JPH04321674A - エステルまたはアミド結合を有する化合物の合成方法 - Google Patents

エステルまたはアミド結合を有する化合物の合成方法

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JPH04321674A
JPH04321674A JP11368091A JP11368091A JPH04321674A JP H04321674 A JPH04321674 A JP H04321674A JP 11368091 A JP11368091 A JP 11368091A JP 11368091 A JP11368091 A JP 11368091A JP H04321674 A JPH04321674 A JP H04321674A
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JP
Japan
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group
formula
compound
synthesis
ester
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JP11368091A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Ono
光則 小野
Naoyuki Nishikawa
尚之 西川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペプチド合成、蛋白質の
化学修飾およびその他の産業上有用なエステルまたはア
ミド結合を有する化合物の新規な合成方法、および新規
なチアゾリジン−2−チオン誘導体に関するものである
【0002】
【従来の技術】ペプチド性ホルモン、甘味料に代表され
る呈味性ペプチドなどの生理活性ペプチドの化学的合成
や、免疫反応、酵素機能の解明あるいは蛋白質の形質変
換等の化学的手法である蛋白質の化学修飾方法等におい
て有用なエステルまたはアミド類を化学的に合成する方
法については、古くから多くの方法が提案されている。 例えば、酸塩化物を用いる方法(E.Fischer,
Chem.Ber.,36,2094(1903))、
酸アジドを用いる方法(J.Curtius.Ber.
,35,3226(1902))、混合酸無水物法(T
h.Wieland,Ann.Chem.,569,1
17(1956))、脱水縮合剤を用いる方法(H.G
.Khorana,J.Chem.Soc.,1952
,2081) およびカルボシキル成分を活性なエステ
ルに変換し、求核置換反応を促進させる活性エステル法
(M.Bodauszky,J.Amer.Chem.
Soc.,81,5688(1959))などが知られ
ている。これらの方法において、特にカルボン酸アミド
結合を生成させるにあたっては、活性エステル法はその
他の方法と異なり、反応系に水が存在しても進行する特
徴を有しており、有用である。
【0003】従来用いられている活性エステルとしては
、パラニトロフェノール、ペンタクロルフェノールなど
のフェノール誘導体とのエステルおよびN−ヒドロキシ
スクシンイミドとのエステルがある。しかし、前者は反
応性において優れているもののアミノリシス後生成する
フェノール誘導体の除去が困難であり、再結晶あるいは
クロマト法による精製を実施しないと満足のゆく純度は
得られなかった。後者はN−ヒドロキシスクシンイミド
自体水溶性であり、生成物からの除去は容易であるが、
反応収率が低いという問題があった。更にこれらの活性
エステル試薬は水に対して難溶である。従って、これら
の試薬と水を媒体としなければならないアミン成分を用
いてカルボン酸アミド結合を生成させる場合(例えばア
ミン成分として高分子のペプチドおよび蛋白質を用いる
場合)、活性エステルを溶解させるために用いられる水
と相溶性のある溶媒によってアミン成分が変成を受ける
ことは避けられなかった。
【0004】一方、最近この欠点を克服しようとする試
みが行なわれている。例えば、p−トリメチルアンモニ
オフェノールを用いる方法(K.Kawasaki,e
t al.,Chemical Pharmacent
ical Bulletin,34,2214(198
6)) 、p−ジアルキルスルホニオフェノールを用い
る方法(H.Okai,et al.,Bulleti
n of Chemical Society of 
Japan,60,2409(1987)) 、特開昭
62−263132号等がある。これらの方法は、四級
塩を有する水に易溶なフェノール誘導体を利用する巧み
な方法であるが、反応の選択性が低いため溶媒の水によ
る加水分解が不可避な副反応として生起するという欠点
が指摘されている。
【0005】なお、Pure and Applied
 Chemistry,53,1141(1981)に
はチアゾリジン−2−チオン骨格を持つ化合物がアミノ
酸と反応することが記載されているが、この化合物に対
して、アミノ酸との選択的反応性を奪うことなく水溶性
を賦与するという試みはいまだ行なわれていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、水溶液中で実施でき、更に反応の選択性が高いエス
テルまたはアミド結合を有する化合物の合成方法を提供
すること、およびそれに有用なチアゾリジン−2−チオ
ン誘導体を製造するための中間体を提供することにある
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、式1で
表されるチアゾリジン−2−チオン誘導体と、式2で表
される求核剤を反応させることを特徴とする式3で表さ
