JP3101554B2 - 気化式石油燃焼装置 - Google Patents
気化式石油燃焼装置Info
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Description
部を構成する加熱用ヒ−タを備えた気化式の石油燃焼装
置に関するものである。
ば特開平5−99405号公報に開示されている如く、
気化器背面のバ−ナ部上に複数の吸熱フィンを突設さ
せ、燃焼時にはこの吸熱フィンからの燃焼熱のヒ−トバ
ックのみで気化熱を得て、加熱用ヒ−タに通電すること
なく消費電力の低減を計るものであった。
のでは、吸熱フィン間にバ−ナ部の炎孔部を位置させる
ものであるが、吸熱フィン下方には二次空気供給部の二
次空気孔が位置し、この二次空気孔から供給される二次
空気は吸熱フィンに直接当り、該吸熱フィンを冷却して
しまうものであり、又当接後の二次空気は隣の炎孔部に
も流れ、炎孔に形成されている火炎を吹き消すように作
用し火炎がゆらぎ、異常燃焼の原因にもなり、どちらに
しても良好なヒ−トバックを得ることが出来ないと言う
不具合を有するものであった。
目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、加熱用ヒ
ータを備え底部には混合ガスの流出口を有した気化器
と、該気化器下部で流出口と連通した混合室と、該混合
室上部で気化器背面側に備えられたバーナ部とで構成さ
れたものに於いて、前記気化器背面にはバーナ部上に突
出した縦長の吸熱フィンを複数個形成し、更にこの各吸
熱フィン間にはバーナ部の炎孔部を位置させると共に、
該吸熱フィンと対向する二次空気供給部は二次空気孔の
ない無孔部とし、更にこの無孔部と対向する各吸熱フィ
ンには下端から上端に抜ける縦溝を設けたものである。
た気化温度まで加熱した後、燃焼ファン33及び電磁ポ
ンプ35等を駆動すれば、気化器1内に燃油と燃焼用の
一次空気とが供給され燃油は気化して予混合ガスが形成
され、この混合ガスは底部の流出口6から混合室16内
に流入しここで更に混合を促進した後、バ−ナ部20で
別に供給される二次空気と共に燃焼するものである。
−トバックに利用されるもので、吸熱フィン25間に備
えられた炎孔部22の大炎孔26に形成される火炎は、
ヒ−トバック専用の火炎で吸熱フィン25を良好に加熱
するものであり、又吸熱フィン25直下の二次空気供給
部24は無孔部28であるから、ここから二次空気の供
給はなく折角吸熱した吸熱フィン25が冷却される心配
がなく、更にヒ−トバック専用の火炎が吸熱フィン25
に当接した二次空気の影響を受けることがなく、常に良
好な燃焼が行え確実なヒ−トバックを実現するものであ
る。
面に示された一実施例をもとに説明する。1はアルミダ
イキャストから成る横椀状の気化器で、正面は燃料噴射
ノズル2及び一次空気の噴出口3を備えた蓋体4で閉塞
され、底部に仕切壁5で2つに仕切られた混合ガスの流
出口6を形成している。
る内面を、該燃料噴射ノズル2に対して垂直に形成し垂
直気化面7とすると共に、燃油が吹き付けられる部分は
該燃油の均一な拡散を計る為に平坦面8とし、更にこの
平坦面8の周囲には長さの異なる複数個のビ−ド9を水
平方向で且つそれぞれ平行に複数段配置して、流下する
燃油の蛇行路10を形成しているものである。
射ノズル2の噴射孔11が左右に1つずつ形成されてい
るので、これに対向して垂直気化面7上の左右にそれぞ
れ1つずつ設けられているものである。
ズヒ−タから成る加熱用ヒ−タで、垂直気化面7上方か
ら燃料噴射ノズル2側に突出し、該垂直気化面7の上方
空間を覆う上側壁13と、垂直気化面7下方から稍突出
し流出口6を形成する下側壁14とに鋳込まれているも
のである。
られた平面から見て台形の案内壁で、気化器1内で形成
される気化ガスと燃焼用一次空気による混合ガスを、底
部の2つの流出口6にスム−ズに分割して案内するもの
である。
イキャスト製の混合室で、流出口6に連通し混合ガスの
整流を行うように1段下方に凹ませて大容量とした整流
室17と、該整流室17に連通し先細状に区画成形され
間に下方に連通する二次空気室18を介する複数のガス
室19とで構成されている。
1の背面側に形成されたバ−ナ部で、前記ガス室19に
連通した細長で二次空気との接触面積を多くして完全燃
焼炎を得るように小さくした炎孔21を複数個列設した
炎孔部22と、二次空気室18と連通した小円形の二次
空気孔23を複数個列設した二次空気供給部24とを交
互に複数個横列させて構成している。
突出した縦長の吸熱フィンで、燃焼ガスとの接触面積を
多くしてヒ−トバック量を増大させる為に複数に分割形
