JPH0769908B2 - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JPH0769908B2
JPH0769908B2 JP62095223A JP9522387A JPH0769908B2 JP H0769908 B2 JPH0769908 B2 JP H0769908B2 JP 62095223 A JP62095223 A JP 62095223A JP 9522387 A JP9522387 A JP 9522387A JP H0769908 B2 JPH0769908 B2 JP H0769908B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は文書処理装置に関し、詳しくは数字と組合せて
使用される漢字を効率よく出力できるようにした装置に
関するものである。
[従来の技術] 従来、仮名またはローマ字で入力された日本語文を漢字
かな混じり文に変換するこの種の装置において、数字と
その前後に接続する漢字とで構成される文字列に変換す
る場合、同音異義語が出力されることが多いという問題
点があった。この問題点を解決すべく、例えば(1)特
開昭55-44610号や(2)特開昭55-92921号などが提案さ
れてきた。
(1)特開昭55-44610号においては、数字をはさむ前後
の入力仮名文字、これらを前置助数詞(数詞の前につく
接頭語)および後置助数詞(数詞の後につく助数詞)と
すれば、これら助数詞間の対応関係に着目し、対応関係
にある前置助数詞と後置助数詞との組み合わせをすべて
テーブルとして登録し、このテーブルを参照して変換を
行うものであり、これにより、従来装置で困難であった
同音異義語の存在する変換を容易にするというものであ
った。
(2)特開昭55-92921号においては、数字は仮名キーボ
ードの数字キーから入力し、数字と接続して使用される
助数詞としての漢字を各々別のテーブルに記憶させるこ
とにより、従来装置で困難であった同音異義語の存在す
る変換を容易にするというものであった。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記提案においては以下に示すような問
題点があった。
(1)特開昭55-44610においては、所定の対応関係にあ
る前置助数詞と後置助数詞とに変換するには、その組合
せのすべてを登録した対応助数詞テーブルを用いること
になる。この対応助数詞テーブルは仮名文字列の字数の
多いものから順にならんでいる。例えば、「だい1じ」
という入力文字列が入力されると数字の前の仮名文字列
を対応助数詞テーブルの左半分すなわち前置助数詞テー
ブルと、数字の後の仮名文字列を右半分、すなわち後置
助数詞テーブルとそれぞれ比較し、一致するものがあれ
ば対応する漢字に変換して出力する。つまり、対応助数
詞テーブルの先頭から、すべての組合せをチェックしな
ければならないため、仮名漢字変換処理において、多く
の処理時間を費やしていた。
(2)特開昭55-92921号においては、数字の前または
後、あるいはその前後によく使用される単語をそれぞれ
別テーブルで持っている。このテーブルをそれぞれ独自
にサーチするため、前置助数詞と後置助数詞との対応関
係を無視した出力も、正しい変換結果の出力と同様にな
されてしまう恐れが十分あり得るものであった。
そこで、本発明の目的は、数字とその前後に接続する漢
字とで構成される文字列に変換する仮名漢字変換におい
て同音異義語が存在する場合でも、その変換を容易と
し、しかも変換にかかる処理時間の短い文書処理装置を
提供することにある。
[問題点を解決するための手段] そのために、本発明においては、数詞と数詞の前に接続
する接頭語としての前置助数詞と数詞の後に接続する助
数詞としての後置助数詞とによって構成される数詞文節
を、仮名漢字文節に変換する文書処理装置において、数
詞と数詞に対応した文字を記憶する数詞辞書と、前置助
数詞と前置助数詞に対応した文字ならびに番号を記憶す
る前置助数詞辞書と、後置助数詞と後置助数詞に対応し
た文字、ならびに後置助数詞に対応した前置助数詞との
接続関係を番号に対応させてフラグの状態によって記憶
する後置助数詞辞書と、数詞文節が入力されたとき、数
詞辞書,後置助数詞辞書および前置助数詞辞書を検索
し、接続関係に基づき所定の仮名漢字文節に変換して出
力する変換制御手段とを具えたことを特徴とする。
[作用] 以上の構成によれば、後置助数詞に、後置助数詞に対応
して接続する可能性のある前置助数詞の情報を、フラグ
を媒介として持たせることにより、数詞の前後に接続す
