JPH0767903B2 - ブレーキ圧力制御装置 - Google Patents

ブレーキ圧力制御装置

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JPH0767903B2
JPH0767903B2 JP6930488A JP6930488A JPH0767903B2 JP H0767903 B2 JPH0767903 B2 JP H0767903B2 JP 6930488 A JP6930488 A JP 6930488A JP 6930488 A JP6930488 A JP 6930488A JP H0767903 B2 JPH0767903 B2 JP H0767903B2
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valve
brake
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booster
control device
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Inventor
康徳 中嶋
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日野自動車工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、凍結路面等の走行時にフロントブレーキの制
動力をリヤブレーキよりも弱めるようにしたブレーキ圧
力制御装置に関するものである。
<従来の技術> 自動車が滑りやすい凍結路面等の走行するときに、手動
操作によってフロントブレーキに作用するブレーキ圧力
を弱め、スキッドの発生を防止するブレーキ圧力制御装
置が、例えば特開昭62−125938号で提供されている。
上記従来の装置は第4図で示すように、圧力タンク1の
流体圧力をフロントブレーキ7およびリヤブレーキ8の
それぞれについて制御するフロント部2a,リヤ部2bのブ
レーキバルブ2と、このブレーキバルブ2の各部出口側
に接続されたフロントブレーキ用ブースタ5,リヤブレー
キ用ブースタ6と、フロントブレーキの系統に、フロン
トブレーキ用ブースタ5に供給する圧力を減圧させるリ
ミッテイング・アンド・クイックリリースバルブ4(以
下LQバルブという)と、このLQバルブ4の減圧作用を無
効(キャンセル)する2ウエイバルブ3とを有してい
た。
<発明が解決しようとする課題> 上記従来装置において、フロントブレーキの制動力をリ
ヤブレーキよりも弱めるときのLQバルブ4の使用時にお
けるブレーキ踏み込みとブレーキ戻しの配管のエア及び
オイルの流れは第5図(A)に示す通りであり、また、通
常路面の走行時におけるLQバルブ4を使用しないときの
ブレーキ踏み込みとブレーキ戻しの配管のエア及びオイ
ルの流れは第5図(B)に示す通りである。
すなわち、LQバルブ4を使用しないときでもブレーキバ
ルブ2の出力は、LQバルブ4内のスプリングで押し上げ
られたピストンにかかり、制動操作するたびにピストン
が上下動する。このため、ブレーキペダル踏み込み側と
戻し側の圧力差、つまり第6図の点線で示すようにヒス
テリシスが生じる。
このヒステリシスが大きいと、ブレーキ操作性やフロン
トブレーキとリヤブレーキのライニング寿命バランスに
悪影響を及ぼす。
そこで、本発明目的は、LQバルブを装備していても、LQ
バルブ4を使用しないときには第6図の実線で示すよう
に、LQバルブを全く装備していない場合と同様にヒステ
リシスが生じないようにしたことである。
<課題を解決するための手段> 上記の目的を達成するための本発明の構成は、圧力タン
クと、この圧力タンクの流体圧力をフロントおよびリヤ
ブレーキのそれぞれについて制御するブレーキバルブ
と、このブレーキバルブの各出口側に接続されたフロン
トおよびリヤブレーキ用ブースタと、このそれぞれのブ
ースタと接続したフロントおよびリヤブレーキとを備
え、フロントブレーキの系統に、ブースタに供給する圧
力を減圧させるリミッテイング・アンド・クイックリリ
ースバルブと、このリミッテイング・アンド・クイック
リリースバルブの減圧を無効にする手動切換の2ウエイ
バルブとを有するブレーキ圧力制御装置において、前記
2ウエイバルブを前記ブレーキバルブの入口側に接続し
たことである。
また、上記の構成において、前記リミッテイング・アン
ド・クイックリリースバルブをバイパスしてフロントブ
レーキ用ブースタとブレーキバルブの出口側とを連通す
るバイパス路を設け、このバイパス路にフロント側ブレ
ーキバルブ方向にのみ圧力の流れを許容するチェックバ
ルブを配置したものである。
<作用> 上記の構成により、リミッテイング・アンド・クイック
リリースバルブ(以下LQバルブという)を使用してフロ
ントブレーキの制動力をリヤブレーキよりも弱める必要
がある滑りやすい凍結路面等の走行時には、2ウエイバ
