JPH08145307A - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置

Info

Publication number
JPH08145307A
JPH08145307A JP6291173A JP29117394A JPH08145307A JP H08145307 A JPH08145307 A JP H08145307A JP 6291173 A JP6291173 A JP 6291173A JP 29117394 A JP29117394 A JP 29117394A JP H08145307 A JPH08145307 A JP H08145307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
combustion chamber
fin
fuel gas
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6291173A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Maenishi
晃 前西
Masato Hosaka
正人 保坂
Jiro Suzuki
次郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6291173A priority Critical patent/JPH08145307A/ja
Publication of JPH08145307A publication Critical patent/JPH08145307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気体燃料を触媒燃焼させる触媒燃焼装置にお
いて、触媒上で生じた燃焼熱を、輻射や熱伝達を有効に
用いて燃焼室内のフィンに伝えて熱交換を行い、効率の
良い加熱やスチームの発生を行わせる。 【構成】 燃焼室4内に、流れ方向に沿って燃焼室4内
部方向に突出したフィン9と、フィン9との間に間隔を
おいた位置に薄板状の触媒6を設置し、フィン9の上流
部に高輻射吸収層10を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガスを触媒燃焼さ
せ、同時に熱交換を行い加熱やスチーム発生等を行わす
ことができる触媒燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気体燃料を触媒燃焼させて熱交換
を行う触媒燃焼装置は図7に示したような構成が一般的
であった。
【0003】その構成について、図7を用いて説明す
る。図7において、燃料ガスはガスタンク1から燃料ガ
ス供給部であるガスノズル2により混合室3に供給さ
れ、空気と混合され燃焼室4に送られる。まず、点火装
置5により火炎が触媒6の下流部に形成される。触媒6
は火炎により昇温され、活性温度に達すると触媒燃焼を
開始する。同時に、火炎は、火炎の上流側に触媒燃焼部
が存在することになり消炎する。排気ガスは点火装置5
の下流にある排気口7より排出される。触媒燃焼が起こ
り燃焼室4が設定温度に到達すると、ガス供給制御機構
8により、ガス供給を停止し燃焼室4の温度上昇を抑え
る。また、燃焼室4が設定温度を下回った時には、再び
ガスを供給し、燃焼室4の温度を上昇させる。この動作
により、燃焼状態を安定させ、触媒6上で生じた燃焼熱
をフィン9により熱交換を行い、加熱やスチームを発生
させることのできる触媒燃焼装置として機能させる。な
お、触媒6は後述するように空気層100を介してフィ
ン9の側面と上面を覆っている。又、縦断面図は、横断
面図の矢視方向からみた図である。又、触媒6は図面上
単なる厚さのない線で表示されているが実際は一定の厚
さを持つものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の燃焼
室構成の触媒燃焼装置では、触媒とフィンとの間に間隔
を設け空気層100を有しているため、触媒上の燃焼熱
は熱交換部であるフィンに直接、熱伝導で伝えることは
できず、主に輻射で伝熱される。ここで、フィンの材料
は、熱伝導性や生産性を考慮してアルミが使用される
が、アルミの輻射係数は、 0.1と低いため、触媒で生じ
た燃焼熱を有効的にフィンに伝熱することができず、高
熱交換率の燃焼装置を実現できないという問題があっ
た。
