JPH0768207B2 - スルホニウム化合物 - Google Patents

スルホニウム化合物

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JPH0768207B2
JPH0768207B2 JP24197287A JP24197287A JPH0768207B2 JP H0768207 B2 JPH0768207 B2 JP H0768207B2 JP 24197287 A JP24197287 A JP 24197287A JP 24197287 A JP24197287 A JP 24197287A JP H0768207 B2 JPH0768207 B2 JP H0768207B2
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勝滋 高下
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三新化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式 (ただしRは長鎖アルキル基である。)で表わされる、
新規なスルホニウム化合物に関する。
さらに詳しくは、有機化合物のアシル化反応に関して、
特に水溶液中において長鎖アシル化を可能にする、優れ
た長鎖アシル化試薬として使用される新規スルホニウム
化合物に関する。
〔従来技術および解決すべき問題点〕
従来、アシル化試薬としては、酸ハロゲン化物が代表的
な反応試薬として知られている。しかしながら酸ハロゲ
ン化物は反応性に関して優れているものの、安定性が悪
く、特に水溶液中での反応には、過剰量を必要としてい
た。しかも刺激性があり、取り扱いには注意を要した。
このような問題点を解決するために、最近ではペンタク
ロロフェノール,p−ニトロフェノール,N−ヒドロキシス
クシンイミドに、目的とするアシル部分を導入した活性
エステルタイプのアシル化試薬や、アシルイミダゾール
類に代表される活性アミドタイプのアシル化試薬が開発
されている。
しかしながらこれらのアシル化試薬においては、特に長
鎖アシル化の場合、化合物自体に水溶性あるいは親水性
がないために、水溶液中で反応を行う場合、水と相溶性
のある有機溶媒に溶解させたのち、水溶液中の基質と反
応を行わなければならず、生成物を取り出すためには、
反応系内から有機溶媒を留去しなければならない。さら
に反応によって生じるヒドロキシ化合物の除去が困難で
あるために、再結晶あるいはクロマト的精製を実施しな
いと満足のゆく純度は得られないことがある。また、有
機溶媒に不安定な化合物、たとえばタンパク質やペプチ
ドを基質とした場合には、非常に効率の悪い反応とな
る。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者は、一般式 (ただしRは長鎖アルキル基である。)で表わされる新
規スルホニウム化合物が、水溶液中において優れたアシ
ル化機能を有することを発見した。
〔発明の作用〕
本化合物は、4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニ
ウム メチルサルフェートとR−CO-Cl(ただしRは長
鎖アルキル基)で表わされる長鎖脂肪酸クロリドとの反
応によって得られるか、あるいはR−COOH(ここでRは
上記定義に従う)と4−ヒドロキシフェニルジメチルス
ルホニウム メチルサルフェートをジシクロヘキシルカ
ルボジイミドと作用させることによって容易に合成でき
る。
本発明の化合物においてアシル化試薬としての他に比類
のない特徴としては、化合物自体が親水性ないし水溶性
であり、このため従来困難であったアミノ酸,ペプチ
ド,タンパク質などの生体試料を水溶液中温和な条件下
で容易に長鎖アシル化することが可能となった。しかも
水溶液中での反応であることから、水溶液のpHを調節
し、アミノ酸あるいはペプチドのα−アミノ基あるいは
側鎖アミノ基のみを選択的にアシル化することも可能で
ある。
〔実施例〕
以下合成例ならびに使用例にて本発明を詳細にするが、
本発明の有用性は下記のみに限定されるものではない。
合成例 4−(パルミトイルオキシ)フェニルジメチルスルホニ
ウム メチルサルフェートの合成 4−ヒドロキフェニルジメチルスルホニウムメチルサル
フェート2.6gをアセトニトリル20mlに溶解し室温で攪は
んしながらパルミチン酸クロリド3.3mlおよびトリエチ
ルアミノ1.4mlを滴下した。析出するトリエチルアミン
塩酸塩を除くため、反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮
し残渣にエーテルを加えて結晶化した。
この合成結果、および同様な方法で合成した各種スルホ
ニウム化合物の合成結果を表に示す。
実施例 水溶液中でのアシル化反応 N−パルミトイルグリシンの合成 合成例で調製した4−(パルミトイルオキシ)フェニル
ジメチルスルホニウム メチルサルフェート5gを水20ml
に溶解し、室温にて攪はんしながらグリシン0.75gとト
リエチルアミン1.4mlとの水溶液20mlを滴下した。さら
に室温で8時間攪はんし反応液に2%HClを加えpH2と
し、水溶液を酢酸エチル50mlにて2回抽出した。
酢酸エチル層を乾燥し、減圧下濃縮して得られた残渣に
エーテルを加え白色結晶を得た。
収量 2.42g(85.0%) 融点 107〜109℃ 元素分析 理論値 C18H35NO3 C;75.88% H;1.51% N;4.91% 測定値 C;75.37% H;1.27% N;4.95% 〔発明の効果〕 本発明に係る新規スルホニウム化合物は、実施例記載の
とおり、有用な長鎖アシル化試薬としてたとえば生化学
分野において寄与することが判明した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 で表わされるスルホニウム化合物。 (ただしRは長鎖アルキル基である。)
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