JPH077132U - 積層型lcフィルタ - Google Patents
積層型lcフィルタInfo
- Publication number
- JPH077132U JPH077132U JP3490393U JP3490393U JPH077132U JP H077132 U JPH077132 U JP H077132U JP 3490393 U JP3490393 U JP 3490393U JP 3490393 U JP3490393 U JP 3490393U JP H077132 U JPH077132 U JP H077132U
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- JP
- Japan
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- conductor
- filter
- conductors
- capacitor
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表裏の区別がなく、かつ、共振周波数特性が
優れた積層型LCフィルタを得る。 【構成】 LCフィルタはコイル導体1、二つのコンデ
ンサ導体3,4、このコンデンサ導体3,4に対向した
二つのグランド導体2,5を内部導体とし、これら各内
部導体1〜5を絶縁体8を介して積層して構成されてい
る。ここに、コンデンサ導体3,4及びグランド導体
2,5はコイル導体1を間にして配設されている。
優れた積層型LCフィルタを得る。 【構成】 LCフィルタはコイル導体1、二つのコンデ
ンサ導体3,4、このコンデンサ導体3,4に対向した
二つのグランド導体2,5を内部導体とし、これら各内
部導体1〜5を絶縁体8を介して積層して構成されてい
る。ここに、コンデンサ導体3,4及びグランド導体
2,5はコイル導体1を間にして配設されている。
Description
【0001】
本考案は、トラップ用共振器等として利用される積層型LCフィルタに関する 。
【0002】
従来、トラップ用共振器等として利用される積層型LCフィルタとしては図3 に示すものが知られている。この積層型LCフィルタは、コイル導体31、トリ ミング導体32、グランド導体33、コンデンサ導体34及びグランド導体35 を内部導体とし、これら各内部導体31〜35を絶縁体38を介して積層して構 成されている。トリミング導体32は共振周波数を調整するためのものである。 例えばレーザトリミング等の手段にてこのトリミング導体32の一部を削除する ことによりLCフィルタの共振周波数が高周波側にシフトする。コイル導体31 の一方の端部、トリミング導体32及びコンデンサ導体34は外部電極39に電 気的に接続され、グランド導体33,35及びコイル導体31の他方の端部は外 部電極40に電気的に接続されている。そして、このLCフィルタはグランド導 体35が配設されている側の面が実装面として使用される。
【0003】 図4は、この積層型LCフィルタの電気等価回路図である。ここに、C5はト リミング導体32とグランド導体33の間に形成されるトリミングコンデンサの 容量、C6はコンデンサ導体34とグランド導体33の間に形成されるメインコ ンデンサの容量、L5はコイル導体31のインダクタンス、L6はコイル導体31 ,コンデンサ導体34やトリミング導体32と外部電極39との間に発生する浮 遊インダクタンス、L7はコイル導体31やグランド電極33,35と外部電極 40との間に発生する浮遊インダクタンスである。
【0004】 このLCフィルタは上下方向に対して非対称構造になっているため、表裏を反 対にして印刷配線板等に実装すると、共振周波数等が変化して所定のトラップ性 能を満足することができないという問題があった。トリミング導体32が配設さ れている側の面を実装面として使用すると、トリミング導体32と印刷配線板等 に設けられている回路導体との間に浮遊容量が発生し、この浮遊容量が共振周波 数に影響するからである。
【0005】 また、LCフィルタに表裏があるため、製造工程において表裏を区別するため の種々の付帯作業が必要であった。 そこで、本考案の課題は、表裏の区別がなく、かつ、共振周波数特性が優れた 積層型LCフィルタを提供することにある。
【0006】
以上の課題を解決するため、本考案に係る積層型LCフィルタは、 (a)コイル導体と、二つのコンデンサ導体と、前記コンデンサ導体に対向し た二つのグランド導体と、前記各導体間に介して積層された絶縁体とを備え、 (b)前記コンデンサ導体を前記コイル導体を間にして配設すると共に、前記 グランド導体を前記コンデンサ導体に対してフィルタの表面側に配設したこと、 を特徴とする。
【0007】 以上の構成において、積層型LCフィルタは積層方向(すなわち上下方向)に 対して対称構造になっている。そして、例えば図2に示す等価回路が形成され、 表裏面のいずれの面を実装面として使用しても、同等の共振周波数特性となる。
【0008】
以下、本考案に係る積層型LCフィルタの一実施例を添付図面を参照して説明 する。 図1に示すように、LCフィルタはコイル導体1、二つのコンデンサ導体3, 4、このコンデンサ導体3,4に対向した二つのグランド導体2,5を内部導体 とし、これら各内部導体1〜5を絶縁体8を介して積層して構成されている。こ こに、コンデンサ導体3,4及びグランド導体2,5はコイル導体1を間にして 配設されている。コイル導体1の一方の端部及びコンデンサ導体3,4は外部電 極10に電気的に接続され、コイル導体1の他方の端部及びグランド導体2,5 は外部電極11に電気的に接続されている。LCフィルタは積層方向、すなわち 上下方向に対して対称構造になっている。従って、LCフィルタの製造工程にお いて、表裏を区別するための種々の付帯作業を削減することができる。