る漢字への変換が可能となる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る装置の構成を示すブロ
ック図である。図示の構成において、1はマイクロプロ
セッサ(CPU)であり、文字処理のための演算,論理判
断等を行い、アドレスバスAB,コントロールバスCB,デー
タバスDBを介して、これらバスに接続された各構成要素
を制御する。ここで、アドレスバスABはアイクロプロセ
ッサCPUの制御の対象とする構成要素を指示するアドレ
ス信号を転送する。コントロールバスCBはマイクロプロ
セッサCPUの制御の対象とする各構成要素のコントロー
ル信号を転送して印加する。データバスDBは各構成機器
相互間のデータの転送を行う。
2はリードオンリメモリ(ROM)であり、CPU1による制
御手順等を記憶させたプログラムエリアPAを有する。3
は1ワード16ビットの構成の書込み可能なランダムアク
セスメモリ(RAM)であって、以下に示す各エリアを有
して装置構成要素からの各種データの一時記憶等に用い
られる。
すなわち、TBUFは文書バッファであり、後述されるキー
ボード4より入力された文書情報を蓄えるためのメモ
リ、DICはカナ漢字変換を行うための辞書、YBUFはキー
ボード4による仮名入力キー部KANAより入力されたカナ
読みコードを蓄えるためのメモリ、PREDICは前置助数詞
辞書格納エリア、NUMDICは数字辞書格納エリア、PSTDIC
は後置助数詞辞書格納エリア、CONDWは入力読み仮名と
一致した後置助数詞の読みと文字コードおよび前置助数
詞との接続表をコピーするためのワーキングメモリであ
る。
4はキーボードであって、アルファベットキー,平仮名
キー,片仮名キー等の文字記号入力キーおよび変換キ
ー,無変換キー,取消キー,カーソルキー等の本例装置
に対する各種機能を指示するための各種のファンクショ
ンキーを備えている。キーボード4上でCONは変換キ
ー、KANAは読み仮名を入力するための仮名入力キー部を
それぞれ示している。
5はディスクメモリであり、定型文書を記憶したり、作
成された文書の記憶を行い、これら文書はキーボードの
指示により必要な時呼び出される。
6はカーソルレジスタであり、カーソルキーの操作に対
応してCPU1の制御によりその内容を読み書きできる。後
述するCRTコントローラ9は、ここに蓄えられたアドレ
スに基づき表示器10上の所定の位置にカーソルを表示す
る。
7は表示用バッファメモリ(DBVF)で、RAM3のTBUFに蓄
えられた文書情報等のパターン表示に備えて蓄える。8
はメッセージ表示用バッファメモリ(MDBUF)で、ROM3
内のメッセージデータのパターンを蓄える。
9はCRTコントローラであり、カーソルレジスタ6,DBUF7
およびMDBUF8に蓄えられた内容を表示器10に表示する制
御を行う。また、10は陰極線管(CRT)等を用いた表示
器であり、この表示器10におけるドット構成のパターン
およびカーソルの表示をCRTコントローラ9が制御す
る。さらに、11はキャラクタジェネレータ(CG)であっ
て、表示器10に表示する文字、記号のパターンを記憶す
るものである。
かかる各構成要素からなる本例文書処理装置において
は、キーボード4からの各種の入力に応じて作動するも
のであって、キーボード4からの入力が供給されると、
まずインタラプト信号がCPU1に送られ、CPU1はROM2内に
記憶してある各種の制御信号を読出し、これら制御信号
に従って、各種の制御が行われるものである。
第6図は、本例文書処理装置の動作を示すフローチャー
トである。本例装置は電源を投入するとまずステップS1
へ進む。ステップS1ではRAM3,DBUF7等をクリアするイニ
シャライズ処理を行い、ステップS2に進み、キーボード
4からのキー入力を待つ。ここで何らかのキーが入力さ
れたならステップS3に進み、入力されたキーの判別を行
い、この判別に従ってステップS4〜S10のいずれかのス
テップに進む。
ステップS4ではキーボード4から入力された文字記号情
報をRAM3の文字情報用のエリアに格納する処理を行う。
ステップS5では仮名漢字変換におけるサーチ処理を行
う。これは、所定のキー入力によりROM2内の辞書の内容
と入力された文書情報の内容とを比較し、一致した文字
列を一連の語として見とめて取り扱うという処理を行
う。ステップS6では、先のステップS5で一連の語として
認めらられた文字列に対して選択キーを入力することに
より同音異字を次々と出力し、希望の文字を選択して変
換を行うという処理をする。ステップS7ではキーボート
