JPH0769051A - 自動車用スライドガラスの窓枠およびその製造方法 - Google Patents
自動車用スライドガラスの窓枠およびその製造方法Info
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- JPH0769051A JPH0769051A JP23918193A JP23918193A JPH0769051A JP H0769051 A JPH0769051 A JP H0769051A JP 23918193 A JP23918193 A JP 23918193A JP 23918193 A JP23918193 A JP 23918193A JP H0769051 A JPH0769051 A JP H0769051A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- window frame
- plate
- bending
- slide glass
- cored bar
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
- Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
- Window Of Vehicle (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 窓枠３の装着を容易かつ精度良く行い、窓枠
３の装着作業を容易化するとともに、窓枠３の装着後に
おける外観装飾性及びガラス保持機能あるいはシール性
を高めることを可能とする。 【構成】 窓枠３の板状芯金３１に、窓枠３１の曲げ方
向に対応して曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａを成形
し、窓枠３を曲げ方向に順応して良好に曲げ成形される
ように構成するとともに、特に、窓枠３におけるコーナ
ー部（角湾曲部位）３１Ｃと、このコーナー部（角湾曲
部位）３１Ｃと曲げ方向がほぼ直交方向に異なるサイド
部（張出湾曲部位）３１Ｓとの双方に、それぞれの曲げ
方向に対応した曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａを設
け、これらの各曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａによ
り、各々の曲げ形成を良好に行うように構成したもの。
３の装着作業を容易化するとともに、窓枠３の装着後に
おける外観装飾性及びガラス保持機能あるいはシール性
を高めることを可能とする。 【構成】 窓枠３の板状芯金３１に、窓枠３１の曲げ方
向に対応して曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａを成形
し、窓枠３を曲げ方向に順応して良好に曲げ成形される
ように構成するとともに、特に、窓枠３におけるコーナ
ー部（角湾曲部位）３１Ｃと、このコーナー部（角湾曲
部位）３１Ｃと曲げ方向がほぼ直交方向に異なるサイド
部（張出湾曲部位）３１Ｓとの双方に、それぞれの曲げ
方向に対応した曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａを設
け、これらの各曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａによ
り、各々の曲げ形成を良好に行うように構成したもの。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用スライドガラ
スの周縁部を摺動可能に保持する自動車用スライドガラ
スの窓枠及びその製造方法に関する。
スの周縁部を摺動可能に保持する自動車用スライドガラ
スの窓枠及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば図８に示されているように、ワゴ
ン車のスライドドア１等において、スライドガラス２が
しばしば採用されている。このスライドガラス２は、図
５にも示されているように、車内外の位置に近接して略
平行に配置された一対の摺動ガラス体からなり、これら
各スライドガラス２，２の周縁部が、窓枠３により往復
移動可能に保持されている。なお図５は、本発明にかか
るスライドガラスの窓枠構造を表しているが、基本構造
においては従来のものと同様であるので、本図を用いて
従来技術を説明する。上記窓枠３は、一対のスライドガ
ラス２，２の周縁部を摺動可能に収容する一対の凹溝３
ａ，３ａを全周に有しており、一方側（図５左側）の凹
溝３ａに隣接して設けられた取付溝３ｂが、車体パネル
