JPH077118Y2 - コ字状ワーク切断装置 - Google Patents
コ字状ワーク切断装置Info
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- JPH077118Y2 JPH077118Y2 JP12131889U JP12131889U JPH077118Y2 JP H077118 Y2 JPH077118 Y2 JP H077118Y2 JP 12131889 U JP12131889 U JP 12131889U JP 12131889 U JP12131889 U JP 12131889U JP H077118 Y2 JPH077118 Y2 JP H077118Y2
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- cam
- movable
- cutting blade
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、断面がコ字状のワークを切断するためのコ
字状ワーク切断装置に関するものである。
字状ワーク切断装置に関するものである。
[従来技術] 一般に、自動車用鋼板からなる断面がコ字状を呈するワ
ーク1の端部をプレス加工により切断するには、第12図
に示すようなトリミング加工が行なわれる。この場合、
良好な剪断面を得るために、板厚Tに応じて所定のクリ
アランス(パンチ2とダイ3とが交さする隙間で板厚の
5〜10%)がとられる。しかしながら、切断がなされる
際のワーク1の側面部1a,1aにおける実際の板厚はHで
あり、素材の板厚Tに比べて極めて厚く、また、この側
面部1a,1aにおいては、パンチ2とダイ3とが交さされ
ないため、実質状ダイ3が存在しないことと同等の状態
となる。この結果、この側面部1a,1aでは、材料がむし
り取られる状態で切断され、その切断面には、剪断面が
得られず、破断面がその殆どを占めることとなる。そし
て、これに伴って、ワーク1の長手方向に対する切断面
の垂直度も悪くなる。このため、従来、全面にわたり良
好な剪断面、及び、切断面の垂直度を得るために、例え
ば第10図および第11図に示すような方法を採用してい
た。つまり、まず第1工程で、第10図に示すように、ワ
ーク1の上面部1aの切断位置に、ポンチを矢印方向に下
降させて、切断方向に延びる長孔1bを開設し、次に、第
2工程で、第11図に示すように、図示省略のカム式のプ
レス装置を用いてワーク1の両側からスリット1cを入れ
て、ワーク1をコ字状にカットするようにしている。
ーク1の端部をプレス加工により切断するには、第12図
に示すようなトリミング加工が行なわれる。この場合、
良好な剪断面を得るために、板厚Tに応じて所定のクリ
アランス(パンチ2とダイ3とが交さする隙間で板厚の
5〜10%)がとられる。しかしながら、切断がなされる
際のワーク1の側面部1a,1aにおける実際の板厚はHで
あり、素材の板厚Tに比べて極めて厚く、また、この側
面部1a,1aにおいては、パンチ2とダイ3とが交さされ
ないため、実質状ダイ3が存在しないことと同等の状態
となる。この結果、この側面部1a,1aでは、材料がむし
り取られる状態で切断され、その切断面には、剪断面が
得られず、破断面がその殆どを占めることとなる。そし
て、これに伴って、ワーク1の長手方向に対する切断面
の垂直度も悪くなる。このため、従来、全面にわたり良
好な剪断面、及び、切断面の垂直度を得るために、例え
ば第10図および第11図に示すような方法を採用してい
た。つまり、まず第1工程で、第10図に示すように、ワ
ーク1の上面部1aの切断位置に、ポンチを矢印方向に下
降させて、切断方向に延びる長孔1bを開設し、次に、第
2工程で、第11図に示すように、図示省略のカム式のプ
レス装置を用いてワーク1の両側からスリット1cを入れ
て、ワーク1をコ字状にカットするようにしている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の切断方法にあっては、
2工程に分けて、まず、ワーク1の上面部1aに長孔1bを
形成するようにしているため、この長孔1bによる切欠が
切断位置に残ってしまうと共に、2工程とすることによ
り、設備投資も大きくなる、という問題がある。
2工程に分けて、まず、ワーク1の上面部1aに長孔1bを
形成するようにしているため、この長孔1bによる切欠が
