JPH0769817A - 殺微生物組成物及びその使用方法 - Google Patents

殺微生物組成物及びその使用方法

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JPH0769817A
JPH0769817A JP3098831A JP9883191A JPH0769817A JP H0769817 A JPH0769817 A JP H0769817A JP 3098831 A JP3098831 A JP 3098831A JP 9883191 A JP9883191 A JP 9883191A JP H0769817 A JPH0769817 A JP H0769817A
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    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/80Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,2

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】(a)少なくとも1種の4,5−ポリメチレン
−4−イソチアゾリン−3−オン若しくはその誘導体、
及び(b)少なくとも1種の2−ハロ−2−ハロメチル
グルタロニトリル、又は(c)イソチアゾール環に結合
する縮合環を含有しない、少なくとも1種のイソチアゾ
リン−3−オン誘導体、を含む組成物。 【効果】これらの組成物は、特にバクテリア及び真菌に
よって引き起こされる産業上の損傷を防ぐのに有用であ
る。また、ペンキなどの塗料、ラテックス、接着剤、革
製品、木材、金属加工液及び冷却水の保存に適用され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は産業用殺微生物剤(indust
rial biocides)として有用な組成物に関
する。
【0002】産業用殺微生物剤は、特にバクテリア及び
真菌によって引き起こされる産業上の損傷を防ぐのに有
用である。産業用殺微生物剤は、ペンキなどの塗料、ラ
テックス、接着剤、革製品、木材、金属加工液及び冷却
水の保存に適用される。
【0003】産業用殺微生物剤として使用できるある種
の化合物は、イソチアゾリノン構造を基本とする。有用
な殺菌性を有すると言われるイソチアゾリノン誘導体は
数多く開示されている。米国特許第3,761,488
号は、置換されていることもあるアルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキル基
若しくはアリール基が窒素原子に結合しており、4位及
び5位が置換されていないか、若しくは水素原子あるい
は低級アルキル基によって置換されているイソチアゾリ
ノン誘導体類を開示している。米国特許第4,165,
318号は、安定剤としての量のホルムアルデヒドを含
有する極性有機溶媒によるイソチアゾリン−3−オン溶
液を開示している。同様の化合物の安定化が米国特許第
4,067,878号にも特許請求されているが、そこ
では金属カチオンの亜硝酸塩若しくは硝酸塩を安定剤化
合物として用いている。英国特許明細書第2,087,
388号は、ポリメチレン鎖が3若しくは4炭素原子を
有する4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリン−3
−オン及びその誘導体を開示している。
【0004】さらに別の種類の化合物で産業用殺菌剤と
して使用できることが知られているものに2−ハロ−2
−ハロメチルグルタロニトリルがある。このような化合
物はとりわけ米国特許第3,833,731号に開示及
び特許請求されている。
【0005】上記の化合物類及び組成物類、及び同じ一
般分類に入る関連化合物類は、個々の化合物若しくは組
成物により異なる強度で一連のバクテリア及び/又は真
菌に対して有効である 。しかしながら、これらの化合
物の使用コストを下げるためには抗菌物質としての有効
性を改善することが求められる。
【0006】抗菌性を持つ2個以上の化合物を含有する
組成物が提唱されている。一般にこのような組成物は、
その中に存在する化合物の性質を合わせたものを示す。
一般にこのような組成物は、有用の抗バクテリア性を示
す1化合物を、有用な抗真菌性を示す別の1化合物と共
に含有する。
【0007】本発明者は今回、ある組成物が驚くほど有
用な抗微生物活性、特に抗バクテリア性を有することを
見い出した。
【0008】従って、本発明により下記の成分を含む組
成物が提供される: (a) 少なくとも1種の4,5−ポリメチレン−4−
イソチアゾリン−3−オン若しくはその誘導体、及び
(b) 少なくとも1種の2−ハロ−2−ハロメチルグ
ルタロニトリル、若しくは(c) イソチアゾール環に
結合する縮合環を含まない、少なくとも1種のイソチア
ゾリン−3−オン誘導体。
【0009】該組成物の成分(a)である4,5−ポリ
メチレン−4−イソチアゾリン−3−オン誘導体は通常
一般式(I)
【0010】
【0011】で示される化合物、若しくはその無機ある
いは有機酸若しくは塩基との塩あるいは錯体(comp
lex)であり、式中、R1及びR2は共に、3あるいは
4個の炭素原子を有するポリメチレン鎖、若しくは1な
いし4個の炭素原子を有する最低1個の低級アルキル基