４の窓開口縁４ａに嵌着されている。
ン車のスライドドア１等において、スライドガラス２が
しばしば採用されている。このスライドガラス２は、図
５にも示されているように、車内外の位置に近接して略
平行に配置された一対の摺動ガラス体からなり、これら
各スライドガラス２，２の周縁部が、窓枠３により往復
移動可能に保持されている。なお図５は、本発明にかか
るスライドガラスの窓枠構造を表しているが、基本構造
においては従来のものと同様であるので、本図を用いて
従来技術を説明する。上記窓枠３は、一対のスライドガ
ラス２，２の周縁部を摺動可能に収容する一対の凹溝３
ａ，３ａを全周に有しており、一方側（図５左側）の凹
溝３ａに隣接して設けられた取付溝３ｂが、車体パネル
４の窓開口縁４ａに嵌着されている。
【０００３】上記窓枠３は、所定の横断面形状に折曲形
成された板状芯金３１と、この板状芯金３１の表面を所
定の肉厚形状で覆うゴムあるいは樹脂等の弾性部材３２
と、からなるものであって、この窓枠３を製造するにあ
たっては、まず平板状の板材として筒状に巻かれた板状
芯金３１が連続的に引き出されていき、所定の横断面形
状に折曲形成される。ついでその板状芯金３１が押出装
置に送り込まれ、そこで板状芯金３１の表面に弾性部材
３２がコーティングされる。そしてその後に、切断装置
で所定の長さに切断され、その長尺直線状の窓枠３が、
車体パネル４の窓開口縁４ａに沿った直線部及び湾曲部
に対応するように曲げ成形される。最後に、窓枠３の両
端部どうしが所定のジョイント部材により接続され、全
長が環状に形成される。
成された板状芯金３１と、この板状芯金３１の表面を所
定の肉厚形状で覆うゴムあるいは樹脂等の弾性部材３２
と、からなるものであって、この窓枠３を製造するにあ
たっては、まず平板状の板材として筒状に巻かれた板状
芯金３１が連続的に引き出されていき、所定の横断面形
状に折曲形成される。ついでその板状芯金３１が押出装
置に送り込まれ、そこで板状芯金３１の表面に弾性部材
３２がコーティングされる。そしてその後に、切断装置
で所定の長さに切断され、その長尺直線状の窓枠３が、
車体パネル４の窓開口縁４ａに沿った直線部及び湾曲部
に対応するように曲げ成形される。最後に、窓枠３の両
端部どうしが所定のジョイント部材により接続され、全
長が環状に形成される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
の窓枠及びその製造方法では、長尺直線状の窓枠３を、
車体パネル４の窓開口縁４ａに沿った直線部及び湾曲部
に対応するように曲げ成形する際に、湾曲部における曲
げ精度を良好に得ることができない場合があり、その結
果、窓枠３の装着作業が困難になったり、装着後におけ
る窓枠３の外観装飾性及びガラス保持機能あるいはシー
ル性に問題を生じることがある。
の窓枠及びその製造方法では、長尺直線状の窓枠３を、
車体パネル４の窓開口縁４ａに沿った直線部及び湾曲部
に対応するように曲げ成形する際に、湾曲部における曲
げ精度を良好に得ることができない場合があり、その結
果、窓枠３の装着作業が困難になったり、装着後におけ
る窓枠３の外観装飾性及びガラス保持機能あるいはシー
ル性に問題を生じることがある。
【０００５】特に、窓枠３の一部、例えばスライドガラ
スの縦縁に相当する部位を、車外側に向かって張り出す
ように湾曲形成する場合には、上述した不都合が大きく
なる。すなわち上記張出湾曲部位における窓枠３の曲げ
方向は、スライドガラスの横縁と縦縁との間の角縁に相
当する角湾曲部位における窓枠３の曲げ方向に対し、ほ
ぼ直交する方向に異なっている。そのため従来の窓枠及
びその製造方法では、湾曲部の曲げ成形を良好に行うこ
とができない。
スの縦縁に相当する部位を、車外側に向かって張り出す
ように湾曲形成する場合には、上述した不都合が大きく
なる。すなわち上記張出湾曲部位における窓枠３の曲げ
方向は、スライドガラスの横縁と縦縁との間の角縁に相
当する角湾曲部位における窓枠３の曲げ方向に対し、ほ
ぼ直交する方向に異なっている。そのため従来の窓枠及
びその製造方法では、湾曲部の曲げ成形を良好に行うこ
とができない。
【０００６】そこで本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、窓枠を容易かつ高精度に曲げ成形することができ
るようにした自動車用スライドガラスの窓枠製造方法を
提供することを目的とする。
鑑み、窓枠を容易かつ高精度に曲げ成形することができ
るようにした自動車用スライドガラスの窓枠製造方法を
提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記した従来の問題点を
