JPH07698A - 触媒燃焼アイロン - Google Patents
触媒燃焼アイロンInfo
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- JPH07698A JPH07698A JP4249394A JP4249394A JPH07698A JP H07698 A JPH07698 A JP H07698A JP 4249394 A JP4249394 A JP 4249394A JP 4249394 A JP4249394 A JP 4249394A JP H07698 A JPH07698 A JP H07698A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液化燃料ガスを触媒燃焼させて得られる熱に
より衣類等のしわを伸ばす触媒燃焼アイロンにおいて、
スチームを発生した場合でも、触媒の温度が低下するこ
となく、安定した燃焼状態を維持することを目的とす
る。 【構成】 アイロン本体1に設けた液化燃料タンク3か
ら、液化燃料ガスを気化してノズル5より噴出させ、空
気との混合ガスを燃焼室7へ供給する。燃焼室7内には
第1の触媒9bと第2の触媒11bが設けられており、
第1の触媒9bによる燃焼熱により気化室8を加熱し、
この第1の触媒9bに近接配置した第2の触媒11bに
よる燃焼熱によって前記第1の触媒9bを高温に維持す
るとともに、ベース10を加熱するようにしたものであ
る。
より衣類等のしわを伸ばす触媒燃焼アイロンにおいて、
スチームを発生した場合でも、触媒の温度が低下するこ
となく、安定した燃焼状態を維持することを目的とす
る。 【構成】 アイロン本体1に設けた液化燃料タンク3か
ら、液化燃料ガスを気化してノズル5より噴出させ、空
気との混合ガスを燃焼室7へ供給する。燃焼室7内には
第1の触媒9bと第2の触媒11bが設けられており、
第1の触媒9bによる燃焼熱により気化室8を加熱し、
この第1の触媒9bに近接配置した第2の触媒11bに
よる燃焼熱によって前記第1の触媒9bを高温に維持す
るとともに、ベース10を加熱するようにしたものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化燃料ガスを触媒燃焼
させることによって得られる熱を利用して、衣類等のし
わを伸ばす触媒燃焼アイロンに関するものである。
させることによって得られる熱を利用して、衣類等のし
わを伸ばす触媒燃焼アイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の触媒燃焼アイロンは、例
えば特開昭62−144697号公報に示されているよ
うに、プロパン、ブタン等の可燃ガスからなる燃料を充
填した燃料タンクに、この燃料タンク内の液化燃料ガス
を気化して噴出させるノズルを固着している。
えば特開昭62−144697号公報に示されているよ
うに、プロパン、ブタン等の可燃ガスからなる燃料を充
填した燃料タンクに、この燃料タンク内の液化燃料ガス
を気化して噴出させるノズルを固着している。
【0003】そして、このノズルより噴出した燃料ガス
は混合装置内で空気と混合され、前記混合装置に接続さ
れている燃焼室内で燃焼する。また、前記燃焼室には着
火するときの着火装置があり、この着火装置は燃焼室の
下流側に備えている。さらに、前記燃焼室内には燃焼用
触媒が設置してあり、燃焼室からの伝導熱によりベース
の加熱を行っていた。
は混合装置内で空気と混合され、前記混合装置に接続さ
れている燃焼室内で燃焼する。また、前記燃焼室には着
火するときの着火装置があり、この着火装置は燃焼室の
下流側に備えている。さらに、前記燃焼室内には燃焼用
触媒が設置してあり、燃焼室からの伝導熱によりベース
の加熱を行っていた。
【0004】そして、この燃焼室から生じる全燃焼熱
は、熱伝導によるベースの加熱と、輻射によるベースか
らの大気への放出と、さらには、排気ガスによる大気へ
の熱放散で収支しており、衣類のしわ伸ばしは衣類等の
被加熱物にベースを接触させて被加熱物を加熱して行っ
ていた。
は、熱伝導によるベースの加熱と、輻射によるベースか
らの大気への放出と、さらには、排気ガスによる大気へ
の熱放散で収支しており、衣類のしわ伸ばしは衣類等の
被加熱物にベースを接触させて被加熱物を加熱して行っ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構成では、水を気化する気化室がなく、か
つ、燃焼室から生じる燃焼熱はアイロンがけによって低
下するベースの温度をアイロンがけに適した温度に維持
するためにのみ使用されており、熱だけでのアイロンが
けでは衣類のしわ伸ばし効果が少なく、良好な仕上がり
効果が得られないという問題があった。
ような従来の構成では、水を気化する気化室がなく、か
つ、燃焼室から生じる燃焼熱はアイロンがけによって低
下するベースの温度をアイロンがけに適した温度に維持
するためにのみ使用されており、熱だけでのアイロンが
けでは衣類のしわ伸ばし効果が少なく、良好な仕上がり
効果が得られないという問題があった。
【0006】また、スチームを発生させると、水の気化
により燃焼熱を奪うため、燃焼室の温度が低下して触媒
の温度が下がり、スチームを継続して噴出させると使用
中に触媒燃焼が停止するという問題があった。
により燃焼熱を奪うため、燃焼室の温度が低下して触媒
の温度が下がり、スチームを継続して噴出させると使用
中に触媒燃焼が停止するという問題があった。
【0007】また、燃焼熱のスチームへの熱交換や、ベ
ースへの熱伝導が十分でないと、スチーム口から水滴が
噴出する事態が生じるとともに、ベース面への熱伝導が
十分でなく、ベース面の温度が低くなってしわ伸ばし効
果が低下することから、スチームを噴出したりベースを
最適温度に加熱するために必要なガス量以上のガスが使
われ、燃料の効率的な使用が妨げられるという問題があ
った。
ースへの熱伝導が十分でないと、スチーム口から水滴が
噴出する事態が生じるとともに、ベース面への熱伝導が
十分でなく、ベース面の温度が低くなってしわ伸ばし効
果が低下することから、スチームを噴出したりベースを
最適温度に加熱するために必要なガス量以上のガスが使
われ、燃料の効率的な使用が妨げられるという問題があ
った。
【0008】さらに、気化室に供給される水量が多い場
合や、連続して水が供給される場合は、燃焼室内部の温
度が全体的に低下して、触媒の温度が活性化温度よりも
下がって燃焼が停止し、アイロンがけ作業を中断しなけ
ればならないという問題があった。
合や、連続して水が供給される場合は、燃焼室内部の温
度が全体的に低下して、触媒の温度が活性化温度よりも
下がって燃焼が停止し、アイロンがけ作業を中断しなけ
ればならないという問題があった。
【0009】特に、外気温が低い場合は、スチームの発
生量とベースを所定の温度に維持しながら、燃焼室を高
