JPH0770730A - 耐孔食性ステンレス鋼 - Google Patents

耐孔食性ステンレス鋼

Info

Publication number
JPH0770730A
JPH0770730A JP24601393A JP24601393A JPH0770730A JP H0770730 A JPH0770730 A JP H0770730A JP 24601393 A JP24601393 A JP 24601393A JP 24601393 A JP24601393 A JP 24601393A JP H0770730 A JPH0770730 A JP H0770730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
pitting corrosion
pitting
resistant stainless
corrosion resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24601393A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunehiro Kawada
常宏 川田
Katsuhiko Kojo
勝彦 古城
Shoichiro Kazama
祥一郎 風間
Takekazu Fukaya
剛千 深谷
Toshihiko Tsujimura
寿彦 辻村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP24601393A priority Critical patent/JPH0770730A/ja
Priority to US08/162,479 priority patent/US5569334A/en
Publication of JPH0770730A publication Critical patent/JPH0770730A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐孔食性に特に優れ、かつ耐水分放出性にも
優れた耐孔食性ステンレス鋼を提供する。 【構成】 Mo添加量を種々に設定した組成の15mm×
15mmで厚さ5mmのステンレス鋼テストピースに鏡面研
磨を施し、表面粗度をRmax:0.05μmとし孔食電位測
定試験を行ったところ、母材のままのテストピースでは
Mo添加量が3〜4wt%をこえると孔食電位が高くな
り、耐孔食性が改善されることが認められるが、母材の
表面に不働態皮膜を形成したテストピースではMo2.
0〜8.5wt%の添加量で孔食電位が900mV以上の
不働態被膜が形成され、特にMoが2.0〜4.0%で孔
食電位が1000mV以上の不働態被膜を備える。本発
明の耐孔食性ステンレス鋼は、孔食電位が900mV以
上を示す不働態被膜を有することにより、Mo量が低い
値であっても高い孔食電位を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば半導体製造装置用
ガス供給系配管部品として用いられる耐孔食性ステンレ
ス鋼に関するものであり、耐食性に優れた高品質な製品
を得る上で必要となる耐孔食性ステンレス鋼に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】良く知られるように半導体製造プロセス
においては希釈用ガス、特殊材料ガス等の多くのガスが
使用され、それらのガスに対する純度の要求は半導体の
集積度が増し、半導体記憶素子の配線間隔がサブミクロ
ンの精度まで要求されるようになるにしたがって厳しく
なってきている。これは特殊材料ガスにおいては室温で
の水分との反応によりガス供給系内、プロセスチャンバ
ー内の反応生成物の汚染、腐食などが起こり、それに起
因して発生するバーティクルが半導体記憶素子の配線上
に付着しただけでも回路がショートするおそれがあるか
らである。
【0003】また、そのように半導体製造プロセスにお
いて用いられるガスに対する純度の要求が厳しくなるに
伴い、半導体の製造段階で使用される高純度ガスをユー
スポイントまで供給するガス配管に使用する配管部材の
要求品質に厳格な規制が設けられるに至っている。すな
わち、配管部材からの水分、金属元素、微粒子等の放出
が極力少ないことが要求されている。従来からこのよう
な要請に応えるために、配管部材として内面を光輝焼鈍
仕上げしたステンレス鋼を使用することが行われ、また
近時、電解研磨仕上げすることによって接ガス面の平滑
度を向上し塵等の微粒子や水分の吸着、放出を低減した
ステンレス鋼管が開発され、その使用量が増大する傾向
にある。
【0004】しかし、電解研磨を施してもステンレス鋼
の構成元素であるFe、Cr、Ni等の金属イオンが溶
出するという問題があり、特開平1−31956号には
電解研磨された表面に、酸素含有量が25%以上の雰囲
気中で280〜580℃で加熱処理をすることによって
