JP2861524B2 - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱、暖房、乾燥等に用
いられる放射加熱型の触媒燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】灯油等の液体燃料や都市ガス等の気体燃
料を、空気と混合させた後に酸化反応用の触媒に接触さ
せ、その表面で無炎の触媒燃焼を行わしめるいわゆる予
混合型の触媒燃焼装置は、気体燃料用を中心に従来より
種々提案され、一部は実用化されている。
【0003】触媒燃焼において、空気と予混合された燃
料(たとえば、灯油)は触媒層において急激な酸化反応
を生じ、反応熱と共に二酸化炭素や水蒸気を発生する。
ここでの触媒反応は、初期には触媒層の上流側表面近傍
で集中して行われ、反応熱は触媒層からの放射によっ
て、前面に対向して配設される熱線透過体を経て前方に
供給され、加熱、暖房等の用途に供せられる。ところ
が、触媒層の上流側表面近傍だけが集中して、高温状態
で連続使用されると、この付近の触媒劣化が最も進み易
くなる。したがって、触媒燃焼装置の最大燃焼量は触媒
層上流側付近の触媒耐熱温度を基準に規制されてきた。
【0004】また、触媒燃焼装置の最小燃焼量について
も、弱燃焼時の触媒層上流側付近温度における触媒活性
すなわち、触媒層がどれくらいの低温活性を有するかと
いう限界温度を基準に規制されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、今後の好まし
い燃焼装置としてはTDR(燃焼装置における強燃焼時
と弱燃焼時との燃焼量の比率)をもっと大きくする必要
がある。その理由は、燃焼装置をある一定の大きさの部
屋だけで使用するわけではなく、ある時には小さな部屋
から大きな部屋に、またその反対に部屋移動させて使用
する場合も考えられるからである。さらに、時には少し
だけの暖房がほしい時もある。そのような時、従来の燃
焼装置では燃焼量があまり小さく絞れないので、燃焼装
置をオンオフ制御させながら使用してきた。しかし、着
火、消化にともなう多大な臭気発生が問題となってい
た。
【0006】触媒燃焼装置において、従来よりもTDR
を大きくするためには、上述した触媒層の耐熱寿命温度
と低温活性を有する限界温度を改善しなければならなか
った。しかし、触媒層の特性を飛躍的に向上させること
はなかなか困難なことである。
【0007】本発明は上記従来の問題点を触媒燃焼装置
の構造、制御面から見直し、長時間安定した暖房・加熱
効率を維持し、TDRの大きな触媒燃焼装置を可能にす
るためのものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料と空気の
混合室の下流に備えられた多数の連通孔を有する触媒層
と、前記触媒層の上流側表面近傍あるいは下流側表面近
傍に配置された可動式遮蔽板と、前記触媒層の上流側に
対向して配設された熱線透過体と、前記触媒層の下流側
に備えられた排気口とを有し、前記遮蔽板で触媒層の燃
焼面積を変化させることを特徴とするものである。触媒
燃焼装置、(2) 上記遮蔽板で、燃焼量が小さい時に
だけあるいは小さくなるにつれ徐々に触媒層を遮蔽し、
燃焼面積を減少させる触媒燃焼装置、である。
【0009】
【作用】本発明は上記手段により、触媒層の上流側表面
近傍あるいは下流側表面近傍に遮蔽板を配置して燃焼面
積を変化させることにより燃焼量を制御しているので、
従来のように燃焼面の温度を低下させることなく燃焼量
を制御できる。
【0010】特に、燃焼量が小さい時にだけあるいは小
さくなるにつれ徐々に触媒層表面を遮蔽することで触媒
層への予混合気供給がストップされ、触媒燃焼をしてい
る面積は小さくなる。その結果、燃焼量が小さくなると
ともに燃焼面積も狭くなっているので、単位面積当りの
熱負荷低減を小さくでき、触媒層の温度低下を防ぐこと
ができる。すなわち、触媒層の低温活性が従来と同じレ
ベルであっても、弱燃焼時における触媒層の燃焼面積を
小さくすることで触媒層の温度を高温に維持でき、燃焼
特性は従来装置に比べて大幅に向上させることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1に本発明の触媒燃焼装置の全体構成を
示す縦断面図、図2に正面図を示す。1は燃料タンク、
2は燃料用ポンプ、3は一次空気送風用のファン、4は
混合室で、混合室4の出口には補助炎口5が備えられて
おり、補助炎口5の近傍には点火電極6が配設されてい
る。補助炎口5の上方には多数の連通孔7aを穿設した
ハニカム状セラミックス平板にPt/Pdの活性成分を
担持させた触媒層7が直立して備えられ、その上流側表
面近傍に触媒層7への予混合気供給を妨害するための遮
蔽板8が配置され、さらに前面に対向して熱線透過体9
が配置されている。遮蔽板8には駆動モータ10が装着
され、制御部11は燃料用ポンプ2、駆動モータ10と
接続されている。
【0012】次に動作について詳述する。燃料用ポンプ
2から供給された燃料(灯油)とファン3から供給され
た空気は、混合室4内で気化されると共に充分予混合さ
れて上部の補助炎口5に送られる。点火時にはまず補助
炎口5において点火電極6によって点火され、ここで火
炎燃焼を開始する。高温の排ガスは上部へ流れ、触媒層
7を昇温させる。所定時間燃焼させて触媒層7が充分な
温度に昇温した時点で、一旦燃料供給を停止し、補助炎
口5の火炎を消滅させてから再度燃料の供給を開始す
る。この時、混合室4を出た予混合気は上方に直立する
触媒層7に至るが、ここは充分昇温されているから、主
に上流側(前面)表面で触媒燃焼を生じつつ、連通孔7
