JP3577909B2 - 電子制御式機械時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゼンマイが解放する時の機械エネルギを発電機で電気エネルギに変換し、その電気エネルギで回転制御手段を作動させて回転子の回転を制御することにより、輪列に固定される指針を正確に運針させる電子制御式機械時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゼンマイが解放する時の機械エネルギを発電機で電気エネルギに変換し、その電気エネルギにより回転制御手段を作動させて発電機のコイルに流れる電流値を制御することにより、輪列に固定される指針を正確に運針させて正確に時刻を表示する電子制御式機械時計として、特開平8−5758号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
このような電子制御式機械時計では、輪列を介して伝達されるゼンマイのトルクで発電機の回転子を回転させ、この回転を電気エネルギに変換することで得られる電力を一旦、平滑用のコンデンサに供給し、このコンデンサからの電力によってICや水晶振動子を備えた回路制御手段を駆動している。従って、回路制御手段をより正確に駆動するためには、発電機での発電効率を向上させ、十分な起電力を確保する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発電効率を向上させて起電力を確保するために、例えば発電機のコイルの巻数をより多くすると、外部磁界の影響が大きくなるため、回路制御手段での誤動作が生じ易くなるという問題がある。
【0005】
また、輪列によるトルク伝達系の増速比を大きくし、これによって回転子の角速度大きくして発電効率を向上させようとすると、機械損失や磁気損失が大きくなるという問題が生じ、反対に増速比をさほど大きくせずに回転子の角速度を大きくしようとすると、ゼンマイの解き放たれ方が速まるため、システム上の持続時間が短くなるという問題がある。
【0006】
さらに、回転子の角速度を大きくする目的で多極磁石を採用すると、回転子のコギングトルクが大きくなることや、回転子の重さの増加にともなって機械損失(ザラトルク)が大きくなることにより、回転子が動かない場合が生じる。
【0007】
このように、従来の電子制御式機械時計では、発電効率を向上させようとすると、種々の弊害が生じるため、その実現が困難であった。
【0008】
本発明の目的は、発電効率を確実に向上させることができる電子制御式機械時計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子制御式機械時計は、ゼンマイと、輪列を介して伝達されるゼンマイのトルクで回転する回転子と、この回転子を含んで構成されかつ回転子の回転をコイルを介して電気エネルギに変換する発電機と、輪列に結合された指針と、変換した電気エネルギにより駆動されて発電機を制御する回転制御手段とを備えている電子制御式機械時計であって、輪列を構成するいずれかの番車にゼンマイのトルクを一時的に蓄積する弾性部材を設けることを特徴とするものである。このような本発明においては、輪列の番車にゼンマイからのトルクを蓄積する弾性部材を設けるため、トルクが蓄積された弾性部材を解放させることにより、そのトルクによって番車が高速回転するとともに、この番車に連なる回転子も大きな角速度で瞬時に高速回転するようになり、発電効率が向上する。
【0010】
この際、弾性部材が設けられた番車のかなに慣性付与部材を設けることが望ましい。このような場合には、弾性部材に蓄積された略全てのトルクが番車を回転させるのに用いられるようになるため、番車の角速度がかなの角速度よりも格段に大きくなり、番車がより確実に高速回転するようになる。
【0011】
また、本発明の電子制御式機械時計では、回転子を弾性部材が設けられた番車よりも増速するように構成することが好ましく、これによって回転子の角速度がさらに大きくなる。
【0012】
さらに、回転子を多極磁石としてもよい。本発明の電子制御式機械時計では、弾性部材に蓄積されたトルクを一気に回転子に伝達するため、回転子を多極磁石にした場合でも、回転子のコギングトルクやザラトルクの増加による影響を受け難くなる。従って、回転子を多極磁石にすることによるメリット、すなわち回転子の角速度をより一層大きくできるというメリットが得られるようになる。
【0013】