酸化処理被膜を形成し金属イオンの溶出を抑制、すなわ
ち耐食性を向上するという対策が示されている。
【0005】この特開平1−31956号に示す対策に
よって耐食性は向上したが、腐食性の高いガスを使用す
ると、表面酸化被膜が腐食して構成元素であるFe、C
r、Ni等の金属イオンが溶出し、耐食性が不十分であ
るという問題がある。また、耐食性に関しては、特開平
4−183846号に電解研磨処理を施されたステンレ
ス鋼材の表面に熱処理のみによって所定の酸化皮膜を形
成させた高純度ガス用ステンレス鋼材が示され、また特
開平4−180559号には表面に所定の酸素イオン注
入処理を施す高耐食性ステンレス鋼の製造方法が示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし以上の各種方法
によって得られるステンレス鋼については、特にその耐
孔食性につきさらに改善する必要があり、半導体の高集
積化の進展に伴いさらにいっそう良好な耐孔食性を実現
する必要がある。また、特に半導体製造装置用ステンレ
ス鋼については耐食性の他に耐水分放出性が要求され
る。すなわち、半導体製造用ガスと配管からガス成分と
して放出される水分が加水分解をおこし塩酸、弗酸を生
成し、金属部材を腐食する恐れがあり、半導体製造装置
用ステンレス鋼からの水分放出量が少ないことが要求さ
れる。この要求に対しては、水分の露点管理を行いつつ
加熱酸化処理を施す方法が提案されている(特開平1−
198463号)。しかし、酸化処理により形成された
被膜にはFeの酸化物が多く存在し、耐食性は必ずしも
優れない。かかる意味において現状は充分な耐食性と耐
水分放出性を兼ね備えて半導体製造装置用部材として用
いられる耐孔食性ステンレス鋼は得られていない。本発
明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたもの
であって耐孔食性に特に優れ、かつ耐水分放出性にも優
れた耐孔食性ステンレス鋼を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は耐孔食性ステ
ンレス鋼の組成に着目し種々検討を行った。その結果、
従来用いられていたJIS SUS316LのMo量は
規格上は2.0〜3.0%、実際には2.0〜2.2%程
度であったのに対し、Mo量を1.5〜4.5%程度とす
る組成の材料に所定の処理を加えることにより極めて高
い孔食電位を得ることができることを見いだした。
【0008】すなわち本発明の耐孔食性ステンレス鋼
は、孔食電位が900mV以上を示す不働態被膜を有す
ることを特徴とする。以上のように本発明の耐孔食性ス
テンレス鋼は、孔食電位が900mV以上の不働態被膜
を有するので極めて高い耐食性を備える。前記不働態被
膜の厚みは0.5〜20nmである様にするのが好まし
い。不働態被膜の厚みが0.5nm未満では不働態被膜の
連続性が不足し、一方20nmを越える場合には欠陥の多
い皮膜となりいずれも耐食性が劣化する傾向になるから
である。さらに前記耐孔食性ステンレス鋼の母材の組成
は重量比率で、C0.1%以下、Si2.0%以下、Mn
3.0%以下、Ni10%以上、Cr15%以上、Mo
1.5〜4.5%、残部実質的にFeからなる様にするの
が好ましい。さらに前記耐孔食性ステンレス鋼の母材の
組成は重量比率で、C0.1%以下、Si2.0%以下、
Mn3.0%以下、Ni10%以上、Cr15%以上、
Mo1.5〜4.5%、希土類元素の一種または二種以上
0.5%以下、残部実質的にFeからなる様にするのが
より好ましい。
【0009】以上の化学組成における各成分の添加理由
は以下の通りである。Cは、強度向上と共にオーステナ
イト化促進を目的として添加されるが、0.1%を越え
ると、Cにより生成される炭化物が粒界腐食の原因とな
り耐食性が悪化するだけでなく、配管部材等を製作する
場合の溶接性が悪化する。したがって、0.1%以下と
する。Siは脱酸のために添加されるが、2.0%を越
えると酸化物系の非金属介在物を多く生成する。したが
って、2.0%以下とする。Mnは、脱酸、脱硫のた
め、あるいはオーステナイト化促進のために添加される
が、3.0%を越えて添加しても脱酸、脱硫の効果は飽
和する。したがって、3.0%以下とする。Niは、オ
ーステナイト系ステンレス鋼においてオーステナイト組
織を維持し耐食性向上と応力腐食割れの防止するために
必要なオーステナイト形成元素である。10%未満では
デルタフェライトが形成されやすく、10%以上とす
る。Crは素材表面に不働態皮膜を形成して耐食性を向
上するとともに耐熱性を向上することを目的として添加
される。Cr量が15%未満では耐食性が不十分とな
る。したがって、Cr量は15%以上とする。Mo及び
希土類元素(以下REMという場合がある)は耐食性向
上、特に金属元素の腐食環境における溶出防止を目的と
して添加される。Mo量を1.5〜4.5%とするのは、