温に維持して触媒燃焼を持続させることが難しいという
問題もあった。
生量とベースを所定の温度に維持しながら、燃焼室を高
温に維持して触媒燃焼を持続させることが難しいという
問題もあった。
【0010】さらに、触媒燃焼アイロンにスチーム発生
装置を搭載すると、気化室や水タンク等の構成部品が増
えるため、触媒燃焼により実現されたアイロンのコンパ
クト性が損なわれるという問題があった。
装置を搭載すると、気化室や水タンク等の構成部品が増
えるため、触媒燃焼により実現されたアイロンのコンパ
クト性が損なわれるという問題があった。
【0011】そこで本発明は、上記のような従来の課題
を解決するもので、水を気化室へ供給してスチームを発
生した場合でも、触媒の温度が低下することなく、安定
した状態で燃焼状態を維持し、ベースをアイロンがけに
適した温度に維持して、衣類のしわ伸ばし効果を高める
触媒燃焼アイロンを得ることを第1の目的としている。
を解決するもので、水を気化室へ供給してスチームを発
生した場合でも、触媒の温度が低下することなく、安定
した状態で燃焼状態を維持し、ベースをアイロンがけに
適した温度に維持して、衣類のしわ伸ばし効果を高める
触媒燃焼アイロンを得ることを第1の目的としている。
【0012】第2の目的は、多量の水を気化室へ供給し
た場合でも、触媒がその活性化温度以下に低下すること
なく、安定した状態で燃焼状態が維持できる触媒燃焼ア
イロンを得ることである。
た場合でも、触媒がその活性化温度以下に低下すること
なく、安定した状態で燃焼状態が維持できる触媒燃焼ア
イロンを得ることである。
【0013】また、第3の目的は、燃焼熱を効率的に利
用して衣類のしわを効果的に除去するために、多量のス
チームを噴出させることができる触媒燃焼アイロンを得
ることである。
用して衣類のしわを効果的に除去するために、多量のス
チームを噴出させることができる触媒燃焼アイロンを得
ることである。
【0014】さらに、第4の目的は、スチームを発生し
て衣類のしわ伸ばし効果を向上させ、かつ、触媒燃焼に
よりコードレスで携帯性に優れたコンパクトな触媒燃焼
アイロンを得ることである。
て衣類のしわ伸ばし効果を向上させ、かつ、触媒燃焼に
よりコードレスで携帯性に優れたコンパクトな触媒燃焼
アイロンを得ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、ハンドルを有するアイロン本体と、
このアイロン本体に設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料
タンクと、この燃料タンク内の液化燃料ガスを気化して
噴出させるノズルと、このノズルより噴出した燃料ガス
と空気を混合する混合装置と、水を貯える水タンクと、
この水タンクから供給される水を気化する気化室と、こ
の気化室への水の供給を制御する開閉装置と、前記混合
装置から供給される混合ガスに点火する着火装置と、前
記混合ガスを触媒燃焼させて前記気化室を加熱する第1
の触媒と、この第1の触媒に近接配置した第2の触媒
と、触媒による燃焼熱によって加熱されるベースと、前
記第1の触媒と第2の触媒を内蔵した燃焼室と、この燃
焼室への混合ガスの供給を制御する弁装置を具備したこ
とを第1の課題解決手段としている。
を達成するために、ハンドルを有するアイロン本体と、
このアイロン本体に設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料
タンクと、この燃料タンク内の液化燃料ガスを気化して
噴出させるノズルと、このノズルより噴出した燃料ガス
と空気を混合する混合装置と、水を貯える水タンクと、
この水タンクから供給される水を気化する気化室と、こ
の気化室への水の供給を制御する開閉装置と、前記混合
装置から供給される混合ガスに点火する着火装置と、前
記混合ガスを触媒燃焼させて前記気化室を加熱する第1
の触媒と、この第1の触媒に近接配置した第2の触媒
と、触媒による燃焼熱によって加熱されるベースと、前
記第1の触媒と第2の触媒を内蔵した燃焼室と、この燃
焼室への混合ガスの供給を制御する弁装置を具備したこ
とを第1の課題解決手段としている。
【0016】また、上記第1の課題解決手段の燃焼室の
内面側に、混合ガスの流動方向に沿って複数のフィンを
突出させるとともに、このフィンを相互にずらせて形成
し、かつ、所定の空間を有して互いに嵌合させたことを
第2の課題解決手段としている。
内面側に、混合ガスの流動方向に沿って複数のフィンを
突出させるとともに、このフィンを相互にずらせて形成
し、かつ、所定の空間を有して互いに嵌合させたことを
第2の課題解決手段としている。
【0017】また、上記第2の課題解決手段のフィンの
間隔をほぼ均等に設定したことを第3の課題解決手段と
している。
間隔をほぼ均等に設定したことを第3の課題解決手段と
している。
【0018】また、上記第1の課題解決手段の第2の触
媒を設けた加熱体を、ベースの上面に配設したことを第
4の課題解決手段としている。
媒を設けた加熱体を、ベースの上面に配設したことを第
4の課題解決手段としている。
【0019】また、上記第1の課題解決手段の燃焼室の
内面側に、フィンを突出させるとともに、このフィンを
第2の触媒で覆った加熱体を設け、この加熱体を前記第
2の触媒の外側で気化室と結合させたことを第5の課題
解決手段としている。
内面側に、フィンを突出させるとともに、このフィンを
第2の触媒で覆った加熱体を設け、この加熱体を前記第
2の触媒の外側で気化室と結合させたことを第5の課題
解決手段としている。
【0020】また、上記第1の課題解決手段の第1の触
媒で覆われたフィンを、燃焼室の内面側へ突出させると
ともに、前記フィンを気化室の構成部材と一体に形成し
たことを第6の課題解決手段としている。
媒で覆われたフィンを、燃焼室の内面側へ突出させると
ともに、前記フィンを気化室の構成部材と一体に形成し
たことを第6の課題解決手段としている。
【0021】また、上記第1の課題解決手段のベース
に、第2の触媒を設けたことを第7の課題解決手段とし
ている。
に、第2の触媒を設けたことを第7の課題解決手段とし
ている。
【0022】また、上記第2の目的を達成するために、
ハンドルを有するアイロン本体と、このアイロン本体に
設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、この燃料
タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出させるノズル
と、このノズルより噴出した燃料ガスと空気を混合する
混合装置と、この混合装置から供給される混合ガスを触
媒燃焼させる触媒と、この触媒による燃焼熱によって加
熱されるベースと、水を貯える水タンクと、前記触媒に
よる燃焼熱によって加熱され、かつ、前記水タンクから
供給される水を気化する気化室と、前記触媒を内蔵し、