れるエステルまたはアミド結合を有する化合物の合成方
法、式4で表されるチアゾリジン−2−チオン誘導体に
よって達成された。
【0008】
【化3】
【0009】式1において、R1 、R2 は水素原子
または任意の有機基を表すが、好ましくは水素原子、ア
ルキル基(ハロゲン原子等で置換されていてもよい。ま
たこのアルキル基は1個またはそれ以上の酸素または硫
黄原子あるいは1個またはそれ以上の−N(R4 )−
(ここでR4 は水素原子、アルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基を表す
)によって遮断されていてもよい)、シクロアルキル基
、アルケニル基、アルキニル基、シアノ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、アルコキシ基、アルケノキシ基、アルキ
ノキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基
、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル
チオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ジアルキルア
ミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルカルボ
ニル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニルア
ミノ基、アルキルアミノカルボニルオキシ基、アルキル
アミノカルボニルチオ基、アルキルスルフィニル基、ア
リールスルホニル基、アルキルチオ基を表す。Aが2価
基の場合、nは1であり、その時Wは、アルキル基(ハ
ロゲン原子等で置換されていてもよい。またこのアルキ
ル基は1個またはそれ以上の酸素または硫黄原子あるい
は1個またはそれ以上の−N(R5 )−(ここでR5
 は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基、アルケニル基、アルキニル基を表す);アルケニ
ル基;アルキニル基;シクロアルキル基;下式で表され
るアラルコキシ基
【0010】
【化4】
【0011】;イソボルニルオキシ基;フルフリルオキ
シ基;R11(R12)N−基(ここでR11、R12
は同一または異なっていてもよく、各々水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ア
ラルキル基を表し、R11とR12が互いに結合して他
のヘテロ原子を含む炭素原子数3〜6の環を形成しても
よい);下式で表される基
【0012】
【化5】
【0013】;アルコキシ基;シクロアルキル基;アリ
ール基;アリールオキシ基;下式で表される基
【001
4】
【化6】
【0015】を表す。
【0016】式1、2、3において、Aが特に−CO−
の場合、Wはそのα−アミノ基および/または側鎖に適
当な保護基を導入した、あるいは導入しないアミノ酸、
および/またはペプチドまたは蛋白質であってもよい。 Aが3価基の場合、nは2であり、その時Wは同一ある
いは異なってもよく、アルコキシ基、アルケノキシ基、
アルキル基、アラルコキシ基、アリールオキシ基、アル
キルアミノ基、アルキルチオ基、アリール基である。
【0017】式2、3において、BはHN(R15)−
基(ここでR15は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基を表す)、HO−基、H
S−基を表し、Yは下式で表される基
【0018】
【化7】
【0019】を表すか、またはYは側鎖および/または
α−カルボキシル基に適当な保護基を導入した、あるい
は導入しないアミノ酸、側鎖および/または末端カルボ
キシル基に適当な保護基を導入した、あるいは導入しな
いペプチドあるいは蛋白質、分子内の水酸基に適当な保
護基を導入した、あるいは導入しない糖質を表す。
【0020】式1において、Xは親水性基を表すが、好
ましくはジアルキルアミノ基、トリアルキルアンモニウ
ム基、スルホ基およびその解離体を表す。ここでアルキ
ル基は好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基であ
る。アンモニウム基の対アニオンとしてはI− 、BF
4 − 、p−TSO− 、CH3 SO3 − 、C
H3 SO4 − が好ましい。スルホ解離体の対カチ
オンとしては、Na+ 、K+ 、Li+ が好ましい
【0021】式1、2、3においてZは連結基を表すが
、好ましくは
【0022】
【化8】
【0023】である。ここで、nは0〜3の整数である
。式1、2、3においてmは0または1である。
【0024】次に本発明の式1、2、3の具体例を示す
が、本発明はこれに限定されるものではない。 式1の化合物例
【0025】
【化9】
【0026】式2の化合物例 1. Val 2. Val−Ser 3. Gly−Tyr 4. Ser−Thr 5. Gly−Gly−Gly 6. Phe−Ser−Ala 7. Ser 8. Ala 9. Ser−O−CH3 10. Val−O−CH3 11. Gly−O−CH3 12. Thr−O−CH3 13. Gly−Gly−O−CH3 14. C13H27−OH
【0027】
【化10】
【0028】17. Pro 18. Pro−Gly 19. Arg−Ala−NH2
【0029】式3の化合物例 1. Boc−Ala−Val 2. Boc−Phe−Ala 3. Z−Gly−Phe−Ser−Ala4. Z−
Gly−Val 5. Boc−Phe−Try−Gly−O−CH36
. Boc−Gly−Gly−Gly−O−CH37.
