JPH0770449B2 - 分極性電極の製造法 - Google Patents

分極性電極の製造法

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JPH0770449B2
JPH0770449B2 JP62156824A JP15682487A JPH0770449B2 JP H0770449 B2 JPH0770449 B2 JP H0770449B2 JP 62156824 A JP62156824 A JP 62156824A JP 15682487 A JP15682487 A JP 15682487A JP H0770449 B2 JPH0770449 B2 JP H0770449B2
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carbon fiber
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一郎 棚橋
昭彦 吉田
西野  敦
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気二重層キャパシタや電池あるいはエレク
トロクロミックディスプレイに用いる分極性電極の製造
法に関する。
従来の技術 従来の技術を電気二重層キャパシタを列にとり説明す
る。ペーパ状の分極性電極としては特開昭59−93216号
公報に示されているものがある。このものは活性炭繊維
とバインダーとから構成されたペーパ状の分極性電極1
の片面にアルミニウム,ニッケル等の導電層2を形成
し、セパレータ3を介し相対向させ、これらを電解液と
ともに金属ケース6と封口板5および両者を絶縁するガ
スケット4によって密封したものである。
また活性炭繊維布を分極性電極に用いるものは比表面積
が2500m2/gと大きくでき、また不純物も少なく電気二重
層キャパシタに適しているが活性炭粉末と比較すると大
変高価であり、加圧しないと空隙率が90%以上占めてお
り(加圧しても60%以上占める)空間部分のロスが大き
い。以上のように空間部分が多いため、繊維一本どうし
の接触が少なく、接触抵抗が大きくなる。
さらに活性炭粉末をフッ素樹脂で結合させ集電体に保持
させ分極性電極としたものがある。
発明が解決しようとする問題点 上記のような構成の分極性電極はペーパ状の場合強度を
高めるためにバインダーの含有量を多くなり従って、抵
抗値が大きくなり、インピーダンスも高くなる。また純
度が低く使用電圧を高くできない。さらに、活性炭繊維
布の場合空間効率が低く高価である。活性炭粉末を用い
た場合でもバインダーの含有量が多くなり抵抗値が大き
くなる。
本発明は上記問題点を解決し、低抵抗で均一な分極性電
極を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するため、活性炭粉末ある
いは活性炭繊維とフェノール樹脂とを混練し、押し出し
成型法により円柱状成型体とした後、フェノール樹脂を
硬化し、さらに炭化あるいは賦活工程を経て活性粉末あ
るいは活性炭繊維と、炭素とから成る成型体を円盤状に
切断して構成される分極性分極の製造法である。
作用 上記の構成により、分極性電極の製造工程が簡素化され
るとともに活性炭密度を高め抵抗を低減し容量密度を高
くするとともに、信頼性の高い分極性電極を実現するこ
とができる。
実 施 例 以下本発明の実施例を説明する。
(実施例1) 比表面積2000m2/gの粉砕した活性炭繊維(フェノール
系)とレゾール型フェノール樹脂とを重量比で80対20の
比率で混合し若干の水を加え押し出し成型機を用いて直
径6.2mmの円柱状に連続して押し出した。このものを100
℃で1時間硬化後窒素ガス雰囲気下昇温速度40℃/hrで9
00℃まで加熱し結合剤であるフェノール樹脂を炭化し
た。尚、900℃では5時間保持した。上記成型体は長さ5
00mm,直径6mmである。炭化収率は92%であった。このよ
うにして得られた活性炭繊維と炭素との成型体を0.7mm
の厚みに切断し、さらに切断した物の片面にアルミニウ
ム層をプラズマ溶射法を用い200μm形成した。このよ
うにして作成した分極性電極を用いて図に示したコイン
型キャパシタを構成した。セパレータには、直径10mmの
ポリプロピレン製多孔膜を用いた。このセパレータを介