aを経て下流側(後面)、排気口12へと流れる。また
触媒層7の上流側表面で生じた反応熱は、熱線透過体9
を一部は透過して、また一部は熱線透過体9を加熱する
ことによってここからの二次放射としてそれぞれ前面に
放散され、加熱や暖房等に供せられる。
【0013】定常燃焼状態における強燃焼時には、遮蔽
板8は触媒層7への予混合気供給を妨げることがないよ
うに、触媒層7の両サイドに配置されているが、弱燃焼
時あるいは弱燃焼になるにつれ徐々に駆動モータ10で
遮蔽板8を動作させ、触媒層7を遮蔽し、燃焼面積を減
少させる。そのための信号は燃料用ポンプ2から燃焼量
の情報として得、制御部11から駆動モータ10に指令
を与える。
【0014】(実施例)シリカ・アルミナ・チタニアを
主成分とする厚み10mmのハニカム状セラミックス(15
5□mm、400セル/inch2、リフ゛厚0.15mm)にBaO・A
23・CeO 2粉末(比表面積120m2/g)100
0g、アルミナ含有率10wt%のウォッシュコートバ
インダー 100g、硝酸アルミニウム9水塩 85
g、水 1300gおよびジニトロジアンミン白金水溶
液とジニトロジアンミンパラジウム水溶液をそれぞれP
t、Pd換算で5g、4g加えてなるウォッシュコート
スラリーでそれぞれ55g被覆し、触媒燃焼用触媒とし
た。
【0015】次に上記触媒を使用し、図1に示されるよ
うな燃焼装置を組み立て、触媒面150□mmの部分で灯
油触媒燃焼を行い、燃焼特性(HC、CO)を測定評価
した。ここで、触媒層最高温度が500℃以下になる燃
焼条件からは遮蔽板を可動させ、燃焼面積を最大1/2
まで減少させ、特性評価試験を行った。
【0016】比較例として、実施例と同じ触媒を、遮蔽
板が未装着の装置で、燃焼させ、特性評価試験を行っ
た。
【0017】図3、4に実施例と比較例の燃焼特性試験
結果を横軸空気過剰率、縦軸予混合気速度とし、HC/
CO2特性が1×10-4以下となる領域で表した。燃焼
特性のCO/CO2特性はHC/CO2特性に比べ、広い
領域で良好であったので、試験結果を示すことは省略し
た。
【0018】その結果、実施例では燃焼量の小さな空気
過剰率の大きな領域で特に燃焼特性が良好となった。た
とえば、比較例では燃焼量570kcal/h、空気過剰率2
の時、触媒層の最高温度が480℃であるのに対し、実
施例では燃焼面積を最大1/2まで減少させたので燃焼
量290kcal/h、空気過剰率2の時、触媒層の最高温度
が約480℃に達した。したがって、本発明による燃焼
装置のTDR(燃焼装置における強燃焼時と弱燃焼時と
の燃焼量の比率)は約10まで可能であった。また比較
例では約5であった。以上の結果は触媒の初期特性では
あるが、寿命試験後においても本発明装置は比較例に比
べ長期にわたって、TDRを大きく維持することができ
た。
【0019】ここでは、遮蔽板8を触媒層7の上流側表
面に配置した実施例について説明したが、下流側表面に
配置した装置ついても同様な効果が得られた。また、触
媒層7の遮蔽の仕方は実施例では両サイドから行った
が、遮蔽の仕方を特別に限定するものではない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、長時間安定した暖房・
加熱効率を維持し、TDRの大きな触媒燃焼装置の提供
を可能にするためのものである。長時間安定した暖房・
加熱効率を維持し、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す触媒燃焼装置の全体構
成を示す縦断面図(図では遮蔽板が触媒層の上流側表面
に装着され、弱燃焼時の状態を示す)である。
【図2】本発明の一実施例を示す触媒燃焼装置の全体を
示す正面図(図では遮蔽板が触媒層の上流側表面に装着
され、弱燃焼時の状態を示す)である。
【図3】本発明の触媒燃焼装置について燃焼特性(HC
/CO2)を測定した結果を示す図である。
【図4】従来の触媒燃焼装置について燃焼特性(HC/
CO2)を測定した結果を示す図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 燃料用ポンプ 3 送風用ファン 4 混合室 5 補助炎口 6 点火電極 7 触媒層 7a 連通孔 8 遮蔽板 9 熱線透過体 10 駆動モータ 11 制御部 12 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−55409(JP,A) 実開 昭61−170812(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23D 11/40 F23D 14/18 F23C 11/00 306 F23C 11/00 312

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料と空気の混合室の下流に備えられた多
    数の連通孔を有する触媒層と、前記触媒層の上流側表面
    近傍あるいは下流側表面近傍に配置された可動式遮蔽板
    と、前記触媒層の上流側に対向して配設された熱線透過
    体と、前記触媒層の下流側に備えられた排気口を具備
    し、前記遮蔽板で前記触媒層の燃焼面積を可変にしたこ
    とを特徴とする触媒燃焼装置。
  2. 【請求項2】遮蔽板で、燃焼量が小さい時にだけあるい
    は小さくなるにつれ徐々に触媒層を遮蔽し、燃焼面積を
    減少させることを特徴とする請求項1記載の触媒燃焼装
    置。
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