JPH0768125A - 固型乾燥剤 - Google Patents
固型乾燥剤Info
- Publication number
- JPH0768125A JPH0768125A JP21825493A JP21825493A JPH0768125A JP H0768125 A JPH0768125 A JP H0768125A JP 21825493 A JP21825493 A JP 21825493A JP 21825493 A JP21825493 A JP 21825493A JP H0768125 A JPH0768125 A JP H0768125A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- molecular weight
- silica gel
- high molecular
- ultra
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Drying Of Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】成形品単体での使用が可能であり、包装容器に
熱融着等の方法で固着させることが可能な固型乾燥剤の
提供。 【構成】極限粘度〔η〕が3.0dl/g以上、かつ平
均粒径が200μm以下の超高分子量ポリオレフィン粉
末10〜70重量部と、シリカゲル粉末30〜90重量
部とを含む固型乾燥剤。
熱融着等の方法で固着させることが可能な固型乾燥剤の
提供。 【構成】極限粘度〔η〕が3.0dl/g以上、かつ平
均粒径が200μm以下の超高分子量ポリオレフィン粉
末10〜70重量部と、シリカゲル粉末30〜90重量
部とを含む固型乾燥剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固型乾燥剤に関し、特
に、成形品単体での使用が可能であり、包装容器に熱融
着等の方法で固着させることが可能な固型乾燥剤に関す
る。
に、成形品単体での使用が可能であり、包装容器に熱融
着等の方法で固着させることが可能な固型乾燥剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】菓子類等の食品を湿気から保護し、品質
を維持するために、これらの食品を入れる包装容器に吸
湿剤等の乾燥剤を入れることが行われている。この乾燥
剤は、粒状または塊状のものを通気性の小袋に封入した
ものが一般的である。しかし、最近ではシリカゲル単体
の固型乾燥剤、あるいは溶融粘度の低いオレフィン系樹
脂と乾燥剤を混合し、押出成形でシート化した板状乾燥
剤等がある。
を維持するために、これらの食品を入れる包装容器に吸
湿剤等の乾燥剤を入れることが行われている。この乾燥
剤は、粒状または塊状のものを通気性の小袋に封入した
ものが一般的である。しかし、最近ではシリカゲル単体
の固型乾燥剤、あるいは溶融粘度の低いオレフィン系樹
脂と乾燥剤を混合し、押出成形でシート化した板状乾燥
剤等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小袋に
封入されたシリカゲルおよびシリカゲル単体の固型乾燥
剤は吸湿速度が速いため有効期間が短く、また、オレフ
ィン系樹脂と混合し、押出成形でシート化された板状乾
燥剤は、押出成形機による混練作用でシリカゲルが樹脂
中に島状に封入されているため吸湿飽和時間が極めて長
く、吸湿性能が悪いといった問題がある。
封入されたシリカゲルおよびシリカゲル単体の固型乾燥
剤は吸湿速度が速いため有効期間が短く、また、オレフ
ィン系樹脂と混合し、押出成形でシート化された板状乾
燥剤は、押出成形機による混練作用でシリカゲルが樹脂
中に島状に封入されているため吸湿飽和時間が極めて長
く、吸湿性能が悪いといった問題がある。
【0004】そこで本発明の目的は、成形品単体での使
用が可能であり、包装容器に熱融着等の方法で固着させ
ることが可能な固型乾燥剤を提供することにある。
用が可能であり、包装容器に熱融着等の方法で固着させ
ることが可能な固型乾燥剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる状況
に鑑み、多様化した用途別に必要に応じた吸湿性能を有
する乾燥剤を得るべく、種々検討した結果、特定の超高
分子量ポリオレフィンとシリカゲルを特定の割合で混合
して加熱圧縮等の混練作用を伴わない方法で成形するこ
とにより、吸湿速度、吸水能力がコントロールでき、し
かも単体で使用できるばかりでなく、かかる乾燥剤は包
装容器に熱融着等の方法で固着できることを知見し、本
発明を完成するに至った。
に鑑み、多様化した用途別に必要に応じた吸湿性能を有
する乾燥剤を得るべく、種々検討した結果、特定の超高
分子量ポリオレフィンとシリカゲルを特定の割合で混合
して加熱圧縮等の混練作用を伴わない方法で成形するこ
とにより、吸湿速度、吸水能力がコントロールでき、し
かも単体で使用できるばかりでなく、かかる乾燥剤は包
