JPH0770951A - インクジェットプリント用媒体、該媒体の製造方法、前記媒体を用いるインクジェットプリント装置および方法、並びにインクジェットプリント物 - Google Patents

インクジェットプリント用媒体、該媒体の製造方法、前記媒体を用いるインクジェットプリント装置および方法、並びにインクジェットプリント物

Info

Publication number
JPH0770951A
JPH0770951A JP5218815A JP21881593A JPH0770951A JP H0770951 A JPH0770951 A JP H0770951A JP 5218815 A JP5218815 A JP 5218815A JP 21881593 A JP21881593 A JP 21881593A JP H0770951 A JPH0770951 A JP H0770951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
medium
printing
treatment
cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5218815A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Haruta
昌宏 春田
Shoji Koike
祥司 小池
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Miyuki Matsubara
美由紀 松原
Nobuyuki Kuwabara
伸行 桑原
Yuji Akiyama
勇治 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5218815A priority Critical patent/JPH0770951A/ja
Publication of JPH0770951A publication Critical patent/JPH0770951A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットプリンタを用いて布にプリン
トを行うにあたり、布の切断部に生じる糸のほつれ等に
よる布送り不良やプリントの擦れ、布の切断部から発生
する糸くず等によるインクジェットヘッドの吐出口の目
詰まりに起因したプリント不良を防止する。 【構成】 プリント用媒体素材を裁断した後に、当該切
断部分を火炎にさらす処理または前記切断部分を樹脂で
固着する処理を施してインクジェットプリント用媒体を
製造し、これをインクジェット捺染に用いるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ト用媒体、該媒体の製造方法、前記媒体を用いるインク
ジェットプリント方法および装置、並びにインクジェッ
トプリント物に関し、特に個人的使用に供される比較的
小型のインクジェットプリンタを用いて布にプリントを
行う場合に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布にインクジェットプリントする
方法として、粘着剤を塗布した伸縮性のない平面支持体
上に一時的に布を接着しプリンタで印捺するもの(特開
昭63−6183号)や、粘着剤とマイグレーション防
止剤とを混合した粘着層を有するシートに布を張りつけ
てインクジェット印捺する方法(特開平2−68372
号)が知られている。これら従来技術においては、形状
の不安定な布のプリンタでの搬送性を改善したり、プリ
ント時のインクの不規則なにじみ出しを抑える工夫をし
たものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来技術にもいまだ不十分なところが多数あり、改善の
必要がある。すなわち、布の切断部に生じる糸のほつれ
による布送り不良やプリント擦れが生じる。また、布の
切断部から発生する「けば」ないし糸くず等によるイン
クジェットヘッドのノズル目詰まりが生じてプリント不
良となることがある。
【0004】本発明は、そのような布の切断部に生じる
糸のほつれ等による布送り不良やプリントの擦れ、ま
た、布の切断部から発生する糸くず等によるインクジェ
ットヘッドの吐出口の目詰まりに起因したプリント不良
を有効に防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明イン
クジェットプリント用媒体は、プリント用媒体素材の切
断部分に生じたけば乃至繊維のほつれを除去するための
処理を施してなることを特徴とする。
【0006】また、前記処理は、前記切断部分を火炎に
さらす処理および/または前記切断部分を樹脂で固着す
る処理とすることができる。
【0007】また、本発明インクジェットプリント用媒
体の製造方法は、プリント用媒体素材の切断部分を火炎
にさらす処理または前記切断部分を樹脂で固着する処理
を施す工程を具えたことを特徴とする。
【0008】以上において、前記プリント用媒体素材は
布帛である。
【0009】そして、前記布帛は、綿、麻、レーヨン、
アセテート、ナイロン、ポリエステル繊維またはこれら
の混紡布帛とすることができる。
【0010】また、10以上400以下のクラーク剛度
を有するようにするための剛直化処理をさらに施すこと
ができる。
【0011】ここで、前記剛直化処理は、染色液吸収性
粘着層を介して搬送基材の片側前面に前記プリント用媒
体素材を一体化する処理、または前記プリント用媒体素
材に剛直化剤を付与する処理とすることができる。
【0012】また、前記プリント用媒体素材に前処理剤
を含有させる前処理をさらに施すことができる。
【0013】ここで、前記前処理剤は、被染着性処理剤
および/またはカチオン化処理剤とすることができる。
【0014】また、本発明インクジェットプリント装置
は、プリント用媒体に対しインクを吐出するための吐出
口を有したプリントヘッドを用いてプリントを行うイン
クジェットプリント装置であって、前記プリント用媒体
として、上述のインクジェットプリント用媒体を用いる
ことを特徴とする。
【0015】ここで、該装置は、個人的使用に供される
ものである。
【0016】また、本発明インクジェットプリント方法
は、インクを吐出するための吐出口を有したプリントヘ
ッドを用い、上述のインクジェットプリント用媒体に対
してインクを付与してプリントを行うことを特徴とす
る。
【0017】これらにおいて、前記プリントヘッドは、
インクを吐出するために利用されるエネルギとして熱エ
ネルギを発生する素子を有するものとすることができ
る。
【0018】さらに、前記インクジェットプリント用媒
体へインクを付与してプリントを行った後に、インクを
前記インクジェットプリント用媒体に定着させる工程を
さらに具え、また、前記インクを定着させる工程の後
に、プリントが行われたインクジェットプリント用媒体
を洗浄処理する工程をさらに具えることができる。
【0019】また、本発明は、上述のインクジェットプ
