JP3062524B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents
液体燃料燃焼装置Info
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- JP3062524B2 JP3062524B2 JP6231039A JP23103994A JP3062524B2 JP 3062524 B2 JP3062524 B2 JP 3062524B2 JP 6231039 A JP6231039 A JP 6231039A JP 23103994 A JP23103994 A JP 23103994A JP 3062524 B2 JP3062524 B2 JP 3062524B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、液体燃料を気化ガスと
する気化器と、該気化器に気化ガスを噴出するノズル
と、該ノズルの噴出方向に気化ガスと一次空気と混合さ
せるバーナとを備え、上記気化器へ液体燃料を供給して
気化ガスとし、その気化ガスを上記ノズルからバーナ内
へ噴出させて、エジェクター効果により一次空気をバー
ナ内へ流通させ、その一次空気と気化ガスとをバーナ内
で混合して燃焼を行う液体燃料燃焼装置に関するもので
ある。
する気化器と、該気化器に気化ガスを噴出するノズル
と、該ノズルの噴出方向に気化ガスと一次空気と混合さ
せるバーナとを備え、上記気化器へ液体燃料を供給して
気化ガスとし、その気化ガスを上記ノズルからバーナ内
へ噴出させて、エジェクター効果により一次空気をバー
ナ内へ流通させ、その一次空気と気化ガスとをバーナ内
で混合して燃焼を行う液体燃料燃焼装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の液体燃料燃焼装置として
は、例えば、ブンゼン燃焼式の石油ファンヒータがあ
り、該石油ファンヒータは図４に示すように構成するも
のであり、図４において、箱形状の石油ファンヒータ本
体１内の正面に対して右側下部に灯油等の液体燃料を貯
蔵する貯蔵タンク２を設け、該貯蔵タンク２へ液体燃料
を供給するカートリッジタンク３を上記貯蔵タンク２の
上面に着脱自在に装着し、該貯蔵タンク２の液体燃料を
後述する気化器５へ供給するためのポンプ等からなる供
給手段４を上記貯蔵タンク２と気化器５とに連結し、該
供給手段４にて供給した液体燃料を加熱して気化ガスと
する上記気化器５を石油ファンヒータ本体１内の正面に
対して右側下部に配設し、該気化器５からの気化ガスを
噴出するノズル６を気化器５に形成している。
は、例えば、ブンゼン燃焼式の石油ファンヒータがあ
り、該石油ファンヒータは図４に示すように構成するも
のであり、図４において、箱形状の石油ファンヒータ本
体１内の正面に対して右側下部に灯油等の液体燃料を貯
蔵する貯蔵タンク２を設け、該貯蔵タンク２へ液体燃料
を供給するカートリッジタンク３を上記貯蔵タンク２の
上面に着脱自在に装着し、該貯蔵タンク２の液体燃料を
後述する気化器５へ供給するためのポンプ等からなる供
給手段４を上記貯蔵タンク２と気化器５とに連結し、該
供給手段４にて供給した液体燃料を加熱して気化ガスと
する上記気化器５を石油ファンヒータ本体１内の正面に
対して右側下部に配設し、該気化器５からの気化ガスを
噴出するノズル６を気化器５に形成している。
【０００３】そして、上記ノズル６にて気化ガスを噴出
する側に燃焼用のバーナ７を設け、該バーナ７を底面の
開口に嵌着するとともに、該バーナ７の上部に燃焼室８
を形成する燃焼筒９を設け、上記バーナ７の上面に炎上
する燃焼炎１０の熱を回収する熱回収部１１を燃焼筒９
の底面を貫通して燃焼室８に位置するように上記気化器
５に配設し、上記燃焼筒９の背面側に燃焼筒９の上面開
口から放出した上記燃焼炎１０により加熱した燃焼室８
の空気を室内空気を本体１内に吸い込んで上記本体１の
正面下部に設けられた温風吹出口（図示せず）へ送風す
る送風機１２を配設している。
する側に燃焼用のバーナ７を設け、該バーナ７を底面の
開口に嵌着するとともに、該バーナ７の上部に燃焼室８
を形成する燃焼筒９を設け、上記バーナ７の上面に炎上
する燃焼炎１０の熱を回収する熱回収部１１を燃焼筒９
の底面を貫通して燃焼室８に位置するように上記気化器
５に配設し、上記燃焼筒９の背面側に燃焼筒９の上面開
口から放出した上記燃焼炎１０により加熱した燃焼室８
の空気を室内空気を本体１内に吸い込んで上記本体１の