装容器に熱融着等の方法で固着できることを知見し、本
発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、前記課題を解決する
ため、極限粘度〔η〕が3.0dl/g以上、かつ平均
粒径が200μm以下の超高分子量ポリオレフィン粉末
10〜70重量部と、シリカゲル粉末30〜90重量部
とを含む固型乾燥剤を提供するものである。
ため、極限粘度〔η〕が3.0dl/g以上、かつ平均
粒径が200μm以下の超高分子量ポリオレフィン粉末
10〜70重量部と、シリカゲル粉末30〜90重量部
とを含む固型乾燥剤を提供するものである。
【0007】以下、本発明の固型乾燥剤について詳細に
説明する。
説明する。
【0008】本発明の固型乾燥剤は、超高分子量ポリオ
レフィン粉末とシリカゲル粉末とを主成分とするもので
ある。
レフィン粉末とシリカゲル粉末とを主成分とするもので
ある。
【0009】超高分子量ポリオレフィン粉末の素材であ
る超高分子量ポリオレフィンは、α−オレフィンの単独
重合体または2種以上のα−オレフィンからなる共重合
体であって、高分子量のものである。α−オレフィンと
しては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等が挙げられる。この超高分子量ポリオレフィンの具
体例として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1
−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン等のα−オ
レフィンの単独重合体、あるいはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メ
チル−1−ペンテン等から選ばれる2種以上のα−オレ
フィンからなる高結晶性共重合体などが挙げられる。こ
れらの中でも、溶融粘度が高いばかりでなく、粘度の温
度依存性が小さいため、加熱成形時の温度条件の許容幅
が広く取れる点で、超高分子量ポリエチレンが好まし
い。
る超高分子量ポリオレフィンは、α−オレフィンの単独
重合体または2種以上のα−オレフィンからなる共重合
体であって、高分子量のものである。α−オレフィンと
しては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等が挙げられる。この超高分子量ポリオレフィンの具
体例として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1
−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン等のα−オ
レフィンの単独重合体、あるいはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メ
チル−1−ペンテン等から選ばれる2種以上のα−オレ
フィンからなる高結晶性共重合体などが挙げられる。こ
れらの中でも、溶融粘度が高いばかりでなく、粘度の温
度依存性が小さいため、加熱成形時の温度条件の許容幅
が広く取れる点で、超高分子量ポリエチレンが好まし
い。
【0010】この超高分子量ポリオレフィンは、加熱成
形時に該超高分子量ポリオレフィンが溶融軟化して流動
変形しシリカゲル粉末粒子を被覆することがない適正な
範囲の溶融粘度を示し、高い吸湿性能の固型乾燥剤を得
ることができる点で、極限粘度[η]が3dl/g以上
のものであり、好ましくは5〜20dl/gのものであ
る。本発明において、極限粘度[η]は、135℃のデ
カリン中で測定した値である。
形時に該超高分子量ポリオレフィンが溶融軟化して流動
変形しシリカゲル粉末粒子を被覆することがない適正な
範囲の溶融粘度を示し、高い吸湿性能の固型乾燥剤を得
ることができる点で、極限粘度[η]が3dl/g以上
のものであり、好ましくは5〜20dl/gのものであ
る。本発明において、極限粘度[η]は、135℃のデ
カリン中で測定した値である。
【0011】この超高分子量ポリオレフィンからなる粉
末は、球形に近い粒子形状を有し、平均粒径が小さい方
が適している。特に平均粒径が小さい粉末の集合体は、
単位重量当りの粒子数が多くなり、超高分子量ポリオレ
フィン粉末の粒子同士が融合する確率が高くなり、耐衝
撃性に優れる固型乾燥剤が得られるばかりでなく、シリ
カゲル粉末が成形体から脱落するのを防止することがで
きる点で、超高分子量ポリオレフィンの粉末の平均粒径
は、200μm以下であり、好ましくは5〜200μm
であり、特に30〜130μmの範囲にあることが好ま
しい。
末は、球形に近い粒子形状を有し、平均粒径が小さい方
が適している。特に平均粒径が小さい粉末の集合体は、
単位重量当りの粒子数が多くなり、超高分子量ポリオレ
フィン粉末の粒子同士が融合する確率が高くなり、耐衝
撃性に優れる固型乾燥剤が得られるばかりでなく、シリ
カゲル粉末が成形体から脱落するのを防止することがで
