JP3210229B2 - 気化式石油燃焼装置 - Google Patents
気化式石油燃焼装置Info
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Description
部を構成する加熱用ヒ−タを備えた気化式の石油燃焼装
置に関するものである。
ば特公昭59−50009号公報に開示されている如
く、加熱用ヒ−タを備えた気化器で、気化ガスと燃焼空
気との予混合ガスを形成し、更に混合室内でこの混合を
促進させた後、バ−ナ部で周囲から二次空気の供給を受
けながら良好な燃焼を行わせるものであった。
のでは、炎孔部の炎孔が細長いスリット状で、中央部を
残し左右対称位置に形成されているので、炎孔部は残部
が少ないことから強度的に弱く長期間の燃焼で焼損する
危険があり、又炎孔が対向していることから特に大火力
燃焼で大きな火炎が形成されると、途中で火炎が干渉し
合い良好な燃焼炎が形成されないと言う不具合を有し、
更に火炎形成が炎孔部上面であり二次空気は外周部から
供給されるので、スム−ズで良好な混合が行われず、完
全燃焼が得られないと言う問題点も有するものであっ
た。
目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、加熱用ヒ
−タを備えた気化器で、気化ガスと燃焼空気との予混合
ガスを形成し、これを混合室を介してバ−ナ部で燃焼さ
せるものに於いて、前記バ−ナ部は交互に備えられた複
数の炎孔部と二次空気供給部とで構成され、更に炎孔部
を凸状に形成すると共に、頂部にはほぼ中央部から側壁
まで延設された細長逆L字状の炎孔を長手方向に沿って
左右交互に形成し、更に炎孔部両側壁には上記炎孔と対
向する上部を、該炎孔とは反対の斜め上方に向かって屈
曲させた保炎ガイドを備えたものである。
右交互に形成されていることから、左右交互に形成され
て残部も十分確保されることとなり、強度的に強く長期
間の燃焼でも焼損する心配はないものであり、又大火力
燃焼で火炎が大きくなっても交互であるから、干渉する
こともなく常に良好な燃焼炎を形成出来るものである。
を介して複数個形成され、炎孔26は二次空気供給部2
5が位置する側壁面にまで延設されており、又この側壁
面には炎孔26と対向する上部を斜め上方に向かって屈
曲させた保炎ガイド29が備えられているので、火炎の
広がりが抑制されると共に二次空気の供給がスム−ズに
行われ、常に良好な燃焼である完全燃焼を得ることが出
来るものである。
面に示された一実施例をもとに説明する。1はアルミダ
イキャストから成る横椀状の気化器で、正面は燃料噴射
ノズル2及び一次空気の噴出口3を備えた蓋体4で閉塞
され、底部に仕切壁5で2つに仕切られた混合ガスの流
出口6を形成している。
る内面を、該燃料噴射ノズル2に対して垂直に形成し垂
直気化面7とすると共に、燃油が吹き付けられる部分は
該燃油の均一な拡散を計る為に平坦面8とし、更にこの
平坦面8の周囲には長さの異なる複数個のビ−ド9を水
平方向で且つそれぞれ平行に複数段配置して、流下する
燃油の蛇行路10を形成しているものである。
射ノズル2の噴射孔11が左右に1つずつ形成されてい
るので、これに対向して垂直気化面7上の左右にそれぞ
れ1つずつ設けられている。
ズヒ−タから成る加熱用ヒ−タで、垂直気化面7上方か
ら燃料噴射ノズル2側に突出し、該垂直気化面7の上方
空間を覆う上側壁13と、垂直気化面7下方から稍突出
し流出口6を形成する下側壁14とに鋳込まれているも
のである。
られた平面から見て台形の案内壁で、気化器1内で形成
される気化ガスと燃焼用一次空気による混合ガスを、底
部の2つの流出口6にスム−ズに分割して案内するもの
である。
イキャスト製の混合室で、流出口6に連通し混合ガスの
整流を行うように1段下方に凹ませて大容量とした整流
室17と、該整流室17に連通し先細状に区画成形され
間に下方に連通する二次空気室18を交互に有する複数
のガス室19とを一体成形して構成され、更に整流室1
7底部にはU字状のシ−ズヒ−タから成る補助ヒ−タ2
0が鋳込まれており、予熱時の一定時間のみ通電され混
合室16を予熱するものである。
布し微細凹凸の塗装面21を形成することで、混合ガス
の流通抵抗として該混合ガスの噴出速度を均一にすると
共に整流の促進を計るものである。
て備えられた整流板で、一枚板に切欠部と屈曲片とを交
互に形成して構成され、ガス室19入口面積の約1/6
を上方から閉塞することによって、ガス室19への送風
力を抑制して火炎の片寄りを防止して、全体的に均一な
火炎を形成するようにしているものである。
気室18上で気化器1の背面側に形成されたバ−ナ部
で、前記ガス室19上に固定される凸状の炎孔部24
と、該炎孔部24間隔で二次空気室18と連通した二次
空気供給部25とで構成され、炎孔部24頂部にはほぼ
中央部から側壁まで延設された細長逆L字状の炎孔26