Moが1.5%未満では金属元素溶出抑制効果が不十分
で、一方4.5%を越えるとデルタフェライトを形成し
やすくなることと、加工性が低下するからである。また
希土類元素の量を0.5%以下とするのは、0.5%を越
えても希土類元素添加による効果の向上はなく、一般に
高価である希土類元素添加によるコスト増の問題が工業
的には生じるからである。
【0010】以上の組成を有する材料には接ガス面の粗
度を向上させるために電解研磨を施すことが望ましい。
電解研磨後には不働態膜が形成されるが、この不働態膜
は耐食性向上にも寄与する。電解研磨仕上げを施した
後、硝酸水溶液中に浸漬し、さらに酸素量が0.1pp
m以下の雰囲気中200〜900℃で加熱処理すること
が望ましい。この硝酸処理によりステンレス鋼部材の表
面に形成される不働態膜におけるCrをより多く存在さ
せることを可能とし、耐食性を向上させる。すなわち、
硝酸水溶液中に浸漬してCrを主体とする被膜を表面に
形成することにより耐食性を向上させる。一方、前記加
熱処理を施すことにより硝酸浸漬処理後の不働態被膜に
含まれる水分を除去し、耐水分放出性を向上させる。硝
酸水溶液中にステンレス鋼を浸漬すると、鋼表面のFe
はイオンとなり溶液中に溶出し残ったCrが酸素と結合
し鋼内部よりもCrに富む被膜が形成される。もともと
ステンレス鋼の耐食性はCrに起因するところが大であ
るが、本発明は硝酸水溶液中に浸漬することによりCr
を表面の不働態被膜に濃化させ耐食性を向上するのであ
る。電解研磨、硝酸浸漬後の不働態被膜は、これら処理
が湿式で行われるため、Crに富むものの多くの結合水
が含まれている。この水分を除去するために前記加熱処
理を行うのであるが、この加熱処理を酸素量が0.1p
pmを越える雰囲気で行うと素材中のFeと酸素が結合
し被膜中のFe量が増大し耐食性を劣化させるので好ま
しくない。また熱処理温度を200℃未満にすると水分
の除去が不十分となるので好ましくない。一方加熱温度
が900℃を越えるといわゆるサーマルエッチングが生
じ表面粗度が大となる。したがって、加熱処理は酸素量
が0.1ppm以下の雰囲気でかつ温度を200℃〜9
00℃とする。以上の熱処理より電解研磨によって形成
された表面不働態被膜中の結合水に脱水分現象が起こり
被膜中の水分が減少するとともに、その不働態被膜は緻
密化される。このCrに富む被膜は大気中にさらされて
水分を吸着しても容易に脱離して水分の脱離性が高く、
同時に被膜の内部に残存する水分があっても放出されに
くくなり表面被膜が耐水分放出性に優れたものとなる。
【0011】なお以上の説明では、主として配管部材を
取り上げて本発明を説明したが、本発明の耐孔食性ステ
ンレス鋼は他の半導体製造装置の構成部材に有効に適用
できることはいうまでもない。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例につき説明する。 (実施例1)表1に示すようにMo添加量を種々に設定
した組成の15mm×15mmで厚さ5mmのステンレス鋼テ
ストピースに鏡面研磨を施し、表面粗度をRmax:0.0
5μmとした。このテストピースを用い孔食電位測定試
験を行った。またそれらのテストピースに電解研磨を施
して表面粗度をRmax:0.05μmとし、60℃に保持し
た硝酸水溶液中(硝酸濃度30vol.%)に20分間
浸漬し、洗浄、乾燥後、極低酸素分圧(0.06ppm)雰
囲気中の条件下で250℃、1hの加熱処理を行った。
その際雰囲気ガスは水分の露点温度が<−70℃の高純
度Arガスとして極低酸素分圧雰囲気を形成した。その
後孔食電位と得られる不働態皮膜の厚みとを測定した。
【0013】
【表1】
【0014】孔食電位及び不働態皮膜厚それぞれの測定
条件は以下の通りである。 孔食電位 JIS G 0577に基づき、3.5%NaCl水溶液
中にてポテンショスタットによりアノード分極曲線を測
定した。 不働態皮膜厚 オージェ電子分光分析によって、不働態皮膜の厚みを測
定した。孔食電位の測定結果を表2に示し、また孔食電
位の測定結果とMo添加量との関係を図1に示す。な
お、表2の孔食電位Vc’10は、JIS規格G0577
に基づく電流密度10μA/cm2のときの孔食電位を
示す。
【0015】
【表2】
【0016】表2及び図1に示されるように、母材のま
まのテストピースではMo添加量が3〜4wt%をこえる
と孔食電位が高くなり、耐孔食性が改善されることが認
められるが、母材の表面に不働態皮膜を形成したテスト
ピースではMo2.0〜8.5wt%の添加量で孔食電位
が900mV以上の不働態被膜が形成されていることが
認められ、特にMoが2.0〜4.0%で孔食電位が10
00mV以上の不働態被膜を備えることが認められる。
このように本発明によると、Mo量が低い値であっても
高い孔食電位を得ることができる。また以上のMo2.
0〜8.5wt%の添加量で孔食電位が900mV以上の
不働態被膜が形成されているテストピースでは不働態被