きる点で、超高分子量ポリオレフィンの粉末の平均粒径
は、200μm以下であり、好ましくは5〜200μm
であり、特に30〜130μmの範囲にあることが好ま
しい。
【0012】また、この超高分子量ポリオレフィン粉末
は、本発明の目的を損なわない範囲で、耐熱安定剤、顔
料等の、通常、ポリオレフィンに添加混合される配合剤
を含有していてもよい。
は、本発明の目的を損なわない範囲で、耐熱安定剤、顔
料等の、通常、ポリオレフィンに添加混合される配合剤
を含有していてもよい。
【0013】本発明の固型乾燥剤のもう一つの主成分で
あるシリカゲル粉末は、粉末状のシリカゲルであれば特
に限定されないが、好ましくは乾燥基準でSiO2 の含
有量が99重量%以上のものであり、また、40メッシ
ュの篩をパスする粒径のものが望ましい。
あるシリカゲル粉末は、粉末状のシリカゲルであれば特
に限定されないが、好ましくは乾燥基準でSiO2 の含
有量が99重量%以上のものであり、また、40メッシ
ュの篩をパスする粒径のものが望ましい。
【0014】本発明の固型乾燥剤における各成分の含有
割合は、吸水量および吸水速度がともに優れ、かつ形状
保持性に優れ、シリカゲル粉末が脱落することがない固
型乾燥剤が得られる点で、乾燥基準で、前記超高分子量
ポリオレフィン粉末10〜70重量部に対して、シリカ
ゲル粉末30〜90重量部の割合であり、好ましくは超
高分子量ポリオレフィン30〜60重量部に対して、シ
リカゲル粉末40〜70重量部の割合である。
割合は、吸水量および吸水速度がともに優れ、かつ形状
保持性に優れ、シリカゲル粉末が脱落することがない固
型乾燥剤が得られる点で、乾燥基準で、前記超高分子量
ポリオレフィン粉末10〜70重量部に対して、シリカ
ゲル粉末30〜90重量部の割合であり、好ましくは超
高分子量ポリオレフィン30〜60重量部に対して、シ
リカゲル粉末40〜70重量部の割合である。
【0015】本発明の固型乾燥剤は、超高分子量ポリオ
レフィン粉末とシリカゲル粉末を一体混合した粉末混合
物を、加熱成形する方法にしたがって、シート、コイン
形状等の多様な形状のもの製造することができる。加熱
成形の方法としては、例えば、粉末混合物を所望の形状
の金型に充填し、加圧力10〜100Kg/cm2 、温
度180〜240℃の加圧プレス機を用いて焼成後、冷
却プレス機で冷却する一般的な圧縮成形法、連続圧縮成
形、超音波焼結成形、セラミックス金型を用いたマイク
ロ波焼結成形あるいは射出成形法等が挙げられる。
レフィン粉末とシリカゲル粉末を一体混合した粉末混合
物を、加熱成形する方法にしたがって、シート、コイン
形状等の多様な形状のもの製造することができる。加熱
成形の方法としては、例えば、粉末混合物を所望の形状
の金型に充填し、加圧力10〜100Kg/cm2 、温
度180〜240℃の加圧プレス機を用いて焼成後、冷
却プレス機で冷却する一般的な圧縮成形法、連続圧縮成
形、超音波焼結成形、セラミックス金型を用いたマイク
ロ波焼結成形あるいは射出成形法等が挙げられる。
【0016】本発明の固型乾燥剤は、その使用目的に応
じて、超高分子量ポリオレフィンの[η]、平均粒径、
シリカゲルの混合割合、加圧力等を調整し、吸湿速度、
吸水能力を調整することができる。
じて、超高分子量ポリオレフィンの[η]、平均粒径、
シリカゲルの混合割合、加圧力等を調整し、吸湿速度、
吸水能力を調整することができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限
り、これらの例に何ら制約されるものではない。
詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限
り、これらの例に何ら制約されるものではない。
【0018】実施例および比較例で得られた固型乾燥剤
の吸湿性能は、下記の方法で測定した重量増加量を評価
の指標とした。 重量増加量(g):成形後80℃の真空乾燥機で24時
間調質したのち、温度23℃、湿度50%の恒温室に準
備した秤(精度0.1gのデジタル表示)で0.5、
1、2、3、5、8、24、48、96時間後の重量変
化を測定した。
の吸湿性能は、下記の方法で測定した重量増加量を評価
の指標とした。 重量増加量(g):成形後80℃の真空乾燥機で24時
間調質したのち、温度23℃、湿度50%の恒温室に準
備した秤(精度0.1gのデジタル表示)で0.5、
1、2、3、5、8、24、48、96時間後の重量変
化を測定した。
【0019】(実施例1〜6)平均粒径が130μm、
[η]が14dl/g、かつ融点が136℃の超高分子
量ポリエチレンの粉末(ハイゼックス・ミリオン240
S、三井石油化学工業(株)製)と、乾燥状態にある粒
径:40メッシュ以下の破砕状シリカゲル粉末(フジデ
ビソンケミカル社製、フジ・シリカゲルA形)とを、重
量比で7/3、6/4、5/5、4/6、3/7、1/
9の割合で、それぞれヘンシェル・ミキサーに投入して
混合し、粉末混合物を調製した。得られた粉末混合物の