で置換された3ないし4個の炭素原子を有するポリメチ
レン鎖を表わし;R3は水素原子、1ないし12個の炭
素原子を有する直鎖若しくは分枝アルキル基、1個以上
の水酸基で置換された1ないし3個の炭素原子を有する
直鎖若しくは分枝アルキル基、3ないし6個の炭素原子
を有するアルケニル基、又は式
【0012】
【0013】で示される置換基を表わし、式中nは0若
しくは1を示し;mは1若しくは2を示し;R4は水素
原子若しくは低級アルキル基を表わし;R5は水素原
子、低級アルキル基、ニトロ基、トリフルオロメチル基
若しくは好ましくは塩素原子、臭素原子あるいはヨウ素
原子であるハロゲン原子、3ないし6個の炭素原子を有
するシクロアルキル基、及び式
【0014】
【0015】で示される置換基を表わし、式中R6はハ
ロゲン原子、1ないし12個の炭素原子を有する直鎖あ
るいは分枝アルキル基、若しくは式
【0016】
【0017】で示される上記定義の置換基を表わす。
【0018】本発明の好ましい態様においては、4,5
−ポリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オンは一般
式(II)
【0019】
【0020】で表わすことができ、式中tは1若しくは
2を示し、R3は上で定義したものを示す。これらの化
合物は従って、4,5−トリメチレン若しくは4,5−
テトラメチレン−4−イソチアゾリン−3−オンの誘導
体である。
【0021】式(I)および(II)中のR3は、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、
オクチル基若しくはドデシル基等の直鎖若しくは分枝ア
ルキル基でもよい。
【0022】R3が1個以上の水酸基で置換されたアル
キル基を表わす場合、これには例えばヒドロキシメチル
基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル
基及び1,2−ジヒドロキシプロピル基が含まれる。
【0023】R3により表わされるアルケニル基の例と
しては、アリル基を挙げることができる。
【0024】R3が式
【0025】
【0026】の置換基を表わす場合、これは例えば、フ
ェニル基、クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニ
ル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基若しくは2,
4−ジクロロベンジル基でもよい。
【0027】R3が3ないし6個の炭素原子を有するシ
クロアルキル基を表わす場合、これは例えば、シクロプ
ロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基若しくは
シクロヘキシル基でもよい。
【0028】R3が式
【0029】
【0030】の置換基を表わす場合、それはカルバモイ
ル基、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモ
イル基、N−イソプロピルカルバモイル基、N−プロピ
ルカルバモイル基、N−フェニルカルバモイル基、N−
シクロヘキシルカルバモイル基、N−ブチルカルバモイ
ル基若しくはN−オクチルカルバモイル基でもよい。
【0031】最後に、式(I)の化合物が塩基と錯体を
形成する場合、R3はカチオンである。このカチオンは
2以上の原子価を持ってもよいが、特にはアルカリ金
属、アミン若しくは4級アンモニウムカチオン等の一価
カチオンである。
【0032】式(I)の化合物と無機若しくは有機酸で
形成される塩及び式(I)の化合物と塩基で形成される
錯体は通常水に溶け、このため水性溶液として用いるこ
とができる。
【0033】上記のR4によって表わされる低級アルキ
ル基という用語には、メチル基、エチル基、イソプロピ
ル基、ブチル基及びtert−ブチル基等の最大4個の
炭素原子を含む直鎖若しくは分枝アルキル鎖が含まれ
る。
【0034】本発明の組成物の成分(a)として使用し
てもよい化合物の具体的な例として2−メチル−4,5
−トリメチレンイソチアゾリン−3−オン(式II;式
中、tは1を示し、R3はメチル基を示す)、及び4,
5−トリメチレンイソチアゾリン−3−オン(式II;式
中、tは1を示し、R3は水素原子を示す)を挙げるこ
とができる。
【0035】本発明の組成物の成分(b)は少なくとも
1種の一般式
【0036】
【0037】の化合物であり、式中、Xはそれぞれ同一
若しくは異なっていてもよいハロゲン原子、特に塩素原
子若しくは臭素原子を示す。
【0038】好ましくは、両置換基Xは同一のハロゲン
原子であり、特に臭素原子である。例として、2−クロ
ロ−2−クロロメチルグルタロニトリル、及び特に2−
ブロモ−2−ブロモメチルグルタロニトリルを挙げるこ
とができる。
【0039】本組成物の成分(c)は一般式(III)
【0040】
【0041】で示されるイソチアゾリン−3−オンであ
り、式中、Yは水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
アラルキル基若しくはアリール基を示し;R7は水素原
子、ハロゲン原子若しくはアルキル基を示し;かつR8
は水素原子、ハロゲン原子若しくはアルキル基を示す。
【0042】Yがアルキル基を示す場合、それは好まし
くは1ないし18個の炭素原子、特に1ないし4個の炭
素原子を含むアルキル基、とりわけメチル基である。
