JPS6296507A - 自己架橋型アクリル酸エステル系ランダム共重合体及びそれを用いた繊維処理剤 - Google Patents

自己架橋型アクリル酸エステル系ランダム共重合体及びそれを用いた繊維処理剤

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JPS6296507A
JPS6296507A JP23831085A JP23831085A JPS6296507A JP S6296507 A JPS6296507 A JP S6296507A JP 23831085 A JP23831085 A JP 23831085A JP 23831085 A JP23831085 A JP 23831085A JP S6296507 A JPS6296507 A JP S6296507A
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mol
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JP23831085A
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English (en)
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Yasuo Moriya
泰夫 森屋
Kiyoshi Aoyama
清士 青山
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Negami Chemical Industrial Co Ltd
NOF Corp
Original Assignee
Negami Chemical Industrial Co Ltd
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ラジカル共重合性ペルオキシカーボネートと
、アクリル酸エステル型rp−m体と、ざらにこのアク
リル酸エステル型単量体と共重合可能な共役型単量体と
のランダム共重合体の主鎖中に。
ペルオキシ基をペンダント結合させた、ポリマーブレン
ドに有用な自己架橋型アクリル酸エステル系ランダム共
重合体及びそれを用いた繊維処理剤に関するものである
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕従来
から、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチルに代
表されるアクリル酸エステル型単量体の共重合体は、ガ
ラス転移温度が低く、常温ではゴム弾性を有することが
知られている。また、耐候性も優れているので、アクリ
ルゴム、塗料、粘接着剤、繊維処理剤などとして高い工
業的価値を有している。
特に、繊維処理剤分野においては、耐候性、風合いの点
で優れた特徴を持っているが、ポリエステル繊維、ナイ
ロン繊維などの合成繊維との密着性という点においては
、なお大きな問題点があった。
そこで、この問題点を解決するために種々の検討がなさ
れ、例えば、アクリル酸エステル型単量体と水酸基含有
(メタ)アクリル酸エステル型単量体とを共重合させ2
次いでジイソシアネート化合物により架橋°させて、繊
維との密着性を向上させようという試みがなされた。
しかし、この方法では繊維と繊維処理剤との反応性が十
分ではなく、繊維処理効果の永続性、特に耐ドライクリ
ーニング性という点では、なお満足すべき効果は得られ
なかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、鋭意研究の結果、特定のラジカル共重合
性ペルオキシカーボネートと、特定のアクリル酸エステ
ル型単量体と、さらにこのアクリル酸エステル型単量体
と共重合可能な共役型単量体とを共重合して得られる新
規な共重合体を繊維処理剤の有効成分として用い、繊維
と繊維処理剤との間の反応性を高めることにより、繊維
処理剤の従来の欠点を解消し、繊維処理効果の永続性を
図り得ることを知り、本発明を完成するに至った。
すなわち、本願筒1の発明は、 (a)次の一般式(1) (式中、R□は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基
、R2及びR1は炭素数1〜4のアルキル基、R9は炭
素数1〜12のアルキル基又は炭素数3〜]、2のシク
ロアルキル基、フェニル基を示す)で表わされるラジカ
ル共重合性ペルオキシカーボネート(以下単にペルオキ
シカーボネートという)から誘導される次の一般式(■
) lり。
「 (II) (式中、R1,R2,R,及びR4は一般式(1)の場
合と同じ)で表わされる構成単位が0.2モル%〜20
モル%と (b)次の一般式(1■) ○ CI−I 2 =  CI−1−C−0−RS    
           (II  )(式中、R5は炭
素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、フェニ
ル基、置換シクロアルキル基、置換フェニル基を示す)
で表わされるアクリル酸エステル型単量体から誘導され
る次の一般式(IV) モCH,−CHチ C= O(IV) 0−R。
(式中、R2は一般式(m)の場合と同じ)で表わされ
る構成単位が20モル%〜99.3モル%(c)一般式
(I■)で表わされるアクリル酸エステル型単量体と共
重合可能な共役型単量体から誘導される構成単位が0.
