JP3261782B2 - 車両のエンジンアイドル回転数制御装置 - Google Patents

車両のエンジンアイドル回転数制御装置

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JP3261782B2
JP3261782B2 JP01569593A JP1569593A JP3261782B2 JP 3261782 B2 JP3261782 B2 JP 3261782B2 JP 01569593 A JP01569593 A JP 01569593A JP 1569593 A JP1569593 A JP 1569593A JP 3261782 B2 JP3261782 B2 JP 3261782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調用コンプレッサが
動作中にエンジンアイドル回転数を増加させるようにし
た車両用エンジンアイドル回転数制御装置に関する。
【従来の技術】
【0002】例えば特開平1−254418号公報に開
示されているように、外気温度が所定値未満の低温時に
除湿性能を向上させる制御を行う車両用空調装置が知ら
れている。この制御は定温デミスト制御と呼ばれ、固定
容量型コンプレッサを使用する空調装置では、たとえば
図6に示すように、エバポレータを通過した直後の温度
(本明細書ではエバ直後温度と呼ぶ)Tintが所定値、
たとえばエバポレータが凍結を開始する3℃になるとコ
ンプレッサを停止し(図6の時刻t1)、コンプレッサ
停止後にエバ直後温度Tintが4.5℃に上昇すると再
びコンプレッサを起動する(図6の時刻t2)。このよ
うに、エバポレータが凍結するギリギリの状態でコンプ
レッサを作動させて低温時の除湿性能を向上させてい
る。
【0003】一方、このような空調装置を搭載する車両
にあっては、たとえばスロットルバルブをバイパスする
空気通路に補助空気流量を調節するバルブ(AACバル
ブ)を設け、図6に示すように、コンプレッサ作動時
(時刻t2〜t3)は、このAACバルブを一定開度だ
け開いてエンジンアイドル回転数を増加させている(た
とえば、日産サービス周報 昭和62年6月 第578
号 第B−71頁)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のエン
ジンアイドル回転数制御装置では、熱負荷がそれほど大
きくなくコンプレッサがオンしてから再びオフするまで
の時間(オン時間)が短い場合でも、コンプレッサがオ
ンするのに連動してエンジンアイドル回転数が増加され
る。しかしながら、熱負荷がさほど大きくない時は、エ
ンジンアイドル回転数を増加させて冷媒流量を増やさな
くても充分な冷房性能が得られることが多いので、この
ような場合のエンジンアイドル回転数の増加は燃費の悪
化につながる。
【0005】なお、コンプレッサ作動時にエバ直後温度
Tintが所定値、たとえば8℃以下ではアイドル回転数
を600rpmに設定し、8℃以上では875rpmに
設定するものも知られている(たとえば、日産サービス
周報昭和62年6月 第578号 第B−117頁)
が、このような制御でも、エバ直後温度Tintが所定値
以上の場合には、コンプレッサがオンすると熱負荷に無
関係にアイドルアップが行なわれるから、同様に燃費の
悪化は避けられない。
【0006】さらに、特開昭57−181942号公報
には、外気温度や車室内温度により熱負荷を判定し、そ
の熱負荷に応じてエンジンアイドル回転数を制御する装
置が開示されている。しかし、この場合には外気温セン
サや室内温度センサなどが必要となるので、いわゆるマ
ニュアルエアコンに適用する場合には、これらのセンサ
を新たに追加する必要があり、コストアップを招来す
る。
【0007】本発明の目的は、廉価な構成で不要なアイ
ドル回転数の増加を防止し省燃費化を図った車両用エン
ジンアイドル回転数制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により説明する。 (1)請求項1の発明に係る車両用エンジンアイドル回
転数制御装置は、エンジン101により駆動されるコン
プレッサ102、およびこのコンプレッサ102で圧縮
された冷媒を気化するエバポレータ103を少なくとも
含む空調装置200と、エバポレータ103に関する温
度が所定温度未満か否かを検出する検出手段104と、
この検出手段104によりエバポレータ103に関する
温度が所定温度未満であることが検出されているときに
はコンプレッサ102からの冷媒の吐出量をほぼゼロに
するとともに、上記温度が所定値以上であることが検出