4等に存在するカーソルキーの指示に従って、カーソル
を移動させる処理を行う。この時のカーソル移動に従っ
てカーソルレジスタ6の内容は更新されていく。ステッ
プS8では、装置に入力された文書情報をCPU1の制御のも
とに印刷出力する処理を行う。ステップS9は既に入力さ
れた文書情報の中に新たな文書情報を入力する処理を行
う。ステップS10は入力された文書情報のうち、不要と
なった文字,記号等の情報をRAM3から削除する処理を行
う。ステップS11ではステップS4からステップS10の処理
以外に必要な処理を行う。
以上ステップS4からステップS11での処理が終了したな
らばステップS2へ戻る。このようなフローチャートの中
で本発明に直接関係のあるステップはステップS5および
S6である。
第2図は、RAM3のPSTDICに格納されて、数詞の後に接続
する仮名を漢字に変換する際、参照する後置助数詞辞書
を示す模式図であり、辞書には読み(YF)、文字コード
(KF)および後述される前置助数詞との接続表が記憶さ
れている。
第3図は、RAM3内のNUMDICに格納されて、キーボード4
の数字キーによって入力された算用数字あるいは読み仮
名で入力された数詞を変換する際参照する数字辞書を示
す模式図、第4図はRAM3のPREDICに格納されて、数詞の
前に接続する仮名を漢字に変換する際に参照する前置助
数詞辞書を示す模式図であり、辞書には読み(YF)、文
字コード(KF)が記録され、前置助数詞の一つ一つにそ
れぞれ連判がふられており、これらは後置助数詞辞書に
おける前置助数詞との接続表の見出しの番号(ビット番
号)に対応している。第5図は入力読み仮名と一致した
後置助数詞の前置助数詞との接続表であり、RAM3内のワ
ーキングメモリCONDWにコピーされた部分を示す模式図
である。
上記、各図の接続表における“1"は助数詞間に対応関係
が有ることを示し、“0"は関係が無いことを示してい
る。
次に本発明に係る前置助数詞と後置助数詞との変換処理
について第7図のフローチャートを参照しながら、文字
列「第1回」を入力する場合を例にとり説明する。
前置助数詞,数詞,後置助数詞からできている仮名文字
列「だい1かい」が入力されると、まず、ステップS12
でPSTDICの後置助数詞辞書(第2図)において「かい」
がサーチされる。次にステップS13で「かい」に対応す
る候補が見つかったかどうかの判別を行う。「かい」に
対して「回」,「階」の2つの候補があったとすると、
ステップS14およびステップS15へ進み、ステップS14で
はステップS13で見つかった後置助数詞に対応する読み
(YF),文字コード(KF)および前置助数詞との接続表
(第5図の一部CONDIC)をRAM3内のCONDWへコピーす
る。
一方、ステップS15では数詞「1」についてNUMDICの数
詞辞書をサーチし、ステップS16で見つかったかどうか
の判別を行う。見つかった場合はステップS17へ進み、P
REDICの前置助数詞辞書(第4図)において「だい」を
サーチする。そして、ステップS18で見つかったかどう
かの判別を行う。候補「第」が見つかった場合はステッ
プS19へ進み、RAM3内のCONDWにコピーされた前置助数詞
との接続表を参照して、前置助数詞の連番に基づき見つ
かった前置助数詞と後置助数詞が対応関係にあるかどう
かの接続チェックを行い、正しいものを判別する。この
接続チェックに際して接続フラグが“1"の場合はその接
続は正しいと判断され、接続フラグが“0"の場合はその
接続は正しくないと判断される。すなわち、「第」には
1という連番がついているのでCONDWにコピーされてい
る前置助数詞との接続表の1ビット目のフラグのチェッ
クを行い、接続フラグが“1"の場合、その接続は正しい
ものと判断され、接続フラグが“0"の場合、その接続は
正しくないものと判断される。
接続が正しいと判断された場合はステップS21へ進み、
その前置助数詞,数詞および後置助数詞の組み合わせを
文書バッファTBUFへ送り出す。第5図の接続チェック表
によると、1ビット目に“1"が立っているものは、
「回」のみであるので、前置助数詞「第」に対しては
「回」が正しい接続と判断され、選び出され、「第1
回」の出力を得ることができる。
接続が正しくないと判断された場合はステップS22へ進
み、一回目のサーチで見つかった前置助数詞の次からま
た前置助数詞辞書をサーチし、ステップS23で見つかっ
たかどうかの判別を行い、見つかった場合はまたステッ
プS19へ進む。
ステップS12,ステップS13の後置助数詞辞書サーチ、ス
テップS15,ステップS16の数詞辞書サーチ、ステップS1