かつ、前記ベースと気化室で形成された燃焼室を具備し
たことを第8の課題解決手段としている。
ハンドルを有するアイロン本体と、このアイロン本体に
設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、この燃料
タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出させるノズル
と、このノズルより噴出した燃料ガスと空気を混合する
混合装置と、この混合装置から供給される混合ガスを触
媒燃焼させる触媒と、この触媒による燃焼熱によって加
熱されるベースと、水を貯える水タンクと、前記触媒に
よる燃焼熱によって加熱され、かつ、前記水タンクから
供給される水を気化する気化室と、前記触媒を内蔵し、
かつ、前記ベースと気化室で形成された燃焼室を具備し
たことを第8の課題解決手段としている。
【0023】また、上記第3の目的を達成するために、
ハンドルを有するアイロン本体と、このアイロン本体に
設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、この燃料
タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出させるノズル
と、このノズルより噴出した燃料ガスと空気を混合する
混合装置と、この混合装置から供給される混合ガスを触
媒燃焼させる触媒と、この触媒による燃焼熱によって加
熱されるベースと、前記触媒を内蔵した燃焼室と、水を
貯える水タンクと、この水タンクから供給される水を気
化する気化室とを具備し、前記ベースに気化室と燃焼室
を形成したことを第9の課題解決手段としている。
ハンドルを有するアイロン本体と、このアイロン本体に
設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、この燃料
タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出させるノズル
と、このノズルより噴出した燃料ガスと空気を混合する
混合装置と、この混合装置から供給される混合ガスを触
媒燃焼させる触媒と、この触媒による燃焼熱によって加
熱されるベースと、前記触媒を内蔵した燃焼室と、水を
貯える水タンクと、この水タンクから供給される水を気
化する気化室とを具備し、前記ベースに気化室と燃焼室
を形成したことを第9の課題解決手段としている。
【0024】さらに、上記第4の目的を達成するため
に、ハンドルを有するアイロン本体と、このアイロン本
体に設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、この
燃料タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出させるノズ
ルと、このノズルより噴出した燃料ガスと空気を混合す
る混合装置と、水を貯える水タンクと、この水タンクか
ら供給される水を気化する気化室と、この混合装置から
供給される混合ガスを触媒燃焼させて前記気化室を加熱
する触媒と、この触媒を内蔵した燃焼室とを具備し、前
記気化室と混合装置を一体に構成したことを第10の課
題解決手段としている。
に、ハンドルを有するアイロン本体と、このアイロン本
体に設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、この
燃料タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出させるノズ
ルと、このノズルより噴出した燃料ガスと空気を混合す
る混合装置と、水を貯える水タンクと、この水タンクか
ら供給される水を気化する気化室と、この混合装置から
供給される混合ガスを触媒燃焼させて前記気化室を加熱
する触媒と、この触媒を内蔵した燃焼室とを具備し、前
記気化室と混合装置を一体に構成したことを第10の課
題解決手段としている。
【0025】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
水の気化により気化室を加熱する第1の触媒が冷却され
ても、この第1の触媒に近接配置した第2の触媒による
燃焼熱によって第1の触媒が保温されるため、使用中に
触媒燃焼が停止することなく、スチームを継続的に噴出
させることができるようになるのである。
水の気化により気化室を加熱する第1の触媒が冷却され
ても、この第1の触媒に近接配置した第2の触媒による
燃焼熱によって第1の触媒が保温されるため、使用中に
触媒燃焼が停止することなく、スチームを継続的に噴出
させることができるようになるのである。
【0026】また、第2の課題解決手段により、第1の
触媒と第2の触媒が対向する表面積を増大させることが
できるようになり、第1の触媒への熱補給を良好に行え
るようになるのである。
触媒と第2の触媒が対向する表面積を増大させることが
できるようになり、第1の触媒への熱補給を良好に行え
るようになるのである。
【0027】また、第3の課題解決手段により、第1の
触媒と第2の触媒との間に形成される空間に混合ガスを
均一に流動させることができるようになり、第1の触媒
と第2の触媒の全域で混合ガスを触媒燃焼させることが
できるようになる。
触媒と第2の触媒との間に形成される空間に混合ガスを
均一に流動させることができるようになり、第1の触媒
と第2の触媒の全域で混合ガスを触媒燃焼させることが
できるようになる。
【0028】また、第4の課題解決手段により、第2の
触媒を設けた加熱体をベースの上面に配設したため、第
2の触媒を設けた加熱体はスチーム発生のための水の気
化熱の影響を受けることがなく、スチームを発生させて
もベースの温度低下を防止して高温に維持することがで
きるようになるのである。
触媒を設けた加熱体をベースの上面に配設したため、第
2の触媒を設けた加熱体はスチーム発生のための水の気
化熱の影響を受けることがなく、スチームを発生させて
もベースの温度低下を防止して高温に維持することがで
きるようになるのである。
【0029】また、第5の課題解決手段により、第2の
触媒を設けた加熱体を触媒取付部の外側で気化室と結合
しているため、スチーム発生のために第1の触媒だけで
なく第2の触媒による燃焼熱も気化室側へ供給すること
ができ、スチーム発生量を増加させることができるよう
になるのである。
触媒を設けた加熱体を触媒取付部の外側で気化室と結合
しているため、スチーム発生のために第1の触媒だけで
なく第2の触媒による燃焼熱も気化室側へ供給すること
ができ、スチーム発生量を増加させることができるよう
になるのである。
【0030】また、第6の課題解決手段により、第1の
触媒を取り付けるフィンを気化室の構成部材と一体に形
成したことにより、触媒上で触媒燃焼により発生する燃
焼熱を効率よく水の気化に利用できるようになるのであ
る。
触媒を取り付けるフィンを気化室の構成部材と一体に形