以上において、発電機を、回転子が配置される配置孔が設けられた一連のステータを備えたものとし、このステータの配置孔の内周部分に窪み部または突部を設けてもよい。このような場合には、ステータを連続した一体ものとすることでその製作が容易に行われるようになる上、回転子が配置される配置孔に窪み部または突部を設けることにより、ステータおよび回転子間の磁力を変化させることが可能であるため、窪み部または突部を適宜な数や大きさ等にすることで回転子のコギングトルクが容易に調節されるようになる。
【0014】
また、以上において、針修正を行う切換部品である巻真と、この巻真と連動して動く規制レバーとを設け、この規制レバーを、巻真を押し込んだ際にその歯を押すことで番車を回転させるように構成してもよい。このような場合には、巻真と連動して歯車を押す規制レバーを設けるため、針合わせを行うために指針およびシステムを停止させた場合でも、巻真を押し込んで歯車および回転子を回転させて発電させることができ、システムが確実に再起動する。
【0015】
次いで、以下には、本発明の電子制御式機械時計におけるゼンマイのトルクや回転子のコギングトルクの設定、および回転制御手段等の制御に関する特徴を述べる。
【0016】
先ず、本発明の電子制御式機械時計では、停止状態の回転子を輪列を介して回転させるのに必要なコギングトルク(回転子のコギングトルク)を、ゼンマイの解放時の最大トルクよりも大きく設定することを特徴とする。このような場合には、回転子のコギングトルクをゼンマイの解放時の最大トルクよりも大きく設定するため、ゼンマイが解放されても回転子が回転することはなく、回転子と連動する番車(弾性部材が設けられた番車)も停止状態となる。従って、特別な機械的手段や制御手段を設けなくとも、番車が停止状態に維持されてゼンマイのトルクが確実に弾性部材に蓄積されるようになり、構造やシステム上の構成が簡素化される。
【0017】
この際、ゼンマイの巻き上げ時の最大トルクを回転子のコギングトルクよりも大きく設定してもよい。前述の状態のままでは、ゼンマイを最大に巻き上げても番車が停止し続けるが、ゼンマイの巻き上げ時の最大トルクをコギングトルクよりも大きく設定することにより、ゼンマイを巻き上げて解放した後の一瞬の間に限り、番車に対して回転するきっかけが与えられるため、回転子がわずかに回転して発電が行われるようになる。このことは、ゼンマイのトルクが供給し尽くされたことでシステムが停止した電子制御式機械時計において、システムを起動させるのに有効である。
【0018】
一方、本発明の電子制御式機械時計では、回転子のコギングトルクをゼンマイの利用限界トルクよりも大きく、かつゼンマイの解放時の最大トルクよりも小さく設定し、ゼンマイのトルクがコギングトルク以上の場合には、回転制御手段を発電機のコイルに電圧を印加して回転子を停止させるように構成してもよい。このような場合には、ゼンマイのトルクがコギングトルクを上回っている間は、回転制御手段によって番車(回転子)が停止状態とされて弾性部材へのトルクの蓄積が行われ、ゼンマイのトルクがコギングトルクを下回ってからは、前述の如く、番車が回転子のコギングトルクで停止状態となってトルクの蓄積が行われる。ところで、本発明の電子制御式機械時計では、停止している番車にゼンマイのトルクを蓄積させたの後、弾性部材を解放して(番車を回転させて)回転子を高速回転させることで発電させ、この後、番車を停止させて再度トルクの蓄積を開始させる、というサイクルを繰り返させるが、以下には、特にこのサイクルを維持させるための制御についての特徴を述べる。
【0019】
すなわち、回転子のコギングトルクがゼンマイのトルク(解放時の最大トルクを含む)よりも大きいことによって番車が停止状態に維持される場合において、発電機のコイルに解放パルスを出力して回転子を回転させるように回転制御手段を構成することを特徴とする。このような場合、解放パルスをコイルに瞬間的に出力することで回転子に回転トルクが発生するが、この回転トルクがコギングトルクよりも大きいため、番車に回転するきっかけが与えられ、番車が確実に回転し始める。
【0020】
この際、解放パルスを周期的に出力し、弾性部材に蓄積されたトルクの供給および次のトルクの蓄積を、解放パルスが出力されてから次の解放パルスが出力される前に行うように構成してもよい。このような場合には、一定期間内で弾性部材にトルクが完全に蓄積されて指針系が一旦停止するため、クオーツ運針が行われるようになる。
【0021】
また、高速回転している回転子および番車を停止させるために、発電機のコイルに制御パルスを出力するように回転制御手段を構成してもよい。このような場合には、回転子に一瞬電磁ブレーキが作用するため、回転子が確実に停止するようになる。
