JPH0768040A - 遊技店の換金装置 - Google Patents

遊技店の換金装置

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JPH0768040A
JPH0768040A JP24601293A JP24601293A JPH0768040A JP H0768040 A JPH0768040 A JP H0768040A JP 24601293 A JP24601293 A JP 24601293A JP 24601293 A JP24601293 A JP 24601293A JP H0768040 A JPH0768040 A JP H0768040A
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JP
Japan
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card
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yen
money
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JP24601293A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】遊戯結果として得られた金銭的交換価値を有す
るカードの取込みと、そのカードの金銭的交換価値に応
じた貨幣の支払を行なうカード換金装置の提供。 【構成】情報書込部を有するカードに対する挿入口3
と、カードを取込むため挿入口3に接続したカード搬送
装置と、挿入口3への挿入を検出しカード搬送装置を始
動させる挿入検出器と、カードが排出されたことを検出
しカード搬送装置を停止させる排出検出器と、カードを
貯留する貯留装置14と、カードの情報書込部の金額情
報を読取る情報読取手段と、読取られたカードの金額情
報を表示する金額表示器4と、情報読取手段による金額
情報の読取り後に操作が有効となる精算スイッチ5と、
精算スイッチ5からの信号を受けてカードの金額情報に
対応する額の貨幣を排出する貨幣発行装置とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊戯結果として得られ
た金銭的交換価値を有するカードの取込みと、そのカー
ドの金銭的交換価値に応じた貨幣の支払を行なうカード
換金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年に於ては、所謂キャッシュカード、
テレホンカード、オレンジカード等としてカードが大い
に利用されている。しかし、これら銀行、通信、運輸業
務等に於て利用されているカードは、使用時に金銭支払
機や電話装置や切符販売機等に差込み、利用後は所有者
に戻される。 従って、カードそれ自体は何ら交換価値
を有しないものであると言うことができ、この点で本発
明の前提とする金銭的交換価値を有するカードと異な
る。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】小片それ自体が金銭
的交換価値を有するものとしては、例えばカジノに於て
トランプやルーレット等のゲームに使用されるチップが
ある。チップは通常ゲームを行なうのに取扱い易い小円
形をしており、ゲーム終了後に於て、そのチップの有す
る価値に応じた金銭と交換できることが約束されてい
る。しかし、遊戯結果として得られた金銭的交換価値を
有するものの形態があまり小さくては、遊戯終了後の取
扱いに不便である。また換金する場合に、客と係員との
間にトラブルが生じるという問題があった。 つまり、
演算を行なう場合、その係員が暗算したり、また電卓を
使用して計算しているため、特に混雑時には、その演算
が不正確となり易く、これが原因となって客との間でト
ラブルが発生するという問題があった。これは、客の方
においては長時間待たされるのでイライラするために生
じる不都合である。
【0004】本発明は、遊戯結果として得られた金銭的
交換価値を有するものの形態としてカードを取扱うこと
を前提とする。これは、カードの大きさが、一方に於て
はチップ同様に携帯に便利な小型であり、他方に於ては
チップよりは形態が比較的大きく、このため紛失防止に
有効であり換金作業の誤りも少なくなるという利点があ
ることはもとより、そのカード自体を一旦持ち帰っても
カードの金銭的交換価値が消失しないような価値部材を
内部に包含させておくことが可能となるからである。本
発明は、かかるカードの取込と、そのカードの金銭的交
換価値に応じた金銭の支払いが可能なカード換金装置を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明のカード換金装
置は、遊戯結果として得られた金銭的交換価値を有する
カードであって情報書込部を有するカードに対する挿入
口と、該挿入口に入れたカードを取込むため挿入口に接
続したカード搬送装置と、挿入口への挿入を検出しカー
ド搬送装置を始動させる挿入検出器と、カード搬送装置
からカードが排出されたことを検出しカード搬送装置を
停止させる排出検出器と、カード搬送装置より送られた
カードを貯留する貯留装置と、カード搬送装置がカード
を搬送している間にカードの情報書込部の金額情報を読
取る情報読取手段と、該情報読取手段で読取られたカー
ドの金額情報を表示する金額表示器と、情報読取手段に
よる金額情報の読取り後に操作が有効となる精算スイッ
チと、精算スイッチからの信号を受けてカードの金額情
報に対応する額の貨幣を排出する貨幣発行装置とを有す
ることを特徴とする。
【0006】
【発明の作用】カードを挿入口に入れると、挿入検出器
がこれを検知し、カード搬送装置が始動してカードを引
込み、カード搬送装置からカードが排出されると排出検
出器がこれを検知してカード搬送装置は停止する。カー
ド搬送装置より送られたカードは貯留装置に貯留され
る。また、カード搬送装置がカードを搬送している間に
カードの情報書込部の金額情報が情報読取手段により読
取られ、そのカードの金額が金額表示器に表示される。
その後、精算スイッチを操作すると貨幣発行装置が作動
し、当該カードの金額情報に対応する額の貨幣を排出す
る。従って、自動的且つ正確にカードの換金がなされ
る。かかるカード換金装置の出現によって、遊戯場の換
金作業の省力化や管理システムの自動化が可能となる。
【0007】カード搬送装置は、挿入口に接続した第1
搬送装置都該第1搬送装置に接続した第2搬送装置とを
有し、第2搬送装置は不良カードを落下させるシャッタ
機構を備えることにより、不良カードを回収するのが好
ましい。又、貯留手段は、カード搬送装置より送られた
カードを前記情報読取手段により読取られた金額情報に
応じて選別するカード選別装置を有し、カードを種類別
に整理するのがよい。
【0008】
【実施例】以下図示の実施例について本発明を説明す
る。図1にカード換金装置1の概観を示す。このカード
換金装置1で取扱われるカード70には100円、10
00円、5000円の3種があり、その構造の具体例を
図5及び図6に、その変形例を図7と図8に示す。この
カードの特徴は、内部に価値部材73を含んでいること
にある。この価値部材73は、必ずしも社会一般がそれ
自体で経済的価値を有すると認める物品である必要はな
く、私的な金券などであってもよい。
【0009】図5及び図6に示すカード70は、強化プ
ラスッチクにて成型された表蓋体71と裏蓋体72との
間に、価値部材73として所謂テレホンカード或いはス
トレスカードの様なシート状のもの(紙幣的価値部材)
を入れ、モールドしたものである。表蓋体71と裏蓋体
72の表面周縁とには、位置決め用の凹部74が設けて
あり、内面には内部カードを動かないようする係止部7
5が設けてある。係止部75により、価値部材73を傷
つけないで済むとともに、カード自体の耐久性も高めら
れる。尚、ストレスカードは、例えば、株式会社喜多か
らストレスコントロールカードの名で市販されており、
カードの色が手にした者のストレスレベルを表示するよ
うに変化するカードである。
【0010】更にカード70は、次に述べるようなデー
タの読み取り、カードの選別、不正及び防犯機能等を持
っている。詳述すれば、表蓋体71の表面には、カード
70の挿入方向をわかり易くし、挿入方向の錯誤を防止
するための示唆表示76と、情報書込部77とが設けて
ある。示唆表示76は矢印を印刷したものであるが、図
7に示すように、カード70の角の1つを斜めに切欠い
てカット部70Aを形成し、カードの挿入方向を分り易
くすることもできる。情報書込部77は情報書込媒体、
ここでは磁気面からなり、店名、日付、更新デー
タ、価値についての情報を有する。カードが店から客
に発行する時には、これらの情報(店名、日付け、更新
データ、価値)が書込まれた状態で渡される。
【0011】「更新データ」は、123456等のラン
ダムな乱数であり、カード70が発行される際に予めカ
ード1枚毎に別の数字が付され、カードが回収されて再
び発行される際には別の数字に書換えられる。「価値」
は、当該カードについて予め定められた価値の大きさ、
即ち100円、1000円、5000円である。カード
の価値の種類を視覚的に判別可能にするため、同一価値