ルブを手動切換して圧力タンクから2ウエイバルブを経
由してLQバルブに供給するエアをカットし、LQバルブ内
のピストンをスプリングにより押し上げて、ブレーキバ
ルブからフロントブレーキ用ブースタに供給するエア圧
力を減圧する。
LQバルブを使用しない通常路面の走行時には、2ウエイ
バルブを主動切換して圧力タンクのエアを直接2ウエイ
バルブを経由してLQバルブに供給し、LQバルブ内のピス
トンをスプリングの押し上げ力に抗して押し下げた状態
に保持させる。これにより、LQバルブによる前記減圧作
用は無効(キャンセル)となり、ブレーキバルブからエ
ア圧は減圧されることなくフロントブレーキ用ブースタ
に供給され、フロントブレーキの制動力はリヤブレーキ
の制動力と同等となる。
このLQバルブを使用しない通常路面の走行時において
は、前記したように圧力タンクのエアを直接2ウエイバ
ルブを経由してLQバルブに供給し、LQバルブ内のピスト
ンをスプリングの押し上げ力に抗して押し下げた状態に
拘束保持されているため、制動操作によるLQバルブ内の
ピストンの上下動がなくなり、フロントブレーキ用ブー
スタの液体圧のヒステリシス解消する。
また、LQバルブをバイパスしてフロントブレーキ用ブー
スタとフロント側ブレーキバルブの出口側を連通するパ
イパス路を設け、このバイパス路にフロント側ブレーキ
バルブ方向にのみ圧力の流れを許容するチェックバルブ
は、ブレーキバルブを急に戻したときの、LQバルブ内の
ピストンが戻り不良を起こした場合、フロントブレーキ
用ブースタからの戻り圧力をバイパス路よりチェックバ
ルブを通してブレーキバルブより排出し、フロントブレ
ーキ用ブースタの戻り不良を防止する。
<実施例> 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1図
において、1は圧力タンク、2はフロント部2aとリヤ部
2bとを備えたブレーキバルブ、5はフロントブレーキ用
ブースタ、6はリヤブレーキ用ブースタ、7はフロント
ブレーキ、8はリヤブレーキである。
前記リヤブレーキ8は前記リヤブレーキ用ブースタ6を
介して前記ブレーキバルブ2のリヤ部2bと接続されてい
る。
4は前記ブレーキバルブ2のフロント部2aの出口側とフ
ロントブレーキ用ブースタ5との間に接続されたリミッ
テイング・アンド・クイックリリースバルブ(以下LQバ
ルブという)であり、必要に応じてフロントブレーキ用
ブースタ5に供給するブレーキバルブ2のフロント部2a
からの圧力を減圧するものである。
3は前記LQバルブ4の減圧作用を無効(キャンセル)に
するための手動切換の2ウエイバルブである。
この2ウエイバルブ3は、その入口側はブレーキバルブ
2のフロント部2aの入口側、すなわち、圧力タンク1と
直結した状態で接続され、出口側は第7図で示すよう
に、圧力タンク1のエア圧力によってLQバルブ4内のピ
ストン20をスプリング21に抗して押し下げるよう接続さ
れている。
さらに、LQバルブ4をバイパスしてフロントブレーキ用
ブースタ5とブレーキバルブ2のフロント部2aの出口側
とを連通したバイパス路10を設け、このバイパス路10に
ブレーキバルブ2のフロント部2aの出口側方向にのみ流
体圧力の流れを許容するチェックバルブ9を配置した構
成である。
上記の構成の作用について第2図により説明する。
LQバルブ4の使用、すなわち、滑りやすい凍結路面等の
走行時においてフロントブレーキ7の制動力を弱めると
きには、第2図(A)で示すように、2ウエイバルブ3を
手動切換して圧力タンク1から2ウエイバルブ3を経由
してLQバルブ4に供給するエア圧力をカットする。これ
により、第7図で示すように、LQバルブ4内のピストン
20はスプリング21により押し上げられ、減圧状態とす
る。
このLQバルブ4の減圧状態でブレーキバルブ2を開く
と、リヤブレーキの系統では、ブレーキバルブ2のリヤ
部2bからは直接リヤブレーキ用ブースタ6に圧力タンク
1のエア圧力をリヤ部2bで所定の圧力に調圧されて供給
され、リヤブレーキ8は所定の制動力で作動する。
一方、フロントブレーキの系統では、ブレーキバルブ2
のフロント部2aで所定の圧力に調圧されたエア圧力はLQ
バルブ4とバイパス路10に入るが、バイパス路10に入っ
たエア圧力はチェックバルブ9にてフロントブレーキ用
ブースタ5の方向への流れが止められる。
また、減圧状態のLQバルブ4に入ったエア圧力は、LQバ
ルブ4によってさらに減圧されてフロントブレーキ用ブ
ースタ5に供給される。これによって、フロントブレー
キ7の制動力は前記リヤブレーキ8の制動力に比較して
弱められ、滑りやすい凍結路面等でのフロントブレーキ
ロック、スキッドを防止する。
ブレーキ戻しでは、リヤブレーキ用ブースタ6からの戻
り圧力をブレーキバルブ2より排出し、フロントブレー
キ用ブースタ5からの戻り圧力はLQバルブ4から排出さ
れると共に、バイパス路10を通ってブレーキバルブ2か
