JPH0770441A - シリコーンゴム組成物の製造方法 - Google Patents

シリコーンゴム組成物の製造方法

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JPH0770441A JP5239096A JP23909693A JPH0770441A JP H0770441 A JPH0770441 A JP H0770441A JP 5239096 A JP5239096 A JP 5239096A JP 23909693 A JP23909693 A JP 23909693A JP H0770441 A JPH0770441 A JP H0770441A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】分子鎖両端にシラノール基を有するオルガノポ
リシロキサン、トリオルガノシラノール等の末端封鎖
剤、分子中に2個のジアルキルアミノシリル基を有する
シラン若しくはシロキサン及び補強製充填剤との混合物
を加熱することにより、前記オルガノポリシロキサンの
鎖長延長と末端封鎖とを行い、高分子量のオルガノポリ
シロキサンを形成することによりシリコーンゴム組成物
を製造する。 【効果】低分子シロキサン含量が著しく小さく抑制され
たシリコーンゴム組成物を、多大の混合エネルギーを消
費するこよなく製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オルガノポリシロキサ
ン組成物の製造方法に関するものであり、より詳細に
は、補強性充填材の存在下でオルガノポリシロキサンの
高分子量化を行いながら低分子シロキサン含量の少ない
シリコーンゴム組成物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムは、優れた耐候性、電気
特性、低圧縮永久歪、耐熱性、耐寒性等の特性を有して
いるため、電子機器、自動車、建築、医療、食品を始め
として様々な分野で広く使用されている。例えば、リモ
ートコントローラー、タイプライター、ワードプロセッ
サー、コンピューター末端、楽器等のゴム接点キーとし
て使用されるラバーコンタクト;建築用ガスケット;複
写器用ロール、現像ロール、転写ロール、帯電ロール、
給紙ロール等の各種ロール;オーディオ装置等の防振ゴ
ム;コンピューターに使用されるコンパクトディスク用
パッキン;などの用途が挙げられる。現在、シリコーン
ゴムの需要は益々高まっており、優れた特性を有するシ
リコーンゴムの開発が望まれている。
【0003】上述した用途に使用されるシリコーンゴム
は、通常、高重合度のオルガノポリシロキサンと補強性
充填材とを含有する組成物の形で使用に供される。この
組成物は、例えばドウミキサー、二本ロール等の混合装
置を用いて、原料ポリマーに補強性充填剤や各種の分散
剤を混合することにより調製されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記シリコ
ーンゴムのベース成分である高重合度のオルガノポリシ
ロキサンは、通常、米国特許第2,634,252号等
に示されている如く、水酸化カリウム、カリウムシラノ
レート、リチウムシラノレート、テトラアルキルアンモ
ニウム水酸化物等を重合平衡化触媒として用い、低分子
量のオルガノポリシロキサンを重合することにより製造
されている。この様にして得られた高重合度のオルガノ
ポリシロキサンは高粘度であるため、上記のシリコーン
ゴム組成物の製造に際して行なわれる補強性充填材との
混合に多大のエネルギーを要するという問題がある。
【0005】上記の問題を解決するために、例えば特開
昭59−176322号公報、同59−176324号公報、同59−1763
25号公報、同59−176326号公報等には、粘度の比較的低
いオルガノシロキサンオリゴマーを充填材と混合し、硫
酸、スルホン酸、第四アンモニウムカルボキシレート、
カルボン酸等の触媒の存在下で該オリゴマーの重合を行
なうことにより、オルガノポリシロキサンの高分子量化
と同時にシリコーンゴム組成物を製造する方法が提案さ
れている。
【0006】かかる製造方法によれば、確かに、比較的
低エネルギーでシリコーンゴム組成物を得ることができ