解決するため本発明にかかる第１の手段は、スライドガ
ラスの周縁部を保持しつつ一定方向に往復移動可能に収
容する凹溝を全周に有するものであって、上記凹溝に相
応する所定の横断面形状に折曲形成された板状芯金と、
この板状芯金の表面を覆う弾性部材とからなり、車体パ
ネルの窓開口縁に沿って装着される直線部及び湾曲部を
備えた自動車用スライドガラスの窓枠において、上記板
状芯金の湾曲部に相当する部位に、当該板状芯金の板幅
方向に延在する複数条の曲げスリットが打抜により形成
され、当該各曲げスリットは、板状芯金の曲げ方向に対
応するように、湾曲部の伸長側縁部及び圧縮側縁部にそ
れぞれ開口する穴形状に成形された構成を有している。
解決するため本発明にかかる第１の手段は、スライドガ
ラスの周縁部を保持しつつ一定方向に往復移動可能に収
容する凹溝を全周に有するものであって、上記凹溝に相
応する所定の横断面形状に折曲形成された板状芯金と、
この板状芯金の表面を覆う弾性部材とからなり、車体パ
ネルの窓開口縁に沿って装着される直線部及び湾曲部を
備えた自動車用スライドガラスの窓枠において、上記板
状芯金の湾曲部に相当する部位に、当該板状芯金の板幅
方向に延在する複数条の曲げスリットが打抜により形成
され、当該各曲げスリットは、板状芯金の曲げ方向に対
応するように、湾曲部の伸長側縁部及び圧縮側縁部にそ
れぞれ開口する穴形状に成形された構成を有している。
【０００８】また本発明にかかる第２の手段は、上記第
１の手段において、湾曲部が、スライドガラスの横縁と
縦縁との間の角縁に相当する角湾曲部位と、車外側に張
り出すように湾曲される張出湾曲部位とからなり、上記
角湾曲部位における曲げスリットは、板状芯金の板幅方
向両縁が閉塞した穴形状に形成されているとともに、張
出湾曲部位における曲げスリットは、板状芯金の板幅方
向両縁が開放した穴形状に形成された構成を有してい
る。
１の手段において、湾曲部が、スライドガラスの横縁と
縦縁との間の角縁に相当する角湾曲部位と、車外側に張
り出すように湾曲される張出湾曲部位とからなり、上記
角湾曲部位における曲げスリットは、板状芯金の板幅方
向両縁が閉塞した穴形状に形成されているとともに、張
出湾曲部位における曲げスリットは、板状芯金の板幅方
向両縁が開放した穴形状に形成された構成を有してい
る。
【０００９】さらに本発明にかかる第３の手段は、スラ
イドガラスの周縁部を保持しつつ一定方向に往復移動可
能に収容する凹溝を全周に形成するように、まず板状芯
金を所定の横断面形状に折曲形成し、ついでその板状芯
金の表面を弾性部材で覆い、車体パネルの窓開口縁に沿
った直線部及び湾曲部に対応するように曲げ成形して全
長を形成するようにした自動車用スライドガラスの窓枠
製造方法において、上記板状芯金の横断面形状を折曲形
成する前に、当該板状芯金の湾曲部に相当する部位に、
板幅方向に延在する複数条の曲げスリットを打抜により
形成するものであって、上記各曲げスリットを、湾曲部
の伸長側縁部及び圧縮側縁部にそれぞれ開口を有する穴
形状に成形し、板状芯金の曲げ方向に対応して成形する
ようにした構成を有している。
イドガラスの周縁部を保持しつつ一定方向に往復移動可
能に収容する凹溝を全周に形成するように、まず板状芯
金を所定の横断面形状に折曲形成し、ついでその板状芯
金の表面を弾性部材で覆い、車体パネルの窓開口縁に沿
った直線部及び湾曲部に対応するように曲げ成形して全
長を形成するようにした自動車用スライドガラスの窓枠
製造方法において、上記板状芯金の横断面形状を折曲形
成する前に、当該板状芯金の湾曲部に相当する部位に、
板幅方向に延在する複数条の曲げスリットを打抜により
形成するものであって、上記各曲げスリットを、湾曲部
の伸長側縁部及び圧縮側縁部にそれぞれ開口を有する穴
形状に成形し、板状芯金の曲げ方向に対応して成形する
ようにした構成を有している。
【００１０】一方、本発明にかかる第４の手段は、上記
第３の手段において、スライドガラスの横縁と縦縁との
間の角縁に相当する角湾曲部位における曲げスリット
を、板状芯金の板幅方向両縁に閉塞した穴形状に形成す
るとともに、車外側に張り出すように湾曲される張出湾
曲部位における曲げスリットを、板状芯金の板幅方向両
縁に開放した穴形状に形成する構成を有している。
第３の手段において、スライドガラスの横縁と縦縁との
間の角縁に相当する角湾曲部位における曲げスリット
を、板状芯金の板幅方向両縁に閉塞した穴形状に形成す
るとともに、車外側に張り出すように湾曲される張出湾
曲部位における曲げスリットを、板状芯金の板幅方向両
縁に開放した穴形状に形成する構成を有している。
【００１１】
【作用】このような各手段には、窓枠の板状芯金に、窓
枠の曲げ方向に対応した曲げスリットが成形されている