【0005】また、燃焼装置着火時には、燃焼室内に存
在する火炎や触媒燃焼への移行を燃焼装置外部から認識
することはできない。そのため、着火時に触媒燃焼装置
として稼働し始めたかどうか確認することができなかっ
た。
【0006】さらに、触媒燃焼装置稼働時にも、実際に
触媒燃焼が安定して行われているかどうか確認すること
ができなかった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決し、高熱交換
率の燃焼装置を実現することを目的とするものである。
【0008】また、着火時の触媒燃焼への移行や触媒燃
焼装置の稼動状態を確認することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の触媒燃焼装置
は、上記目的を達成するために、燃焼室内のフィンの上
流部に高輻射吸収層を設けるものであり、また、フィン
全体の表面に細かな凹凸形状を有するものである。
【0010】また、触媒下流部近傍の燃焼室壁に着火確
認窓を設けるものである。
【0011】さらに、触媒の下流の燃焼室壁に着火確認
窓を設け、その近傍に燃焼確認用の補助触媒を設けるも
のである。
【0012】
【作用】本発明の燃焼室構成は、流れ方向に沿って燃焼
室内部方向に突出したフィンと、フィンを覆うように位
置させた触媒との間に空気層を設ける構造をとってい
る。そのため、触媒上で生じた燃焼熱は、輻射と熱伝達
によって、熱交換部であるフィンに伝えられる。この時
の、流れ方向の触媒の温度分布とフィン温度分布は図8
のようになる。触媒からフィンへの輻射伝熱量は、基本
的に、触媒温度とフィン温度の4乗の差と、触媒とフィ
ンの表面の輻射係数で決まる。触媒の上流部は触媒とフ
ィンとの温度差が大きいため、輻射による伝熱量が多く
なる。一方、下流部では温度差が小さいので、輻射伝熱
があまり行われない。ここで、一般に、フィン材料は熱
伝導性や加工性、コスト面からアルミが用いられる。し
かし、アルミの輻射係数は、約 0.1であるため輻射伝熱
の受熱面としてはあまり適していない。
【0013】そこで、フィン表面に高輻射吸収層を設け
れば受熱性が良くなると考えられるが、フィン上に被膜
を形成することになるので、断熱層として働き、熱伝達
を阻害する。しかし、輻射伝熱量が多いフィン上流部で
は、高輻射吸収層による輻射量の増加に比べて熱伝達が
阻害されることによる伝熱量の減少が少ないため、高輻
射吸収層により伝熱量を増加させることができる。一
方、輻射伝熱量の少ないフィン下流部では、高輻射吸収
層による熱伝達の阻害量が大きく作用するので、高輻射
吸収層を設けない方が伝熱量は多い。よって、輻射伝熱
量が多い触媒温度が高い領域に対するフィン部(フィン
の上流部)の表面のみに、高輻射吸収層を設ければ、効
率よく熱交換を行うことができる。
【0014】また、断熱作用を有する高輻射吸収層を設
けず、フィンの表面に細かな凹凸を形成すれば、フィン
表面上で触媒からの輻射を乱反射させるだけでなく、フ
ィンの表面積を増やすことができるのでフィン表面への
輻射の再入射回数を増やすことができる。そのため、フ
ィンへの輻射の吸収率を高めることができ、輻射伝熱量
を増やすことができる。この方法では、フィンの表面形
状を変化させるので断熱層は存在せず、熱伝達を阻害す
ることはない。したがって、フィン全体に細かな凹凸を
設けることで、フィン全体において熱交換率の向上をも
たらすことができる。
【0015】触媒燃焼装置の着火時には、触媒の下流側
に火炎を形成して触媒燃焼に移行させる。このとき、火
炎により触媒下流部が昇温されるので、触媒燃焼移行開
始時には、触媒下流部から触媒燃焼が開始し、この部分
が赤熱する。この赤熱が燃料ガス供給側である触媒上流
側に移行する。そこで、触媒下流部を見ることができる
燃焼室壁に着火確認窓を設けると、触媒燃焼移行時の触
媒下流部の赤熱を視覚的に捉えることができるので、着
火時に、触媒燃焼装置の稼動が確実に行われたどうか確
認することができる。
【0016】また、触媒燃焼装置稼働時には、ガス供給
制御機構によりガスの供給と停止を行い触媒燃焼装置と
しての温度コントロールを行う。ガス供給停止状態から
再供給し始めた瞬間には、触媒は自然放熱などにより温
度が低下しており、触媒の活性状態はあまり良好でな
い。そのため、ガスの再供給により触媒燃焼が再開され
た時には、燃料ガスが供給される触媒上流部でのスリッ
プ分が多くなり、触媒中央部や下流部での反応量が多く
なる。ここで、触媒下流部の触媒担持量を多くすると、
