JPH0769044A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0769044A
JPH0769044A JP21776193A JP21776193A JPH0769044A JP H0769044 A JPH0769044 A JP H0769044A JP 21776193 A JP21776193 A JP 21776193A JP 21776193 A JP21776193 A JP 21776193A JP H0769044 A JPH0769044 A JP H0769044A
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JP
Japan
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signal
compressor
temperature
output
control circuit
Prior art date
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JP21776193A
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English (en)
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Yukio Nakazawa
幸雄 中沢
Ikutaro Nomichi
郁太郎 野路
Kazumasa Tanaka
一正 田中
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低外気温下におけるコンプレッサオン・オフ
回数を減らしてエンジン回転数の不所望な変動を最小限
に抑制する。 【構成】 空調制御回路103は、空調装置作動指令が
出力されかつ外気温度が所定温度以上の場合には第1の
信号を出力し、空調装置作動指令が出力されかつ外気温
度が所定温度未満の場合には、エバポレータ102に関
する温度が所定温度以上のときに第1の信号を出力し、
エバポレータに関する温度が所定温度未満のときに第2
の信号を出力し、空調装置作動指令が出力されていない
場合には第3の信号を出力する。エンジン制御回路10
5は、第1の信号出力時にはコンプレッサ101を作動
せしめ、第3の信号出力時にはコンプレッサを停止せし
め、第2の信号出力時には、車速センサ104で検出さ
れた車両走行速度が所定速度以上の場合にコンプレッサ
を停止せしめるとともに所定速度未満の場合にコンプレ
ッサを作動せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エバポレータ凍結防止
機能を有する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにより駆動される可変容量コン
プレッサにて冷媒を圧送し、エバポレータにて上記冷媒
を蒸発させて空気を冷却するようにした車両用空調装置
では、通常、外気温度を検出する外気温センサと、エバ
ポレータ出口の空気温度を検出するエバポレータ出口温
度センサと、外気温度が所定温度未満の場合には、エバ
ポレータ出口空気温度が所定温度未満になるとコンプレ
ッサオフ信号を出力する空調制御回路と、上記コンプレ
ッサオフ信号に応答してコンプレッサを停止(オフ)す
るエンジン制御回路とを有し、これによりエバポレータ
の凍結防止を図っている(例えば、日産自動車発行の新
型車解説書(Y32−1) 1991年6月)。このよ
うなコンプレッサ凍結防止制御によりコンプレッサが停
止されると、エバポレータ出口の空気温度は徐々に上昇
し、所定温度以上になるとコンプレッサが再び作動(オ
ン)する。したがって低外気温時にコンプレッサは、例
えば図6(a)に示すように断続運転されることにな
る。
【0003】ところで、車両のエンジン制御装置は、A
AC(補助空気導入)バルブなどによりエンジンへの補
助空気流量を調節し、これによりアイドル回転数を適正
に制御するようにしており、上述のようにコンプレッサ
が断続運転されている場合には、コンプレッサのオン・
オフに応じてエンジンアイドル回転数も図6(b)に実