リント方法によりプリントされたプリント物である。そ
して、そのプリント物をさらに加工して得られた加工品
である。その加工品は、前記プリント物を所望の大きさ
に切り離し、切り離された片に対して最終的な加工品を
得るための工程を施して得られたものとすること、前記
最終的な加工品を得るための工程を縫製とすることがで
きる。
【0020】
【作用】本発明によれば、裁断されたプリント媒体用素
材に対し、当該裁断部分を火炎にさらす処理または前記
切断部分を樹脂で固着する処理を施して、プリント用媒
体素材の切断部分に生じたけば乃至繊維のほつれを除去
する。これにより、インクジェットプリント装置を用い
て布にプリントを行うにあたり、布の切断部に生じる糸
のほつれ等による布送り不良やプリントの擦れ、布の切
断部から発生する糸くず等によるインクジェットヘッド
の吐出口の目詰まりに起因したプリント不良が予防され
る。
【0021】また、プリント用媒体に対し適宜の前処理
や剛直化処理を施し、あるいはまたプリント物に対して
定着等の後処理を施すことにより、上記効果とあいまっ
て、オフィス用やパーソナル用の市販のインクジェット
プリンタにそのまま適用しても、良好な搬送状態を得、
かつ発色濃度が高く鮮明なプリント物が得られる。さら
に本発明によれば、簡単な工程により布へのプリントが
行える。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0023】図1は本発明で採用される捺染処理手順の
一例を示すもので、概してプリント用媒体の作製、イン
クジェット捺染および後処理の各手順等からなってい
る。
【0024】まず、本実施例のプリント用媒体は次のよ
うな手順にて作製される。
【0025】前処理 まず、プリント媒体として用いるためには、にじみ防止
処理を施しておくことが好ましく、当該処理は、水溶性
樹脂や無機塩類、撥水性物質などからなる水溶液、また
は水分散液を布に含浸させるか、もしくは塗布を行い、
乾燥させることにより行われる。
【0026】水溶性液を布に塗布する方法としては、ブ
レードコーティング法、ロールコーティング法、バーコ
ーティング法、エアーナイフコーティング法、スプレー
コーティング法、シルクスクリーンコーティング法など
の公知の方法が用いられる。また、具体的な材料の例と
しては、例えば特公昭63ー31594号に記載されて
いる。なお、かかるにじみ防止のための前処理について
は、実施例の記載中「その他」の項においても述べる。
【0027】また、そのようなにじみ防止処理に代え
て、またはそれとともに、必要に応じてカチオン化処理
を施すこともできる。カチオン化処理とは、プリント用
媒体として紙を用いる場合に採用されるインクを布に対
して採用しても、インク染料の発色効率を向上させて良
好な染着が行われるようにする処理であって、具体例と
しては特公昭39−5985号、特公昭46−4051
0号、特開昭60−134080号などの各公報に記載
されている。
【0028】カチオン性物質を含有させる方法は、以下
のような3つの方法がある。
【0029】1.反応性第四級アミン化合物を繊維に反
応付加させる 2.カチオン性無機微粒子とバインダーを塗布する(架
橋剤の併用) 3.アニオン可染高分子を塗布する(架橋剤の併用) 反応性第四級アミン化合物の具体例としては、以下の化
合物が挙げられる。
【0030】具体例
【0031】
【化1】
【0032】
【化2】
【0033】
【化3】
【0034】
【化4】
【0035】
【化5】
【0036】
【化6】
【0037】
【化7】
【0038】
【化8】
【0039】
【化9】
【0040】
【化10】
【0041】
【化11】
【0042】
【化12】
【0043】
【化13】
【0044】(Xは何れも、Cl、Br等のハロゲンを
示す。)カチオン性無機微粒子としては、アルミナゾー
ル(粒径:5mμ〜200mμ)などがあり具体例とし
ては日産化学社製のアルミナゾール100、アルミナゾ
ール200、アルミナゾール520等が挙げられる。
【0045】またこれからカチオン性無機微粒子と併用
される樹脂バインダーの例としては、アラビアゴム、カ
ゼイン、ニカワ、ダイズ蛋白、尿素樹脂、メラミン樹
脂、ポリアリルアミド、ポリアミド、ポリエチレンイミ
ン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
ル、ゼラチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、ポリ
ビニルピロリドン、ケラチン、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、スチレン・ブダジエンラテッ
クス、スチレン・無水マレイン酸共重合体等が挙げられ
る。
【0046】アニオン可染高分子物質としては、アラビ
アゴム、カゼイン、ニカワ、ダイズ蛋白、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリウ
レタン、ポリエチレンイミン、四級アミノ基含有ポリマ
ー等が挙げられる。 架橋剤としては、二官能エポキシ
化合物、ビスアクリルアミド、ジメチロールエチレン尿
素、ジメチロールプロピレン尿素、ジメチロールジヒド
ロキシエチレン尿素、メチル化ジメチロールジメトキシ
エチレン尿素等が挙げられる。
【0047】これらの化合物が含まれている溶液を布帛
に塗布する、または、溶液に布帛を含浸し、次いで加熱
キュア後水洗・乾燥することにより、カチオン性物質が
布帛へ含有される。これらの物質の布帛への付与量は処
理方法、付与した化合物の種類によって異なるが一般的
には布帛重量に対して、0.01〜30重量%程度が好
ましい。
【0048】剛直化処理、裁断処理 本実施例は、インクジェット技術を個人的使用すなわち
非工業的使用のために応用した簡易捺染方法および装置
を得るべく、より詳しくは搬送手段への自動装着が可能
なインクジェットプリンタを用いることが可能なインク
ジェット簡易捺染方法および、記録液受容のための前処
理済の基布を搬送手段に自動装着してプリント可能なイ
ンクジェットプリント(捺染)装置を得るべく、それに
適合したプリント用媒体を提供する。
【0049】そして、プリント用媒体素材(基布)がな
す片面を備えたクラーク剛度10以上400以下の部分
を少なくとも搬送用先端に備えた搬送用基布媒体によっ
て、搬送用基布媒体がカットシート状やロール状の母体
であっても、捺染開始の自動給送を安定かつ確実なもの
にでき、プリント画像を良好なものにできるようにな
る。
【0050】具体的例を挙げれば、表層に染色液吸収性
の粘着層を有する搬送基材に貼付して得たクラーク剛度
10以上400以下のカットシート状プリント用媒体
に、インクジェットプリント装置を用いてインクジェッ
ト捺染した後、基布を搬送基材から剥離して捺染布を得
るか、剛直化剤を用いて基布を処理して得たクラーク剛
度10以上400以下のカットシート状プリント用媒体
に、インクジェットプリント装置を用いてインクジェッ