のカード70については、その蓋体31、32の色を同
一に着色するか、内部カードにその旨の表示をする。も
し、カードの情報書込部77に書込まれている情報が
「価値」の情報のみであれば、そのカードの「価値」の
情報を当該カードよりも価値の高い情報に書き換えるこ
とが可能であるが、このように、カード70に当該カー
ドの「価値」の情報を書込むだけでなく、更に「店名」
「日付」「更新データ」の3つの情報を書込み、「価
値」の情報と1対1の関係を持たせることにより、同一
数字のカードが2以上店外に流通しないこととなる。従
って、カードの「価値」の情報をそれより価値の高いも
のにすり換える不正を未然に防止できる。
【0012】図8に示すカード70は、価値部材73と
して金、銀等の薄板(硬貨的価値部材)を、スポンジ等
のクッション性のある保持部材78に納めてモールド
し、表蓋体71に設けた窓部39から見えるように構成
したものである。窓部79は、示唆表示76と共にカー
ド70の表側であることを示唆する。
【0013】図1に示すカード換金装置1に於て、ハウ
ジング2の開閉可能な前扉2Aの側には、カード挿入口
3、金額表示器4、精算表示器5、硬貨受取口6、第1
紙幣受取口7、第2紙幣受取口8が設けられている。9
はパイロットランプ、10は内部の貯蔵貨幣がなくなっ
たとき作動する中止表示器、11は不正行為やトラブル
が発生したとき作動する警報表示器、12は係員の呼出
スイッチである。カード換金装置1の内部には、カード
挿入口3に挿入されたカードを取込むための取込装置1
3と、取込装置13からのカードを貯留するためのカー
ド貯留装置14と、硬貨を貯留しており硬貨受取口6へ
硬貨を発行する硬貨発行装置15と、第1紙幣を貯留し
ており第1紙幣受取口7へ第1紙幣を発行する第1紙幣
発行装置16と、第2紙幣を貯留しており第2紙幣受取
口8ヘ第2紙幣を発行する第2紙幣発行装置とを設けて
ある。尚、18はこれらの制御装置を示す。
【0014】取込装置 図2は取込装置13の概要を示す。取込装置13は、ロ
ーラ19に巻き掛けた上下2つの搬送ベルト21、22
及び駆動モータMから成る第1搬送装置20と、該第1
搬送装置20からのカードを次のステージであるカード
貯留装置14に送り込むための第2搬送装置34とを有
する。取込装置13の入口は第1シャッタ機構23によ
り開閉制御されるようになっている。詳述すれば、第1
搬送装置20の上下2つの搬送ベルト21、22のう
ち、下側搬送ベルト22の先端はカード挿入口3(正確
には前扉2A)から少し奥側(図2の右側)に離れてお
り、この間隔内に、第1シャッタ機構23とカード案内
壁3Aとが設けられている。
【0015】第1シャッタ機構23は、この例ではカー
ドの通路に突没可能な挿入阻止爪23Aと、これを突没
制御する駆動ソレノイド23Bとから成る。取込装置1
3の入口には、第1シャッタ機構23よりも手前側(第
2図の左側)に於て、光電式の挿入検出器(第1検出
器)25が設けてあり、該第1検出器25がカード挿入
口3にカードが挿入されたことを検知すると、第1シャ
ッタ機構23が作動して入口を開く。また、第1搬送装
置20の出口にも光電式の排出検出器(第6検出器)3
0が設けてあり、第1搬送装置20からカードが排出さ
れたことを検知する。
【0016】上下2つの搬送ベルト21、22間によっ
て形成される搬送通路24には、順次3つの磁気ヘッド
が配置してある。即ち、カード70の情報書込部77に
書込まれている情報を読み取るための第1ヘッド31
と、第1ヘッド31で適正カードであることが確認でき
た場合に更新データの書き込みを行なうための第2ヘッ
ド32と、更新データが正確に書き込まれたかどうかの
判断を行なう為の第3ヘッド33とが配置してある。第
1ヘッド31は第1シャッタ機構23の挿入阻止爪23
Aから少なくともカード1枚分以上離れた位置に、第2
ヘッド32は第1ヘッド31から、第3ヘッド33は第
2ヘッド32から、それぞれカード1枚分以上離れた位
置に設けてある。また、これら3つのヘッド31、3
2、33に対応する位置、正確にはそれより若干前側の
位置に、それぞれカード検出用の第2検出器27、第3
検出器28、第4検出器29が設けてあり、更に、第3
ヘッド33から少なくともカード1枚分以上離れた位置
に第5検出器30が設けてある。
【0017】カードはこれら第1検出器25〜第6検出
器30によりその搬送位置を確認されながら、第1ヘッ
ド31、第2ヘッド32、第3ヘッド33上を通過し、
第2搬送装置34へ送られる。まず、客が手持のカード
を挿入口3に挿入すると、第1検出器25がこれを検知
し、第1シャッタ機構23の挿入阻止爪23Aが開状態
になる。これにともない第1搬送装置20が正転し、カ
ードは搬送ベルト21、22間にくわえられて挿入口3
から引き込まれる。カードが第1シャッタ機構23より
奥に送り込まれると、即ちこの実施例では第2検出器2
6がカード先端を検出すると、第1シャッタ機構23の
挿入阻止爪23Aが閉状態になる。カードが第1ヘッド
31の上を通過する間に、カード情報の読込みが行なわ
れる。
【0018】第1ヘッド31上を通過し終りカード情報
の読込みが終すると、即ちカードの先端が第3検出器2
7により検出されると、挿入された当該カードが適正又
は不良カードのいずれであったのかの判断が行なわれ
る。第1ヘッド31によるカード情報の読取り結果が不
良カードであった場合は、第1シャッター機構23を開
状態にし、第1搬送装置20のモータMを逆転して、カ
ードを客に返却する。
【0019】適正カードであった場合は、カードは第1
搬送装置20によりその出口から搬出されるまで送られ
る。この搬送過程に於て、適正カードは、まず第2ヘッ
ド32を通過する間に更新データの書き込みが行なわれ
る。次に、第3ヘッド33を通過する間に更新データが
正確に書き込まれたかどうかの判断が行なわれる。書込
正常の場合は、第1搬送装置20から搬出された適正カ
ードは、第2搬送装置34に引継がれてカード貯留装置
14のカード選別装置40(図3)へ送られる。また、
その金額データが制御装置18のメモリに記憶され、次
の挿入に備える。またカードが挿入されるたびに金額を
加算していく。そして客が待っている全てのカードの挿
入が終了したら、精算スイッチ5を押すことにより、金
額表示器4に表示された金額の貨幣が排出される。
【0020】しかし、もし書込不良の場合は、その書込
不良カードは、第1搬送装置20の出口に設けた不良カ
ード収納ケース35に落され、回収される。詳述すれ
ば、不良カード収納ケース35の上蓋36は開閉可能に
構成され、第2シャッタ機構37のシャッタとして機能
すると共に、第2搬送装置34の下側の案内板として機
能するようにしてある。また、第2搬送装置34は、こ
の上蓋36を下側の案内板とし、その上方に搬送ベルト
39を設けて構成してある。従って、第2シャッタ機構
37のシャッタ、即ち上蓋36を開くと、第2搬送装置
34の搬送機能は消失し、第1搬送装置20からの書込
不良カードは不良カード収納ケース35に落下する。
尚、第2搬送装置34のローラ38の少なくとも1つは
駆動モータ内蔵のローラとしてある。
【0021】カード貯留装置 図3に於て、カード貯留装置14は、取扱う3種のカー
ドに応じた3つの貯留ケース41、42、43と、搬送
されて来たカードをそのカードの価値に応じてこれら3
つの貯留ケース41、42、43のいずれに貯留させる
かを決定するカード選別装置40とで構成されている。
【0022】図3に示すカード選別装置40は、上記取
込装置13の第2搬送装置34に接続したベルトコンベ
ア44と、該ベルトコンベア44の上面からカードの厚
さ以上に離れた位置(非作用位置)から上面に摺接する
位置(作用位置)に変位可能な第1、第2の2つのゲー
トレバー45、46とを有する。上流側の第1ゲートレ
バー45及び下流側第2ゲートレバー46は、ベルトコ
ンベア44の側方に縦型に設けた電磁ソレノイド47、
48のプランジャの上端にそれぞれ固定され、ベルトコ
ンベア44上を送られて来るカードを貯留ケース41、
42へ寄せ得るように斜めに、プランジャからベルトコ
ンベア44の上方に全幅に亘って突き出している。ゲー
トレバー45、46は電磁ソレノイド47又は48を付
勢するとにより、非作用位置から作用位置へ変位させる
ことができる。図3には、上流側の第1ゲートレバー4
5を作用位置で、下流側の第2ゲートレバー46を非作
用位置で示してある。
【0023】100円のカードを第1貯留ケース41へ
選別する場合には、図3に示すように、上流側の第1ゲ
ートレバー45を作用位置にする。100円のカードは
第1ゲートレバー45に当接し、第1ゲートレバー45
に沿って徐々にその基部の方に引き寄せられ、第1貯留
ケース41へ落される。1000円のカードを第2貯留
ケース42へ選別する場合には、下流側の第2ゲートレ
バー46を作用位置にする。
【0024】1000円のカードは第1ゲートレバー4
5の下を通過して第2ゲートレバー46に当接し、第2
ゲートレバー46に沿って徐々にその基部の方に引き寄
せられ、第2貯留ケース42へ落される。
【0025】また、5000円のカードを第3貯留ケー
ス43へ選別する場合には、第1、第2ゲートレバー4
5、46のいずれも非作用位置のままにおく。5000
円のカードは第1ゲートレバー45及び第2ゲートレバ
ー46の下を通過して第3貯留ケース43へ落される。