成したことにより、触媒上で触媒燃焼により発生する燃
焼熱を効率よく水の気化に利用できるようになるのであ
る。
【0031】また、第7の課題解決手段により、ベース
を第2の触媒の触媒燃焼による燃焼熱で効率よく急速に
加熱することができるようになる。
を第2の触媒の触媒燃焼による燃焼熱で効率よく急速に
加熱することができるようになる。
【0032】また、第8の課題解決手段により、燃焼室
を構成している気化室部分は水の気化熱によりその温度
は低下するが、燃焼室を構成しているベース部分は高温
に維持されるため蓄熱部となることから、燃焼室に設け
られている触媒の温度低下を防止することができるとと
もに、特に、外部の温度が低い場合でも燃焼室はベース
と気化室で覆われるため、外部の温度の影響を受けるこ
とが少なくなって、触媒燃焼を維持することが容易にな
る。
を構成している気化室部分は水の気化熱によりその温度
は低下するが、燃焼室を構成しているベース部分は高温
に維持されるため蓄熱部となることから、燃焼室に設け
られている触媒の温度低下を防止することができるとと
もに、特に、外部の温度が低い場合でも燃焼室はベース
と気化室で覆われるため、外部の温度の影響を受けるこ
とが少なくなって、触媒燃焼を維持することが容易にな
る。
【0033】また、第9の課題解決手段により、ベース
に燃焼室と気化室を形成したことにより、燃焼室内を通
過する燃焼ガスの燃焼熱の回収が向上するため、気化室
における燃焼熱のスチームへの熱交換作用を向上させる
ことができるようになり、スチーム口から水滴の噴出を
防止することができる。
に燃焼室と気化室を形成したことにより、燃焼室内を通
過する燃焼ガスの燃焼熱の回収が向上するため、気化室
における燃焼熱のスチームへの熱交換作用を向上させる
ことができるようになり、スチーム口から水滴の噴出を
防止することができる。
【0034】さらに、第10の課題解決手段により、ガ
スと空気の混合装置を気化室と一体に設けたことによ
り、少ない構成部品でコンパクト化が図れるようになる
のである。
スと空気の混合装置を気化室と一体に設けたことによ
り、少ない構成部品でコンパクト化が図れるようになる
のである。
【0035】
【実施例】以下、本発明触媒燃焼アイロンの第1の実施
例を図1〜図3を参照しながら説明する。図に示すよう
に、1はアイロン本体で、上部にハンドル2を有し、後
部に燃料タンク3を設けている。この燃料タンク3は、
プロパン,ブタン等の液化燃料ガスを充填するもので、
バルブ(弁装置)4を通してノズル5から液化燃料ガス
を気化して放出する。混合装置6はこのノズル5より吹
き出した燃料ガス流の誘引によって引き込まれた空気と
燃料ガスを均一に混合する。
例を図1〜図3を参照しながら説明する。図に示すよう
に、1はアイロン本体で、上部にハンドル2を有し、後
部に燃料タンク3を設けている。この燃料タンク3は、
プロパン,ブタン等の液化燃料ガスを充填するもので、
バルブ(弁装置)4を通してノズル5から液化燃料ガス
を気化して放出する。混合装置6はこのノズル5より吹
き出した燃料ガス流の誘引によって引き込まれた空気と
燃料ガスを均一に混合する。
【0036】燃焼室7は、内壁面に白金,パラジュウム
等の貴金属触媒を担持した多孔質の触媒層を形成してお
り、水を気化してスチームを発生する気化室8の下部に
一体に形成された上部燃焼室9と、ベース10の上面に
配設された下部燃焼室11により構成されている。
等の貴金属触媒を担持した多孔質の触媒層を形成してお
り、水を気化してスチームを発生する気化室8の下部に
一体に形成された上部燃焼室9と、ベース10の上面に
配設された下部燃焼室11により構成されている。
【0037】そして、これら上部燃焼室9と下部燃焼室
11の内面側には、各々上部フィン9aと下部フィン1
1aが混合ガスの流動方向に沿って複数突出して設けら
れており、相互にずらせて形成され、かつ、両者の間に
所定の空間を形成して互いに深く嵌合している。
11の内面側には、各々上部フィン9aと下部フィン1
1aが混合ガスの流動方向に沿って複数突出して設けら
れており、相互にずらせて形成され、かつ、両者の間に
所定の空間を形成して互いに深く嵌合している。
【0038】さらに、これら上部フィン9aと下部フィ
ン11aの表面には、各々のフィン9a,11aに沿っ
て折り曲げられた薄い金属板に白金,パラジュウム等の
貴金属触媒を担持した第1の触媒9bと第2の触媒11
bを取り付けて加熱体を形成している。
ン11aの表面には、各々のフィン9a,11aに沿っ
て折り曲げられた薄い金属板に白金,パラジュウム等の
貴金属触媒を担持した第1の触媒9bと第2の触媒11
bを取り付けて加熱体を形成している。
【0039】着火装置12は、燃焼室7の第1の触媒9
bおよび第2の触媒11bに近接して設けており、圧電
素子(図示せず)によって電極部に火花を発生させて点
火するようになっている。また、着火装置はこのような
構成の他に、例えば、乾電池等を用いて電気ヒータを赤
熱させて点火する構成であってもよい。
bおよび第2の触媒11bに近接して設けており、圧電
素子(図示せず)によって電極部に火花を発生させて点
火するようになっている。また、着火装置はこのような
構成の他に、例えば、乾電池等を用いて電気ヒータを赤
熱させて点火する構成であってもよい。
【0040】排気通路13は、燃焼室7内で燃焼した燃
焼ガスを排出するもので、通気口14を介して燃焼室7
と連通するとともに、その下流側はベース10と本体カ
バー15との間の外周側面に設けられた排気口16に連
通している。
焼ガスを排出するもので、通気口14を介して燃焼室7
と連通するとともに、その下流側はベース10と本体カ
バー15との間の外周側面に設けられた排気口16に連
通している。
【0041】開閉装置17は、給水路18を介して連結
されている水タンク19内から気化室8への水の供給を
制御するもので、この開閉装置17はハンドル2に設け
た操作部20を矢印イ方向へ操作することにより、ワイ
ヤー21が引っ張られ、レバー22が図示の上方に変位
することにより開かれて、気化室8への水の供給するよ
うにしている。
されている水タンク19内から気化室8への水の供給を
制御するもので、この開閉装置17はハンドル2に設け
た操作部20を矢印イ方向へ操作することにより、ワイ
ヤー21が引っ張られ、レバー22が図示の上方に変位
することにより開かれて、気化室8への水の供給するよ
うにしている。
【0042】開閉装置17の給水口17aは水タンク1
9の後部に開口させてあり、ベース10を垂直に立てた
状態でも水タンク19内の水を気化室8へ供給すること
ができるようになっている。スチーム通路23は、気化
室8で発生したスチームをベース10の下面に設けたス
チーム口24に導くものである。
9の後部に開口させてあり、ベース10を垂直に立てた
状態でも水タンク19内の水を気化室8へ供給すること