約80gを雌雄タイプのφ180mm円板金型に充填し
た。この金型を加熱プレスに装着し、10kg/cm2
の圧力を加えながら220℃で20分間焼成した後、金
型を水冷式冷却プレスに移送し、10kg/cm2 の圧
力を加えて20分間冷却して、金型を脱型して円板状の
固型乾燥剤を得た。
[η]が14dl/g、かつ融点が136℃の超高分子
量ポリエチレンの粉末(ハイゼックス・ミリオン240
S、三井石油化学工業(株)製)と、乾燥状態にある粒
径:40メッシュ以下の破砕状シリカゲル粉末(フジデ
ビソンケミカル社製、フジ・シリカゲルA形)とを、重
量比で7/3、6/4、5/5、4/6、3/7、1/
9の割合で、それぞれヘンシェル・ミキサーに投入して
混合し、粉末混合物を調製した。得られた粉末混合物の
約80gを雌雄タイプのφ180mm円板金型に充填し
た。この金型を加熱プレスに装着し、10kg/cm2
の圧力を加えながら220℃で20分間焼成した後、金
型を水冷式冷却プレスに移送し、10kg/cm2 の圧
力を加えて20分間冷却して、金型を脱型して円板状の
固型乾燥剤を得た。
【0020】得られた円板状の固型乾燥剤を乾燥剤の入
ったデシケーターに一時保管後、重量増加量(g)の時
間的推移を測定して吸湿性能の評価を行った。結果を表
1に示す。
ったデシケーターに一時保管後、重量増加量(g)の時
間的推移を測定して吸湿性能の評価を行った。結果を表
1に示す。
【0021】(実施例7)平均粒径が30μm、[η]
が14dl/g、および融点が136℃の超高分子量ポ
リエチレンからなる微粒子粉末(ミペロンXM220;
三井石油化学工業(株)製)を用い、超高分子量ポリエ
チレン粉末とシリカゲル粉末の混合割合を5/5とした
以外は、実施例1と同様にして円板状の固型乾燥剤を作
製し、吸湿性能の評価に供した。結果を表1に示す。
が14dl/g、および融点が136℃の超高分子量ポ
リエチレンからなる微粒子粉末(ミペロンXM220;
三井石油化学工業(株)製)を用い、超高分子量ポリエ
チレン粉末とシリカゲル粉末の混合割合を5/5とした
以外は、実施例1と同様にして円板状の固型乾燥剤を作
製し、吸湿性能の評価に供した。結果を表1に示す。
【0022】(実施例8)平均粒径が170μm、
[η]が14dl/g、融点が136℃の超高分子量ポ
リエチレン粉末(ミリオン240M;三井石油化学工業
(株)製)を用い、超高分子量ポリエチレン粉末とシリ
カゲル粉末の混合割合を5/5とした以外は、実施例1
と同様にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能の
評価に供した。結果を表1に示す。
[η]が14dl/g、融点が136℃の超高分子量ポ
リエチレン粉末(ミリオン240M;三井石油化学工業
(株)製)を用い、超高分子量ポリエチレン粉末とシリ
カゲル粉末の混合割合を5/5とした以外は、実施例1
と同様にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能の
評価に供した。結果を表1に示す。
【0023】(実施例9)[η]が5dl/g、平均粒
径が130μmの超高分子量ポリエチレン粉末(ハイゼ
ックス・ミリオン030S;三井石油化学工業(株)
製)を用い、超高分子量ポリエチレン粉末とシリカゲル
粉末の混合割合を5/5とした以外は、実施例1と同様
にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能の評価に
供した。結果を表1に示す。
径が130μmの超高分子量ポリエチレン粉末(ハイゼ
ックス・ミリオン030S;三井石油化学工業(株)
製)を用い、超高分子量ポリエチレン粉末とシリカゲル
粉末の混合割合を5/5とした以外は、実施例1と同様
にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能の評価に
供した。結果を表1に示す。
【0024】(比較例1、2)実施例1〜6で使用した
超高分子量ポリエチレンとシリカゲル粉末の混合割合
を、各々8/2、0.5/9.5にした以外は、実施例
1と同様にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能
の評価に供した。結果を表1に示す。
超高分子量ポリエチレンとシリカゲル粉末の混合割合
を、各々8/2、0.5/9.5にした以外は、実施例
1と同様にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能
の評価に供した。結果を表1に示す。
【0025】(比較例3)平均粒径が330μm、
[η]が21dl/gの超高分子量ポリエチレン粉末
(ハイゼックス・ミリオン341L;三井石油化学工業
(株)製)を用い、超高分子量ポリエチレン粉末とシリ
カゲル粉末の混合割合を5/5とした以外は、実施例1
と同様にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能の