ため、窓枠が曲げ方向に順応して良好に曲げ成形され、
窓枠の装着が容易かつ精度良く行われるようになってい
る。
枠の曲げ方向に対応した曲げスリットが成形されている
ため、窓枠が曲げ方向に順応して良好に曲げ成形され、
窓枠の装着が容易かつ精度良く行われるようになってい
る。
【００１２】特に第２の手段によれば、窓枠における角
湾曲部位と、この角湾曲部位と曲げ方向がほぼ直交方向
に異なる張出湾曲部位との双方が、それぞれの曲げ方向
に対応して設けられた各曲げスリットにより各々良好に
曲げ形成されるようになっている。
湾曲部位と、この角湾曲部位と曲げ方向がほぼ直交方向
に異なる張出湾曲部位との双方が、それぞれの曲げ方向
に対応して設けられた各曲げスリットにより各々良好に
曲げ形成されるようになっている。
【００１３】
【実施例】以下本発明の実施例を、図面に基づいて詳細
に説明する。まず図６に示されているように、本発明に
かかる窓枠３は、車体パネルの窓開口縁に沿って周状に
装着されるものであって、図示を省略したスライドガラ
スの上下の各横縁に相当するアッパー部３Ｕ及びロアー
部３Ｌと、スライドガラスの左右の各縦縁に相当する両
サイド部３Ｓ，３Ｓと、スライドガラスの横縁と縦縁と
の間の４つの各角縁に相当するコーナー部３Ｃ，３Ｃ，
３Ｃ，３Ｃと、から構成されており、上記ロアー部３Ｌ
の途中部分で、ジョイント部材４により接続され環状に
なされている。このうち上記アッパー部３Ｕ及びロアー
部３Ｌは、湾曲されることなく装着される直線部を構成
しているとともに、コーナー部３Ｃ及びサイド部３Ｓ
は、湾曲部を構成している。すなわち上記コーナー部３
Ｃは、スライドガラスの角縁に沿って比較的小さい曲率
に湾曲される角湾曲部位を構成しているとともに、サイ
ド部３Ｓは、車外側に向かって張り出すように比較的大
きい曲率に湾曲される張出湾曲部位を構成している。
に説明する。まず図６に示されているように、本発明に
かかる窓枠３は、車体パネルの窓開口縁に沿って周状に
装着されるものであって、図示を省略したスライドガラ
スの上下の各横縁に相当するアッパー部３Ｕ及びロアー
部３Ｌと、スライドガラスの左右の各縦縁に相当する両
サイド部３Ｓ，３Ｓと、スライドガラスの横縁と縦縁と
の間の４つの各角縁に相当するコーナー部３Ｃ，３Ｃ，
３Ｃ，３Ｃと、から構成されており、上記ロアー部３Ｌ
の途中部分で、ジョイント部材４により接続され環状に
なされている。このうち上記アッパー部３Ｕ及びロアー
部３Ｌは、湾曲されることなく装着される直線部を構成
しているとともに、コーナー部３Ｃ及びサイド部３Ｓ
は、湾曲部を構成している。すなわち上記コーナー部３
Ｃは、スライドガラスの角縁に沿って比較的小さい曲率
に湾曲される角湾曲部位を構成しているとともに、サイ
ド部３Ｓは、車外側に向かって張り出すように比較的大
きい曲率に湾曲される張出湾曲部位を構成している。
【００１４】このような窓枠３は、基本構造において従
来のものと同様であるが、図５に示されているように、
一対のスライドガラス２，２の周縁部を摺動可能に収容
する一対の凹溝３ａ，３ａを全周に有しており、一方側
（図５左側）の凹溝３ａに隣接して設けられた取付溝３
ｂが、車体パネル４の窓開口縁４ａに嵌着されている。
そしてこの窓枠３は、板状芯金３１の表面を弾性部材３
２で覆ったものであり、上記板状芯金３１は、前記一対
の凹溝３ａ，３ａに対応して一対のＵ字状を並設した横
断面形状に成形されているとともに、弾性部材３２は、
上記板状芯金３１の表面を所定の肉厚形状で覆うゴムあ
るいは樹脂等から形成されている。上記板状芯金３１の
構成は従来のものと異なっており、以下その板状芯金３
１の構成を説明する。
来のものと同様であるが、図５に示されているように、
一対のスライドガラス２，２の周縁部を摺動可能に収容
する一対の凹溝３ａ，３ａを全周に有しており、一方側
（図５左側）の凹溝３ａに隣接して設けられた取付溝３
ｂが、車体パネル４の窓開口縁４ａに嵌着されている。
そしてこの窓枠３は、板状芯金３１の表面を弾性部材３
２で覆ったものであり、上記板状芯金３１は、前記一対
の凹溝３ａ，３ａに対応して一対のＵ字状を並設した横
断面形状に成形されているとともに、弾性部材３２は、
上記板状芯金３１の表面を所定の肉厚形状で覆うゴムあ
るいは樹脂等から形成されている。上記板状芯金３１の
構成は従来のものと異なっており、以下その板状芯金３
１の構成を説明する。
【００１５】図１に示されているように、上記板状芯金
３１は、アッパー部３１Ｕ及びロアー部３１Ｌが、直線
部として形成されているとともに、コーナー部３１Ｃ及
びサイド部３１Ｓが、湾曲部として形成されている。そ
して上記湾曲部としてのコーナー部３１Ｃは、図示を省