正面下部に設けられた温風吹出口（図示せず）へ送風す
る送風機１２を配設している。
【０００４】また、バーナ７の開口へ一次空気を流通さ
せる流通路である一次空気流通路１３をバーナカバー１
４にて上記ノズル６側の気化器５の面を除く上記バーナ
７の下部を覆うよう気密に形成し、該バーナカバー１４
の底面に室内空気である一次空気を上記一次空気流通路
１３内へ吸い込む開口１５を形成してなるものである。
せる流通路である一次空気流通路１３をバーナカバー１
４にて上記ノズル６側の気化器５の面を除く上記バーナ
７の下部を覆うよう気密に形成し、該バーナカバー１４
の底面に室内空気である一次空気を上記一次空気流通路
１３内へ吸い込む開口１５を形成してなるものである。
【０００５】上記のように構成してなる石油ファンヒー
タは、カートリッジタンク２に液体燃料を給油し、該カ
ートリッジタンク２を貯蔵タンク３にセットし、そのセ
ットと同時に上記カートリッジタンク２から貯蔵タンク
３へ液体燃料を供給して貯蔵する。
タは、カートリッジタンク２に液体燃料を給油し、該カ
ートリッジタンク２を貯蔵タンク３にセットし、そのセ
ットと同時に上記カートリッジタンク２から貯蔵タンク
３へ液体燃料を供給して貯蔵する。
【０００６】そして、石油ファンヒータの運転を行うと
気化器５に通電して加熱し、供給手段４にて貯蔵タンク
２の液体燃料を加熱している気化器５に供給して高温の
気化ガスとし、その気化ガスをノズル６にてバーナ７の
開口を介してバーナ７内へ向けて噴出する。
気化器５に通電して加熱し、供給手段４にて貯蔵タンク
２の液体燃料を加熱している気化器５に供給して高温の
気化ガスとし、その気化ガスをノズル６にてバーナ７の
開口を介してバーナ７内へ向けて噴出する。
【０００７】また、エジェクター（煙突）効果によりバ
ーナカバー１４の開口１５から一次空気を一次空気流通
路１３内へ吸い込み、その吸い込んだ一次空気を一次空
気流通路１３にてバーナ７の開口を介してバーナ７内へ
流通させ、上記バーナ７内で気化ガスと一次空気とを混
合して混合ガスとし、点火手段（図示せず）にて点火す
ることによりバーナ７の上面で燃焼炎１０が炎上する。
ーナカバー１４の開口１５から一次空気を一次空気流通
路１３内へ吸い込み、その吸い込んだ一次空気を一次空
気流通路１３にてバーナ７の開口を介してバーナ７内へ
流通させ、上記バーナ７内で気化ガスと一次空気とを混
合して混合ガスとし、点火手段（図示せず）にて点火す
ることによりバーナ７の上面で燃焼炎１０が炎上する。
【０００８】上記バーナ７の上面に燃焼炎１０が炎上す
ると、燃焼炎１０により燃焼室８内の空気を加熱すると
ともに、熱回収部１１を加熱して気化器５に熱を回収
し、その回収した熱を液体燃料を気化する熱として利用
して、上記気化器５を加熱するのに必要な消費電力の削
減が図られる。
ると、燃焼炎１０により燃焼室８内の空気を加熱すると
ともに、熱回収部１１を加熱して気化器５に熱を回収
し、その回収した熱を液体燃料を気化する熱として利用
して、上記気化器５を加熱するのに必要な消費電力の削
減が図られる。
【０００９】さらに、燃焼炎１０の熱によりバーナ７が
熱せられ、上記一次空気流通路１３と接するバーナ７の
下部により一次空気流通路１３を流通する一次空気へ熱
伝達して、高温の気化ガスと一次空気との温度差を少な
くしてノズル６からバーナ７内へ噴出されることにより
生じるエジェクター（噴出）騒音を低減している。
熱せられ、上記一次空気流通路１３と接するバーナ７の
下部により一次空気流通路１３を流通する一次空気へ熱
伝達して、高温の気化ガスと一次空気との温度差を少な
くしてノズル６からバーナ７内へ噴出されることにより
生じるエジェクター（噴出）騒音を低減している。
【００１０】そして、上記燃焼炎１０により加熱した燃
焼室８の空気（熱気）は燃焼筒９の上面開口から放出
し、その放出した空気（熱気）を送風機１２にて室内空
気を本体内に吸い込んで温風として温風吹出口へ送風し
て、室内の暖房が行われるものである。
焼室８の空気（熱気）は燃焼筒９の上面開口から放出
し、その放出した空気（熱気）を送風機１２にて室内空
気を本体内に吸い込んで温風として温風吹出口へ送風し
て、室内の暖房が行われるものである。
【００１１】しかしながら、上記のように構成してなる
石油ファンヒータでは、気化ガスと一次空気とを混合す
る際に、液体燃料を加熱して気化した気化ガスの温度
と、バーナ７の下部により一次空気流通路１３を流通す
る一次空気へ熱伝達した温度とでは、温度差が大き過ぎ
