JPH0768342B2 - マクロマーおよびそれから得られるポリマー - Google Patents

マクロマーおよびそれから得られるポリマー

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JPH0768342B2
JPH0768342B2 JP24573488A JP24573488A JPH0768342B2 JP H0768342 B2 JPH0768342 B2 JP H0768342B2 JP 24573488 A JP24573488 A JP 24573488A JP 24573488 A JP24573488 A JP 24573488A JP H0768342 B2 JPH0768342 B2 JP H0768342B2
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和典 神田
哲 浦野
弘俊 梅本
隆三 水口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なマクロマーおよびそれから得られるポリ
マーに関する。
(従来の技術およびその課題) マクロマーとは分子量数百〜10,000の末端にさらに重合
しうる官能基を有するポリマーをいう。
このようなマクロマーを製造するには従来活性水素をも
ったマクロマーのもととなるポリマーに重合性基を導入
することにより合成されている。例えば、カルボキシル
基を有するポリマーにエポキシ基と重合性二重結合を有
する化合物を反応させて重合性二重結合を導入する方法
がある。この場合反応温度が高く(通常80℃〜150
℃)、定量的に進行しない欠点を有する。また副生成物
の問題がある。
ヒドロキシル基を有するポリマー、ジイソシアネート化
合物、および水酸基と重合性二重結合の2つを有する化
合物との三者の反応により重合性二重結合を導入する方
法も提案されているが、3種の反応物が存在するため
に、副生成物の生成が大きな問題である。
また、ヒドロキシル基を有するポリマーと酸塩化物との
反応も考えられているが、塩酸が発生するのでこれを除
去するのに苦労する。
本発明者らは先に次式で表わされるイソシアネート化合
物を提供した[特願昭58−225226号]: [式中、Rは低級アルキル基を示す。] さらに、本発明者らは上記イソシアネート化合物(V)
をモノマーとして種々の化合物を提供してきた。本発明
もその延長線上にある。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明は式: [式中、R1は水素または低級アルキル基を示し、R2は水
素またはメチル基、nは20〜85の整数を示す。] で表されるマクロマーを提供する。
また、本発明は [式中、R1は水素または低級アルキル基を示し、R2は水
素またはメチル基、nは20〜85の整数を示す。] および [式中、R3は水素または低級アルキル基、R4は低級アル
キル基を示す。] で表される繰り返し単位を有するポリマーであって、式
(II)の繰り返し単位がm個(但し、mは正の整数)で
式(III)の繰り返し単位がw個(wは0または正の整
数)存在し、かつ分子量15,000〜34,000のポリマーおよ
びその製法を提供する。
本発明のマクロマー(I)は前記イソシアネート化合物
(V)を 式: [式中、R2およびnは前記と同意義。] で表される化合物と反応することにより得られる。
イソシアネート化合物(V)は、前述した特願昭58−22
5226号の方法により得てもよいが、ディー・マクロモレ
クラーレ・ケミー(Dei Makromoleklare Chemie)131
(1970)247〜257(No.3199)に記載の中間体を経て製
造してもよい。
通常、原料物質たるイソシアネート化合物(V)は、α
−アルキルアクリルアミドとオキザリルハライドの反応
によって製造することができる。反応は、通常、ハロゲ
ン化炭化水素のような不活性溶媒の存在下、0℃〜80℃
の温度で行なわれる。
化合物(VI)の具体例としては、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル(日本乳化剤株式会社からNewcol
504,509および510として市販)または、ポリオキシプ
ロピレンノニルフェニルエーテルが挙げられる。
イソシアネート化合物(V)と化合物(VI)との反応の
実施に際しては、不活性溶剤を使用するのが普通であ
る。例えば、ペンタン、ヘキサンヘプタンなどの脂肪族
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、デカリ
ンなどの脂環式炭化水素、石油エーテル、石油ベンジン
などの炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、1,
2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、
エチルエーテル、イソプロピルエーテル、アニソール、
ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶
媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン、イソホロ
ンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエス
テル類、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシドなどから適宜に選択することができ
る。
反応は一般に−20〜100℃で行なうことが好ましいが、
室温(0〜30℃)付近で行なうのが有利である。100℃
以上の高温では副反応を起こす可能性があり、他方余り
低温になると反応速度が小となって不利である。反応に
際し、触媒の使用が考慮されてもよいが、通常は触媒使
用の必要性を認めない。
本発明のマクロマー(I)を重合することにより、本発
明のポリマーを得る。
重合性マクロマー(I)単独で重合を行なってホモポリ
マーを得てもよく、また他の活性水素を有しないアクリ
レートモノマー(IV)と重合させれて共重合ポリマーを
得てもよい。活性水素を有するモノマーはイソシアネー
ト基と反応するので使用できない。
アクリレートモノマー(IV)は式: [式中、R3およびR4は前記と同意義。] で表わされ、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルア
クリレート、イソブチルアクリレート、アミルアクリレ