膜の厚みが0.5〜20nmであることが認められ、係る
範囲の厚みを有することで高い孔食電位を備えるステン
レス鋼が得られることが認められた。
【0017】(実施例2)表3の試料No4、11、1
2に示す組成に調整した10mmφで厚さ5mmのステンレ
ス鋼テストピースに電解研磨を施して表面粗度をRmax:
0.05μmとし、50℃に保持した硝酸水溶液中(硝酸
濃度40vol.%)に35分間浸漬し、洗浄、乾燥
後、極低酸素分圧(0.06ppm)雰囲気中の条件下で3
50℃、1hの加熱処理を行った。その際雰囲気ガスは
水分の露点温度が<−70℃の高純度Arガスとして極
低酸素分圧雰囲気を形成した。以上により得られたテス
トピースを用いて孔食電位を測定した。その結果を表4
に示す。
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】表4に示されるように、No.4及びNo.11
の母材の表面に不働態皮膜を形成したテストピースでは
孔食電位が1000mV以上の不働態被膜が形成されて
いることが認められる。係る本発明の孔食電位が100
0mV以上の不働態被膜を有する耐孔食性ステンレス鋼
は耐孔食性が極めて高い。
【0021】図2に試料No.4と試料No.11のPお
よび希土類元素の挙動をEPMA(電子線マイクロアナ
ライザ)によって測定した結果をしめす。希土類元素を
含むNo.11はPと希土類元素のピークが一致してお
りPと希土類元素が化合物を形成しているものと推察さ
れる。Pはマトリックス中に固溶した場合、一般にステ
ンレス鋼の耐食性を劣化させる元素として知られるが、
本発明によると希土類元素と化合物を形成しマトリック
ス中のP量が低減されたため母材の耐孔食性が向上した
ものと考えられる。
【0022】表3のNo.11の試料について、電解研
磨後、硝酸処理後および加熱処理後における表面被膜中
のFe23およびCr23の変動をESCA(X線光電
子分光分析)にて調査した。結果を図3に示すが、Fe
23は電解研磨後、硝酸処理後、加熱処理後の順に減少
し、逆にCr23は電解研磨後、硝酸処理後、加熱処理
後の順に増加していることがわかる。同じ試料につい
て、電解研磨後、硝酸処理後および加熱処理後における
表面被膜中の元素をAES(オージェ電子分光分析)に
て調査した。結果を図4〜図6に示すが、電解研磨後、
硝酸処理後、加熱処理後の順に被膜中のCr/Feが高
くなっていることがわかる。
【0023】(実施例3)実施例2の表3に示す試料N
o.11の組成の材料で作成したダイアフラムバルブ
に、それぞれNo.11と同一の処理および前記特開平
1−31956号に従い電解研磨後高純度酸素雰囲気中
で400℃、1hr.の加熱処理を施し(No.13と
する)、大気中に放置した後に、Arガスを流し出口の
Arガス中に含まれる水分量をAPI−MSで測定し
た。その結果を図7に示す。図7から明らかなように、
本発明によるバルブは比較例によるバルブと同等の水分
放出量となっている。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、耐食性が
特に優れ、かつ耐水分放出性にも優れた耐孔食性ステン
レス鋼の製造が実現し、半導体製造装置における超純水
配管、ガス配管、ガスボンベ、反応室などの構成部材と
して極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例と、実施例に対する比較例の
耐孔食性ステンレス鋼における孔食電位測定結果とMo
添加量との関係をグラフである。
【図2】 本発明の耐孔食性ステンレス鋼につきREM
添加によるP元素挙動をEPMAにより調査した結果を
示す図である。
【図3】 本発明にかかる材料の鏡面研磨後、硝酸処理
後および加熱処理後における表面被膜中のFe23およ
びCr23の変動を示すグラフである。
【図4】 本発明にかかる材料の鏡面研磨後における表
面被膜中の元素分析を示すグラフである。
【図5】 本発明にかかる材料の硝酸処理後における表
面被膜中の元素分析を示すグラフである。
【図6】 本発明にかかる材料の加熱処理後における表
面被膜中の元素分析を示すグラフである。
【図7】 本発明および従来法によるダイアフラムバル
ブの水分放出量を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深谷 剛千 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式会 社桑名工場内 (72)発明者 辻村 寿彦 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式会 社桑名工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔食電位(JIS規格G0577、電流
    密度10μA/cm2)が900mV以上を示す不働態