るが、使用した触媒の中和・失活工程が必要となり、さ
らには平衡重合によりオルガノポリシロキサンの高分子
量化が行なわれるために低分子シロキサンが生成し、こ
れを除去する工程も必要となるという欠点がある。
【0007】また現在は、各種の分野において、シリコ
ーンゴム中に含まれる低分子シロキサンの低減が強く求
められている。例えば、接点キーに用いられるコンタク
トラバーでは低分子シロキサンは接点不良を起こした
り、複写機用ロール材においては、低分子シロキサンを
介してトナーがロール上に移行するオフセット現象が生
じるという問題がある。また建築ガスケット等において
も、周辺部への汚れの原因物質が、原料であるオルガノ
ポリシロキサン中に残存している低分子シロキサンであ
ることが知られている。
【0008】しかるに、前述した先行技術で提案されて
いる製造方法は、低分子シロキサンを低減するためには
別工程を必要とし、しかも、達成できるレベルも不十分
なものであった。
【0009】従って本発明の課題は、低分子シロキサン
の含有量が低減化され、しかも多大のエネルギーを消費
することなく、高重合度のオルガノポリシロキサンと補
強性充填材とを含有するシリコーンゴム組成物を製造す
る方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
下記一般式(1):
【化3】 式中、R1 及びR2 は、同一でも異なっていてもよく、
非置換または置換の一価炭化水素基であり、nは、2〜
3,000 の整数である、で表される分子鎖両末端にシラノ
ール基を有するオルガノポリシロキサン、(B)下記一
般式(2):
【化4】 式中、aは、1または2であり、R3 ,R4 及びR
5 は、同一でも異なっていてもよく、非置換または置換
の一価炭化水素基であり、Zは、a=1の時は、水酸
基、ハロゲン原子又は−NR6 7 であり、a=2の時
は、>NXである、(上記において、R6 及びR7 は、
同一でも異なっていてもよく、非置換もしくは置換の一
価炭化水素基であり、Xは、水素原子または非置換もし
くは置換の一価炭化水素基である)で表される有機ケイ
素化合物、(C)一分子中に2個のジアルキルアミノシ
リル基を含むシランもしくはシロキサン、及び、(D)
補強充填材、を混合し、該混合物を加熱することにより
前記(A)のオルガノポリシロキサンの鎖長延長を行な
ってシリコーンゴム組成物を製造する方法が提供され
る。
【0011】
【作用】この方法で得られるシリコーンゴム組成物中に
含まれる低分子シロキサン、例えば下記式(3):
【化5】 式中、R1 及びR2 は、前記と同じであり、pは、25
以下の整数である、で表される低分子シロキサンのトー
タル含有量は 5,000ppm 以下であり、特に原料として使
用される前記一般式(1)で表されるオルガノポリシロ
キサン(A)中の低分子シロキサンが十分に除去されて
いる場合には、上記の低分子シロキサンのトータル含有
量は 2,000ppm 以下となり、その生成が極めて有効に抑
制される。
【0012】また本発明によれば、前記オルガノポリシ
ロキサン(A)の高分子量化、即ち鎖長延長が補強性充
填材の存在下で行なわれる。従って、補強性充填材と混
合する段階でのオルガノポリシロキサン(A)は、それ
自体低粘度であるから、その混合に多大のエネルギーを
要することがない。
【0013】前記一般式(2)で表される有機ケイ素化
合物(B)は末端封鎖剤として作用するものであり、一
分子中に2個のジアルキルアミノシリル基を有するシラ
ンまたはシロキサンは、前記オルガノポリシロキサン
(A)の鎖長延長のための縮重合反応用の触媒として作
用するものである。
【0014】
【発明の好適態様】(A)オルガノポリシロキサン ;本発明方法において、
出発原料として使用されるオルガノポリシロキサンとし
ては、前記一般式(1)で表される分子鎖両末端にシラ
ノール基を有するオルガノポリシロキサンが使用され
る。
【0015】かかる一般式(1)において、R1 及びR
2 は非置換または置換の一価炭化水素基であるが、具体
的にはメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル
基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等
のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラ
ルキル基、及びこれらの基の水素原子の一部または全部
をハロゲン原子、シアノ基等で置換した基、例えばクロ
ロメチル基、トリフロロプロピル基、シアノエチル基、
α−シアノフェニルエチル基等を例示することができ
る。
【0016】また、nは重合度を表わす整数であり、2
〜3,000 であるが、経済性の観点から、好ましくは10〜
1,000 の整数である。
【0017】本発明においては、上記のオルガノポリシ
ロキサンの中でも、低分子シロキサン量を抑えるという
観点から、ストリップ等の除去操作により重合に関与し
ない環状シロキサンを極力除いたものが好適に使用さ
れ、最も好適には、環状トリシロキサンを開環重合して
得られるものが使用される。
【0018】(B)有機ケイ素化合物 本発明においては、前記一般式(2)で表される有機ケ
イ素化合物を末端封鎖封鎖剤として使用する。この末端
封鎖剤の存在下で前記オルガノポリシロキサン(A)の
鎖長延長を行なうことにより、トリオルガノシリル基で
末端封鎖された高重合度のオルガノポリシロキサンが形
成される。即ち、後述する(C)のシランまたはシロキ
サンを触媒とした縮重合反応による鎖長延長により得ら
れる高重合度のオルガノポリシロキサンは、分子鎖末端
が、アルキルアミノ基を有するシリル基で封鎖されてい
るので、この末端封鎖剤は速やかに反応して、分子末端
にトリオルガノシリル基が導入されるのである。
【0019】かかる一般式(2)において、一価炭化水
素基R3 〜R5 としては、前記一般式(1)におけるR
1 について例示したものと同様の基を例示することがで
き、またXとしては、水素原子、炭素原子数5以下の低
級アルキル基、シクロアルキル基が好適である。この有
機ケイ素化合物の代表的な例としては、以下のものを例
示することができる。
【0020】
【化6】
【0021】上記の各式中、R’は、メチル基、エチル
基、プロピル基等の炭素原子数5以下の低級アルキル基
である。
【0022】本発明において、上述した末端封鎖を行な
うための末端封鎖剤の使用量は、出発原料であるオルガ
ノポリシロキサン(A)100重量部当り0.001 〜1重
量部、特に0.05〜0.5重量部の範囲が適当である。0.00
1 重量部よりも少ないと、末端の封鎖を有効に行うこと
が困難であり、1重量部よりも多量に使用すると、高重
合度のオルガノポリシロキサンを形成することが困難と
なり、また低分子シロキサン生成の原因となるおそれが
ある。
【0023】(C)シランまたはシロキサン 本発明においては、原料オルガノポリシロキサンを縮重
合させて鎖長延長するための反応触媒として、一分子中
に2個のジアルキルアミノシリル基を含むシランもしく
はシロキサンが使用される。かかるシランもしくはシロ
キサンとしては、例えば下記一般式(4):
【0024】
【化7】
【0025】式中、R8 及びR9 は、非置換または置換
一価炭化水素基を示し、R10は、アルキル基である、q
は、0〜1000の整数である、で表される化合物を挙
げることができる。
【0026】この一般式(4)において、非置換または
置換一価炭化水素基R8 及びR9 の具体例としては、前
記一般式(1)におけるR1 及びR2 について例示した
ものと同様の基を挙げることができるが、特にR8 につ
いては、メチル基等のアルキル基、ビニル基、トリフロ
ロプロピル基及びフェニル基が好ましく、R9 について
は、メチル基等のアルキル基が好ましい。またR10は、
炭素原子数が4以下のアルキル基が好適である。またq
は、0〜1000の整数であるが、一般的には、この値
が低い程、触媒活性が大きいため、好ましくは1〜10
0である。かかる触媒の具体例としては、以下のものを
例示することができる。
【0027】
【化8】
【0028】上記の式中、Rは、メチル基等のアルキル
基、ビニル基、トリフロロプロピル基及びフェニル基の
何れかであり、Meはメチル基、Etはエチル基、Pr
はプロピル基、Buはブチル基を示す。またrは、1〜
100の整数である。
【0029】上記シランもしくはシロキサンは、シラノ
ール基とジアルキルアミノ基とのモル比が0.5〜3.0、