略したスライドガラスの角縁に沿う比較的小さな曲率に
湾曲する角湾曲部位を構成しているとともに、サイド部
３１Ｓは、車外側に向かってやや張り出すように比較的
大きな曲率に湾曲する張出湾曲部位を構成している。
３１は、アッパー部３１Ｕ及びロアー部３１Ｌが、直線
部として形成されているとともに、コーナー部３１Ｃ及
びサイド部３１Ｓが、湾曲部として形成されている。そ
して上記湾曲部としてのコーナー部３１Ｃは、図示を省
略したスライドガラスの角縁に沿う比較的小さな曲率に
湾曲する角湾曲部位を構成しているとともに、サイド部
３１Ｓは、車外側に向かってやや張り出すように比較的
大きな曲率に湾曲する張出湾曲部位を構成している。
【００１６】このとき上記板状芯金３１の湾曲部すなわ
ちコーナー部（角湾曲部位）３１Ｃ及びサイド部（張出
湾曲部位）３１Ｓには、板状芯金３１の板幅方向に延在
する複数条の曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａが、図
２，３及び図４に示されているように、打抜によりそれ
ぞれ形成されている。これらの各曲げスリット３１Ｃａ
及び３１Ｓａは、板状芯金３１の各湾曲部の曲げ方向に
対応した穴形状に形成されており、曲げによる伸長側縁
部又は圧縮縁部に開口を有している。具体的に説明する
と、コーナー部３１Ｃに設けられている曲げスリット３
１Ｃａは、曲げによる伸長側縁部に開口を有しており、
板状芯金３１の板幅方向両縁が閉塞した穴形状に形成さ
れている。一方、サイド部３１Ｓに設けられている曲げ
スリット３１Ｓａは、伸長側縁部及び圧縮縁部にそれぞ
れ開口を有しており、状芯金３１の板幅方向両縁が開放
した穴形状に形成されている。
ちコーナー部（角湾曲部位）３１Ｃ及びサイド部（張出
湾曲部位）３１Ｓには、板状芯金３１の板幅方向に延在
する複数条の曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａが、図
２，３及び図４に示されているように、打抜によりそれ
ぞれ形成されている。これらの各曲げスリット３１Ｃａ
及び３１Ｓａは、板状芯金３１の各湾曲部の曲げ方向に
対応した穴形状に形成されており、曲げによる伸長側縁
部又は圧縮縁部に開口を有している。具体的に説明する
と、コーナー部３１Ｃに設けられている曲げスリット３
１Ｃａは、曲げによる伸長側縁部に開口を有しており、
板状芯金３１の板幅方向両縁が閉塞した穴形状に形成さ
れている。一方、サイド部３１Ｓに設けられている曲げ
スリット３１Ｓａは、伸長側縁部及び圧縮縁部にそれぞ
れ開口を有しており、状芯金３１の板幅方向両縁が開放
した穴形状に形成されている。
【００１７】このように本実施例では、、窓枠３の板状
芯金３１に、窓枠３１の曲げ方向に対応して曲げスリッ
ト３１Ｃａ及び３１Ｓａが成形されているため、窓枠３
が曲げ方向に順応して良好に曲げ成形されることとな
り、窓枠３の装着が容易かつ精度良く行われるようにな
っている。
芯金３１に、窓枠３１の曲げ方向に対応して曲げスリッ
ト３１Ｃａ及び３１Ｓａが成形されているため、窓枠３
が曲げ方向に順応して良好に曲げ成形されることとな
り、窓枠３の装着が容易かつ精度良く行われるようにな
っている。
【００１８】特に本実施例では、窓枠３におけるコーナ
ー部（角湾曲部位）３１Ｃに設けられた曲げスリット３
１Ｃａと、曲げ方向がコーナー部（角湾曲部位）３１Ｃ
とほぼ直交方向に異なるサイド部（張出湾曲部位）３１
Ｓに設けられた曲げスリット３１Ｓａとが、それぞれの
曲げ方向に対応して設けられているため、各部における
曲げ成形が各々良好に行われるようになっている。
ー部（角湾曲部位）３１Ｃに設けられた曲げスリット３
１Ｃａと、曲げ方向がコーナー部（角湾曲部位）３１Ｃ
とほぼ直交方向に異なるサイド部（張出湾曲部位）３１
Ｓに設けられた曲げスリット３１Ｓａとが、それぞれの
曲げ方向に対応して設けられているため、各部における
曲げ成形が各々良好に行われるようになっている。
【００１９】次に、このような窓枠３を製造する装置例
を製造方法の実施例とともに説明する。図７に示されて
いるように、コイラー１１には、前述した窓枠３の板状
芯金３１が、図４に示されているような平板状の板材と
して筒状に巻回されており、このコイラー１１から連続
的に引き出された板状芯金３１が、位置検出装置１２を
通して打抜装置（プレス装置）１３に送り込まれるよう
に構成されている。この打抜装置１３は、板状芯金３１
に対して、上述した曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａ
を形成するものであり、曲げスリット３１Ｃａを打抜成
形するためのパンチダイが所定の間隔で４箇所にわたっ