【0043】Yがシクロアルキル基を示す場合、それは
好ましくは3ないし12個の炭素原子、特に3ないし8
個の炭素原子を含むシクロアルキル基、とりわけシクロ
ヘキシル基である。
【0044】Yがアリール基若しくはアラルキル基を示
す場合、それは好ましくは最大10個の炭素原子を含
む。該アリール基はそれ自身、ハロゲン原子、特に塩素
原子、若しくはメチル基及びメトキシ基等の最大4個の
炭素原子を含むアルキル基あるいはアルコキシ基等の置
換基を持ってもよい。
【0045】R7及び/又はR8がハロゲン原子を示す場
合、それは特に塩素若しくは臭素であり、R7及び/又
はR8がアルキル基を示す場合、それは特に1ないし4
個の炭素原子を含むアルキル基、とりわけメチル基であ
る。
【0046】この種類の化合物の中で特に重要なもの
は、Yが最大8個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝ア
ルキル基を表わし、R7及びR8が別個に水素原子若しく
は塩素原子を表わす化合物である。従って、本発明の組
成物の成分(c)として使用してもよい化合物の具体的
な例として、2−メチル−イソチアゾリン−3−オン
(式III;式中、Yがメチル基を示し、R7及びR8が両方
とも水素原子を示す)、5−クロロ−2−メチル−イソ
チアゾリ−3−オン(式III;式中、Yがメチル基を示
し、R7が塩素原子を示し、R8が水素原子を示す)及び
4,5−ジクロロ−2−メチル−イソチアゾリン−3−
オン(式III;式中、Yがメチル基を示し、R7及びR8
両方とも塩素原子を示す)を挙げることができる。この
ような化合物は、個々の化学的化合物として本発明の組
成物の成分(c)を表わしてもよいし、あるいは組み合
わせの形で存在してもよい。
【0047】本発明の特別の態様として、2−メチル−
4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン
及び2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタロニトリルを
含む組成物が提供される。
【0048】他の特に有用な組み合わせとして、2−メ
チルイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチ
ルイソチアゾリン−3−オン及び4,5−ジクロロ−2
−メチル−イソチアゾリン−3−オンのうちの最低1個
と共に2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチ
アゾリン−3−オンを含むものが見い出されている。多
様なタイプの適用に際しては、式(I)若しくは式(II
I)で表わされるイソチアゾリン−3−オンを、特に水若
しくは、アルコール類等の極性有機溶媒を用いた溶液に
処方することが必要あるいは便利なことが多い。このよ
うな処方は、比較的早期に使用すれば抗微生物剤として
のイソチアゾリン−3−オンの安定性と効用に何の影響
も及ぼさないが、該処方溶液を特に高温で長期保存する
と、イソチアゾリン−3−オンの化学分解が起き、従っ
て殺菌効果の減少を招く可能性がある。それゆえに、金
属の亜硝酸塩若しくは硝酸塩を組み込むことにより、こ
のような処方を安定化させるのが一般的である。また、
そのような化合物をホルムアルデヒド若しくはホルムア
ルデヒドを放出する化合物の存在により安定化させるこ
ともできる。
【0049】式(I)及び(III)で表わされるような上
記構造のイソチアゾリン−3−オンが水性溶液で用いら
れる場合、その溶解性は塩酸、硫酸、琥珀酸及びクエン
酸等の、強い有機酸及び/又は無機酸との塩を形成する
ことにより改善することができる。
【0050】該組成物の成分の相対比は変化させてもよ
く、有用な特性を持つ組成物は成分(a)を、若しくは
成分(b)あるいは成分(c)を1重量部以上含み、そ
れに対応して成分(b)、成分(c)を若しくは成分
(a)を最大2000重量部の割合で含むものとして得
られる。好ましい特性は成分(a),(b)若しくは
(c)として使用される化合物類及び該混合物が用いら
れる特定の系に依存する。一般に、成分(a)及び
(b)を含む組成物は、重量比で成分(a)1重量部に
対して成分(b)を最低20重量部の割合で、特に成分
(a)1重量部に対して成分(b)を最低100重量部
の割合で含む。通常、成分(a)及び(b)を含有する
組成物は成分(a)1重量部に対して成分(b)を80
0重量部以下の割合で含む。特に有用な効果は、重量比
で成分(a)1重量部に対して成分(b)を600重量
部以下の割合で含む組成物について得られている。
【0051】一般に成分(a)及び(c)含む組成物
は、重量比で一方の成分が最低1重量部の割合に対して
他方の成分を100重量部以下の割合で含む。
【0052】成分(a)及び(c)を含む特に好ましい
組成物は、成分(a)対成分(c)の比率が1:10な
いし10:1、好ましくは、1:5ないし5:1、例え
ば1:1である。
【0053】本発明の組成物は抗微生物活性を有する。
本発明者は、本発明の組成物がバクテリア及び真菌の両
方に対して活性を持ち、特にバクテリアに対して活性を
持つことを見出している。さらに、本発明の組成物は該
組成物の全成分についての分別阻害濃度(FIC)(f
ractional inhibitory conc
entration)の総計が1未満となるものであ