かくして、100円、1000円、5000円のカード
は、それぞれ第1貯留ケース41、第2貯留ケース4
2、第3貯留ケース43に選別され貯留される。
【0026】図4はカード貯留装置14の別の具体例で
あり、図3とはカード選別装置40の構成が異なってい
る。図4に示すカード選別装置40は、上記取込装置1
3の第2搬送装置34から搬出されるカードを受け取
り、貯留ケース41、42、43のうちの任意の1箇所
にカードを運ぶことが可能な移動台50を有する。この
実施例では、貯留ケース41、42、43は直線的に並
べられ、その側方に配設したベッド51の上を移動台5
0がレール52に沿って往復動できるように構成されて
いる。貯留ケース41、42、43の適正位置で移動第
50を停止させるため、ベッド51には位置検出器53
が設けてある。また、貯留ケース41、42、43の入
口縁には、移動第50からのカードを誤りなく該当する
貯留ケースへ振分けるため、カードストッパ54、5
5、56が設けてあり、これらを個々に電磁ソレノイド
で選択的に吸引して移動第50から該当する貯留ケース
へカードを落下させるようにしている。
【0027】図9に上記カード換金装置1の制御装置1
8の概略を示す。57はプロッセサで、同プロッセサ5
7の入力ポートには、取込装置13の第1〜第6検出器
25〜30、第1〜第3ヘッド31〜33や、精算スイ
ッチ5、呼出スイッチ12が、また入出力ポートには、
取込装置13の第1、第2シャッタ機構23、37、モ
ータM、カード選別装置40の駆動モータ(ローラ内
蔵)、ゲートレバー45、46等が接続してある。
【0028】また、出力ポートには、金額表示器4、パ
イロットランプ9、中止表示器10、警報表示器11、
硬貨発行装置15、第1紙幣発行装置16、第2紙幣発
行装置17等が接続してある。更に、CRTを含むモニ
タ表示装置58がバスを介して接続してある。プロセッ
サ57は、CPUと、プログラム記憶用のメモリ(RO
M)と、各種データを記憶するためのメモリ(RAM)
を有する。
【0029】以下、図10に示すカード換金装置の制御
例について説明する。CPUは、電源投入後、エラーフ
ラグ及びRAMの金額記憶エリアを“0”に初期化し、
第1検出器25がONするのを待つ(1.01〜1.04)。第
1検出器25がONしてカードが挿入されたことが検知
されたら、第1シャッタ機構23の駆動ソレノイド13
BをONして第1シャッタ13Aを開き、第1搬送装置
20のモータMを正転させる(1.05、1.06)。
【0030】次いで、第2検出器26がONするのを待
ち、第2検出器26がONしたらカードの後端が第1シ
ャッタ13Aを抜けたので、第1シャッタ13Aを閉
じ、カードの情報書込部77の読込みを開始する(1.0
8、1.09)。情報書込部77の読込みは第3検出器27
がONするまでの間、即ちカードが第1ヘッド31を通
過する間に行なわれる(1.10)。第3検出器27がON
したら、カードはその後端が第1ヘッド31を抜け、先
端は第2ヘッド32に位置しているので、この時点で不
良カードであるかどうか判断する(1.11)。
【0031】(1) 不良カードの場合 不良カードの場合には、警報表示器11を点灯すると共
に(2.01)、第1シャッタ機構23を作動させ(2.0
2)、挿入阻止爪23Aを後退させて搬送通路24の入
口を開く。また、第1搬送装置20のモータMを逆転さ
せて(2.04)、当該不良カードを挿入口3へ戻す。当該
不良カードが搬送通路24からカード挿入口3へ完全に
戻されたら、即ち第1検出器25が1回立下ったら(2.
05)、第1搬送装置20を停止すると共に(2.06)、第
1シャッタ機構23のソレノイド23BをOFFし(2.
07)、搬送通路24の入口を閉じる。不良カードについ
ては、これを受け付けない。
【0032】(2) 適正カードの場合 適正カードである場合には、そのまま第1搬送装置20
の正転を続け、第2ヘッド32により更新データの書込
みを行なう(1.12)。情報書込部77への更新データの
書込みは第4検出器28がONするまでの間、即ちカー
ドが第2ヘッド32を通過する間に行なわれる(1.1
3)。第4検出器28がONしたら、カードはその後端
が第2ヘッド32を抜け、先端は第3ヘッド33に位置
していることになる。この時点から更新データの書込不
良かどうかをチェックするため、情報書込部77の読込
みを開始する(1.14)。この書込不良チェックのための
読込みは、第5検出器29がONするまでの間、即ちカ
ードが第3ヘッド33を通過する間に行なわれる(1.1
5)。
【0033】第5検出器30がONしたら、カードはそ
の後端が第3ヘッド33を抜け、先端は第1搬送装置2
0の出口付近に位置していることになるので、第2搬送
装置34へ引渡すに先立って、更新データの書込が不良
かどうか判断する(1.16)。更新データの書込が誤りな
い場合は、なにもしないで、カードが第1搬送装置20
の出口から排出されたことを確認し、即ち第6検出器3
0が1回立下るのを待って(1.19)、第1搬送装置20
のモータMを停止させ(1.20)、第2搬送装置34を始
動させる(1.22)。そして、今回第1ヘッド31で読込
んだ当該カードについての金額データを、支払うべき金
額データとして記憶し(1.23)、その額を金額表示器4
に表示させる(1.24)。
【0034】もし既に別のカードが取込まれており、そ
のカードについて前回読込んだ金額データがあれば、そ
れに加算した額を支払うべき金額データとして記憶し
(1.23)、その額を金額表示器4に表示させる(1.2
4)。しかし、更新データの書込が誤りである場合は
(1.16)、第2搬送装置34の第2シャッタ機構37を
作動させ(1.17)、不良カード収納ケース35の上蓋3
6を開いて、当該カードを回収する用意をすると共に、
エラーフラグ“1”を立てる(1.18)。
【0035】更新データの書込を誤った不良カードは、
第1搬送装置20の出口から排出され、不良カード収納
ケース35に落下し回収される。第6検出器30が1回
立下ってカードが第1搬送装置20の出口から排出され
たことが確認できたら(1.19)、第1搬送装置20のモ
ータMを停止させる(1.20)。そして、第2シャッタ機
構37の作動を停止させて不良カード収納ケース35の
上蓋36を閉じ(1.25)、エラーフラグを“0”に戻し
てステップ1.23に進む(1.26)。当該カードについての
金額データを支払うべき金額データとして記憶し、その
額を金額表示器4に表示させる(1.23、1.24)。
【0036】上記のようにして、第1搬送装置20がカ
ードを取込んで停止したら、ステップ1.03に戻り、精算
スイッチ5がONされるのを待つ。精算スイッチ5が押
されず、次のカードが挿入されれば(1.03、1.04)、上
記のようにしてそのカードの取込と支払金額の加算が行
なわれる(1.04〜1.24)。
【0037】(3) 精算 上記カードの取込後、精算スイッチ5を押すことにより
ステップ3.01に進み、金銭支払処理に入る(1.03)。C
PUは、ステップ1.23で累積されたカードの合計金額を
10000円で割り、その商を第2紙幣発行装置17の
作動回数N2 として記憶する(3.01)。また、この作動
回数N2 に10000を乗じた値を合計金額から引くこ
とにより余りP2 を求め、これも記憶する(3.02)。そ
して、第2紙幣発行装置17を上記回数N2 だけ作動さ
せ、10000円の紙幣をN2 枚だけ発行する(3.0
3)。例えば、合計金額が12500円であったとする
と、N2 =1、P2 =2500となり、10000円の
紙幣が1枚発行される。
【0038】次に、第1紙幣発行装置16に関し、上記
余りP2 を1000円で割り、その商を第1紙幣発行装
置16の作動回数N1 として記憶し(3.04)、またこの
N1に1000を乗じた値をP2 から引くことにより余
りP1 を求める(3.05)。そして、第1紙幣発行装置1
6を上記回数N1 だけ作動させて、1000円の紙幣を
N1 枚だけ発行する(3.06)。合計金額が12500円
の上記の例では、N1 =2、P1 =500となり、10
00円紙幣が2枚発行される。
【0039】最後に、硬貨発行装置15に関し、上記余
りP1 を100円で割り、その商を硬貨幣発行装置15
の作動回数N0 として記憶し(3.07)、硬貨発行装置1
5をN0 回作動させて、100円硬貨をN0 枚発行する
(3.08)。合計金額が12500円の上記の例では、N
0 =5となり、100円硬貨が5枚発行される。
【0040】図10は金銭支払処理の他の具体例であ
る。CPUは合計金額を記憶している記憶エリアから、
1万の位の値を第2紙幣発行装置17の作動回数N2 と
して記憶し(4.01)第2紙幣発行装置17を上記回数N
2 だけ作動させ、10000円紙幣をN2 枚だけ発行す
る(4.02)。次に、合計金額を記憶している記憶エリア
から、千の位の値を第1紙幣発行装置16の作動回数N
1 として記憶し(4.03)、第1紙幣発行装置16を上記
回数N1 だけ作動させて、1000円の紙幣をN1 枚だ
け発行する(4.04)。そして、合計金額を記憶している
記憶エリアから、百の位の値を硬貨幣発行装置15の作
動回数N0 として記憶し(4.05)、硬貨発行装置15を
N0 回作動させて、100円硬貨をN0 枚発行する(4.