切断位置に残ってしまうと共に、2工程とすることによ
り、設備投資も大きくなる、という問題がある。
[課題を解決するための手段] この考案は、かかる従来の課題に着目してなされたもの
で、請求項1記載の考案は、固定型に、断面がコ字状の
ワークが乗せられる固定カット刃を設け、可動型に、該
可動型を前記固定型に接近させることにより前記ワーク
を押えるパッドを設け、該可動型に、ドライブカムにて
可動されるスライドカムを設け、該スライドカムに、前
記固定カット刃と協働して前記ワークを切断する可動カ
ット刃を設け、前記スライドカムは、前記可動型に水平
方向にスライド自在に配設する一方、前記ドライブカム
は、前記固定カット刃の両側に設けられ、一方の側に設
けられたドライブカムには、前記スライドカムを他方の
側のドライブカム側に向けて斜め下方にスライドさせる
傾斜面を形成するとともに、他方の側のドライブカムに
は、前記スライドカムを前記一方のドライブカム側に向
けて斜め下方にスライドさせる傾斜面を形成したコ字状
ワーク切断装置としたことを特徴としている。
で、請求項1記載の考案は、固定型に、断面がコ字状の
ワークが乗せられる固定カット刃を設け、可動型に、該
可動型を前記固定型に接近させることにより前記ワーク
を押えるパッドを設け、該可動型に、ドライブカムにて
可動されるスライドカムを設け、該スライドカムに、前
記固定カット刃と協働して前記ワークを切断する可動カ
ット刃を設け、前記スライドカムは、前記可動型に水平
方向にスライド自在に配設する一方、前記ドライブカム
は、前記固定カット刃の両側に設けられ、一方の側に設
けられたドライブカムには、前記スライドカムを他方の
側のドライブカム側に向けて斜め下方にスライドさせる
傾斜面を形成するとともに、他方の側のドライブカムに
は、前記スライドカムを前記一方のドライブカム側に向
けて斜め下方にスライドさせる傾斜面を形成したコ字状
ワーク切断装置としたことを特徴としている。
また、請求項2記載の考案は、固定型に、断面がコ字状
ワークが乗せられる固定カット刃を設け、可動型に、該
可動型を前記固定型に接近させることにより前記ワーク
を押えるパッドを設け、該可動型に、ドライブカムにて
可動されるスライドカムを設け、該スライドカムに、前
記固定カット刃と協働して前記ワークを切断する可動カ
ット刃を設け、前記スライドカムは、前記ワークの切断
面に沿って設けられ、前記可動型に水平方向および前記
ワークの切断面に対して垂直方向にスライド自在に配設
される一方、前記ドライブカムは、前記固定カット刃の
両側に設けられ、一方の側に設けられたドライブカムに
は、前記スライドカムを他方の側のドライブカム側に向
けて斜め下方にスライドさせる傾斜面を形成するととも
に、他方の側のドライブカムには、前記スライドカムを
前記一方の側のドライブカム側に向けて斜め下方にスラ
イドさせる傾斜面を形成し、さらに、前記スライドカム
が切断面に沿って移動するようにスライドカムを可動型
に対してワーク切断面と垂直方向に平行移動させるガイ
ドを設けたコ字状ワーク切断装置としたことを特徴とし
ている。
ワークが乗せられる固定カット刃を設け、可動型に、該
可動型を前記固定型に接近させることにより前記ワーク
を押えるパッドを設け、該可動型に、ドライブカムにて
可動されるスライドカムを設け、該スライドカムに、前
記固定カット刃と協働して前記ワークを切断する可動カ
ット刃を設け、前記スライドカムは、前記ワークの切断
面に沿って設けられ、前記可動型に水平方向および前記
ワークの切断面に対して垂直方向にスライド自在に配設
される一方、前記ドライブカムは、前記固定カット刃の
両側に設けられ、一方の側に設けられたドライブカムに
は、前記スライドカムを他方の側のドライブカム側に向
けて斜め下方にスライドさせる傾斜面を形成するととも
に、他方の側のドライブカムには、前記スライドカムを
前記一方の側のドライブカム側に向けて斜め下方にスラ
イドさせる傾斜面を形成し、さらに、前記スライドカム
が切断面に沿って移動するようにスライドカムを可動型
に対してワーク切断面と垂直方向に平行移動させるガイ
ドを設けたコ字状ワーク切断装置としたことを特徴とし
ている。
[作用] かかる請求項1記載の考案によれば、可動型が固定型に
接近すると、両側のドライブカムの傾斜面によってスラ
イドカムが斜め下方にスライドされ、可動カット刃が切
断面内をジグザグ状に移動することとなる。即ち、可動
カット刃は、断面がコ字状のワークに対して斜めから接