り、好ましい組成物においては0.9未満である。特に
好ましい組成物は成分(a)及び(b)を含み、該組成
物の全成分に対するFICの総計が0.7以下となる組
成物である。FICは個々の成分の最小阻害濃度に対す
るその成分の濃度の比率を表わす。共同作用の程度はF
ICの総計が1よりいくら小さいかを表わす量によって
示されるため、組成物の全成分に対するFICの総計値
が1未満であれば、該組成物は共同作用的であると認め
られる。本発明者は、本発明のいくつかの組成物でFI
Cの総計が0.7未満となることを見出している。
【0054】成分(a)及び(c)を含む組成物の場
合、FICの総計が0.6未満となる組成物が特に好ま
しい。
【0055】本発明の組成物は抗微生物性を有し、産業
用殺微生物剤としての使用に適している。それらは湿っ
た状態での良好な保存を示し、このため切断用液体の防
腐剤として使用でき、また冷却水にも適用できる。それ
らは製紙用溶液にも使用できる。さらに、該組成物は染
料及び印刷インク等の着色に用いられる産業上重要な処
方物、特に水をベースにした処方物の保存に使用でき
る。それらはまた農薬産業において液状除草剤及び液状
殺虫剤(pesticide)等の処方物の保存に使用
できる。
【0056】本発明の組成物のさらに別の重要な適用に
は、ディーゼル油等の炭化水素液中での使用が含まれ
る。それらはまた、微生物による損傷を阻害するために
接着剤中に組み込むこともできる。
【0057】木材及び革製品の保存も、該組成物の他の
重要な適用である。
【0058】ペンキ、特に水をベースにするラテックス
における本発明の組成物の使用は特に重要である。
【0059】本発明の組成物の特に好ましい使用は、ポ
リビニルアクリレート、特にアクリルラテックス、とり
わけpHが7以上のアクリルラテックス、及びとりわけ
アンモニア若しくはアミンを含むアクリルラテックスの
保存である。
【0060】本発明の組成物の成分(a)及び成分
(b)である物質は多くの極性溶媒に溶解するが、その
溶解性は該組成物中に存在する個々の化合物の性質に依
存する。もっとも、該化合物の多くは水、アルコール、
エーテル、ケトン及び他の極性溶媒若しくはそれらの混
合物に溶ける。
【0061】本発明の組成物は単独で抗微生物剤として
使用してもよいが、適当なキャリアーの中に加えるか若
しくはキャリアー上に塗布するかして使用してもよい。
【0062】このように、本発明の別の一面として、キ
ャリアー及び、本発明の成分(a)及び成分(b)若し
くは成分(c)を含む有効量の組成物を含む抗微生物組
成物が提供される。
【0063】キャリアーは通常、抗微生物活性があると
しても極くわずかしか示さず、微生物は、特にバクテリ
アの成育を受けやすい物質であってもよく、若しくはそ
れを含んでもよい。キャリアーは好ましくは液体媒質で
あり、殺微生物組成物は液体キャリアー中の成分(a)
及び(b)の組成物の溶液、懸濁液若しくはエマルジョ
ンでもよい。キャリアーは成分(a)、(b)及び
(c)の1個あるいは全てが溶解する水でもよく、若し
くは成分(a),(b)及び(c)の最低1個、好まし
くは全てが溶解する、酢酸、N,N−ジメチル−ホルム
アミド、プロピレングリコール、ジメチルスルフォキシ
ド若しくはN−メチル−2−ピロリドン等の液体でもよ
い。あるいは、一方が成分(a),(b)及び(c)に
対する溶媒であり他方が全成分の非溶媒である、液体の
混合物を用いてもよく、このような混合物を用いると該
組成物は、非溶媒に分散する該溶媒による成分(a),
(b)及び(c)の溶液のエマルジョン若しくは小滴を
通常含む。懸濁液若しくはエマルジョンを用いる場合、
非連続層を懸濁液若しくはエマルジョンとして維持する
のに有効な界面活性剤を含むと都合がよい。殺微生物組
成物における使用が知られているいずれの界面活性剤
を、例えば脂肪アルコールのアルキレンオキサイド付加
物、アルキルフェノール及びエチレンジアミン等のアミ
ンなどの系の中に使用してもよい。
【0064】本発明の組成物を使用する際に成分(a)
及び成分(b)若しくは成分(c)を同時に加えるとよ
いが、場合によっては成分(a)及び成分(b)若しく
は成分(c)を逐次加えることが有益であるかもしれな
い。
【0065】殺微生物組成物中に存在する該組成物の量
は抗微生物作用を示すにちょうど十分なだけでもよく、
あるいはそれよりもかなり多い割合でもよい。該殺微生
物組成物は抗微生物物質として用いるために後で希釈さ
れる濃縮溶液として提供されてもよいことが認められよ
う。該殺微生物組成物をより高濃度に濃縮することが、
例えばそのバルク輸送の際に有用である。従って、該殺
微生物組成物中に存在する成分(a)及び成分(b)若
しくは成分(c)の組成物の量は通常該殺微生物組成物
に対して重量比で0.0001%から最大30%の範囲
である。
【0066】本発明の組成物は抗バクテリア活性を提供
することにおいて特に有効である。従って、該組成物は
多様な媒体に、微生物の成育を阻害するための処理を施
すのに用いることができる。
【0067】本発明のさらに別の一面として、先に定義
した成分(a)及び(b)若しくは(c)の組成物を含
む媒体を処理することを含む、媒体上若しくは媒体中の
微生物の成育を阻害する方法を提供する。
【0068】該組成物は微生物が成育し問題を起こすよ
うな状況下で使用することができる。微生物が問題を起
こす系には、冷却水、製紙用溶液(paper mil
lliquors)、金属加工液(metal wor