06)。
【0041】図12はカード換金装置1のモニタ表示処
理の仕方を例示した流れ図である。CPUはモード1で
適正カード取込枚数のモニタ表示に入り、カードの取込
枚数を、100円、1000円、10000円の別に表
示する(5.01、5.02)。モード2の場合は、貨幣発行枚
数を、100円、1000円、10000円の別に表示
する(5.01、5.02)。これにより、係員が、貯留ケース
41、42、43内のカードを回収したり貨幣を補充す
べき時期を把握することが可能となる。
【0042】上記のカード換金装置1は、遊戯結果とし
て得られた金銭的交換価値を有するカード70の取込み
と、そのカードの金銭的交換価値に応じた金銭の支払を
自動的に行なうものであるから、そのようなカードの換
金作業を正確且つ容易になし、省力化に役立つものであ
る。例えば、パチンコ遊戯の景品として100円、10
00円、10000円にみあう価値のカードを渡した場
合、これらのカードを購入する者が客に貨幣を支払う作
業の自動化である。
【0043】図13は、パチンコ球技システムの一環と
して上記カード換金装置1を関連させた例である。60
はパチンコ遊戯場の集中管理装置を示し、CPU、RO
M、RAM、プリンタ、キーボード、ディスプレイ装置
等を備えている。61は遊戯球交換装置であって、遊戯
球を客が投入したパチンコ球を自動的に計数しその総合
計を出す球計数装置と、その総合計に見合った枚数のカ
ードを景品として自動的に発行するカード発行装置とを
備えている。集中管理装置60のコンピュータシステム
は、伝送制御装置62を介してバスにより、これら3台
の遊戯球交換装置と3台のカード換金装置1と接続され
ており、図14に示すように、モード3に於て、遊戯球
交換装置61のカード発行総数とカード換金装置1のカ
ード取込総数との差を表示する(6.01、6.02)。
【0044】このようにカードの総発行枚数とカードの
総取込数とを比較することにより、換金されてないカー
ドの債務高や不正持出しを防止することが可能となる。
また、このように当日交換された球数やカードを把握
し、その回収状態を知ることは、遊戯店の経営管理、特
にカードの在庫管理を容易にする意義を有するものであ
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のカード換金
装置は、カードを挿入口に入れると、当該カードはカー
ド搬送装置により引込まれて貯留装置に送られ貯留され
る。また、カード搬送装置がカードを搬送している間に
カードの情報書込部の金額情報が情報読取手段により読
取られ、その後、精算スイッチを操作することにより、
貨幣発行装置から当該カードの金額情報に対応する額の
貨幣が排出される。従って、自動的且つ正確にカードの
換金がなされ、手作業で行なう場合に較べ迅速且つ誤り
がないため、客とのトラブルをなくし換金作業の省力化
を図ることができる。例えば、パチンコ遊戯の景品の自
動換金装置として使用することにより、換金作業を無人
化し得るものである。又、かかるカード換金装置の出現
によって、遊戯場の換金作業の省力化や、管理システム
の自動化が可能となる。更に、遊戯結果として得られた
金銭的交換価値を有するカードは、そのカード自体を一
旦持ち帰ってもカードの金銭的交換価値が消失しないよ
うな価値部材を内部に包含させておくことができる。こ
のようなカードはパチンコ店の景品として適する。カー
ド搬送装置を、挿入口に接続した第1搬送装置と該第1
搬送装置に接続した第2搬送装置とで構成し、第2搬送
装置は不良カードを落下させるシャッタ機構を備える構
成とすることにより、不良カードを区別して回収するこ
とができる。また、貯留手段を、カード搬送装置より送
られたカードを前記情報読取手段により読取られた金額
情報に応じて選別するカード選別装置を有する構成とす
ることにより、カードをその価値に応じた種類別に整理
するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード換金装置の実施例を示す外観図
である。
【図2】カード換金装置の取込装置の断面図である。
【図3】貯留装置の一具体例の斜視図である。
【図4】貯留装置の他の具体例の斜視図である。
【図5】カードの具体例を示す分解斜視図である。
【図6】カードの具体例の断面図である。
【図7】カードの変形例を示す斜視図である。
【図8】カードの他の具体例を示す分解斜視図である。
【図9】制御装置としてのコンピュータシステムのブロ
ック図である。
【図10】制御装置としてのコンピュータシステムのプ
ロクグラムを例示した流れ図である。
【図11】貨幣発行処理の制御例を示す流れ図である。
【図12】貨幣発行処理の制御例のモニタ表示処理を例
示した流れ図である。
【図13】集中管理システムの概略図である。
【図14】モニタ表示処理を例示した流れ図である。
【符号の説明】
1 カード換金装置 3 カード挿入口 4 金額表示器 5 精算スイッチ 6 硬貨受取口 7 第1紙幣受取
口 8 第2紙幣受取口 13 取込装置 14 カード貯留装置 15 硬貨発行装
置 16 第1紙幣発行装置 17 第2紙幣発
行装置 18 制御装置 20 第1搬送装
置 23 第1シャッタ機構 25 挿入検出器 30 排出検出器 31 第1ヘッド 32 第2ヘッド 33 第3ヘッド 34 第2搬送装置 35 不良カード
収納ケース 36 上蓋 37 第2シャッ
タ機構 40 カード選別装置 41 貯留ケース 42 貯留ケース 43 貯留ケース 58 モニタ表示装置 60 集中管理装
置 61 遊戯球交換装置 70 カード 73 価値部材 77 情報書込部
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技店の換金装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それに付与された価値
に相応する遊技を行うことができたり、その価値に相応
する貨幣に交換したりすることができる、いわゆる遊技
価値を有するカ−ドと、そのカ−ドの挿入により、カ−
ドに付与された金銭的価値に相応する貨幣を払い出す遊
技店の換金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年に於ては、所謂キャッシュカード、
テレホンカード、オレンジカード等としてカードが大い
に利用されている。しかし、これら銀行、通信、運輸業
務等に於て利用されているカードは、使用時に金銭支払
機や電話装置や切符販売機等に差込み、利用後は所有者
に戻される。 従って、カードそれ自体は何ら交換価値
を有しないものであると言うことができ、この点で本発
明の前提とする金銭的交換価値を有するカ−ドと異な
る。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】小片物それ自体が金
銭的交換価値を有するものとしては、例えばカジノに於
てトランプやルーレット等のゲームに使用されるチップ
がある。チップは通常ゲームを行なうのに取扱い易い小
円形をしており、ゲーム終了後に於て、そのチップの有
する価値に応じた金銭と交換できることが約束されてい
る。しかし、これらの場合、チップ等の小片物は換金コ
−ナへ提示され、人手を介して、相当する金銭的価値が
算定され、且つ、手渡しにて貨幣が支払われている。例
えば、パチンコ遊技では、獲得したパチンコ球等の遊技
媒体を遊技媒体計数装置に投入すると、遊技店が予め設
定している換金レ−トに基づいて金銭的価値が算定され
て、金銭的価値を持つ物品たる価値物品が人手を介して
遊技者に渡される。そして、更に、この物品を景品交換
所に持参して行くことによって初めて、相応する貨幣が
人手を介して渡される。従来はこのように人手を介した
繁雑なシステムであった。本発明は、かかる点に鑑み、
それに付与された価値に相応する遊技を行うことができ
たり、その価値に相応する貨幣に交換したりすることが
できる、いわゆる遊技価値を有するカ−ドと、そのカ−
ドに付与された遊技価値に相応する金銭的価値に応じた
貨幣を、人手を介すること無く、自動的に払い出す遊技