て混合時にエジェクター騒音が高いという欠点がある。
石油ファンヒータでは、気化ガスと一次空気とを混合す
る際に、液体燃料を加熱して気化した気化ガスの温度
と、バーナ７の下部により一次空気流通路１３を流通す
る一次空気へ熱伝達した温度とでは、温度差が大き過ぎ
て混合時にエジェクター騒音が高いという欠点がある。
【００１２】上記欠点を解決するために特開平５−２７
２７１３号公報の液体燃料燃焼装置では、２種類の構成
のものが開示されており、まず、上記欠点を解決する１
つ目の構成のものは、ノズルの周辺に気化器から熱伝達
を受けて一次空気を加熱する熱交換器を設けている。
２７１３号公報の液体燃料燃焼装置では、２種類の構成
のものが開示されており、まず、上記欠点を解決する１
つ目の構成のものは、ノズルの周辺に気化器から熱伝達
を受けて一次空気を加熱する熱交換器を設けている。
【００１３】またさらに、上記欠点を解決する２つ目の
構成のものは、燃焼筒の上部から放出される温風の一部
を該燃焼筒の側壁で再加熱しながらノズルの周辺に送り
込む手段を設けている。
構成のものは、燃焼筒の上部から放出される温風の一部
を該燃焼筒の側壁で再加熱しながらノズルの周辺に送り
込む手段を設けている。
【００１４】そして、上記２種類の構成にすることによ
り、上記ノズルから噴出する気化ガスと加熱した一次空
気との混合時の温度差を少なくしてエジェクター騒音を
４ｄＢ（デシベル）程度下げるものである。
り、上記ノズルから噴出する気化ガスと加熱した一次空
気との混合時の温度差を少なくしてエジェクター騒音を
４ｄＢ（デシベル）程度下げるものである。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
５−２７２７１３号公報の液体燃料燃焼装置では、ま
ず、上記欠点を解決する１つ目の構成のものにおいて
は、液体燃料を気化する気化器の熱を熱交換器に熱伝達
して一次空気を加熱するため、気化器の温度が低下して
液体燃料のガス化に影響を及ぼす。そのため、気化器の
温度低下を補うように通電量を上げると、気化器に必要
な消費電力も増加するという問題点があった。
５−２７２７１３号公報の液体燃料燃焼装置では、ま
ず、上記欠点を解決する１つ目の構成のものにおいて
は、液体燃料を気化する気化器の熱を熱交換器に熱伝達
して一次空気を加熱するため、気化器の温度が低下して
液体燃料のガス化に影響を及ぼす。そのため、気化器の
温度低下を補うように通電量を上げると、気化器に必要
な消費電力も増加するという問題点があった。
【００１６】また、上記欠点を解決する２つ目の構成の
構成においては、別途、燃焼筒の側壁で再加熱しながら
ノズルの周辺に送り込む手段を設けなければならないた
め、本体内の構造が複雑になるという問題点があった。
構成においては、別途、燃焼筒の側壁で再加熱しながら
ノズルの周辺に送り込む手段を設けなければならないた
め、本体内の構造が複雑になるという問題点があった。
【００１７】本発明の液体燃料燃焼装置は上記のような
問題点を解決したもので、本体内の構造が複雑になるこ
とがなく、且つ気化器が温度低下して液体燃料のガス化
に影響を及ぼすことがなく、気化器の温度低下を補うこ
とにより生じる消費電力の増加を防止することができ、
しかも、気化ガスと一次空気との混合時の温度差を少な
くしてエジェクター騒音を低減することができる液体燃
料燃焼装置を提供することを目的とするものである。
問題点を解決したもので、本体内の構造が複雑になるこ
とがなく、且つ気化器が温度低下して液体燃料のガス化
に影響を及ぼすことがなく、気化器の温度低下を補うこ
とにより生じる消費電力の増加を防止することができ、
しかも、気化ガスと一次空気との混合時の温度差を少な
くしてエジェクター騒音を低減することができる液体燃
料燃焼装置を提供することを目的とするものである。
【００１８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の液体燃料燃焼装置は、液体燃料を気化器にて
気化してノズルから噴出し、エジェクター効果により一
次空気と共にバーナ内に供給することによって燃焼室内
において燃焼を行う液体燃料燃焼装置において、上記バ
ーナの開口へ一次空気を流通する流通路を形成するため
に当該バーナの下部を覆うように熱伝達手段であるバー
ナカバーを設け、このバーナカバーの上端を上記燃焼室
内に位置させたものである。
に本発明の液体燃料燃焼装置は、液体燃料を気化器にて
気化してノズルから噴出し、エジェクター効果により一