成され、燃焼時には燃焼熱のヒ−トバックを気化熱とし
て利用し加熱用ヒ−タ12の省電力化を計るものであ
る。
部22が位置するように配設され、そしてこの吸熱フィ
ン25間の炎孔部22には他の炎孔21の約10倍の大
きさとなる2つの四角形から成る大炎孔26を形成し、
又各吸熱フィン25の突出端面には下端から上端へ抜け
る縦溝27をほぼ中央部に1本設け、大火力燃焼時には
大炎孔26に形成される火炎の広がりで、この縦溝27
にも火炎が入り込み吸熱面積が増大するように構成され
ているものである。
空気供給部24に形成された無孔部で、この部分の二次
空気孔23をなくして閉塞し二次空気の供給を防止し、
吸熱フィン25の冷却を阻止すると共に大炎孔26に形
成される火炎への悪影響を防止するものである。
に横方向R状の凸部を複数個連続して形成した凹凸面
で、吸熱面積を増大させると共に、燃焼熱の上昇力を制
御し十分なヒ−トバックを得るようにしているもので、
特にR形状であるから燃焼熱に乱流を起こさせることな
く、スム−ズにその上昇力のみを抑制することが出来る
ものである。
で、外周は空気室31を介してカバ−枠32で覆われて
いる。
出口3と空気室31に連通し、噴出口3には燃焼用の一
次空気を供給し、空気室31には気化器1側方を通り混
合室16下方からバ−ナ部20の二次空気供給部24へ
供給される二次空気及び、燃焼室30を冷却する空気を
供給するものである。
して燃油を供給する電磁ポンプ、37は遮熱板である。
する。今加熱用ヒ−タ12に通電し気化器1を所定温度
まで加熱すれば、これを適所に備えた温度センサ−(図
示せず)で検知し、燃焼ファン33及び電磁ポンプ35
を駆動させることで、気化器1には燃料噴射ノズル2か
ら燃油が、又噴出口3からは燃焼用の一次空気がそれぞ
れ供給される。
ら噴射された燃油は、垂直気化面7の平坦面8に衝突し
凹凸がないので均一に周囲に拡散するが、直ぐには落下
せず周囲のビ−ド9上を供給される一次空気の送風力も
あって蛇行路10に沿って順次移動し、十分な気化時間
となって気化が促進されると共に、ビ−ド9による凹凸
で供給される一次空気も乱流を起こし気化ガスとの混合
も十分に行われ、良好な混合ガスを得ることが出来るも
のである。
パクトな気化器1を得て、小型で強力な燃焼装置が得ら
れると共に、気化能力を低下させることなく常に十分な
混合ガスを形成することが出来るものである。
該垂直気化面7に衝突して跳ね返される一次空気と共
に、横椀状の気化器1内で加熱用ヒ−タ12を備えた上
下側壁13・14側に流れるが、この上下側壁13・1
4は加熱用ヒ−タ12によって十分加熱されているの
で、気化ガスの気化は更に促進されると共に、一次空気
も良好に加熱され、しかも気化器1は横椀状で気化ガス
と一次空気とは直ぐには流出せず、ある程度気化器1内
にとどまり十分混合した後、流出口6から流出されるも
のである。
は、混合室16に流入しここで一旦整流された後、複数
のガス室19に分かれてバ−ナ部20に供給され、更に
炎孔部22で細かく分割されて複数の炎孔21から放出
し、そして空気室31を介して混合室16下方を通り二
次空気供給部24から供給される二次空気と共に、適宜
の点火手段(図示せず)によって点火されることで、燃
焼室30内で良好な燃焼が行われるものである。
部22の大炎孔26が多量の混合ガスの供給を受けて他
の炎孔21に比べて大火炎で燃焼し、図3に示す吸熱フ
ィン25間のみにヒ−トバック専用の火炎が形成される
小火力燃焼時でも、ある程度良好なヒ−トバック量を得
ることが出来るものであり、更に図4示す如く大火力燃
焼時には、大炎孔26に形成される火炎の広がりによっ
て、隣接する吸熱フィン25の縦溝27内に両側から火
炎が入り込み、この縦溝27内を下端から上端にかけて
燃焼熱が通過することで、実質的に吸熱面積が増大した
こととなり、気化量が増える大火力燃焼時でも十分なヒ
−トバック量を得て良好な燃焼が行えるものである。
要でない小火力時には、通常のヒ−トバックが行われ多
すぎることによる気化器1の溶解を防止出来、多量のヒ
−トバック量が必要な大火力時には、火炎の広がりと縦
溝27を利用して自然にヒ−トバック量を増大すること
が出来、即ち火力に応じて自動的に吸熱面積を増減出
来、常に最適な気化熱で良好な気化が行え良好な燃焼が
維持されるものであり、勿論、燃焼開始後は加熱用ヒ−
タ12に通電する必要もなく確実に省電力化を計ること
が出来るものである。
供給部24の無孔部28と対向しているので、二次空気
の吹き出しで下方から冷却される心配もなく、又吸熱フ
ィン25にぶつかった二次空気が大炎孔26に形成され
ているヒ−トバック専用火炎に吹き付けて、異常燃焼の