線で示す如く断続的に変化させる必要がある。しかし、
可変容量コンプレッサにおいては、コンプレッサ運転中
の負荷(エンジンに対する所要トルク)が外気温度によ
って変化するため、適正なエンジン回転数を保持するた
めの上記補助空気流量の調整が極めて難しい。
【0004】図7は外気温度に対する可変容量コンプレ
ッサの負荷を示しており、この図から明らかなように、
コンプレッサの負荷は外気温度が高くなるほど高くな
る。今、図7(a)において、外気温度がT1のときに
コンプレッサのオンからオフ時およびオフからオン時
(以下オン・オフ転換時と呼ぶ)のエンジン回転数が適
正値となるようにAACバルブによる補助空気流量を設
定したとすると、T1よりも低外気温時には、上記設定
された補助空気流量は斜線で示すごとく外気温度が低い
ほど過多となり、またT1よりも高外気温時には、外気
温度が高くなるほど不足する。補助空気流量が過多にな
るとエンジン回転数が不所望に上昇し、逆に不足すると
不所望に低下することになる。
【0005】また図7(b)はAACバルブに加えてF
ICD(ファーストアイドルコントロールデバイス)と
呼ばれる回転数補正機構をも用いた場合を示している。
今、例えば外気温度がT1のときにコンプレッサのオン
・オフ変換時のエンジン回転数が適正値となるようにA
ACバルブによる補助空気流量を設定するとともに、外
気温度がT2のときにコンプレッサのオン・オフ転換時
のエンジン回転数が適正値となるようにAACバルブお
よびFICDの双方による補助空気流量を設定し、かつ
外気温度がT3未満でFICDをオフし、T3以上でオ
ンするようにすると、補助空気量の過不足は図に斜線で
示す如くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、低外
気温時にはエバポレータ凍結防止制御が行われ、コンプ
レッサのオン・オフが頻繁に行われるが、図7(a),
(b)を見ると、このようにコンプレッサが頻繁にオン
・オフされる低外気温時にはいずれもそのオン・オフ転
換時の補助空気流量が過多となっていることが分かる。
このためコンプレッサのオフからオン時には、図6
(b)に一点鎖線で示すようにエンジン回転数が不所望
に吹き上がる一方、コンプレッサオンからオフ時にはエ
ンジン回転数が不所望に落ち込むことがある。特にアイ
ドル回転時などエンジン回転数が低い場合には、上記エ
ンジン回転数の吹き上がりや落込みが実感されやすく、
乗員に不快感を与えることになる。
【0007】本発明の目的は、低外気温下におけるコン
プレッサオン・オフ回数を減らしてエンジン回転数の不
所望な変動を最小限に抑制した車両用空調装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により説明すると、本発明は、エンジンにより駆動さ
れる可変容量コンプレッサ101と、この可変容量コン
プレッサ101にて圧送される冷媒を蒸発させて空気を
冷却するエバポレータ102と、外部から入力される空
調装置作動指令、外気温度およびエバポレータに関する
温度に応じてコンプレッサ制御信号を形成して出力する
空調制御回路103と、車両の走行速度を検出する車速
センサ104と、この車速センサ104の出力に基づい
て所定のエンジン関連制御を行うとともに、空調制御回
路103から出力されるコンプレッサ制御信号に応じて
エンジンの動力をコンプレッサ101に伝達/遮断して
コンプレッサ101の作動/停止を行うエンジン制御回
路105とを備えた車両用空調装置に適用される。そし
て、次の構成により上記問題点を解決する。上記空調制
御回路103は、空調装置作動指令が出力されかつ外気
温度が所定温度以上の場合には第1の信号を出力し、空
調装置作動指令が出力されかつ外気温度が所定温度未満
の場合には、エバポレータに関する温度が所定温度以上
のときに第1の信号を出力するとともにエバポレータに
関する温度が所定温度未満のときに第2の信号を出力
し、前記空調装置作動指令が出力されていない場合には
第3の信号を出力するよう構成される。またエンジン制
御回路105は、第1の信号出力時にはコンプレッサ1
01を作動せしめ、第3の信号出力時にはコンプレッサ
101を停止せしめ、第2の信号出力時には、車速セン
サ104にて検出された車両走行速度が所定速度以上の
場合にコンプレッサ101を停止せしめるとともに車両
走行速度が所定速度未満の場合にコンプレッサ101を
作動せしめるよう構成される。さらに、空調制御回路1
03が出力する上記3種類の信号として、ハイレベルの
信号、ローレベルの信号およびハイレベルとローレベル
が所定周期で繰り返されることによって形成される信号
を用いる。
【0009】
【作用】空調装置作動指令が出力され、外気温度が所定
温度未満であり、かつエバポレータに関する温度が所定
温度未満の場合には、上記空調制御回路103から第2
の信号が出力される。エンジン制御回路105は、この
第2の信号出力時には、車速センサ104にて検出され
た車両走行速度が所定速度以上であれば、エバポレータ
102の凍結を防止するためにコンプレッサ101を停
止せしめるが、車両走行速度が所定速度未満の場合には
コンプレッサ101を作動状態に保持する。すなわち、
車両走行速度が所定速度未満の場合には、外気温度が所
定温度未満であってもエバポレータ凍結防止制御は行わ
れずコンプレッサ101がオン状態に保持される。これ
によれば低速時、特にアイドル回転時などエンジン回転
数の変動が実感され易いときにコンプレッサ101が頻
繁にオン・オフされることがなく、コンプレッサオン・
オフ転換時に起こる不所望なエンジン回転数の変動(吹
き上がり、落込み)が最小限に抑制される。ここで、車
両が所定速度未満の場合には、エバポレータ102に導
かれる低温外気の流速が低いので、エバポレータ102
は凍結しにくく、したがって上記エバポレータ凍結防止
制御を行なわなくてもエバポレータ102が凍結する可
能性は低い。
【0010】
【実施例】図2〜図4により本発明の一実施例を説明す
る。図2は本発明に係る車両用空調装置のブロック図で
ある。符号1で示す空調制御回路には、外気温度Tamb
を検出する外気温センサ2と、エバポレータ(不図示)
の出口付近の空気温度Tintを検出するエバポレータ出
口温度センサ3と、可変容量コンプレッサ14の作動を
指令するエアコンスイッチ4と、ブロアファンの作動を
指令するファンスイッチ5とが接続されている。空調制
御回路1は、各センサやスイッチからの入力信号に応じ
て後述するようにコンプレッサ制御信号を形成し、符号
11で示すエンジン制御回路に入力する。
【0011】エンジン制御回路11には、冷媒圧力スイ
ッチ12を介してコンプレッサリレー13のリレーコイ
ル13aが接続され、リレースイッチ13bは、可変容
量コンプレッサ14の電磁クラッチ14aに接続されて
いる。リレースイッチ13bがオンされると上記電磁ク
ラッチ14aが励磁され、不図示のエンジンの動力がコ
ンプレッサ14に伝達されてコンプレッサ14が作動
(オン)する。リレースイッチ13bがオフされると電
磁クラッチ14aが消磁され、エンジンとコンプレッサ
14とが遮断されてコンプレッサ14が停止(オフ)す
る。コンプレッサ14によって圧送される冷媒は、不図
示のコンデンサ,リキッドタンク,膨張弁およびエバポ
レータ15を通ってコンプレッサ14に戻る。このとき
エバポレータ15にて冷媒が蒸発されることにより不図
示のブロアファンからの空気が冷却される。
【0012】また、エンジン制御回路11には、車両の
走行速度(以下、車速)Vを検出する車速センサ6が接
続され、この車速Vに基づいて、従来と同様に燃料噴射
制御やエンジンアイドル回転数制御などのエンジン関連
制御を行なう(日産自動車発行の新型車解説書(Y32
−1) 1991年6月)。さらにエンジン制御回路1
1は、空調制御回路1から第2の信号(後で詳述する)
が入力されると、上記車速Vに基づいてコンプレッサ1
4をオンすべきか否かを判断する。なお上記冷媒圧力ス
イッチ12は冷凍サイクル内の冷媒圧力が所定値以上に
なるとオンからオフするもので、このスイッチ12のオ
フにより上記電磁クラッチ14aがオフされ、コンプレ
ッサ14が停止する。
【0013】次に、上記空調制御回路1からエンジン制
御回路11に出力されるコンプレッサ制御信号について
説明する。本実施例では、このコンプレッサ制御信号と
して図3に示す第1、第2、第3の信号が用いられる。
第1の信号はコンプレッサ14のオンを指令する信号で
あり、図示の如くハイレベルの信号とされる。また第3
の信号はコンプレッサ14のオフを指令する信号であ
り、ローレベルの信号とされる。さらに第2の信号は、
コンプレッサ14のオン・オフをエンジン制御回路11
に委ねる旨の信号であり、ハイレベルとローレベルを所
定周期で繰り返すことにより形成されるパルス信号であ
る。この第3の信号においては、任意のパルスの立上が
りから3つめのパルスの立ち下がりまでの時間tが1秒
以下となるようにパルス間隔が設定される。
【0014】次に、図4および図5のフローチャートに
基づいてコンプレッサオン・オフ制御の手順を説明す
る。図4は空調制御回路1によるコンプレッサ制御の手
順を示し、このプログラムは、空調制御において周期的
にコールされるものである。まずステップS1でエアコ
ンスイッチ4のオン・オフを判定し、オフであればステ
ップS2に進んで上記第3の信号をエンジン制御回路1
1に出力する。エアコンスイッチ4がオンであればステ
ップS3に進み、ファンスイッチ5のオン・オフを判定
する。ファンスイッチ5がオフであれば上記ステップS
2に進み、オンであればステップS4に進む。ステップ
S4では、図示の特性に基づいて、外気温センサ2で検
出された外気温度Tambが状態A,B,Cのいずれにな
っているかを判別する。なお、ステップS4におけるT
11〜T14は、外気温度に関して予め設定された定数であ
る。
【0015】次にステップS5において、上記判別の結
果、状態Cと判定された場合、すなわち外気温度Tamb
が所定温度T13またはT14以上の場合には、ステップS
6に進んで第1の信号を出力する。またステップS7で
状態Bでない、すなわち状態Aと判定された場合には、
上記ステップS2に進んで第3の信号を出力する。さら
にステップS7で状態Bと判定された場合には、ステッ
プS8に進み、エバポレータ出口温度センサ3にて検出
されたエバポレータ出口温度Tintに基づいてコンプレ
ッサ14をオンすべきかオフすべきかを判別する。ステ
ップS9において、上記判別の結果、「オン」と判定さ
れた場合、すなわちエバポレータ出口温度Tintが所定
温度T21またはT22以上の場合には、上記ステップS6
に進んで第1の信号を出力し、一方、「オフ」と判定さ
れた場合、すなわちエバポレータ出口温度Tintが所定
温度T21またはT22未満と判定された場合には、ステッ
プS10に進んで第2の信号を出力する。
【0016】図5はエンジン制御回路11によるコンプ
レッサ制御の手順を示している。なお、エンジン制御回
路11は、コンプレッサ制御の他にエンジン回転数制御
やその他の制御をも行うが、図5はコンプレッサ制御の
みを示したものである。ステップS21では、空調制御
回路1から入力された上記コンプレッサ制御信号の判定
を行う。その際、エンジン制御回路11はコンプレッサ
制御信号を所定時間に渡って入力することにより、その
信号が連続してハイレベルの信号(第1の信号)か、連
続してローレベルの信号(第3の信号)か、あるいはハ
イレベルとローレベルが繰り返されるパルス信号(第2
の信号)かを判断する。ステップS22において、上記
信号判定の結果、第1の信号が入力されていると判断し
た場合には、ステップS23でコンプレッサリレー13
をオンする。これにより電磁クラッチ14aが励磁され
てエンジンの動力がコンプレッサ14に伝達され、コン
プレッサ14が作動(オン)する。
【0017】またステップS24において、入力された
信号が第2の信号でない、すなわち第3の信号であると
判定されると、ステップS25に進み、コンプレッサリ
レー13をオフする。これにより電磁クラッチ14aが
消磁されてエンジンとコンプレッサ14とが遮断され、
コンプレッサ14が停止(オフ)する。ステップS24
が肯定された場合、すなわち第2の信号が入力されてい
る場合にはステップS26に進み、車速センサ6にて検
出された車速Vを読み込むとともに、この車速Vに応じ
て図示の特性から「高速」か「低速」か、つまり車速V
が所定速度V1またはV2以上か否かを判別する。ステッ
プS27において、「高速」と判定された場合には上記
ステップS25に進み、「低速」と判定された場合には
上記ステップS23に進む。
【0018】以上の図4および図5の手順によれば、エ
アコンスイッチ4およびファンスイッチ5が共にオンさ
れ(空調装置作動指令が出力され)、かつ外気温度Tam
bが所定温度範囲(状態B)にある場合には、次のよう
な制御が行われる。すなわち、このときエバポレータ出
口の空気温度Tintが所定温度以上であれば、上記空調
制御回路1から第1の信号が出力され、Tintが所定温
度未満であれば第2の信号が出力される。エンジン制御
回路11は、第1の信号が出力されるとコンプレッサ1
4をオンさせ、第2の信号が出力されると、車速Vに基
づいてコンプレッサのオン・オフを判定し、車速Vが所
定速度以上であればコンプレッサ14をオフする。つま
り車速Vが所定速度以上の場合はエバポレータ凍結防止
制御が行われ、上記図6に示すようにコンプレッサ14
のオン・オフが繰り返され、これによりエバポレータ1
5の凍結が防止される。
【0019】一方、第2の信号出力時であっても(エア
コンスイッチ4およびファンスイッチ5が共にオンで、
外気温度Tambが所定温度範囲(状態B)にあり、かつ
エバポレータ出口の空気温度Tintが所定温度未満であ
っても)、車速Vが所定速度未満の場合にはコンプレッ
サ14はオン状態に保持される(エバポレータ凍結防止
制御が禁止される)。したがって、例えばアイドル回転
時などエンジン回転数の変動が実感され易いときにコン
プレッサ14が頻繁にオン・オフされることはなく、コ
ンプレッサオン・オフ転換時に発生する不所望なエンジ
ン回転数の変動を最小限に少なくすることができる。な
お、車速Vが所定速度未満の場合には、エバポレータ1
5に導かれる低温外気の流速が低いので、エバポレータ
凍結防止制御が行なわれなくてもエバポレータ15が凍
結する可能性は低い。なお、エアコンスイッチ4,ファ
ンスイッチ5の少なくともいずれかがオフされている場
合、および外気温度Tambがかなり低い場合(A状態)
には、空調制御回路1から第3の信号が出力され、これ
に応じてエンジン制御回路11は、コンプレッサ14を
オフする。
【0020】ここで本実施例では、以上の制御を行う際
に、車速Vが所定速度以上か否かの判断を空調制御回路
1側で行わず、エンジン制御回路11側で行っているの
で、車速センサ6の出力を空調制御1に入力する必要が
なく、そのための入力処理回路などを新たに設ける必要
はない。なお車速センサ6は、上述した燃料噴射制御や
アイドル回転数制御などのエンジン関連制御を行うにあ
たって従来からエンジン制御回路11に接続されている
ものであるから、車速センサ6とエンジン制御回路11
との接続に関しては従来通りの仕様で行える。加えて本
実施例では、上記第1〜第3の信号として、ハイレベル
の信号、ローレベルの信号およびハイレベルとローレベ
ルとが所定周期で繰り返されるパルス信号を用いたの
で、1本の信号ラインで上記3種類の信号を空調制御回
路1からエンジン制御回路11側に転送することがで
き、信号ラインを新たに増設する必要もない。したがっ
て、上述のような車両低速時にエバポレータ凍結防止制
御を禁止する処理を追加しても、制御回路1,11内の
処理内容を多少変更するだけでハード的には従来の構成
をそのまま用いることができ、コストアップを最小限に
抑制することが可能となる。
【0021】なお以上では、エバポレータに関する温度
としてエバポレータ出口の空気温度を用いた例を示した
が、これに代えて例えばエバポレータの温度を直接検出
してその検出結果をエバポレータに関する温度として用
いてもよい。また、第1,第2,第3の信号をそれぞれ
ハイレベル信号,パルス信号,ローレベル信号とした
が、その割当ては実施例に限定されず、例えば第1の信
号をパルス信号とし、第2の信号をローレベルの信号と
し、第3の信号をハイレベルの信号としてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、車両走行速度が所定速
度未満の場合には、外気温度が所定温度未満で、かつエ
バポレータに関する温度が所定温度未満であってもエバ
ポレータ凍結防止制御を禁止するようにしたので、例え
ばアイドル回転時などエンジン回転数の変動が実感され
易いときにコンプレッサが頻繁にオン・オフされること
がなく、コンプレッサオン・オフ転換時に発生する不所
望なエンジン回転数の変動(吹き上がりや落込み)回数
を最小限に抑制することができる。また本発明では、車
両走行速度の判定を空調制御回路側で行わず、エンジン
制御回路側で行うようにしたので、従来からエンジン制
御回路側に接続されている車速センサを空調制御回路側
に接続する必要がなく、そのための処理回路を増設する
必要がなくなるとともに、空調制御回路から出力される
上記3種類の信号としてハイレベルの信号、ローレベル
の信号およびハイレベルとローレベルが所定周期で繰り
返されることによって形成される信号を用いるようにし
たから、1本の信号ラインで対応でき、信号ラインを新
たに新設する必要もない。したがって、上述したような
制御を新たに追加しても制御回路内のプログラミングを
変更するだけでハード的には従来の構成をそのまま用い
ることができ、コストアップを最小限に抑制することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】本発明の一実施例に係る車両用空調装置の構成
を示すブロック図。
【図3】空調制御回路から出力されるコンプレッサ制御
信号を説明する図。
【図4】空調制御回路によるコンプレッサ制御の手順を
示すフローチャート。
【図5】エンジン制御回路によるコンプレッサオン・オ
フ制御の手順を示すフローチャート。
【図6】コンプレッサオン・オフに対するエンジン回転
数の変動を説明する図。
【図7】従来の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1 空調制御回路 2 外気温センサ 3 エバポレータ出口温度センサ 4 エアコンスイッチ 5 ファンスイッチ 6 車速センサ 11 エンジン制御回路 13 コンプレッサリレー 14 コンプレッサ 15 エバポレータ 101 コンプレッサ 102 エバポレータ 103 空調制御回路 104 車速センサ 105 エンジン制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動される可変容量コン
    プレッサと、この可変容量コンプレッサにて圧送される
    冷媒を蒸発させて空気を冷却するエバポレータと、外部
    から入力される空調装置作動指令、外気温度およびエバ
    ポレータに関する温度に応じてコンプレッサ制御信号を
    形成して出力する空調制御回路と、車両の走行速度を検
    出する車速センサと、この車速センサの出力に基づいて
    所定のエンジン関連制御を行うとともに、前記空調制御
    回路から出力されるコンプレッサ制御信号に応じてエン
    ジンの動力をコンプレッサに伝達/遮断してコンプレッ
    サの作動/停止を行うエンジン制御回路とを備えた車両
    用空調装置において、 前記空調制御回路は、前記空調装置作動指令が出力され
    かつ外気温度が所定温度以上の場合には第1の信号を出
    力し、前記空調装置作動指令が出力されかつ外気温度が
    前記所定温度未満の場合には、エバポレータに関する温
    度が所定温度以上のときに前記第1の信号を出力すると
    ともにエバポレータに関する温度が所定温度未満のとき
    に第2の信号を出力し、前記空調装置作動指令が出力さ
    れていない場合には第3の信号を出力するよう構成さ
    れ、 前記エンジン制御回路は、前記第1の信号出力時には前
    記コンプレッサを作動せしめ、前記第3の信号出力時に
    は前記コンプレッサを停止せしめ、前記第2の信号出力
    時には、前記車速センサにて検出された車両走行速度が
    所定速度以上の場合に前記コンプレッサを停止せしめる
    とともに前記車両走行速度が所定速度未満の場合に前記
    コンプレッサを作動せしめるよう構成され、 前記空調制御回路が出力する前記3種類の信号として、
    ハイレベルの信号、ローレベルの信号およびハイレベル
    とローレベルが所定周期で繰り返されることによって形
    成される信号を用いたことを特徴とする車両用空調装
    置。
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