JP2002357671A - 電子制御式機械時計 - Google Patents

電子制御式機械時計

Info

Publication number
JP2002357671A
JP2002357671A JP2002083724A JP2002083724A JP2002357671A JP 2002357671 A JP2002357671 A JP 2002357671A JP 2002083724 A JP2002083724 A JP 2002083724A JP 2002083724 A JP2002083724 A JP 2002083724A JP 2002357671 A JP2002357671 A JP 2002357671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronically controlled
rotor
torque
controlled mechanical
mechanical timepiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002083724A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Hara
辰男 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002083724A priority Critical patent/JP2002357671A/ja
Publication of JP2002357671A publication Critical patent/JP2002357671A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電効率を確実に向上させることができる電
子制御式機械時計を提供すること。 【解決手段】 輪列を構成する六番車11の六番歯車1
1eにゼンマイからのトルクを蓄積するバネ11gを設
け、トルクが蓄積された状態からバネ11gを解放させ
ることにより、そのトルクによって六番歯車1eを一気
に高速回転させるようにした。従って、六番歯車11e
に連なるロータも瞬時に高速回転させることができ、ロ
ータの角速度を大きくして発電効率を向上させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼンマイが解放す
る時の機械エネルギを発電機で電気エネルギに変換し、
その電気エネルギで回転制御手段を作動させて回転子の
回転を制御することにより、輪列に固定される指針を正
確に運針させる電子制御式機械時計に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼンマイが解放する時の機械エネルギを
発電機で電気エネルギに変換し、その電気エネルギによ
り回転制御手段を作動させて発電機のコイルに流れる電
流値を制御することにより、輪列に固定される指針を正
確に運針させて正確に時刻を表示する電子制御式機械時
計として、特開平8−5758号公報に記載されたもの
が知られている。
【0003】このような電子制御式機械時計では、輪列
を介して伝達されるゼンマイのトルクで発電機の回転子
を回転させ、この回転を電気エネルギに変換することで
得られる電力を一旦、平滑用のコンデンサに供給し、こ
のコンデンサからの電力によってICや水晶振動子を備
えた回路制御手段を駆動している。従って、回路制御手
段をより正確に駆動するためには、発電機での発電効率
を向上させ、十分な起電力を確保する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発電効
率を向上させて起電力を確保するために、例えば発電機
のコイルの巻数をより多くすると、外部磁界の影響が大
きくなるため、回路制御手段での誤動作が生じ易くなる
という問題がある。
【0005】また、輪列によるトルク伝達系の増速比を
大きくし、これによって回転子の角速度大きくして発電
効率を向上させようとすると、機械損失や磁気損失が大
きくなるという問題が生じ、反対に増速比をさほど大き
くせずに回転子の角速度を大きくしようとすると、ゼン
マイの解き放たれ方が速まるため、システム上の持続時
間が短くなるという問題がある。
【0006】さらに、回転子の角速度を大きくする目的
で多極磁石を採用すると、回転子のコギングトルクが大
きくなることや、回転子の重さの増加にともなって機械
損失(ザラトルク)が大きくなることにより、回転子が
動かない場合が生じる。
【0007】このように、従来の電子制御式機械時計で
は、発電効率を向上させようとすると、種々の弊害が生
じるため、その実現が困難であった。
【0008】本発明の目的は、発電効率を確実に向上さ
せることができる電子制御式機械時計を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子制御式機械
時計は、ゼンマイと、輪列を介して伝達されるゼンマイ
のトルクで回転する回転子と、この回転子を含んで構成
されかつ回転子の回転をコイルを介して電気エネルギに
変換する発電機と、輪列に結合された指針と、変換した
電気エネルギにより駆動されて発電機を制御する回転制
御手段とを備えている電子制御式機械時計であって、輪
列を構成するいずれかの番車にゼンマイのトルクを一時
的に蓄積する弾性部材を設けることを特徴とするもので
ある。このような本発明においては、輪列の番車にゼン
マイからのトルクを蓄積する弾性部材を設けるため、ト