されているときにはコンプレッサ102から冷媒を吐出
させるコンプレッサ運転制御手段105と、コンプレッ
サ102が冷媒吐出状態になるのに伴って計時を開始
し、冷媒の吐出量がほぼゼロになるのに伴って計時を停
止することにより冷媒吐出継続時間を計時する計時手段
106と、エンジン101の吸気温度を検出する吸気温
センサ109と、エンジン101のアイドル回転数を、
回転数増加指令の出力が禁止されているときは第1の所
定値に制御し、回転数増加指令が出力されているときは
第1の所定値よりも高い第2の所定値に制御するアイド
ル回転数制御手段108と、以下のような信号出力手段
107とを具備することにより上記問題点を解決する。
信号出力手段107は、 (A)吸気温センサ109で検出されたエンジン101
の吸気温度が所定温度未満の場合は回転数増加指令の出
力を禁止する。 (B)吸気温センサ109で検出されたエンジン101
の吸気温度が所定温度以上である場合、計時手段106
で前記コンプレッサの冷媒吐出継続時間が計時された後
は、その後のコンプレッサの冷媒吐出状態に関わりな
く: (a)計時された冷媒吐出継続時間が所定時間以上であ
るときには回転数増加指令を出力し、 (b)計時手段106で計測された冷媒吐出継続時間が
所定時間未満であるときには回転数増加指令の出力を禁
止する。 (2)請求項2の発明は、上記計時手段106および信
号出力手段107を次のように構成したものである。す
なわち計時手段106は、コンプレッサ102の冷媒吐
出量がゼロになるのに伴って計時を開始し、コンプレッ
サが冷媒吐出状態になるのに伴って計時を停止すること
によりコンプレッサ102の冷媒非吐出継続時間を計時
する。信号出力手段107は、(A)吸気温センサ10
9で検出されたエンジン101の吸気温度が所定温度未
満の場合は回転数増加指令の出力を禁止し、(B)吸気
温センサ109で検出されたエンジン101の吸気温度
が所定温度以上である場合、計時手段106で計測され
コンプレッサの冷媒非吐出継続時間が所定時間未満で
あるときには、回転数増加指令を出力し、計時手段10
6で計測されたコンプレッサの冷媒非吐出継続時間が所
定時間以上であるときには回転数増加指令の出力を禁止
するものである。
【0009】
【作用】(1)請求項1の発明 コンプレッサ102が冷媒の吐出を開始してから吐出を
停止するまでの時間である冷媒吐出継続時間が計時手段
106によって計時される。空調装置が起動されてから
停止するまでの間のエンジンアイドル回転数は、計時さ
れた冷媒吐出継続時間に依存して、第1の所定値および
第2の所定値のいずれか一方の値に固定される。そし
て、吸気温センサ109で検出されたエンジン101の
吸気温度が所定温度未満の場合は回転数増加指令の出力
が禁止され、アイドル回転数は低回転数(第1の所定
値)に設定される。また、吸気温センサ109で検出さ
れたエンジン101の吸気温度が所定温度以上である場
合、計時手段106で計測されたコンプレッサの冷媒吐
出継続時間が所定時間以上であるときには回転数増加指
令が出力され、アイドル回転数は高回転数(第2の所定
値)に設定される。計時手段106で計測されたコンプ
レッサの冷媒吐出継続時間が所定時間未満であるときに
は回転数増加指令の出力が禁止され、アイドル回転数は
低回転数に設定される。 (2)請求項2の発明 コンプレッサ102が冷媒の吐出を停止してから吐出を
開始するまでの時間である冷媒非吐出継続時間が計時手
段106によって計時される。空調装置が起動されてか
ら停止するまでの間のエンジンアイドル回転数は、計時
された冷媒非吐出継続時間に依存して、第1の所定値お
よび第2の所定値のいずれか一方の値に固定される。
して、吸気温センサ109で検出されたエンジン101
の吸気温度が所定温度未満の場合は回転数増加指令の出
力が禁止され、アイドル回転数は低回転数(第1の所定
値)に設定される。吸気温センサ109で検出されたエ
ンジン101の吸気温度が所定温度以上である場合、計
時手段106で計測されたコンプレッサの冷媒非吐出継
続時間が所定時間未満であるときには回転数増加指令が
出力され、アイドル回転数は高回転数(第2の所定値)
に設定される。計時手段106で計測されたコンプレッ
サの冷媒非吐出継続時間が所定時間以上であるときには
回転数増加指令の出力が禁止され、アイドル回転数は低
回転数に設定 される。
【0010】
【実施例】図2〜図5により本発明の一実施例を説明す
る。図2において、エンジンの吸気通路11にはスロッ
トルバルブ12が設けられ、このスロットルバルブ12
をバイパスする通路13には、このバイパス通路13を