ガスが再供給されたとき、触媒下流部に存在する未燃焼
ガスが触媒活性が良好な触媒下流部で反応して赤熱す
る。よって、触媒下流部近傍の燃焼室壁に着火確認窓を
設ければ、触媒燃焼装置の稼動開始の確認だけでなく、
触媒燃焼装置の稼動状態を確認することもできる。
【0017】また、触媒の下流に燃料ガスの流れをさえ
ぎるように補助触媒を設ければ、流れに沿って設置され
た触媒よりも燃料ガスに対する接触性が増し、反応率が
向上する。したがって、ガスが再供給された時に触媒か
ら排出される未燃焼ガスを燃焼させ赤熱させることがで
きる。この赤熱が見える位置に着火確認窓を設ければ、
触媒燃焼装置の稼働状態を確認することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の触媒燃焼装置について図面を
参照しながら説明する。
【0019】図1は本第1の発明の一実施例を示してい
る。燃料ガスを蓄えるガスタンク1と、ガスタンク1か
ら燃料ガスを供給するガスノズル2と、ガスノズル2か
ら噴出された燃料ガスを空気と混合する混合室3と、混
合室3の下流に設置された燃焼室4から構成されてい
る。燃焼室4内には、流れ方向に沿って燃焼室4内部方
向に突出したフィン9と、フィン9を覆いフィン9と間
隔を設けた位置に薄板状の触媒6を設置している。さら
に、フィン9の上流部の表面には、高輻射吸収層10を
設けている。
【0020】上記構成において、燃料ガスはガスタンク
1からガスノズル2により混合室3に供給され、空気と
混合され4の燃焼室に送られる。点火装置5により火炎
が触媒6の下流部に形成される。触媒6は火炎により昇
温され、活性温度に達すると触媒燃焼を開始する。同時
に、火炎は、火炎の上流側に触媒燃焼部が存在すること
になり消炎する。排気ガスは点火装置5の下流にある排
気口7より排出される。触媒6上で生じた燃焼熱は、輻
射と熱伝達によってフィン9に伝えられ熱交換を行う。
【0021】このとき、触媒6の上流部で生じた燃焼熱
は、触媒6上流部温度と、それに対向するフィン9上流
部温度の差が大きいので、触媒6から燃焼ガス、そして
フィン9へと伝わる熱伝達よりも、主に輻射によってフ
ィン9に伝熱される。ここで、フィン9の上流部の表面
には、高輻射吸収層10を設けてあるので、触媒6から
の輻射は非常に高い割合でフィン9に吸収されることに
なる。一方、触媒6の下流部で生じた燃焼熱の伝熱は、
触媒6の下流部温度とフィン9の下流部温度の差が小さ
いので輻射による伝熱よりも熱伝達の方が支配的に働
く。よって、フィン9の下流部に高輻射吸収層10を形
成すれば、輻射による伝熱性の向上を期待できないばか
りでなく、アルミより熱伝導性が悪い高輻射吸収層10
が断熱層として働くので熱の伝達性をも悪くする。した
がって、触媒6とフィン9との温度差が小さいフィン9
下流部では、高輻射吸収層10を設けず熱伝達による伝
熱量を確保する構成をとり、熱伝達をできるだけ有効に
用いる伝熱を行っている。以上のように、上記構成をと
ることで輻射と熱伝達を最大限利用することで、フィン
9全体として熱交換率を向上させることができる。
【0022】なお、高輻射吸収層としては、酸化被膜を
形成したり高輻射吸収剤を塗布したりすればよい。
【0023】図2は、本第2の発明の実施例を示してい
る。本第1の発明と同様の構成において、フィンの表面
に細かな凹凸形状を設け、フィン11としている。
【0024】本第1の発明と同様、触媒6上で生じた燃
焼熱は、主に輻射によりフィン9に伝熱される。しか
し、アルミ製であるフィン9の輻射係数は約 0.1と低い
値であり、輻射の吸収性が悪いものである。しかし、表
面に凹凸形状を設けたフィン11を用いて、触媒6上の
燃焼熱からの輻射がフィン11上で反射した時には、乱
反射させて再びフィン11に入射するようにすれば、フ
ィン11への入射回数を増やすことができ、フィン11
内に吸収される可能性を高くすることができる。その結
果、フィン11への伝熱性を高め、熱交換率を向上させ
ることができる。
【0025】このような表面の凹凸形状は、一般に、サ
ンドブラストなどを用いれば効果的に作り出すことがで
きる。
【0026】図3は、本第3の発明の第1の実施例を示
している。燃料ガスを蓄えるガスタンク1と、ガスタン
ク1から燃料ガスを供給するガスノズル2と、ガスノズ
ル2から噴出された燃料ガスを空気と混合する混合室3
と、混合室3の下流に設置された燃焼室4から構成され
