JPH07697Y2 - エンジン用合成樹脂製吸気管 - Google Patents

エンジン用合成樹脂製吸気管

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JPH07697Y2
JPH07697Y2 JP1987167015U JP16701587U JPH07697Y2 JP H07697 Y2 JPH07697 Y2 JP H07697Y2 JP 1987167015 U JP1987167015 U JP 1987167015U JP 16701587 U JP16701587 U JP 16701587U JP H07697 Y2 JPH07697 Y2 JP H07697Y2
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JP
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synthetic resin
intake pipe
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pipe
inner layer
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俊一 門脇
英昭 岩田
弘 島村
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用エンジンに用いられる合成樹脂製吸
気管に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の吸気管としては、例えば実開昭59−1353
32号公報等に開示されるものが知られている。
これを第6図及び第7図に基づいて説明する。エンジン
1の各吸気ポート2には、フランジ部4を介して吸気管
3が取り付けてある。この吸気管3は、その吸気通路3a
の中心線が二次元以上の複雑な形状を呈している。
最近、この吸気管3は、アルミニウム材等の金属材料に
代えて軽量で安価な耐熱性の合成樹脂材によって成形さ
れるようになっている。その成形方法としては、ブロー
成形又は射出成形が採用されている。
然し、吸気管3は、エンジン1に取り付けるためのフラ
ンジ部4を一体に設ける必要があるから、ブロー成形で
は、フランジ部4の厚さが確保出来ないばかりか、フラ
ンジ部4の面精度が出ないという不具合がある。
又、吸気管3は、上述のようにその吸気通路3aの中心線
が二次元以上の複雑な形状を呈しているため、射出成形
では型が抜けず、成形出来ないという不具合がある。
以上の理由から、従来では、フランジ部4を射出成形で
作り、ダクト部5をブロー成形で作り、両者を溶着
(6)するという成形方法が採られている。
然し、フランジ部4とダクト部5の如き異形部材の溶着
は、装置が大掛りとなり、その操作が煩雑である。而
も、得られた製品の機械的強度が必ずしも満足出来るも
のとは限らず、信頼性に欠ける虞がある。
そこで、本考者等は、ブロー成形した合成樹脂製曲がり
管の外周を、合成樹脂材で一体的に被覆すると共に、被
覆層の端部にフランジ部を一体に設けたエンジン用合成
樹脂製吸気管を提案した(特願昭61−288485号)。
これを第8図に基づいて説明する。図に於て、6はブロ
ー成形した合成樹脂製の内層で、その外周に合成樹脂材
が一体的に被覆されて外層7が形成されている。そし
て、外層7の一端部にはフランジ8が一体に形成されて
いる。
斯くして製造された吸気管9は、フランジ8を介してエ
ンジンに取り付けられる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然し乍ら、この吸気管9では、内層6の両端部が外層7
によって被覆されていないため、剥がれ易い。
そこで、本考案等は、この剥がれ防止のために第9図に
示す如く、内層6の両端部6aを外層7で突き合わせるよ
うにしたが、外層7を形成する時に、その射出圧と熱に
よって内層6が垂れ、熱溶着し難いということを見出し
た。
〔考案の目的〕
本考案は斯かる実情に基づいて鋭意研究の結果、外層の
成形時に内層の垂れによる剥がれが防止できるようにし
たエンジン用合成樹脂製吸気管を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るエンジン用合成樹脂製吸気管は、フランジ
部と曲がり管とで構成されたエンジン用合成樹脂製吸気
管に於て、ブロー成形した合成樹脂製曲がり管の外周及
び両端部を、合成樹脂材で一体的に被覆すると共に、被