ト捺染して捺染布を得るなどすれば良い。
【0051】より好ましい搬送用基布媒体は、図2に示
すように、染色液吸収性粘着層を介して搬送基材(下
紙)の片面側全面に基布が一体化されたクラーク剛度1
0以上400以下のカットシート状搬送用基布媒体で、
汎用のプリンタに適用可能で、インクジェットヘッドが
どのようなインク吐出を行っても、インク過多によるプ
リント不良を防止しつつプリントにとって安定した搬送
性を保証できる。特に、基布の布目の横地または縦地方
向を搬送基材の搬送方向と同一方向に揃えられている構
成をとることで、さらに安定した搬送性を保証できる。
【0052】プリント装置に対して、装置の駆動を受け
て搬送する給送部材が上記搬送基材に作用する様にする
ことで、手差し給送はもちろんのこと、自動カットシー
ト送り(ASF)にも対応できる。特に、分離給紙手段
に加えて分離効果を高めるような構成のように、自動給
送システムにおいては、摩擦条件が複雑になる場合があ
り、この場合は、クラーク剛度25以上300以下のカ
ットシート状搬送用基布媒体とすることで、より安定し
た供給が達成できる。
【0053】本実施例において用いうる基布602は綿
100%の生地である。本実施例では綿100%の生地
をカットシート状に裁断・加工する際に搬送従動ローラ
と接する際の搬送性のより安定化、および、捺染後の布
目管理(横地・縦地の判別)の容易化、さらには、原反
からの取り枚数の経済性の向上などを目的として、布目
とカットシートの4辺とをほぼ合致させた長方形にして
いる。
【0054】粘着層は処理液Cを用いて普通紙601に
設ける。基布の厚み(インク受容容量)やインクジェッ
ト捺染(プリント)のインク付与量にもよるが、基布で
吸収仕切れずに滲み出してきたインクを吸収して基布内
での不如意なインクを広がりを防止できるように、粘着
層603はインク吸収性に優れたものであることが好ま
しい。処理液Cとしては、ポリビニルアルコールの20
%水溶液を用い、ドクターナイフコーターにより、普通
紙上に均一に塗布した。染着制御処理を終えた基布と、
粘着層を設けた普通紙との貼り合せは、2本のゴムロー
ラを80℃に加熱して圧着により行なった。
【0055】ついで、スリットカッターを用いて、布目
の方向に合わせて裁断する。ただし、布目の方向とカッ
トシート状に裁断する際の角度が一定で判別できる様に
すれば、基布の材質・用途に依っては布目に対して所定
の角度、たとえば45度傾けても良い。本実施例では、
裁断と同時ないしは裁断に前後して、下紙となる普通紙
に切れめ604を入れて捺染後の剥離を容易にしてい
る。同様の効果をもたらすために、搬送性を損なわない
様に留意して粘着層603を全面に設けず、後端部に非
貼り合わせ部を設けたり、搬送方向に沿って非貼り合わ
せ部を設ける等しても良い。
【0056】なお、プリント用媒体は図2に示したよう
なカットシート状とすることもできるし、ロール状、フ
ァンフォールド状等連続紙形態として提供することもで
きるのは言うまでもない。
【0057】本実施例では綿100%の基布に対して下
紙の坪量・抄紙方向を変えてクラーク剛度を調整して搬
送性のテストを行った。坪量20gr/m2 以下の軽量
紙を下紙として剛度の小さい横目方向で貼り合わせて得
たクラーク剛度8のカットシート状プリント用媒体を用
いて搬送テストを行ったところ斜行や搬送シワが発生す
る頻度が高く搬送性にかかわる不良の発生頻度は総合的
には48/50と高く実用不可能と判定した。それに対
して上記の軽量紙を剛度の高い縦目方向で貼り合わせて
得たクラーク剛度12のカットシート状プリント用媒体
では搬送不良が10/50に激減するとともに不良自体
の程度も若干の斜行であって搬送シワのような致命的な
不良はなかった。また、坪量38gr/m2 の軽量紙を
用いて作成した横目・縦目方向のカットシート状プリン
ト用媒体のクラーク剛度はそれぞれ20、39であり搬
送テストではどちらも不良の発生はなく良好な搬送性が
得られた。よって、インクジェットプリント(捺染)装
置での搬送性の安定化および自動装着を可能とするため
に、剛直度の小さい基布を下紙との貼り合わせによって
クラーク剛度10以上に向上させれば良いことが判明し
た。クラーク剛度の上限・下限はインクジェットプリン
ト装置の構成にも依るが、好ましくは400以下であ
り、より好ましくは20以上300以下の範囲に調整す
るように、基布に応じて粘着層・下紙を選定している。
【0058】クラーク剛度の限界は、落とし込むための
プリンタの給送部の角度とプリント方向との角度とに関
係し、あまりに小さいとカットシート状プリント用媒体
の自重と先端部で受ける搬送駆動ローラの駆動力に依っ
て圧接部へ送ることが難しくなった。逆に、余りに大き
いと、カットシート状プリント用媒体の若干のカールな
どの非直線性の補正をその先端部を搬送駆動ローラの周
面を利用して直線状にならわせることが難しくなった。
また、給紙トレイに依らずに圧接部へ手動でつき当てて
おく場合でも、搬送ローラの周面に沿って保持すること
が必要であり、そのためにも上記の剛直度の範囲が好ま
しいことが判明した。
【0059】なお、基布の搬送性向上のための剛度調整
は、以上のような下紙の貼り合わせではなく、基布自体
を剛直化剤を用いて処理することで行ってカットシート
状プリント用媒体を得てもよい。この例では、目標とし
たクラーク剛度は前記実施例と同様に、自動装着可能な
インクジェットプリント装置に適応可能な値であるクラ
ーク剛度10以上400以下、好ましくは20以上30
0以下とした。
【0060】布自体の剛直度を向上させるため剛直化剤
を含有させた処理液E(尿素100重量部、炭酸水素ナ
トリウム30重量部、アルギン酸ナトリウム5重量部、
メタニトロベンゼンスルフォン酸ナトリウム10重量
部、水855重量部)を用いて、チンマータイプの捺染
機にて100メッシュ、ベタ柄のスクリーンを使用し
て、基布を処理し、100℃で2分間乾燥させた。イン
ク処方Fとして、(C.I.リアクティブ ブルー15
10重量部、ジエチレングリコール25重量部、水6
5重量部)の混合液を2時間撹拌後、濾過したものを使
用した。
【0061】前記実施例で示したインクジェットプリン
ト装置で搬送テストを実施したところ良好な搬送性が得
られた。
【0062】切断部分に対する処理 本例プリント用媒体を構成する基本的な構成要件は、布
の切断部分を火炎処理および/または樹脂固着処理した
布帛を用いることであり、インクジェットプリント後、
発色処理、水洗、乾燥する工程からなるインクジェット
捺染方法である。
【0063】本例においては、布の切断部に生じる糸く
ずや糸ほつれをガスバーナーの火炎で焼失させるか、ま
たは、水溶性樹脂で固める処理を行うことにより、布の
搬送性を改善すると共に、インクジェットヘッドとのプ
リント擦れやノズルの目詰まりを防止することができ
る。水溶性樹脂の具体例としては、酸化デンプン、メチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、トラガントガム、グアーガム、ア