ができるようになっている。スチーム通路23は、気化
室8で発生したスチームをベース10の下面に設けたス
チーム口24に導くものである。
【0043】次に、この実施例の構成における作用を説
明すると、まず、バルブ4を開いて燃料タンク3内の液
化燃料ガスを気化してノズル5より混合装置6へ供給す
ると、ノズル5より吹き出したガス流の誘引によって空
気が混合装置6に引き込まれ、空気と燃料ガスが混合装
置6で均一に混合され、この混合ガスが燃焼室7へ供給
される。
明すると、まず、バルブ4を開いて燃料タンク3内の液
化燃料ガスを気化してノズル5より混合装置6へ供給す
ると、ノズル5より吹き出したガス流の誘引によって空
気が混合装置6に引き込まれ、空気と燃料ガスが混合装
置6で均一に混合され、この混合ガスが燃焼室7へ供給
される。
【0044】その後、着火装置12により第1の触媒9
bおよび第2の触媒11bに近接する混合ガスに点火
し、触媒が活性化温度まで加熱されると、第1の触媒9
bおよび第2の触媒11b上で発熱反応を開始する。
bおよび第2の触媒11bに近接する混合ガスに点火
し、触媒が活性化温度まで加熱されると、第1の触媒9
bおよび第2の触媒11b上で発熱反応を開始する。
【0045】この発熱反応は次第に燃焼室7内全体に燃
え広がり、上部燃焼室9からの熱伝導で気化室8を加熱
するとともに、下部燃焼室11からの熱伝導でベース1
0を加熱する。そして、燃焼したガスは通気口14から
排気通路13を経て排気口16から大気へ排出される。
え広がり、上部燃焼室9からの熱伝導で気化室8を加熱
するとともに、下部燃焼室11からの熱伝導でベース1
0を加熱する。そして、燃焼したガスは通気口14から
排気通路13を経て排気口16から大気へ排出される。
【0046】やがて、気化室8が水の気化に適した温度
にまで加熱されると、操作部20を操作して開閉装置1
7を駆動することにより、水タンク19内の水を給水路
18を通して気化室8に供給しスチームを発生させるこ
とができる。
にまで加熱されると、操作部20を操作して開閉装置1
7を駆動することにより、水タンク19内の水を給水路
18を通して気化室8に供給しスチームを発生させるこ
とができる。
【0047】このとき、気化室8の下部に形成された上
部燃焼室9は、気化室8に水が供給されることにより、
水の気化熱で冷却され、第1の触媒9bも上部フィン9
aを介して温度が低下する。
部燃焼室9は、気化室8に水が供給されることにより、
水の気化熱で冷却され、第1の触媒9bも上部フィン9
aを介して温度が低下する。
【0048】一方、ベース10の上部に形成された下部
燃焼室11は、水の気化熱の影響を受けないため、第2
の触媒11bの温度が低下することがなく、常に触媒の
温度を高温に維持して燃焼室7内の蓄熱部となる。第2
の触媒11bで発生する触媒燃焼熱の輻射が第1の触媒
9bを加熱するため、気化室8に水を供給しても、第1
の触媒9bの温度は触媒の活性化温度である180℃以
下に低下せず、スチームを発生しながら触媒燃焼を継続
して行わせることができる。
燃焼室11は、水の気化熱の影響を受けないため、第2
の触媒11bの温度が低下することがなく、常に触媒の
温度を高温に維持して燃焼室7内の蓄熱部となる。第2
の触媒11bで発生する触媒燃焼熱の輻射が第1の触媒
9bを加熱するため、気化室8に水を供給しても、第1
の触媒9bの温度は触媒の活性化温度である180℃以
下に低下せず、スチームを発生しながら触媒燃焼を継続
して行わせることができる。
【0049】また、第2の触媒11bを担持した下部フ
ィン11aを設けた下部燃焼室11をベース10の上面
に設けることにより、ベース10の温度維持に必要な熱
が第2の触媒11bの燃焼熱からの熱伝導によって供給
される。したがって、スチームを発生しても、ベース1
0の温度はアイロンがけに適した高い温度に維持され
る。
ィン11aを設けた下部燃焼室11をベース10の上面
に設けることにより、ベース10の温度維持に必要な熱
が第2の触媒11bの燃焼熱からの熱伝導によって供給
される。したがって、スチームを発生しても、ベース1
0の温度はアイロンがけに適した高い温度に維持され
る。
【0050】また、上部燃焼室9および下部燃焼室11
の内面側に設けられている上部フィン9aと下部フィン
11aを、各々燃焼室7の内面側に混合ガスの流動方向
に沿って複数のフィンを突出させるとともに、このフィ
ンを相互にずらせて形成し、かつ、所定の空間を有して
互いに嵌合させている。
の内面側に設けられている上部フィン9aと下部フィン
11aを、各々燃焼室7の内面側に混合ガスの流動方向
に沿って複数のフィンを突出させるとともに、このフィ
ンを相互にずらせて形成し、かつ、所定の空間を有して
互いに嵌合させている。
【0051】したがって、第1の触媒9bと第2の触媒
11bが対向する表面積が増大し、第1の触媒9bへの
熱補給を良好に行うことができるとともに、下部燃焼室
11からの輻射熱を上部燃焼室9に効率よく伝えること
が可能となり、上部燃焼室9の温度低下を防止すること
ができる。
11bが対向する表面積が増大し、第1の触媒9bへの
熱補給を良好に行うことができるとともに、下部燃焼室
11からの輻射熱を上部燃焼室9に効率よく伝えること
が可能となり、上部燃焼室9の温度低下を防止すること
ができる。
【0052】また、フィン9a,11aの間隔をほぼ均
等に設定しているため、第1の触媒9bと第2の触媒と
の間に形成される空間に混合ガスを均一に流動させるこ
とができるとともに、燃焼室7内部を流れる燃焼ガスと
第1の触媒9bと第2の触媒11bの接触面積が大きく
なり、全域で混合ガスを触媒燃焼させてその熱回収が増
加し、各々のフィン9a,11aの蓄熱量が大きくなっ
て安定した燃焼を継続することができる。
等に設定しているため、第1の触媒9bと第2の触媒と
の間に形成される空間に混合ガスを均一に流動させるこ
とができるとともに、燃焼室7内部を流れる燃焼ガスと
第1の触媒9bと第2の触媒11bの接触面積が大きく
なり、全域で混合ガスを触媒燃焼させてその熱回収が増
加し、各々のフィン9a,11aの蓄熱量が大きくなっ
て安定した燃焼を継続することができる。
【0053】また、下部燃焼室11を第2の触媒11b
の外側で気化室8と結合させているため、水の気化に必
要な熱は、第1の触媒9bの燃焼熱に加えて第2の触媒
11bの燃焼熱からも供給されるため、スチーム量を増
加させることができる。
の外側で気化室8と結合させているため、水の気化に必
要な熱は、第1の触媒9bの燃焼熱に加えて第2の触媒
11bの燃焼熱からも供給されるため、スチーム量を増
加させることができる。
【0054】また、第1の触媒9bで覆われた上部フィ
ン9aを気化室8と一体に形成することにより、第1の
触媒9bで発生する熱が気化室8に熱伝導で伝わるた
め、気化室8の含熱量が著しく増加し、スチーム発生量