次空気と共にバーナ内に供給することによって燃焼室内
において燃焼を行う液体燃料燃焼装置において、上記バ
ーナの開口へ一次空気を流通する流通路を形成するため
に当該バーナの下部を覆うように熱伝達手段であるバー
ナカバーを設け、このバーナカバーの上端を上記燃焼室
内に位置させたものである。
【００１９】
【作用】請求項１の発明は、上記バーナの開口へ一次空
気を流通する流通路を形成するために当該バーナの下部
を覆うように熱伝達手段であるバーナカバーを設け、こ
のバーナカバーの上端を上記燃焼室内に位置させたもの
であるから、本体内の構造を複雑にすることなく燃焼熱
を一次空気加熱用に効率良く伝達することができ、気化
ガスと一次空気との混合時の温度差を少なくしてエジェ
クター騒音を低減することができる。
気を流通する流通路を形成するために当該バーナの下部
を覆うように熱伝達手段であるバーナカバーを設け、こ
のバーナカバーの上端を上記燃焼室内に位置させたもの
であるから、本体内の構造を複雑にすることなく燃焼熱
を一次空気加熱用に効率良く伝達することができ、気化
ガスと一次空気との混合時の温度差を少なくしてエジェ
クター騒音を低減することができる。
【００２０】さらに、請求項３記載の発明は、請求項１
記載の発明において、上記流通路内へ一次空気を吸い込
む開口を除く流通路を熱伝達手段にて気密に形成してな
るものである。
記載の発明において、上記流通路内へ一次空気を吸い込
む開口を除く流通路を熱伝達手段にて気密に形成してな
るものである。
【００２１】しかも、請求項４記載の発明は、請求項１
記載の発明において、上記流通路内の熱伝達手段の壁面
に放熱手段を備えてなるものである。
記載の発明において、上記流通路内の熱伝達手段の壁面
に放熱手段を備えてなるものである。
【００２２】その上、請求項５記載の発明は、請求項１
記載の発明において、上記流通路内の熱伝達手段の壁面
に吸音手段を備えてなるものである。
記載の発明において、上記流通路内の熱伝達手段の壁面
に吸音手段を備えてなるものである。
【００２３】
【作用】本発明は上記構成にて、請求項１記載の発明
は、熱伝達手段にて一次空気を流通させる流通路を形成
し、燃焼時の燃焼熱を熱伝達手段にて流通路内を流通す
る一次空気へ熱伝達することにより、熱伝達手段は流通
路を形成する部材と兼ねているので、本体内の構造が複
雑になることがなく、気化ガスと一次空気との混合時の
温度差を少なくしてエジェクター騒音を低減することが
できる。
は、熱伝達手段にて一次空気を流通させる流通路を形成
し、燃焼時の燃焼熱を熱伝達手段にて流通路内を流通す
る一次空気へ熱伝達することにより、熱伝達手段は流通
路を形成する部材と兼ねているので、本体内の構造が複
雑になることがなく、気化ガスと一次空気との混合時の
温度差を少なくしてエジェクター騒音を低減することが
できる。
【００２４】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の構成において、熱伝達手段と気化器との間に空間部
を形成することにより、気化器が温度低下して液体燃料
のガス化に影響を及ぼすことがなく、気化器の温度低下
を補うことにより生じる消費電力の増加を防止すること
ができる。
載の構成において、熱伝達手段と気化器との間に空間部
を形成することにより、気化器が温度低下して液体燃料
のガス化に影響を及ぼすことがなく、気化器の温度低下
を補うことにより生じる消費電力の増加を防止すること
ができる。
【００２５】さらに、請求項３記載の発明は、請求項１
記載の構成において、流通路内へ一次空気を吸い込む開
口を除く流通路を熱伝達手段にて気密に形成することに
より、熱伝達手段にてエジェクター騒音を外部へ漏れる
ことがなく流通路内で遮音させるので、外部へのエジェ
クター騒音の漏れを低減することができる。
記載の構成において、流通路内へ一次空気を吸い込む開
口を除く流通路を熱伝達手段にて気密に形成することに
より、熱伝達手段にてエジェクター騒音を外部へ漏れる
ことがなく流通路内で遮音させるので、外部へのエジェ
クター騒音の漏れを低減することができる。
【００２６】しかも、請求項４記載の発明は、請求項１
記載の構成において、放熱手段にて熱伝達手段からの熱
を流通路内に放熱して一次空気に熱伝達することによ
り、より一層一次空気の温度が高温となって気化ガスと
一次空気との混合時の温度差を少なくしてエジェクター
騒音を低減することができる。
記載の構成において、放熱手段にて熱伝達手段からの熱
を流通路内に放熱して一次空気に熱伝達することによ