近し、切断面全域にわたり、固定カット刃と交さすると
ともに、その交さ箇所におけるワークの素材の実質状の
板厚が、垂直に接近する場合と比べ極めて薄くなるた
め、切断面全域にわたり剪断が行なわれることとなる。
この結果、切断面全域にわたり良好な剪断面が得られる
とともに、長手方向に対する切断面の垂直度も向上す
る。そして、このようにすれば、一工程でコ字状のワー
クの切断をすることができ、従来のように2工程に分け
る必要がないため、設備費等の低減を図ることができる
と共に、長孔1bによる切欠が残るようなこともない。
接近すると、両側のドライブカムの傾斜面によってスラ
イドカムが斜め下方にスライドされ、可動カット刃が切
断面内をジグザグ状に移動することとなる。即ち、可動
カット刃は、断面がコ字状のワークに対して斜めから接
近し、切断面全域にわたり、固定カット刃と交さすると
ともに、その交さ箇所におけるワークの素材の実質状の
板厚が、垂直に接近する場合と比べ極めて薄くなるた
め、切断面全域にわたり剪断が行なわれることとなる。
この結果、切断面全域にわたり良好な剪断面が得られる
とともに、長手方向に対する切断面の垂直度も向上す
る。そして、このようにすれば、一工程でコ字状のワー
クの切断をすることができ、従来のように2工程に分け
る必要がないため、設備費等の低減を図ることができる
と共に、長孔1bによる切欠が残るようなこともない。
また、請求項2記載の考案の装置は、断面がコ字状のワ
ークを可動型移動方向に対して斜めに切断するのに適し
たものである。即ち、可動型が固定型に接近すると、ス
ライドカムがガイドに案内されて、ワークの切断面方向
に接近すると同時に、ドライブカムの傾斜面によって、
スライドカムが斜め下方にスライドされ、可動カット刃
が切断面内をジグザグ状に移動することとなる。この結
果、可動型移動方向に対して斜めの切断面に対しても可
動カット刃が、請求項1記載の考案の場合と同様な動き
をするため、良好な剪断面及び、垂直度が得られるもの
である。
ークを可動型移動方向に対して斜めに切断するのに適し
たものである。即ち、可動型が固定型に接近すると、ス
ライドカムがガイドに案内されて、ワークの切断面方向
に接近すると同時に、ドライブカムの傾斜面によって、
スライドカムが斜め下方にスライドされ、可動カット刃
が切断面内をジグザグ状に移動することとなる。この結
果、可動型移動方向に対して斜めの切断面に対しても可
動カット刃が、請求項1記載の考案の場合と同様な動き
をするため、良好な剪断面及び、垂直度が得られるもの
である。
[実施例] 以下、この考案を実施例に基づいて説明する。
第1図ないし第5図は請求項1記載の考案の第1実施例
を示す図である。
を示す図である。
まず構成を説明すると、第2図中符号11は可動型として
の上型で、この上型11には、断面がコ字状のワーク12を
押えるパッド13が配設されると共に、キー14が設けられ
たカムベース15が配設されている。そして、このカムベ
ース15のキー14にスライドカム16が水平方向(上型11移
動方向に直交する方向)にスライド自在に配設され、こ
のスライドカム16は、第1図に示すように、そのキー14
と支承部17にて支持されている。
の上型で、この上型11には、断面がコ字状のワーク12を
押えるパッド13が配設されると共に、キー14が設けられ
たカムベース15が配設されている。そして、このカムベ
ース15のキー14にスライドカム16が水平方向(上型11移
動方向に直交する方向)にスライド自在に配設され、こ
のスライドカム16は、第1図に示すように、そのキー14
と支承部17にて支持されている。
このスライドカム16は、大略コ字状を呈し、内側には、
これまた大略コ字状の可動カット刃18が取り付けられて
いる。この可動カット刃18は、例えば第3図に示すよう
に、右側刃部18aに肩部18bが形成され、反対側には左側
刃部18cが形成されている。そして、この右側刃部18aお
よび左側刃部18cは、それぞれの下端部18d,18f側が内側
に入り込み鉛直方向に対して5°傾斜している。また、
肩部18bは鉛直方向に対して35°傾斜している。
これまた大略コ字状の可動カット刃18が取り付けられて
いる。この可動カット刃18は、例えば第3図に示すよう
に、右側刃部18aに肩部18bが形成され、反対側には左側
刃部18cが形成されている。そして、この右側刃部18aお
よび左側刃部18cは、それぞれの下端部18d,18f側が内側