をさらに増加させることができる。また、構成部品が少
なくなるため、低コストで本体のコンパクト化を実現す
ることができる。
ン9aを気化室8と一体に形成することにより、第1の
触媒9bで発生する熱が気化室8に熱伝導で伝わるた
め、気化室8の含熱量が著しく増加し、スチーム発生量
をさらに増加させることができる。また、構成部品が少
なくなるため、低コストで本体のコンパクト化を実現す
ることができる。
【0055】次に、本発明の第2の実施例を図4を参照
しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。図に示すよ
うに、燃焼室7は気化室8とベース25で囲まれてお
り、ベース25の上面に第2の触媒11bを担持してい
る。
しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。図に示すよ
うに、燃焼室7は気化室8とベース25で囲まれてお
り、ベース25の上面に第2の触媒11bを担持してい
る。
【0056】この構成によれば、第2の触媒11bで発
生する熱を直接ベース25に伝えられるため、熱を効率
的に利用でき、スチームアイロンとして使用する場合に
必要な燃料ガス量を少なくすることができる。そして、
スチーム口24も高温に維持されるため、スチームが噴
出するまでに冷やされることがなく、スチーム口24か
ら水滴が噴出することがない。
生する熱を直接ベース25に伝えられるため、熱を効率
的に利用でき、スチームアイロンとして使用する場合に
必要な燃料ガス量を少なくすることができる。そして、
スチーム口24も高温に維持されるため、スチームが噴
出するまでに冷やされることがなく、スチーム口24か
ら水滴が噴出することがない。
【0057】また、燃焼室7がベース25と気化室8で
囲まれているため、外部の気温の影響を受けることが少
なく、外気温度が低い場合でも安定した触媒燃焼が維持
できるとともに、上部燃焼室9と下部燃焼室11の表面
積の比を変えることにより、気化室8における水の気化
能力を任意に設定することが可能である。
囲まれているため、外部の気温の影響を受けることが少
なく、外気温度が低い場合でも安定した触媒燃焼が維持
できるとともに、上部燃焼室9と下部燃焼室11の表面
積の比を変えることにより、気化室8における水の気化
能力を任意に設定することが可能である。
【0058】特に、気化室8へ一時的に多量の水が供給
された場合や、連続して気化室8に水が供給された場合
でも、絶えずスチームの発生に必要な燃焼熱量を発生す
る量の燃料を供給することにより、確実に触媒燃焼を継
続させることができ、使用中に触媒燃焼が停止してスチ
ーム口24から水滴が噴出することはない。
された場合や、連続して気化室8に水が供給された場合
でも、絶えずスチームの発生に必要な燃焼熱量を発生す
る量の燃料を供給することにより、確実に触媒燃焼を継
続させることができ、使用中に触媒燃焼が停止してスチ
ーム口24から水滴が噴出することはない。
【0059】次に、本発明の第3の実施例を図5を参照
しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。図に示すよ
うに、ベース26の内部中央に燃焼室27を配置し、こ
の燃焼室27を囲むように気化室28を形成している。
しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。図に示すよ
うに、ベース26の内部中央に燃焼室27を配置し、こ
の燃焼室27を囲むように気化室28を形成している。
【0060】この構成によれば、燃焼室27と気化室2
8がベース26と一体に構成されるため、燃焼室27か
らの熱を一層効率よく気化室28とベース26に伝達さ
れて加熱することができるとともに、気化室28とベー
ス26との熱交換を良好にして燃焼室27の熱を効率的
に利用でき、必要な燃料ガス量を少なくすることができ
る。
8がベース26と一体に構成されるため、燃焼室27か
らの熱を一層効率よく気化室28とベース26に伝達さ
れて加熱することができるとともに、気化室28とベー
ス26との熱交換を良好にして燃焼室27の熱を効率的
に利用でき、必要な燃料ガス量を少なくすることができ
る。
【0061】また、燃焼室27内を通過する燃焼ガスの
燃焼熱の回収が向上するため、気化室28における燃焼
熱のスチームへの熱交換作用を向上させることができる
ようになり、スチーム口24から水滴の噴出を防止する
ことができる。
燃焼熱の回収が向上するため、気化室28における燃焼
熱のスチームへの熱交換作用を向上させることができる
ようになり、スチーム口24から水滴の噴出を防止する
ことができる。
【0062】なお、ベースの内部中央に気化室を配置
し、この気化室を囲むように燃焼室を形成すれば、燃焼
室内を通過する燃焼ガスの燃焼熱の回収を一層向上でき
て、気化室における燃焼熱のスチームへの熱交換作用を
一層向上させることができるものである。
し、この気化室を囲むように燃焼室を形成すれば、燃焼
室内を通過する燃焼ガスの燃焼熱の回収を一層向上でき
て、気化室における燃焼熱のスチームへの熱交換作用を
一層向上させることができるものである。
【0063】次に、本発明の第4の実施例を図1を参照
しながら説明する。図に示すように、混合装置6の拡張
管29を気化室8を構成する部材30と一体に構成して
いる。
しながら説明する。図に示すように、混合装置6の拡張
管29を気化室8を構成する部材30と一体に構成して
いる。
【0064】この構成によれば、気化室8や水タンク1
9等のスチーム発生装置の構成部品が増えることがな
く、構成部品点数を低減してコストが低下するととも
に、アイロンの構成としても各部品間のスペースをつめ
ることが可能となり、アイロン本体1のコンパクト化が
可能となる。
9等のスチーム発生装置の構成部品が増えることがな
く、構成部品点数を低減してコストが低下するととも
に、アイロンの構成としても各部品間のスペースをつめ
ることが可能となり、アイロン本体1のコンパクト化が
可能となる。
【0065】なお、本発明の触媒燃焼アイロンは、上記
実施例で示したスチームアイロンのほか、衣類をプレス
せずにスチームだけで仕上げるスチーマにも適用できる
ことはいうまでもない。
実施例で示したスチームアイロンのほか、衣類をプレス
せずにスチームだけで仕上げるスチーマにも適用できる
ことはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、燃焼室に触媒燃焼により気化室を加熱する第
1の触媒と、ベースを加熱する第2の触媒とを近接して
設けたことにより、水の気化により気化室を加熱する第
1の触媒が冷却されても、第1の触媒に近接配置した第
2の触媒による燃焼熱によって第1の触媒が保温される
ため、使用中に触媒燃焼が停止することなく、スチーム
を継続的に噴出させることができる。また、触媒燃焼が
