JPH0769440B2 - 発電機 - Google Patents

発電機

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JPH0769440B2
JPH0769440B2 JP3513992A JP51399291A JPH0769440B2 JP H0769440 B2 JPH0769440 B2 JP H0769440B2 JP 3513992 A JP3513992 A JP 3513992A JP 51399291 A JP51399291 A JP 51399291A JP H0769440 B2 JPH0769440 B2 JP H0769440B2
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クナペン,ペトラス・マシュー・ヨセフ
ゴーマン,ポウル・アドリアヌス・フェルディナンド・マリア
メイヤー,ベルナルダス・ヨハンス
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キネトロン・ベー・ヴェー
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は特に小型電力消費装置用の発電機で従動軸に連
結され磁化極を有する回転子輪と、複数の巻線を備え電
圧を提供する固定子と、従動軸を駆動する駆動手段と、
弾性体を備え前記駆動手段と従動軸間に弾性トランスミ
ッションを提供するトランスミッション手段とを備える
ものに関する。
背景技術 かかる発電機は欧州特許出願EP−A−0170303号より公
知である。同文献では腕時計の部品として好適な発電機
で偏心おもりの形をした駆動手段が時計を着用すること
によって始動されるようになったものた開示されてい
る。上記発電機により生成された電圧は、蓄電池の最小
充電電圧を上廻った場合、時計内に構成される蓄電池を
充電するために使用することができる。ファラデーの法
則によれば、回転子輪の角速度が大きければ大きい程、
発電機により生成される電圧もそれだけ大きくなる。従
動軸に対して同軸状の偏心おもりがその内側リムで弾性
体、特に螺旋ばねの一端に接続され、その他端が回転子
輪の従動軸に接続される場合、比較的大きな角速度を得
ることができる。回転子輪と固定子間の戻り止めトルク
により固定子に対してその停止位置の一つで保持される
と、回転子輪は、ばねが一定範囲まで緊張するまで偏心
おもりにより搬送されず、その結果、回転子輪が移動す
るとばね内に貯えられた位置エネルギーが回転子輪を加
速するために利用可能となり、その角速度を大きくす
る。回転子輪がばねにより従動軸に加えられる十分に大
きいトルクのために移動した後、ばねは、完全に解放さ
れた後、逆方向に緊張し、回転子輪の速度は次第に小さ
くなる。回転子輪は停止した後、今後は逆方向にばねに
より再び始動する。かくして、回転子輪は振動運動を実
行し、発生した電圧はゼロまで小さくなる振動振幅を示
す。
この既知発電機の欠陥は、回転子輪の運動方向が逆転し
ようとする毎に発電機によって発生される電圧が所要最
小充電電圧よりも小さいために使用できないということ
である。だが、これら使用不能な電圧周期中、例えば摩
擦によるエネルギー損失は発生しつづける。
更に予測可能な十分量のエネルギーが生成されるように
ばねを緊張させるためにはそれぞれの停止位置に対する
固定子と回転子輪間の戻りどめトルクが一定で十分な振
幅のものであることが必要であるが、寸法が非常に小さ
い固定子/回転子の組合せの場合には、そのことを再現
的に実現することは困難である。そのため、戻り止めト
ルクが無視できるような大きさの固定子と回転子の組合
せを適用することは如何なる状況下でも不可能である。
発明の開示 本発明の目的は以上の欠陥を除去することでありこの目
的のため、冒頭に述べたようなタイプの発電機で、トラ
ンスミッション手段が駆動手段と従動軸間の動力の伝達
をばね弾性によって行い、且つ駆動軸の所定回転角量に