5モル%〜79.8モル% とからなり、数平均分子量が1000〜500000で
、活性酸素量が0.02重斌%〜1.84重量%である
自己架橋型アクリル酸エステル系ランダム共重合体(以
下単に共重合体という)に関する。
また、本願第2の発明は、第1の発明に示される共重合
体を有効成分とする自己架橋型アクリル酸エステル系繊
維処理剤(以下単に繊維処理剤という)に関する。
この共重合体を得るのに用いられる一般式(1)で表わ
されるペルオキシカーボネートとしては、具体的には、
し−ブチルペルオキシアリルカーボネート、t−へキシ
ルペルオキシアリルカーボネー1−11,1,3.3−
テトラメチルブチルペルオキシアリルカーボネート、p
−メンタンペルオキシアリルカーボネ−1−1t−ブチ
ルペルオキシメタリルカーボネート、t−へキシルペル
オキシメタリルカーボネート、1,1,3.3−テトラ
メチルブチルペルオキシメタリルカーボネート、p−メ
ンタンペルオキシメタリルカーボネートなどを例示する
ことができるが、好ましくは、t−ブチルペルオキシア
リルカーボネート、t−ヘキシルペルオキシアリルカー
ボネートである。
また、一般式(Iff)で表わされるアクリル酸エステ
ル型単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリルfi−n−ブチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ラ
ウリル、アクリル酸ステアリルなどを例示することがで
きるが、好ましくは、アクリル酸エチル、アクリル酸−
n−ブチルである。
さらに、一般式(II+)で表わされるアクリル酸エス
テル型単量体と共重合可能な共役型単量体の具体例とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、p−t−ブチル
スチレンなどの芳香族ビニル型車hk体、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸−n−ブチ
ル、メタグリル酸−2−エチルヘキシルなどのメタクリ
ル酸エステル型単量体、ブタジェン、イソプレンなどの
共役ジエン型単量体、アクリロニトリル、メタクリロニ
1〜リルなどの不飽和ニトリル化合物があり、なかでも
風合い効果付与のため、アクリロニトリル又はメタクリ
ロニトリルを使用することが好ましい。
本発明において、共重合体中における一般式(II)で
表わされる構成単位は0.2モル%〜20モル%、好ま
しくは1モル%〜10モル%である。この構成単位が0
.2モル%未満であると、本発明の共重合体の目的であ
る自己架橋性が十分に発揮されず好ましくない。一方、
20モル%を超えると、共重合時に、本来のラジカル重
合開始剤から発生する他のラジカル重合開始剤が、一般
式(If)で表わされる構成単位への誘発分解を起こす
ので、共重合体のゲル化が生じやすく好ましくない。さ
らに、一般式(II)で表わされるも4成単位の原料で
ある一般式(1)で表わされるペルオキシカーボネ−1
〜は、退化的連鎖移動能を有しており、共重合体中に2
0モル%を超える一般式(11)で表わされる構成単位
を導入しようとする場合、重合転化率が低くなり、また
分子量調節も困難となる。
本発明において、共重合体中における一般式(IV)で
表わされる構成単位は20モル%〜99゜3モル%、好
ましくは 30モル%〜99.3モル%である。この構
成単位が20モル%未満であると、一般式(1)で表わ
されるペルオキシカーボネートの共重合体中への導入率
 [(共重合体中の一般式(Il)で表わされる構成単
位のモル数)/(使用した一般式(1)で表わされるペ
ルオキシカーボネートのモル数)) が極度に低下し、
本発明の共重合体の目的を達成するためには、多量の一
般式(1)で表わされるペルオキシカーボネートを使用
する必要がある。その場合、ペルオキシカーボネートが
退化的連鎖移動の性質を有しているため、重合転化率が
上がらず、また重合度の調節が困難であり、さらにまた
製造時にゲル化などの副反応が起きやすくなり好ましく
なし1゜また、一般式(IV)で表わされる構成+B位
が99.3モル% を超えると、一般式(II)で表わ
される構成m位が0.2モル%未満になったり、一般式