り、より一層一次空気の温度が高温となって気化ガスと
一次空気との混合時の温度差を少なくしてエジェクター
騒音を低減することができる。
【００２７】その上、請求項５記載の発明は、請求項１
記載の構成において、吸音手段にてエジェクター騒音を
吸収して減衰させることにより、より一層外部へのエジ
ェクター騒音の漏れを低減することができる。
記載の構成において、吸音手段にてエジェクター騒音を
吸収して減衰させることにより、より一層外部へのエジ
ェクター騒音の漏れを低減することができる。
【００２８】
【実施例】以下、本発明の液体燃料燃焼装置の実施例
を、例えば石油ファンヒータを用いて図１乃至図３とと
もに詳細に説明する。尚、従来例のものと同一部分は同
一符号を付し、その同一部分の構成及びその動作につい
ての説明は省略する。
を、例えば石油ファンヒータを用いて図１乃至図３とと
もに詳細に説明する。尚、従来例のものと同一部分は同
一符号を付し、その同一部分の構成及びその動作につい
ての説明は省略する。
【００２９】本発明の液体燃料燃焼装置の第１の実施例
は図１に示すように構成するものであり、図１におい
て、図４に示す従来例のバーナカバー１４に代わって熱
伝達のよい金属性等から熱伝達手段であるバーナカバー
１６を構成し、該バーナカバー１６の上端部１６ａの全
周若しくは一部を燃焼筒９の底面に貫通させ、該バーナ
カバー１６の上端部１６ａの面を燃焼炎１０の輻射熱が
受けやすいように燃焼炎１０側に向けて配設し、上記バ
ーナカバー１６に一次空気流通路１３を蛇行させて一次
空気流通路１３を長く設定する仕切板１６ｂを形成して
いる。
は図１に示すように構成するものであり、図１におい
て、図４に示す従来例のバーナカバー１４に代わって熱
伝達のよい金属性等から熱伝達手段であるバーナカバー
１６を構成し、該バーナカバー１６の上端部１６ａの全
周若しくは一部を燃焼筒９の底面に貫通させ、該バーナ
カバー１６の上端部１６ａの面を燃焼炎１０の輻射熱が
受けやすいように燃焼炎１０側に向けて配設し、上記バ
ーナカバー１６に一次空気流通路１３を蛇行させて一次
空気流通路１３を長く設定する仕切板１６ｂを形成して
いる。
【００３０】また、一次空気流通路１３内へ一次空気を
吸い込む開口１５を除く一次空気流通路１３を上記バー
ナカバー１６にて気密に形成し、該バーナカバー１６に
気化器５が接触しないように、該バーナカバー１６と気
化器５との間に空間部１７を形成し、該バーナカバー１
６の壁面にノズル６を貫通させて一次空気流路１３内に
配設してなるものである。
吸い込む開口１５を除く一次空気流通路１３を上記バー
ナカバー１６にて気密に形成し、該バーナカバー１６に
気化器５が接触しないように、該バーナカバー１６と気
化器５との間に空間部１７を形成し、該バーナカバー１
６の壁面にノズル６を貫通させて一次空気流路１３内に
配設してなるものである。
【００３１】上記第１の実施例のように構成することに
より、燃焼時の燃焼炎１０からの輻射熱をバーナカバー
１６の上端部１６ａの面に受けて、該上端部１６ａにて
受けた熱をバーナカバー１６の全体に渡って熱伝達して
開口１５から吸い込まれる一次空気が一次空気流通路１
３内を流通する間に加熱することにより、バーナカバー
１６は一次空気流通路１３を形成する従来のバーナカバ
ー１４と一次空気に熱伝達する熱伝達手段とを兼ねてい
るので、本体１内の構造が複雑になることがなく、気化
ガスと一次空気との混合時の温度差を少なくしてエジェ
クター騒音を低減することができる。
より、燃焼時の燃焼炎１０からの輻射熱をバーナカバー
１６の上端部１６ａの面に受けて、該上端部１６ａにて
受けた熱をバーナカバー１６の全体に渡って熱伝達して
開口１５から吸い込まれる一次空気が一次空気流通路１
３内を流通する間に加熱することにより、バーナカバー
１６は一次空気流通路１３を形成する従来のバーナカバ
ー１４と一次空気に熱伝達する熱伝達手段とを兼ねてい
るので、本体１内の構造が複雑になることがなく、気化
ガスと一次空気との混合時の温度差を少なくしてエジェ
クター騒音を低減することができる。
【００３２】また、上記バーナカバー１６と気化器５と
の間に空間部を形成することにより、気化器５から熱を
奪うことがないので、気化器５が温度低下して液体燃料
のガス化に影響を及ぼすことがなく、気化器５の温度低
下を補うことにより生じる消費電力の増加を防止するこ
とができる。
の間に空間部を形成することにより、気化器５から熱を
奪うことがないので、気化器５が温度低下して液体燃料