対応して動力伝達を遮断する点に特徴を有するものが提
供される。
トランスミッション手段により駆動手段から従動軸への
弾性的な動力の伝達、及び駆動軸の所定回転角量に対応
した動力伝達の遮断によって弾性手段から回転子輪に伝
わる振動運動は回避され、その結果、弾性手段の解除時
に少なくともほぼ全周期の間、最小充電電圧を連続的に
上廻る振幅を有する電圧が得られる。
本発明の発電機では、トランスミッション手段は駆動手
段に連結される回転支持手段を備え、少なくとも一つの
弾性手段の一端がこの回転支持手段に接続され、その他
端が回転支持手段の回転中に従動軸と間隔をおいて共働
して回転子輪を回転させる自由端となったものを備え
る。
このようにすると、回転子輪の加速が終了後、弾性手段
の自由端と従動軸間の共働は終了し、その後回転子輪は
遮断となり、この遮断中は高速で自由に回転し、少なく
とも最小充電電圧に等しい電圧を生成する。戻り止めト
ルクが小さいタイプの固定子/回転子の組合せを使用す
るのがふさわしい。
一方、トランスミッション手段は駆動手段と弾性体間に
構成されフリーホィールクラッチを備えることもでき
る。弾性体(この場合は螺旋ばねが望ましい)がそのば
ねエネルギーを従動軸に伝達した後完全に解放される
と、ばねの逆方向張力は弾性体がその後駆動手段から自
由に移動する事実のために妨げられることになる。
スイス特許出願597,636号は、36時間螺旋ばねが更に時
計仕掛の一部を介して発電機を駆動するような時計用駆
動機構について開示している。前記発電機は周波数がほ
ぼ一定の交流電圧を生成し、時計仕掛の運動速度を安定
させる電気回路に給電する。このようにすることによっ
て発電機は従来のばね平衡発振切の代わりをつとめる。
実際上は、螺旋ばねは時計仕掛を駆動するために永久的
に巻取り状態にしておくべきである。
更に、日本特許抄録(2巻,No.61〔E−78〕(1987)、
09.05.1978&JP−A−53 026169、03.10.1978)と2
巻、No.61〔E−78〕(1788)、09,05,1978&JP−A−5
3 025472、03.09.1978)は起動力が間欠的に回転する逃
げホィールの歯と衝突する圧電素子によって生成される
発電機について解説している。発電機は更に回転おもり
と、矯正手段と、ギアトランスミッションとクラウンを
備える。だが上記文献に記載されたような駆動手段と従
動軸間のトランスミッショを遮断する手段は何れも存在
しないと考えられる。
更に、日本特許抄録(1巻、No.132〔E−77〕(601
7)、31,10,1977&JP−A−52 067365、09.03.1978)は
螺旋ばねが回転おもりによって巻取られ、次いでレバー
を引上げることによって巻きほどかれるようになった発
電機について記載している。だが、駆動手段と従動軸間
のトランスミッションを少なくとも実質上遮断するため
の手段は開示されていない。
CH−A−334720に記載の発電機は、回転おもりと駆動手
段間に弾性体が存在しない点で本発明のものとは異なっ
ている。
本発明の発電機のその他の特徴、利点は本発明の図解例
に基づいて更に解説する。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の発電機の第一の実施例の長手方向断面
の概略図である。
図2は、図1の線II−IIによる発電機の断面図である。
図3は、図1の線III−IIIによる断面図である。
図4は、本発明の発電機の第2実施例の長手方向断面の
概略図である。
図5は、図4の線V−Vの発電機断面図である。
図6は、本発明の発電機の第3の実施例の長手方向断面
の概略図である。
図7は、本発明の第4実施例の概略斜視図である。
図8・8Aは、図7の発電機の一部の上面と側面の概略図
である。
図9・9Aは、図8に示す発電機の一部の変更例の上面図
と側面図である。
発明を実施するための最良の形態 図1は本発明の発電機の第一実施例の長手方向部分を示
す。発電機1は偏心おもり2と、従動軸3に連結された