らも排出される。
次にLQバルブ4を使用しない通常路面の走行時、すなわ
ち、フロントブレーキ7の制動力を弱めないときは、第
2図(B)で示すように、2ウエイバルブ3を開口に手動
切換し、圧力タンク1のエア圧力を2ウエイバルブ3の
通路を通過させて直接LQバルブ4に供給する。これによ
り、LQバルブ4内のピストン20はスプリング21に抗して
押し下げられた状態となり、この状態を保持する。
そのため、ブレーキバルブ2を踏み込むと、その出口側
のエア圧力はLQバルブ4内の通路を通過し、減圧されず
にフロントブレーキ用ブースタ5に供給され、フロント
ブレーキ7はリヤブレーキ8と同等の制動力で作動す
る。
また、このときのブレーキ戻しにおいても、フロントブ
レーキ用ブースタ5からの戻り圧力はLQバルブ4とバイ
パス路10を通ってブレーキバルブ2より排出される。
このLQバルブ4を使用しないときには、LQバルブ4内の
ピストン20を圧力タンク1のエア圧力で直接押し下げた
s状態に拘束保持している結果、ブレーキバルブ2を開
閉する制動操作の度にピストン20が上下動することがな
くなり、第3図の実線で示すように、第6図のLQバルブ
無しの場合の液圧線(実線)と同様にヒステリシスを解
消する。
また、急にブレーキバルブ2を戻したときに、LQバルブ
4内のピストン20が戻り不良を起こすことがあるが、フ
ロントブレーキ用ブースタ5からの戻り圧力をLQバルブ
4とバイパス路10を通ってブレーキバルブ2より確実か
つ速やかに排出されるため、ピストン20の戻り不良を解
消するものである。
<発明の効果> 以上のように本発明によると、2ウエイバルブを圧力タ
ンクと直結し、LQバルブを使用しないとき(減圧作用を
しないとき)には、圧力タンクの流体圧力を直接LQバル
ブに供給してLQバルブ内のピストンを押し下げた状態に
拘束保持するようにしたものであるから、通常路面の走
行時におけるブレーキバルブの開閉によるLQバルブ内の
ピストンの上下動を防止し、フロントブレーキ用ブース
タの液体圧のヒステリシスを解消する。その結果、ブレ
ーキ操作性を良好とし、フロント,リヤブレーキ双方の
ライニングの磨耗寿命を平均化する効果がある。
また、バイパス路並びにチェックバルブをフロントブレ
ーキ用ブースタとブレーキバルブ間に設けることによ
り、ブレーキバルブの急な戻しに起因するLQバルブ内の
ピストンの戻り不良によるフロントブレーキ用ブースタ
の戻り不良を防止する利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の圧力制御回路図、第2図は本発明にお
けるエアおよびオイルの流れを示す説明図、第3図は本
発明によるフロント,リヤブレーキ液圧の差圧特性図、
第4図は従来装置のエアおよオイルの流れを示す説明
図、第5図は従来装置のエアおよびオイルの流れを示す
説明図、第6図は従来装置のフロント,リヤブレーキ液
圧の差圧特性図、第7図はリミッテイング・アンド・ク
イックリリースバルブの断面図である。 1……圧力タンク、2……ブレーキバルブ、3……2ウ
エイバルブ、4……リミッテイング・アンド・クイック
リリースバルブ、5……フロントブレーキ用ブースタ、
6……リヤブレーキ用ブースタ、7……フロントブレー
キ、8……リヤブレーキ、9……チェックバルブ、10…
…バイパス路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力タンクと、この圧力タンクの流体圧力
    をフロントおよびリヤブレーキのそれぞれについて制御
    するブレーキバルブと、このブレーキバルブの各出口側
    に接続されたフロントおよびリヤブレーキ用ブースタ
    と、このそれぞれのブースタと接続したフロントおよび
    リヤブレーキとを備え、 フロントブレーキの系統に、ブースタに供給する圧力を
    減圧させるリミッテイング・アンド・クイックリリース
    バルブと、このリミッテイング・アンド・クイックリリ
    ースバルブの減圧を無効にする手動切換の2ウエイバル
    ブとを有するブレーキ圧力制御装置において、 前記2ウエイバルブを前記ブレーキバルブの入口側に接
    続したことを特徴とするブレーキ圧力制御装置。
  2. 【請求項2】前記リミッテイング・アンド・クイックリ
    リースバルブをバイパスしてフロントブレーキ用ブース
    タとブレーキバルブの出口側とを連通するバイパス路を
    設け、このバイパス路にブレーキバルブ方向にのみ圧力
    の流れを許容するチェックバルブを配置した請求項1記
    載のブレーキ圧力制御装置。
JP6930488A 1988-03-25 1988-03-25 ブレーキ圧力制御装置 Expired - Lifetime JPH0767903B2 (ja)

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