店の換金装置に関する。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明の換金装置は、
遊技価値を有するカ−ドの挿入に基づいて当該カ−ドに
対応する貨幣が払い出される遊技店の換金装置であっ
て、上記カ−ドは、金銭的価値情報を記憶する金銭的価
値情報記憶部を有し、上記換金装置は、上記カ−ドが挿
入される挿入口と、当該挿入口に挿入されたカ−ドを取
り込む取込手段と、取り込まれたカ−ドの金銭的価値情
報記憶部に記憶されている金銭的価値情報を読み取る金
銭的価値情報読取手段と、当該金銭的価値情報読取手段
で読み取られたカ−ドの金額情報を表示する金額表示手
段と、当該金額表示手段の金額情報に対応する額の貨幣
を払い出す貨幣発行手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用】本発明の装置によれば、遊技者は、遊技
価値が付与されたカ−ドを媒体として、人手を介するこ
と無く、その遊技価値に相応する貨幣への換金を、何時
でも、迅速且つ正確に行うことができる。又、遊技店側
では、換金装置を集中管理装置の管理下に置くことによ
って、人手による処理を待つまでもなく、リアルタイム
で経営状態を知ることができる。
【0006】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明を説明
する。図1に於いて、先ず、遊技価値を有するカード7
0の挿入によって、当該カ−ド70の価値に応じた貨幣
を払い出す換金装置1を説明する。この実施例の換金装
置1で取扱われるカード70は、100円、1000
円、5000円の3種を用意してある。これらのカ−ド
70の構造の具体例は図5及び図6に、その変形例は図
7と図8に示す通りである。この実施例に示すカード7
0には、その内部に価値部材73を含ませているが、か
かる価値部材73の有無は本発明の本質的要素ではな
い。尚、価値部材73は、必ずしも社会一般がそれ自体
で経済的価値を有すると認める物品である必要はなく、
私的な金券などであってもよい。
【0007】図5及び図6に示すカード70は、強化プ
ラスッチクにて成型された表蓋体71と裏蓋体72との
間に、価値部材73として所謂テレホンカード或いはス
トレスカードの様なシート状のもの(紙幣的価値部材)
を入れ、モールドしたものである。表蓋体71と裏蓋体
72の表面周縁とには、位置決め用の凹部74が設けて
あり、内面には内部カードを動かないようする係止部7
5が設けてある。係止部75により、価値部材73を傷
つけないで済むとともに、カード自体の耐久性も高めら
れる。尚、ストレスカードは、例えば、株式会社喜多か
らストレスコントロールカードの名で市販されており、
カードの色が手にした者のストレスレベルを表示するよ
うに変化するカードである。
【0008】本発明に係るカード70には、金銭的価値
情報を記憶しておくための金銭的価値情報記憶部が設け
られおり、データの読み取りや、カードの選別や、不正
及び防犯機能等も与えられている。以下、説明する。実
施例のカ−ド70は上述の通り表蓋体71を有してお
り、この表蓋体71の表面に、カード70の挿入方向を
わかり易くし、挿入方向の錯誤を防止するための示唆表
示76と、各種の情報が記憶される情報書込部77が設
けられている。このうち、先ず、示唆表示76は、図示
の通り矢印を印刷しただけのものであるが、別に、図7
に示すように、カード70の角の1つを斜めに切欠いて
カット部70Aを形成し、カードの挿入方向を分り易く
することもできる。他方、情報書込部77は、情報書込
媒体、ここでは磁気面からなり、店名、日付、更
新データや遊技価値等についての情報が記憶される。
カード70が店から遊技者(客)に発行される時には、
これらの情報(店名、日付け、更新データ、遊技価値)
が書込まれた状態で渡す。
【0009】「遊技価値」とは、当該カードについて付
与される金銭的価値の大きさ、例えば、100円、10
00円、5000円等である。遊技者は、例えば、これ
らのカ−ド70を遊技機の所定受付部位に挿入したり、
或いは、これを球交換装置に挿入することによって、そ
の価値を使い切るまで、必要量の遊技媒体としてのパチ
ンコ球やコインを得ることができ、これによって当該カ
−ド70に与えられた価値に相応する遊技を行うことが
できる。カード70の金銭的価値の種類を視覚的に判別
可能にさせるためには、同一価値のカード70につい
て、その蓋体31、32の色を同一に着色したり、内部
カードにその旨の表示したりする。尚、「更新データ」
というのは、例えば、123456等のランダムな乱数
であり、カード70が発行される際に予めカード1枚毎
に別の数字が付され、カード70が回収されて再び発行
される際には別の数字に書換えられるようになってい
る。
【0010】若し、カード70の情報書込部77に書込
まれている情報が「遊技価値」の情報のみであれば、そ
のカードの「遊技価値」の情報を当該カードよりも価値
の高い情報に書き換えることが可能であるが、このよう
に、カード70に当該カードの「金銭的な遊技価値」の
情報を書込むだけでなく、更に「店名」「日付」「更新
データ」の3つの情報を書込み、「金銭的な遊技価値」
の情報と1対1の関係を持たせることにより、同一数字
のカードが2以上店外に流通させないようにすることが
できる。従って、カードの「遊技価値」の情報をそれよ
り価値の高いものにすり換える不正をも未然に防止でき
る。
【0011】図8に示すカード70には、価値部材73
として金や銀等の薄板(硬貨的価値部材)を、スポンジ
等のクッション性のある保持部材78に納めてモールド
し、これを表蓋体71に設けた窓部39から見えるよう
に構成したものである。窓部79は、それが存在する方
が、示唆表示76と共にカード70の表側であることを
示唆する。
【0012】図1に示す換金装置1に於ては、ハウジン
グ2の開閉可能な前扉2Aの側には、遊技価値が与えら
れたカ−ド70が挿し込まれるカード挿入口3や、当該
カ−ドが現在有している遊技価値を金額表示する金額表
示手段4や、精算表示器5、硬貨受取口6、第1紙幣受
取口7、第2紙幣受取口8等が設けられている。尚、図
中の符号9はパイロットランプ、10は内部の貯蔵貨幣
がなくなったとき作動する中止表示器、11は不正行為
やトラブルが発生したとき作動する警報表示器、12は
係員の呼出スイッチである。
【0013】この換金装置1の内部には、カード挿入口
3に挿入されたカードを取り込むための取込手段13
や、取込手段13からのカード70を貯留するためのカ
ード貯留手段14や、遊技者へ払い出される貨幣発行手
段として、例えば、硬貨を貯留し硬貨受取口6へ硬貨を
発行する硬貨発行手段15、第1紙幣を貯留し第1紙幣
受取口7へ第1紙幣を発行する第1紙幣発行手段16、
第2紙幣を貯留し第2紙幣受取口8ヘ第2紙幣を発行す
る第2紙幣発行手段17等が設けられている。尚、符号
18はこれらの手段をコントロ−ルする制御手段であ
る。
【0014】取込手段 図2はカ−ド70を取り込む取込手段13の概要を示
す。取込手段13は、ローラ19に巻き掛けた上下2つ
の搬送ベルト21、22及び駆動モータMから成る第1
搬送装置20と、該第1搬送装置20からのカードを次
のステージであるカード貯留手段14に送り込むための
第2搬送装置34とを有する。取込手段13の入口は第
1シャッタ機構23により開閉制御されるようになって
いる。詳述すれば、第1搬送装置20の上下2つの搬送
ベルト21、22のうち、下側搬送ベルト22の先端は
カード挿入口3(正確には前扉2A)から少し奥側(図
2の右側)に離れており、この間隔内に、第1シャッタ
機構23とカード案内壁3Aとが設けられている。
【0015】第1シャッタ機構23は、この例ではカー
ド70の通路に突没可能な挿入阻止爪23Aと、これを
突没制御する駆動ソレノイド23Bとから成る。取込手
段13の入口には、第1シャッタ機構23よりも手前側
(第2図の左側)に於て、光電式の挿入検出器(第1検
出器)25が設けてあり、該第1検出器25がカード挿
入口3にカード70が挿入されたことを検知すると、第
1シャッタ機構23が作動して入口を開く。また、第1