 Z−Thr−Tyr−Val−−O−CH3
【003
0】
【化11】
【0031】9. Z−Ser−Ala−Ser−Th
r10. Boc−Ser−Ser−Gly−Ser1
1. Boc−Ser−Pro 12. Boc−Met−Arg−Ala−NH2
【0
032】上記具体例において、Ala はアラニン、P
he はフェニルアラニン、Gly はグリシン、Se
r はセリン、Thr はトレオニン、Tyr はチロ
シン、Met はメチオニン、Val はバリン、Pr
o はプロリン残基を表す。Boc はt−ブチロキシ
カルボニル基、Z はベンジロキシカルボニル基を表す
【0033】次に、式1の化合物と式2の化合物との好
ましい反応条件について述べる。式1で表されるチアゾ
リジン−2−チオン誘導体と式2で表される求核剤との
反応混合比は1:1〜1:2が好ましい。溶媒は少なく
とも式1あるいは式2の化合物のどちらかを溶解させる
ものであれば何でもよいが、好ましくは式2で表される
求核剤がアミノ基、メルカプト基を有する化合物の場合
は、水、アルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン
である。式2で表される求核剤の求核基がアルコキシ基
の場合は、水、アルコール以外の上記の溶媒が好ましく
用いられる。
【0034】式1の化合物を合成するための中間体とし
て式4の化合物は有用である。
【0035】
【化12】
【0036】特に式4においてR1 、R2 が水素原
子を、−(Z)m−が−CH2 −を、Xがジアルキル
アミノ基、トリアルキルアンモニウム基、スルホ基また
はその解離体を表す場合が好ましい。アンモニウム基の
好ましい対イオンは前記したものと同じである。以下に
式4で表される化合物の具体例を下記に列挙するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0037】
【化13】
【0038】式4の化合物は下記の合成経路で合成する
ことができるが、これに限られるものではない。
【0039】
【化14】
【0040】■で表される化合物は市販のシスティン誘
導体から簡単に合成しうるものであり、この■の保護基
をはずし■へと導く。次に二硫化炭素と処理することに
よりチアゾリジン骨格■へと導く。次に■のカルボニル
を除去し、目的の■への導く。この■を四級化すると目
的の■へ、更に■を亜硫酸ナトリウムで処理することに
より目的の■へと効率よく変換することができる。
【0041】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが本発明はこれに限定されるものではない。
【0042】実施例1 ベンジルオキシカルボニルグリシンの合成(水溶液中で
の反応) 活性イミド(式1の化合物10)4.52gを水30m
lに溶解させ、室温にて攪拌しながら、グリシン0.7
5gとトリエチルアミン1.5mlとの水溶液30ml
を滴下した。1時間攪拌し、反応液に希塩酸を加えpH
=2とし、水溶液を酢酸エチル200mlにて3回抽出
した。有機層を乾燥した後、濃縮して得られた残渣にエ
ーテルを加えて白色結晶を得た(収量1.9g、融点1
20〜121℃)。
【0043】実施例2 ベンジルオキシカルボニルアラニルグリシンの合成(水
溶液中での反応) 活性イミド(式1の化合物例1)4.4gを水30ml
に溶解させ、室温にて攪拌しながら、グリシン0.75
gとトリエチルアミン1.5mlとの水溶液30mlを
滴下した。2時間攪拌し、反応液に希薄塩酸を加えpH
=2とし、水溶液を酢酸エチル200mlにて3回抽出
した。酢酸エチル層を乾燥した後、濃縮して得られた残
渣にエーテルを加えて白色結晶を得た(収量2.0g、
融点135℃、〔α〕D =−19(C  0.5、E
tOH))。
【0044】実施例3 ベンジルオキシカルボニルアラニルバリンの合成活性イ
ミド(式1の化合物例12)5.2gを水20ml、エ
タノール10mlの混合溶媒に溶解させ、室温にて攪拌
しながら、バリン1.2gとトリエチルアミン1.5m
lとの水溶液30mlを滴下し、2時間室温で攪拌した
。希塩酸を加えpH=3とし、クロロホルムにて抽出を
行なった。乾燥、濃縮して得られた残渣にエーテルを加
えて白色結晶を得た(収量2.9g、融点123〜12
5℃、〔α〕D =−13(C  0.5、EtOH)
)。
【0045】実施例4 t−ブトキシカルボニルメチオニルアルギニルフェニル
アラニンアミドの合成 アルギニルフェニルアラニルアミド塩酸塩4.02gを
水50mlに溶解し、この水溶液をトリエチルアミンで