(III )で表わされるアクリル酸エステル型!li
鼠体と共重合可能な共役型単量体から誘導される構成単
位が0.5モル%未満となるので好ましくない。
本発明において、共重合体中における一般式(IIOで
表わされるアクリル酸エステル型単量体と共重合可能な
共役型単量体から誘導される構成単位は0.5モル%〜
79.8モル%、好ましくは5モル%〜79.8モル%
である。この構成単位が0.5モル%未満であると、共
重合体のガラス転移温度、剛性、強度の調節が困難とな
るし、さらに反応性付与も十分でないため好ましくない
一方、79.8モル% を超えると、一般式(1)で表
わされるペルオキシカーボネートがこの共役型単量体と
の共重合性が悪いため、一般式(II)で表わされる構
成単位を0.2モル%以上共重合体中に存在させること
が困難となり好ましくない。
本発明の共重合体の数平均分子量は、テトラヒドロフラ
ン溶媒下、ゲルパーミェーションクロマトグラフィー(
以下GPCという)による測定で、1000〜5000
00好ましくは5000〜3oooooである。100
0未満であると、共重合体のガラス転移温度が極度に低
下し常温で液体状になるため、本来のアクリル酸エステ
ル型共重合体の物性を失い、さらに自己架橋後もゲル分
率が上昇せず好ましくない。また、500000を超え
ると、共重合体の溶媒への溶解性が低下し好ましくない
本発明の共重合体中には、一般式(TI)で表わされる
構成単位に由来する活性酸素があり、その量は0.02
重量%〜1.84重量%、好ましくは0.035重量%
〜0.92重量%である。 0.02重量%未満である
と、共重合体の自己架橋性が極度に低下し好ましくない
。また、 1.84重量%を超えると、共重合時にゲル
化が起こりやすくなること、分子電調節が困難になるこ
となどにより好ましくない。
本発明の共重合体の分析は、以下の方法により行なわれ
る。
(1)数平均分子量 共重合体を0.1重量%〜0.4重量%のテトラヒドロ
フラン溶液とし、GPCにより測定する。
(2)活性酸素量 共重合体をクロロホルムに溶解させ、ヨードメトリー法
により測定する。
(3)残存単量体斌及び重合転化率 共重合体を2重量%のベンゼン溶液(共重合体社は正確
に秤量する)とし、さらに内部標準物質としてデカンを
所定量大れ試料を調製する。この試料についてガスクロ
マトグラフィー(ガラスカラム、長さ2m、充填剤5E
−30、カラム温度40℃)により、残存単量体址及び
その単量体組成比を定量的に測定する。この値を仕込単
量体重量から減することにより、重合転化率及び共重合
体中の各構成単位の組成比を知ることができる。
計算は以下のようにして行なう。すなわち、・一般式(
1)で表わされる各々のペルオキシカーボネートの仕込
量(g)    ・・・・・・・・・Am・一般式(I
I)で表わされる各々の構成単位からの活性酸素量(重
量%)    ・・・・・・・・・am・一般式(夏)
で表わされる各々のペルオキシカーボネートの仕込全単
量体に対する割合(重量%)・・・・・・・・・βm ・一般式([1)で表わされる各々の構成単位の理論活
性酸素量(重量%)    ・・・・・・・・・αm・
一般式(III)で表わされる各々のアクリル酸エステ
ル型単量体及びそれと共重合可能な各々の共役型単量体
の仕込量(g)    ・・・・・・・・・Bn・一般
式(Ill )で表わされる各々のアクリル酸エステル
型単量体及びそれと共重合可能な各々の共役型単量体の
重合転化率(重量%)・・・・・・・・・bnとすると
、 共重合体中の一般式(II)で表わされる各々の構成単
位の重量%:xmは、 共重合体中の一般式(II)以外で表わされる各各の構
成単位の重量%:ynは、 X 100                    
    (2)となる。
次いで、 ・一般式(1■)で表わされる各々の構成単位の数平均
分子量          ・・・・・・・・・Em・
一般式(IV)で表わされる各々の構成単位の数平均分
子量          ・・・・・・・・・Fnとす
ると。
共重合体中の一般式(II)で表わされる各々の構成単
位のモル%:Xmは、 共重合体中の一般式(IV)で表わされる各々の構成単
位のモル%:Ynは、 によって求められる。
本発明の共重合体を製造する際、重合方法としては、塊