搬送装置20の出口にも光電式の排出検出器(第6検出
器)30が設けてあり、第1搬送装置20からカード7
0が排出されたことを検知する。
【0016】上下2つの搬送ベルト21、22間によっ
て形成される搬送通路24には、順次3つの磁気ヘッド
から成る情報書込読取手段が配置してある。即ち、カー
ド70の情報書込部77に書込まれている各種の情報、
例えば、取り込まれたカ−ドの金銭的価値情報記憶部に
記憶されている金銭的価値情報を読み取る金銭的価値情
報読取手段として機能する第1ヘッド31や、第1ヘッ
ド31で適正カードであることが確認できた場合に更新
データの書き込みを行なうための第2ヘッド32や、更
新データが正確に書き込まれたかどうかの判断を行なう
為の第3ヘッド33等が配置されている。金銭的価値情
報読取手段として機能する第1ヘッド31は、第1シャ
ッタ機構23の挿入阻止爪23Aから少なくともカード
1枚分以上離れた位置に、第2ヘッド32は第1ヘッド
31から、第3ヘッド33は第2ヘッド32から、それ
ぞれカード1枚分以上離れた位置に設けてある。また、
これら3つのヘッド31、32、33に対応する位置、
正確にはそれより若干前側の位置に、それぞれカード検
出用の第2検出器27、第3検出器28、第4検出器2
9が設けてあり、更に、第3ヘッド33から少なくとも
カード1枚分以上離れた位置に第5検出器30が設けて
ある。
【0017】カード70は、これら第1検出器25〜第
6検出器30によりその搬送位置を確認されながら、第
1ヘッド31、第2ヘッド32、第3ヘッド33上を通
過し、第2搬送装置34へ送られる。まず、遊技者
(客)が手持のカード70を挿入口3に挿入すると、第
1検出器25がこれを検知し、第1シャッタ機構23の
挿入阻止爪23Aが開状態になる。これにともない第1
搬送装置20が正転し、カード70は搬送ベルト21、
22間にくわえられて挿入口3から引き込まれる。カー
ド70が第1シャッタ機構23より奥に送り込まれる
と、即ちこの実施例では第2検出器26がカード先端を
検出すると、第1シャッタ機構23の挿入阻止爪23A
が閉状態になる。カード70が第1ヘッド31の上を通
過する間に、カードに書き込まれている各種の情報の読
込みが行なわれる。
【0018】第1ヘッド31上を通過し終ってカード情
報の読込みが終すると、即ちカード70の先端が第3検
出器27により検出されると、挿入された当該カード7
0が適正又は不良カードのいずれであったのかの判断が
行なわれる。第1ヘッド31によるカード情報の読取り
結果が不良カードであった場合は、第1シャッター機構
23を開状態にし、第1搬送装置20のモータMを逆転
して、カード70を客に返却する。適正カードであった
場合は、カード70は第1搬送装置20によりその出口
から搬出されるまで送られる。この搬送過程に於て、適
正カードは、まず第2ヘッド32を通過する間に更新デ
ータの書き込みが行なわれる。
【0019】次に、第3ヘッド33を通過する間に更新
データが正確に書き込まれたかどうかの判断が行なわれ
る。書込正常の場合は、第1搬送装置20から搬出され
た適正カードは、第2搬送装置34に引継がれてカード
貯留装置14のカード選別装置40(図3)へ送られ
る。又、その金額データが制御装置18のメモリに記憶
され、次の挿入に備える。そして、カード70が挿入さ
れるたびに金額を加算していく。この様にして、遊技者
(客)が待っている全てのカード70の挿入が終了した
ら、精算スイッチ5を押すことにより、上記した金銭的
価値情報読取手段で読み取られた金額情報が金額表示手
段4に表示され、当該金額表示手段4に表示された金額
の情報に対応する額の貨幣が上記貨幣発行手段15、1
6、17から払い出される。
【0020】しかし、もし書込不良の場合は、その書込
不良カードは、第1搬送装置20の出口に設けた不良カ
ード収納ケース35に落され、回収される。詳述すれ
ば、不良カード収納ケース35の上蓋36は開閉可能に
構成され、第2シャッタ機構37のシャッタとして機能
すると共に、第2搬送装置34の下側の案内板として機
能するようにしてある。また、第2搬送装置34は、こ
の上蓋36を下側の案内板とし、その上方に搬送ベルト
39を設けて構成してある。従って、第2シャッタ機構
37のシャッタ、即ち上蓋36を開くと、第2搬送装置
34の搬送機能は消失し、第1搬送装置20からの書込
不良カードは不良カード収納ケース35に落下する。
尚、第2搬送装置34のローラ38の少なくとも1つは
駆動モータ内蔵のローラとしてある。
【0021】カード貯留手段 図3に於て、カード貯留手段14は、取扱う3種のカー
ド70に応じた3つの貯留ケース41、42、43と、
搬送されて来たカード70をそのカード70の価値に応
じてこれら3つの貯留ケース41、42、43のいずれ
に貯留させるかを決定するカード選別手段40とで構成
されている。
【0022】図3に示すカード選別手段40は、上記の
取込手段13の第2搬送装置34に接続したベルトコン
ベア44と、該ベルトコンベア44の上面からカードの
厚さ以上に離れた位置(非作用位置)から上面に摺接す
る位置(作用位置)に変位可能な第1、第2の2つのゲ
ートレバー45、46とを有する。上流側の第1ゲート
レバー45及び下流側第2ゲートレバー46は、ベルト
コンベア44の側方に縦型に設けた電磁ソレノイド4
7、48のプランジャの上端にそれぞれ固定され、ベル
トコンベア44上を送られて来るカードを貯留ケース4
1、42へ寄せ得るように斜めに、プランジャからベル
トコンベア44の上方に全幅に亘って突き出している。
ゲートレバー45、46は電磁ソレノイド47又は48
を付勢するとにより、非作用位置から作用位置へ変位さ
せることができる。図3には、上流側の第1ゲートレバ
ー45を作用位置で、下流側の第2ゲートレバー46を
非作用位置で示してある。
【0023】100円のカード70を第1貯留ケース4
1へ選別する場合には、図3に示すように、上流側の第
1ゲートレバー45を作用位置にする。100円のカー
ド70は第1ゲートレバー45に当接し、第1ゲートレ
バー45に沿って徐々にその基部の方に引き寄せられ、
第1貯留ケース41へ落される。1000円のカード7
0を第2貯留ケース42へ選別する場合には、下流側の
第2ゲートレバー46を作用位置にする。
【0024】1000円のカード70は第1ゲートレバ
ー45の下を通過して第2ゲートレバー46に当接し、
第2ゲートレバー46に沿って徐々にその基部の方に引
き寄せられ、第2貯留ケース42へ落される。
【0025】また、5000円のカード70を第3貯留
ケース43へ選別する場合には、第1、第2ゲートレバ
ー45、46のいずれも非作用位置のままにおく。50
00円のカード70は第1ゲートレバー45及び第2ゲ
ートレバー46の下を通過して第3貯留ケース43へ落
される。かくして、100円、1000円、5000円
のカード70は、それぞれ第1貯留ケース41、第2貯
留ケース42、第3貯留ケース43に選別され貯留され
る。
【0026】図4はカード貯留手段14の別の具体例で
あり、図3とはカード選別手段40の構成が異なってい
る。図4に示すカード選別手段40は、上記取込手段1
3の第2搬送装置34から搬出されるカード70を受け
取り、貯留ケース41、42、43のうちの任意の1箇
所にカード70を運ぶことが可能な移動台50を有す
る。この実施例では、貯留ケース41、42、43は直
線的に並べられ、その側方に配設したベッド51の上を
移動台50がレール52に沿って往復動できるように構
成されている。貯留ケース41、42、43の適正位置
で移動第50を停止させるため、ベッド51には位置検
出器53が設けてある。また、貯留ケース41、42、
43の入口縁には、移動第50からのカード70を誤り
なく該当する貯留ケースへ振分けるため、カードストッ
パ54、55、56が設けてあり、これらを個々に電磁
ソレノイドで選択的に吸引して移動第50から該当する
貯留ケースへカード70を落下させるようにしている。
【0027】図9に換金装置1の制御手段(装置)18
の概略を示す。図中の符号57はプロッセサで、同プロ