ルクが蓄積された弾性部材を解放させることにより、そ
のトルクによって番車が高速回転するとともに、この番
車に連なる回転子も大きな角速度で瞬時に高速回転する
ようになり、発電効率が向上する。
【0010】この際、弾性部材が設けられた番車のかな
に慣性付与部材を設けることが望ましい。このような場
合には、弾性部材に蓄積された略全てのトルクが番車を
回転させるのに用いられるようになるため、番車の角速
度がかなの角速度よりも格段に大きくなり、番車がより
確実に高速回転するようになる。
【0011】また、本発明の電子制御式機械時計では、
回転子を弾性部材が設けられた番車よりも増速するよう
に構成することが好ましく、これによって回転子の角速
度がさらに大きくなる。
【0012】さらに、回転子を多極磁石としてもよい。
本発明の電子制御式機械時計では、弾性部材に蓄積され
たトルクを一気に回転子に伝達するため、回転子を多極
磁石にした場合でも、回転子のコギングトルクやザラト
ルクの増加による影響を受け難くなる。従って、回転子
を多極磁石にすることによるメリット、すなわち回転子
の角速度をより一層大きくできるというメリットが得ら
れるようになる。
【0013】以上において、発電機を、回転子が配置さ
れる配置孔が設けられた一連のステータを備えたものと
し、このステータの配置孔の内周部分に窪み部または突
部を設けてもよい。このような場合には、ステータを連
続した一体ものとすることでその製作が容易に行われる
ようになる上、回転子が配置される配置孔に窪み部また
は突部を設けることにより、ステータおよび回転子間の
磁力を変化させることが可能であるため、窪み部または
突部を適宜な数や大きさ等にすることで回転子のコギン
グトルクが容易に調節されるようになる。
【0014】また、以上において、針修正を行う切換部
品である巻真と、この巻真と連動して動く規制レバーと
を設け、この規制レバーを、巻真を押し込んだ際にその
歯を押すことで番車を回転させるように構成してもよ
い。このような場合には、巻真と連動して歯車を押す規
制レバーを設けるため、針合わせを行うために指針およ
びシステムを停止させた場合でも、巻真を押し込んで歯
車および回転子を回転させて発電させることができ、シ
ステムが確実に再起動する。
【0015】次いで、以下には、本発明の電子制御式機
械時計におけるゼンマイのトルクや回転子のコギングト
ルクの設定、および回転制御手段等の制御に関する特徴
を述べる。
【0016】先ず、本発明の電子制御式機械時計では、
停止状態の回転子を輪列を介して回転させるのに必要な
コギングトルク(回転子のコギングトルク)を、ゼンマ
イの解放時の最大トルクよりも大きく設定することを特
徴とする。このような場合には、回転子のコギングトル
クをゼンマイの解放時の最大トルクよりも大きく設定す
るため、ゼンマイが解放されても回転子が回転すること
はなく、回転子と連動する番車(弾性部材が設けられた
番車)も停止状態となる。従って、特別な機械的手段や
制御手段を設けなくとも、番車が停止状態に維持されて
ゼンマイのトルクが確実に弾性部材に蓄積されるように
なり、構造やシステム上の構成が簡素化される。
【0017】この際、ゼンマイの巻き上げ時の最大トル
クを回転子のコギングトルクよりも大きく設定してもよ
い。前述の状態のままでは、ゼンマイを最大に巻き上げ
ても番車が停止し続けるが、ゼンマイの巻き上げ時の最
大トルクをコギングトルクよりも大きく設定することに
より、ゼンマイを巻き上げて解放した後の一瞬の間に限
り、番車に対して回転するきっかけが与えられるため、
回転子がわずかに回転して発電が行われるようになる。
このことは、ゼンマイのトルクが供給し尽くされたこと
でシステムが停止した電子制御式機械時計において、シ
ステムを起動させるのに有効である。
【0018】一方、本発明の電子制御式機械時計では、
回転子のコギングトルクをゼンマイの利用限界トルクよ
りも大きく、かつゼンマイの解放時の最大トルクよりも
小さく設定し、ゼンマイのトルクがコギングトルク以上
の場合には、回転制御手段を発電機のコイルに電圧を印
加して回転子を停止させるように構成してもよい。この
ような場合には、ゼンマイのトルクがコギングトルクを
上回っている間は、回転制御手段によって番車(回転
子)が停止状態とされて弾性部材へのトルクの蓄積が行
われ、ゼンマイのトルクがコギングトルクを下回ってか
らは、前述の如く、番車が回転子のコギングトルクで停
止状態となってトルクの蓄積が行われる。ところで、本
発明の電子制御式機械時計では、停止している番車にゼ
ンマイのトルクを蓄積させたの後、弾性部材を解放して
(番車を回転させて)回転子を高速回転させることで発
電させ、この後、番車を停止させて再度トルクの蓄積を
開始させる、というサイクルを繰り返させるが、以下に
は、特にこのサイクルを維持させるための制御について
の特徴を述べる。
【0019】すなわち、回転子のコギングトルクがゼン
マイのトルク(解放時の最大トルクを含む)よりも大き
いことによって番車が停止状態に維持される場合におい
て、発電機のコイルに解放パルスを出力して回転子を回
転させるように回転制御手段を構成することを特徴とす
る。このような場合、解放パルスをコイルに瞬間的に出
力することで回転子に回転トルクが発生するが、この回
転トルクがコギングトルクよりも大きいため、番車に回
転するきっかけが与えられ、番車が確実に回転し始め
る。
【0020】この際、解放パルスを周期的に出力し、弾
性部材に蓄積されたトルクの供給および次のトルクの蓄
積を、解放パルスが出力されてから次の解放パルスが出