【0022】
そして、発電機で発生する発電誘起電圧波形をカウントし、このカウント数に応じて制御パルスを出力するように回転制御手段を構成することが好ましい。本発明の電子制御式機械時計では、解放パルスを出力して弾性部材が解放されると、指針系が回転して運針が行われるとともに、番車(回転子)が回転して発電が始まる。そして、制御パルスを出力すると、番車は停止して発電を止めるが、指針系は動き続けるため弾性部材へのトルクの再蓄積が始まる。この後、弾性部材に完全にトルクが蓄積されると指針系は停止する。つまり、指針系は、発電している間およびトルクが弾性部材に蓄積されている間で回転するから、正確に時を刻むためには、この間に一定量だけ常に回転する必要がある。ところで、通常の運転では、発電中の指針系の回転量は、弾性部材が解き放たれている時間によって決まり、トルクが弾性部材に蓄積されている間の指針系の回転量は、弾性部材がどれだけ解き放たれたかによって決まる。一方、弾性部材がどれだけ解き放たれたかは、解き放たれている時間に対応し、この時間は発電誘起電圧波形のパルスの数に対応している。そこで、発電誘起電圧波形のカウント数が所定数になった時に常に制御パルスを出力すれば、弾性部材の解き放たれている時間および解き放たれ具合がサイクル毎に一定になるため、発電中の指針系の回転量およびトルク蓄積中の指針系の回転量も一定となり、各回転量を合わせて指針系を常に一定量だけ確実に回転させることが可能になる。従って、次の解放パルスが出力されるまでに正確に調速されるようになる。
【0023】
さらに、本発明の電子制御式機械時計では、周期的に出力される開放パルスを、時間精度を計測する歩度測定に用いてもよく、このような場合には、開放パルスを利用して電子制御式機械時計の平均月差等を求めることが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子制御式機械時計の要部を示す平面図であり、図2および図3はその断面図である。
【0026】
電子制御式機械時計は、ゼンマイ1a、香箱歯車1b、香箱真1c、および香箱蓋1dからなる香箱車1を備えている。ゼンマイ1aは、外端が香箱歯車1bに、内端が香箱真1cにそれぞれ固定されている。香箱真1cは、地板2と輪列受3に支持され、角穴車4と一体で回転するように角穴ネジ5により固定されている。角穴車4は、時計方向には回転するが反時計方向には回転しないように、こはぜ(図示略)と噛み合っている。なお、角穴車4を時計方向に回転してゼンマイ1aを巻く方法は、機械時計の自動巻または手巻機構と同様であるため、説明を省略する。
【0027】
香箱歯車1bの回転は、7倍に増速されて二番車7へ、順次6.4倍増速されて三番車8へ、9.375倍増速されて四番車9へ、3倍増速されて五番車10へ、10倍増速されて六番車11へ、10倍増速されて回転子であるロータ12へと、合計126,000倍の増速をしている。二番車7には筒かな7aが、筒かな7aには分針13が、四番車9には秒針14がそれぞれ固定されている。従って、二番車7を1rphで、四番車9を1rpmで回転させる時、香箱歯車1bは、1/7rphとなる。
【0028】
増速輪列を構成する各番車7〜11のうち、六番車11は、図4にも示すように、六番かな11a、ヒゲ玉11b、慣性板11c、ルビー等からなる石11d、六番歯車11e、弾性部材である渦巻き状のバネ11gを備えている。六番かな11a、ヒゲ玉11b、および慣性板11cは、それぞれ一体に固定されており、六番歯車11eが負荷抵抗低減のために設けられた石11dを介して独立して回転するようになっている。この六番歯車11eの外周部分にはバネ11gの外端が固定され、バネ11gの内端がヒゲ玉11bに固定されている。また、六番歯車11eと下方のバネ11gとの間、およびバネ11gと慣性板11cとの間には空隙Aが設けられている。
【0029】