評価に供した。結果を表1に示す。
[η]が21dl/gの超高分子量ポリエチレン粉末
(ハイゼックス・ミリオン341L;三井石油化学工業
(株)製)を用い、超高分子量ポリエチレン粉末とシリ
カゲル粉末の混合割合を5/5とした以外は、実施例1
と同様にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能の
評価に供した。結果を表1に示す。
【0026】(比較例4)[η]が2.5dl/g、平
均粒径が120μm、融点が127℃のポリエチレン粉
末(ハイゼックス7000FP:三井石油化学工業
(株)製)を用い、超高分子量ポリエチレン粉末とシリ
カゲル粉末の混合割合を5/5とした以外は、実施例1
と同様にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能の
評価に供した。結果を表1に示す。
均粒径が120μm、融点が127℃のポリエチレン粉
末(ハイゼックス7000FP:三井石油化学工業
(株)製)を用い、超高分子量ポリエチレン粉末とシリ
カゲル粉末の混合割合を5/5とした以外は、実施例1
と同様にして円板状の固型乾燥剤を作製し、吸湿性能の
評価に供した。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の固型乾燥剤は、成形品単体での
使用が可能であり、包装容器に熱融着等の方法で固着さ
せることが可能なものである。また、本発明の固型乾燥
剤は、超高分子量ポリエチレン粉末とシリカゲル粉末の
混合割合、超高分子量ポリオレフィン粉末の粒径、分子
量、成形圧力等によって吸湿速度および吸水能力のコン
トロールが可能であり、従来の小袋式乾燥剤と比べて幅
広い用途に使用可能である。そのため、本発明の固型乾
燥剤は、乾燥剤を必要とする多くの用途の要求品質に対
応することができる。例えば、医薬品、食品、電子機
器、精密機器、輸出品梱包用、ドライフラワーあるいは
押花などの品質保持剤として利点があるばかりでなく、
本発明の固型乾燥剤は、素材として使用する超高分子量
ポリオレフィンの溶融粘度が高いので電子レンジ等での
乾燥が可能であり、再生利用できる利点もある。
使用が可能であり、包装容器に熱融着等の方法で固着さ
せることが可能なものである。また、本発明の固型乾燥
剤は、超高分子量ポリエチレン粉末とシリカゲル粉末の
混合割合、超高分子量ポリオレフィン粉末の粒径、分子
量、成形圧力等によって吸湿速度および吸水能力のコン
トロールが可能であり、従来の小袋式乾燥剤と比べて幅
広い用途に使用可能である。そのため、本発明の固型乾
燥剤は、乾燥剤を必要とする多くの用途の要求品質に対
応することができる。例えば、医薬品、食品、電子機
器、精密機器、輸出品梱包用、ドライフラワーあるいは
押花などの品質保持剤として利点があるばかりでなく、
本発明の固型乾燥剤は、素材として使用する超高分子量
ポリオレフィンの溶融粘度が高いので電子レンジ等での
乾燥が可能であり、再生利用できる利点もある。
Claims (3)
- 【請求項1】極限粘度〔η〕が3.0dl/g以上、か
つ平均粒径が200μm以下の超高分子量ポリオレフィ
ン粉末10〜70重量部と、シリカゲル粉末30〜90
重量部とを含む固型乾燥剤。 - 【請求項2】前記超高分子量ポリオレフィンが、超高分
子量ポリエチレンである請求項1に記載の固型乾燥剤。 - 【請求項3】極限粘度〔η〕が3.0dl/g以上、か
つ平均粒径が200μm以下の超高分子量ポリオレフィ
ン粉末と、シリカゲル粉末とを一体混合した後、加熱成
形してなる固型乾燥剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21825493A JPH0768125A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 固型乾燥剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21825493A JPH0768125A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 固型乾燥剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0768125A true JPH0768125A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16717011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21825493A Withdrawn JPH0768125A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 固型乾燥剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0768125A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997029151A1 (en) * | 1996-02-05 | 1997-08-14 | The West Company(Uk) Limited | Composition |