通過する補助空気流量を調節する補助空気流量制御バル
ブ(AACバルブ)14が設けられている。AACバル
ブ14の開度は制御回路31により制御され、エンジン
の運転状態に応じて補助空気流量を調節してエンジンア
イドル回転数を制御する。
【0011】符号20はマニュアルの空調装置を示し、
この空調装置20は、エンジン10により駆動される固
定容量形コンプレッサ21と、コンプレッサ21で圧縮
され不図示のコンデンサ,リキッドタンク,膨張弁を介
して供給される冷媒を気化して通過空気を冷却するエバ
ポレータ22と、空気を送風するブロアファン23とを
備えている。コンプレッサ21の入力軸には電磁クラッ
チ24が設けられ、この電磁クラッチ24にリレー25
を介してバッテリ電圧が印加されると電磁クラッチ24
がオンしてコンプレッサ21が駆動され、コンプレッサ
21が冷媒を吐出する。また、リレー25を介して電磁
クラッチ24からバッテリ電圧が遮断されると電磁クラ
ッチ24がオフしてコンプレッサ21が停止され、冷媒
吐出量がゼロになる。
【0012】さらに図2において、符号26は空調装置
20を使用する時に操作されるエアコンスイッチ、27
はデフロスタサーモスイッチであり、これらのスイッチ
26,27が共にオンしているときにのみ上記電磁クラ
ッチ24にリレー25を介してバッテリ電圧が印加さ
れ、コンプレッサ21がオンするようになっている。2
8はエバポレータ22を通過した直後の空気温度(エバ
直後温度Tint)を検出するエバ直後温度センサであ
り、このセンサ28で検出されたエバ直後温度Tintが
所定温度以上のときにはデフロスタサーモスイッチ27
はオン状態を保持する。一方、エバ直後温度Tintが所
定温度未満になるとデフロスタサーモスイッチ27はオ
フし、これに伴って電磁クラッチ24への電圧印加が断
たれるので、エアコンスイッチ26がオンしていてもコ
ンプレッサ21は停止される。したがってコンプレッサ
21は、エアコンスイッチ26のオン時には図5(a)
に示すようにオン・オフを繰り返すことになり、これに
よりエバポレータ22の凍結が防止される。
【0013】29はエンジン回転数を検出する回転数セ
ンサ、30はエンジンの吸気ダクト内に設けられてエン
ジン吸気温度Tegnを検出する吸気温センサであり、そ
れぞれ制御回路31に接続されている。ここで、エンジ
ン吸気温度Tegnは、本来は燃料と空気の混合比を適正
に制御するために用いられるものであるが、本実施例で
は、後述するように吸気温度Tegnをエンジンアイドル
回転数制御にも用いている。制御回路31にはまた、上
述のリレー25が接続されるとともに、上記エアコンス
イッチ26やコンプレッサ21のオン・オフ状態も入力
される。制御回路31は、CPU,ROM,RAMなど
からなるマイクロコンピュータやその他の周辺回路から
構成され、後述するようにコンプレッサ21のオン・オ
フ状態やエンジン吸気温度Tegnに基づいてAACバル
ブ14の開度を制御し、これによりエンジンアイドル回
転数を制御する。
【0014】次に、図3,4のフローチャートに基づい
て制御回路31によるエンジンアイドル回転数制御につ
いて説明する。なお、エンジンアイドル回転数は、コン
プレッサオン・オフ以外の要因でも制御されているが、
この制御は周知であり、また本発明とは関係がないので
説明は省略する。
【0015】図3はエンジンのアイドル回転数指令値N
を決定する制御手順を示し、まずステップS1でエアコ
ンスイッチ26のオン・オフを判定する。エアコンスイ
ッチ26がオフであればステップS10に進み、アイド
ル回転数指令値Nを650rpmとする。エアコンスイ
ッチ26がオンであればステップS2に進み、上記吸気
温センサ30の検出値、すなわちエンジンの吸気温度T
egnを入力し、これが所定温度T0未満か否かを判定す
る。Tegn<T0の場合にはステップS10でアイドル回
転数指令値Nを650rpmとし、Tegn≧T0の場合に
はステップS3に進む。ステップS3ではコンプレッサ
21のオン・オフ状態を判定し、オンであればステップ
S4に進む。つまりエンジンの吸気温度Tegn(外気温
度に依存する)が所定温度未満ということは熱負荷が小
さいということであるから、アイドル回転数指令値Nを
増加させず、通常の値650rpmとする。
【0016】ステップS4でコンプレッサ21がオフか
らオンした直後であると判定されると、ステップS5で
タイマをリセットした後スタートさせてステップS6に
進み、そうでない場合には直接ステップS6に進む。ス
テップS6において、現在のアイドル回転数指令値Nが
650rpmと判定されると上記ステップS10に進
