JP2936785B2 - ガラスラン - Google Patents

ガラスラン

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JP2936785B2
JP2936785B2 JP3106762A JP10676291A JP2936785B2 JP 2936785 B2 JP2936785 B2 JP 2936785B2 JP 3106762 A JP3106762 A JP 3106762A JP 10676291 A JP10676291 A JP 10676291A JP 2936785 B2 JP2936785 B2 JP 2936785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補強用の断面コ字形の
インサート部材を埋設したガラスランに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドア用のガラスランのう
ち、例えば、ドアガラスインナは、ドアの下側の窓枠体
にドアガラスアウタと対向して装着されて、ウインドガ
ラスとの摺動を円滑にするためのものである。すなわ
ち、図12において、ドアガラスインナ101は、EP
DM等のゴムからなる取付基部103に補強用のインサ
ート部材105を埋設すると共に、取付基部103から
突出したリップ部107にガラス摺動用の植毛等109
を施したものであり、ウインドガラス111に対して円
滑な摺動作用を行なわせるものである。このドアガラス
インナ101は、インサート部材105を断面コ字形に
折曲加工して、これをゴム素材と共に押出機により押出
成形することにより製造している。
【0003】ところで、窓枠体が車両の後方に向かって
僅かに湾曲して上昇しているスタイルの自動車があり、
ドアガラスインナをこのようなスタイルのドアの窓枠体
に沿わせるために、従来、予めドアガラスインナに対し
て上方向Aへ曲げ加工機械を用いて曲げ加工を行ない、
その後に、曲げられたガラスランを窓枠に取り付けてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドアガラスインナ101に対して、このような曲げ加工
を行なうためには、曲げ加工機械を必要とするので、コ
ストアップになるという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
ることを課題とし、湾曲した窓枠への取付に際して、曲
げ加工機械を必要とせず、手作業だけで行なうことがで
きるガラスランを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
べく、前記課題を解決するためになされた発明は、車両
の前後方向に湾曲した窓枠体の取付部に取り付けられる
と共に、補強用のインサート部材を埋設したガラスラン
において、上記インサート部材は、平板の板状基部と、
この板状基部の長手方向に沿った両側端部に、該板状基
部に対してほぼ直角にそれぞれ折曲することで互いに対
向すると共に先端が開放端とされた対向片とを備え、上
記板状基部と両対向片とにより断面コ字形に形成されて
おり、両方の対向片は、インサート部材の長手方向に整
すると共に上記開放端部側から板状基部の側端部側へ
向けて形成された複数のスリットを備え、上記各々のス
リットの長さは、該スリットの底部が該板状基部の側端
部に達しない長さに形成され、かつ該スリット部分にお
けるインサート部材の断面形状がコ字形で対称となるよ
うに上記板状基部の側端部から該スリットの底部までの
距離が等しい長さに形成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のガラスランは、僅かに湾曲した窓枠体
の取付部に取り付けられて、ウインドガラスの摺動を円
滑にするものである。このガラスランには、インサート
部材が埋設されており、このインサート部材は、平板の
板状基部と、この板状基部の長手方向に沿った両側端部
に、該板状基部に対してほぼ直角にそれぞれ折曲するこ
とで互いに対向すると共に先端が開放端とされた対向片
とを有し、これらにより取付部へ支持するための断面コ
字形の補強用の部材となっている。また、対向片には、
インサート部材の長手方向に整列するとともに開放端側
から板状基部の側端部側へ向けたスリットが形成されて
いる。このスリットの長さは、該スリットの底部が該板
状基部の側端部に達しない長さに形成される。そして、
該スリット部分におけるインサート部材の断面形状がコ
字形で対称となるように上記板状基部の側端部から該ス
リットの底部までの距離が等しい長さに形成されてい
る。したがって、このスリットがインサート部材の曲げ
剛性を減少させることにより、ガラスランの取付に際し
て、手作業により曲げ力を加えれば、このスリットの部
分でそのスリットの幅を変更(拡大)する方向へ、つま
り湾曲した窓枠体の取付部に沿うように曲げ加工を行な
うことができ、しかも、断面コ字形のインサート部材
は、適度な剛性を確保するとともにその断面形状を対称