し上記分極性電極を相対向させた後、テトラエチルアン
モニウムのホウフッ化塩(Et4NBF4)を電解質とした1
モル/のプロピレンカーボネート有機電解液として注
入後封口ケーシングし、コイン型キャパシタを作成し
た。このキャパシタを2.4Vで充電後1mAで定電流放電し
容量0.26F、インピーダンス16Ωを得た。また70℃の雰
囲気下で常時2.4Vを印加したところ初期容量に対する10
00時間後の容量減少率は9%であった。従来の活性炭繊
維布およびペーパ状活性炭繊維を分極性電極に用いたキ
ャパシタの特性は容量がそれぞれ0.2F,0.21Fであり、イ
ンピーダンス(1KHz)はそれぞれ21Ω,23Ωであった。
(実施例2) 比表面積950m2/gの活性炭粉末とフェノール樹脂とを実
施例1と同様な比で混合し、同様な方法で押し出し成型
後、分極性電極とし図のキャパシタ(実施例1と同様)
を作成したところ容量0.22F,インピーダンス18Ωを得
た。
(実施例3) 実施例1と同様な押し出し成型体を300℃までは80℃/h
r,1000℃までは30℃/hrで窒素気流中で昇温した。この
ような条件で作成した分極性電極を用いて実施例1と同
様なコイン型キャパシタを作成し次の特性を得た。容量
0.20F,インピーダンス17Ω。
(実施例4) 比表面積1000m2/gの粉砕した活性炭繊維(フェノール
系)とレゾール型フェノール樹脂とを第1表に示す重量
比で混合し若干の水を加え押し出し成型機を用いて直径
6.2mmの円柱状に連続して押し出した。これらのものを1
00℃で1時間硬化後窒素ガス,水蒸気雰囲気下で30分間
炭化,賦活した。上記成型体は長さが500mm,直径6mm程
度である。炭化,賦活収率および下記に示した条件に作
成したキャパシタの特性も同表に付記する。活性炭繊維
と活性炭との成型体を0.7mmの厚みに切断し、さらに切
断した物の片面にアルミニウム層をプラズマ溶射法を用
い200μm形成した。このようにして作成した分極性電
極を用いて図に示したコイン型キャパシタを構成した。
セパレータには、直径10mmのポリプロピレン製多孔膜を
用いた。ものセパレータを介し上記分極性電極を相対向
させた後、テトラエチルアンモニウムのホウフッ化塩
(Et4NBF4)を電解質とした1モル/のプロピレンカ
ーボネート有機電解液として注入後封口ケーシングし、
コイン型キャパシタを作成した。このキャパシタを2.4V
で充電後1mAで定電流放電し容量、インピーダンス、70
℃の雰囲気下で常時2.4Vを印加したところ初期容量に対
する1000時間後の容量減少率を得た。従来の活性炭繊維
布およびペーパ状活性炭繊維を分極性電極に用いたキャ
パシタの特性は容量がそれぞれの0.2F,0.21Fであり、イ
ンピーダンス(1KHz)はそれぞれ21Ω,23Ωであった。
(実施例5) 正極側分極性電極として実施例4,表No.3と同様な電極を
用い、負極としてSnとCdの比が85:15の合金(ウッド合
金)にリチウムを吸蔵させた非分極性電極を用いて電気
二重層キャパシタを作成した。本実施例においても他の
構成材料は実施例1と同様である。このキャパシタは3V
の電圧,0.41Fの容量を示した。
本発明の分極性電極は、上記のような電気二重層キャパ
シタのみならず電池やエレクトロクロミックディスプレ
イ等に広く使用できる。
発明の効果 以上のように、本発明によれば従来よりエネルギー密度
の高い、低抵抗でしかも均一な分極性電極が容易に生産
性良く得られる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明および従来例に共通の構造をもつ電気二重層
キャパシタの一例の断面構成図である。 1……分極性電極、2……集電体、3……セパレータ、
4……ガスケット、5……封口板、6……ケース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性炭粉末あるいは活性炭繊維とフェノー
    ル樹脂とを混練し、押し出し成型法により円柱状成型体
    とした後、フェノール樹脂を硬化し、さらに炭化あるい
    は賦活工程を経て活性炭粉末あるいは活性炭繊維と、炭
    素とから成る成型体を得、前記成型体を円盤状に切断し
    て構成される分極性電極の製造法。
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