特に0.8〜1.5となる割合で使用される。
【0030】(D)補強性充填材 本発明において、補強性充填材としては、シリコーンエ
ラストマー用の補強性充填材として従来から使用されて
いる微細粒子が使用される。その例としては、フューム
ドシリカ、湿式シリカ、表面を疎水化処理したフューム
ドシリカや湿式シリカ、石英微粉末、けいそう土、カー
ボンブラック、炭酸カルシウム、ガラス繊維、合成繊維
等を挙げることができる。また補強性を十分なものと
し、且つ他の成分との均一混合が容易に行なわれるとい
う見地からこれらの比表面積は、1〜600m3 /gの
範囲にあることが好ましい。
【0031】また、得られるシリコーンゴム組成物の加
工性を向上させるために、上記の補強性充填材は、その
表面が有機ケイ素化合物により表面処理されていること
が望ましい。このような表面処理用の有機ケイ素化合物
としては、例えばヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチ
ルジシラザン等のシラザン;ヘキサメチルシクロトリシ
ロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシ
クロシロキサン;ジメチルポリシロキサン等の線状オル
ガノシロキサン;ジメチルジクロルシラン、メチルトリ
クロルシラン等のクロルシラン;モノメチルシラン等の
アルキルシランなどを挙げることができる。
【0032】上述した補強性充填材は、補強性や加工性
の見地から、前記(A)〜(C)成分の合計量100重
量部当り、1〜300重量部、特に2〜100重量部の
量で使用される。
【0033】シリコーンゴム組成物の製造 本発明においては、前述した(A)〜(D)成分を均一
に混合した混合物を調製し、この混合物を加熱すること
によってオルガノポリシロキサンの鎖長延長による高分
子量化を行なうことにより、目的とするシリコーンゴム
組成物を得ることができる。
【0034】上記の混合物の調製にあたっては、各成分
を一括で混合してもよいが、一般的には(A)〜(C)
成分を混合した後に、補強性充填材(D)を混合するこ
とが望ましい。
【0035】またオルガノポリシロキサン(A)の高分
子量化のための加熱は、室温(25℃)〜200℃の範
囲で、数時間から数日程度行なわれる。この場合、触媒
である上記シランもしくはシロキサン(C)として揮発
性のものを使用した時には、室温である程度縮合を行っ
た後に、150〜180℃に加熱して反応を続行させる
ことにより、目的とする高分子量のオルガノポリシロキ
サンを速やかに得ることができる。
【0036】上述した混合物の調製及び加熱を行なうた
めの装置としては、例えばドウミキサー、加圧ニーダ
ー、ゲートミキサー、品川ミキサー、一軸,二軸の連続
ニーダー等の混練装置で加熱装置を備えているものを好
適に使用することができる。
【0037】また加熱によるオルガノポリシロキサン
(A)の鎖長延長と同時に行なわれる末端封鎖反応は、
例えば前記一般式(2)中のZが水酸基である有機ケイ
素化合物(B)を末端封鎖剤として使用した場合を例に
取ると、その反応は以下の式で示される。尚、便宜上、
ケイ素原子に結合している有機基等は全てRで示した。
【0038】
【化9】
【0039】このようにして得られたシリコーンゴム組
成物は、例えば重合度が25以下の低分子シロキサン含
有量が5000ppm 以下であり、特に原料オルガノポリシロ
キサンに含まれる低分子シロキサン含有量が非常に少な
い場合には、低分子シロキサン量は2000ppm 以下であ
り、低分子シロキサンを嫌う種々の分野で有効に使用さ
れる。また、このシリコーンゴム組成物は、二本ロール
等により容易に混練可能であり、従来公知のシリコーン
ゴムコンパウンドと同様、耐熱向上剤、離型剤、難燃
剤、顔料、架橋剤、加硫剤等の各種添加剤を配合して、
成型、加硫を行なうことができる。
【0040】
【実施例】尚、以下の例において、Dは重合度を示し、
例えばD3とは重合度が3であることを意味する。
【0041】実施例1〜3 両末端シラノールジメチルポリシロキサン(シラノール
基含量;0.0195モル低分子シロキサン含量D3〜D25; 654
ppm 、平均重合度690) 500g、ジエチルアミノトリ
メチルシラン 0.03g、ビス(ジエチルアミノ)メチル