ラビアガム、アルギン酸ソーダ、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド、カゼインなどである。
【0064】本例において布の切断部分を火炎処理する
方法としては、布がロール状の場合はロール両端の切断
部分に、ガスバーナーの火炎を数秒当てることで行われ
る。また、シート状の布の場合は、数十枚数百枚重ねて
切断部の面をガスバーナーで数秒処理する。また、布の
切断部分を水溶性樹脂で固める方法としては、水溶性樹
脂の水溶液を布がロール状の場合はロール両端の切断部
分に塗布し、シート状の布の場合は、数十枚数百枚重ね
て切断部の面にスプレー法などにより塗布する。本例で
使用される布の種類としては、綿、絹、麻、レーヨン、
アセテート、ナイロン、ポリエステルおよびこれらの混
紡布帛である。
【0065】なお、以上の如く得たプリント用媒体は、
カットシート状のものであれ、ロール状等連続紙形態を
採るものであれ、運搬ないし流通、保管等に際しては適
宜の工夫を行うことができるのは勿論である。例えば、
カットシート状プリント用媒体では、流通、保管時のプ
リント特性(染着特性)の変化を抑制するために、チャ
ック付きアルミ蒸着袋に入れた上で紙製の箱に詰めて提
供することもできるし、目的・用途によっては防湿紙な
どによる簡易包装を施しても良い。
【0066】後処理 次に、図1においてインクジェット捺染後に行われる後
処理手順について述べるに、該手順はさらに次のごとき
手順を含む。すなわち、下紙を剥離する手順と、洗浄そ
の他の所定の後処理である。
【0067】インクジェットプリント後の洗浄は市販の
中性洗剤を用いた水洗いでも良いが、より染着性を向上
させるために処理剤Dを用いても良く、錠剤・シート状
等の形態で、カットシート状プリント用媒体に同梱する
などして提供しても良い。また、さらに染着性を向上さ
せるために、洗浄に先立ってアイロンなどによる加熱処
理を加えることが好ましい。処理剤Dとしては、フィッ
クス剤等であり、湿潤堅牢度の向上が主目的である。
【0068】インクジェット捺染 次に、前述のように作製されたプリント用媒体を用いて
インクジェット捺染を行う方法について説明する。使用
可能なインクとしては、反応性染料・酸性染料・直接染
料・分散染料・塩基性染料のいずれの染料のインクでも
良い。インクの構成成分としては、染料、水、水溶性有
機溶剤、pH調整剤、防黴剤、界面活性剤、水溶性樹脂
などが適宜用いられる。すなわち通常のインクジェット
プリンタに用いられているインクがそのまま使用可能で
ある。プリントは市販のインクジェットプリンタに本例
の被記録媒体を装着して通常のプリントを行えば良い。
プリント後は発色処理として加熱または蒸気加熱し、次
いで水洗して乾燥することにより目的が達成される。
【0069】なお、得られたプリント物は、必要に応じ
て、所望の大きさに切り離され、切り離された片は縫
着、接着、溶着等、最終的な加工品を得るための工程が
施され、ネクタイ、ハンカチ等の加工品を得ることがで
きる。
【0070】本発明装置の一例としては、プリントヘッ
ドの室内のインクにプリント信号に対応した熱エネルギ
ーを与え、該熱エネルギーにより液滴を発生させる装置
が挙げられるが、以下これについて説明する。
【0071】その装置の主要部であるヘッド構成例を図
3,図4および図5に示す。
【0072】ヘッド13はインクを通す溝14を有する
ガラス、セラミックまたはプラスチック板等と、感熱記
録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示され
ているが、これに限定されるものではない)とを接着し
て得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成さ
れる保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性のよい基板20よりなってい
る。
【0073】インク21は吐出口(微細孔)22まで来
ており、圧力Pによりメニスカス23を形成している。
【0074】今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22よりプリント小滴24となり、本例
に使用するプリント用媒体(布帛)25に向かって飛翔
する。図5には図3に示すヘッドを多数並べたマルチヘ
ッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝26を
有するガラス板27と、図3に説明したものと同様な発
熱ヘッド28を密着して製作されている。なお、図3
は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、図
4は図3のA−B線での切断面である。
【0075】図6に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェットプリント装置の一例を示す。なお、該装置は専
ら個人的使用に供されるプリンタの一形態であって、プ
リント用媒体として一般に用いられる紙,OHPフィル
ムの他、上述のように作製された布のプリント用媒体を
使用できるものである。
【0076】図6において、61はワイピング部材とし
てのブレードであり、その一端はブレード保持部材によ
って保持されて固定端となり、カンチレバーの形態をな
す。ブレード61はプリントヘッドによるプリント領域
に隣接した位置に配設され、また、本例の場合、プリン
トヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。6
2はキャップであり、ブレード61に隣接するホームポ
ジションに配設され、プリントヘッドの移動方向と垂直
な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを行
う構成を備える。さらに63はブレード61に隣接して
設けられる吸収体であり、ブレード61と同様、プリン
トヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。上
記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって吐
出回復部64が構成され、ブレード61および吸収体6
3によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
【0077】65はインク吐出のために利用されるエネ
ルギを発生する手段を有し、吐出口を配した吐出口面に
対向する布帛にインクを吐出してプリントを行う上記ヘ
ッド13と同等であるプリントヘッド、66はプリント
ヘッド65を搭載してプリントヘッド65の移動を行う
為のキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67
と慴動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ6