み、そうでない場合にはステップS11でアイドル回転
数指令値Nを800rpmとする。ここで、エアコンス
イッチ26がオンした直後の制御の場合には、アイドル
回転数指令値Nがまだ決定されていないので、ステップ
S6は否定されることになる。
【0017】一方、ステップS3でコンプレッサ21が
オフと判定されると、ステップS7に進み、コンプレッ
サ21がオンからオフした直後と判定されるとステップ
S8に進み、そうでない場合には上記ステップS6に進
む。ステップS8では、タイマをストップし、次いでス
テップS9でタイマの計時時間tを所定値t0(例え
ば、90秒)と比較する。
【0018】ここで、上記タイマはコンプレッサ21が
オンしたときスタートし、オフしたときにストップする
ものであるから、その計時時間tはコンプレッサ21が
オンしている時間(オン時間)に相当する。そして、こ
のコンプレッサ21のオン時間tによって熱負荷を判定
することができる。すなわち、熱負荷が低い場合には、
コンプレッサ21オン時に上記エバ直後温度Tintは急
速に下降し、また熱負荷が高い場合にはエバ直後温度T
intは緩やかに下降するから、オン時間tが短いほど熱
負荷が低く、一方、オン時間tが長いほど熱負荷が高い
と判断できる。ステップS9でt<t0と判定される
と、ステップS10でアイドル回転数指令値Nを650
rpmとし、t≧t0と判定されるとステップS11で
アイドル回転数指令値Nを800rpmとする。この回
転数指令値Nを800rpmにすることが回転数増加指
令の出力に相当する。
【0019】ところで、上記N=650rpmはコンプ
レッサオフ時の目標エンジンアイドル回転数、N=80
0rpmはコンプレッサオン時の目標エンジンアイドル
回転数であり、N=650rpmはアイドルアップ制御
をしない場合、N=800rpmはアイドルアップ制御
を行なう場合として説明する。
【0020】図4は実際のエンジンアイドル回転数制御
手順の一部のみを示すもので、まずステップS21で上
記アイドル回転数指令値Nを判定する。N=650rp
mと判定されるとステップS24において、エンジンア
イドル回転数が650rpmになるようにAACバルブ
14の開度がフィードバック制御される。一方、ステッ
プS21でN=800rpmと判定されると、ステップ
S22でAACバルブ14を一定値だけ開き、その後ス
テップS23に進んで、エンジンアイドル回転数が85
0rpmになるようにAACバルブ14の開度がフィー
ドバック制御される。
【0021】以上の図3および図4の手順によれば、吸
気温センサ30で検出されたエンジンの吸気温度Tegn
が所定温度T0以上の場合、すなわち熱負荷がある程度
高いときには、図5(b)にL1で示すように、エアコ
ンスイッチ26のオン(コンプレッサ21のオン)に伴
ってエンジンアイドル回転数が800rpmとなる(時
点t11)。また、コンプレッサオンからオフまでの時
間(オン時間t)が求められ、このオン時間tにより以
降のアイドル回転数制御が行われる。すなわち、オン時
間tが所定時間未満の場合には、熱負荷が小さいと判断
され、時点t12から以降はコンプレッサ21がオンさ
れてもエンジンのアイドル回転数は増加されず、通常の
値650rpmに制御される。したがって燃費の向上が
図れる。一方、オン時間tが所定時間以上の場合には、
熱負荷が大きいと判断され、L2で示すようにエンジン
アイドル回転数が800rpmのまま保持される。これ
により空調装置20の性能低下が防止される。
【0022】また、エンジンの吸気温度Tegnが所定温
度T0未満の場合には熱負荷が低いと判定され、L3で
示すように、エアコンスイッチ26がオンされてコンプ
レッサ21がオンされてもアイドル回転数の増加が禁止
され、より一層燃費の向上に寄与する。すなわち、仮に
吸気温度Tegnによる制御を行わなかった場合には、コ
ンプレッサオン時間tが求められるまで(図5の時点t
11からt12まで)は、熱負荷が低い場合でもアイド
ル回転数が必ず800rpmに増加されるから、燃費の
悪化につながる。本実施例では、吸気温度Tegnが所定
温度T0未満の場合には、エアコンスイッチ26がオン
された時点t11からアイドル回転数の増加が禁止され
るから、燃費をより向上させることができる。
【0023】さらに本実施例では、エンジン制御に用い
る既存の吸気温センサ30を用いて熱負荷を判断するよ
うにしたので、外気温センサや室内温度センサなどを用
いなくても上述の如く燃費の向上が図れる。したがっ
て、マニュアルエアコンに適用した場合でもコストアッ
プを最小限に抑制できる。
【0024】以上の実施例の構成において、エバ直後温