とするように形成されているので、ねじれることがな
く、窓枠体の取付部の湾曲形状に倣って曲げることがで
きる。
【0008】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。本実施例に係るドアガラスインナは、図2に示
すように、車両のドア1に装着され、ウインドガラス3
との摺動を円滑にするためのものである。これを図3の
ドアの要部の断面図にて説明する。同図において、ドア
1は、リンホース部材5に補強されたドアアウタパネル
7と、ドア内張り9により装飾されたドアインナパネル
11とを主要な部材として構成されている。上記ドアア
ウタパネル7の上部の取付部8には、EPDMからなる
ドアガラスアウタ13が装着され、一方、ドアインナパ
ネル11の上縁部の取付部12には、ドアガラスインナ
15が装着されており、この間にウインドガラス3が上
下動可能に設置されている。ドアガラスインナ15は、
ソリッドゴムからなり、ドアインナパネル11の上端部
を挟持するリップ部21を有する取付基部23と、この
取付基部23の上部から突出し、ドア内張り9の内側端
に当接するリップ部25と、ウインドガラス3に対して
滑り作用を行なう植毛27を有するリップ部29とを備
え、これらはソリッドゴムにより一体成形されている。
【0009】また、ドアガラスインナ15の取付基部2
3には、ドアインナパネル11に対する支持を堅固にす
るための補強用インサート部材31が埋設されている。
このインサート部材31は、図1に示すように、鉄など
の板材を折曲形成することにより、板状基部33及びこ
の板状基部33の両側から対向して形成された対向片3
5,37を有する断面コ字形の形状となっており、ドア
内張り9側に取り付けられる対向片35が他方の対向片
37より長く形成されている。上記両対向片35,37
には、図示下方に向かって開放したスリット39,41
が等しい間隔で整列して形成されている。このスリット
39,41の部分におけるインサート部材31の断面形
状は、図5に示すように、長手方向と直角方向の断面に
て左右対称に形成されており、すなわち、板状基部33
の側端とスリット39,41の奥部との距離cは、両対
向片35,37とも等しく形成されている(図7参
照)。
【0010】このようなドアガラスアウタ13及びドア
ガラスインナ15の構成により、ウインドガラス3は、
リップ部25等の撓みと、植毛27の作用により、円滑
に上下動することができる。
【0011】次にドアガラスインナ15の製造方法につ
いて図8にしたがって説明する。まず、ロール51に巻
かれたインサート用部材53を巻き出し、これに脱脂処
理工程55を施す。このインサート用部材53は、図7
に示すように、予めスリット39,41を打ち抜き加工
した板材である。脱脂処理の後に、接着剤を塗布する接
着剤塗布工程57を施す。次に、乾燥工程59を経た後
に、押出機61により、インサート用部材53を断面コ
字形に折曲しながらゴム材料63と共に押出成形する。
これにより押出成形体65が形成される。次に、押出成
形体65に加硫処理工程67を施す。この工程は、押出
成形体65を、主として加熱用のマイクロ波加熱装置
(UHF)や主として保温用の熱風加硫装置(HAV)
に通すことにより行なう。このときの加硫条件として、
200℃×5分を採用する。続いて、冷却工程69や植
毛等の工程を行なった後に所定長さに裁断する。上記工
程を経ることによりドアガラスインナ15が完成する。
【0012】このドアガラスインナ15をドアインナパ
ネル11へ取り付ける作業は、ドアガラスインナ15を
ドアインナパネル11上部の取付部12に押し込むこと
により行なう。このとき、ドアインナパネル11の取付
部12は、図9に示すように、車両の後方Bへ向かうに
したがってやや上昇する湾曲形状になっているが、ドア
ガラスインナ15に、取付部12に押し込む力を加える
と、ドアガラスインナ15は、取付部12の湾曲形状に
沿って僅かに曲がり、この取付部12に沿って取り付け
られることになる。したがって、従来の技術のように曲
げ加工機を用いることなく、手作業にて行なうことがで
きるから、生産性が高い。
【0013】このように本実施例のドアガラスインナ1
5において、手作業による取付時に曲げ加工も同時に行
なうことができるのは次の理由による。ドアガラスイン
ナ15の曲げ加工に際の抵抗となるインサート部材31
の対向片35,37には、ほぼ等間隔に整列し、かつ取
付部12側に向かって開放したスリット39,41が形
成されている。このスリット39,41は、インサート
部材31の曲げ剛性を下げることから、僅かな力でもス
リット39,41の幅を広げる方向へ曲げ加工を行なう
ことができる。しかも、本実施例のインサート部材31
のスリット39,41は、該スリット39,41の部分
における断面(図5)にて左右対称となるように形成さ
れているので、曲げ剛性が両対向片35,41にて同一
であり、そのうえ、曲げ力が両スリット39,41の底
部に集中して加わることになるから、ドアガラスインナ