WO1998017711A1 (en) * | 1996-10-19 | 1998-04-30 | Smithkline Beecham Plc | Process for the enhancement of the desiccating capacity of polymers |
US5947274A (en) * | 1994-08-05 | 1999-09-07 | Smithkline Beecham P.L.C. | Desiccating container for moisture-sensitive material |
WO2003090905A1 (fr) * | 2002-04-26 | 2003-11-06 | Japan Gore-Tex Inc. | Adsorbant moule et unite adsorbante |
EP1657747A1 (en) * | 2004-11-11 | 2006-05-17 | Süd-Chemie Ag | Method of manufacturing highly moisture-sensitive electronic device elements |
WO2006050924A1 (en) * | 2004-11-11 | 2006-05-18 | Süd-Chemie AG | Method of manufacturing highly moisture-sensitive electronic device elements |
JP2009106939A (ja) * | 2003-09-11 | 2009-05-21 | Multisorb Technologies Inc | 収着カプセル |
US7999469B2 (en) * | 2008-03-31 | 2011-08-16 | Hitachi Displays, Ltd. | Organic EL display provided with gel-state encapsulant incorporating a desiccant and a high molecular-weight medium |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP21825493A patent/JPH0768125A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5947274A (en) * | 1994-08-05 | 1999-09-07 | Smithkline Beecham P.L.C. | Desiccating container for moisture-sensitive material |
WO1997029151A1 (en) * | 1996-02-05 | 1997-08-14 | The West Company(Uk) Limited | Composition |
WO1998017711A1 (en) * | 1996-10-19 | 1998-04-30 | Smithkline Beecham Plc | Process for the enhancement of the desiccating capacity of polymers |
US7300500B2 (en) | 2002-04-26 | 2007-11-27 | Japan Gore-Tex, Inc. | Adsorbent-formed object and an adsorbent unit |
WO2003090905A1 (fr) * | 2002-04-26 | 2003-11-06 | Japan Gore-Tex Inc. | Adsorbant moule et unite adsorbante |
JP2009106939A (ja) * | 2003-09-11 | 2009-05-21 | Multisorb Technologies Inc | 収着カプセル |
EP1657747A1 (en) * | 2004-11-11 | 2006-05-17 | Süd-Chemie Ag | Method of manufacturing highly moisture-sensitive electronic device elements |
WO2006050924A1 (en) * | 2004-11-11 | 2006-05-18 | Süd-Chemie AG | Method of manufacturing highly moisture-sensitive electronic device elements |