度センサ28が検出手段104を、デフロスタサーモス
イッチ27がコンプレッサ運転制御手段105を、制御
回路31が計時手段106,信号出力手段107および
アイドル回転数制御手段108をそれぞれ構成する。
【0025】なお以上では、コンプレッサオン時間が所
定時間以上の場合には、図5にL2で示すようにコンプ
レッサ21のオン・オフに拘らずアイドル回転数を増加
させるようにしたが、コンプレッサオン時にのみ増加さ
せるようにしてもよい。また、エバポレータ22に関す
る温度としてエバ直後温度Tintを用いたが、これに代
えてエバポレータ表面温度を用いてもよい。さらに、エ
バ直後温度センサ28の出力(エバ直後温度Tint)を
制御回路31に入力して、その温度に応じて制御回路3
1がコンプレッサ21をオン・オフするよう構成しても
よい。
【0026】また以上では、コンプレッサ21のオン時
間が所定値未満のときに熱負荷が比較的小さい状態と判
断して、コンプレッサオン時でもエンジンアイドル回転
数を増加しないようにしたが、上記オン時間に代えて、
コンプレッサ21がオフしてからオンするまでの時間
(オフ時間)を求め、このオフ時間が所定時間以上のと
きに熱負荷が比較的小さい状態と判断して、コンプレッ
サオン時でもエンジンアイドル回転数を増加しないよう
にしてもよい。
【0027】さらに以上では、固定容量型コンプレッサ
をオン・オフ制御する場合について説明したが、本発明
は固定容量型コンプレッサに限らず、可変容量型コンプ
レッサを用いた空調装置を搭載した車両にも適用でき
る。その場合、コンプレッサをオン・オフする電磁クラ
ッチを省略して、エバ直後温度Tintが所定温度以下に
なった時にコンプレッサの吐出容量をほぼゼロにし、エ
バ直後温度Tintが所定温度以上になったときにコンプ
レッサの吐出容量を所定値にすればよい。また上記実施
例では、マニュアルの空調装置にて説明したが、オ−ト
制御が可能な空調装置にも適用できるのはいうまでもな
い。
【0028】また、コンプレッサオフ時のエンジンアイ
ドル回転数を650rpm、コンプレッサオン時のエン
ジンアイドル回転数を800rpmとして説明したが、
この回転数に限定されるものではなく、例えば、他のエ
ンジン制御等により定まる目標エンジンアイドル回転数
をコンプレッサオフ時の目標エンジンアイドル回転数と
し、コンプレッサオン時は、その目標エンジンアイドル
回転数を所定値(例えば150rpm)高く設定した
り、あるいはコンプレッサオン時は、目標エンジンアイ
ドル回転数を決定するための係数を補正するようにして
もよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1および2の発明によれば、アイ
ドルアップをきめ細かく制御することができ、省燃費化
を図った車両用エンジンアイドル回転数制御装置を提供
できる。また、空燃比制御装置を搭載した車両に使用す
る場合には、空燃比制御で使用する既存の吸気温センサ
を用いることにより、外気温センサや室内温度センサな
どを用いる必要がなく、したがって、マニュアルエアコ
ンに適用した場合でもコストアップを最小限に抑制して
燃費低減を図ることができます。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図
【図2】本発明の一実施例の全体構成図
【図3】エンジンアイドル回転数指令値決定制御の手順
を示すフローチャート
【図4】エンジンアイドル回転数制御の手順例を示すフ
ローチャート
【図5】本実施例の動作を説明するタイムチャート
【図6】従来制御の動作を説明するタイムチャート
【符号の説明】
10 エンジン 13 バイパス通路 14 補助空気流量制御バルブ 20 空調装置 21 コンプレッサ 22 エバポレータ 24 電磁クラッチ 26 エアコンスイッチ 27 デフロスタサーモスイッチ 28 エバ直後温度センサ 29 回転数センサ 30 吸気温センサ 31 制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−23245(JP,A) 特開 昭61−210238(JP,A) 特開 平2−293558(JP,A) 特開 平2−10044(JP,A) 特開 平1−244128(JP,A) 特開 平3−74542(JP,A) 特開 平1−254418(JP,A) 特開 昭54−181942(JP,A) 実開 昭61−140146(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/04 F02D 41/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにより駆動されるコンプレッサ、