回転子輪4を備える。回転子輪はコイル巻線6と共に固
定子5内に構成される。ケーシング7内には若干の部品
が格納され、フレーム8が、なかんづく偏心おもり2と
トランスミッション手段9を支持するために設けられ
る。トランスミッション手段9はシャフト11の周囲を回
転するディスク12の形をした支持手段を備える。前記支
持手段には弾性材料製の板ばねが固定される。偏心おも
り2は19までのギア装置14によりシャフト13を介してデ
ィスク12に連結される。
図2は、図1の線II−IIによる発電機の断面図である。
全部で6個の板ばね10がディスク12の周囲に配置され、
その各々はその一端が互いに対して規則的に間隔をおい
て配置される。板ばね10はディスク12から径方向に延び
る。それぞれの板ばね10の他方側の自由端20付近には、
カーブ形の部分が設けられる。板ばね10の長さ、カーブ
部分の形、従動軸3とディスク12のシャフト間の距離
は、偏心おもり2によってひきおこされるディスク12の
回転中に各板ばねの自由端の凸側が従動軸3と共働する
ように選択される。
自由端20の曲率により規定されるディスク12の回転方向
は図2の矢印Aにより示される。
この場合、板ばね10の自由端と従動軸3の間の共働は従
動軸3上に取付けられる中間従動輪21により確立され
る。十分な摩擦力を得るために、従動輪21、又はそれぞ
れの自由端20は適当なコーチングを有し、(又は)穫形
とするか粗くするか、のこ歯状とすることができる。
板ばね10は、最初、従動軸3に対して少なくとも実質上
径方向に向いた力を付与するように従動軸3を打つこと
によって板ばね10の緊張を可能にする。その結果、固定
子と回転子輪間の戻り止めトルクは不要となる。ディス
ク12がそれ以上回転すると、従動軸3に対して接線方向
に向いた力がつくりだされ、最終的に従動軸を回転させ
る。その後、板ばね10は解除され従動軸3、従って回転
子輪を加速する貯えらえた位置エネルギーの少なくとも
一部が解放される。板ばね10はばねエネルギーの全体が
運動エネルギーに変換され終るまで従動軸3と接触した
ままにとどまることが望ましい。
これに関連して、必要とあらば、従動軸3と回転子輪4
間に適当な歯切ギアを設けることができる。板ばね10は
緊張可能な範囲の角度が相対的に小さいので、偏心おも
りによって供給されるエネルギーを一時貯えるために比
較的大きな最大限戻り止めトルクが必要となる。このこ
とは原則歯切りギア、例えば偏心おもり2とディスク12
間のギアホィール16,17によって実現することはでき
る。
ここで、偏心おもり2によって駆動する代りに手操作に
よりディスク12を駆動することによっても最大限ばねト
ルクを得ることができる。時計のような小型動力消費装
置の場合には、この駆動方法は蓄電池を短時間に充電し
なおすために使用することができる。時計の場合、この
状況は時計が長時間着用されない場合に発生する。手動
操作手段は、例えばラックと一もしくはそれ以上のギア
ホィールによって板ばね10を支持するディスク12に接続
される押しボタンとすることができる。同様に、時計の
巻取りノブは、その位置の一つで手動操作手段としての
役割を果すことができる。前記最大限ばねトルクはその
ために巻取りノブがディスクと直接、即ち、適当な伝達
比を得るために必要とされるギアホィール列なしに連結
できるという利点を有する。偏心おもりによる駆動と手
動操作手段による駆動の双方が必要とされる場合には、
連結解除手段を設けて偏心おもりを連結解除し、前記押
しボタンや巻取りノブによって駆動される場合にそれが
回転しないようにすることが望ましい。巻取りノブの場
合には連結解除手段は、例えば、前記巻取りノブをその
駆動位置に引出すことによって実現することができる。
電力消費装置、特に時計内に偏心おもりにより最適駆動
される発電機と手動操作手段、特に巻取りノブにより最
適駆動される発電機の双方を本発明により設けるために
それぞれの方法で駆動される本発明の発電機を2個別個
に備える電力消費装置を設ける。
もし固定子と回転子の組合せが戻り止めトルクを有する