ッセサ57の入力ポートには、取込手段13の第1〜第
6検出器25〜30や、第1〜第3ヘッド31〜33
や、精算スイッチ5、呼出スイッチ12等が、又、入出
力ポートには、取込手段13の第1、第2シャッタ機構
23、37や、モータMや、カード選別手段40の駆動
モータ(ローラ内蔵)や、ゲートレバー45、46等が
接続してある。
【0028】又、出力ポートには、金額表示手段4、パ
イロットランプ9、中止表示器10、警報表示器11、
貨幣発行手段としての硬貨発行装置15や、第1紙幣発
行装置16や、第2紙幣発行装置17等が接続してあ
る。更に、CRTを含むモニタ表示装置58がバスを介
して接続してある。プロセッサ57は、CPUと、プロ
グラム記憶用のメモリ(ROM)と、各種データを記憶
するためのメモリ(RAM)を有する。
【0029】以下、図10に示すカード換金装置1の制
御例について説明する。CPUは、電源投入後、エラー
フラグ及びRAMの金額記憶エリアを“0”に初期化
し、第1検出器25がONするのを待つ(1.01〜1.0
4)。第1検出器25がONしてカードが挿入されたこ
とが検知されたら、第1シャッタ機構23の駆動ソレノ
イド13BをONして第1シャッタ13Aを開き、第1
搬送装置20のモータMを正転させる(1.05、1.06)。
【0030】次いで、第2検出器26がONするのを待
ち、第2検出器26がONしたらカード70の後端が第
1シャッタ13Aを抜けたので、第1シャッタ13Aを
閉じ、カード70の情報書込部77の読込みを開始する
(1.08、1.09)。情報書込部77の読込みは第3検出器
27がONするまでの間、即ちカード70が第1ヘッド
31を通過する間に行なわれる(1.10)。第3検出器2
7がONしたら、カードはその後端が第1ヘッド31を
抜け、先端は第2ヘッド32に位置しているので、この
時点で不良カードであるかどうか判断する(1.11)。
【0031】(1) 不良カードの場合 不良カードの場合には、警報表示器11を点灯すると共
に(2.01)、第1シャッタ機構23を作動させ(2.0
2)、挿入阻止爪23Aを後退させて搬送通路24の入
口を開く。また、第1搬送装置20のモータMを逆転さ
せて(2.04)、当該不良カードを挿入口3へ戻す。当該
不良カードが搬送通路24からカード挿入口3へ完全に
戻されたら、即ち第1検出器25が1回立下ったら(2.
05)、第1搬送装置20を停止すると共に(2.06)、第
1シャッタ機構23のソレノイド23BをOFFし(2.
07)、搬送通路24の入口を閉じる。不良カードについ
ては、これを受け付けない。
【0032】(2) 適正カードの場合 適正カードである場合には、そのまま第1搬送装置20
の正転を続け、第2ヘッド32により更新データの書込
みを行なう(1.12)。情報書込部77への更新データの
書込みは第4検出器28がONするまでの間、即ちカー
ド70が第2ヘッド32を通過する間に行なわれる(1.
13)。第4検出器28がONしたら、カード70はその
後端が第2ヘッド32を抜け、先端は第3ヘッド33に
位置していることになる。この時点から更新データの書
込不良かどうかをチェックするため、情報書込部77の
読込みを開始する(1.14)。この書込不良チェックのた
めの読込みは、第5検出器29がONするまでの間、即
ちカードが第3ヘッド33を通過する間に行なわれる
(1.15)。
【0033】第5検出器30がONしたら、カード70
はその後端が第3ヘッド33を抜け、先端は第1搬送装
置20の出口付近に位置していることになるので、第2
搬送装置34へ引渡すに先立って、更新データの書込が
不良かどうか判断する(1.16)。更新データの書込が誤
りない場合は、なにもしないで、カードが第1搬送装置
20の出口から排出されたことを確認し、即ち第6検出
器30が1回立下るのを待って(1.19)、第1搬送装置
20のモータMを停止させ(1.20)、第2搬送装置34
を始動させる(1.22)。そして、今回第1ヘッド31で
読込んだ当該カードについての金額データを、支払うべ
き金額データとして記憶し(1.23)、その額を金額表示
器4に表示させる(1.24)。
【0034】もし既に別のカードが取込まれており、そ
のカードについて前回読込んだ金額データがあれば、そ
れに加算した額を支払うべき金額データとして記憶し
(1.23)、その額を金額表示手段4に表示させる(1.2
4)。しかし、更新データの書込が誤りである場合は
(1.16)、第2搬送装置34の第2シャッタ機構37を
作動させ(1.17)、不良カード収納ケース35の上蓋3
6を開いて、当該カードを回収する用意をすると共に、
エラーフラグ“1”を立てる(1.18)。
【0035】更新データの書込を誤った不良カードは、
第1搬送装置20の出口から排出され、不良カード収納
ケース35に落下し回収される。第6検出器30が1回
立下ってカードが第1搬送装置20の出口から排出され
たことが確認できたら(1.19)、第1搬送装置20のモ
ータMを停止させる(1.20)。そして、第2シャッタ機
構37の作動を停止させて不良カード収納ケース35の
上蓋36を閉じ(1.25)、エラーフラグを“0”に戻し
てステップ1.23に進む(1.26)。当該カードについての
金額データを支払うべき金額データとして記憶し、その
額を金額表示手段4に表示させる(1.23、1.24)。
【0036】上記のようにして、第1搬送装置20がカ
ードを取込んで停止したら、ステップ1.03に戻り、精算
スイッチ5がONされるのを待つ。精算スイッチ5が押
されず、次のカード70が挿入されれば(1.03、1.0
4)、上記のようにしてそのカード70の取込と支払金
額の加算が行なわれる(1.04〜1.24)。
【0037】(3) 精算 上記カードの取込後、精算スイッチ5を押すことにより
ステップ3.01に進み、金銭支払処理に入る(1.03)。C
PUは、ステップ1.23で累積されたカードの合計金額を
10000円で割り、その商を第2紙幣発行装置17の
作動回数N2 として記憶する(3.01)。また、この作動
回数N2 に10000を乗じた値を合計金額から引くこ
とにより余りP2 を求め、これも記憶する(3.02)。そ
して、第2紙幣発行装置17を上記回数N2 だけ作動さ
せ、10000円の紙幣をN2 枚だけ発行する(3.0
3)。例えば、合計金額が12500円であったとする
と、N2 =1、P2 =2500となり、10000円の
紙幣が1枚発行される。
【0038】次に、第1紙幣発行装置16に関し、上記
余りP2 を1000円で割り、その商を第1紙幣発行装
置16の作動回数N1 として記憶し(3.04)、またこの
N1に1000を乗じた値をP2 から引くことにより余
りP1 を求める(3.05)。そして、第1紙幣発行装置1
6を上記回数N1 だけ作動させて、1000円の紙幣を
N1 枚だけ発行する(3.06)。合計金額が12500円
の上記の例では、N1 =2、P1 =500となり、10
00円紙幣が2枚発行される。
【0039】最後に、硬貨発行装置15に関し、上記余
りP1 を100円で割り、その商を硬貨幣発行装置15
の作動回数N0 として記憶し(3.07)、硬貨発行装置1
5をN0 回作動させて、100円硬貨をN0 枚発行する
(3.08)。合計金額が12500円の上記の例では、N
0 =5となり、100円硬貨が5枚発行される。
【0040】図10は金銭支払処理の他の具体例であ
る。CPUは合計金額を記憶している記憶エリアから、
1万の位の値を第2紙幣発行装置17の作動回数N2 と
して記憶し(4.01)第2紙幣発行装置17を上記回数N
2 だけ作動させ、10000円紙幣をN2 枚だけ発行す
る(4.02)。次に、合計金額を記憶している記憶エリア
から、千の位の値を第1紙幣発行装置16の作動回数N
1 として記憶し(4.03)、第1紙幣発行装置16を上記
回数N1 だけ作動させて、1000円の紙幣をN1 枚だ
け発行する(4.04)。そして、合計金額を記憶している
記憶エリアから、百の位の値を硬貨幣発行装置15の作
動回数N0 として記憶し(4.05)、硬貨発行装置15を
N0 回作動させて、100円硬貨をN0 枚発行する(4.