て並設されているとともに、曲げスリット３１Ｓａを打
抜成形するためのパンチダイが所定の間隔で２箇所にわ
たって並設されている。
を製造方法の実施例とともに説明する。図７に示されて
いるように、コイラー１１には、前述した窓枠３の板状
芯金３１が、図４に示されているような平板状の板材と
して筒状に巻回されており、このコイラー１１から連続
的に引き出された板状芯金３１が、位置検出装置１２を
通して打抜装置（プレス装置）１３に送り込まれるよう
に構成されている。この打抜装置１３は、板状芯金３１
に対して、上述した曲げスリット３１Ｃａ及び３１Ｓａ
を形成するものであり、曲げスリット３１Ｃａを打抜成
形するためのパンチダイが所定の間隔で４箇所にわたっ
て並設されているとともに、曲げスリット３１Ｓａを打
抜成形するためのパンチダイが所定の間隔で２箇所にわ
たって並設されている。
【００２０】さらに上記打抜装置１３の下流側（図示右
側）には、板状芯金３１を、前述した横断面形状に折曲
形成するフォーミングロール１４が複数個並設されてい
るとともに、このフォーミングロール１４により折曲形
成された板状芯金３１が、押出成形装置１５に送り込ま
れるように構成されている。
側）には、板状芯金３１を、前述した横断面形状に折曲
形成するフォーミングロール１４が複数個並設されてい
るとともに、このフォーミングロール１４により折曲形
成された板状芯金３１が、押出成形装置１５に送り込ま
れるように構成されている。
【００２１】上記押出成形装置１５は、板状芯金３１の
表面に、ゴムあるいは樹脂等の弾性部材３２をコーティ
ングするものであって、当該押出成形装置１５によって
弾性部材３２が、前述した横断面形状（図５参照）に押
出成形されるようになっている。弾性部材３２がコーテ
ィングされた窓枠３の直線状の素材は、冷却槽１６を通
して引取機１７により切断装置１８に送り込まれ、そこ
で所定長さに切断が行われるように構成されている。
表面に、ゴムあるいは樹脂等の弾性部材３２をコーティ
ングするものであって、当該押出成形装置１５によって
弾性部材３２が、前述した横断面形状（図５参照）に押
出成形されるようになっている。弾性部材３２がコーテ
ィングされた窓枠３の直線状の素材は、冷却槽１６を通
して引取機１７により切断装置１８に送り込まれ、そこ
で所定長さに切断が行われるように構成されている。
【００２２】このとき上記位置検出装置１２で検出され
た板状芯金３１の送り量は、制御装置１９に印加されて
おり、その入力信号に基づいて、上記押出成形装置１５
及び切断装置１８の動作タイミングが決定され、制御装
置１９から各装置１５，１８に動作信号が出力されてい
る。なお位置検出装置１２の配設位置は、板状芯金３１
の進行量あるいは移動量を検知することができる位置で
あればどこでも良く、例えば引取機１７の前後いずれで
あっても配置することができる。
た板状芯金３１の送り量は、制御装置１９に印加されて
おり、その入力信号に基づいて、上記押出成形装置１５
及び切断装置１８の動作タイミングが決定され、制御装
置１９から各装置１５，１８に動作信号が出力されてい
る。なお位置検出装置１２の配設位置は、板状芯金３１
の進行量あるいは移動量を検知することができる位置で
あればどこでも良く、例えば引取機１７の前後いずれで
あっても配置することができる。
【００２３】上記切断装置１８で所定の長さに切断され
た長尺直線状の窓枠３は、車体パネル４の窓開口縁４ａ
に沿った直線部及び湾曲部に対応するように曲げ成形さ
れる。このとき前述したように、窓枠３の板状芯金３１
に、窓枠３１の曲げ方向に対応した曲げスリット３１Ｃ
ａ及び３１Ｓａが成形されているため、窓枠３は、曲げ
方向に順応して良好に曲げ成形される。そして最後に、
長尺直線状の窓枠３の両端部どうしが、ジョイント部材
４（図６参照）により接続されて全長が環状に形成さ
れ、車体パネル４の窓開口縁４ａに嵌着される。このと
きの窓枠３の装着は、板状芯金３１の曲げスリット３１
Ｃａ及び３１Ｓａの曲がり作用によって容易かつ精度良
く行われる。
た長尺直線状の窓枠３は、車体パネル４の窓開口縁４ａ
に沿った直線部及び湾曲部に対応するように曲げ成形さ
れる。このとき前述したように、窓枠３の板状芯金３１
に、窓枠３１の曲げ方向に対応した曲げスリット３１Ｃ
ａ及び３１Ｓａが成形されているため、窓枠３は、曲げ
方向に順応して良好に曲げ成形される。そして最後に、
長尺直線状の窓枠３の両端部どうしが、ジョイント部材
４（図６参照）により接続されて全長が環状に形成さ
れ、車体パネル４の窓開口縁４ａに嵌着される。このと
きの窓枠３の装着は、板状芯金３１の曲げスリット３１
Ｃａ及び３１Ｓａの曲がり作用によって容易かつ精度良
く行われる。
