JPH0657779U - キャブのシール構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 押し出し成形によるシール５がキャブの
コーナパネル４とエンドフィニッシュ２との間の湾曲部
に潰れずにシール機能を発揮させる。 【構成】 シール５の湾曲部の外側に複数の切り込
み６を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、キャブのコーナパネルとエンドフィニッシャとの間の筒状のシール 構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、押し出し成形によるシール部材（以下単にシールという）を車体のパネ ル形状に合わせて取り付けた場合、例えばキャブのフロントコーナパネルとエン ドフィニッシャのように相手パネルの曲面部の曲率が小さいと、図５の斜線に示 すようにシール５Ａが潰れる等の変形をしてしまってシール機能を発揮できない ので、パネルの曲面部に適用するシールは成形型を用いるのが普通である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、車体パネルの曲面に合わせる成形型のシールは、コストがアップし、 かつパネルの設計変更の度に金型を新しく作り直さなければならないという問題 がある。

【０００４】 本考案は、押し出し成形によるシールをキャブのコーナパネルとエンドフィニ ッシャとの間で取り付ける筒状のシール構造を堤供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、キャブのコーナパネルとエンドフィニッシャとの間の筒状の シール構造において、湾曲部の外側に複数の切り込みを設けたことを特徴とする 。

【０００６】

【作用効果の説明】

キャブのコーナパネルとエンドフィニッシャとの間の湾曲部の外側に複数の切 り込みを設けたので、断面が潰れたり部分的な歪を起こさない。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例につき図１及び図２を参照して説明する。

【０００８】 図１はキャブの前部の外観斜視図で、本考案が適用される部位は符号Ａで示さ れている。すなわちキャブの前部にはフロントウィンド１の下部にエンドフィニ ッシャ２が水平に延在し、エンドフィニッシャ２の直下には開閉自在のフロント リッド３が配置され、フロントリッド３の左右にはコーナパネル４がそれぞれ取 り付けられている。そしてこれらのエンドフィニッシャ２、フロントリッド３及 び左右のコーナパネル４の間には、図２に示すようにシール５が設けられていて 、図１に示す部位Ａに相当するシール５の部位は符号Ａ’で示されている。シー ル５は図３によく示されるように、図中左側に示した断面形状を有する筒状の押 し出し成形品であって、部位Ａ’においてこの場合２個の切り込み６が設けられ ている。切り込み６は、巾約２ｍｍで先端は１ｍｍ程度の丸みを持たせてあり、 腹部９がリップ７の反対側縁から頂部８より若干手前まで切り込まれてなってい る。

【０００９】

【本考案の作用と効果】

このように切り込まれたシール５は、キャブのコーナパネルとエンドフィニッ シャとの間の湾曲部に配設されると図４に示すようにリップ７を内側にして湾曲 しても切り込み部６が広がるため図中斜線部の腹部は正常な膨らみを保ってシー ル機能を発揮することができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によるシールは、以上の構成としたので、湾曲しているパネルに使用し ても潰れや部分的な歪が生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施したシールが使用されるキャブの
前面を示す外観図図。

【図２】本考案を実施したシールの全体図。

【図３】本考案を実施したシールの一部詳細図。

【図４】湾曲させた本考案を実施したシールの一部外観
図。

【図５】湾曲させた従来のシールの一部外観図。

【符号の説明】

１・・・フロントウィンド ２・・・エンドフィニッシュ ３・・・フロントリッド ４・・・コーナパネル ５・・・シール ６・・・切り込み ７・・・リップ ８・・・頂部 Ａ・・・本考案が適用される部位 Ａ’・・・切り込みが適用される部位

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャブのコーナパネルとエンドフィ
   ニッシャとの間の筒状のシール構造において、湾曲部の
   外側に複数の切り込みを設けたことを特徴とするキャブ
   のシール構造。