06)。
【0041】図12は換金装置1のモニタ表示処理の仕
方を例示した流れ図である。CPUはモード1で適正カ
ード取込枚数のモニタ表示に入り、カードの取込枚数
を、100円、1000円、10000円の別に表示す
る(5.01、5.02)。モード2の場合は、貨幣発行枚数
を、100円、1000円、10000円の別に表示す
る(5.01、5.02)。これにより、係員が、貯留ケース4
1、42、43内のカードを回収したり貨幣を補充すべ
き時期を把握することが可能となる。
【0042】上記の換金装置1は、遊技価値を有するカ
ード70の取込みと、そのカード70の金銭的交換価値
に応じた金銭、即ち貨幣の支払を自動的に行なうもので
あるから、そのようなカード70の換金作業を正確且つ
容易になし、省力化に役立つものである。例えば、パチ
ンコ遊技の景品として100円、1000円、1000
0円にみあう遊技価値を有するカード70を渡した場
合、これらのカード70を購入する者が客に貨幣を支払
う作業の自動化である。尚、本実施例に於いてはカ−ド
70を100円、1000円、10000円というよう
に区別することにより遊技者に認識しやすいように説明
したが、これに限定されるものではなく、1枚のカ−ド
にまとめて情報を書き込みこれを換金装置1に挿入する
ようにしても良い。
【0043】図13は、パチンコ遊技店の管理システム
の一環として換金装置1を、店内の多数の遊技機を遠隔
管理する集中管理装置に関連させた例である。符号の6
0はパチンコ遊技場の集中管理装置を示し、CPU、R
OM、RAM、プリンタ、キーボード、ディスプレイ装
置等を備えている。符号61は、換金用品発行手段とし
ての遊技球交換装置である。この遊技球交換装置61
は、某かの遊技価値を有するカ−ド70を発行する装置
であって、遊技者(客)が獲得した遊技媒体としてのパ
チンコ球を投入すると、自動的に投入された遊技媒体を
計数してその総合計を算出する球計数装置と、この算出
された総合計に見合う、即ち、予め遊技店が設定してあ
る換金レ−トにより算定された金銭的価値に相応する遊
技価値を与えたカード70を自動的に発行するカ−ド排
出装置とを備えている。集中管理装置60のコンピュー
タシステムは、伝送制御装置62を介してバスにより、
3台の遊技球交換装置と3台の換金装置1とに接続さ
れ、これらの各種作動情報を集めている。例えば、図1
4に示すように、モード3に於て、遊技球交換装置61
のカード発行総数と換金装置1のカード取込総数との差
を表示(6.01、6.02)させたりしている。
【0044】このように、カード70の総発行枚数とカ
ード70の総取込数とを比較すると、換金されてないカ
ード70の債務高や不正持出しを防止することが可能と
なるし、当日交換された球数やカード70を迅速かつ容
易に把握することができる等、遊技店の経営管理上極め
て有利である。又、カ−ドを用いて遊技を行う封入式遊
技機などにより遊技を行う場合には、遊技球交換装置6
1を介す必要がなく、このカ−ドを直接換金装置1に挿
入することによって本実施例と同様の貨幣払い出しを受
けられようにすることも勿論可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、遊技価値を有するカ−
ドを換金装置に挿入するだけで、当該カ−ドに付与され
ている遊技価値としての金銭的価値に相応する貨幣が遊
技者に自動的に支払われる。従って、自動的且つ正確に
換金がなされ、従来のような手作業での処理に比べて、
迅速で間違いが生じにくく、客とのトラブルが少なくな
り、換金作業の円滑化と省力化とが図られる。更に、複
数の遊技機を遠隔的に管理する遊技店の集中管理装置に
換金装置を接続したので、各遊技機でのカ−ドの使用状
態や換金装置による換金状態など、従来の人的処理では
及ばなかったきめ細かいデ−タの収集を正確且つ迅速に
行うことができ、遊技店の経営管理上極めて有利とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】換金装置の実施例を示す外観図である。
【図2】取込手段の断面図である。
【図3】貯留装置の一具体例の斜視図である。
【図4】貯留装置の他の具体例の斜視図である。
【図5】カードの具体例を示す分解斜視図である。
【図6】カードの具体例の断面図である。
【図7】カードの変形例を示す斜視図である。
【図8】カードの他の具体例を示す分解斜視図である。
【図9】制御装置としてのコンピュータシステムのブロ
ック図である。
【図10】制御装置としてのコンピュータシステムのプ
ロクグラムを例示した流れ図である。
【図11】貨幣発行処理の制御例を示す流れ図である。
【図12】貨幣発行処理の制御例のモニタ表示処理を例
示した流れ図である。
【図13】集中管理システムの概略図である。
【図14】モニタ表示処理を例示した流れ図である。
【符号の説明】 1 換金装置 3 カ−ド挿入口 13 取り込み手段 15 硬貨発行装
置(貨幣発行手段) 16 第1貨幣発行装置(貨幣発行手段) 17 第2貨幣発行装置(貨幣発行手段) 18 制御手段(装置) 31 第1ヘッド
(金銭的価値情報読取手段 )60 集中管理装置 61 遊技球交換
装置 62 伝送制御装置 70 カード 77 金銭的情報書込部(情報書込部)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07F 7/02 B 7/08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊戯結果として得られた金銭的交換価値
    を有するカードであって情報書込部を有するカードに対
    する挿入口と、該挿入口に入れたカードを取込むため挿
    入口に接続したカード搬送装置と、挿入口への挿入を検
    出しカード搬送装置を始動させる挿入検出器と、カード
    搬送装置からカードが排出されたことを検出しカード搬
    送装置を停止させる排出検出器と、カード搬送装置より
    送られたカードを貯留する貯留装置と、カード搬送装置
    がカードを搬送している間にカードの情報書込部の金額
    情報を読取る情報読取手段と、該情報読取手段で読取ら
    れたカードの金額情報を表示する金額表示器と、情報読
    取手段による金額情報の読取り後に操作が有効となる精
    算スイッチと、精算スイッチからの信号を受けてカード
    の金額情報に対応する額の貨幣を排出する貨幣発行装置
    とを有することを特徴とするカード換金装置。
  2. 【請求項2】 前記カード搬送装置は、挿入口に接続し
    た第1搬送装置と該第1搬送装置に接続した第2搬送装
    置とを有し、第2搬送装置は不良カードを落下させるシ
    ャッタ機構を備えることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載のカード換金装置。
  3. 【請求項3】 前記貯留手段は、カード搬送装置より送
    られたカードを前記情報読取手段により読取られた金額
    情報に応じて選別するカード選別装置を有することを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記載のカード
    換金装置。
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