8によって駆動されるベルト69と接続(不図示)して
いる。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿っ
た移動が可能となり、プリントヘッド65によるプリン
ト領域およびその隣接した領域の移動が可能となる。
【0078】51は布帛その他のプリント用媒体を挿入
するための給送部、52は不図示のモータにより駆動さ
れる搬送ローラである。これらの構成によってプリント
ヘッドの吐出口面と対向する位置へ布帛等が給送され、
プリントが進行するにつれて排出ローラ53を配した排
出部へ排出される。
【0079】上記構成においてプリントヘッド65がプ
リント終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復
部64のキャップ62はプリントヘッド65の移動経路
から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出
している。この結果、プリントヘッド65の吐出口面が
ワイピングされる。なお、キャップ62がプリントヘッ
ド65の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キ
ャップ62はプリントヘッドの移動経路中に突出するよ
うに移動する。
【0080】プリントヘッド65がホームポジションか
らプリント開始位置へ移動する場合、キャップ62およ
びブレード61は上述したワイピング時の位置と同一の
位置にある。この結果、この移動においてもプリントヘ
ッド65の吐出口面はワイピングされる。
【0081】上述のプリントヘッドのホームポジション
への移動は、プリント終了時や吐出回復時ばかりでな
く、プリントヘッドがプリントのためにプリント領域を
移動する間に所定の間隔でプリント領域に隣接したホー
ムポジションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピン
グが行われる。
【0082】図7はヘッドにインク供給部材、例えばチ
ューブを介して供給されるインクを収容したインクカー
トリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用イ
ンクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク
袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容する吸収体である。インク収容部とし
ては、インクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエ
チレンで形成されているものが本発明にとって好まし
い。本発明で使用されるインクジェットプリント装置と
しては、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別
体となったものに限らず、図8に示す如きそれらが一体
になったものにも好適に用いられる。
【0083】図8において、70はプリントユニットで
あって、この中にはインクを収容したインク収容部、例
えば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸
収体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部7
1からインク滴として吐出される構成になっている。イ
ンク吸収体の材料としては、ポリウレタンを用いること
が本発明にとって好ましい。72はプリントユニット内
部を大気に連通させるための大気連通口である。このプ
リントユニット70は、図6で示すプリントヘッドに代
えて用いられるものであって、キャリッジ66に対し着
脱自在になっている。
【0084】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。
【0085】実施例1 カヤクリルレジンT−180(ポリアクリル系主体の水
溶性粘着剤)からなる水溶液をドクターナイフコーター
を用いて、厚さ約80μm.70g/m2 の裏面をフッ
ソ系樹脂で加工した紙の表面に塗布した。次いで80℃
の熱風で乾燥して巻き取った。これと、反応性第四級ア
ミン化合物としてトリメチル2ヒドロキシ−3クロルプ
ロピルアンモニウムクロライドにより処理された木綿ロ
ーンを合わせて二本のゴムロールの間を通して接着した
後、A4版横幅の大きさの幅でロールに切り出した。次
いで、ロールの両端面をガスバーナーの火炎に一秒間さ
らしてほつれた糸くずを焼き去った。得られた本発明の
プリント用媒体に市販のインクジェットカラープリンタ
ー(キャノン製BJC−820J)を用いてマルチカラ
ープリントを行った。プリント終了後プリント部分を切
り取り、アイロン掛け後、ドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダの0.1%水溶液で十分洗浄し紙をはがしてから
乾燥した。木綿ローン上には十分な濃度のカラー画像が
鮮やかにプリントされていた。またヘッド擦れによる白
色部分の汚れもなくシャープな画像が得られ、何枚もの
プリント後も同様な結果であった。
【0086】実施例2 アルギン酸ソーダが1.0%、炭酸ソーダが0.7%含
まれる水溶液を木綿ローンに含浸させ(絞り率:80
%)乾燥させた後、この布の裏面にカルボキシメチルセ
ルロースの2.0%水溶液を、シルクスクリーンを用い
て塗布した。乾燥後A4版の大きさのシート状に裁断
し、百枚重ねて、裁断された部分の積層面をガスバーナ
ーの火炎で一秒間処理した。得られた本発明の布帛に市
販のインクジェットカラープリンター(キャノン製BJ
C−820J)を用いて、以下に示したインクでフルカ
ラープリントを行った。プリント終了後ただちに布を1
03℃の蒸気中で8分間発色処理し、次いで水洗、乾燥
して捺染物を得た。木綿ローン上には十分な濃度のカラ
ー画像が鮮やかにプリントされていた。また布の搬送不
良による画像ムラや汚れもなくシャープな画像が得ら
れ、何枚ものプリント後も同様な結果であった。
【0087】インク組成 シアンインク C.I.リアクティブブルー15 13部 チオジグリコール 20部 エチレングリコール 15部 イオン交換水 52部 マゼンタインク C.I.リアクティブレッド226 10部 チオジグリコール 20部 ジエチレングリコール 10部 イオン交換水 60部 イエローインク C.I.リアクティブイエロー95 10部 チオジグリコール 20部 ジエチレングリコール 15部 イオン交換水 55部 ブラックインク C.I.リアクティブブラック39 9部 チオジグリコール 20部 エチレングリコール 15部 イオン交換水 56部 上記四種のインクは、混合、攪拌後、水酸化ナトリウム
でpH=7に調整してからフロロポアーフィルターでろ
過して用いた。
【0088】実施例3 アルギン酸ソーダの1.0%と尿素が10%含有した水
溶液でパッド処理(絞り率:70%)し、乾燥したポリ
エステルジョウゼットの裏面にアルギン酸ソーダの2.