【００２４】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【００２５】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる自動車
用スライドガラスの窓枠およびその製造方法は、窓枠の
板状芯金に、窓枠の曲げ方向に対応した曲げスリットを
それぞれ成形し、窓枠を曲げ方向に順応して良好に曲げ
成形されるように構成したものであるから、窓枠の装着
を容易かつ精度良く行うことができ、窓枠の装着作業を
容易化するとともに、窓枠の装着後における外観装飾性
及びガラス保持機能あるいはシール性を高め、窓枠の信
頼性を向上させることができる。
用スライドガラスの窓枠およびその製造方法は、窓枠の
板状芯金に、窓枠の曲げ方向に対応した曲げスリットを
それぞれ成形し、窓枠を曲げ方向に順応して良好に曲げ
成形されるように構成したものであるから、窓枠の装着
を容易かつ精度良く行うことができ、窓枠の装着作業を
容易化するとともに、窓枠の装着後における外観装飾性
及びガラス保持機能あるいはシール性を高め、窓枠の信
頼性を向上させることができる。
【００２６】加えて本発明では、窓枠における角湾曲部
位と、この角湾曲部位と曲げ方向がほぼ直交方向に異な
る張出湾曲部位との双方を、それぞれの曲げ方向に対応
して設けた各曲げスリットの作用により、各々の曲げ形
成の双方を良好に行うことができる。
位と、この角湾曲部位と曲げ方向がほぼ直交方向に異な
る張出湾曲部位との双方を、それぞれの曲げ方向に対応
して設けた各曲げスリットの作用により、各々の曲げ形
成の双方を良好に行うことができる。
【図１】本発明の一実施例における窓枠に用いられてい
る板状芯金を表した部分外観斜視面説明図である。
る板状芯金を表した部分外観斜視面説明図である。
【図２】図１中のII−II線に沿う横断面説明図である。
【図３】図１中の III−III 線に沿う横断面説明図であ
る。
る。
【図４】図１に表された板状芯金の折曲前における平板
状の素材状態を表した平面説明図である。
状の素材状態を表した平面説明図である。
【図５】図１に表された板状芯金を用いた窓枠の構造を
表した横断面説明図である。
表した横断面説明図である。
【図６】図５に表された窓枠の環状接続状態を表した側
面説明図である。
面説明図である。
【図７】窓枠の製造ラインの概要を表した側面説明図で
ある。
ある。
【図８】窓枠を自動車に装着した状態を表した側面説明
図である。
図である。
２ スライドガラス ３ 窓枠 ３ａ 凹溝 ３１ 板状芯金 ３１Ｕ アッパー部（直線部） ３１Ｌ ロアー部（直線部） ３１Ｓ サイド部（張出湾曲部位） ３１Ｃ コーナー部（角湾曲部位） ３１Ｃａ，３１Ｓａ 曲げスリット ３２ 弾性部材 ４ 車体パネル １３ 打抜装置 １４ フォーミングロール
Claims (4)
- 【請求項１】 スライドガラスの周縁部を保持しつつ一
定方向に往復移動可能に収容する凹溝を全周に有するも
のであって、 上記凹溝に相応する所定の横断面形状に折曲形成された
板状芯金と、この板状芯金の表面を覆う弾性部材とから
なり、 車体パネルの窓開口縁に沿って装着される直線部及び湾
曲部を備えた自動車用スライドガラスの窓枠において、 上記板状芯金の湾曲部に相当する部位に、当該板状芯金
の板幅方向に延在する複数条の曲げスリットが打抜によ
り形成され、 上記各曲げスリットは、板状芯金の曲げ方向に対応する
ように、湾曲部の伸長側縁部又は圧縮側縁部に開口する
穴形状に成形されていることを特徴とする自動車用スラ
イドガラスの窓枠。 - 【請求項２】 請求項１に記載の自動車用スライドガラ
スの窓枠において、 湾曲部が、スライドガラスの横縁と縦縁との間の角縁に
相当する角湾曲部位と、車外側に向かって張り出すよう
に湾曲する張出湾曲部位と、からなり、 上記角湾曲部位における曲げスリットは、板状芯金の板
幅方向両縁が閉塞した穴形状に形成されているととも
に、 張出湾曲部位における曲げスリットは、板状芯金の板幅
方向両縁が開放した穴形状に形成されていることを特徴
とする自動車用スライドガラスの窓枠。 - 【請求項３】 スライドガラスの周縁部を保持しつつ一
定方向に往復移動可能に収容する凹溝を全周に形成する
ように、まず板状芯金を所定の横断面形状に折曲形成
し、ついでその板状芯金の表面を弾性部材で覆って、長
尺直線状の窓枠体を成形し、当該長尺直線状の窓枠体
を、車体パネルの窓開口縁に沿った直線部及び湾曲部に
対応するように曲げ成形して全長を形成するようにした
自動車用スライドガラスの窓枠製造方法において、 上記板状芯金を所定の横断面形状を折曲形成する前に、
当該板状芯金の湾曲部に相当する部位に、板幅方向に延