7,ステップS18,ステップS22,ステップS23の前置助数詞
サーチで一致するものが、各辞書において見つからなか
った場合には、すべてステップS24で仮名読みバッファ
(YBUF)から文書バッファ(TBUF)へと無変換のまま送
り出される。
第1の実施例では、前置助数詞と後置助数詞との接続関
係(対応関係)を接続するかしないかの2つの状態にわ
けているが、第2図のような後置助数詞辞書のかわりに
第8図に示すような接続関係に頻度を持たせた後置助数
詞辞書を用いれば確かな接続関係のものから接続する可
能性のあるものまでが頻度の高い順に出力されようにな
る。例えば「だい1かい」というかなの入力に対して、
第1の実施例では「第1回」のみの出力であったが、第
2の実施例によれば「第1回」が第1候補に出力され、
ついで「第1階」が第2候補として出力されることにな
る。
第9図は本発明の第2の実施例における前置助数詞およ
び後置助数詞の変換処理の過程を示すフローチャートで
ある。第1の実施例のフローチャートとの違いはステッ
プS21′の処理である。ステップS21′では、接続が正し
いと判断された複数の組み合わせを後置助数詞辞書にお
ける接続表の頻度をもとに並べかえ、文書バッファTBUF
へと送り出すという処理を行うものである。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、後置助数詞に、後置助
数詞に対応して接続する可能性のある前置助数詞の情報
を、フラグを媒介として持たせることにより、数詞の前
後に接続する漢字への変換が可能となる。これにより、
同音異義語の存在する変換を容易かつ精確に行い得るよ
うになり、さらには、かかる変換のための処理時間を短
縮することが可能となる。
故に、仮名漢字変換に係る操作性の向上を実現すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る装置の構成を示すブロ
ック図、 第2図は本発明の第1の実施例に係る後置助数詞辞書の
フォーマットを示す模式図、 第3図は実施例に係る数字辞書のフォーマットを示す模
式図、 第4図は実施例に係る前置助数詞辞書のフォーマットを
示す模式図、 第5図は第1の実施例に係る後置助数詞辞書と前置助数
詞接続表の部分コピーのフォーマットを示す模式図、 第6図は実施例に係る装置における処理過程を示すフロ
ーチャート、 第7図は本発明の第1実施例に係る変換処理を示すフロ
ーチャート、 第8図は本発明の第2の実施例に係る後置助数詞辞書の
フォーマットを示す模式図、 第9図は本発明の第2実施例に係る変換処理を示すフロ
ーチャートである。 1……CPU、2……ROM、3……RAM、4……キーボー
ド、5……ディスクメモリ、6……カーソルレジスタ、
7……表示用バッファメモリ(DBUF)、8……メッセー
ジ表示用バッファメモリ(MDBUF)、9……CRTコントロ
ーラ、10……表示器、11……キャラクタジェネレータ、
CB……コントロールバス、DB……データバス、AB……ア
ドレスバス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数詞と数詞の前に接続する接頭語としての
    前置助数詞と数詞の後に接続する助数詞としての後置助
    数詞とによって構成される数詞文節を、仮名漢字文節に
    変換する文書処理装置において、 数詞と該数詞に対応した文字を記憶する数詞辞書と、 前置助数詞と該前置助数詞に対応した文字ならびに番号
    を記憶する前置助数詞辞書と、 後置助数詞と該後置助数詞に対応した文字、ならびに該
    後置助数詞に対応した前記前置助数詞との接続関係を前
    記番号に対応させてフラグの状態によって記憶する後置
    助数詞辞書と、 前記数詞文節が入力されたとき、前記数詞辞書,前記後
    置助数詞辞書および前記前置助数詞辞書を検索し、前記
    接続関係に基づき所定の仮名漢字文節に変換して出力す
    る変換制御手段と を具えたことを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、前記番号に対応するフラグの状態が2つで接続関係
    の有無を判断することを特徴とする文書処理装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、前記番号に対応するフラグの状態が3つ以上で接続
    関係の頻度を判断することを特徴とする文書処理装置。
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