ている。燃焼室4内には、流れ方向に沿って燃焼室4内
部方向に突出したフィン9と、フィン9を覆う位置に薄
板状の触媒6を設置している。触媒6の下流には点火装
置5が、さらに下流には排気口7を有している。触媒6
の下流部の燃焼室4の壁には着火確認窓12を設けてい
る。
【0027】上記構成において、燃料ガスはガスタンク
1からガスノズル2により混合室3に供給され、空気と
混合され4の燃焼室に送られる。点火装置5により点火
を行い、触媒6下流に火炎を形成する。触媒6の下流部
は火炎により昇温され、触媒6下流部より触媒燃焼を開
始し赤熱する。この赤熱が燃料ガス供給側である触媒上
流側に移行する。排気ガスは点火装置5の下流にある排
気口7より排出される。触媒6上で生じた燃焼熱は、フ
ィン9に伝えられ熱交換を行う。
【0028】従来の触媒燃焼装置のように着火確認窓1
2を設けなければ、着火時に火炎が形成されて確実に触
媒燃焼に移行しているかどうか確認できない。もし、触
媒燃焼が行われていなければ、未燃焼ガスを排気口7よ
り排出することになる。また、着火動作を行ったことに
より、触媒燃焼が行われていなくても触媒燃焼装置とし
て稼動しているものと誤解を与えることになる。このよ
うなことが起こることを、着火確認窓12を設けること
で未然に防ぐことができるのである。
【0029】図4は、本第4の発明の第1の実施例を示
している。第3の発明の構成において、触媒6の下流に
着火確認窓12を設け、その近傍に補助触媒13を設け
ている。
【0030】触媒燃焼装置が稼動し始め、燃焼室4が設
定温度に到達すると、ガス供給制御機構8により、ガス
供給を停止し燃焼室4の温度上昇を抑える。また、燃焼
室4が設定温度を下回った時には、再びガスを供給し、
燃焼室4の温度を上昇させる。ガス供給停止状態から、
再供給し始めた瞬間には、触媒6は自然放熱などで温度
が下がっており触媒活性があまり良好ではない。そのた
め、燃料ガスが供給される触媒6上流部でのスリップ分
が多くなり、触媒6の中央部や下流部での反応量が多く
なる。ここで、特に触媒6は触媒下流部の担持量が多く
なっているので活性状態が良く、未燃焼ガスと非常に良
く反応して激しく赤熱する。したがって、着火確認窓1
2から触媒6下流部を見ることにより、触媒燃焼装置の
稼動開始の確認だけでなく、触媒燃焼装置の稼動状態を
確認することができる。
【0031】図5は、本第4の発明の第1の実施例を示
している。
【0032】燃料ガスを蓄えるガスタンク1と、ガスタ
ンク1から燃料ガスを供給するガスノズル2と、ガスノ
ズル2から噴出された燃料ガスを空気と混合する混合室
3と、混合室3の下流に設置された燃焼室4から構成さ
れている。燃焼室4内には、流れ方向に沿って燃焼室4
内部方向に突出したフィン9と、フィン9を覆う位置に
薄板状の触媒6を設置している。触媒6の下流には点火
装置5が、さらに下流には排気口7を有している。触媒
6の下流の燃焼室4の壁には着火確認窓14を設け、そ
の近傍に燃料ガスの流れをさえぎるように補助触媒15
を設置している。
【0033】上記構成において、燃料ガスはガスタンク
1からガスノズル2により混合室3に供給され、空気と
混合され4の燃焼室に送られる。点火装置5により点火
を行い、触媒6下流に火炎を形成する。触媒6の下流部
は火炎により昇温され、触媒6下流部より触媒燃焼を開
始する。排気ガスは点火装置5の下流にある排気口7よ
り排出される。触媒6上で生じた燃焼熱は、フィン9に
伝えられ熱交換を行う。
【0034】上記のように、触媒燃焼装置稼動時のガス
再供給時には、触媒6の温度が低下しているので触媒活
性が良好でなく、触媒6の上流部では燃料ガスのスリッ
プが起こり、触媒6の中央部や下流部で主に燃焼が起こ
っている。従って、触媒6からも未燃焼ガスが多く排出
されている。ここで、補助触媒15は燃料ガスの流れを
妨げるように設けられているので、燃料ガスの流れに沿
って設置されている触媒6に比べて未燃焼ガスに対する
接触性が増し、反応性が非常に高くなる。したがって、
燃料ガス再供給時に、補助触媒15で触媒燃焼が起こり
激しく赤熱させることができる。着火確認窓14から、
この赤熱を見れば触媒燃焼稼動装置の稼働状態を確認す
ることができる。
【0035】図6は第4の発明の第2の実施例を示して
いる。ネット形状の触媒を補助触媒16としている。
【0036】補助触媒16をネット形状としているの
で、燃料ガスの流れを妨げるように設置しても、流れを
あまり乱すことなく上記効果を発揮させることができ