に入り込み鉛直方向に対して5°傾斜している。また、
肩部18bは鉛直方向に対して35°傾斜している。
さらに、キー14側には、第1図に示すように、一対のボ
ールプランジャ19(一方は省略)が配設され、このボー
ルプランジャ19は、スライドカム16が中立位置(左右移
動ストロークの中心位置)となった状態で、このスライ
ドカム16の上面に形成された凹部16aに嵌合して、位置
決めされるようになっている。
ールプランジャ19(一方は省略)が配設され、このボー
ルプランジャ19は、スライドカム16が中立位置(左右移
動ストロークの中心位置)となった状態で、このスライ
ドカム16の上面に形成された凹部16aに嵌合して、位置
決めされるようになっている。
一方、固定型としての下型20には、コ字状のワーク12が
載置され、前記可動カット刃18と協働してワーク12をカ
ットする固定カット刃21が配設されると共に、前記スラ
イドカム16をカムベース15に対し水平方向(図中左右方
向)にスライドさせる一対のドライブカム22,23が固定
されている。なお、ドライブカム22、23と前記スライド
カム16との関係は、後述の作用と共に説明する。
載置され、前記可動カット刃18と協働してワーク12をカ
ットする固定カット刃21が配設されると共に、前記スラ
イドカム16をカムベース15に対し水平方向(図中左右方
向)にスライドさせる一対のドライブカム22,23が固定
されている。なお、ドライブカム22、23と前記スライド
カム16との関係は、後述の作用と共に説明する。
次に、かかる構成より成るコ字状ワーク切断装置の作用
について説明する。
について説明する。
上型11が最上昇位置にあり、スライドカム16の凹所16a
にボールプランジャ19が嵌合して、このスライドカム16
が中立位置にある状態で、固定カット刃21上にコ字状の
ワーク12をセットする。
にボールプランジャ19が嵌合して、このスライドカム16
が中立位置にある状態で、固定カット刃21上にコ字状の
ワーク12をセットする。
そして、上型11を下降させると、まず図示省略のクッシ
ョンで付勢されたパッド13がワーク12上に当接してこの
ワーク12が押えられる。
ョンで付勢されたパッド13がワーク12上に当接してこの
ワーク12が押えられる。
そして、さらに、上型11を下降させると、右側のドライ
ブカム23の傾斜面b1に、スライドカム16の傾斜面b4が当
接する(第3図参照)。そして、これら傾斜面b1,b4が
摺動することにより、スライドカム16が図中左方向にス
ライドされる。この傾斜面b1,b4は、第3図に示すよう
に鉛直方向に対して40°の角度をなしているため、この
方向にスライドカム16が移動されることとなる。これに
より、可動カット刃18の右側刃部18aの肩部18bと鉛直方
向に対して5°傾いた部分にて、右側肩部12bと右側側
面部12aとが、切断される(第4図斜線部参照)。
ブカム23の傾斜面b1に、スライドカム16の傾斜面b4が当
接する(第3図参照)。そして、これら傾斜面b1,b4が
摺動することにより、スライドカム16が図中左方向にス
ライドされる。この傾斜面b1,b4は、第3図に示すよう
に鉛直方向に対して40°の角度をなしているため、この
方向にスライドカム16が移動されることとなる。これに
より、可動カット刃18の右側刃部18aの肩部18bと鉛直方
向に対して5°傾いた部分にて、右側肩部12bと右側側
面部12aとが、切断される(第4図斜線部参照)。
そして、さらに上型11を下降させると、図中左側のドラ
イブカム22の傾斜面a1とスライドカム16の図中左側の傾
斜面a3とが当接して摺動されることにより、スライドカ
ム16は図中右方向にスライドされ、可動カット刃18の5
°傾いた左側刃部18cにより、ワーク12の左側側面部12c
が切断される(第5図斜線部参照)。この場合、第3図
に示すように、傾斜面a1,a3は鉛直方向に対して40°を
成しているため、この方向にスライドカム16が移動され
ることとなる。
イブカム22の傾斜面a1とスライドカム16の図中左側の傾
斜面a3とが当接して摺動されることにより、スライドカ
ム16は図中右方向にスライドされ、可動カット刃18の5
°傾いた左側刃部18cにより、ワーク12の左側側面部12c
が切断される(第5図斜線部参照)。この場合、第3図
に示すように、傾斜面a1,a3は鉛直方向に対して40°を
成しているため、この方向にスライドカム16が移動され