pH7.4に調節した。室温で攪拌しながら、活性イミ
ド(式1の化合物例9)6.2gの水溶液10mlを滴
下し、反応液を30分間pH7.4に一定させた。反応
終了後、酢酸エチル200mlで抽出し有機層を水洗し
た後、乾燥し、減圧下濃縮して粗生成物を得た。エーテ
ル/酢酸エチルによって結晶化すると目的物が得られた
(収量7.4g、融点84〜85℃、〔α〕D =−2
0(C  0.5、酢酸エチル))。
【0046】実施例5 式4の化合物例1の合成 化合物■の合成 市販のS−メトキシベンジル−N−Boc− セリン2
5gをTHF300mlに溶解し冷却した(−10℃)
。その中にカルボニルジイミダゾール15gを加え30
分間攪拌した。30分後ジメチルアミン5.2gを含む
THF溶液100mlを滴下した。滴下後、室温にて1
時間攪拌して反応液を水に注いだ。酢酸エチルにて繰り
返し抽出し、有機層を水にて洗浄した。有機層を硫酸ナ
トリウムで乾燥、ろ別後、ろ液を減圧濃縮して無色油状
物質を得た。この反応混合物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1
(容積比))にて精製し、目的とする化合物■を20g
(油状)得た。
【0047】化合物■の合成 次に化合物■23gをトリフロロ酢酸160ml中に添
加し、0℃にて20分間攪拌した。反応混合液中にフェ
ノールを6.2g加え、更に酢酸水銀を21g加えて0
℃にて40分間攪拌した。トリフロロ酢酸を減圧留去後
、残渣にエーテルを加えて結晶化させると目的化合物■
の水銀塩が灰色粉末として34g得られた。この粉末を
THFにけんだくし、2−メルカプトエタノール15g
を加えて室温にて24時間攪拌した。沈澱をろ別し、ろ
液を濃縮して得られた油状物質をTHF100mlに溶
解し、トリエチルアミン15mlを加えて攪拌を5分間
行い、その中に二硫化炭素15gを加えて50℃で5時
間攪拌した。熱ろ過後、エーテルを加えて冷却すると目
的の化合物■が難溶の結晶として9.2g得られた(融
点125℃)。
【0048】化合物■の合成 LiAlH42.5gを乾燥THF200mlにけんだ
くし冷却しながら攪拌した。その中に化合物■5gのT
HF溶液150mlをゆっくり滴下した。滴下後さらに
3時間還流した。冷却後、10%水酸化ナトリウム水溶
液を3ml滴下し過剰のLiAlH4を分解した。沈澱
物をろ別し、ろ液を減圧留去すると油状物質として目的
の化合物■3.8gが得られた。エーテル/ヘキサン(
2/1)にて結晶化すると融点125℃の白色結晶2.
5gが得られた。
【0049】実施例6 式4の化合物例2の合成 式4の化合物例1の2gを乾燥THF10mlに溶解し
、その中にCH3Iを1mlを加え室温にて30分間攪
拌した。沈澱物をろ取し、エーテルにて繰り返し洗浄す
ると目的の化合物例2が得られた(収量2.1g、融点
173℃)。
【0050】実施例7 式4の化合物例3の合成 式4の化合物例2の5gを50%含水DMSO20ml
に溶解し、その中に亜硫酸ナトリウム4gを加え、48
時間120℃で攪拌した。20℃に冷却すると結晶が析
出した。この結晶をろ取し、エタノールから再結晶する
と目的とする化合物例3が3.2g白色結晶として得ら
れた(融点197℃)。
【0051】
【発明の効果】本発明のエステル化剤またはアミド化剤
がエステル化またはアミド化後に生成する化合物(副生
成物)は式1の(W)n−A−部分が水素原子に変わっ
たものであり、この副生成物は水溶性である。そのため
、従来の活性エステルを用いる方法に比べて、反応終了
後の副生成物の分離除去が目的物を水洗するだけで極め
て簡便な操作によって可能である。また、本発明で用い
た活性イミド自体も殆どの場合水溶性である。従って、
アミノ酸、ペプチド、蛋白質等を求核剤として用いる場
合も、反応溶媒として水単独の系を選択することが可能
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式1で表されるチアゾリジン−2−チ
    オン誘導体と、式2で表される求核剤を反応させること
    を特徴とする式3で表されるエステルまたはアミド結合
    を有する化合物の合成方法。 【化1】
  2. 【請求項2】  式4で表されるチアゾリジン−2−チ
    オン誘導体。 【化2】
JP11368091A 1991-04-19 1991-04-19 エステルまたはアミド結合を有する化合物の合成方法 Pending JPH04321674A (ja)

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