のガス化に影響を及ぼすことがなく、気化器５の温度低
下を補うことにより生じる消費電力の増加を防止するこ
とができる。
【００３３】さらに、上記一次空気流通路１３内へ一次
空気を吸い込む開口１５を除く一次空気流通路１３をバ
ーナカバー１６にて気密に形成することにより、バーナ
カバー１６にてエジェクター騒音を外部へ漏れることが
なく一次空気流通路１３内で遮音されるので、外部への
エジェクター騒音の漏れを低減することができる。
空気を吸い込む開口１５を除く一次空気流通路１３をバ
ーナカバー１６にて気密に形成することにより、バーナ
カバー１６にてエジェクター騒音を外部へ漏れることが
なく一次空気流通路１３内で遮音されるので、外部への
エジェクター騒音の漏れを低減することができる。
【００３４】本発明の液体燃料燃焼装置の第２の実施例
は図２に示すように構成するものである。尚、上記第１
の実施例のものと同一部分は同一符号を付し、その説明
は省略する。図２において、一次空気流通路１３内のバ
ーナカバー１６の壁面に放熱手段である放熱フィン１８
を取り付けてなるものである。
は図２に示すように構成するものである。尚、上記第１
の実施例のものと同一部分は同一符号を付し、その説明
は省略する。図２において、一次空気流通路１３内のバ
ーナカバー１６の壁面に放熱手段である放熱フィン１８
を取り付けてなるものである。
【００３５】上記第２の実施例のように構成することに
より、放熱フィン１８にてバーナカバー１６からの熱を
一次空気流通路１３内に放熱して一次空気への熱伝達の
向上を行うことにより、より一層一次空気の温度が高温
となって気化ガスと一次空気との混合時の温度差を少な
くしてエジェクター騒音を低減することができる。
より、放熱フィン１８にてバーナカバー１６からの熱を
一次空気流通路１３内に放熱して一次空気への熱伝達の
向上を行うことにより、より一層一次空気の温度が高温
となって気化ガスと一次空気との混合時の温度差を少な
くしてエジェクター騒音を低減することができる。
【００３６】尚、ＪＩＳ規格による騒音測定（無響室の
床面に石油ファンヒータを設置し、その石油ファンヒー
タの正面前方１ｍ、床面から１ｍの高さの位置にマイク
ロフォンを設置し、Ａレンジにて騒音計で測定）では、
従来の図４に示す石油ファンヒータは３９ｄＢ（デシベ
ル）であったのに対し、上記第２の実施例の石油ファン
ヒータは３７ｄＢに騒音を低減させることができる。
床面に石油ファンヒータを設置し、その石油ファンヒー
タの正面前方１ｍ、床面から１ｍの高さの位置にマイク
ロフォンを設置し、Ａレンジにて騒音計で測定）では、
従来の図４に示す石油ファンヒータは３９ｄＢ（デシベ
ル）であったのに対し、上記第２の実施例の石油ファン
ヒータは３７ｄＢに騒音を低減させることができる。
【００３７】本発明の液体燃料燃焼装置の第３の実施例
は図３に示すように構成するものである。尚、上記第１
の実施例のものと同一部分は同一符号を付し、その説明
は省略する。図３において、一次空気への熱伝達を低減
を少なくし、ノズル６から気化ガスを噴射する際に生じ
るエジェクター騒音をより効果的にするために、一次空
気流通路１３内のノズル６に対向するバーナカバー１６
の壁面（音源側）に多孔質状或いは繊維状の吸音手段で
ある吸音材１９を貼り付けてなるものである。
は図３に示すように構成するものである。尚、上記第１
の実施例のものと同一部分は同一符号を付し、その説明
は省略する。図３において、一次空気への熱伝達を低減
を少なくし、ノズル６から気化ガスを噴射する際に生じ
るエジェクター騒音をより効果的にするために、一次空
気流通路１３内のノズル６に対向するバーナカバー１６
の壁面（音源側）に多孔質状或いは繊維状の吸音手段で
ある吸音材１９を貼り付けてなるものである。
【００３８】上記第３の実施例のように構成することに
より、音源側に近い方に吸音材１９を張り付けているの
で、エジェクター騒音がバーナカバー１６を反射して伝
わることがなく、より効果的に吸音材１９にてエジェク
ター騒音を吸収して減衰させることで、一層外部へのエ
ジェクター騒音の漏れを低減することができる。
より、音源側に近い方に吸音材１９を張り付けているの
で、エジェクター騒音がバーナカバー１６を反射して伝
わることがなく、より効果的に吸音材１９にてエジェク
ター騒音を吸収して減衰させることで、一層外部へのエ
ジェクター騒音の漏れを低減することができる。
【００３９】また、音源側の近い方だけに吸音材１９が
貼り付けられているので、バーナカバー１６にて一次空