場合には、板ばね10と従動軸3間の共働によって、たと
い一定の力が接線方向に既に加えられていても、この力
が戻り止めトルクを克服する上で必要なものよりも小さ
い限り、板ばねを緊張させることが可能となる。従動輪
21の径は回転子輪の移動瞬間を決定する要素の一つであ
ることは明らかである。
実験によれば、このようにすることによって、板ばねが
従動軸3を通過する毎に回転子輪の回転が起こることが
示された。
シャフト13周囲の双方向への偏心おもり2の回転を可能
にするため、ディスク12の矢印Aへの所定運動方向にも
かかわらず、図3に略示されるように共に機械的矯正手
段を構成するギアホィール14,15,18,19が提供される。
一対のギアホィール18,19はシャフト23周囲を回転する
プレート22上に取付けられ、ギアホィール14がその回転
方向に応じてギアホィール18かギアホィール18,19の何
れかによってギアホィール15と係合するように構成され
る。
図4は本発明の発電機の第2の実施例を示す。板ばね10
の形は真直ぐである。ディスク12は直接、偏心おもり2
に連結されることによってシャフト11と13は一致するよ
うになっている。この構造によって、図5の矢印AとB
によって示すように両方向へのディスク12の回転が可能
になる。
それぞれの板ばね10の自由端20は、フレーム8上に取付
けられる阻止手段23により阻止された後、従動軸3に達
し、板ばねは緊張する。その結果、板ばねが阻止手段に
より丁度阻止された時に達する最大ばね張力が正確に形
成され、発電機は規則的に動作することが可能となる。
かくして、板ばねの緊張は例えば戻り止めトルクのない
タイプとか、実際上、戻り止めトルクが僅かなタイプと
かいった固定子と回転子の組合せに関係をもたない。
図5に詳解する阻止手段23は、従動輪21の両側に構成さ
れる2個の爪24,25を備える。その各々は、板ばね10の
通過後、板ばね10が従動軸3から矢印B方向に移動中に
常25が自由端により転回され、板ばね10が従動軸3から
移動し去る時に爪が板ばね10に対する障害とならなくな
る。爪24,25は、それぞれ、フレーム8の支持手段28と
関連する爪24,25の間に予め緊張するコイルばね27によ
ってセットされる。図5は、ディスク12が矢印B方向に
回転中に板ばね10が丁度爪24によって阻止されたときの
発電機の状態を示す。
板ばねの数は先行するばねが完全に釈放された時いつで
も次のばねが緊張を開始する具合に選択されるため、偏
心おもり2の“バックラッシ”は回避される。
本発明によれば、それぞれの板ばねが遮断により一回転
毎に僅かな角度範囲までしか従動軸と共働しないため、
ディスク12と板ばね10は一以上の従動軸3を駆動するた
めに使用することができて好都合である。これは、図2
において従動軸3と従動輪21と同様に、板ばね10の自由
端が辿るトラックに沿って構成される第2と第3の従動
軸3′,3″および従動輪21′,21″をそれぞれ点線で示
すMKS同様である。それぞれの従動輪はそれと関連する
固定子と回転子の組合せに連結することができる。こう
すれば、板ばね10は、それぞれの従動輪21,21′,21″に
より従動軸3,3′,3″の各々と共働することになる。従
動輪はディスク12にかかる負荷が動作中、少なくとも実
質上一定であるように間隔をおき配置することが望まし
い。一もしくはそれ以上の板ばね10は、例えば硬磁性材
料の薄い層や小さなブロックの形をした小さな磁石をそ
の自由端20に個々に担うことができる。ディスク12の回
転中、自由端20がたどるトラックに沿って一つもしくは
それ以上の誘導コイルを取付けた一枚の板ばねの自由端
に磁石が通過した時電圧を発生させ、一もしくはそれ以
上の従動軸と関連する固定子/回転子の一もしくはそれ
以上の組合せを補完もしくはそれらと代替させることが
できる。かくして一個の誘導コイルは上記一又はそれ以
上の磁石と相俟って一個の電圧発生器を構成する。
図6は、本発明の発電機の第3の実施例の長手方向概略
断面図を示す。偏心おもり2はその一端がディスク12の