状重合、懸濁重合、溶液重合、乳化重合などの一般的重
合方法は、いずれも使用可能である。また、目的とする
共重合体の数平均分子量により、例えば数平均分子11
0000程度までは溶液重合法、100oOから200
000までは@濁重合法又は塊状重合法、それ以上は乳
化重合法を使用することが好ましい。
重合に際しては、ペルオキシカーボネートが分解されな
いような条件を選定すべきで、チーグラー・ナツタ触媒
などの有機金属触媒、あるいは還元剤を使用したレドッ
クス重合系の使用は好ましくない。一般的には、有機過
酸化物あるいはアゾ化合物を重合開始剤とするラジカル
重合法が好適で、その際重合温度は90℃以下、好まし
くは85℃以下にすべきである。何とならば、このペル
オキシカーボネートは、一般に選定10時間半減期温度
が95℃〜105℃であり、この温度以」二で重合を行
なうと、重合途中でペルオキシ基が分解し、そのためゲ
ル化が起こり好ましくないからである。
重合開始剤として好ましい有機過酸化物又はアゾ化合物
は、選定10時間半減期温度が85℃以下のものであり
、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルペ
ルオキシド、アセチルペルオキシド、プロピオニルペル
オキシド、ステアロイルペルオキシド、ラウロイルペル
オキシド、t−ブチルペルオキシネオデカノエート、t
−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシ
−2−エチルヘキサノニー1−などを挙げることができ
る。
本発明の共重合体は、塗料、粘接着剤、シーラント、繊
維処理剤などの基剤として幅広い用途をイjするもので
あるが、これを繊維処理剤とする場合は、トルエン又は
酢酸エチルなどの溶媒に溶解した状態、あるいは界面活
性剤存在下の水に乳化させた状態で使用する。すなわち
、この溶液又は水乳化液を繊維上にコーティングするか
、ある月Xは繊維をこの溶液又は水乳化液に浸漬するこ
とにより、本発明の共重合体を繊維表面上に付着させ、
次いで溶媒除去又は水蒸発工程において、温度100℃
〜250℃で0.5分間〜20分間加熱する。温度が1
00℃未満であると、共重合体中のペルオキシ基が完全
分解してその機能を発揮するまでに長時間を要し、25
0℃を超えると、共重合体自身及び繊維の劣化が起こり
好ましくない。
また、加熱時間が0.5分間未満であると、共重合体中
のペルオキシ基の完全分解が困難であり、20分間を超
えると、共重合体自身及び繊維の劣化が起こり好ましく
ない。
〔発明の効果〕
このようにして得られた本発明の共重合体は、共重合体
主鎖中にペンダント結合したペルオキシ基を有し、その
活性酸、+3量は、0.02重重景〜1.84重重景で
ある。したがって、本発明の共重合体は、熱又は紫外線
などのエネルギーを加えると、共重合体主鎖中にペンダ
ント結合しているペルオキシ基が分解して自己架橋を起
こし、またこのペルオキシ基の分解時に、他の単量体又
は重合体が存在すればグラフト化反応が起こる。
すなわち1本発明の共重合体は、塗料、粘接着剤、シー
ラント、繊維処理剤などの鋸剤として用いる場合、イソ
シアネート架橋などが不必要となり、耐水性の向上を図
ることができ、また他の樹脂に対するグラフト化性能を
有しているため、ブレンド剤あるいは樹脂改質剤として
も有用である。
特に、本発明によって得られた繊維処理剤は、上述のと
おり加熱することにより、その共重合体主鎖中にペンダ
ント結合しているペルオキシ基が分解して自己架橋を起
こし、さらにこのペルオキシ基が分解することにより、
繊維基材とのグラフト化反応も同時に起こるので、耐水
性の向上のみならず、風合い、耐ドライクリーニング性
、耐溶剤性、耐久性の向上が可能となる。
〔実施例及び比較例〕
実施例1 1重置%ポリビニルアルコール水溶液500mQの入っ
た撹拌機付きIQ四つロフラスコに、アクリル酸エチル
23.5g (25モル%)、アクリルH−n−ブチル
30.Og(25モル%)。
t−ブチルペルオキシアリルカ−ボネートg (5モル
%)、スチレン 9,8g(10モル%)、メタクリル
酸メチル23.5K (25モル%)、アクリロニトリ
ル5.0g(10モル%)を混合して入れ撹拌した。次