ここで、六番歯車11eと噛み合うロータ12のコギングトルクTsは、本来のコギングトルクTs′や、六番歯車11eとロータかな12b(図3)との噛み合い効率およびロータ12の側圧などによるザラトルクTmを含むものであり(Ts≒Ts′+Tm)、換言すれば、ロータ12が止まっている時から回転させようとする時に必要なトルクである。そして、本実施形態でのコギングトルクTsは、図9に示すように、ゼンマイ1aの解放時の最大トルクTzmax(二点鎖線)よりも大きく設定されている。従って、ロータ12が停止している状態では、これと噛み合う六番歯車11eは回転できず、ゼンマイ1aから供給される駆動トルクによって指針系である六番かな11aのみが回転し、これによりバネ11gが巻き上げられてゼンマイ1aのトルクがバネ11gに蓄積される。そして、トルクの蓄積が終了してバネ11gが巻き上がった状態では、コギングトルクTsが六番かな11aに直に作用するため、六番かな11aも回転できなくなり、指針系が停止する。ただし、図9において、ゼンマイ1aは、巻き上げ時の最大トルクTziがコギングトルクTsよりも大きく設定されており、ゼンマイ1aを巻き上げて解放した後の一瞬の間に限り、六番歯車11eに対して回転するきっかけが与えられるようになっている。なお、図9に示すTzは、時間の経過(あるいは巻数)にともなうゼンマイのトルクであり、Toは、ゼンマイ1aの利用限界トルクである。
【0030】
この電子制御式機械時計は、ロータ12、PCパーマロイ等からなるステータ15、第1コイルブロック16、第2コイルブロック17から構成される発電機20を備えている。ロータ12は、S−N極がそれぞれ例えば4極ずつ形成された多極磁石であるロータ磁石12a、およびロータかな12bから構成されている。ステータ15は、ステータ体15aを有する一体ものであり、ロータ12を配置する配置孔15bが設けられている。配置孔15bの内周部分には径方向に対向した一対の窪み部15cが設けられ、ロータ12のコギングトルクTsが前述した設定値となるように調節されている。第1コイルブロック16は、磁心16aに11万ターンのコイル16bを巻線したものである。第2コイルブロック17は、ステータ体15aに4万ターンのコイル17aを巻線したものである。これら第1、第2コイルブロック16,17は、外部交流磁界の影響を抑えるために互いに平行に配置されており、巻数の多いコイル16bを有する第1コイルブロック16が主に発電用に用いられる。
【0031】
このような電子制御式機械時計では、図6に示すように、発電機20からの交流出力は、昇圧整流、全波整流、半波整流、トランジスタ整流等からなる整流回路21を通して昇圧、整流されて平滑用コンデンサ30に充電される。このコンデンサ30にはロータ12の回転を制御する回転制御手段50が接続されている。回転制御手段50は、発振回路51、分周回路52、誘起電圧波形検出回路53、および制御回路54等を含む集積回路(ワンチップIC等)によって構成されている。発振回路51は、水晶振動子60による発振信号を出力するものであり、この発振信号は、分周回路52によって1秒周期まで分周され、基準周期信号として制御回路54に出力される。制御回路54は、ロータ12を一瞬回転させるための解放パルスを基準周期信号に基づき1秒間隔で発電機20のコイル17aに出力し、また、検出回路53で検出された発電誘起電圧波形のカウント数が所定数nに達した際、ロータ12を停止させるための制御パルスをコイル17aに出力する。さらに、1秒周期で出力される出力パルスは、時間精度を計測する歩度測定に用いられるようになっている。
【0032】
次に、本実施形態における制御動作について説明する。
【0033】
先ず、図5において、針合わせを行うために巻真6を引き出して指針を停止させると、おしどり6aを介して規制レバー6bの先端が六番歯車11eの歯に係止するとともに、本電子制御式機械時計のシステムも停止する。この状態で時分針を修正し、この後に巻真6を押し込むと、規制レバー6bの先端が戻ろうとして六番歯車11eの歯が瞬間的に押し弾かれ、これにより六番歯車11eに回転力が与えられてロータ12がわずかに回転し、若干の発電が行われてシステムが再起動する。
【0034】
一方、ゼンマイ1aの駆動トルクTzが利用限界トルクTo以下となって指針およびシステムが停止している場合には、ゼンマイ1aを巻き上げることで生じる最大トルクTziによって六番歯車11eに回転するきっかけが与えられ、やはりロータ12がわずかに回転してシステムが起動する。
システムが起動してからの通常時の制御動作を図7のフローチャートおよび図8の動作線図をも参照して説明する。
【0035】