ることとなる。
さらに、上型11を下降させることにより、ドライブカム
22,23の先端面a5,b5が、スライドカム16の鉛直面a6,b6
を摺動することにより、スライドカム16は略真下に下降
して、可動カット刃18の水平部18eで、ワーク12の水平
面部12dが切断されることとなる(第1図参照)。
22,23の先端面a5,b5が、スライドカム16の鉛直面a6,b6
を摺動することにより、スライドカム16は略真下に下降
して、可動カット刃18の水平部18eで、ワーク12の水平
面部12dが切断されることとなる(第1図参照)。
このような切断時、ワーク12の角部を切断するには、そ
の角部に鉛直方向に対して45°の角度で可動カット刃18
の刃を当てるのが理想であるが、この実施例では、可動
カット刃18の移動方向が鉛直方向に対して40°の角度を
成すようにして、45°より多少小さくして上下方向の動
作を円滑にしている。
の角部に鉛直方向に対して45°の角度で可動カット刃18
の刃を当てるのが理想であるが、この実施例では、可動
カット刃18の移動方向が鉛直方向に対して40°の角度を
成すようにして、45°より多少小さくして上下方向の動
作を円滑にしている。
また、可動カット刃18の左側刃部18c等は、鉛直方向に
対して5°傾いているため、ワーク12の左右側側面部12
b,12cを切断する場合に、切断力を分散させることがで
き、切断性能を向上させることができる。なお、その角
度を大きくすると、可動カット刃18を左右方向により大
きく移動させる必要があるため、移動スペースを確保す
るのに大変である。
対して5°傾いているため、ワーク12の左右側側面部12
b,12cを切断する場合に、切断力を分散させることがで
き、切断性能を向上させることができる。なお、その角
度を大きくすると、可動カット刃18を左右方向により大
きく移動させる必要があるため、移動スペースを確保す
るのに大変である。
このようにして切断されたスクラップは、第2図に示す
ように、スクラップシュータAにより型外に排出され
る。
ように、スクラップシュータAにより型外に排出され
る。
その後、上型11を上昇させると、スライドカム16はドラ
イブカム22,23に案内され、最上昇位置では、スライド
カム16は中立位置まで戻され、ボールプランジャ19がス
ライドカム16の凹部16aに嵌合されることにより、スラ
イドカム16はガタ付くことなく、所定の位置に設定され
る。従って、再度、上型11を下降させる場合に、スライ
ドカム16はドライブカム22,23に案内される位置に確実
に導入されることとなる。
イブカム22,23に案内され、最上昇位置では、スライド
カム16は中立位置まで戻され、ボールプランジャ19がス
ライドカム16の凹部16aに嵌合されることにより、スラ
イドカム16はガタ付くことなく、所定の位置に設定され
る。従って、再度、上型11を下降させる場合に、スライ
ドカム16はドライブカム22,23に案内される位置に確実
に導入されることとなる。
このようにドライブカム22,23にて、スライドカム16を
左右方向にスライドさせることにより、可動カット刃18
は、ワーク12に対して左右交互に斜めから接近し、切断
面全域にわたり、固定カット刃21と交さするとともに、
ワーク側面部12b,12cにおける、その交さ箇所での実質
状の板厚がほぼ鋼板の板厚に等しく、垂直に接近する場
合と比べ極めて薄くなるため、一工程でのコ字状のワー
ク12の切断をすることができ、従来のように2工程に分
ける必要がないため、設備費の低減を図ることができる
と共に、長孔1bによる切欠が残るようなことなく、切断
面も高精度となる。
左右方向にスライドさせることにより、可動カット刃18
は、ワーク12に対して左右交互に斜めから接近し、切断
面全域にわたり、固定カット刃21と交さするとともに、
ワーク側面部12b,12cにおける、その交さ箇所での実質
状の板厚がほぼ鋼板の板厚に等しく、垂直に接近する場
合と比べ極めて薄くなるため、一工程でのコ字状のワー
ク12の切断をすることができ、従来のように2工程に分
ける必要がないため、設備費の低減を図ることができる
と共に、長孔1bによる切欠が残るようなことなく、切断
面も高精度となる。
また、第6図および第7図には、請求項1記載の考案の
第1実施例を示す。
第1実施例を示す。
この実施例は、パッド33が、第7図に示すように、ワー
ク12の変形を防止するため、コ字状を呈すると共に、こ