中空空間29内に配置された比較的たるんだ螺旋ばね30に
よってディスク12の内周に連結される。かくして、偏心
おもりが従動軸や阻止手段と共働する時に、たとえ対応
するトルクが最初一つの板ばねの逆トルクよりもずっと
小さくても、螺旋ばね30は偏心おもり2の運動を可能と
する。
例えば図1,2,3について示すような時計の押しボタンや
巻取りノブより構成される手動操作手段によって手で駆
動する方法は、図7,8,8A,9,9Aに示すような以下に述べ
る実施例と共に図4,5,6の実施例にも使用できることは
明らかである。
ここで、図7は本発明による発電機の第4の実施例を略
示したものである。本図もまた、既に先に論じたように
手で回転子輪4を駆動するための巻取りノブ33を示す。
図8,8Aに詳細に示すように、本実施例ではギアホィール
41が接続される遠心おもり2の回転は、前記ギアホィー
ル41,18,19を介して矯正手段を構成するばねバレル34へ
伝達され、バレル内に構成されたばね35を巻取る。前記
ばね35は、この場合、螺旋ばねである。ここにおいて、
フリーホィールクラッチ37によりばねバレル34のシャフ
ト38に連結されるギアホィール36と矯正手段18,19とが
係合する。ばねバレル34には螺旋ばね35の第一端が接続
される。螺旋ばね35の他端はギアホィール39が連結され
るバレル34の内側へ接続される。ギアホィール39は回転
子4の従動輪21と係合する。本例では、固定子6と回転
子4の組合せは戻り止めトルクを有するタイプものであ
る。爪40は、矯正手段18,19が旋回した直後、螺旋ばね3
5が解放されるのを防止する働きをする。戻り止めトル
クを克服する範囲まで螺旋ばね35が巻取られた時には常
に、ばね15は解放される一方となりバレル34とギアホィ
ール39を回転させ、従って回転子輪4を高速で回転させ
ることになる。ばね35が完全に解放状態に達した時、即
ち、そのゼロ位置に達するや否や、その後のばねの逆方
向への緊張は、ギアホィール36とシャフト38間の、即
ち、偏心重量2と従動軸3間の伝達を遮断するフリーホ
ィールクラッチ37によって妨げられる。その結果、シャ
フト38は、ギアホィール39と共にギアホィール36に対し
て自由に回転する。従って、ばね端はその他端と共に回
転する。ゼロ位置に達した時に運動エネルギーに変換さ
れる螺旋ばね35の位置エネルギーは、かくして後者の形
で回転子の従動輪21を駆動するために利用可能なままに
とどまり、位置エネルギーに再変換され、従来技術の場
合と同様に、ばね内に再び貯えられる。図1−6の実施
例と同様に、その結果はばねが一方の運動と一方向に解
放される。即ち、発生した電圧の振幅にそれに対応する
振動をもたらすような相当な振動は発生することがな
い。螺旋ばね35の解放時期は一秒の数100分1、ないし
数10分の1の範囲で変化するのが普通である。
フリーホィールクラッチ37は、例えば、クランピングボ
ールやピンチローラを有するタイプや、歯状ホィールと
共働してラチェットを構成する爪を有するタイプのもの
とすることができる。このようなフリーホィールクラッ
チ自体は公知であるから、ここではそれ以上詳しく説明
しない。更に、図のような機械的な矯正手段の代わりに
任意の適当な矯正手段を使用することも明らかである。
図9と9Aは図8の実施例と類似する実施例を示す。回転
子/固定子の組合せは戻り止めトルクが僅かなタイプの
ものでよい。爪42は螺旋ばね35が巻取られる時にそれを
一時阻止するための阻止手段である。爪42の解除は多く
の異なる方法で、例えば、追加的な歯切ギアによって発
生させることができることは明らかである。ばね35の解
放の時期は、ギアホィール39と係合するもう一つの爪42
の解除によって決定される。上記解除は突起43がそのカ
ーブ端でシャフト44の周囲に回転可能なレバーに達する
や否や行われる。本例において、突起43はギアホィール
36上部に取付ける。選択的に、突起43が例えば減速機構
を介してギアホィール36と共働し、突起43のシャフト38