る。また、補助触媒16の熱容量も小さくすることがで
きるので、少しの未燃焼ガスで補助触媒16を昇温さ
せ、赤熱させることができる。つまり、燃料ガス供給の
制御に対して敏感に反応することになり、流れを乱さず
に、かつ応答性良く触媒燃焼装置の稼動状態を確認する
ことができる。
【0037】なお、補助触媒16はネット形状でなくコ
イル形状や、さらに流れの抵抗となり難い形状としても
よい。また、金属ネットに触媒を担持したものでなく、
触媒作用のある白金線を用いてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、フィンの上流部の表面に高輻射吸収層を設けること
で、輻射伝熱と熱伝達を有効に利用し、触媒燃焼装置の
熱交換率を向上することができる。
【0039】また、フィンの表面に小さな凹凸形状を設
けることで触媒からの輻射を乱反射させ、フィンへの吸
収量を増やし、熱交換率を高めることができる。
【0040】また、触媒下流部の燃焼室壁に設けた着火
確認窓により、触媒燃焼装置の稼動開始を確認すること
ができる。
【0041】さらに、触媒下流部の触媒担持量を多くす
れば、触媒燃焼装置の稼動状態を確認することができ
る。
【0042】また、触媒の下流に補助触媒を設けること
でも、触媒燃焼装置の稼動状態を確認することができ
る。
【0043】さらに、補助触媒をネット形状とすれば、
流れを乱すことなく効果的に触媒燃焼装置の状態を認識
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1の発明の一実施例の触媒燃焼装置の断面
【図2】本第2の発明の一実施例の触媒燃焼装置の断面
【図3】本第3の発明の第1の実施例の触媒燃焼装置の
断面図
【図4】本第3の発明の第2の実施例の触媒燃焼装置の
断面図
【図5】本第4の発明の第1の実施例の触媒燃焼装置の
断面図
【図6】本第4の発明の第2の実施例の触媒燃焼装置の
断面図
【図7】従来の触媒燃焼装置の断面図
【図8】本発明の作用を説明するための温度分布図
【符号の説明】
4 燃焼室 5 点火装置 6 触媒 8 ガス供給制御機構 9 フィン 10 高輻射吸収層 11 フィン(細かな凹凸表面形状) 12 着火確認窓 13 触媒(下流部触媒担持量:多) 14 着火確認窓 15 補助触媒 16 補助触媒(ネット形状)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料ガス供給部と、前記燃料ガス供給部の
    下流に設けた燃料ガスと空気とを混合する混合室と、前
    記混合室の下流に設けた燃焼室とを備え、前記燃焼室内
    に流れ方向に沿って前記燃焼室内部方向に突出したフィ
    ンと、前記燃焼室内に前記フィンとの間に間隔を設ける
    状態で前記フィンを覆うように位置させた薄板状の触媒
    を有し、前記フィンの上流部の表面に高輻射吸収層を設
    けたことを特徴とする触媒燃焼装置。
  2. 【請求項2】燃料ガス供給部と、前記燃料ガス供給部の
    下流に設けた燃料ガスと空気とを混合する混合室と、前
    記混合室の下流に設けた燃焼室とを備え、前記燃焼室内
    に流れ方向に沿って前記燃焼室内部方向に突出したフィ
    ンと、前記燃焼室内に前記フィンとの間に間隔を設ける
    状態で前記フィンを覆うように位置させた薄板状の触媒
    を有し、前記フィンの表面を細かな凹凸形状としたこと
    を特徴とする触媒燃焼装置。
  3. 【請求項3】燃料ガス供給部と、前記燃料ガス供給部の
    下流に設けた燃料ガスと空気とを混合する混合室と、前
    記混合室の下流に設けた燃焼室とを備え、前記燃焼室内
    に流れ方向に沿って前記燃焼室内部方向に突出したフィ
    ンと、前記燃焼室内に前記フィンを覆うように位置させ
    た薄板状の触媒と、前記燃焼室内の前記触媒の下流に設
    けた点火装置と、前記触媒下流部近傍の燃焼室壁に着火
    確認窓を設けたことを特徴とする触媒燃焼装置。
  4. 【請求項4】触媒下流部の触媒担持量を多くしたことを
    特徴とする請求項3記載の触媒燃焼装置。
  5. 【請求項5】燃料ガス供給部と、前記燃料ガス供給部の
    下流に設けた燃料ガスと空気とを混合する混合室と、前
    記混合室の下流に設けた燃焼室と、前記燃料ガス供給部
    からの燃料ガスの供給量を制御するガス供給制御機構と