のパッド33には押圧ピン34が上下動自在に配設され、こ
の押圧ピン34がスプリング35にて下方に押圧されてい
る。
ク12の変形を防止するため、コ字状を呈すると共に、こ
のパッド33には押圧ピン34が上下動自在に配設され、こ
の押圧ピン34がスプリング35にて下方に押圧されてい
る。
これにより、上型11の上昇時には、押圧ピン34により、
ワーク12の水平面部12dが下方に押圧されることから、
コ字状のパッド33にワーク12が嵌合されている場合で
も、このワーク12を容易に離脱させることができる。
ワーク12の水平面部12dが下方に押圧されることから、
コ字状のパッド33にワーク12が嵌合されている場合で
も、このワーク12を容易に離脱させることができる。
他の構成及び作用は、前記第1実施例と同様であるので
説明を省略する。
説明を省略する。
さらに、第8図および第9図には、請求項2記載の考案
の一実施例を示す。
の一実施例を示す。
この実施例の装置は、ワーク40が斜め上方に向かって延
び、切断面40aが上下方向(上型11移動方向)に対して
斜めになっているものを切断するのに適したものであ
る。
び、切断面40aが上下方向(上型11移動方向)に対して
斜めになっているものを切断するのに適したものであ
る。
すなわち、この実施例のスライドカム16は、上型11に設
けられた第1ドライブカム41の一対の案内溝41aに支持
されている。詳しくは、スライドカム16の上端部に設け
られた一対の摺動部16bが、前記案内溝41aに挿入され
て、このスライドカム16は前記切断面40aと平行に配設
され、水平方向(第9図中矢印方向)にスライド自在
で、且つ、切断面40aと直交する方向(第8図中矢印方
向)にスライド自在となっている。
けられた第1ドライブカム41の一対の案内溝41aに支持
されている。詳しくは、スライドカム16の上端部に設け
られた一対の摺動部16bが、前記案内溝41aに挿入され
て、このスライドカム16は前記切断面40aと平行に配設
され、水平方向(第9図中矢印方向)にスライド自在
で、且つ、切断面40aと直交する方向(第8図中矢印方
向)にスライド自在となっている。
また、パッド42は、第8図に示すように、上型11にスプ
リング43を介して上下動自在に配設され、ガイド部材44
により上下方向に移動自在に案内されるようになってい
る。このガイド部材44の下端には、パッド42の下方への
移動を阻止するストッパ45が配設されている。そして、
このパッド42には、スライドカム16が貫通される挿通孔
42aが穿設され、この挿通孔42a内には、第9図のような
第2ドライブカム46が配設されている。このドライブカ
ム46と、スライドカム16に形成された凹部16aおよび凸
部16cとの協働により、スライドカム16が水平方向にス
ライドされるようになっている。また、このパッド42に
形成されたガイド42bにより、上型11の上下動時に、ス
ライドカム16は案内溝41aに案内されて、切断面40aに直
交する方向に平行移動されるようになっている。
リング43を介して上下動自在に配設され、ガイド部材44
により上下方向に移動自在に案内されるようになってい
る。このガイド部材44の下端には、パッド42の下方への
移動を阻止するストッパ45が配設されている。そして、
このパッド42には、スライドカム16が貫通される挿通孔
42aが穿設され、この挿通孔42a内には、第9図のような
第2ドライブカム46が配設されている。このドライブカ
ム46と、スライドカム16に形成された凹部16aおよび凸
部16cとの協働により、スライドカム16が水平方向にス
ライドされるようになっている。また、このパッド42に
形成されたガイド42bにより、上型11の上下動時に、ス
ライドカム16は案内溝41aに案内されて、切断面40aに直
交する方向に平行移動されるようになっている。
次に作用について説明すれば、ワーク40を固定カット刃
21上に乗せ、上型11を下降させると、パッド42によりワ
ーク40が押えられる。更に、上型11を下降させると、パ
ッド42の位置は変化せず、上型11のみが下降する。する
と、パッド42のガイド42bに案内されて、スライドカム1
6は第1ドライブカム41に対して切断面40aと直交する方
向に平行移動されて、スライドカム16は常に切断面40a
上に位置されると共に、第2ドライブカム46と凹部16a,
凸部16cとの協働により、スライドカム16は水平方向に