に対する一定の角度変位が全体の減速に伴ってばね35の
より大きな角度変位に対応するようにすることもでき
る。
利用可能な偏心おもりトルクが所与で、ばね10又は35が
緊張可能な利用可能経路の大きさが所与、固定子/回転
子の組合せの戻り止めトルクが所与の場合、ばね定数が
変位の増大と共に小さくなるような非線形特性を有する
ばねを使用することが望ましい。こうすることによっ
て、最大量のエネルギーをばねが解放する前にその中に
貯えることができる。ばねはこの非線形動作を改善する
ために予め緊張させることができる。可変のトルク伝達
比を角度変位の関数として実行するめに楕円形ギアホィ
ールと(又は)偏心ギアホィールを有するトランスミッ
ションを使用して増大するばねの緊張と(又は)非線形
特性を補償することもできる。図6の実施例と同様にま
たそれと同じ理由から図7,8又は9の実施例においては
偏心おもりとばね35間に構成されるもう一つのたるんだ
螺旋ばねを設けることができる。更に、図2について述
べたような減速トランスミッションを駆動手段とばね35
のに構成することもできる。更に、より以上の固定子/
回転子の組合せをばねバレル34周囲に構成することもで
きる。
本発明の発電機は、多かれ少なかれ動作中の電力消費装
置や主電源からの電力供給が装置の可動性に関する要求
のために不可能であるようなその他の任意の装置におけ
る電源として使用することができる。時計、ペースメー
カー、記録識別のために動物の体内に組込んだ電気回路
がそのような装置の例である。発電機により生成された
信号もまた一人の人間又は動物の活動を測定するために
使用することができる。もしペースメーカーを設ける場
合には後者の場合の生成信号はペースメーカーの制御信
号として使用することができる。
当業者には本発明の発電機の実施例に対して本発明の範
囲で多数の変更を施すことができることは明らかであろ
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 メイヤー,ベルナルダス・ヨハンス オランダ国 チルブルク エヌ・エル― 5025 カー・イックス、オブザーヴァンテ ンホフ 7 (56)参考文献 特開 昭61−45892(JP,A) 特公 昭56−29234(JP,B1) 特公 昭60−31185(JP,B1)

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特に小型電力消費装置用発電機で従動軸に
    連結され磁化極を有する回転子輪と、複数の巻線を有し
    電圧を提供する固定子と、前記従動軸を駆動する駆動手
    段と、前記駆動手段から前記従動軸へ動力伝達を行うト
    ランスミッション手段と、から構成される発電機におい
    て、 前記トランスミッション手段が少なくとも、前記駆動手
    段から前記従動軸へ前記動力をばね弾性によって伝え、
    且つ前記駆動軸の所定回転角量に対応して前記動力伝達
    を遮断する弾性手段を有する前記発電機。
  2. 【請求項2】前記トランスミッション手段が、前記駆動
    軸の前記所定回転角量に対応している前記弾性手段の内
    部に貯えられたばねエネルギーを少なくとも実質上前記
    従動軸に対して伝達終了した瞬間からトランスミッショ
    ンを少なくとも実質上遮断する請求項1に記載の発電
    機。
  3. 【請求項3】前記トランスミッション手段が前記駆動手
    段に連結される回転支持手段を備え、少なくとも一つで
    ある前記弾性手段の一端が回転支持手段に接続され、そ
    の他端が該回転支持手段の回転中従動軸と周期的に共働
    して回転子輪を回転させる自由端である請求項1又は2
    に記載の発電機。
  4. 【請求項4】少なくとも一つである前記弾性手段が前記
    支持手段から主として径方向に延びる長尺体である請求
    項3に記載の発電機。
  5. 【請求項5】前記弾性手段の複数が前記支持手段の周囲