継続されることによって、ベースの温度が高温に維持さ
れ、かつ、衣類にスチームを供給できることによりしわ
伸ばし効果を高めることができる。
によれば、燃焼室に触媒燃焼により気化室を加熱する第
1の触媒と、ベースを加熱する第2の触媒とを近接して
設けたことにより、水の気化により気化室を加熱する第
1の触媒が冷却されても、第1の触媒に近接配置した第
2の触媒による燃焼熱によって第1の触媒が保温される
ため、使用中に触媒燃焼が停止することなく、スチーム
を継続的に噴出させることができる。また、触媒燃焼が
継続されることによって、ベースの温度が高温に維持さ
れ、かつ、衣類にスチームを供給できることによりしわ
伸ばし効果を高めることができる。
【0067】また、燃焼室の内面側に、混合ガスの流動
方向に沿って複数のフィンを突出させるとともに、この
フィンを相互にずらせて形成し、かつ、所定の空間を有
して互いに嵌合させたことにより、第1の触媒と第2の
触媒が対向する表面積を増大させて第1の触媒への的確
な熱補給が行える。
方向に沿って複数のフィンを突出させるとともに、この
フィンを相互にずらせて形成し、かつ、所定の空間を有
して互いに嵌合させたことにより、第1の触媒と第2の
触媒が対向する表面積を増大させて第1の触媒への的確
な熱補給が行える。
【0068】また、フィンの間隔をほぼ均等に設定した
ことにより、第1の触媒と第2の触媒との間に形成され
る空間に混合ガスを均一に流動させることができ、第1
の触媒と第2の触媒の全域で混合ガスを触媒燃焼させる
ことができる。
ことにより、第1の触媒と第2の触媒との間に形成され
る空間に混合ガスを均一に流動させることができ、第1
の触媒と第2の触媒の全域で混合ガスを触媒燃焼させる
ことができる。
【0069】また、第2の触媒を設けた加熱体をベース
の上面に取付けたことにより、ベースの温度維持に必要
な熱を第2の触媒の燃焼熱からの熱伝導によって供給す
ることができ、スチームを噴出させた場合でもベースの
温度をアイロンがけに適した十分な高温に維持すること
ができる。
の上面に取付けたことにより、ベースの温度維持に必要
な熱を第2の触媒の燃焼熱からの熱伝導によって供給す
ることができ、スチームを噴出させた場合でもベースの
温度をアイロンがけに適した十分な高温に維持すること
ができる。
【0070】また、燃焼室の内面側にフィンを突出させ
るとともに、このフィンを第2の触媒で覆った加熱体を
設け、この加熱体を前記第2の触媒の外側で気化室と結
合させたことにより、スチーム発生のために第1の触媒
だけでなく第2の触媒による燃焼熱も使用でき、スチー
ム発生量を増加させることができる。
るとともに、このフィンを第2の触媒で覆った加熱体を
設け、この加熱体を前記第2の触媒の外側で気化室と結
合させたことにより、スチーム発生のために第1の触媒
だけでなく第2の触媒による燃焼熱も使用でき、スチー
ム発生量を増加させることができる。
【0071】また、第1の触媒で覆われたフィンを燃焼
室の内面側へ突出させるとともに、前記フィンを気化室
の構成部材と一体に形成したことにより、第1の触媒で
発生する熱が気化室に熱伝導で伝わるため、気化室の含
熱量を著しく増加し、スチーム発生量をさらに増加させ
ることができる。また、構成部品が少なくなるため、低
コストで本体のコンパクト化が図れる。
室の内面側へ突出させるとともに、前記フィンを気化室
の構成部材と一体に形成したことにより、第1の触媒で
発生する熱が気化室に熱伝導で伝わるため、気化室の含
熱量を著しく増加し、スチーム発生量をさらに増加させ
ることができる。また、構成部品が少なくなるため、低
コストで本体のコンパクト化が図れる。
【0072】また、ベースに第2の触媒を設けたことに
より、第2の触媒で発生する熱が直接ベースに伝えられ
るため、熱を効率的に利用でき、スチームアイロンとし
て使用するときに必要な燃料ガス量を少なくすることが
できる。
より、第2の触媒で発生する熱が直接ベースに伝えられ
るため、熱を効率的に利用でき、スチームアイロンとし
て使用するときに必要な燃料ガス量を少なくすることが
できる。
【0073】また、気化室とベースで燃焼室を形成して
いるため、燃焼室を形成しているベース部分を高温に維
持して、燃焼室に設けられている触媒の温度低下を防止
することができため、安定した触媒燃焼を継続すること
ができるとともに、燃焼熱を効率的に利用できため、必
要な燃料ガス量を節約することができる。
いるため、燃焼室を形成しているベース部分を高温に維
持して、燃焼室に設けられている触媒の温度低下を防止
することができため、安定した触媒燃焼を継続すること
ができるとともに、燃焼熱を効率的に利用できため、必
要な燃料ガス量を節約することができる。
【0074】また、ベースに燃焼室と気化室を形成した
ことにより、気化室における燃焼熱のスチームへの熱交
換作用が向上して水の気化能力を高め、スチーム口から
の水滴の噴出を防止することができるとともに、効率的
に燃焼熱を使用することができる。
ことにより、気化室における燃焼熱のスチームへの熱交
換作用が向上して水の気化能力を高め、スチーム口から
の水滴の噴出を防止することができるとともに、効率的
に燃焼熱を使用することができる。
【0075】さらに、ガスと空気の混合装置を気化室と
一体に形成したことにより、構成部品の削減による簡素
化が促進され、本体のコンパクト化が図れて使い勝手の
よい触媒燃焼式アイロンを実現することができるもので
ある。
一体に形成したことにより、構成部品の削減による簡素
化が促進され、本体のコンパクト化が図れて使い勝手の
よい触媒燃焼式アイロンを実現することができるもので
ある。
【図1】本発明の触媒燃焼アイロンの第1の実施例を示
した断面図
した断面図
【図2】同触媒燃焼アイロンの要部断面図
【図3】図1のA−A断面図
【図4】本発明の触媒燃焼アイロンの第2の実施例を示
した要部断面図
した要部断面図
【図5】本発明の触媒燃焼アイロンの第3の実施例を示
した要部断面図
した要部断面図
1 アイロン本体 2 ハンドル 3 燃料タンク 4 バルブ(弁装置) 5 ノズル 6 混合装置 7 燃焼室 8 気化室 9b 第1の触媒 10 ベース 11b 第2の触媒 12 着火装置 17 開閉装置 19 水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 智章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 保坂 正人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 前西 晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】ハンドルを有するアイロン本体と、このア
イロン本体に設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンク
と、この燃料タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出さ
せるノズルと、このノズルより噴出した燃料ガスと空気
を混合する混合装置と、水を貯える水タンクと、この水
タンクから供給される水を気化する気化室と、この気化
室への水の供給を制御する開閉装置と、前記混合装置か
ら供給される混合ガスに点火する着火装置と、前記混合
ガスを触媒燃焼させて前記気化室を加熱する第1の触媒
と、この第1の触媒に近接配置した第2の触媒と、触媒
による燃焼熱によって加熱されるベースと、前記第1の
触媒と第2の触媒を内蔵した燃焼室と、この燃焼室への
混合ガスの供給を制御する弁装置を具備した触媒燃焼ア
イロン。 - 【請求項2】燃焼室の内面側に混合ガスの流動方向に沿
って複数のフィンを突出させるとともに、このフィンを
相互にずらせて形成し、かつ、所定の空間を有して互い
に嵌合させた請求項1記載の触媒燃焼アイロン。 - 【請求項3】互いに嵌合するフィンの間隔をほぼ均等に
設定した請求項2記載の触媒燃焼アイロン。 - 【請求項4】第2の触媒を設けた加熱体をベースの上面
に配設した請求項1記載の触媒燃焼アイロン。 - 【請求項5】燃焼室の内面側にフィンを突出させるとと
もに、このフィンを第2の触媒で覆った加熱体を設け、
この加熱体を前記第2の触媒の外側で気化室と結合させ
た請求項1記載の触媒燃焼アイロン。 - 【請求項6】第1の触媒で覆われたフィンを燃焼室の内
面側へ突出させるとともに、前記フィンを気化室の構成
部材と一体に形成した請求項1記載の触媒燃焼アイロ
ン。 - 【請求項7】ベースの内面側に第2の触媒を設けた請求
項1記載の触媒燃焼アイロン。 - 【請求項8】ハンドルを有するアイロン本体と、このア
イロン本体に設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンク
と、この燃料タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出さ
せるノズルと、このノズルより噴出した燃料ガスと空気
を混合する混合装置と、この混合装置から供給される混
合ガスを触媒燃焼させる触媒と、この触媒による燃焼熱
によって加熱されるベースと、水を貯える水タンクと、
前記触媒による燃焼熱によって加熱され、かつ、前記水
タンクから供給される水を気化する気化室と、前記触媒
を内蔵し、かつ、前記ベースと気化室で形成された燃焼
室を具備した触媒燃焼アイロン。 - 【請求項9】ハンドルを有するアイロン本体と、このア
イロン本体に設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タンク
と、この燃料タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出さ
せるノズルと、このノズルより噴出した燃料ガスと空気
を混合する混合装置と、この混合装置から供給される混
合ガスを触媒燃焼させる触媒と、この触媒による燃焼熱
によって加熱されるベースと、前記触媒を内蔵した燃焼
室と、水を貯える水タンクと、この水タンクから供給さ
れる水を気化する気化室とを具備し、前記ベースに気化
室と燃焼室を形成した触媒燃焼アイロン。 - 【請求項10】ハンドルを有するアイロン本体と、この
アイロン本体に設けた液化燃料ガスを貯蔵する燃料タン
クと、この燃料タンク内の液化燃料ガスを気化して噴出
させるノズルと、このノズルより噴出した燃料ガスと空
気を混合する混合装置と、水を貯える水タンクと、この
水タンクから供給される水を気化する気化室と、この混
合装置から供給される混合ガスを触媒燃焼させて前記気
化室を加熱する触媒と、この触媒を内蔵した燃焼室とを
具備し、前記気化室と混合装置を一体に構成した触媒燃
焼アイロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4249394A JPH07698A (ja) | 1993-04-20 | 1994-03-14 | 触媒燃焼アイロン |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-92873 | 1993-04-20 | ||
JP9287393 | 1993-04-20 | ||
JP4249394A JPH07698A (ja) | 1993-04-20 | 1994-03-14 | 触媒燃焼アイロン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07698A true JPH07698A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=26382198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4249394A Pending JPH07698A (ja) | 1993-04-20 | 1994-03-14 | 触媒燃焼アイロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07698A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59226000A (ja) * | 1983-06-06 | 1984-12-19 | 日進ゴム株式会社 | 石材彫刻方法および石材彫刻用マスキング剤 |
US5653050A (en) * | 1994-06-06 | 1997-08-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Catalytic combustion iron |
JP2021151621A (ja) * | 2018-10-01 | 2021-09-30 | 東芝ホームテクノ株式会社 | スチーマー |
-
1994
- 1994-03-14 JP JP4249394A patent/JPH07698A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59226000A (ja) * | 1983-06-06 | 1984-12-19 | 日進ゴム株式会社 | 石材彫刻方法および石材彫刻用マスキング剤 |
US5653050A (en) * | 1994-06-06 | 1997-08-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Catalytic combustion iron |
JP2021151621A (ja) * | 2018-10-01 | 2021-09-30 | 東芝ホームテクノ株式会社 | スチーマー |
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