覆層の端部にフランジ部を一体に設けたものである。
〔考案の作用〕
本考案に於ては、ブロー成形で作った曲がり管を中子と
して利用して、外層を射出成形する時に内層の両端部が
外層によって覆われるため、射出成形時の熱及び圧力に
よって垂れ下がろうとする内層を、その両端部が外層に
係止され、その移動が阻止される。
〔考案の実施例〕
以下、本考案に実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は本考案に係るエンジン用合成樹脂製
吸気管(以下、吸気管と称する)の一例を示し、10は吸
気管を表す。
吸気管10は、ブロー成形製の内層11と、この内層11の外
周11aと両端に形成したテーパ部11bに被覆された外層12
と、この外層12の端部に一体的に形成されたフランジ部
13とから構成されている。
次に、第3図に示す上記吸気管10の製造方法を順を織っ
て説明する。
先ず、第3図(a)の如く、目的とする吸気管10に於け
るダクト部14の形状に見合った曲がり管20をブロー成形
によって作成する。周知の如く、ブロー成形では曲がり
管20の形状が如何に複雑であっても成形することが可能
となる。
次に、第3図(b)の如く、ブロー成形された曲がり管
20内に、射出成形時の高圧に抗して曲がり管20の形状を
変形させない材料21、例えば微粒の砂或いは非圧縮性の
液体を充填する。
その後、第3図(c)の如く、変形しないように処理を
施して曲がり管20を、射出成形用金型22内に中子として
セットする。このセットは、射出成形時に中子が移動し
ないように常法に従って行なう。
この状態で、第3図(d)の如く、合成樹脂材を射出成
形用金型22内に射出し、金型22と曲がり管20とで形成さ
れる空間23内に充填する。この際の成形条件は、使用材
料,形状等を考慮して常法に従って行なう。
これによって、曲がり管20の外側には射出された合成樹
脂材が一体的に被覆して外層12を形成すると共に、一端
部にフランジ部13が形成される。
成形が完了すると、金型22を分解して成形品を取り出
し、曲がり管20内の充填材21を取り出すことによって、
第1図及び第2図に示す吸気管10を得ることが出来る。
以上のように、本実施例によれば、ブロー成形によって
成形された曲がり管20が、中子(射出成形に於ける中
型)となり、その中子の外観形状に合わせた外型(射出
成形用金型22)を用意すれば良いため、射出成形によっ
て曲がり管を成形する場合とは全く異なって、容易に成
形することが出来る。即ち、従来方式では、成形後の型
抜きの段階で中型を抜くことが出来ないために、二次元
以上の複雑な形状を呈した曲がり管の成形が不可能であ
ったが、本実施例では、中子が成形後には内層11となる
材料で形成されているため、その抜きを考慮する必要が
なくなった。従って、外径を構成する金型22の形状及び
割り方法を考慮するだけで済む。
又、フランジ部13が射出成形によって一体的に成形され
るため、フランジ部の厚さを確保出来ると共に、必要と
する面精度を出すことが可能となる。
更に、内層11に用いる材料を、ガソリン,ブローバイガ
ス等の透過率の低いもの、例えばナイロンを用いると、
これらの透過率を低減させることが出来る。この場合に
は、ナイロンは内層11にだけ使用し、外層12を別の材料
で成形出来るため、外層に安価な材料を用いることが可
能となる。
又、内層11は、ブロー成形で作られ、射出成形時にはそ
の圧力にて変形しないように制御されているため、吸気
通路15内を流通する空気の抵となるような突出部を形成
することがない。
而も、第4図に示す如く、内層11の両端部はテーパ部11
bになっているため、外層12を形成する合成樹脂材がこ
のテーパ部11bに回り込み、外層12を射出成形によって
形成する時に、内層11が中心方向へ垂れ下がろうとする
のを阻止することが出来る。その結果、冷却後には、第
1図のように内外層11,12は一体的に接合することが可
能となると共に、テーパ部11bから内層11が剥離すると
いう不具合が解消される。
尚、上記実施例では、内層11の両端部をテーパ部11bと
した場合について説明したが、第5図に示す如く、拡径
部11cとしても同様の作用効果が奏される。又、曲がり
管20の肉厚を略均一にした場合について説明したが、例
えば肉厚を変えることも可能である。この場合には、ブ
ロー成形時に任意に選定すれば良い。更に、曲がり形状
も二箇所に限らず、一箇所でも或いは二箇所以上でも良
い。この場合も、ブロー成形時に処置出来るため、射出
成形時に特別な処置を施す必要がない。