気へ熱伝達する妨げになるのを極力抑えている。
貼り付けられているので、バーナカバー１６にて一次空
気へ熱伝達する妨げになるのを極力抑えている。
【００４０】尚、上記ＪＩＳ規格の測定では、上記第３
の実施例の構成では３５ｄＢまでエジェクター騒音を低
減することができる。
の実施例の構成では３５ｄＢまでエジェクター騒音を低
減することができる。
【００４１】
【発明の効果】本発明の液体燃料燃焼装置は、バーナの
開口へ一次空気を流通する流通路を形成するために当該
バーナの下部を覆うように熱伝達手段であるバーナカバ
ーを設け、このバーナカバーの上端を上記燃焼室内に位
置させたものであるから、本体内の構造を複雑にするこ
となく燃焼熱を一次空気加熱用に効率良く伝達すること
ができ、気化ガスと一次空気との混合時の温度差を少な
くしてエジェクター騒音を低減することができる。
開口へ一次空気を流通する流通路を形成するために当該
バーナの下部を覆うように熱伝達手段であるバーナカバ
ーを設け、このバーナカバーの上端を上記燃焼室内に位
置させたものであるから、本体内の構造を複雑にするこ
となく燃焼熱を一次空気加熱用に効率良く伝達すること
ができ、気化ガスと一次空気との混合時の温度差を少な
くしてエジェクター騒音を低減することができる。
【００４２】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の効果に加えて、熱伝達手段と気化器とを接触させず
に配設することにより、気化器が温度低下して液体燃料
のガス化に影響を及ぼすことがなく、気化器の温度低下
を補うことにより生じる消費電力の増加を防止すること
ができる。
載の効果に加えて、熱伝達手段と気化器とを接触させず
に配設することにより、気化器が温度低下して液体燃料
のガス化に影響を及ぼすことがなく、気化器の温度低下
を補うことにより生じる消費電力の増加を防止すること
ができる。
【００４３】さらに、請求項３記載の発明は、請求項１
記載の効果に加えて、流通路内へ一次空気を吸い込む開
口を除く流通路を熱伝達手段にて気密に形成することに
より、熱伝達手段にてエジェクター騒音を外部へ漏れる
ことがなく流通路内で遮音させるので、外部へのエジェ
クター騒音の漏れを低減することができる。
記載の効果に加えて、流通路内へ一次空気を吸い込む開
口を除く流通路を熱伝達手段にて気密に形成することに
より、熱伝達手段にてエジェクター騒音を外部へ漏れる
ことがなく流通路内で遮音させるので、外部へのエジェ
クター騒音の漏れを低減することができる。
【００４４】しかも、請求項４記載の発明は、請求項１
記載の効果に加えて、放熱手段にて熱伝達手段からの熱
を流通路内に放熱して一次空気に熱伝達することによ
り、より一層一次空気の温度が高温となって気化ガスと
一次空気との混合時の温度差を少なくしてエジェクター
騒音を低減することができる。
記載の効果に加えて、放熱手段にて熱伝達手段からの熱
を流通路内に放熱して一次空気に熱伝達することによ
り、より一層一次空気の温度が高温となって気化ガスと
一次空気との混合時の温度差を少なくしてエジェクター
騒音を低減することができる。
【００４５】その上、請求項５記載の発明は、請求項１
記載の効果に加えて、吸音手段にてエジェクター騒音を
吸収して減衰させることにより、より一層外部へのエジ
ェクター騒音の漏れを低減することができる。
記載の効果に加えて、吸音手段にてエジェクター騒音を
吸収して減衰させることにより、より一層外部へのエジ
ェクター騒音の漏れを低減することができる。
【図１】本発明の液体燃料燃焼装置の第１の実施例を示
す石油ファンヒータの概略正面縦断面図である。
す石油ファンヒータの概略正面縦断面図である。
【図２】本発明の液体燃料燃焼装置の第２の実施例を示
すバーナを中心とした概略側面縦断面図 である。
すバーナを中心とした概略側面縦断面図 である。
【図３】本発明の液体燃料燃焼装置の第３の実施例を示
す石油ファンヒータの概略正面縦断面図である。
す石油ファンヒータの概略正面縦断面図である。
【図４】従来の石油ファンヒータの概略正面縦断面図で
ある。
ある。
１ 石油ファンヒータ本体 ５ 気化器 ６ ノズル ７ バーナ １３ 一次空気流通路（流通路） １５ 開口 １６ バーナカバー（熱伝達手段） １７ 空間部 １８ 放熱フィン（放熱手段） １９ 吸音材（吸音手段）