力される前に行うように構成してもよい。このような場
合には、一定期間内で弾性部材にトルクが完全に蓄積さ
れて指針系が一旦停止するため、クオーツ運針が行われ
るようになる。
【0021】また、高速回転している回転子および番車
を停止させるために、発電機のコイルに制御パルスを出
力するように回転制御手段を構成してもよい。このよう
な場合には、回転子に一瞬電磁ブレーキが作用するた
め、回転子が確実に停止するようになる。
【0022】そして、発電機で発生する発電誘起電圧波
形をカウントし、このカウント数に応じて制御パルスを
出力するように回転制御手段を構成することが好まし
い。本発明の電子制御式機械時計では、解放パルスを出
力して弾性部材が解放されると、指針系が回転して運針
が行われるとともに、番車(回転子)が回転して発電が
始まる。そして、制御パルスを出力すると、番車は停止
して発電を止めるが、指針系は動き続けるため弾性部材
へのトルクの再蓄積が始まる。この後、弾性部材に完全
にトルクが蓄積されると指針系は停止する。つまり、指
針系は、発電している間およびトルクが弾性部材に蓄積
されている間で回転するから、正確に時を刻むために
は、この間に一定量だけ常に回転する必要がある。とこ
ろで、通常の運転では、発電中の指針系の回転量は、弾
性部材が解き放たれている時間によって決まり、トルク
が弾性部材に蓄積されている間の指針系の回転量は、弾
性部材がどれだけ解き放たれたかによって決まる。一
方、弾性部材がどれだけ解き放たれたかは、解き放たれ
ている時間に対応し、この時間は発電誘起電圧波形のパ
ルスの数に対応している。そこで、発電誘起電圧波形の
カウント数が所定数になった時に常に制御パルスを出力
すれば、弾性部材の解き放たれている時間および解き放
たれ具合がサイクル毎に一定になるため、発電中の指針
系の回転量およびトルク蓄積中の指針系の回転量も一定
となり、各回転量を合わせて指針系を常に一定量だけ確
実に回転させることが可能になる。従って、次の解放パ
ルスが出力されるまでに正確に調速されるようになる。
【0023】さらに、本発明の電子制御式機械時計で
は、周期的に出力される開放パルスを、時間精度を計測
する歩度測定に用いてもよく、このような場合には、開
放パルスを利用して電子制御式機械時計の平均月差等を
求めることが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本発明の第1実施形態に係る
電子制御式機械時計の要部を示す平面図であり、図2お
よび図3はその断面図である。
【0025】電子制御式機械時計は、ゼンマイ1a、香
箱歯車1b、香箱真1c、および香箱蓋1dからなる香
箱車1を備えている。ゼンマイ1aは、外端が香箱歯車
1bに、内端が香箱真1cにそれぞれ固定されている。
香箱真1cは、地板2と輪列受3に支持され、角穴車4
と一体で回転するように角穴ネジ5により固定されてい
る。角穴車4は、時計方向には回転するが反時計方向に
は回転しないように、こはぜ(図示略)と噛み合ってい
る。なお、角穴車4を時計方向に回転してゼンマイ1a
を巻く方法は、機械時計の自動巻または手巻機構と同様
であるため、説明を省略する。
【0026】香箱歯車1bの回転は、7倍に増速されて
二番車7へ、順次6.4倍増速されて三番車8へ、9.
375倍増速されて四番車9へ、3倍増速されて五番車
10へ、10倍増速されて六番車11へ、10倍増速さ
れて回転子であるロータ12へと、合計126,000
倍の増速をしている。二番車7には筒かな7aが、筒か
な7aには分針13が、四番車9には秒針14がそれぞ
れ固定されている。従って、二番車7を1rphで、四
番車9を1rpmで回転させる時、香箱歯車1bは、1
/7rphとなる。
【0027】増速輪列を構成する各番車7〜11のう
ち、六番車11は、図4にも示すように、六番かな11
a、ヒゲ玉11b、慣性板11c、ルビー等からなる石
11d、六番歯車11e、弾性部材である渦巻き状のバ
ネ11gを備えている。六番かな11a、ヒゲ玉11
b、および慣性板11cは、それぞれ一体に固定されて
おり、六番歯車11eが負荷抵抗低減のために設けられ
た石11dを介して独立して回転するようになってい
る。この六番歯車11eの外周部分にはバネ11gの外
端が固定され、バネ11gの内端がヒゲ玉11bに固定
されている。また、六番歯車11eと下方のバネ11g
との間、およびバネ11gと慣性板11cとの間には空
隙Aが設けられている。
【0028】ここで、六番歯車11eと噛み合うロータ
12のコギングトルクTsは、本来のコギングトルクT
s′や、六番歯車11eとロータかな12b(図3)と
の噛み合い効率およびロータ12の側圧などによるザラ
トルクTmを含むものであり(Ts≒Ts′+Tm)、
換言すれば、ロータ12が止まっている時から回転させ
ようとする時に必要なトルクである。そして、本実施形
態でのコギングトルクTsは、図9に示すように、ゼン
マイ1aの解放時の最大トルクTzmax(二点鎖線)より
も大きく設定されている。従って、ロータ12が停止し
ている状態では、これと噛み合う六番歯車11eは回転
できず、ゼンマイ1aから供給される駆動トルクによっ
て指針系である六番かな11aのみが回転し、これによ
りバネ11gが巻き上げられてゼンマイ1aのトルクが
バネ11gに蓄積される。そして、トルクの蓄積が終了
してバネ11gが巻き上がった状態では、コギングトル
クTsが六番かな11aに直に作用するため、六番かな
11aも回転できなくなり、指針系が停止する。ただ
し、図9において、ゼンマイ1aは、巻き上げ時の最大