king fluids)、地質学的穴あけ用潤滑剤
(geological drilling lubr
icants)、ポリマーエマルジョン、及びペンキ、
ニス、ラッカー等の表面コーティング用組成物等の、特
に水性の、液体系及び木材及び革製品等の固体物質も入
る。本発明の組成物は抗微生物作用を提供するためにこ
のような物質中に入れることができる。該組成物の量は
通常、それが加えられる系に対して重量比で0.000
1ないし最大10%、好ましくは0.001ないし最大
5%、特に0.002ないし1%の範囲である。多くの
場合、微生物阻害は該組成物が重量比で0.005%な
いし0.1%の時に得られた。
【0069】本発明の組成物の成分(a)及び(b)又
は(c)は単独の抗微生物化合物であってもよく、ある
いは抗微生物性を持つ別の化合物とともに用いてもよ
い。該組成物は成分(a)である2個以上の化合物を、
成分(b)若しくは成分(c)のいずれかである1個以
上の化合物とともに含有してもよい。あるいは、本発明
の成分(a)及び(b)若しくは(c)の組成物を1個
以上の既知の抗微生物化合物とともに使用してもよい。
抗微生物化合物の混合物を使用することにより、その成
分よりも幅広い抗菌スペクトルを持ち、それゆえにより
一般的な有効性を有する組成物を提供することができ
る。既知の抗微生物剤は、抗バクテリア、抗真菌、抗藻
若しくは他の抗微生物特性を持つものでもよい。本発明
の組成物の他の抗微生物化合物との混合物は通常、全抗
微生物活性を有する化合物に対して重量比で1ないし9
9%、特に40ないし60%の成分(a)及び(b)若
しくは(c)の組成物を含む。
【0070】本発明の組成物とともに使用してもよい既
知の抗微生物化合物の例としては、塩化ジエチルドデシ
ルベンジルアンモニウム、塩化ジメチルオクタデシル−
(ジメチルベンジル)アンモニウム、塩化ジメチルジド
デシルアンモニウム、塩化ジメチルジドデシルアンモニ
ウム、塩化トリメチル−テトラデシルアンモニウム、塩
化ベンジルジメチル(C12−C18アルキル)アンモニウ
ム、塩化ジクロロベンジルジメチルドデシルアンモニウ
ム、塩化ヘキサデシルピリジニウム、臭化ヘキサデシル
ピリジニウム、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ドデシルピリジニウム、二硫酸ドデシルピリジ
ニウム、塩化ベンジルドデシル−ビス(ベータ−ヒドロ
キシエチル)アンモニウム、塩化ドデシルベンジルトリ
メチルアンモニウム、塩化ベンジルジメチル(C12−C
18アルキル)アンモニウム、エチル硫酸ドデシルジメチ
ルエチルアンモニウム、塩化ドデシルジメチル−(1−
ナフチルメチル)アンモニウム、塩化ヘキサデシルジメ
チルベンジルアンモニウム、塩化ドデシルジメチルベン
ジルアンモニウム及び塩化1−(3−クロロアリル)−
3,5,7−トリアザ−1−アゾニア−アダマンタン等
の4級アンモニウム化合物;1,3−ビス(ヒドロキシ
メチル)−5,5−ジメチルヒダントイン、ビス(ヒド
ロキシメチル)ウレア、テトラキス(ヒドロキシメチ
ル)アセチレンジウレア、1−(ヒドロキシメチル)−
5,5−ジメチルヒダントイン及びイミダゾリジニルウ
レア等の尿素誘導体;1,3−ビス(2−エチルヘキシ
ル)−5−メチル−5−アミノヘキサヒドロピリミジ
ン、ヘキサメチレンテトラアミン、1,3−ビス(4−
アミノフェノキシ)プロパン、及び2−[(ヒドロキシ
メチル)−アミノ]エタノール等のアミノ化合物;1−
[2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(2−プロ
ペニルオキシ)エチル]−1H−イミダゾール、2−
(メトキシカルボニルアミノ)−ベンズイミダゾール等
のイミダゾール誘導体;2,4,5,6−テトラクロロ
イソフタロジニトリル等のニトリル化合物;メチレンビ
スチオシアネート等のチオシアネート誘導体;トリブチ
ルチン−オキシド、クロライド、ナフトエート、ベンゾ
エート若しくは2−ヒドロキシベンゾエート等のスズ化
合物若しくは複合体;2−(チオシアノメチルチオ)−
ベンズチアゾール、メルカプトベンズチアゾール等のチ
アゾール誘導体;トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメ
タン、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、
2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール等
のニトロ化合物;グルタルアルデヒド(ペンタンジオー
ル)、p−クロロフェニル−3−ヨードプロパルギルホ
ルムアルデヒド、グリオキサール等のアルデヒド及びそ
の誘導体;クロルアセトアミド、N,N−ビス(ヒドロ
キシメチル)クロルアセトアミド;N−ヒドロキシメチ
ル−クロルアセトアミド、ジチオ−2,2−ビス(ベン
ズメチルアミド)等のアミド;ポリヘキサメチレンビグ
アニド、1,6−ヘキサメチレン−ビス[5−(4−ク
ロロフェニル)ビグアニド]等のグアニジン誘導体;
3,5−ジメチルテトラヒドロ−1,3,5−2H−チ
オジアジン−2−チオン等のチオン;ヘキサヒドロトリ
アジン、1,3,5−トリ(ヒドロキシエチル)−1,
3,5−ヘキサヒドロトリアジン等のトリアジン誘導
体;オキザロリジン及びビス−オキザロリジン等のその
誘導体;フラン及び2,5−ジヒドロ−2,5−ジアル
