前記天板開口とが弾性及び熱絶縁性を有するシー
ル部材を介して嵌合するように前記食器類洗浄装置を天
板の裏面側より着脱可能に設けた厨房装置。
【請求項２】洗浄槽開口部に開閉自在の蓋を設けてなる
特許請求の範囲第１項記載の厨房装置。
【請求項３】天板開口周縁表面と蓋表面とが面一になる
ように構成した特許請求の範囲第２項記載の厨房装置。
【請求項４】蓋周縁部が天板開口周縁部表面を覆うよう
に形成し、蓋は洗浄槽開口部と着脱可能に取り付けられ
てなる特許請求の範囲第２項記載の厨房装置。
【請求項５】天板開口周縁部に表面側が盛り上がる方向
に段差を設けてなる特許請求の範囲第１項または第２項
記載の厨房装置。