0%水溶液をシルクスクリーン法により塗布し、乾燥し
て幅21cmのロール状に切り出した。得られたロール
の両端面にアルギン酸ソーダの2.0%水溶液を刷毛を
用いて塗布し、乾燥して本発明の捺染用布帛を得た。こ
の布にインクジェットカラープリンター(キャノン製B
JC−820J)を用いて、下記に示した分散染料を含
有するインクでフルカラープリントを行った。プリント
終了後プリント部分を切り出して、ただちに約180℃
に過熱されたアイロンにて5秒間熱処理し、次いで水
洗、乾燥した。ポリエステル布帛上には十分な濃度のカ
ラー画像が鮮やかにプリントされていた。またヘッド擦
れによる白色部分の汚れもなくシャープな画像が得ら
れ、何枚ものプリント後も同様な結果であった。
【0089】インク組成 シアンインク C.I.ディスパーズブルー87 6部 リグニンスルホン酸ソーダ 1部 チオジグリコール 15部 トリエチレングリオール 15部 イオン交換水 63部 マゼンタインク C.I.ディスパーズレッド92 7部 リグニンスルホン酸ソーダ 1部 チオジグリコール 15部 トリエチレングリオール 15部 イオン交換水 62部 イエローインク C.I.ディスパーズイエロー93 7部 リグニンスルホン酸ソーダ 1部 チオジグリコール 15部 トリエチレングリオール 15部 イオン交換水 62部 ブラックインク C.I.ディスパーズブラック1 8部 リグニンスルホン酸ソーダ 1部 チオジグリコール 15部 トリエチレングリオール 15部 イオン交換水 61部 上記成分を各々サンドグラインダーを用いて混合分散
し、フィルターでろ過後使用した。
【0090】実施例4 ヒドロキシエチルセルロースを1.0%とクエン酸を
0.05%含有する水溶液を含浸させた(絞り率:70
%)ナイロン布帛の裏面に、カルボキシメチルセルロー
スの2.0%水溶液をシルクスクリーン法で塗布し乾燥
した。これをA4版の大きさのシート状に裁断し、百枚
重ねて、裁断部分の重なった面に前記カルボキシメチル
セルロースの2.0%水溶液を刷毛で塗布した。得られ
た本発明の布帛に市販のインクジェットカラープリンタ
ー(キヤノン製BJC−820J)を用いてフルカラー
プリントを行った。プリント終了後ただちに102℃の
蒸気中で30分間発色処理し、次いで水洗、乾燥した。
ナイロン布帛上には鮮やかなカラー画像が得られ、ヘッ
ド擦れによる汚れや布の搬送不良による画像のヌケ、歪
みなどがまったく見られなかった。また、何枚ものプリ
ント後も同様な結果であった。
【0091】比較例1 実施例1において、布のロールの両端面をガスバーナー
処理せずにそのまま実施例1と同様にして市販のインク
ジェットカラープリンター(キヤノン製BJC−820
J)を用いてマルチカラープリントを行った。プリント
終了後も実施例1と同様に処理して捺染物を得た。木綿
ローン上には十分な濃度のカラー画像はえられたが、布
の搬送不良による画像のゆがみや白筋が目立った。ま
た、8枚のプリントを行った後に9枚目のプリントを行
ったところ、ヘッド擦れが起こってプリント面を汚して
しまった。
【0092】(その他)なお、本発明は、インクジェッ
トプリント方式を採用する場合には、その中でも、イン
ク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エ
ネルギを発生する手段を備え、前記熱エネルギによりイ
ンクの状態変化を生起させる方式、すなわちキヤノン株
式会社が提唱するバブルジェット方式のプリントヘッ
ド、プリント装置を用いることで優れた効果をもたらす
ものである。かかる方式によればプリントの高密度化,
高精細化が達成できるからである。
【0093】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。
【0094】プリントヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変
換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基いた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、プリント
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
ればプリントを確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
【0095】加えて、プリントヘッドは、プリント装置
の形態に対応して構成できるのは勿論であり、所謂ライ
ンプリンタ形態のものに対してはプリント媒体の幅に対
応した範囲にわたって吐出口を配列したものとすればよ
い。また、上例のようなシリアルタイプのプリントヘッ
ドとしては、装置本体に固定されたプリントヘッド、あ
るいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的
な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換
自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリン
トヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカー
トリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発
明は有効である。
【0096】また、本発明のプリント装置の構成とし
て、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を
行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備
吐出手段を挙げることができる。
【0097】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用プ
リント信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
のプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、プリント用媒体に到達
する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エ
ネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0098】さらに加えて、本発明の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組合せた複写装置の形態を
採るもの等であってもよい。
【0099】次に、インクジェット捺染用布帛として
は、(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、本発明において、必要
に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくこ
とができる。例えば、特開昭62−53492号公報に
おいてはインク受容層を有する布帛類が開示され、ま
た、特公平3−46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。
【0100】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミ
ングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸
ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質
としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウ
ムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0101】水溶性高分子としては、トウモロコシ,小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,
ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
【0102】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系
化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0103】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4 ,KClおよびCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびMg
Cl2 等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩
類が好ましい。
【0104】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0105】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等イ