コキシ−2,5−ジアルキルフラン等の誘導体;ソルビ
ン酸とその塩、4−ヒドロキシ安息香酸とその塩及びエ
ステル等のカルボン酸とその塩及びエステル;フェノー
ル及び5−クロロ−2−(2,4−ジクロロ−フェノキ
シ)フェノール、チオ−ビス(4−クロロフェノー
ル)、2−フェニルフェノール等の誘導体;ジョードメ
チル−パラトリルスルホン、2,3,5,6−テトラク
ロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、ヘキサクロ
ロジメチルスルホン等のスルホン誘導体を挙げることが
できる。
【0071】本発明の別の面を以下の実施例に述べる。
【0072】以下の実施例では、本発明の組成物をその
抗微生物性について評価した。評価は一貫して無菌条件
下で行なった。
【0073】以下の微生物学的評価において、バクテリ
ア及び真菌に対する抗菌活性を種々の組成物で試験し
た。使用したバクテリアはエシェリキア・コリ(Esc
herichia coli)であり、使用した真菌は
アスペルギルス・ニガー(Aspergillus n
iger)であった。
【0074】微生物学的評価 試験する物質、若しくは物質混合物の、必要な濃度が得
られるような量を栄養培地に加えた。該物質は0から個
々の物質の最小阻害濃度以上までの濃度になるように加
えた。該混合物において、異なる相対比と異なる総濃度
の混合物のマトリックスが得られるように、各物質の濃
度を規則的に変化させた。
【0075】バクテリアの成育阻害に及ぼす効果は、各
培地サンプルに約105細胞/cm3となるに十分な試験
バクテリアを接種して調べた。該混合物は30℃で48
時間インキュベートした。試験期間終了時において培地
に濁りがあれば、それは試験バクテリアの成育が起きて
いることを示した。濁りがなければ、成育が起きていな
いことを示した。結果を、そこから混合物の分別阻害濃
度の総計が決定できるようなイソボログラム(isob
ologram)を描くために使用した。
【0076】実施例1 上記の微生物学的評価をバクテリアである、エシェリキ
ア・コリ(Escherichia coli)を用い
て行なった。試験組成物は2−メチル−4,5−トリメ
チレン−4−イソチアゾリン−3−オン及び2−ブロモ
−2−ブロモメチルグルタロニトリルの混合物であっ
た。
【0077】0,110,221,332,444,5
55,665,777,888及び1000マイクログ
ラム/cm3のグルタロニトリル濃度及び0,0.2,
0.5,0.7,0.9,1.1,1.4,1.6,
1.8及び2マイクログラム/cm3のイソチアゾリノ
ン濃度を利用してイソボログラムを描いた。
【0078】得られた結果から、0.61の分別阻害濃
度(FIC)総計の最低値が、110マイクログラム/
cm3の2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタロニトリ
ル及び0.2マイクログラム/cm3の2−メチル−
4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン
を含む混合物によって得られた。これは、それぞれ22
1マイクログラム/cm3及び1.8マイクログラム/
cm3であることが見出された、2個の個々の成分の同
じ微生物に対する最小阻害濃度(MIC)に対照するこ
とができる。
【0079】実施例2 使用したバクテリアを真菌であるアスペルギルス・ニガ
ー(Aspergillus niger)に置き換え
た以外は実施例1と同様の操作を反復した。
【0080】ここでは、0,166,333,500,
666,833,1000,1166,1333,及び
1500マイクログラム/cm3のグルタロニトリル濃
度、及び0,55,111,166,221,277,
332,388,444及び500マイクログラム/c
3のイソチアゾリノン濃度を利用してイソボログラム
を描いた。
【0081】得られた結果から、0.67のFIC総計
の最低値が、500マイクログラム/cm3の2−ブロ
モ−2−ブロモメチルグルタロニトリル及び111マイ
クログラム/cm3の2−メチル−4,5−トリメチレ
ン−4−イソチアゾリン−3−オンを含む混合物によっ
て得られた。これは、それぞれ1500及び332マイ
クログラム/cm3であることが見出されている、同じ
微生物に対するMIC値に対照することができる。
【0082】バクテリア成育の阻害作用は、各培地サン
プルに約105細胞/cm3となるに十分な試験微生物を
接種して調べた。該混合物は30℃で48時間インキュ
ベートした。試験期間終了時において培地に濁りがあれ
ば、それは試験微生物の成育が起きていることを示し
た。濁りがなければ、成育が起きていないことを示し
た。結果を、そこから混合物の部分阻害濃度の総計が決
定できるようなイソボログラムを描くために使用した。
【0083】実施例3 上記の微生物学的評価をバクテリアであるエシェリキア
・コリ(Escherichia coli)を用いて
行なった。試験組成物は2−メチル−4,5−トリメチ
レン−4−イソチアゾリン−3−オン及び5−クロロ−
2−メチル−イソチアゾリン−3−オンの混合物であっ
た。
【0084】0,0.2,0.5,0.7,0.9,
1.1,1.4,1.6,1.8及び2マイクログラム
/cm3のトリメチレン−イソチアゾリノン濃度及び
0,0.2,0.5,0.7,0.9,1.1,1.