トルクTziがコギングトルクTsよりも大きく設定され
ており、ゼンマイ1aを巻き上げて解放した後の一瞬の
間に限り、六番歯車11eに対して回転するきっかけが
与えられるようになっている。なお、図9に示すTz
は、時間の経過(あるいは巻数)にともなうゼンマイの
トルクであり、Toは、ゼンマイ1aの利用限界トルク
である。
【0029】この電子制御式機械時計は、ロータ12、
PCパーマロイ等からなるステータ15、第1コイルブ
ロック16、第2コイルブロック17から構成される発
電機20を備えている。ロータ12は、S−N極がそれ
ぞれ例えば4極ずつ形成された多極磁石であるロータ磁
石12a、およびロータかな12bから構成されてい
る。ステータ15は、ステータ体15aを有する一体も
のであり、ロータ12を配置する配置孔15bが設けら
れている。配置孔15bの内周部分には径方向に対向し
た一対の窪み部15cが設けられ、ロータ12のコギン
グトルクTsが前述した設定値となるように調節されて
いる。第1コイルブロック16は、磁心16aに11万
ターンのコイル16bを巻線したものである。第2コイ
ルブロック17は、ステータ体15aに4万ターンのコ
イル17aを巻線したものである。これら第1、第2コ
イルブロック16,17は、外部交流磁界の影響を抑え
るために互いに平行に配置されており、巻数の多いコイ
ル16bを有する第1コイルブロック16が主に発電用
に用いられる。
【0030】このような電子制御式機械時計では、図6
に示すように、発電機20からの交流出力は、昇圧整
流、全波整流、半波整流、トランジスタ整流等からなる
整流回路21を通して昇圧、整流されて平滑用コンデン
サ30に充電される。このコンデンサ30にはロータ1
2の回転を制御する回転制御手段50が接続されてい
る。回転制御手段50は、発振回路51、分周回路5
2、誘起電圧波形検出回路53、および制御回路54等
を含む集積回路(ワンチップIC等)によって構成され
ている。発振回路51は、水晶振動子60による発振信
号を出力するものであり、この発振信号は、分周回路5
2によって1秒周期まで分周され、基準周期信号として
制御回路54に出力される。制御回路54は、ロータ1
2を一瞬回転させるための解放パルスを基準周期信号に
基づき1秒間隔で発電機20のコイル17aに出力し、
また、検出回路53で検出された発電誘起電圧波形のカ
ウント数が所定数nに達した際、ロータ12を停止させ
るための制御パルスをコイル17aに出力する。さら
に、1秒周期で出力される出力パルスは、時間精度を計
測する歩度測定に用いられるようになっている。
【0031】次に、本実施形態における制御動作につい
て説明する。
【0032】先ず、図5において、針合わせを行うため
に巻真6を引き出して指針を停止させると、おしどり6
aを介して規制レバー6bの先端が六番歯車11eの歯
に係止するとともに、本電子制御式機械時計のシステム
も停止する。この状態で時分針を修正し、この後に巻真
6を押し込むと、規制レバー6bの先端が戻ろうとして
六番歯車11eの歯が瞬間的に押し弾かれ、これにより
六番歯車11eに回転力が与えられてロータ12がわず
かに回転し、若干の発電が行われてシステムが再起動す
る。
【0033】一方、ゼンマイ1aの駆動トルクTzが利
用限界トルクTo以下となって指針およびシステムが停
止している場合には、ゼンマイ1aを巻き上げることで
生じる最大トルクTziによって六番歯車11eに回転す
るきっかけが与えられ、やはりロータ12がわずかに回
転してシステムが起動する。システムが起動してからの
通常時の制御動作を図7のフローチャートおよび図8の
動作線図をも参照して説明する。
【0034】システムが起動すると、制御回路54から
ロータ12を一瞬回転させるような解放パルスをコイル
17aに出力する(図7のステップ1、以下ステップを
Sと略す)。これによりロータ12に回転トルクが発生
し、この回転トルクがコギングトルクTsよりも大きい
ため、ロータ12と噛み合う六番歯車11eに回転する
きっかけが与えられ、六番歯車11eが回転し始める。
この際、バネ11gが解放されるため、バネ11gに蓄
積されていたゼンマイ1aからのトルクが一気に供給さ
れ、六番歯車11eが大きな角速度で瞬時に回転する。
従って、六番歯車11eに連なるロータ12が増速され
てさらに大きい角速度で回転し、発電機20では即座に
大きな起電力が生じる。発電中において、発電誘起電圧
波形を誘起電圧波形検出回路53でカウントし、カウン
ト数が所定数nになるまでロータ12を回転させておく
(S2)。つまり、所定数nになった時点でロータ12
に電磁ブレーキが作用するように制御回路54からコイ
ル17aに制御パルスを出力し、ロータ12を止める
(S3)。これによりロータ12のコギングトルクTs
で六番歯車11eを停止さ、ゼンマイ1aによって六番
かな11aのみを回転させ、ゼンマイ1aからのトルク
を再びバネ11gに蓄積させる。そして、バネ11gに
トルクが完全に蓄積されると、前述した様に六番かな1
1aが停止して指針が止まる。ここで、制御回路54
は、基準周期信号に基づいて前述の解放パルスが出力さ
れてから正確に1秒間待ち(S4)、この後に再びS1
にもどって解放パルスを出力する。つまり、本実施形態
では、1秒間内で以上のS1〜S4を1サイクルとして
行い、以下ゼンマイ1aが利用限界トルクToに達する
まで同様に繰り返すことで運針するようになっている。
【0035】続いて、電子制御式機械時計の調速につい
て説明する。
【0036】本実施形態において、指針系は、図8に示