が、長手方向に沿って左右交互に形成され、更に二次空
気供給部25底部には二次空気室18と連通する二次空
気孔27を、炎孔部24のフランジ部28に形成した小
孔を重合して形成しているものである。
イドで、炎孔26と対向する上部を該炎孔26とは反対
側の斜め上方に向かって屈曲させ、炎孔26に形成され
る火炎の広がりを抑制すると共に下方から供給される二
次空気の案内を行うものである。
整流アミで、線径0.29mmの線材を36メッシュに
編み上げて構成され、炎孔26から噴出する混合ガスの
最後の整流を行うものである。
突出した縦長の吸熱フィンで、燃焼ガスとの接触面積を
多くしてヒ−トバック量を増大させる為に複数に分割形
成され、燃焼時には燃焼熱のヒ−トバックを気化熱とし
て利用し加熱用ヒ−タ12の省電力化を計るものであ
り、上端はバ−ナ部23側に向かって下り傾斜した傾斜
部32とし、上昇してくる燃焼熱の抜けを良くしている
ものである。
部24が位置するように配設され、そしてこの吸熱フィ
ン31間の炎孔部24には他の炎孔26の約10倍の大
きさとなる2つの四角形から成る大炎孔33を形成し、
又各吸熱フィン31の突出端面には下端から上端へ抜け
る縦溝34をほぼ中央部に1本設け、大火力燃焼時には
大炎孔33に形成される火炎の広がりで、この縦溝34
にも火炎が入り込み吸熱面積が増大するように構成され
ているものである。
字状の抑止板で、気化器1側から吸熱フィン31上約2
/3まで張り出して該吸熱フィン31間及び縦溝34上
を覆い、この間を上昇して来る燃焼熱の上昇力を抑制す
るものであり、又吸熱フィン31上方全体を覆うまで張
り出させた場合には、抑止板35自体にスリットや穴を
形成して抑制力を調節するようにしても良いものであ
る。
に横方向R状の凸部を複数個連続して形成した凹凸面
で、吸熱面積を増大させると共に、燃焼熱の上昇力を制
御し十分なヒ−トバックを得るようにしているもので、
特にR形状であるから燃焼熱に乱流を起こさせることな
く、スム−ズにその上昇力のみを抑制することが出来る
ものである。
で、外周は空気室38を介してカバ−枠39で覆われて
いる。
出口3と空気室38に連通し、噴出口3には燃焼用の一
次空気を供給し、空気室38には気化器1側方を通り混
合室16下方からバ−ナ部23の二次空気供給部25へ
供給される二次空気及び、燃焼室37を冷却する空気を
供給するものである。
して燃油を供給する電磁ポンプ、44は遮熱板である。
する。今加熱用ヒ−タ12に通電し気化器1を所定温度
まで加熱すれば、これを適所に備えた温度センサ−(図
示せず)で検知し、燃焼ファン40及び電磁ポンプ42
を駆動させることで、気化器1には燃料噴射ノズル2か
ら燃油が、又噴出口3からは燃焼用の一次空気がそれぞ
れ供給される。
ら噴射された燃油は、垂直気化面7の平坦面8に衝突し
凹凸がないので均一に周囲に拡散するが、直ぐには落下
せず周囲のビ−ド9上を供給される一次空気の送風力も
あって蛇行路10に沿って順次移動し、十分な気化時間
となって気化が促進されると共に、ビ−ド9による凹凸
で供給される一次空気も乱流を起こし気化ガスとの混合
も十分に行われ、良好な混合ガスを得ることが出来るも
のである。
パクトな気化器1を得て、小型で強力な燃焼装置が得ら
れると共に、気化能力を低下させることなく常に十分な
混合ガスを形成することが出来るものである。
該垂直気化面7に衝突して跳ね返される一次空気と共
に、横椀状の気化器1内で加熱用ヒ−タ12を備えた上
下側壁13・14側に流れるが、この上下側壁13・1
4は加熱用ヒ−タ12によって十分加熱されているの
で、気化ガスの気化は更に促進されると共に、一次空気
も良好に加熱され、しかも気化器1は横椀状で気化ガス
と一次空気とは直ぐには流出せず、ある程度気化器1内
にとどまり十分混合した後、流出口6から流出されるも
のである。
混合室16内に流入するが、該混合室16は上記気化器
1の予熱と同時に通電される補助ヒ−タ20によって一
定時間加熱され、高温の予熱状態が維持されているの
で、流入した混合ガスは液化することながないものであ
る。
進した後、直ぐに複数のガス室19に細かく分割して流
入し、内壁面の塗装面21による微細凹凸と先細形状と
によって、炎孔部24の炎孔26から噴出する混合ガス
の噴出速度は、長手方向に関係なく全体が均一となり、
又混合ガスは炎孔26から噴出される直前に整流アミ3
0を通過して最後に整流されて噴出し、適宜点火手段
(図示せず)で点火されれば燃焼が開始されるものであ
る。
24頂部に左右交互に設けられているので、残部が十分
確保され強度的に強く長期間の燃焼でも焼損する心配は
ないものであり、又大火力燃焼で火炎が大きくなったと
しても、成形される火炎は左右交互であり互いに干渉す
ることもなく良好な燃焼炎が得られるものである。
供給部25が形成されると共に、炎孔部24の側壁面ま
で炎孔26が延設されこれを保炎ガイド29が案内して