    被膜を有することを特徴とする耐孔食性ステンレス鋼。
  2. 【請求項2】 不働態被膜の厚みが0.5〜20nmであ
    る請求項1に記載の耐孔食性ステンレス鋼。
  3. 【請求項3】 重量比率で、C0.1%以下、Si2.0
    %以下、Mn3.0%以下、Ni10%以上、Cr15
    %以上、Mo1.5〜4.5%、残部実質的にFeからな
    る請求項1に記載した耐孔食性ステンレス鋼。
  4. 【請求項4】 Moが2.0〜4.0%である請求項3に
    記載の耐孔食性ステンレス鋼。
  5. 【請求項5】 重量比率で、C0.1%以下、Si2.0
    %以下、Mn3.0%以下、Ni10%以上、Cr15
    %以上、Mo1.5〜4.5%、希土類元素の一種または
    二種以上0.5%以下、残部実質的にFeからなる請求
    項1に記載した耐孔食性ステンレス鋼。
  6. 【請求項6】 Moが2.0〜4.0%である請求項5に
    記載の耐孔食性ステンレス鋼。
JP24601393A 1992-12-08 1993-09-06 耐孔食性ステンレス鋼 Pending JPH0770730A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24601393A JPH0770730A (ja) 1993-09-06 1993-09-06 耐孔食性ステンレス鋼
US08/162,479 US5569334A (en) 1992-12-08 1993-12-07 Stainless steel member for semiconductor fabrication equipment and surface treatment method therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24601393A JPH0770730A (ja) 1993-09-06 1993-09-06 耐孔食性ステンレス鋼

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0770730A true JPH0770730A (ja) 1995-03-14

Family

ID=17142166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24601393A Pending JPH0770730A (ja) 1992-12-08 1993-09-06 耐孔食性ステンレス鋼

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0770730A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6902623B2 (en) * 2001-06-07 2005-06-07 Veeco Instruments Inc. Reactor having a movable shutter
JP2008274386A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Aichi Steel Works Ltd 意匠性、耐食性に優れた表面処理ステンレス鋼及びその製造方法
EP2270263A1 (en) * 2008-06-09 2011-01-05 Tokyo Stainless Grinding Co., Ltd. Stainless steel and surface treatment method for stainless steel
US11248295B2 (en) 2014-01-27 2022-02-15 Veeco Instruments Inc. Wafer carrier having retention pockets with compound radii for chemical vapor deposition systems
WO2022049796A1 (ja) * 2020-09-01 2022-03-10 株式会社特殊金属エクセル オーステナイト系ステンレス鋼板およびその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6902623B2 (en) * 2001-06-07 2005-06-07 Veeco Instruments Inc. Reactor having a movable shutter
US7276124B2 (en) 2001-06-07 2007-10-02 Veeco Instruments Inc. Reactor having a movable shutter
JP2008274386A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Aichi Steel Works Ltd 意匠性、耐食性に優れた表面処理ステンレス鋼及びその製造方法