4,1.6,1.8及び2マイクログラム/cm3のク
ロロイソチアゾリノン濃度を利用してイソボログラムを
描いた。
【0085】得られた結果から、0.54の分別阻害濃
度総計の最低値が、0.2マイクログラム/cm3の2
−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オン及び0.2マイクログラム/cm3の5−ク
ロロ−2−メチル−イソチアゾリン−3−オンを含む混
合物によって得られた。これは、それぞれ1.4マイク
ログラム/cm3 及び0.5マイクログラム/cm3
あることが見出された、2個の個々の成分の同じ微生物
に対する最小阻害濃度(MIC)に対照することができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】★で示される少なくとも1種の化合物、又はそ
の無機あるいは有機酸若しくは塩基との塩若しくは錯体
であり、式中、R及びRは共に、3あるいは4個の
炭素原子を有するポリメチレン鎖、又は1ないし4個の
炭素原子を有する最低1個の低級アルキル基で置換され
た3あるいは4個の炭素原子を有するポリメチレンを表
わし;Rは水素原子、最大12個の炭素原子を有する
直鎖若しくは分枝アルキル基、最低1個の水酸基で置換
された最大3個の炭素原子を有する直鎖若しくは分枝ア
ルキル基、3ないし6個の炭素原子を有するアルケニル
基、又は式
【化2】★で示される置換基(式中、nは0若しくは1
を示し;mは1若しくは2を示す)を表わし;Rは水
素原子又は1ないし4個の炭素原子を有するアルキル基
を表わし;Rは水素原子、1ないし4個の炭素原子を
有するアルキル基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、
ハロゲン原子、3ないし6個の炭素原子を有するシクロ
アルキル基又は式
【化3】★で示される置換基 (式中、R水素
子、最大12個の炭素原子を有する直鎖若しくは分枝ア
ルキル基又は式
【化4】★で示される上記定義の置換基を示す)を表わ
す請求項1記載の組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】で示される置換基を表わし、式中R
原子、1ないし12個の炭素原子を有する直鎖あるい
は分枝アルキル基又は式
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 で示される少なくとも1種の化合物、又はその無機ある
いは有機酸若しくは塩基との塩若しくは錯体であり、式
中、R及びRは共に、3あるいは4個の炭素原子を
有するポリメチレン鎖、又は1ないし4個の炭素原子を
有する最低1個の低級アルキル基で置換された3あるい
は4個の炭素原子を有するポリメチレンを表わし;R
は水素原子、最大12個の炭素原子を有する直鎖若しく
は分枝アルキル基、最低1個の水酸基で置換された最大
3個の炭素原子を有する直鎖若しくは分枝アルキル基、
3ないし6個の炭素原子を有するアルケニル基、又は式
【化2】 で示される置換基(式中、nは0若しくは1を示し;m
は1若しくは2を示す)を表わし;Rは水素原子又は
1ないし4個の炭素原子を有するアルキル基を表わし;
は水素原子、1ないし4個の炭素原子を有するアル
キル基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原
子、3ないし6個の炭素原子を有するシクロアルキル基
又は式
【化3】 で示される置換基(式中、R水素原子、最大12個
の炭素原子を有する直鎖若しくは分枝アルキル基又は式
【化4】 で示される上記定義の置換基を示す)を表わす請求項1
記載の組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】で示される置換基を表わし、式中R
原子、1ないし12個の炭素原子を有する直鎖あるい
は分枝アルキル基又は式

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 少なくとも1種の4,5−ポリメ
    チレン−4−イソチアゾリン−3−オン若しくはその誘
    導体、及び(b) 少なくとも1種の2−ハロ−2−ハ
    ロメチルグルタロニトリル、又は(c) イソチアゾー
    ル環に結合する縮合環を含有しない、少なくとも1種の
    イソチアゾリン−3−オン誘導体、を含む組成物。
  2. 【請求項2】 (a)が一般式 で示される少なくとも1種の化合物、又はその無機ある
    いは有機酸若しくは塩基との塩若しくは錯体であり、式
    中、R1及びR2は共に、3あるいは4個の炭素原子を有
    するポリメチレン鎖、又は1ないし4個の炭素原子を有
    する最低1個の低級アルキル基で置換された3あるいは
    4個の炭素原子を有するポリメチレン鎖を表わし;R3
    は水素原子、最大12個の炭素原子を有する直鎖若しく
    は分枝アルキル基、最低1個の水酸基で置換された最大
    3個の炭素原子を有する直鎖若しくは分枝アルキル基、
    3ないし6個の炭素原子を有するアルケニル基、又は式 で示される置換基(式中、nは0若しくは1を示し;m
    は1若しくは2を示す)を表わし;R4は水素原子又は
    1ないし4個の炭素原子を有するアルキル基を表わし;
    5は水素原子、1ないし4個の炭素原子を有するアル
    キル基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原
    子、3ないし6個の炭素原子を有するシクロアルキル基
    又は式 で示される置換基(式中、R6はハロゲン原子、最大1
    2個の炭素原子を有する直鎖若しくは分枝アルキル基又