システムが起動すると、制御回路54からロータ12を一瞬回転させるような解放パルスをコイル17aに出力する(図7のステップ1、以下ステップをSと略す)。これによりロータ12に回転トルクが発生し、この回転トルクがコギングトルクTsよりも大きいため、ロータ12と噛み合う六番歯車11eに回転するきっかけが与えられ、六番歯車11eが回転し始める。この際、バネ11gが解放されるため、バネ11gに蓄積されていたゼンマイ1aからのトルクが一気に供給され、六番歯車11eが大きな角速度で瞬時に回転する。従って、六番歯車11eに連なるロータ12が増速されてさらに大きい角速度で回転し、発電機20では即座に大きな起電力が生じる。発電中において、発電誘起電圧波形を誘起電圧波形検出回路53でカウントし、カウント数が所定数nになるまでロータ12を回転させておく(S2)。つまり、所定数nになった時点でロータ12に電磁ブレーキが作用するように制御回路54からコイル17aに制御パルスを出力し、ロータ12を止める(S3)。これによりロータ12のコギングトルクTsで六番歯車11eを停止さ、ゼンマイ1aによって六番かな11aのみを回転させ、ゼンマイ1aからのトルクを再びバネ11gに蓄積させる。そして、バネ11gにトルクが完全に蓄積されると、前述した様に六番かな11aが停止して指針が止まる。ここで、制御回路54は、基準周期信号に基づいて前述の解放パルスが出力されてから正確に1秒間待ち(S4)、この後に再びS1にもどって解放パルスを出力する。つまり、本実施形態では、1秒間内で以上のS1〜S4を1サイクルとして行い、以下ゼンマイ1aが利用限界トルクToに達するまで同様に繰り返すことで運針するようになっている。
【0036】
続いて、電子制御式機械時計の調速について説明する。
【0037】
本実施形態において、指針系は、図8に示すように、発電している間(「バネのトルク」での区間L2)およびトルクが弾性部材に蓄積されている間(L3)で回転するから、正確に時を刻むためには、区間L1(L2+L3)内で1秒分に相当する一定量だけ常に回転する必要がある。ところで、通常の運転では、発電中の指針系の回転量は、バネ11gが解き放たれている時間によって決まり、トルクがバネ11gに蓄積されている間の指針系の回転量は、バネ11gがどれだけ解き放たれたかによって決まる。一方、バネ11gがどれだけ解き放たれたかは、解き放たれている時間に対応し、この時間は発電誘起電圧波形のパルスの数に対応している。そこで、発電誘起電圧波形のカウント数が所定数nになった時に常に制御パルスを出力することにより、バネ11gの解き放たれている時間および解き放たれ具合がサイクル毎に一定になるため、L2での針系の回転量およびL3での指針系の回転量も一定となり、L1ではこれらの回転量を合わせて指針系が常に一定量すなわち1秒分だけ確実に回転するようになる。従って、次の解放パルスが出力されるまでに正確に調速されるようになる。
【0038】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
【0039】
1)輪列を構成する六番車11の六番歯車1eにはゼンマイ1aからのトルクを蓄積するバネ11gが設けられているため、トルクが蓄積された状態からバネ11gを解放させることにより、そのトルクによって六番歯車1eを一気に高速回転させることができる。従って、六番歯車11eに連なるロータ12も瞬時に高速回転させることができ、ロータ12の角速度を大きくして発電効率を向上させることができる。
【0040】
2)六番車11の指針系である六番かな11aには慣性板11cが設けられているため、バネ11gに蓄積された略全てのトルクを六番歯車11eを回転させるのに用いることができる。従って、六番歯車11eの角速度を六番かな11aの角速度よりも格段に大きくでき、六番歯車11eをより確実に高速回転させることができる。
【0041】
3)ロータ12は、六番歯車11eよりも増速するように構成されているため、この点からもロータ12の角速度を大きくできる。
【0042】
4)ロータ12は多極磁石であるため、この点からもロータ12の角速度を大きくできる。なお、本実施形態では、バネ11gに蓄積されたトルクを一気にロータ12に伝達するため、ロータ12を多極磁石にした場合でも、ロータ12のコギングトルクTsやザラトルクTmの増加による影響が少なく、ロータ12を確実に高速回転させることができる。
【0043】
5)発電機20のステータ15は一体ものであるため、その製作を容易に行うことができる。また、ステータ15の配置孔15bの内周部分には径方向に対向した一対の窪み部15cが設けられ、これによってステータ15およびロータ12間の磁力が正確に調節されているため、ロータ12の最適なコギングトルクTsを容易に得ることができる。
【0044】
6)ロータ12のコギングトルクTsはゼンマイ1aの解放時の最大トルクTzmaxよりも大きく設定されているため、ゼンマイ1aが解放されてもロータ12が回転することはなく、ロータ12と連動する六番歯車11eも止めておくことができる。従って、六番歯車11eを停止状態に維持してゼンマイ1aからのトルクを確実にバネ11gに蓄積するためには、特別な機械的手段や制御手段を設ける必要がなく、構造やシステム上の構成を簡素化できる。