EP2270263A1 (en) * 2008-06-09 2011-01-05 Tokyo Stainless Grinding Co., Ltd. Stainless steel and surface treatment method for stainless steel
EP2270263A4 (en) * 2008-06-09 2013-10-30 Tokyo Stainless Grinding Co Ltd STAINLESS STEEL AND METHOD FOR SURFACE TREATMENT FOR STAINLESS STEEL
US11248295B2 (en) 2014-01-27 2022-02-15 Veeco Instruments Inc. Wafer carrier having retention pockets with compound radii for chemical vapor deposition systems
WO2022049796A1 (ja) * 2020-09-01 2022-03-10 株式会社特殊金属エクセル オーステナイト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JPWO2022049796A1 (ja) * 2020-09-01 2022-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6238490B1 (en) Process for the treatment of austenitic stainless steel articles
US5944917A (en) Stainless steel for ozone added water and manufacturing method thereof
WO1995018247A1 (fr) Procede de constitution d'une pellicule oxydee passive, acier inoxydable a systeme de ferrite, systeme d'alimentation en fluide et composant pour contact avec le fluide
JPH03504253A (ja) チタン構造体の処理方法
US5569334A (en) Stainless steel member for semiconductor fabrication equipment and surface treatment method therefor
JPH0770730A (ja) 耐孔食性ステンレス鋼
US20180291523A1 (en) Development of a passivated stainless steel surface
JP3263426B2 (ja) 耐候性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法
JP3596234B2 (ja) オゾン含有水用ステンレス鋼材およびその製造方法
JPH06172934A (ja) 半導体製造装置用ステンレス鋼部材
JPH05311455A (ja) 半導体製造装置用ステンレス鋼部材およびその表面処理方法
JP2836531B2 (ja) 耐食性に優れたステンレス鋼部材の製造方法
JPH07126828A (ja) 半導体製造装置用高耐食性オーステナイト系ステンレス鋼部材の製造方法
JP3499418B2 (ja) 酸化不動態膜を有するステンレス鋼およびその形成方法
JPH0633264A (ja) 耐食性に優れる高純度ガス用オーステナイト系ステンレス鋼材及びその製造方法
JPH09143614A (ja) 耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼
JPH0711421A (ja) 半導体製造装置用ステンレス鋼部材
Kim Influences of alloyed molybdenum and molybdate addition on the corrosion properties and passive film composition of stainless steels
JPH10280123A (ja) オゾン含有超純水用ステンレス鋼部材およびその製造方法
JP3257492B2 (ja) 耐オゾン含有水性に優れるステンレス鋼材の製造方法
JP3434857B2 (ja) 超真空用材料及びその製造方法
JP2737551B2 (ja) 耐食性に優れる高純度ガス用オーステナイト系ステンレス鋼材の製造方法
US3378411A (en) Stress corrosion crack inhibitors
KR100289286B1 (ko) 스테인레스 질화제품
JP3119165B2 (ja) 高純度ガス用ステンレス鋼材の製造方法