原因になるような不具合はなく、燃焼時は良好なヒ−ト
バックを確実に維持することが出来るものである。しか
も、大火力燃焼時上記した縦溝27への火炎の入り込み
を二次空気で邪魔されることも防止しているものであ
る。
する給湯用熱交換器(図示せず)等を設置すれば、燃焼
音も小さく応答性が良い良好な給湯を得ることが出来る
ものである。
え底部には混合ガスの流出口を有した気化器と、該気化
器下部で流出口と連通した混合室と、該混合室上部で気
化器背面側に備えられたバーナ部とで構成されたものに
於いて、前記気化器背面にはバーナ部上に突出した縦長
の吸熱フィンを複数個形成し、更にこの各吸熱フィン間
にはバーナ部の炎孔部を位置させると共に、該吸熱フィ
ンと対向する二次空気供給部は二次空気孔のない無孔部
とし、更にこの無孔部と対向する各吸熱フィンには下端
から上端に抜ける縦溝を設けたものであるから、燃焼時
吸熱フィンが二次空気の影響を受けて、冷却されたり異
常燃焼でヒートバック量が低下することを確実に防止出
来、常に十分なヒートバック量を維持し良好な燃焼が行
えるものであり、又特に大火力時二次空気の影響を受け
ることなく、炎孔部に形成される火炎は縦溝まで広が
り、吸熱フィン間だけでなく、各縦溝内を流通して吸熱
量を増大させ、十分なヒートバック量を得ることが出来
るものである。
の断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】加熱用ヒータを備え底部には混合ガスの流
出口を有した気化器と、該気化器下部で流出口と連通し
た混合室と、該混合室上部で気化器背面側に備えられた
バーナ部とで構成されたものに於いて、前記気化器背面
にはバーナ部上に突出した縦長の吸熱フィンを複数個形
成し、更にこの各吸熱フィン間にはバーナ部の炎孔部を
位置させると共に、該吸熱フィンと対向する二次空気供
給部は二次空気孔のない無孔部とし、更にこの無孔部と
対向する各吸熱フィンには下端から上端に抜ける縦溝を
設けた事を特徴とする気化式石油燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07294915A JP3101554B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 気化式石油燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07294915A JP3101554B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 気化式石油燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112832A JPH09112832A (ja) | 1997-05-02 |
JP3101554B2 true JP3101554B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=17813906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07294915A Expired - Fee Related JP3101554B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 気化式石油燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3101554B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014159692A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Toyota Home Kk | セキュリティシステム |
-
1995
- 1995-10-17 JP JP07294915A patent/JP3101554B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014159692A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Toyota Home Kk | セキュリティシステム |
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JPH09112832A (ja) | 1997-05-02 |
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