ート等が挙げられる。
重合は前記不活性溶媒の存在下にラジカル反応を行うこ
とにより実施される。実施触媒として通常のラジカル触
媒が好適に用いられる。例えば、アゾビスイソブチロニ
トリル、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペルオキシ
ド、テトラメチルチウラムジスルフィド、2,2′−アゾ
ビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシ
ド、2,2′アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等
が挙げられる。触媒の配合量はモノマーの量に対し、通
常、0.1〜10重量%である。
重合温度は通常、200℃以下である。
重合に際し、所望により他の添加物、例えば、重合禁止
剤を配合してもよい。
(発明の効果) 化合物(VI)の末端水酸基は通常反応性が低い。しかし
ながら、イソシアネート化合物(V)のアシルイソシア
ネート基は反応性が非常に高いため、これらの水酸基と
も定量的に反応することが可能である。また、触媒を用
いることなく、工業的プロセスも確立しやすい。
また、得られたマクロマーにはアシルウレタン結合を持
つため、凝集力が強く、耐薬品性、耐久性の新しい機能
が期待できる。
また、上記マクロマーから得られたポリマーはミクロ層
分離構造をとり、界面活性、共重合性等が保持できる。
(実施例) 本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
本発明はこれら実施例に限定されるものと解してはなら
ない。
実施例1 メタクリロイルイソシアナート−Newcol 504付加体の合
成 温度計、窒素導入管、滴下漏斗、冷却器および 攪拌翼を備えた200mlの3つ口フラスコに、 (n=20、分子量1060)10gおよび100mlのTHFを加え、
攪拌して溶解させた。ここにメタクリロイルイソシアナ
ート1.23g(Newcol 504に対して1.2倍当量)を25℃で加
えた。系温は28℃まで上昇した。IRでアシルイソシアナ
ート基に基づく2250cm-1の吸収が消失していることから
反応を終了した。減圧下溶媒を留去して目的物を淡黄色
ワックス状固体として定量的に得た。この化合物の分子
量はGPC測定(標準ポリスチレン)で1916と決定した。
融点 37〜39℃ IR(cm-1,neat) 3300(N−H),2950(C−H),1780・1740(C=
0),1120(C−0) 実施例2および3 メタクリロイルイソシアナートNewcol 509および520付
加体の合成 実施例1の方法に従い、Newcol 509および520を用いて
付加体の合成を行なった。配合および得られた化合物の
分子量(GPC測定(標準ポリスチレン)による)を以下
の表1に示す。
(実施例2) 融点 51〜52℃ IR(cm-1,neat) 3300(N−H),2950(C−H),1780・1740(C=
0),1120(C−0) (実施例3) 融点 58〜59℃ IR(cm-1,neat) 3300(N−H),2950(C−H),1780・1740(C=
0),1120(C−0) 実施例4 メタクリロイルイソシアナートNewcol付加体とメタクリ
ル酸メチルの重合体の合成 温度計、窒素導入管、冷却器および攪拌翼を備えた100m
lの3つ口フラスコに、メタクリロイルイソシアナート
のNewcol付加体5g、メタクリル酸メチル5g、酢酸ブチル
10g、AIBN0.15gを加えた110℃で3時間加熱攪拌した。
それぞれ得られた淡黄色透明液体の分子量をGPC測定
(標準ポリスチレン)を行ない、以下の表2に示される
値を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅本 弘俊 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 水口 隆三 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (56)参考文献 高分子学会予稿集37巻2号(昭和63年5 月9日、社団法人高分子学会発行)137頁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: [式中、R1は水素または低級アルキル基を示し、R2は水
    素またはメチル基、nは20〜85の整数を示す。] で表されるマクロマー。
  2. 【請求項2】式: [式中、R1は水素または低級アルキル基を示し、R2は水
    素またはメチル基、nは20〜85の整数を示す。] および [式中、R3は水素または低級アルキル基、R4は低級アル
    キル基を示す。] で表される繰り返し単位を有するポリマーであって、式
    (II)の繰り返し単位がm個(但し、mは正の整数)で
    式(III)の繰り返し単位がw個(wは0または正の整
    数)存在し、かつ分子量15,000〜34,000のポリマー。
  3. 【請求項3】式: [式中、R1は水素または低級アルキル基を示し、R2は水
    素またはメチル基、nは20〜85の整数を示す。] で表される化合物単独または 式: [式中、R3は水素または低級アルキル基、R4は低級アル
    キル基を示す。] で表される活性水素を有しないアクリレートモノマー
    と、重合することを特徴とする 式: [式中、R1は水素または低級アルキル基を示し、R2は水
    素またはメチル基、nは20〜85の整数を示す。] および [式中、R3は水素または低級アルキル基、R4は低級アル
    キル基を示す。] で表される繰り返し単位を有するポリマーであって、式
    (II)の繰り返し単位がm個(但し、mは正の整数)で
    式(III)の繰り返し単位がw個(wは0または正の整
    数)存在し、かつ分子量15,000〜34,000のポリマーの製
    法。
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JP3165000B2 (ja) * 1995-04-21 2001-05-14 株式会社日立製作所 内燃機関用点火装置

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高分子学会予稿集37巻2号(昭和63年5月9日、社団法人高分子学会発行)137頁

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