すように、発電している間(「バネのトルク」での区間
L2)およびトルクが弾性部材に蓄積されている間(L
3)で回転するから、正確に時を刻むためには、区間L
1(L2+L3)内で1秒分に相当する一定量だけ常に
回転する必要がある。ところで、通常の運転では、発電
中の指針系の回転量は、バネ11gが解き放たれている
時間によって決まり、トルクがバネ11gに蓄積されて
いる間の指針系の回転量は、バネ11gがどれだけ解き
放たれたかによって決まる。一方、バネ11gがどれだ
け解き放たれたかは、解き放たれている時間に対応し、
この時間は発電誘起電圧波形のパルスの数に対応してい
る。そこで、発電誘起電圧波形のカウント数が所定数n
になった時に常に制御パルスを出力することにより、バ
ネ11gの解き放たれている時間および解き放たれ具合
がサイクル毎に一定になるため、L2での針系の回転量
およびL3での指針系の回転量も一定となり、L1では
これらの回転量を合わせて指針系が常に一定量すなわち
1秒分だけ確実に回転するようになる。従って、次の解
放パルスが出力されるまでに正確に調速されるようにな
る。
【0037】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。
【0038】1)輪列を構成する六番車11の六番歯車
1eにはゼンマイ1aからのトルクを蓄積するバネ11
gが設けられているため、トルクが蓄積された状態から
バネ11gを解放させることにより、そのトルクによっ
て六番歯車1eを一気に高速回転させることができる。
従って、六番歯車11eに連なるロータ12も瞬時に高
速回転させることができ、ロータ12の角速度を大きく
して発電効率を向上させることができる。
【0039】2)六番車11の指針系である六番かな1
1aには慣性板11cが設けられているため、バネ11
gに蓄積された略全てのトルクを六番歯車11eを回転
させるのに用いることができる。従って、六番歯車11
eの角速度を六番かな11aの角速度よりも格段に大き
くでき、六番歯車11eをより確実に高速回転させるこ
とができる。
【0040】3)ロータ12は、六番歯車11eよりも
増速するように構成されているため、この点からもロー
タ12の角速度を大きくできる。
【0041】4)ロータ12は多極磁石であるため、こ
の点からもロータ12の角速度を大きくできる。なお、
本実施形態では、バネ11gに蓄積されたトルクを一気
にロータ12に伝達するため、ロータ12を多極磁石に
した場合でも、ロータ12のコギングトルクTsやザラ
トルクTmの増加による影響が少なく、ロータ12を確
実に高速回転させることができる。
【0042】5)発電機20のステータ15は一体もの
であるため、その製作を容易に行うことができる。ま
た、ステータ15の配置孔15bの内周部分には径方向
に対向した一対の窪み部15cが設けられ、これによっ
てステータ15およびロータ12間の磁力が正確に調節
されているため、ロータ12の最適なコギングトルクT
sを容易に得ることができる。
【0043】6)ロータ12のコギングトルクTsはゼ
ンマイ1aの解放時の最大トルクTzmaxよりも大きく設
定されているため、ゼンマイ1aが解放されてもロータ
12が回転することはなく、ロータ12と連動する六番
歯車11eも止めておくことができる。従って、六番歯
車11eを停止状態に維持してゼンマイ1aからのトル
クを確実にバネ11gに蓄積するためには、特別な機械
的手段や制御手段を設ける必要がなく、構造やシステム
上の構成を簡素化できる。
【0044】7)回転制御手段50の制御回路54から
は、ロータ12の回転を促すような解放パルスがコイル
17aに出力されるため、ロータ12に回転トルクを発
生させることが可能である。この際、回転トルクはロー
タ12のコギングトルクTsよりも大きいため、開放パ
ルスを出力することで六番歯車11eに回転するきっか
けを与えることができる。
【0045】8)解放パルスは1秒毎に周期的に出力さ
れる上、バネ11gに蓄積されたトルクの供給および次
のトルクの蓄積は、解放パルスが出力されてから次の解
放パルスが出力される前に行われるため、1秒内におい
て、バネ11gにトルクを完全に蓄積させて指針系を一
旦停止させることができ、指針系をクオーツ運針させる
ことができる。
【0046】9)高速回転しているロータ12および六
番歯車11eを停止させるため、制御回路54からは、
ロータ12に電磁ブレーキを作用させるような制御パル
スがコイル17aに出力されているため、ロータ12を
確実に停止させることができる。
【0047】10)制御パルスは誘起電圧波形検出回路
53でカウントされたカウント数に従って出力されるた
め、L2での指針系の回転量とL3での指針系の回転量
とを合わせて秒針14等の指針を1秒分だけ確実に運針
させることができ、解放パルスが出力されるまでの1秒
間内で正確に調速できる。
【0048】11)ゼンマイ1aを巻き上げることで生
じる最大トルクTziがコギングトルクTsよりも大きく
設定されているため、ゼンマイ1aを巻き上げた後の一
瞬の間に六番歯車11eに回転するきっかけを与えるこ
とができる。従って、ゼンマイ1aの駆動トルクTzが
利用限界トルクTo以下となって指針およびシステムが
停止した場合でも、ゼンマイ1aを巻き上げることによ
り、ロータ12をわずかに回転させてシステムを確実に
起動させることができる。 12)巻真6と連動して六番歯車11eを押し弾く規制
レバー6bが設けられているため、針合わせを行うため
に指針およびシステムを停止させた場合でも、巻真6を
戻すことで六番歯車11eおよびロータ12を回転させ