    を備え、前記燃焼室内には流れ方向に沿って前記燃焼室
    内部方向に突出したフィンと、前記燃焼室内に前記フィ
    ンを覆うように位置させた薄板状の触媒と、前記燃焼室
    内の前記触媒の下流に設けた点火装置と、前記触媒下流
    の燃焼室壁に着火確認窓を設け、前記着火確認窓近傍に
    燃料ガスの流れをさえぎるように補助触媒を設けたこと
    を特徴とする触媒燃焼装置。
  6. 【請求項6】補助触媒をネット形状としたことを特徴と
    する請求項5記載の触媒燃焼装置。
JP6291173A 1994-11-25 1994-11-25 触媒燃焼装置 Pending JPH08145307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6291173A JPH08145307A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 触媒燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6291173A JPH08145307A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 触媒燃焼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08145307A true JPH08145307A (ja) 1996-06-07

Family

ID=17765403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6291173A Pending JPH08145307A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 触媒燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08145307A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013065440A1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-10 エドワーズ株式会社 固定部材及び真空ポンプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013065440A1 (ja) * 2011-10-31 2013-05-10 エドワーズ株式会社 固定部材及び真空ポンプ
JPWO2013065440A1 (ja) * 2011-10-31 2015-04-02 エドワーズ株式会社 固定部材及び真空ポンプ
US9759233B2 (en) 2011-10-31 2017-09-12 Edwards Japan Limited Stator member and vacuum pump

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100257551B1 (ko) 연소장치
US5421719A (en) Catalytic combustion apparatus and method
JPH08145307A (ja) 触媒燃焼装置
JP3296523B2 (ja) 発熱装置
JP3274424B2 (ja) 触媒燃焼装置
JP3678855B2 (ja) 触媒燃焼装置
JP2567992B2 (ja) 触媒燃焼装置
JP3098132B2 (ja) 発熱装置
JP3624654B2 (ja) 液体燃料燃焼装置
JP2806018B2 (ja) 触媒燃焼装置
JP2000146298A (ja) 触媒燃焼装置
JPH11337012A (ja) 触媒燃焼装置
JP2861524B2 (ja) 触媒燃焼装置
JPH0623606B2 (ja) 燃焼装置
JP3568314B2 (ja) 加熱装置
JP3793609B2 (ja) 燃焼装置
JP3642192B2 (ja) 燃焼装置
JP2996573B2 (ja) 発熱装置
JP3595720B2 (ja) 触媒燃焼加熱装置
JPH1151333A (ja) 触媒燃焼装置
JPH07698A (ja) 触媒燃焼アイロン
JP3062524B2 (ja) 液体燃料燃焼装置
JPH10300027A (ja) 触媒燃焼装置
JP2529473B2 (ja) 発熱装置
JP3020393B2 (ja) 発熱装置