ンク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このよう
な定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチー
ミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、
あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、ア
ルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム
法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス
法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反
応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例と
しては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなもの
がある。また、インクとしては所要の色素を有するもの
であれば適宜のものを用いることができ、染料に限られ
ず顔料を含むものでもよい。
【0106】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0107】以上述べた後処理工程が施されたプリント
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は、縫着,接着,溶着等、最終的な加工品を得るため
の工程が施され、ワンピース,ドレス,ネクタイ,水着
等の衣類や布団カバー,ソファカバー,ハンカチ,カー
テン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類や
その他の日用品とする方法は、例えば「最新ニット縫製
マニュアル」(センイジャーナル社発行)や月刊誌「装
苑」(文化出版局発行)等、公知の書籍に多数記載され
ている。
【0108】なお、プリント用媒体としては、布帛,壁
布,刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィ
ルム等が挙げられ、布帛とは、素材,織り方,編み方を
問わず、あらゆる織物,不織布およびその他の布地を含
む。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
布の搬送性不良によるプリント不良やヘッド擦れ、ノズ
ル目詰りがなく操作性が良好なプリントが可能となる。
また、本発明によれば、オフィス用やパーソナル用の市
販のインクジェットプリンタにそのまま適用しても発色
濃度が高く鮮明な捺染物が得られる。さらに本発明によ
れば、簡単な工程により布への捺染プリントが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で採用される捺染手順の一例を示す流れ
図である。
【図2】本実施例で用いるプリント用媒体の一例を示す
斜視図である。
【図3】インクジェットプリント装置のヘッド部の縦断
面図である。
【図4】インクジェットプリント装置のヘッド部の横断
面図である。
【図5】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図6】インクジェットプリント装置の一例を示す斜視
図である。
【図7】インクカートリッジの縦断面図である。
【図8】プリントユニットの斜視図である。
【符号の説明】
13 インクジェットヘッド 21 インク 22 吐出口 25 プリント用媒体(布帛) 51 給送部 52 搬送ローラ 53 排出部 65 プリントヘッド 66 キャリッジ 70 プリントユニット 601 搬送基材(下紙) 602 プリント用媒体素材(基布) 603 粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06C 25/00 Z (72)発明者 松原 美由紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 桑原 伸行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 秋山 勇治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント用媒体素材の切断部分に生じた
    けば乃至繊維のほつれを除去するための処理を施してな
    ることを特徴とするインクジェットプリント用媒体。
  2. 【請求項2】 前記プリント用媒体素材が布帛であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリン
    ト用媒体。
  3. 【請求項3】 前記布帛は、綿、麻、レーヨン、アセテ
    ート、ナイロン、ポリエステル繊維またはこれらの混紡
    布帛であることを特徴とする請求項2に記載のインクジ
    ェットプリント用媒体。
  4. 【請求項4】 前記処理は、前記切断部分を火炎にさら
    す処理および/または前記切断部分を樹脂で固着する処
    理であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載のインクジェットプリント用媒体。
  5. 【請求項5】 剛直化処理が施されて10以上400以
    下のクラーク剛度を有してなることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載のインクジェットプリント
    用媒体。
  6. 【請求項6】 前記剛直化処理は、染色液吸収性粘着層
    を介して搬送基材の片側前面に前記プリント用媒体素材
    を一体化する処理、または前記プリント用媒体素材に剛
    直化剤を付与する処理であることを特徴とする請求項5
    に記載のインクジェットプリント用媒体。
  7. 【請求項7】 前処理剤を含有させる処理が施されてな
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載
    のインクジェットプリント用媒体。
  8. 【請求項8】 前記前処理剤は、被染着性処理剤および
    /またはカチオン化処理剤であることを特徴とする請求
    項7に記載のインクジェットプリント用媒体。
  9. 【請求項9】 プリント用媒体素材の切断部分を火炎に
    さらす処理または前記切断部分を樹脂で固着する処理を
    施す工程を具えたことを特徴とするインクジェットプリ
    ント用媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記プリント用媒体素材が布帛である
    ことを特徴とする請求項9に記載のインクジェットプリ
    ント用媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記布帛は、綿、麻、レーヨン、アセ
    テート、ナイロン、ポリエステル繊維またはこれらの混
    紡布帛であることを特徴とする請求項10に記載のイン
    クジェットプリント用媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 10以上400以下のクラーク剛度を
    有するようにするための剛直化処理工程をさらに具えた
    ことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載
    のインクジェットプリント用媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記剛直化処理は、染色液吸収性粘着
    層を介して搬送基材の片側前面に前記プリント用媒体素
    材を一体化する処理、または前記プリント用媒体素材に
    剛直化剤を付与する処理であることを特徴とする請求項
    12に記載のインクジェットプリント用媒体の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記プリント用媒体素材に前処理剤を
    含有させる前処理工程をさらに具えたことを特徴とする
    請求項9ないし13のいずれかに記載のインクジェット
    プリント用媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記前処理剤は、被染着性処理剤およ
    び/またはカチオン化処理剤であることを特徴とする請
    求項14に記載のインクジェットプリント用媒体の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 プリント用媒体に対しインクを吐出す
    るための吐出口を有したプリントヘッドを用いてプリン