又、本考案に係る吸気管は、エンジンに取り付ける場合
には、外気を直接吸入する場所に設けるタイプでも、タ
ーボチャージャの過給側と連結するタイプでも良い。
又、エンジンに直接取り付ける方式に限らず、エンジン
に連通する吸気通路を形成する経路に設けるタイプであ
っても良い。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、フランジ部と曲がり管と
で構成されたエンジン用合成樹脂製吸気管に於て、ブロ
ー成形した合成樹脂製曲がり管の外周及び両端部を、合
成樹脂材で一体的に被覆すると共に、被覆層の端部にフ
ランジ部を一体に設けたものであるから、成形後に内層
の吸気通路と成るブロー成形品に砂等を充填したものを
中子として使用することが出来、成形が簡便である。そ
の為、ブロー成形では不可能なフランジ部の形成とその
面精度の確保が可能となり、射出成形では不可能な二次
元以上の複雑な形状を停止する吸気通路を形成出来る。
而も、従来のように溶着部がないため、強度的に信頼性
の高い部品となる。更に、内層材料を変えることによっ
て、ガソリン,ブローバイガス等の透過率の低減させる
ことが出来る。
而も、内層の両端部はテーパ状又は拡径されているた
め、外層との接合部が、単なる突き合わせではなく、外
層を形成する合成樹脂材が回り込んで、両端部が包み込
むことが出来るため、外層の形成時に垂れ下がろうとす
る内層を保持し、両者の接合部が剥離しないようにする
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るエンジン用合成樹脂製吸気管の一
例を示す第2図に於けるII−II線に沿う断面図である。 第2図は本考案に係るエンジン用合成樹脂製吸気管の一
例を示す正面図である。 第3図はその製造工程を示す説明図である。 第4図は第1図に於ける要部拡大断面図である。 第5図はその変形例を示す要部拡大断面図である。 第6図は従来例を示す断面図である。 第7図は第3図に示す吸気管の外観図である。 第8図は先願に係る吸気管の断面図である。 第9図はその変形例を示す断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 10……エンジン用合成樹脂製吸気管 11……ブロー成形製の内層 11a……内層11の外周 11b……テーパ部 11c……拡径部 12……内層11の外周に固着されかた射出成形製の外層 13……フランジ部 14……ダクト部 20……曲がり管。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フランジ部と曲がり管とで構成されたエン
    ジン用合成樹脂製吸気管に於て、ブロー成形した合成樹
    脂製曲がり管の外周及び両端部を、合成樹脂材で一体的
    に被覆すると共に、被覆層の端部にフランジ部を一体に
    設けたことを特徴とするエンジン用合成樹脂製吸気管。
  2. 【請求項2】ブロー成形した合成樹脂製曲がり管の両端
    部は、テーパ状にカットされている実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のエンジン用合成樹脂製吸気管。
  3. 【請求項3】ブロー成形した合成樹脂製曲がり管の両端
    部は、拡径されている実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のエンジン用合成樹脂製吸気管。
JP1987167015U 1987-10-31 1987-10-31 エンジン用合成樹脂製吸気管 Expired - Lifetime JPH07697Y2 (ja)

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JPH0171165U JPH0171165U (ja) 1989-05-12
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JPS5843660U (ja) * 1981-09-16 1983-03-24 パイオニア株式会社 カセツト磁気テ−プの帯電防止装置
JPS61202827A (ja) * 1985-03-05 1986-09-08 Aisin Seiki Co Ltd 樹脂中空成形品の製造方法
JPS622884U (ja) * 1985-06-21 1987-01-09

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