移動される。その結果、スライドカム16は、切断面40a
上で、ジグザグに移動されて、上記各実施例と同様に、
コ字状のワーク40が切断されることとなる。
21上に乗せ、上型11を下降させると、パッド42によりワ
ーク40が押えられる。更に、上型11を下降させると、パ
ッド42の位置は変化せず、上型11のみが下降する。する
と、パッド42のガイド42bに案内されて、スライドカム1
6は第1ドライブカム41に対して切断面40aと直交する方
向に平行移動されて、スライドカム16は常に切断面40a
上に位置されると共に、第2ドライブカム46と凹部16a,
凸部16cとの協働により、スライドカム16は水平方向に
移動される。その結果、スライドカム16は、切断面40a
上で、ジグザグに移動されて、上記各実施例と同様に、
コ字状のワーク40が切断されることとなる。
他の構成および作用は、上記実施例と同様であるので説
明を省略する。
明を省略する。
[考案の効果] 以上説明してきたように、請求項1および2に記載され
た考案によれば、可動カット刃は、コ字状断面を呈する
ワークに対して斜めから接近し、切断面全域にわたり、
固定カット刃と交さするとともに、その交さ箇所におけ
るワークの素材の実質状の板厚がほぼ鋼板の板厚に等し
く、垂直に接近する場合と比べ極めて薄くなるため、一
工程でコ字状のワークの切断をすることができ、従来の
ように2工程に分ける必要がないため、設備費の低減を
図ることができると共に、長孔による切欠が残るような
ことなく、切断面も高精度となる。また、請求項2に記
載された考案によれば、可動型移動方向に対して切断面
が傾斜している場合でも、この切断面上で可動カット刃
をジグザグに可動させて、コ字状のワークを確実に切断
することができる、という実用上有益な効果を発揮す
る。
た考案によれば、可動カット刃は、コ字状断面を呈する
ワークに対して斜めから接近し、切断面全域にわたり、
固定カット刃と交さするとともに、その交さ箇所におけ
るワークの素材の実質状の板厚がほぼ鋼板の板厚に等し
く、垂直に接近する場合と比べ極めて薄くなるため、一
工程でコ字状のワークの切断をすることができ、従来の
ように2工程に分ける必要がないため、設備費の低減を
図ることができると共に、長孔による切欠が残るような
ことなく、切断面も高精度となる。また、請求項2に記
載された考案によれば、可動型移動方向に対して切断面
が傾斜している場合でも、この切断面上で可動カット刃
をジグザグに可動させて、コ字状のワークを確実に切断
することができる、という実用上有益な効果を発揮す
る。
第1図ないし第5図は請求項1記載の考案のコ字状ワー
ク切断装置の第1実施例を示す図で、第1図は同装置の
要部を示す正面図、第2図は第1図のII-II線に沿う断
面図、第3図ないし第5図はそれぞれワークの切断する
場合の動きを示す要部正面図、第6図および第7図は請
求項1記載の考案の第2実施例を示す図で、第6図は第
2図に相当する断面図、第7図は第6図のVII-VII線に
沿う断面図、第8図および第9図は請求項2記載の考案
の一実施例を示す図で、第8図はコ字状ワーク切断装置
の断面図、第9図は第8図のIX-IX線に沿う断面図、第1
0図および第11図は従来例を示す図で、第10図はワーク
切断の第1工程を示す斜視図、第11図は同第2工程を示
す斜視図、第12図は従来例におけるトリミング加工を示
す側面図である。 11……上型(可動型) 12,40……ワーク 40a……切断面 13,42……パッド 42b……ガイド 16……スライドカム 18……可動カット刃 20……下型(固定型) 21……固定カット刃 22,23……ドライブカム 46……第2ドライブカム
ク切断装置の第1実施例を示す図で、第1図は同装置の
要部を示す正面図、第2図は第1図のII-II線に沿う断
面図、第3図ないし第5図はそれぞれワークの切断する
場合の動きを示す要部正面図、第6図および第7図は請
求項1記載の考案の第2実施例を示す図で、第6図は第
2図に相当する断面図、第7図は第6図のVII-VII線に
沿う断面図、第8図および第9図は請求項2記載の考案
の一実施例を示す図で、第8図はコ字状ワーク切断装置
の断面図、第9図は第8図のIX-IX線に沿う断面図、第1
0図および第11図は従来例を示す図で、第10図はワーク
切断の第1工程を示す斜視図、第11図は同第2工程を示
す斜視図、第12図は従来例におけるトリミング加工を示