ビニルシラン 1.6g、ビス(ジエチルアミノ)ジメチ
ルシラン 表1に示す量、を、3リットルのニーダー
に仕込み、これに表1に示される補強性シリカを室温で
混合してスラリー化した。この混合物を昇温加熱し、1
50℃で5時間保持して重合を行い、次いで200メッシ
ュの金網で押出しろ過を行なってシリコーンゴム組成物
を得た。
【0042】上記の組成物の低分子シロキサン含量と、
ウィリアムス可塑度を測定し、結果を表1に示した。ま
た上記の組成物100重量部当り、0.4重量部の2,5
−ジメチル−2,5−ジターシャリブチルパーオキシヘ
キサンを、二本ロールで混合した後、165℃×10分
プレスキュアーを行い、2mm厚のシートを成型し、さら
に200℃で4時間、ポストキュアーを行なった。得ら
れた硬化シートのゴム物性を JIS K−6301に準拠して測
定し、その結果を表1に併せて示した。
【0043】
【表1】
【0044】実施例4 両末端シラノールジメチルポリシロキサン(シラノール
基含量;0.020 モル低分子シロキサン含量D3〜D25; 480
ppm 、平均重合度135)1000g、ジメチルアミノトリ
メチルシラン 0.6 g、ビス(ジエチルアミノ)メチル
ビニルシラン 6.4 g、ビス(ジエチルアミノ)ジメチ
ルシラン 35g、表面をトリメチルシリル化処理し
たフュームドシリカ(デグッサ社製、商品名 R-812S )
450g、を、プラネタリーミキサーで予備混合
し、これを、40mmφ,L/D=15の二軸連続混合機
に供給した(滞留時間30分、加熱温度150℃)。ま
た、この連続混合機の途中にベントロを設置し、発生す
るアミン類の除去を平行して行なった。得られたシリコ
ーンゴム組成物の低分子シロキサン含量及びゴム物性を
JIS K-6301 に準拠して測定し、その結果を表2に併せ
て示した。
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、低分子シロキサン含量
が著しく小さく抑制されたシリコーンゴム組成物を、多
大の混合エネルギーを消費することなく容易に得ること
ができる。
フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 実 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 関口 晋 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式(1): 【化1】 式中、R1 及びR2 は、同一でも異なっていてもよく、
    非置換または置換の一価炭化水素基であり、 nは、2〜3,000 の整数である、で表される分子鎖両末
    端にシラノール基を有するオルガノポリシロキサン、 (B)下記一般式(2): 【化2】 式中、aは、1または2であり、 R3 ,R4 及びR5 は、同一でも異なっていてもよく、
    非置換または置換の一価炭化水素基であり、 Zは、a=1の時は、水酸基、ハロゲン原子又は−NR
    6 7 であり、 a=2の時は、>NXである、 (上記において、R6 及びR7 は、同一でも異なってい
    てもよく、非置換もしくは置換の一価炭化水素基であ
    り、Xは、水素原子または非置換もしくは置換の一価炭
    化水素基である)で表される有機ケイ素化合物、 (C)一分子中に2個のジアルキルアミノシリル基を含
    むシランもしくはシロキサン、及び、 (D)補強充填材、を混合し、該混合物を加熱すること
    により前記(A)のオルガノポリシロキサンの鎖長延長
    を行なってシリコーンゴム組成物を製造する方法。
  2. 【請求項2】前記(C)のシランもしくはシロキサン
    は、シラノール基/ジアルキルアミノシリル基=0.5〜
    3.0のモル比となる量で使用される請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】前記補強性充填材(D)は、(A),
    (B)及び(C)の合計量100重量部当り、2〜10
    0重量部の量で使用される請求項1に記載の方法。
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