て発電させることができ、システムを確実に再起動でき
る。すなわち、針合わせを行う毎にゼンマイ1aを最大
に巻き上げる必要がなく、針合わせを随時行うことがで
きる。
【0049】13)解放パルスや制御パルスは専ら巻数
の少ないコイル17aに出力されるため、巻数の多いコ
イル16bを備えた第1コイルブロック16を主に発電
用に利用できる。従って、発電を一層効率よく行えると
ともに、集積回路内等においては、パルス用のラインと
大きな起電力用のラインとを明確に区別させることがで
き、回路設計を優位に行える。
【0050】14)第1コイルブロック16および第2
コイルブロック17は互いに平行に配置されているた
め、外部交流磁界の影響を抑えることができ、システム
の誤動作を防止できる。
【0051】15)六番歯車11eとバネ11gとの間
には空隙Aが設けられているため、互いに干渉するのを
防いでバネ1gの巻き上げ時や解放時の負荷を低減でき
る。 16)1秒周期で出力される開放パルスは、時間精度を
計測する歩度測定に用いられるため、この開放パルスを
利用して電子制御式機械時計の平均月差等を求めること
ができる。 〔第2実施形態〕本実施形態での電子制御式機械時計で
は、図10に示すように、ロータ12のコギングトルク
Tsは、ゼンマイ1aの利用限界トルクToよりも大き
く、かつゼンマイ1aの解放時の最大トルクTzmaxより
も小さく設定され、また、フローチャート等による図示
を省略するが、回転制御手段50の制御回路54は、ゼ
ンマイ1aの出力するトルクがコギングトルクTs以上
の場合には、発電機20のコイル17aに電圧を印加し
てロータ12の停止状態を維持させるように構成されて
いる。
【0052】本実施形態では、ゼンマイ1aの出力する
トルクがコギングトルクTsを上回っている間は、回転
制御手段50によって六番歯車11e(ロータ12)が
停止してバネ11cへのトルクの蓄積が行われ、コギン
グトルクTsを下回ってからは、六番歯車11eが第1
実施形態と同様にコギングトルクTsで停止してトルク
の蓄積が行われる。
【0053】本実施形態によれば、前記1)〜5)、
7)〜16)の効果を同様に得ることができ、また、前
記6)の効果に代えて、以下の効果がある。
【0054】17)ゼンマイ1aの巻数が多くトルクが
比較的大きい間は、バネ11gに蓄積されるトルクも大
きく、ロータが勢いよく回転するため、これによって得
られる大きな起電力を回転制御手段50に供給してコイ
ル17aに電圧を印加するのに消費でき、ロータ12の
回転を電気的に停止させておくことができる。
【0055】18)ゼンマイ1aのトルクがコギングト
ルクTsを下回っている状態では、自身のコギングトル
クTsによってロータ12を停止状態に維持できるた
め、第1実施形態と同様に電圧印可を行わなくともよ
く、消費電力を少なく抑えることができる。つまり、ゼ
ンマイの巻数が時間の経過とともに少なくなって出力さ
れるトルクが比較的小さくなると、ロータ12の勢いが
弱まり起電力も小さくなるが、このような状況でも充分
に対応できる。
【0056】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成
等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれ
る。
【0057】誘起電圧波形検出回路53は、波形を所定
数n回カウントするだけでなく、ロータ12がその慣性
力によって瞬時に停止しない時があることを考慮し、n
回カウント後においても、ロータ12が確実に停止する
まで引き続きカウントするように構成されていてもよ
い。例えば、ロータ12がn+1回の波形分だけ回転し
た場合など、指針系は1秒分よりも多く回転することに
なるが、所定数n後の波形をカウントすることにより、
次のサイクルにおいては、n−1回の波形をカウントし
た時点で制御パルスを出力してロータ12を止めるとい
う補正が可能となり、部品のばらつきや衝撃などが発生
した場合でも、累積誤差を生じにくくでき、調速をより
確実に行うことができる。
【0058】前記第1実施形態では、香箱車1〜ロータ
12までの増速比が126,000であったが、本発明
の電子制御式機械時計での増速比はこれに限定されず、
発電機の他のパラメータにより任意に設定されてよい。
【0059】前記第1実施形態では、時、分、秒まで表
示する電子制御式機械時計について述べたが、本発明
は、時、分のみ、または、24時〜1/10秒などまで
表示可能な電子制御式機械時計に適用可能である。
【0060】ステータ15の配置孔15bには一対の窪
み部15cが設けられていたが、窪み部15cの代わり
に一対の突部を設けてコギングトルクTsの調節を行っ
てもよい。この際、窪み部および突部の数や大きさある
いは位置等は、発電機20のパラメータに応じて適宜に
決められてよい。
【0061】開放パルスの出力周期は1秒に限定される
ものではなく、電子制御式機械時計の前述した表示形態
当を勘案して決められてよい。
【0062】前記第1実施形態では、ステータ15が一
体ものであったが、発電機のパラメータにより発電誘起
電圧波形の高い二体式のステータを用いた場合でも本発
明に含まれる。
【0063】バネ11gが設けられる番車は、六番車1
1に限定されず、輪列を構成するいずれの番車であって
もよい。
【0064】ゼンマイ1aのトルクを蓄積する弾性部材
としては、渦巻き状のバネ11gの他、例えば、コイル
状のバネ等も適用可能である。
【0065】第1実施形態では、規制レバー6bは、六