【0045】
7)回転制御手段50の制御回路54からは、ロータ12の回転を促すような解放パルスがコイル17aに出力されるため、ロータ12に回転トルクを発生させることが可能である。この際、回転トルクはロータ12のコギングトルクTsよりも大きいため、開放パルスを出力することで六番歯車11eに回転するきっかけを与えることができる。
【0046】
8)解放パルスは1秒毎に周期的に出力される上、バネ11gに蓄積されたトルクの供給および次のトルクの蓄積は、解放パルスが出力されてから次の解放パルスが出力される前に行われるため、1秒内において、バネ11gにトルクを完全に蓄積させて指針系を一旦停止させることができ、指針系をクオーツ運針させることができる。
【0047】
9)高速回転しているロータ12および六番歯車11eを停止させるため、制御回路54からは、ロータ12に電磁ブレーキを作用させるような制御パルスがコイル17aに出力されているため、ロータ12を確実に停止させることができる。
【0048】
10)制御パルスは誘起電圧波形検出回路53でカウントされたカウント数に従って出力されるため、L2での指針系の回転量とL3での指針系の回転量とを合わせて秒針14等の指針を1秒分だけ確実に運針させることができ、解放パルスが出力されるまでの1秒間内で正確に調速できる。
【0049】
11)ゼンマイ1aを巻き上げることで生じる最大トルクTziがコギングトルクTsよりも大きく設定されているため、ゼンマイ1aを巻き上げた後の一瞬の間に六番歯車11eに回転するきっかけを与えることができる。従って、ゼンマイ1aの駆動トルクTzが利用限界トルクTo以下となって指針およびシステムが停止した場合でも、ゼンマイ1aを巻き上げることにより、ロータ12をわずかに回転させてシステムを確実に起動させることができる。
12)巻真6と連動して六番歯車11eを押し弾く規制レバー6bが設けられているため、針合わせを行うために指針およびシステムを停止させた場合でも、巻真6を戻すことで六番歯車11eおよびロータ12を回転させて発電させることができ、システムを確実に再起動できる。すなわち、針合わせを行う毎にゼンマイ1aを最大に巻き上げる必要がなく、針合わせを随時行うことができる。
【0050】
13)解放パルスや制御パルスは専ら巻数の少ないコイル17aに出力されるため、巻数の多いコイル16bを備えた第1コイルブロック16を主に発電用に利用できる。従って、発電を一層効率よく行えるとともに、集積回路内等においては、パルス用のラインと大きな起電力用のラインとを明確に区別させることができ、回路設計を優位に行える。
【0051】
14)第1コイルブロック16および第2コイルブロック17は互いに平行に配置されているため、外部交流磁界の影響を抑えることができ、システムの誤動作を防止できる。
【0052】
15)六番歯車11eとバネ11gとの間には空隙Aが設けられているため、互いに干渉するのを防いでバネ1gの巻き上げ時や解放時の負荷を低減できる。16)1秒周期で出力される開放パルスは、時間精度を計測する歩度測定に用いられるため、この開放パルスを利用して電子制御式機械時計の平均月差等を求めることができる。
【0053】
〔第2実施形態〕
本実施形態での電子制御式機械時計では、図10に示すように、ロータ12のコギングトルクTsは、ゼンマイ1aの利用限界トルクToよりも大きく、かつゼンマイ1aの解放時の最大トルクTzmaxよりも小さく設定され、また、フローチャート等による図示を省略するが、回転制御手段50の制御回路54は、ゼンマイ1aの出力するトルクがコギングトルクTs以上の場合には、発電機20のコイル17aに電圧を印加してロータ12の停止状態を維持させるように構成されている。
【0054】
本実施形態では、ゼンマイ1aの出力するトルクがコギングトルクTsを上回っている間は、回転制御手段50によって六番歯車11e(ロータ12)が停止してバネ11cへのトルクの蓄積が行われ、コギングトルクTsを下回ってからは、六番歯車11eが第1実施形態と同様にコギングトルクTsで停止してトルクの蓄積が行われる。
【0055】
本実施形態によれば、前記1)〜5)、7)〜16)の効果を同様に得ることができ、また、前記6)の効果に代えて、以下の効果がある。
【0056】