    に規則的に配置される請求項3又は4に記載の発電機。
  6. 【請求項6】少なくとも一つの弾性手段が板ばねである
    請求項3−5に記載の発電機。
  7. 【請求項7】前記少なくとも一つの弾性手段がその自由
    端でカーブし、その凸側から従動軸と共働する請求項3
    −6に記載の発電機。
  8. 【請求項8】前記従動軸の所定範囲にのみ開口を有し
    て、前記弾性手段の自由端を該所定範囲のみに当接させ
    る阻止手段が前記従動軸近傍に設けられる請求項3−7
    に記載の発電機。
  9. 【請求項9】前記阻止手段が従動軸側に構成される少な
    くとも一つの爪を備える請求項8に記載の発電機。
  10. 【請求項10】前記少なくとも一つの爪がその軸周囲に
    回転可能で、前記弾性手段が前記従動軸から離れる方向
    に前記爪を通過する時に弾性手段の自由端が前記爪の向
    きをそらすように当接する構成である請求項9に記載の
    発電機。
  11. 【請求項11】向きを変えた前記爪をリセットする少な
    くとも一つのばね手段が設けられる請求項10に記載の発
    電機。
  12. 【請求項12】前記従動軸上に従動端が取付けられ、該
    輪が摩擦によって前記少なくとも一つの弾性手段の自由
    端と共働する辺縁面を有する請求項3−11に記載の発電
    機。
  13. 【請求項13】複数の弾性手段が設けられ、その各々が
    その自由端に少なくとも一つの固定誘導コイルと共働す
    る硬磁気材料を備える請求項3−12に記載の発電機。
  14. 【請求項14】前記トランスミッション手段が前記駆動
    手段と前記弾性手段の間に設けられたフリーホィールク
    ラッチを備える請求項1又は2に記載の発電機。
  15. 【請求項15】前記弾性手段がばねバレル内に納められ
    る螺旋ばねより成る請求項14に記載の発電機。
  16. 【請求項16】爪状の阻止手段が設けられ、同手段が前
    記螺旋ばねと共働してそれが巻取られた時螺旋ばねを一
    時阻止し、前記螺旋ばねの所定角変位に達した時に前記
    爪が突起により持上げられる請求項15に記載の発電機。
  17. 【請求項17】前記駆動手段と前記弾性手段の間に機械
    的矯正手段が取付けられる請求項1−16に記載の発電
    機。
  18. 【請求項18】複数の従動軸が設けられ、その各々が前
    記少なくとも一つの前記弾性手段と共働する請求項1−
    17に記載の発電機。
  19. 【請求項19】前記回転子輪と固定子により構成される
    固定子/回転子の組合せが戻り止めの僅かなタイプのも
    のである請求項1−18に記載の発電機。
  20. 【請求項20】前記駆動手段が偏心おもりを備え、同偏
    心おもりと弾性体の間に減速歯切ギアが設けられる請求
    項1−19に記載の発電機。
  21. 【請求項21】前記駆動手段が偏心おもりを備え、前記
    弾性手段がもう一つの弾性手段により偏心おもりに連結
    される請求項1−20に記載の発電機。
  22. 【請求項22】前記もう一つの弾性手段が螺旋ばねであ
    る請求項21に記載の発電機。
  23. 【請求項23】前記駆動手段が手動動作手段、殊に巻取
    りノブを備える請求項1−19に記載の発電機。
  24. 【請求項24】前記駆動手段が偏心おもりを備え、連結
    解除手段が設けられて前記手動操作手段を介して駆動す
    る時に偏心おもりの連結を解除する請求項23に記載の発
    電機。
  25. 【請求項25】手動操作手段、特に巻取りノブを備える
    時計で、関連駆動手段が偏心おもりを備える請求項1−
    22に記載の少なくとも一つの第1発電機と、関連駆動手
    段が前記手動操作手段を備える請求項1−19に記載の第
    2の発電機を備える前記時計。
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