番歯車11eを係止し、システムを停止させる機能も有
しているが、この機能はなくてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
輪列を形成するいずれかの番車にはゼンマイからのトル
クを蓄積する弾性部材が設けられているため、トルクが
蓄積された弾性部材を解放させることにより、そのトル
クによって番車およびこれに連なる回転子も瞬時に高速
回転させることができ、発電効率を向上させることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子制御式機械時
計の要部を示す平面図である。
【図2】図1の要部を示す断面図である。
【図3】図1の要部を示す他の断面図である。
【図4】前記実施形態の構成部材を示す一部断面の正面
図である。
【図5】前記実施形態の他の状態を示す平面図である。
【図6】前記実施形態の要部の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】前記実施形態の制御を示すフローチャートであ
る。
【図8】前記実施形態の動作線図である。
【図9】前記実施形態のゼンマイのトルクとコギングト
ルクとの関係を示すトルク線図である。
【図10】本発明の第2実施形態におけるゼンマイのト
ルクとコギングトルクとの関係を示すトルク線図であ
る。
【符号の説明】
1a ゼンマイ 6b 規制レバー 12 回転子であるロータ 13 指針である分針 14 他の指針である秒針 17a コイル 11 番車である六番車 11a 六番かな 11c 慣性付与部材である慣性板 11e 六番歯車 11g 弾性部材であるバネ 15 ステータ 15b 配置孔 15c 窪み部 20 発電機 50 回転制御手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼンマイと、輪列を介して伝達される前
    記ゼンマイのトルクで回転する回転子と、この回転子を
    含んで構成されかつ回転子の回転をコイルを介して電気
    エネルギに変換する発電機と、前記輪列に結合された指
    針と、変換した前記電気エネルギにより駆動されて前記
    発電機を制御する回転制御手段とを備えている電子制御
    式機械時計において、 前記輪列を構成するいずれかの番車には、前記ゼンマイ
    のトルクを一時的に蓄積する弾性部材が設けられている
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、前記弾性部材が設けられた番車のかなには慣性
    付与部材が設けられていることを特徴とする電子制御式
    機械時計。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電子制
    御式機械時計において、前記回転子は、前記弾性部材が
    設けられた番車よりも増速されるように構成されている
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、前記回転子は、多極磁石である
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、前記発電機は、前記回転子が配
    置される配置孔が設けられた一連のステータを備え、こ
    のステータの配置孔の内周部分には窪み部または突部が
    設けられていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、針修正を行う切換部品である巻
    真と、この巻真と連動して動く規制レバーとを備え、こ
    の規制レバーは、前記巻真を押し込んだ際に前記歯を押
    すことで前記番車を回転させるように構成されているこ
    とを特徴とする電子制御式機械時計。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、停止状態の前記回転子を前記輪
    列を介して回転させるのに必要なコギングトルクは、前
    記ゼンマイの解放時の最大トルクよりも大きく設定され
    ていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、前記ゼンマイの巻き上げ時の最大トルクは、前
    記コギングトルクよりも大きく設定されていることを特
    徴とする電子制御式機械時計。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、停止状態の前記回転子を前記輪
    列を介して回転させるのに必要なコギングトルクは、前
    記ゼンマイの利用限界トルクよりも大きく、かつ前記ゼ
    ンマイの解放時の最大トルクよりも小さく設定され、前
    記回転制御手段は、前記ゼンマイのトルクが前記コギン
    グトルク以上の場合には、前記発電機のコイルに電圧を
    印加して前記回転子を停止させるように構成されている
    ことを特徴とする電子制御式機械時計。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の電子
    制御式機械時計において、前記回転制御手段は、前記発
    電機のコイルに解放パルスを出力して前記回転子を回転
    させるように構成されていることを特徴とする電子制御
    式機械時計。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の電子制御式機械時
    計において、前記解放パルスは周期的に出力され、前記