いで,ベンゾイルペルオキシド(U1品名「ナイパ−B
J.日本油脂株式会社製)Igを加え80’Cで6時間
重合させ、その後室温まで冷却し重合を停止させた。さ
らに、水洗、脱水を4回繰り返し、40℃で2日間真空
乾燥を行ない、透明粒状ゴム質の共重合体を得た。
この共重合体 1.0 2 1 gを50gの試薬特級
ベンゼンに溶解させ,ガスクロマトグラフィー(ガラス
カラム、長さ2m、充填剤SE−30、カラム温度40
℃、内部標準物質デカン、キャリアーガス窒素,以下同
一条件)で残存単量体量を測定し、それぞれの単量体の
重合転化率を求めた。
その結果,アクリル酸エチル99.7重量%、アクリル
酸−n−ブチル99.5重板%、スチレン98、9重量
%,メタクリル酸メチル99.3重量%、アクリロニト
リル99.5重量%であった。
(各単量体のガスクロマトグラフィーによるリテンショ
ンタイムは、アクリル酸エチル3.64分、アクリル酸
−n−ブチル 1 4.3 6分、スチレン1 3、5
 2分、メタクリル酸メチル3.97分、アクリロニト
リル7、37分であった) また、共重合体の 0.4重量%テトラヒドロフラン溶
液をGPCにより測定した結果、数平均分子量は420
00であった。
次いで、この共重合体を2重址%ベンゼン溶液にし、大
過剰のメタノール中に投入して再沈精製を2回繰り返し
、40℃で2日間真空乾燥させて、精製された共重合体
を得た。
この精製された共重合体の活性酸素量をヨードメトリー
法により測定した結果、 0.379重量%であった。
以」二の結果から、前記の式(1)〜(4)により、共
重合体中の構成単位のモル比を求めた結果。
・アクリル酸エチルに基づく構成単位 ・・・・・・・・・ 25.6モル% ・アクリル酸−n−ブチルに基づく構成単位・・・・・
・・・・ 25.7モル% ・t−プチルペルオキシアリルカーボネーI−に基づく
構成単位      ・・・・・・・・・  2.6モ
ル%・スチレンに基づく構成単位 ・・・・・・・・・ 10.2モル% ・メタクリル酸メチルに基づく構成単位・・・・・・・
・・ 25.7モル% ・アクリロニトリルに店づく構成単位 ・・・・・・・・・ 10.2モル% であった。
次いで、上記透明粒状ゴム質の共重合体をトルエンに溶
解し、10重量%溶液とした。この試料を超遠心分離機
(15000rpm)  に60分間かけゲル成分を沈
降させ、」二澄み液を傾しゃ法で取り除き、沈降したゲ
ル成分を40℃で3日間真空乾燥させ、共重合体中のゲ
ル分率をalす定した結果、2.1重量%であった。
さらに、この10重量%トルエン溶液をガラス板上に塗
布して、200℃で300秒間加熱処理した。こうして
得たフィルムをパークロルエチレンに30分間浸漬し、
その膨潤率を測定したところ、29.8%であった。
また、この10重量%トルエン溶液をガラス板上に塗布
して、25℃で高圧水銀灯により、紫外線照射を1時間
行なった。残存トルエンを真空下に完全に除去した後、
生成したフィルムをパークロルエチレンに30分間浸漬
し、その膨潤率を測定したところ、53.6%であった
実施例2〜4 実施例1と同じ単量体及びペルオキシカーボネートを用
い、仕込量を表1のように変えて実施例1に準じて共重
合体の合成、評価を行なった。結果は表1に示す。
ここで、アクリル酸エチルはEA、アクリル酸−n−ブ
チルはBA、t−ブチルペルオキシアリルカーボネート
はT B I−’ A、スチレンはSt、メタクリル酸
メチルはMMA、アクリロニトリルはAN、ベンゾイル
ペルオキシドはBP○と略記する。(以下同様とする) 比較例1〜5 単量体の仕込量を表2のように変えて、実施例1にf曽
じて共重合体の合成、評価を行なった。結果は表2に示
す。
実施例5〜9 一般式(III)で表わされるアクリル酸エステル型単
量体として、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、一般
式(I)で表わされるペルオキシカーボネートとして、
t−ブチルペルオキシアリルカーボネート、t−ヘキシ
ルペルオキシアリルカーボネート、クミルペルオキシア
リルカーボネート ステル型単量体と共重合可能な共役型単量体として、ス
チレン、メタクリル酸メチル、アクリロニトリルを使用