US7999469B2 (en) * | 2008-03-31 | 2011-08-16 | Hitachi Displays, Ltd. | Organic EL display provided with gel-state encapsulant incorporating a desiccant and a high molecular-weight medium |
US8858287B2 (en) | 2008-03-31 | 2014-10-14 | Japan Display Inc. | Organic EL display provided with gel-state encapsulant incorporating a desiccant and a high molecular-weight medium |
US9484551B2 (en) | 2008-03-31 | 2016-11-01 | Japan Display Inc. | Organic EL display provided with gel-state encapsulant incorporating a desiccant and a high molecular-weight medium |
US9991466B2 (en) | 2008-03-31 | 2018-06-05 | Japan Display Inc. | Organic EL display provided with gel-state encapsulant incorporating a desiccant and a high molecular-weight medium |
US10326104B2 (en) | 2008-03-31 | 2019-06-18 | Samsung Display Co., Ltd. | Organic EL display provided with gel-state encapsulant incorporating a desiccant and a high molecular-weight medium |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4891392A (en) | Production process of polyolefin resin composition containing inorganic filler | |
CA1247795A (en) | Polyethylene moulding composition and process | |
JPH0768125A (ja) | 固型乾燥剤 | |
CN104350118B (zh) | 制备可流动非晶态聚α‑烯烃粘合剂粒料的方法 | |
US4029729A (en) | Rotational molding and compositions therefor | |
JPH05504152A (ja) | エチレン/アルファ―オレフィン共重合体の接着性を減少させるための組成物と方法 | |
CA1188447A (en) | Film forming composition of pelletized ldpe | |
KR100332722B1 (ko) | 포장재에적합한폴리프로필렌필름 | |
KR102129411B1 (ko) | 합성수지와 오일을 포함하는 펠렛 | |
JP3949956B2 (ja) | 乾燥剤練り込み型樹脂組成物、その樹脂成形品およびその成形方法 | |
JP4165680B2 (ja) | 粉体成形用樹脂組成物 | |
KR101871072B1 (ko) | 이지필 필름용 폴리프로필렌 수지 조성물 및 이로부터 제조된 성형품 | |
JP3894291B2 (ja) | 乾燥剤混入成形品、及びその製造方法 | |
US3536689A (en) | Densification of polyolefins | |
JP3930613B2 (ja) | 消臭フィルム材 | |
JP5025048B2 (ja) | 半導電性樹脂組成物およびそれを用いた電力ケーブル | |
JPS5845976B2 (ja) | 収縮包装用ポリプロピレンフイルム | |
JPH10323531A (ja) | 乾燥材及びその製造方法 | |
JPS6094459A (ja) | 粉末状熱可塑性樹脂組成物 | |
KR100526691B1 (ko) | 내열성이우수한폴리프로필렌필름 | |
CN109438838B (zh) | 有效减少高粉体含量聚丙烯复合材料水花或银纹的生产工艺 | |
JP3648715B2 (ja) | レトルト用フイルム | |
JPH03106950A (ja) | 透湿性フィルム | |
JP3637829B2 (ja) | Ptp包装用ポリプロピレン系シート及びこれを用いる包装方法 | |
JP3648714B2 (ja) | レトルト用フイルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001107 |