    弾性部材に蓄積されたトルクの供給および次のトルクの
    蓄積は、解放パルスが出力されてから次の解放パルスが
    出力される前に行われるように構成されていることを特
    徴とする電子制御式機械時計。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の電
    子制御式機械時計において、前記回転制御手段は、前記
    発電機のコイルに制御パルスを出力して前記回転子を停
    止させるように構成されていること特徴とする電子制御
    式機械時計。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の電子制御式機械時
    計において、前記回転制御手段は、前記発電機で発生す
    る発電誘起電圧波形をカウントし、このカウント数に応
    じて前記制御パルスを出力するように構成されているこ
    とを特徴とする電子制御式機械時計。
  14. 【請求項14】 請求項10〜13のいずれかに記載の
    電子制御式機械時計において、前記開放パルスは、時間
    精度を計測する歩度測定に用いられることを特徴とする
    電子制御式機械時計。
JP2002083724A 2002-03-25 2002-03-25 電子制御式機械時計 Withdrawn JP2002357671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083724A JP2002357671A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 電子制御式機械時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083724A JP2002357671A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 電子制御式機械時計

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24920197A Division JP3577909B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 電子制御式機械時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002357671A true JP2002357671A (ja) 2002-12-13

Family

ID=19193394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002083724A Withdrawn JP2002357671A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 電子制御式機械時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002357671A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4383551B2 (ja) ばねバレルによって駆動される発電機を含む電子時計
US6367967B1 (en) Time-measurement device and method of controlling the same
JPH07119812B2 (ja) 機械的エネルギ−の電気的エネルギ−への変換装置
JP6437067B2 (ja) 自動巻き式腕時計
EP1164441A1 (en) Mechanical timepiece having train wheel operation controller
EP2041630B1 (en) Clockwork
EP0905589B1 (en) Electronically controlled, mechanical timepiece and control method for the same
US20150234359A1 (en) Horologe
WO2013127165A1 (zh) 手表
JP3575427B2 (ja) 計時装置
JP3577909B2 (ja) 電子制御式機械時計
JPH10177079A (ja) 発電機を備えた時計
JP2002228774A (ja) 圧電調速機およびこの圧電調速機を用いた電子機器
JP3115479B2 (ja) ゼンマイ式発電機を備えた電子制御メカウオッチ
JP2002357671A (ja) 電子制御式機械時計
JP4123273B2 (ja) 多機能時計
JP3582304B2 (ja) 電子制御式機械時計
JP3629895B2 (ja) 電子制御式機械時計
JPH07306274A (ja) アナログ電子時計及びその充電方法
JP3598761B2 (ja) 電子制御型機械式時計
JP2014095641A (ja) モータ装置、モータの駆動装置と駆動方法、及び時計
WO2001048566A1 (fr) Horloge mecanique comportant un mecanisme d'actionnement de regulateur
JP3601268B2 (ja) 電子制御式機械時計
JP3601258B2 (ja) 電子制御式機械時計
JP7263968B2 (ja) 時計

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207