し、実施例1に準じて共重合体の合成、評価を行なった
。結果は表3に示す。
ここで、アクリル酸ラウリルはLA.アクリル酸ステア
リルはSA.t−ヘキシルペルオキシアリルカーボネー
トはTHPA.クミルペルオキシアリルカーボネートは
CPACと略記する。(以下同様とする) また、ガスクロマトグラフィーによるリテンションタイ
ムは、LAは2 0.0 5分、S A +:1 2 
9 。
73分であった。
実施例10〜14.比較例6〜1〇 一般式(■)で表わされるアクリル酸エステル型単量体
として、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸シクロヘキシル、ア
クリル酸ベンジル、アクリル酸−p−t−ブチルフェニ
ル、一般式(I)で表わされるペルオキシカーボネート
として、1−ブチルペルオキシアリルカーボネート、t
−ヘキシルペルオキシアリルカーボネート、クミルペル
オキシアリルカーボネート、一般式(m)で表わされる
アクリル酸エステル型単量体と共重合可能な共役型単量
体として、スチレン、メタクリル酸メチル、アクリロニ
トリルを使用し、実施例1にI′曽じて共重合体の合成
、評価を行なった。なお。
実施例14については、上記以外にn−ドデシルメルカ
プタン0.5g を添加した。実施例10〜14の結果
は表4に、比較例6〜1oの結果は表5に示す。
ここで、アクリル酸シクロヘキシルはCHA。
アクリル酸ベンジルはBzA、アクリル酸−p −t−
ブチルフェニルはptBAと略記する。(以下同様とす
る) また、ガスクロマトグラフィーによるリテンションタイ
ムは、CHAは12.42分、 BzAは17.55分
、ptBAは19.32分であった。
実施例15〜17.比較例11〜15 実施例1において、1重量%ポリビニルアルコール水溶
液500InQ の代わりに500gのトルエンを用い
、単量体及びペルオキシカーボネートの仕込量を表61
表7のように変え、さらに重合時間を8時間とする以外
は、実施例1に準じて共重合体の合成、#価を行なった
。実施例15〜17の結果は表6に、比較例11〜15
の結果は表7に示す。
実施例18 1重量%ポリビニルアルコール水溶液 500mQの入
った撹拌機付き四つロフラスコに、アクリル酸エチル5
0 g  (26,0モル%)、アクリル酸−n−ブチ
ルl 30 g  (52,9モル%)、t−ジプチル
ペルオキシアリルカーボネート5g(1゜5モル%)、
アクリロニトリル20g  (19,6モル%)を入れ
撹拌した。次いで、重合開始剤としてアゾビスイソブチ
ロニトリル0.75 g  を加え、重合温度69〜7
0’Cで6時間重合し重合を完結させた。その後、水洗
、乾燥し、無色粒状の共重合体を得た。この共重合体の
活性酸素量は0゜10%、数平均分子量は48000で
あった。
得られた共重合体25重量部をトルエン75重量部に溶
解させたところ、その粘度は20℃で40000cPで
あった。この溶液をナイロンタフタ−にコーティングし
、100℃で60秒間乾燥させた後、200℃で加熱処
理した。次いで、この試料をドライクリーニングにかけ
耐水圧試験を行なった。結果は表8に示す。
表  8 比較例16 実施例18において、単量体組成をアクリル酸エチル5
0 g  (25,8モル%)、アクリル酸−n−ブチ
ル130g  (52,4モル%)、メタクリル酸−2
−ヒドロキシエチル5g  (2,3モル%)、アクリ
ロニトリル20 g  (19,5モル%)とする以外
は、実施例18に準じて無色粒状の共重合体を得た。こ
の共重合体の活性酸素量は0゜00%、数平均分子量は
50000であった。
得られた共重合体を実施例18と同様にしてトルエン溶
液とし、トリレンジイソシアネート7゜6gを加え、ナ
イロンタフタ−にコーティングし、100’Cで60秒
間乾燥させた後、200℃で加熱処理した。次いで、こ
の試料をドライクリーニングにかけ耐水圧試験を行なっ
た。結果は表9に示す。
表  9 この実施例18、比較例16の結果から明らかなように
1本発明によって得られた繊維処理剤は、優れた耐久性
、耐ドライクリーニング性を有している。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)次の一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