    およびこのコンプレッサで圧縮された冷媒を気化するエ
    バポレータを少なくとも含む空調装置と、 前記エバポレータに関する温度が所定温度未満か否かを
    検出する検出手段と、 この検出手段により前記エバポレータに関する温度が所
    定温度未満であることが検出されているときには前記コ
    ンプレッサからの冷媒の吐出量をほぼゼロにするととも
    に、前記温度が所定値以上であることが検出されている
    ときには前記コンプレッサから冷媒を吐出させるコンプ
    レッサ運転制御手段と、 前記コンプレッサが冷媒吐出状態になるのに伴って計時
    を開始し、冷媒の吐出量がほぼゼロになるのに伴って計
    時を停止することにより冷媒吐出継続時間を計時する計
    時手段と、 エンジンの吸気温度を検出する吸気温センサと、 エンジンのアイドル回転数を、回転数増加指令の出力が
    禁止されているときは第1の所定値に制御し、前記回転
    数増加指令が出力されているときは前記第1の所定値よ
    りも高い第2の所定値に制御するアイドル回転数制御手
    段と、 A:前記吸気温センサで検出されたエンジンの吸気温度
    が所定温度未満の場合は前記回転数増加指令の出力を禁
    止し、B:前記吸気温センサで検出されたエンジンの吸
    気温度が所定温度以上である場合、前記計時手段で前記
    コンプレッサの冷媒吐出継続時間が計時された後は、そ
    の後のコンプレッサの冷媒吐出状態に関わりなく、
    (a)計時された前記冷媒吐出継続時間が所定時間以上
    であるときには前記回転数増加指令を出力し、(b)
    時された前記冷媒吐出継続時間が所定時間未満であると
    きには前記回転数増加指令の出力を禁止する信号出力手
    段とを具備することを特徴とする車両のエンジンアイド
    ル回転数制御装置。
  2. 【請求項2】エンジンにより駆動されるコンプレッサ、
    およびこのコンプレッサで圧縮された冷媒を気化するエ
    バポレータを少なくとも含む空調装置と、 前記エバポレータに関する温度が所定温度未満か否かを
    検出する検出手段と、 この検出手段により前記エバポレータに関する温度が所
    定温度未満であることが検出されているときには前記コ
    ンプレッサからの冷媒の吐出量をほぼゼロにするととも
    に、前記温度が所定値以上であることが検出されている
    ときには前記コンプレッサから冷媒を吐出させるコンプ
    レッサ運転制御手段と、 前記コンプレッサの冷媒吐出量がほぼゼロになるのに伴
    って計時を開始し、コンプレッサが冷媒吐出状態になる
    のに伴って計時を停止することにより冷媒非吐出継続時
    間を計時する計時手段と、 エンジンの吸気温度を検出する吸気温センサと、 エンジンのアイドル回転数を、回転数増加指令の出力が
    禁止されているときは第1の所定値に制御し、前記回転
    数増加指令が出力されているときは前記第1の所定値よ
    りも高い第2の所定値に制御するアイドル回転数制御手
    段と、 A:前記吸気温センサで検出されたエンジンの吸気温度
    が所定温度未満の場合は前記回転数増加指令の出力を禁
    止し、B:前記吸気温センサで検出されたエンジンの吸
    気温度が所定温度以上である場合、前記計時手段で前記
    コンプレッサの冷媒非吐出継続時間が計時された後は、
    その後のコンプレッサの冷媒吐出状態に関わりなく、
    (a)計時された前記冷媒非吐出継続時間が所定時間未
    満であるときには前記回転数増加指令を出力し、(b)
    計時された前記冷媒非吐出継続時間が所定時間以上であ
    るときには前記回転数増加指令の出力を禁止する信号出
    力手段とを具備することを特徴とする車両のエンジンア
    イドル回転数制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6479604B1 (en) 1998-08-17 2002-11-12 Korea Research Institute Of Chemical Technology Diarylethene compound, photochromic diarylethene type copolymer and method for the production of the same

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