す側面図である。 11……上型(可動型) 12,40……ワーク 40a……切断面 13,42……パッド 42b……ガイド 16……スライドカム 18……可動カット刃 20……下型(固定型) 21……固定カット刃 22,23……ドライブカム 46……第2ドライブカム
Claims (2)
- 【請求項1】固定型に、断面がコ字状のワークが乗せら
れる固定カット刃を設け、可動型に、該可動型を前記固
定型に接近させることにより前記ワークを押えるパッド
を設け、該可動型に、ドライブカムにて可動されるスラ
イドカムを設け、該スライドカムに、前記固定カット刃
と協働して前記ワークを切断する可動カット刃を設け、 前記スライドカムは、前記可動型に水平方向にスライド
自在に配設する一方、前記ドライブカムは、前記固定カ
ット刃の両側に設けられ、一方の側に設けられたドライ
ブカムには、前記スライドカムを他方の側のドライブカ
ム側に向けて斜め下方にスライドさせる傾斜面を形成す
るとともに、他方の側のドライブカムには、前記スライ
ドカムを前記一方の側のドライブカム側に向けて斜め下
方にスライドさせる傾斜面を形成したことを特徴とする
コ字状ワーク切断装置。 - 【請求項2】固定型に、断面がコ字状のワークが乗せら
れる固定カット刃を設け、可動型に、該可動型を前記固
定型に接近させることにより前記ワークを押えるパッド
を設け、該可動型に、ドライブカムにて可動されるスラ
イドカムを設け、該スライドカムに、前記固定カット刃
と協働して前記ワークを切断する可動カット刃を設け、 前記スライドカムは、前記ワークの切断面に沿って設け
られ、前記可動型に水平方向および前記ワークの切断面
に対して垂直方向にスライド自在に配設される一方、前
記ドライブカムは、前記固定カット刃の両側に設けら
れ、一方の側に設けられたドライブカムには、前記スラ
イドカムを他方の側のドライブカム側に向けて斜め下方
にスライドさせる傾斜面を形成するとともに、他方の側
のドライブカムには、前記スライドカムを前記一方の側
のドライブカム側に向けて斜め下方にスライドさせる傾
斜面を形成し、さらに、前記スライドカムが切断面に沿
って移動するようにスライドカムを可動型に対してワー
ク切断面と垂直方向に平行移動させるガイドを設けたこ
とを特徴とするコ字状ワーク切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12131889U JPH077118Y2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-10-17 | コ字状ワーク切断装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1768789 | 1989-02-17 | ||
JP1-17687 | 1989-02-17 | ||
JP12131889U JPH077118Y2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-10-17 | コ字状ワーク切断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH037495U JPH037495U (ja) | 1991-01-24 |
JPH077118Y2 true JPH077118Y2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=31717376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12131889U Expired - Lifetime JPH077118Y2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-10-17 | コ字状ワーク切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077118Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-10-17 JP JP12131889U patent/JPH077118Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH037495U (ja) | 1991-01-24 |
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