17)ゼンマイ1aの巻数が多くトルクが比較的大きい間は、バネ11gに蓄積されるトルクも大きく、ロータが勢いよく回転するため、これによって得られる大きな起電力を回転制御手段50に供給してコイル17aに電圧を印加するのに消費でき、ロータ12の回転を電気的に停止させておくことができる。
【0057】
18)ゼンマイ1aのトルクがコギングトルクTsを下回っている状態では、自身のコギングトルクTsによってロータ12を停止状態に維持できるため、第1実施形態と同様に電圧印可を行わなくともよく、消費電力を少なく抑えることができる。つまり、ゼンマイの巻数が時間の経過とともに少なくなって出力されるトルクが比較的小さくなると、ロータ12の勢いが弱まり起電力も小さくなるが、このような状況でも充分に対応できる。
【0058】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0059】
誘起電圧波形検出回路53は、波形を所定数n回カウントするだけでなく、ロータ12がその慣性力によって瞬時に停止しない時があることを考慮し、n回カウント後においても、ロータ12が確実に停止するまで引き続きカウントするように構成されていてもよい。例えば、ロータ12がn+1回の波形分だけ回転した場合など、指針系は1秒分よりも多く回転することになるが、所定数n後の波形をカウントすることにより、次のサイクルにおいては、n−1回の波形をカウントした時点で制御パルスを出力してロータ12を止めるという補正が可能となり、部品のばらつきや衝撃などが発生した場合でも、累積誤差を生じにくくでき、調速をより確実に行うことができる。
【0060】
前記第1実施形態では、香箱車1〜ロータ12までの増速比が126,000であったが、本発明の電子制御式機械時計での増速比はこれに限定されず、発電機の他のパラメータにより任意に設定されてよい。
【0061】
前記第1実施形態では、時、分、秒まで表示する電子制御式機械時計について述べたが、本発明は、時、分のみ、または、24時〜1/10秒などまで表示可能な電子制御式機械時計に適用可能である。
【0062】
ステータ15の配置孔15bには一対の窪み部15cが設けられていたが、窪み部15cの代わりに一対の突部を設けてコギングトルクTsの調節を行ってもよい。この際、窪み部および突部の数や大きさあるいは位置等は、発電機20のパラメータに応じて適宜に決められてよい。
【0063】
開放パルスの出力周期は1秒に限定されるものではなく、電子制御式機械時計の前述した表示形態当を勘案して決められてよい。
【0064】
前記第1実施形態では、ステータ15が一体ものであったが、発電機のパラメータにより発電誘起電圧波形の高い二体式のステータを用いた場合でも本発明に含まれる。
【0065】
バネ11gが設けられる番車は、六番車11に限定されず、輪列を構成するいずれの番車であってもよい。
【0066】
ゼンマイ1aのトルクを蓄積する弾性部材としては、渦巻き状のバネ11gの他、例えば、コイル状のバネ等も適用可能である。
【0067】
第1実施形態では、規制レバー6bは、六番歯車11eを係止し、システムを停止させる機能も有しているが、この機能はなくてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、輪列を形成するいずれかの番車にはゼンマイからのトルクを蓄積する弾性部材が設けられているため、トルクが蓄積された弾性部材を解放させることにより、そのトルクによって番車およびこれに連なる回転子も瞬時に高速回転させることができ、発電効率を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子制御式機械時計の要部を示す平面図である。
【図2】図1の要部を示す断面図である。
【図3】図1の要部を示す他の断面図である。
【図4】前記実施形態の構成部材を示す一部断面の正面図である。
【図5】前記実施形態の他の状態を示す平面図である。
【図6】前記実施形態の要部の構成を示すブロック図である。
【図7】前記実施形態の制御を示すフローチャートである。
【図8】前記実施形態の動作線図である。
【図9】前記実施形態のゼンマイのトルクとコギングトルクとの関係を示すトルク線図である。
【図10】本発明の第2実施形態におけるゼンマイのトルクとコギングトルクとの関係を示すトルク線図である。
【符号の説明】
1a ゼンマイ
6b 規制レバー
12 回転子であるロータ
13 指針である分針
14 他の指針である秒針
17a コイル
11 番車である六番車
11a 六番かな
11c 慣性付与部材である慣性板
11e 六番歯車
11g 弾性部材であるバネ
15 ステータ
15b 配置孔
15c 窪み部