    基、R_2及びR_3は炭素数1〜4のアルキル基、R
    _4は炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数3〜12
    のシクロアルキル基、フェニル基を示す)で表わされる
    ラジカル共重合性ペルオキシカーボネートから誘導され
    る次の一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_1、R_2、R_3及びR_4は一般式(
    I )の場合と同じ)で表わされる構成単位が0.2モ
    ル%〜20モル%と (b)次の一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R_5は炭素数1〜20のアルキル基、シクロ
    アルキル基、フェニル基、置換シクロアルキル基、置換
    フェニル基を示す)で表わされるアクリル酸エステル型
    単量体から誘導される次の一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R_5は一般式(III)の場合と同じ)で表わ
    される構成単位が20モル%〜99.3モル%と (c)一般式(III)で表わされるアクリル 酸エステル型単量体と共重合可能な共役型単量体から誘
    導される構成単位が0.5モル%〜79.8モル% とからなり、数平均分子量が1000〜500000で
    、活性酸素量が0.02重量%〜1.84重量%である
    自己架橋型アクリル酸エステル系ランダム共重合体。
  2. (2)一般式( I )で表わされるラジカル共重合性ペ
    ルオキシカーボネートがt−ブチルペルオキシアリルカ
    ーボネートであり、それから誘導される一般式(II)で
    表わされる構成単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ である特許請求の範囲第1項記載の自己架橋型アクリル
    酸エステル系ランダム共重合体。
  3. (3)一般式( I )で表わされるラジカル共重合性ペ
    ルオキシカーボネートがt−ヘキシルペルオキシアリル
    カーボネートであり、それから誘導される一般式(II)
    で表わされる構成単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ である特許請求の範囲第1項記載の自己架橋型アクリル
    酸エステル系ランダム共重合体。
  4. (4)一般式(III)で表わされるアクリル酸エステル
    型単量体がアクリル酸エチルであり、それから誘導され
    る一般式(IV)で表わされる構成単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ である特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の
    自己架橋型アクリル酸エステル系ランダム共重合体。
  5. (5)一般式(III)で表わされるアクリル酸エステル
    型単量体がアクリル酸−n−ブチルであり、それから誘
    導される一般式(IV)で表わされる構成単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ である特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の
    自己架橋型アクリル酸エステル系ランダム共重合体。
  6. (6)(a)次の一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
    基、R_2及びR_3は炭素数1〜4のアルキル基、R
    _4は炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数3〜12
    のシクロアルキル基、フェニル基を示す)で表わされる
    ラジカル共重合性ペルオキシカーボネートから誘導され
    る次の一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_1、R_2、R_3及びR_4は一般式(