    トを行うインクジェットプリント装置であって、前記プ
    リント用媒体として、請求項1ないし8のいずれかに記
    載のインクジェットプリント用媒体を用いることを特徴
    とするインクジェットプリント装置。
  17. 【請求項17】 個人的使用に供されるものであること
    を特徴とする請求項16に記載のインクジェットプリン
    ト装置。
  18. 【請求項18】 前記プリントヘッドは、インクを吐出
    するために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生
    する素子を有することを特徴とする請求項16または1
    7に記載のインクジェットプリント装置。
  19. 【請求項19】 インクを吐出するための吐出口を有し
    たプリントヘッドを用い、請求項1ないし8のいずれか
    に記載のインクジェットプリント用媒体に対してインク
    を付与してプリントを行うことを特徴とするインクジェ
    ットプリント方法。
  20. 【請求項20】 前記プリントヘッドは、インクを吐出
    するために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生
    する素子を有することを特徴とする請求項19に記載の
    インクジェットプリント方法。
  21. 【請求項21】 前記インクジェットプリント用媒体へ
    インクを付与してプリントを行った後に、インクを前記
    インクジェットプリント用媒体に定着させる工程をさら
    に具えたことを特徴とする請求項19または20に記載
    のインクジェットプリント方法。
  22. 【請求項22】 前記インクを定着させる工程の後に、
    プリントが行われたインクジェットプリント用媒体を洗
    浄処理する工程をさらに具えたことを特徴とする請求項
    21に記載のインクジェットプリント方法。
  23. 【請求項23】 請求項19ないし22のいずれかに記
    載のインクジェットプリント方法によりプリントされた
    インクジェットプリント物。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のプリント物をさら
    に加工して得られたことを特徴とする加工品。
  25. 【請求項25】 前記加工品は、前記プリント物を所望
    の大きさに切り離し、切り離された片に対して最終的な
    加工品を得るための工程を施して得られたものであるこ
    とを特徴とする請求項24に記載の加工品。
  26. 【請求項26】 前記最終的な加工品を得るための工程
    は縫製であることを特徴とする請求項25に記載の加工
    品。
JP5218815A 1993-09-02 1993-09-02 インクジェットプリント用媒体、該媒体の製造方法、前記媒体を用いるインクジェットプリント装置および方法、並びにインクジェットプリント物 Pending JPH0770951A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5218815A JPH0770951A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 インクジェットプリント用媒体、該媒体の製造方法、前記媒体を用いるインクジェットプリント装置および方法、並びにインクジェットプリント物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5218815A JPH0770951A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 インクジェットプリント用媒体、該媒体の製造方法、前記媒体を用いるインクジェットプリント装置および方法、並びにインクジェットプリント物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0770951A true JPH0770951A (ja) 1995-03-14

Family

ID=16725784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5218815A Pending JPH0770951A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 インクジェットプリント用媒体、該媒体の製造方法、前記媒体を用いるインクジェットプリント装置および方法、並びにインクジェットプリント物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0770951A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013049231A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Seiren Co Ltd インクジェット用クロスメディア

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013049231A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Seiren Co Ltd インクジェット用クロスメディア

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3584094B2 (ja) インクジェット捺染用布帛、捺染方法及び捺染物
JP2952128B2 (ja) インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物
US6024441A (en) Image forming apparatus
US6472051B2 (en) Printing medium, production process thereof, textile printing process using the medium and ink-jet printing apparatus
JPH07268785A (ja) インクジェット捺染用布帛、それを用いたインクジェット捺染方法及び捺染物の製造方法
JP3376113B2 (ja) 布帛類および紙葉類にプリント可能なインクジェットプリンタとプリントシステム、該システムに用いられるインクおよび該システムを用いて製造された物品の製造方法
JP3126268B2 (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント物の製造方法
US7335237B2 (en) Method for textile printing, pre-treatment fluid for textile printing and fiber sheet for textile printing
JP3444954B2 (ja) インクジェット染色用布帛、これを用いた染色方法及びこれにより得られた染色物
JPH0835182A (ja) インクジェット捺染用布帛およびその製造方法、インクジェット捺染方法、インクジェット捺染物、インクジェット捺染装置および該装置により製造された捺染記録物
JP3234719B2 (ja) インクジェット捺染用布帛、その製造方法およびその布帛を用いる捺染方法
JPH08100380A (ja) 転写媒体及びインクジェット転写捺染方法
JP3244600B2 (ja) インクジェット捺染用布帛、及び捺染方法
JP2995135B2 (ja) インクジェット捺染方法
JPH0770951A (ja) インクジェットプリント用媒体、該媒体の製造方法、前記媒体を用いるインクジェットプリント装置および方法、並びにインクジェットプリント物
JPH0790780A (ja) プリント媒体、該プリント媒体の製造方法、ならびに前記プリント媒体を用いるインクジェットプリント装置および方法
JP2003293272A (ja) インクジェット捺染方法
JP3387812B2 (ja) インクジェット染色用布帛、布帛用前処理剤、捺染方法、捺染物、布帛の製造方法及び捺染物の品位を向上させる方法
JPH06207382A (ja) インクジェット方式による着色防染方法
JPH07331586A (ja) インクジェット捺染用布帛、その製造方法、及びインクジェット捺染方法
JPH0813358A (ja) インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物
JP3142726B2 (ja) インクジェット捺染用布帛、捺染方法、及び捺染物
JP2942099B2 (ja) 被プリント媒体、及び、係る被プリント媒体を用いたインクジェットプリント方法
JP3554052B2 (ja) インクジェット染色用布帛、捺染方法及び捺染物
JP3352232B2 (ja) インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物