【0009】 図2は、このLCフィルタの電気等価回路図である。ここに、C1はグランド 導体2とコンデンサ導体3の間に形成されるコンデンサの容量、C2はコンデン サ導体4とグランド導体5の間に形成されるコンデンサの容量、L1はコイル導 体1のインダクタンス、L2は各導体1〜5の間に発生する浮遊インダクタンス である。コンデンサの容量C1とC2は等しくなるように設定されている。また、 101,111はLCフィルタの上面(グランド導体2が配設されている側の面) を実装面として使用した場合の外部電極、102、112はLCフィルタの下面( グランド導体5が配設されている側の面)を実装面として使用した場合の外部電 極である。このLCフィルタを印刷配線板等に実装する場合、LCフィルタの上 下面のいずれの面を実装面として使用していても同等のトラップ性能を得ること ができる。これは、グランド導体2,5がそれぞれLCフィルタの表裏面側に配 置されているため、印刷配線板等に設けられている回路導体との間に発生した浮 遊容量が接地されているからである。
【0010】 ところで、図2に示された等価回路からLCフィルタの共振周波数frは以下 の(1)式で表わされる。
【0011】
【数1】
【0012】 (1)式を検討すると、例えばLCフィルタの下面(グランド導体5が配設され ている側の面)を実装面として使用した場合、浮遊インダクタンスL2が発生す るためにコンデンサの容量C1を変化させても、共振周波数frの変化量が少な いことがわかる。従って、グランド導体2あるいはコンデンサ導体3をトリミン グして容量C1を変化させて共振周波数frを調整する作業は、本実施例のLC フィルタでは行なわない。
【0013】 なお、本考案に係る積層型LCフィルタは前記実施例に限定するものではなく 、その要旨の範囲内で種々に変形することができる。
【0014】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、二つのコンデンサ導体とこの コンデンサ導体に対向した二つのグランド導体を、コイル導体に対して積層方向 に対称構造になるように積層したので、LCフィルタの表裏の区別をする必要が なくなり、製造工程において表裏を区別するための種々の付帯作業を削減するこ とができる。表裏を区別するための識別表示も必要なくなる。また、LCフィル タを印刷配線板等に実装する際、LCフィルタの表裏面のいずれの面を実装面と して使用しても同等の共振周波数特性が得られる。
【0015】 この結果、表裏の区別がなく、かつ、共振周波数特性が優れた積層型LCフィ ルタが得られる。
【図1】本考案に係るLCフィルタの一実施例を示す構
成図。
成図。
【図2】図1に示されているLCフィルタの電気等価回
路図。
路図。
【図3】従来例を示す構成図。
【図4】図3に示されているLCフィルタの電気等価回
路図。
路図。
1…コイル導体 2…グランド導体 3,4…コンデンサ導体 5…グランド導体 8…絶縁体
Claims (1)
- 【請求項1】 コイル導体と、二つのコンデンサ導体
と、前記コンデンサ導体に対向した二つのグランド導体
と、前記各導体間に介して積層された絶縁体とを備え、 前記コンデンサ導体を前記コイル導体を間にして配設す
ると共に、前記グランド導体を前記コンデンサ導体に対
してフィルタの表面側に配設したこと、 を特徴とする積層型LCフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3490393U JPH077132U (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 積層型lcフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3490393U JPH077132U (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 積層型lcフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077132U true JPH077132U (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=12427151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3490393U Pending JPH077132U (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 積層型lcフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077132U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005062464A1 (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 表面実装型受動電子部品、その実装構造および実装方法 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP3490393U patent/JPH077132U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005062464A1 (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 表面実装型受動電子部品、その実装構造および実装方法 |
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