    I )の場合と同じ)で表わされる構成単位が0.2モ
    ル%〜20モル%と (b)次の一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R_5は炭素数1〜20のアルキル基、シクロ
    アルキル基、フェニル基、置換シクロアルキル基、置換
    フェニル基を示す)で表わされるアクリル酸エステル型
    単量体から誘導される次の一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R_5は一般式(III)の場合と同じ)で表わ
    される構成単位が20モル%〜99.3モル%と (c)一般式(III)で表わされるアクリル 酸エステル型単量体と共重合可能な共役型単量体から誘
    導される構成単位が0.5モル%〜79.8モル% とからなり、数平均分子量が1000〜500000で
    、活性酸素量が0.02重量%〜1.84重量%である
    自己架橋型アクリル酸エステル系ランダム共重合体を有
    効成分とする自己架橋型アクリル酸エステル系繊維処理
    剤。
  7. (7)一般式( I )で表わされるラジカル共重合性ペ
    ルオキシカーボネートがt−ブチルペルオキシアリルカ
    ーボネートであり、それから誘導される一般式(II)で
    表わされる構成単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ である特許請求の範囲第6項記載の自己架橋型アクリル
    酸エステル系繊維処理剤。
  8. (8)一般式( I )で表わされるラジカル共重合性ペ
    ルオキシカーボネートがt−ヘキシルペルオキシアリル
    カーボネートであり、それから誘導される一般式(II)
    で表わされる構成単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ である特許請求の範囲第6項記載の自己架橋型アクリル
    酸エステル系繊維処理剤。
  9. (9)一般式(III)で表わされるアクリル酸エステル
    型単量体がアクリル酸エチルであり、それから誘導され
    る一般式(IV)で表わされる構成単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ である特許請求の範囲第6項、第7項又は第8項記載の
    自己架橋型アクリル酸エステル系繊維処理剤。
  10. (10)一般式(III)で表わされるアクリル酸エステ
    ル型単量体がアクリル酸−n−ブチルであり、それから
    誘導される一般式(IV)で表わされる構成単位が ▲数式、化学式、表等があります▼ である特許請求の範囲第6項、第7項又は第8項記載の
    自己架橋型アクリル酸エステル系繊維処理剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5194540A (en) * 1989-04-11 1993-03-16 Nippon Mektron Limited Process for producing acrylic elastomer
US5252678A (en) * 1989-04-11 1993-10-12 Nippon Mektron Limited Process for producing acrylic elastomer

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JPS5530790A (en) * 1978-08-25 1980-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd Character pattern recognition method
JPS58127717A (ja) * 1982-01-25 1983-07-29 Shin Etsu Chem Co Ltd 塩化ビニル系グラフト共重合体の製造方法

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