    は式 で示される上記定義の置換基を示す)を表わす請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 成分(a)が4,5−トリメチレン−4
    −イソチアゾリン−3−オン又は2−メチル−4,5−
    トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オンのいずれ
    かである請求項1若しくは2のいずれかに記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 成分(b)が少なくとも1種の一般式 の化合物であり、式中Xはそれぞれ同一若しくは異なっ
    ていてもよく、ハロゲン原子を表わす請求項1ないし3
    のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 成分(b)が2−クロロ−2−クロロメ
    チルグルタロニトリル若しくは2−ブロモ−2−ブロモ
    メチルグルタロニトリルである請求項1ないし4のいず
    れかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 2−メチル−4,5−トリメチレン−4
    −イソチアゾリン−3−オン及び2−ブロモ−2−ブロ
    モメチルグルタロニトリルを含む請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 成分(c)が少なくとも1種の一般式 の化合物であり、式中Yは水素原子、アルキル基、置換
    アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアル
    キル基、アラルキル基又はアリール基を表わし;かつR
    7は水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基を表わし;
    かつR8は水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基を表
    わす請求項1ないし3のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】 成分(c)が2−メチルイソチアゾリン
    −3−オン、5−クロロ−2−メチルイソチアゾリン−
    3−オン及び4,5−ジクロロ−2−メチルイソチアゾ
    リン−3−オンから単独若しくは組み合わせのいずれか
    の形で選択される請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 2−メチルイソチアゾリン−3−オン、
    5−クロロ−2−メチルイソチアゾリン−3−オン及び
    4,5−ジクロロ−2−メチルイソチアゾリン−3−オ
    ンのうち最低1個とともに2−メチル−4,5−トリメ
    チレン−4−イソチアゾリン−3−オンを含む請求項8
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】 1重量部以上の成分(a)又は成分
    (b)若しくは成分(c)を含み、それに対応して20
    00重量部までの成分(b)、成分(c)又は成分
    (a)を含有する請求項1ないし9のいずれかに記載の
    組成物。
  11. 【請求項11】 該成分の分別阻止濃度(fracti
    onal inhibitory concentra
    tion)の総計が0.7未満である請求項1ないし1
    0のいずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】 キャリアーをさらに含む請求項1ない
    し11のいずれかに記載の組成物。
  13. 【請求項13】 微生物の攻撃を受けやすく、請求項1
    ないし12のいずれかに記載の組成物を媒体の0.00
    001ないし10重量%含有する媒体。
  14. 【請求項14】 冷却水系、製紙用溶液、金属加工液、
    地質学的穴あけ用潤滑剤、ポリマーエマルジョン、ペン
    キ、ラッカー、ニス、炭化水素液、接着剤、染料用若し
    くはインク用処方物、農薬処方物、革製品又は木材から
    選択される請求項13記載の媒体。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の組成物で媒体を処理することを特徴とする、媒体上若
    しくは媒体中の微生物の成育を阻害する方法。
  16. 【請求項16】 最低1個の4,5−ポリメチレン−4
    −イソチアゾリン−3−オン若しくはその誘導体である
    成分(a)及び最低1個の2−ハロ−2−ハロメチルグ
    ルタロニトリルである成分(b)で逐次媒体を処理する
    ことからなる、媒体上若しくは媒体中の微生物の成育を
    阻害する方法。
  17. 【請求項17】 最低1個の4,5−ポリメチレン−4
    −イソチアゾリン−3−オン若しくはその誘導体である
    成分(a)及びイソチアゾール環に結合する縮合環を含
    有しない最低1個のイソチアゾリン−3−オンである成
    分(c)で逐次媒体を処理することからなる、媒体上若
    しくは媒体中の微生物の成育を阻害する方法。
  18. 【請求項18】 処理される媒体が冷却水系、製紙用溶
    液、金属加工液、地質学的穴あけ用潤滑剤、ポリマーエ
    マルジョン、ペンキ、ラッカー、ニス、炭化水素液、接
    着剤、染料用若しくはインク用処方物、農薬用処方物、
    革製品又は木材である、請求項15ないし17のいずれ
    かに記載の方法。
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