15は、ねじれることがなく、所望の形状に曲げれる。
【0014】このような手作業による力により、湾曲し
た取付部12に取り付けれるスリット39,41とする
には、例えば、組み付け力を1kgで20〜30mm程
度だけ撓ませることができるような断面2次モーメント
の値となるように設定する。
【0015】また、上記実施例では、対向片35を他方
の対向片37より長く形成したが、ドアガラスインナ1
5の形状及びドアインナパネル11との形状等に応じ
て、同じ長さに形成した場合にも、同様な効果を奏する
ことができる。また、図10に示すように、インサート
部材31に透孔43を所定間隔で形成してもよい。この
構成により、インサート部材31を取付基部23内に埋
設したときに、該透孔43を介して取付基部23のゴム
部材が一体となることから、取付基部23とインサート
部材31との一体性を高めるという効果を加えることが
できる。なお、上記実施例では、ドアガラスインナ15
をドアインナパネル11に取り付けるために、リップ部
21だけで取付部12を挟持する構成を採用したが、図
11に示すように、リップ部21の他に、ドアインナパ
ネル11側に係合凹所81を形成すると共に、ドアガラ
スインナ15側に係合爪83を形成し、これらを係合さ
せることにより位置決め固定する構成の場合にも、同様
に効果を奏するのは勿論である。また、インサート部材
に形成するスリット間の長手方向の間隔は、ドアインナ
パネルの取付部の湾曲形状に合わせて適宜変更してもよ
い。さらに、上記実施例では、ガラスランとして、ドア
ガラスインナに適用した場合を説明したが、スリットを
形成した断面コ字形のインサート部材を用いているもの
であれば、ドアガラスアウタにも適用することができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガラスラン
によれば、断面コ字形の補強用のインサート部材の対向
片に、スリットを形成することにより、インサート部材
の曲げ剛性が減少するので、手作業による僅かな力によ
り曲げ加工を行なうことができる。しかも、スリット部
分の断面形状が断面コ字形でかつ対称になるようにスリ
ットを形成しているので、ねじれることがなく、湾曲し
た窓枠体の取付部に沿って取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてドアガラスインナを一
部破断して示す斜視図。
【図2】同実施例のドアガラスインナを装着した車両の
一部の外観を示す説明図。
【図3】同実施例のドアガラスインナを装着したドアの
要部を示す断面図。
【図4】同実施例のインサート部材を示す斜視図。
【図5】図4のV−V線に沿った断面図。
【図6】図4のVI−VI線に沿った断面図。
【図7】同実施例のインサート用部材を示す平面図。
【図8】同実施例のドアガラスインナの製造工程を説明
する説明図。
【図9】本実施例のドアガラスインナの取付作業を説明
する説明図。
【図10】他の実施例に係るドアガラスインナの一部を
破断した斜視図。
【図11】他の実施例に係るドアガラスインナの取付作
業を説明する説明図。
【図12】従来のドアガラスインナの一部を破断した斜
視図。
【符号の説明】
1 ドア 3 ウインドガラス 11 ドアインナパネル 15 ドアガラスインナ 23 取付基部 27 植毛 31 インサート部材 35 対向片 37 対向片 39 スリット 41 スリット
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−71914(JP,U) 実開 昭50−143222(JP,U) 実開 平2−81211(JP,U) 実公 昭54−5445(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 5/00 B60J 10/08 B60J 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後方向に湾曲した窓枠体の取付
    部に取り付けられると共に、補強用のインサート部材を
    埋設したガラスランにおいて、 上記インサート部材は、平板の板状基部と、この板状基
    の長手方向に沿った両側端部に、該板状基部に対して
    ほぼ直角にそれぞれ折曲することで互いに対向すると共
    に先端が開放端とされた対向片とを備え、上記板状基部
    と両対向片とにより断面コ字形に形成されており、 両方の対向片は、インサート部材の長手方向に整列する
    と共に上記開放端部側から板状基部の側端部側へ向けて
    形成された複数のスリットを備え、上記各々のスリットの長さは、該スリットの底部が該板
    状基部の側端部に達しない長さに形成され、かつ該スリ
    ット部分におけるインサート部材の断面形状がコ字形で
    対称となるように上記板状基部の側端部から該スリット
    の底部までの距離が等しい長さに 形成されていること、 を特徴とするガラスラン。
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