20 発電機
50 回転制御手段

Claims (14)

  1. ゼンマイと、輪列を介して伝達される前記ゼンマイのトルクで回転する回転子と、この回転子を含んで構成されかつ回転子の回転をコイルを介して電気エネルギに変換する発電機と、前記輪列に結合された指針と、変換した前記電気エネルギにより駆動されて前記発電機を制御する回転制御手段とを備えている電子制御式機械時計において、
    前記輪列を構成するいずれかの番車には、前記ゼンマイのトルクを一時的に蓄積する弾性部材が設けられていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  2. 請求項1に記載の電子制御式機械時計において、前記弾性部材が設けられた番車のかなには慣性付与部材が設けられていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子制御式機械時計において、前記回転子は、前記弾性部材が設けられた番車よりも増速されるように構成されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、前記回転子は、多極磁石であることを特徴とする電子制御式機械時計。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、前記発電機は、前記回転子が配置される配置孔が設けられた一連のステータを備え、このステータの配置孔の内周部分には窪み部または突部が設けられていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、針修正を行う切換部品である巻真と、この巻真と連動して動く規制レバーとを備え、前記巻真を引き出した際には前記規制レバーの先端が前記番車の歯に係止して前記電子制御式機械時計のシステムを停止させ、前記巻真を押しこんだ際には前記規制レバーの先端が前記番車の歯を押すことで前記番車に回転力を与えるように構成されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、停止状態の前記回転子を前記輪列を介して回転させるのに必要なコギングトルクは、前記ゼンマイの解放時の最大トルクよりも大きく設定されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  8. 請求項7に記載の電子制御式機械時計において、前記ゼンマイの巻き上げ時の最大トルクは、前記コギングトルクよりも大きく設定されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、停止状態の前記回転子を前記輪列を介して回転させるのに必要なコギングトルクは、前記ゼンマイの利用限界トルクよりも大きく、かつ前記ゼンマイの解放時の最大トルクよりも小さく設定され、前記回転制御手段は、前記ゼンマイのトルクが前記コギングトルク以上の場合には、前記発電機のコイルに電圧を印加して前記回転子を停止させるように構成されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、前記回転制御手段は、前記発電機のコイルに解放パルスを出力して前記回転子を回転させるように構成されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  11. 請求項10に記載の電子制御式機械時計において、前記解放パルスは周期的に出力され、前記弾性部材に蓄積されたトルクの供給および次のトルクの蓄積は、解放パルスが出力されてから次の解放パルスが出力される前に行われるように構成されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、前記回転制御手段は、前記発電機のコイルに制御パルスを出力して前記回転子を停止させるように構成されていること特徴とする電子制御式機械時計。
  13. 請求項12に記載の電子制御式機械時計において、前記回転制御手段は、前記発電機で発生する発電誘起電圧波形をカウントし、このカウント数に応じて前記制御パルスを出力するように構成されていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  14. 請求項10〜13のいずれかに記載の電子制御式機械時計において、前記開放パルスは、時間精度を計測する歩度測定に用いられることを特徴とする電子制御式機械時計。
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