在する複数条の曲げスリットを打抜により形成するもの
であって、 上記各曲げスリットを、湾曲部の伸長側縁部及び圧縮側
縁部にそれぞれ開口を有する穴形状に成形し、板状芯金
の曲げ方向に対応して曲げスリットを成形するようにし
たことを特徴とする自動車用スライドガラスの窓枠製造
方法。 - 【請求項４】 請求項３に記載の自動車用スライドガラ
スの窓枠製造方法において、 スライドガラスの横縁と縦縁との間の角縁に相当する角
湾曲部位における曲げスリットを、板状芯金の板幅方向
両縁に閉塞した穴形状に形成するとともに、 車外側に張り出すように湾曲される張出湾曲部位におけ
る曲げスリットを、板状芯金の板幅方向両縁に開放した
穴形状に形成することを特徴とする自動車用スライドガ
ラスの窓枠製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23918193A JPH0769051A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 自動車用スライドガラスの窓枠およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23918193A JPH0769051A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 自動車用スライドガラスの窓枠およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0769051A true JPH0769051A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17040930
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23918193A Withdrawn JPH0769051A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 自動車用スライドガラスの窓枠およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0769051A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2783468A1 (fr) * | 1998-09-18 | 2000-03-24 | Aries Ind Structure | Procede de fabrication et de montage d'un cadre de guidage pour une vitre d'un vehicule, et piece profilee correspondante |
| JP2010228571A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車用ウエザーストリップ |
| KR20160122719A (ko) | 2014-02-12 | 2016-10-24 | 미쓰비시 쥬시 가부시끼가이샤 | 버너 타일, 버너 및 로 |
| KR20210022788A (ko) * | 2019-08-20 | 2021-03-04 | 김용근 | 모듈식 이동형 돔 사우나 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP23918193A patent/JPH0769051A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2783468A1 (fr) * | 1998-09-18 | 2000-03-24 | Aries Ind Structure | Procede de fabrication et de montage d'un cadre de guidage pour une vitre d'un vehicule, et piece profilee correspondante |
| JP2010228571A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車用ウエザーストリップ |
| KR20160122719A (ko) | 2014-02-12 | 2016-10-24 | 미쓰비시 쥬시 가부시끼가이샤 | 버너 타일, 버너 및 로 |
| KR20210022788A (ko) * | 2019-08-20 | 2021-03-04 | 김용근 | 모듈식 이동형 돔 사우나 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001031 |