いるので、各炎孔26に形成される火炎の広がりは保炎
ガイド29が抑制し屈曲部分で火炎の案内も行い、又火
炎は二次空気供給部25上に張り出し、ここに下方の二
次空気孔27からの二次空気がスム−ズに且つ確実に供
給され、完全燃焼の良好な燃焼が行われるものである。
炎孔33に他より大きな火炎が形成され、多量の燃焼熱
が吸熱フィン31間を上昇することで、該吸熱フィン3
1を介して気化器1は十分なヒ−トバック量を得て、燃
焼開始後は加熱用ヒ−タ12に通電することなく、ヒ−
トバックで気化熱を得ることが出来確実に省電力化を計
れるものである。
する給湯用熱交換器(図示せず)等を設置すれば、燃焼
音も小さく応答性が良い良好な給湯を得ることが出来る
ものである。
えた気化器で、気化ガスと燃焼空気との予混合ガスを形
成し、これを混合室を介してバ−ナ部で燃焼させるもの
に於いて、前記バ−ナ部は交互に備えられた複数の炎孔
部と二次空気供給部とで構成され、更に炎孔部を凸状に
形成すると共に、頂部にはほぼ中央部から側壁まで延設
された細長逆L字状の炎孔を長手方向に沿って左右交互
に形成し、更に炎孔部両側壁には上記炎孔と対向する上
部を、該炎孔とは反対の斜め上方に向かって屈曲させた
保炎ガイドを備えたものであるから、炎孔部は残部を十
分に確保出来、長期間の燃焼でも焼損することなく安心
して使用出来るものであり、又火炎の干渉や広がりも確
実に防止されると共に、二次空気の供給もスム−ズに行
われ常に良好な火炎の形成で完全燃焼を得ることが出来
るものである。
の断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱用ヒ−タを備えた気化器で、気化ガ
スと燃焼空気との予混合ガスを形成し、これを混合室を
介してバ−ナ部で燃焼させるものに於いて、前記バ−ナ
部は交互に備えられた複数の炎孔部と二次空気供給部と
で構成され、更に炎孔部を凸状に形成すると共に、頂部
にはほぼ中央部から側壁まで延設された細長逆L字状の
炎孔を長手方向に沿って左右交互に形成し、更に炎孔部
両側壁には上記炎孔と対向する上部を、該炎孔とは反対
の斜め上方に向かって屈曲させた保炎ガイドを備えた事
を特徴とする気化式石油燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30207595A JP3210229B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 気化式石油燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30207595A JP3210229B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 気化式石油燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09119611A JPH09119611A (ja) | 1997-05-06 |
JP3210229B2 true JP3210229B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=17904624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30207595A Expired - Fee Related JP3210229B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 気化式石油燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3210229B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009186071A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Corona Corp | 気化式石油燃焼装置 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP30207595A patent/JP3210229B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009186071A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Corona Corp | 気化式石油燃焼装置 |
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JPH09119611A (ja) | 1997-05-06 |
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