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−18010（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−265110（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−142308（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−298704（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−197940（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−4119（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−126509（ＪＰ，Ｕ) 実開 平６−6912（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F23D 11/02 F23D 11/44
Claims (5)
- 【請求項１】 液体燃料を気化器にて気化してノズルか
ら噴出し、エジェクター効果により一次空気と共にバー
ナ内に供給することによって燃焼室内において燃焼を行
う液体燃料燃焼装置において、 上記バーナの開口へ一次空気を流通する流通路を形成す
るために当該バーナの下部を覆うようにバーナカバーを
設け、このバーナカバーの上端を上記燃焼室内に位置さ
せた ことを特徴とする液体燃料燃焼装置。 - 【請求項２】 上記バーナカバーと上記気化器との間に
空間部を形成してなることを特徴とする請求項１記載の
液体燃料燃焼装置。 - 【請求項３】 一次空気を吸い込む開口を除く流通路を
上記バーナカバーにて気密に形成してなることを特徴と
する請求項１又は請求項２記載の液体燃料燃焼装置。 - 【請求項４】 上記バーナカバーの内面に放熱手段を備
えてなることを特徴とする請求項１、請求項２又は請求
項３記載の液体燃料燃焼装置。 - 【請求項５】 上記バーナカバーの内面に吸音手段を備
えてなることを特徴とする請求項１、請求項２、請求項
３又は請求項４記載の液体燃料燃焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6231039A JP3062524B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 液体燃料燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6231039A JP3062524B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 液体燃料燃焼装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0894022A JPH0894022A (ja) | 1996-04-12 |
| JP3062524B2 true JP3062524B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=16917324
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6231039A Expired - Fee Related JP3062524B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 液体燃料燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3062524B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7635264B2 (en) * | 2007-12-20 | 2009-12-22 | 3M Innovative Properties Company | Attenuating combustion noise of premixed flames |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP6231039A patent/JP3062524B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0894022A (ja) | 1996-04-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |