JP3206240B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エバポレータ凍結防止
機能を有する車両用空調装置に関する。
機能を有する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにより駆動される可変容量コン
プレッサにて冷媒を圧送し、エバポレータにて上記冷媒
を蒸発させて空気を冷却するようにした車両用空調装置
では、通常、外気温度を検出する外気温センサと、エバ
ポレータ出口の空気温度を検出するエバポレータ出口温
度センサとを備え、外気温度が所定温度未満の場合に
は、エバポレータ出口の空気温度が所定温度未満になる
とコンプレッサを強制的に停止(オフ)させ、これによ
りエバポレータの凍結防止を図っている(例えば、日産
自動車発行の新型車解説書(Y32−1) 1991年
6月)。このようなコンプレッサ凍結防止制御によりコ
ンプレッサが停止されると、エバポレータ出口の空気温
度は徐々に上昇し、所定温度以上になるとコンプレッサ
が再び作動(オン)する。したがって低外気温時にコン
プレッサは、例えば図6(a)に示すように断続運転さ
れることになる。
プレッサにて冷媒を圧送し、エバポレータにて上記冷媒
を蒸発させて空気を冷却するようにした車両用空調装置
では、通常、外気温度を検出する外気温センサと、エバ
ポレータ出口の空気温度を検出するエバポレータ出口温
度センサとを備え、外気温度が所定温度未満の場合に
は、エバポレータ出口の空気温度が所定温度未満になる
とコンプレッサを強制的に停止(オフ)させ、これによ
りエバポレータの凍結防止を図っている(例えば、日産
自動車発行の新型車解説書(Y32−1) 1991年
6月)。このようなコンプレッサ凍結防止制御によりコ
ンプレッサが停止されると、エバポレータ出口の空気温
度は徐々に上昇し、所定温度以上になるとコンプレッサ
が再び作動(オン)する。したがって低外気温時にコン
プレッサは、例えば図6(a)に示すように断続運転さ
れることになる。
【0003】ところで、車両のエンジン制御装置は、A
AC(補助空気導入)バルブなどによりエンジンへの補
助空気流量を調節し、これによりアイドル回転数を適正
に制御するようにしており、上述のようにコンプレッサ
が断続運転されている場合には、コンプレッサのオン・
オフに応じてエンジンアイドル回転数も図6(b)に実
線で示す如く断続的に変化させる必要がある。しかし、
可変容量コンプレッサにおいては、コンプレッサ運転中
の負荷(エンジンに対する所要トルク)が外気温度によ
って変化するため、適正なエンジン回転数を保持するた
めの上記補助空気流量の調整が極めて難しい。
AC(補助空気導入)バルブなどによりエンジンへの補
助空気流量を調節し、これによりアイドル回転数を適正
に制御するようにしており、上述のようにコンプレッサ
が断続運転されている場合には、コンプレッサのオン・
オフに応じてエンジンアイドル回転数も図6(b)に実
線で示す如く断続的に変化させる必要がある。しかし、
可変容量コンプレッサにおいては、コンプレッサ運転中
の負荷(エンジンに対する所要トルク)が外気温度によ
って変化するため、適正なエンジン回転数を保持するた
めの上記補助空気流量の調整が極めて難しい。
【0004】図7は外気温度に対する可変容量コンプレ
ッサの負荷を示しており、この図から明らかなように、
コンプレッサの負荷は外気温度が高くなるほど高くな
る。今、図7(a)において、外気温度がT1のときに
コンプレッサのオンからオフ時およびオフからオン時
(以下オン・オフ転換時と呼ぶ)のエンジン回転数が適
正値となるようにAACバルブによる補助空気流量を設
定したとすると、T1よりも低外気温時には、上記設定
された補助空気流量は斜線で示すごとく外気温度が低い
ほど過多となり、またT1よりも高外気温時には、外気
温度が高くなるほど不足する。補助空気流量が過多にな
るとエンジン回転数が不所望に上昇し、逆に不足すると
不所望に低下することになる。
ッサの負荷を示しており、この図から明らかなように、
コンプレッサの負荷は外気温度が高くなるほど高くな
る。今、図7(a)において、外気温度がT1のときに
コンプレッサのオンからオフ時およびオフからオン時
(以下オン・オフ転換時と呼ぶ)のエンジン回転数が適
正値となるようにAACバルブによる補助空気流量を設
定したとすると、T1よりも低外気温時には、上記設定
された補助空気流量は斜線で示すごとく外気温度が低い
ほど過多となり、またT1よりも高外気温時には、外気
温度が高くなるほど不足する。補助空気流量が過多にな
るとエンジン回転数が不所望に上昇し、逆に不足すると
不所望に低下することになる。
【0005】また図7(b)はAACバルブに加えてF
ICD(ファーストアイドルコントロールデバイス)と
呼ばれる回転数補正機構をも用いた場合を示している。
今、例えば外気温度がT1のときにコンプレッサのオン
・オフ変換時のエンジン回転数が適正値となるようにA
ACバルブによる補助空気流量を設定するとともに、外
気温度がT2のときにコンプレッサのオン・オフ転換時
のエンジン回転数が適正値となるようにAACバルブお
よびFICDの双方による補助空気流量を設定し、かつ
外気温度がT3未満でFICDをオフし、T3以上でオ
ンするようにすると、補助空気量の過不足は図に斜線で
示す如くなる。
ICD(ファーストアイドルコントロールデバイス)と
呼ばれる回転数補正機構をも用いた場合を示している。
今、例えば外気温度がT1のときにコンプレッサのオン
・オフ変換時のエンジン回転数が適正値となるようにA
ACバルブによる補助空気流量を設定するとともに、外
気温度がT2のときにコンプレッサのオン・オフ転換時
のエンジン回転数が適正値となるようにAACバルブお
よびFICDの双方による補助空気流量を設定し、かつ
外気温度がT3未満でFICDをオフし、T3以上でオ
ンするようにすると、補助空気量の過不足は図に斜線で
示す如くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、低外
気温時にはエバポレータ凍結防止制御が行われ、コンプ
レッサのオン・オフが頻繁に行われるが、図7(a),
(b)を見ると、このようにコンプレッサが頻繁にオン
・オフされる低外気温時にはいずれもそのオン・オフ転
換時の補助空気流量が過多となっていることが分かる。
このためコンプレッサのオフからオン時には、図6
(b)に一点鎖線で示すようにエンジン回転数が不所望
に吹き上がる一方、コンプレッサオンからオフ時にはエ
ンジン回転数が不所望に落ち込むことがある。特にアイ
ドル回転時などエンジン回転数が低い場合には、上記エ
ンジン回転数の吹き上がりや落込みが実感されやすく、
乗員に不快感を与えることになる。
気温時にはエバポレータ凍結防止制御が行われ、コンプ
レッサのオン・オフが頻繁に行われるが、図7(a),
(b)を見ると、このようにコンプレッサが頻繁にオン
・オフされる低外気温時にはいずれもそのオン・オフ転
換時の補助空気流量が過多となっていることが分かる。
このためコンプレッサのオフからオン時には、図6
(b)に一点鎖線で示すようにエンジン回転数が不所望
に吹き上がる一方、コンプレッサオンからオフ時にはエ
ンジン回転数が不所望に落ち込むことがある。特にアイ
ドル回転時などエンジン回転数が低い場合には、上記エ
ンジン回転数の吹き上がりや落込みが実感されやすく、
乗員に不快感を与えることになる。
【0007】本発明の目的は、低外気温下におけるコン
プレッサのオン・オフ回数を減らしてエンジン回転数の
不所望な変動を最小限に抑制した車両用空調装置を提供
することにある。
プレッサのオン・オフ回数を減らしてエンジン回転数の
不所望な変動を最小限に抑制した車両用空調装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により説明すると、本発明は、エンジンにより駆動さ
れる可変容量コンプレッサ101と、この可変容量コン
プレッサ101にて圧送される冷媒を蒸発させて空気を
冷却するエバポレータ102と、外気温度が所定温度未
満の場合には、エバポレータ102に関する温度が所定
温度未満になるとコンプレッサ101を強制的に停止さ
せるエバポレータ凍結防止制御を行う制御手段103と
を有する車両用空調装置に適用される。そして、車両の
走行速度を検出する車速センサ104と、検出された車
両走行速度が所定速度未満の場合には、外気温度が所定
温度未満であっても制御手段103によるエバポレータ
凍結防止制御を禁止する禁止手段105と、エバポレー
タ凍結防止制御によりコンプレッサ101が停止してい
るときに車両走行速度が所定速度以上から所定速度未満
に変化した場合には、上記エバポレータ102に関する
温度が所定温度以上になるまでは禁止手段105による
エバポレータ凍結防止制御の禁止を解除する禁止解除手
段とを具備し、これにより上記問題点を解決する。
1により説明すると、本発明は、エンジンにより駆動さ
れる可変容量コンプレッサ101と、この可変容量コン
プレッサ101にて圧送される冷媒を蒸発させて空気を
冷却するエバポレータ102と、外気温度が所定温度未
満の場合には、エバポレータ102に関する温度が所定
温度未満になるとコンプレッサ101を強制的に停止さ
せるエバポレータ凍結防止制御を行う制御手段103と
を有する車両用空調装置に適用される。そして、車両の
走行速度を検出する車速センサ104と、検出された車
両走行速度が所定速度未満の場合には、外気温度が所定
温度未満であっても制御手段103によるエバポレータ
凍結防止制御を禁止する禁止手段105と、エバポレー
タ凍結防止制御によりコンプレッサ101が停止してい
るときに車両走行速度が所定速度以上から所定速度未満
に変化した場合には、上記エバポレータ102に関する
温度が所定温度以上になるまでは禁止手段105による
エバポレータ凍結防止制御の禁止を解除する禁止解除手
段とを具備し、これにより上記問題点を解決する。
【0009】
【作用】禁止手段105は、車速センサ104によって
検出された車両走行速度が所定速度未満の場合には、外
気温度が所定温度未満であっても制御手段103による
エバポレータ凍結防止制御を禁止する。これによれば、
例えばアイドル回転時などエンジン回転数の変動が実感
され易いときにコンプレッサ101が頻繁にオン・オフ
されることがなく、コンプレッサオン・オフ転換時に起
こる不所望なエンジン回転数の変動(吹き上がり、落込
み)が最小限に抑制される。ここで、車両が所定速度未
満の場合には、エバポレータ102に導かれる低温外気
の流速が低いので、エバポレータ102は凍結しにく
く、したがって上記エバポレータ凍結防止制御を行なわ
なくてもエバポレータが凍結する可能性は低い。また、
エバポレータ凍結防止制御によりコンプレッサが停止し
ているときに車速が所定速度以上から所定速度未満に変
化した場合には、エバポレータに関する温度が所定温度
以上になるまではエバポレータ凍結防止制御の禁止が解
除される。すなわち、エバポレータに関する温度が所定
温度以上になるまでコンプレッサがオフされ、所定温度
以上になるとコンプレッサがオンされ、以降はエバポレ
ータに関する温度に拘らずコンプレッサがオン状態を保
持する。
検出された車両走行速度が所定速度未満の場合には、外
気温度が所定温度未満であっても制御手段103による
エバポレータ凍結防止制御を禁止する。これによれば、
例えばアイドル回転時などエンジン回転数の変動が実感
され易いときにコンプレッサ101が頻繁にオン・オフ
されることがなく、コンプレッサオン・オフ転換時に起
こる不所望なエンジン回転数の変動(吹き上がり、落込
み)が最小限に抑制される。ここで、車両が所定速度未
満の場合には、エバポレータ102に導かれる低温外気
の流速が低いので、エバポレータ102は凍結しにく
く、したがって上記エバポレータ凍結防止制御を行なわ
なくてもエバポレータが凍結する可能性は低い。また、
エバポレータ凍結防止制御によりコンプレッサが停止し
ているときに車速が所定速度以上から所定速度未満に変
化した場合には、エバポレータに関する温度が所定温度
以上になるまではエバポレータ凍結防止制御の禁止が解
除される。すなわち、エバポレータに関する温度が所定
温度以上になるまでコンプレッサがオフされ、所定温度
以上になるとコンプレッサがオンされ、以降はエバポレ
ータに関する温度に拘らずコンプレッサがオン状態を保
持する。
【0010】
【実施例】図2および図3により本発明の一実施例を説
明する。図2は本発明に係る車両用空調装置のブロック
図である。符号1で示す空調制御回路には、外気温度T
ambを検出する外気温センサ2と、エバポレータ(不図
示)の出口付近の空気温度Tintを検出するエバポレー
タ出口温度センサ3と、可変容量コンプレッサ14の作
動を指令するエアコンスイッチ4と、ブロアファンの作
動を指令するファンスイッチ5と、車両の走行速度Vを
検出する車速センサ6とが接続されている。空調制御回
路1は、各センサやスイッチからの入力信号に応じて後
述するようにコンプレッサオン・オフ信号を形成し、符
号11で示すエンジン制御回路に入力する。
明する。図2は本発明に係る車両用空調装置のブロック
図である。符号1で示す空調制御回路には、外気温度T
ambを検出する外気温センサ2と、エバポレータ(不図
示)の出口付近の空気温度Tintを検出するエバポレー
タ出口温度センサ3と、可変容量コンプレッサ14の作
動を指令するエアコンスイッチ4と、ブロアファンの作
動を指令するファンスイッチ5と、車両の走行速度Vを
検出する車速センサ6とが接続されている。空調制御回
路1は、各センサやスイッチからの入力信号に応じて後
述するようにコンプレッサオン・オフ信号を形成し、符
号11で示すエンジン制御回路に入力する。
【0011】エンジン制御回路11には、冷媒圧力スイ
ッチ12を介してコンプレッサリレー13のリレーコイ
ル13aが接続され、リレースイッチ13bは、可変容
量コンプレッサ14の電磁クラッチ14aに接続されて
いる。リレースイッチ13bがオンされると上記電磁ク
ラッチ14aが励磁され、不図示のエンジンの動力がコ
ンプレッサ14に伝達されてコンプレッサ14が作動
(オン)する。リレースイッチ13bがオフされると電
磁クラッチ14aが消磁され、エンジンとコンプレッサ
14とが遮断されてコンプレッサ14が停止(オフ)す
る。コンプレッサ14によって圧送される冷媒は、不図
示のコンデンサ,リキッドタンク,膨張弁およびエバポ
レータ15を通ってコンプレッサ14に戻る。このとき
エバポレータ15にて冷媒が蒸発されることにより不図
示のブロアファンからの空気が冷却される。
ッチ12を介してコンプレッサリレー13のリレーコイ
ル13aが接続され、リレースイッチ13bは、可変容
量コンプレッサ14の電磁クラッチ14aに接続されて
いる。リレースイッチ13bがオンされると上記電磁ク
ラッチ14aが励磁され、不図示のエンジンの動力がコ
ンプレッサ14に伝達されてコンプレッサ14が作動
(オン)する。リレースイッチ13bがオフされると電
磁クラッチ14aが消磁され、エンジンとコンプレッサ
14とが遮断されてコンプレッサ14が停止(オフ)す
る。コンプレッサ14によって圧送される冷媒は、不図
示のコンデンサ,リキッドタンク,膨張弁およびエバポ
レータ15を通ってコンプレッサ14に戻る。このとき
エバポレータ15にて冷媒が蒸発されることにより不図
示のブロアファンからの空気が冷却される。
【0012】なお、上述した車速センサ6の検出出力は
エンジン制御回路11にも入力され、この入力信号に基
づいてエンジン制御回路11はエンジン回転数制御など
を行なう。また上記冷媒圧力スイッチ12は冷凍サイク
ル内の冷媒圧力が所定値以上になるとオンからオフする
もので、このスイッチ12のオフにより上記電磁クラッ
チ14aがオフされ、コンプレッサ14が停止する。
エンジン制御回路11にも入力され、この入力信号に基
づいてエンジン制御回路11はエンジン回転数制御など
を行なう。また上記冷媒圧力スイッチ12は冷凍サイク
ル内の冷媒圧力が所定値以上になるとオンからオフする
もので、このスイッチ12のオフにより上記電磁クラッ
チ14aがオフされ、コンプレッサ14が停止する。
【0013】次に、図3のフローチャートに基づいて空
調制御回路1によるコンプレッサ制御の手順を説明す
る。このプログラムは、空調制御において周期的にコー
ルされるものである。まずステップS1でエアコンスイ
ッチ4のオン・オフを判定し、オフであればステップS
2に進んでコンプレッサオフ信号を上記エンジン制御回
路11に出力する。エアコンスイッチ4がオンであれば
ステップS3に進み、ファンスイッチ5のオン・オフを
判定する。ファンスイッチ5がオフであれば上記ステッ
プS2に進み、オンであればステップS4に進む。ステ
ップS4では、図示の特性に基づいて、外気温センサ2
で検出された外気温度Tambが状態A,B,Cのいずれ
になっているかを判別する。なお、ステップS4におけ
るT11〜T14は、外気温度に関して予め設定された定数
である。
調制御回路1によるコンプレッサ制御の手順を説明す
る。このプログラムは、空調制御において周期的にコー
ルされるものである。まずステップS1でエアコンスイ
ッチ4のオン・オフを判定し、オフであればステップS
2に進んでコンプレッサオフ信号を上記エンジン制御回
路11に出力する。エアコンスイッチ4がオンであれば
ステップS3に進み、ファンスイッチ5のオン・オフを
判定する。ファンスイッチ5がオフであれば上記ステッ
プS2に進み、オンであればステップS4に進む。ステ
ップS4では、図示の特性に基づいて、外気温センサ2
で検出された外気温度Tambが状態A,B,Cのいずれ
になっているかを判別する。なお、ステップS4におけ
るT11〜T14は、外気温度に関して予め設定された定数
である。
【0014】次にステップS5において、上記判別の結
果、状態Cと判定された場合、すなわち外気が所定温度
T13またはT14以上の場合には、ステップS6に進んで
コンプレッサオン信号を出力する。またステップS7で
状態Bでない、すなわち状態Aと判定された場合には、
上記ステップS2に進んでコンプレッサオフ信号を出力
する。さらにステップS7で状態状態Bと判定された場
合には、ステップS8に進み、車速センサ6にて検出さ
れた車速Vに応じて図示の特性から「高速」か「低速」
か、つまり車速Vが所定速度V1またはV2以上か否かを
判別する。ステップS9において、「低速」と判定され
た場合には上記ステップS6に進み、コンプレッサ14
オン信号を出力する。
果、状態Cと判定された場合、すなわち外気が所定温度
T13またはT14以上の場合には、ステップS6に進んで
コンプレッサオン信号を出力する。またステップS7で
状態Bでない、すなわち状態Aと判定された場合には、
上記ステップS2に進んでコンプレッサオフ信号を出力
する。さらにステップS7で状態状態Bと判定された場
合には、ステップS8に進み、車速センサ6にて検出さ
れた車速Vに応じて図示の特性から「高速」か「低速」
か、つまり車速Vが所定速度V1またはV2以上か否かを
判別する。ステップS9において、「低速」と判定され
た場合には上記ステップS6に進み、コンプレッサ14
オン信号を出力する。
【0015】一方、上記ステップS9で「高速」と判定
された場合には、上述したエバポレータ凍結防止制御を
行なう。すなわち、まずステップS10でエバポレータ
出口温度センサ3にて検出されたエバポレータ出口温度
Tintに基づいてコンプレッサ14をオンすべきかオフ
すべきかを判別する。ステップS11において、上記判
別の結果、「オン」と判定された場合、すなわちエバポ
レータ出口温度Tintが所定温度T21またはT22以上と
判定された場合には、上記ステップS6に進んでコンプ
レッサオン信号を出力し、一方、「オフ」と判定された
場合、すなわちエバポレータ出口温度Tintが所定温度
T21またはT22未満と判定された場合には、ステップS
2に進んでコンプレッサオフ信号を出力する。
された場合には、上述したエバポレータ凍結防止制御を
行なう。すなわち、まずステップS10でエバポレータ
出口温度センサ3にて検出されたエバポレータ出口温度
Tintに基づいてコンプレッサ14をオンすべきかオフ
すべきかを判別する。ステップS11において、上記判
別の結果、「オン」と判定された場合、すなわちエバポ
レータ出口温度Tintが所定温度T21またはT22以上と
判定された場合には、上記ステップS6に進んでコンプ
レッサオン信号を出力し、一方、「オフ」と判定された
場合、すなわちエバポレータ出口温度Tintが所定温度
T21またはT22未満と判定された場合には、ステップS
2に進んでコンプレッサオフ信号を出力する。
【0016】コンプレッサ制御回路1から上記コンプレ
ッサオン信号が出力されると、エンジン制御回路11
は、リレー13をオンさせてコンプレッサ14を作動せ
しめ、コンプレッサオフ信号が出力されると、リレー1
3をオフさせてコンプレッサ14を停止せしめる。
ッサオン信号が出力されると、エンジン制御回路11
は、リレー13をオンさせてコンプレッサ14を作動せ
しめ、コンプレッサオフ信号が出力されると、リレー1
3をオフさせてコンプレッサ14を停止せしめる。
【0017】以上の図3の手順によれば、エアコンスイ
ッチ4およびファンスイッチ5が共にオンで、かつ外気
温度Tambが所定温度範囲(状態B)にある場合には、
車速センサ6によって検出された車速Vが所定速度以上
であればエバポレータ凍結防止制御が行なわれ。すなわ
ち、エバポレータ出口の空気温度Tintが所定温度以上
のときにはコンプレッサが14がオンされ、Tintが所
定温度未満のときにはコンプレッサ14がオフされる。
したがって、上述した図6(a)に示すようにコンプレ
ッサ14はオン・オフを繰り返すことになり、これによ
ってエバポレータ15の凍結が防止される。
ッチ4およびファンスイッチ5が共にオンで、かつ外気
温度Tambが所定温度範囲(状態B)にある場合には、
車速センサ6によって検出された車速Vが所定速度以上
であればエバポレータ凍結防止制御が行なわれ。すなわ
ち、エバポレータ出口の空気温度Tintが所定温度以上
のときにはコンプレッサが14がオンされ、Tintが所
定温度未満のときにはコンプレッサ14がオフされる。
したがって、上述した図6(a)に示すようにコンプレ
ッサ14はオン・オフを繰り返すことになり、これによ
ってエバポレータ15の凍結が防止される。
【0018】一方、エアコンスイッチ4およびファンス
イッチ5が共にオンで、かつ外気温度Tambが所定温度
範囲(状態B)にあっても、車速Vが所定速度未満の場
合にはエバポレータ凍結防止制御は禁止されコンプレッ
サ14はオン状態を保持する。したがって、例えばアイ
ドル回転時などエンジン回転数の変動が実感され易いと
きにコンプレッサ14が頻繁にオン・オフされることは
なく、コンプレッサオン・オフ転換時に発生する不所望
なエンジン回転数の変動を最小限に少なくすることがで
きる。なお、車速Vが所定速度未満の場合には、エバポ
レータ15に導かれる低温外気の流速が低いので、エバ
ポレータ凍結防止制御が行なわれなくてもエバポレータ
15が凍結する可能性は低い。
イッチ5が共にオンで、かつ外気温度Tambが所定温度
範囲(状態B)にあっても、車速Vが所定速度未満の場
合にはエバポレータ凍結防止制御は禁止されコンプレッ
サ14はオン状態を保持する。したがって、例えばアイ
ドル回転時などエンジン回転数の変動が実感され易いと
きにコンプレッサ14が頻繁にオン・オフされることは
なく、コンプレッサオン・オフ転換時に発生する不所望
なエンジン回転数の変動を最小限に少なくすることがで
きる。なお、車速Vが所定速度未満の場合には、エバポ
レータ15に導かれる低温外気の流速が低いので、エバ
ポレータ凍結防止制御が行なわれなくてもエバポレータ
15が凍結する可能性は低い。
【0019】以上の実施例の構成において、空調制御回
路1およびエンジン制御回路11が制御手段103と禁
止手段105とをそれぞれ構成する。
路1およびエンジン制御回路11が制御手段103と禁
止手段105とをそれぞれ構成する。
【0020】また図4および図5は他の実施例を示して
いる。先の実施例では、車速Vが所定速度未満の場合に
は必ずエバポレータ凍結防止制御を禁止する例を示した
が、本実施例では、エバポレータ凍結防止制御によりコ
ンプレッサ14が停止しているときに車速Vが所定速度
以上から所定速度未満に変化した場合には、エバポレー
タ出口の空気温度Tintが所定温度未満になるまでエバ
ポレータ凍結防止制御の禁止を解除するようにしたもの
である。
いる。先の実施例では、車速Vが所定速度未満の場合に
は必ずエバポレータ凍結防止制御を禁止する例を示した
が、本実施例では、エバポレータ凍結防止制御によりコ
ンプレッサ14が停止しているときに車速Vが所定速度
以上から所定速度未満に変化した場合には、エバポレー
タ出口の空気温度Tintが所定温度未満になるまでエバ
ポレータ凍結防止制御の禁止を解除するようにしたもの
である。
【0021】図4は図3の処理にステップS21を追加
したもので、図示しない部分は上記図3と同様である。
図4において、上述したステップS9が否定されると、
すなわち車速Vが「低速」の場合には、ステップS21
でコンプレッサオフ信号出力中か否かを判定する。ステ
ップS21が否定されると上記ステップS6に進んでコ
ンプレッサオン信号を出力し、肯定されるとステップS
10に進む。
したもので、図示しない部分は上記図3と同様である。
図4において、上述したステップS9が否定されると、
すなわち車速Vが「低速」の場合には、ステップS21
でコンプレッサオフ信号出力中か否かを判定する。ステ
ップS21が否定されると上記ステップS6に進んでコ
ンプレッサオン信号を出力し、肯定されるとステップS
10に進む。
【0022】以上の手順によれば、車速Vが「高速」か
ら「低速」に変化したときに、コンプレッサ14がオン
している場合には、ステップS21が否定されるので、
先の実施例と同様、図5(a)に実線で示す如くそれ以
降はコンプレッサ14がオン状態を保持する。一方、車
速Vが「高速」から「低速」に変化したときにコンプレ
ッサ14がオフしている場合には、ステップS21が肯
定されるので、図5(b)に実線で示すように、エバポ
レータ出口の空気温度Tintが所定温度以上になるまで
はコンプレッサ14のオフが継続し(エバポレータ凍結
防止制御の禁止が解除され)、所定温度以上になるとオ
ンされる(先の実施例では一点鎖線で示すように低速に
なると直ちにコンプレッサ14がオンされる)。すなわ
ち、車速Vが「高速」から「低速」に変化したときにコ
ンプレッサ14がオフしているということは、エバポレ
ータ15が凍結し易い状態となっているということであ
るから、その状態が解除されるのを待ってからコンプレ
ッサ14をオンする。これによりエバポレータ15の凍
結を確実に防止することができる。
ら「低速」に変化したときに、コンプレッサ14がオン
している場合には、ステップS21が否定されるので、
先の実施例と同様、図5(a)に実線で示す如くそれ以
降はコンプレッサ14がオン状態を保持する。一方、車
速Vが「高速」から「低速」に変化したときにコンプレ
ッサ14がオフしている場合には、ステップS21が肯
定されるので、図5(b)に実線で示すように、エバポ
レータ出口の空気温度Tintが所定温度以上になるまで
はコンプレッサ14のオフが継続し(エバポレータ凍結
防止制御の禁止が解除され)、所定温度以上になるとオ
ンされる(先の実施例では一点鎖線で示すように低速に
なると直ちにコンプレッサ14がオンされる)。すなわ
ち、車速Vが「高速」から「低速」に変化したときにコ
ンプレッサ14がオフしているということは、エバポレ
ータ15が凍結し易い状態となっているということであ
るから、その状態が解除されるのを待ってからコンプレ
ッサ14をオンする。これによりエバポレータ15の凍
結を確実に防止することができる。
【0023】なお以上では、エバポレータに関する温度
としてエバポレータ出口の空気温度を用いた例を示した
が、これに代えて例えばエバポレータの温度を直接検出
してその検出結果をエバポレータに関する温度として用
いてもよい。
としてエバポレータ出口の空気温度を用いた例を示した
が、これに代えて例えばエバポレータの温度を直接検出
してその検出結果をエバポレータに関する温度として用
いてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、車両走行速度が所定速
度未満の場合には、外気温度が所定温度未満であっても
エバポレータ凍結防止制御を禁止するようにしたので、
例えばアイドル回転時などエンジン回転数の変動が実感
され易いときにコンプレッサが頻繁にオン・オフされる
ことがなく、コンプレッサオン・オフ転換時に発生する
不所望なエンジン回転数の変動(吹き上がりや落込み)
を最小限に抑制することができる。また、エバポレータ
凍結防止制御によりコンプレッサが停止しているときに
車速が所定速度以上から所定速度未満に変化した場合に
は、エバポレータに関する温度が所定温度以上になるま
でエバポレータ凍結防止制御の禁止を解除するようにし
たので、エバポレータの凍結を確実に防止することがで
きる。
度未満の場合には、外気温度が所定温度未満であっても
エバポレータ凍結防止制御を禁止するようにしたので、
例えばアイドル回転時などエンジン回転数の変動が実感
され易いときにコンプレッサが頻繁にオン・オフされる
ことがなく、コンプレッサオン・オフ転換時に発生する
不所望なエンジン回転数の変動(吹き上がりや落込み)
を最小限に抑制することができる。また、エバポレータ
凍結防止制御によりコンプレッサが停止しているときに
車速が所定速度以上から所定速度未満に変化した場合に
は、エバポレータに関する温度が所定温度以上になるま
でエバポレータ凍結防止制御の禁止を解除するようにし
たので、エバポレータの凍結を確実に防止することがで
きる。
【図1】クレーム対応図。
【図2】本発明の一実施例に係る車両用空調装置の構成
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図3】コンプレッサ制御の手順を示すフローチャー
ト。
ト。
【図4】他の実施例におけるコンプレッサ制御の手順を
示すフローチャート。
示すフローチャート。
【図5】他の実施例におけるコンプレッサオン・オフ状
態を説明する図。
態を説明する図。
【図6】コンプレッサオン・オフに対するエンジン回転
数の変動を説明する図。
数の変動を説明する図。
【図7】従来の問題点を説明する図。
1 空調制御回路 2 外気温センサ 3 エバポレータ出口温度センサ 4 エアコンスイッチ 5 ファンスイッチ 6 車速センサ 11 エンジン制御回路 13 コンプレッサリレー 14 コンプレッサ 15 エバポレータ 101 コンプレッサ 102 エバポレータ 103 制御手段 104 車速センサ 105 禁止手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−43340(JP,A) 特開 平4−365618(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 623 B60H 1/32 624
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンにより駆動される可変容量コン
プレッサと、この可変容量コンプレッサにて圧送される
冷媒を蒸発させて空気を冷却するエバポレータと、外気
温度が所定温度未満の場合には、前記エバポレータに関
する温度が所定温度未満になるとコンプレッサを強制的
に停止させるエバポレータ凍結防止制御を行う制御手段
とを有する車両用空調装置において、 車両の走行速度を検出する車速センサと、 前記検出された車両走行速度が所定速度未満の場合に
は、前記外気温度が所定温度未満であっても前記制御手
段による前記エバポレータ凍結防止制御を禁止する禁止
手段と、 前記エバポレータ凍結防止制御によりコンプレッサが停
止しているときに前記車両走行速度が前記所定速度以上
から所定速度未満に変化した場合には、前記エバポレー
タに関する温度が所定温度以上になるまで前記禁止手段
による前記エバポレータ凍結防止制御の禁止を解除する
禁止解除手段と を具備することを特徴とする車両用空調
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21776093A JP3206240B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21776093A JP3206240B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 車両用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769043A JPH0769043A (ja) | 1995-03-14 |
JP3206240B2 true JP3206240B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=16709313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21776093A Expired - Fee Related JP3206240B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3206240B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101812870B (zh) * | 2009-12-30 | 2012-05-23 | 浙江鸿翔建设集团有限公司 | 大型悬挑式建筑物的自平衡支承结构 |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP21776093A patent/JP3206240B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101812870B (zh) * | 2009-12-30 | 2012-05-23 | 浙江鸿翔建设集团有限公司 | 大型悬挑式建筑物的自平衡支承结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0769043A (ja) | 1995-03-14 |
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