JPH01244951A - ブレーキ圧力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、凍結路面等の走行時にフロントブレーキの制
動力を人為的にリヤブレーキよりも　・弱めるようにし
たブレーキ圧力制御装置に関するものである。

〈従来の技術〉 自動車が凍結路面等を走行するときに、手動操作によっ
てフロントブレーキに作用するブレーキ圧力を弱め、ス
キッドの発生を防止するブレーキ圧力制御装置が用いら
れている（特開昭６２−１２５９３８号公報参照）。

上記従来の装置は第４図で示すように、圧力タンク１の
流体圧力をフロントブレーキ７およびリヤブレーキ８の
それぞれについて制御するフロント部２ａ、リヤ部２ｂ
のブレーキバルブ２と、このブレーキバルブ２の各部出
口側に接続されたフロントブレーキ用ブースタ５、リヤ
ブレーキ用ブースタ６と、フロントブレーキの系統に、
ブースタ５に供給する圧力を減圧させるリミッティング
・アンド・クイックリリースバルブ４（以下ＬＱバルブ
という）と、このＬＱバルブ４の減圧を無効にする２ウ
ェイバルブ３とを有していた。

〈発明が解決しようとする課題〉 上記従来装置において、ＬＯバルブ４の使用時における
ブレーキ踏み込みとブレーキ戻しの配管のエアおよびオ
イルの流れは第５図（Ａ）に示す通りであり、またＬＱ
バルブ４を使用しないときのブレーキ踏み込みとブレー
キ戻しの配管のエアおよびオイルの流れは第５図（Ｂ）
に示す通りである。

すなわち、ＬＱバルブ４を使用しないときでもブレーキ
バルブ２の出力圧は、ＬＱバルブ４内のスプリングで押
さえられたピストンにかかり、制動操作するたびにピス
トンが上下動する。このため、ブレーキペダル踏み込み
側と戻し側の圧力差、つまり第６図の点線で示すように
ヒステリシスが生じる。

このヒステリシスが大きいと、ブレーキ操作性やフロン
トブレーキとりャブレーキのライニング寿命バランスに
悪影響を及ぼす。

そこで、本発明は、ＬＱバルブを装備していても、ＬＱ
バルブを使用しないときには、第６図の実線で示すよう
に、ＬＱバルブを全装備していない場合と同様にヒステ
リシスが生じないよう改善したものである。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、上記改善を達成するための構成として、圧力
タンクと、この圧力タンクの流体圧力をフロントおよび
リヤブレーキのそれぞれについて制御するブレーキバル
ブと、このブレーキバルブの各出口側に接続されたフロ
ント及びリヤブレーキ用ブースタと、このそれぞれのブ
ースタと接続したフロントおよびリヤブレーキとを備え
、フロントブレーキの系統に、ブースタに供給する圧力
を減圧させるリミッティング・アンド・クイックリリー
スバルブと、このリミッティング・アンド・クイックリ
リースバルブの減圧を無効にする手動切換の２ウェイバ
ルブとを有するブレーキ圧力制御装置において、前記２
ウェイバルブをブレーキバルブの入口側に接続したもの
である。また、リミッティング・アンド・クイックリリ
ースバルブをバイパスしてフロントブレーキ用ブースタ
とブレーキバルブの出口側とを連通ずるバイパス路を設
け、このバイパス路にブレーキバルブ方向にのみ圧力の
流れを許容するチエツクバルブを配置するとよい。

く作　　　用〉 上記の構成により、ＬＱバルブを使用しないとき、すな
わち、減圧作用を無効としているときには圧力タンクの
流体圧が直接ＬＱバルブに作用し、ＬＱバルブ内のピス
トンを押し下げた状態を保持する。

また、ブレーキバルブを急に戻したときに、ＬＱバルブ
内のピストンが戻り不良を起こした場合、ブースタから
の戻り圧力をバイパス路よりチエツクバルブを通してブ
レーキバルブより排出する。

く実　施　例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
において、１は圧力タンク、２はブレーキバルブ、５は
フロントブレーキ用ブースタ、６はリヤブレーキ用ブー
スタ、７はフロントブレーキ、８はリヤブレーキである
。４はブレーキバルブ２のフロント部２ａの出口側とフ
ロントブレーキ用ブースタ５との間に接続されたリミッ
ティング・アンド・クイックリリースバルブ（以下ＬＱ
バルブという）であり、必要に応じてブースタ５に供給
する圧力を減圧するものである。３は前記ＬＱバルブの
減圧を無効（キャンセル）するための手動切換の２ウェ
イバルブである。

本発明は、前記２ウェイバルブ３をブレーキバルブ２の
フロント部の入口側、すなわち、圧力タンク１と直結状
態にする。

さらに、ＬＱバルブ４をバイパスしてブースタ５とブレ
ーキバルブ２のフロント部２ａの出口側とを連通したバ
イパス路ｌＯを設け、このバイパス路にブレーキバルブ
２のフロント部２ａの出口側方向にのみ流体圧力の流れ
を許容するチエツクバルブ９を配置した構成である。

上記の構成の作用について第２図により説明する。ＬＱ
バルブ４の使用、すなわち、フロントブレーキ７の制動
力を弱めるときには、第２図（Ａ）で示すように、２ウ
ェイバルブ３を手動切換えして圧力タンク１から２ウェ
イバルブを経由してＬＱバルブ４に供給する圧力をカッ
トする。これにより第７図に示すようにＬＱバルブ４内
のピストン２０はスプリング２１により押し上げられ、
減圧状態とする。

この状態でブレーキバルブ２を開（と、リヤ部２ｂから
は直接リヤブレーキ用ブースタ６に圧力タング１のエア
圧をリヤ部２ｂで減圧した圧力が供給される。

一方、フロント部２ａで減圧されたエア圧はＬＱバルブ
４とバイパス路ｌＯに入るが、バイパス路１０に入った
エア圧はチエツクバルブ９にて止められる。また、ＬＱ
バルブ４に入ったエア圧は、ＬＱバルブ４によってさら
に減圧されてフロントブレーキ用ブースタ５に供給され
る。これによって、フロントブレーキ７の制動力はりャ
ブレーキ８の制動力に比較して弱められ、凍結路面等で
のフロントブレーキロックを防止する。

ブレーキ戻しでは、リヤブレーキ用ブースタ６からの戻
り圧力をブレーキバルブ２より排気し、フロントブレー
キ用ブースタ５がらの戻り圧力はＬＱバルブ４から排気
されると共に、バイパス路ｌＯを通ってブレーキバルブ
２からも排気される。

次にＬＱバルブ４を使用しないとき、すなわち、フロン
トブレーキ７の制動力を弱めないときは、第２図（Ｂ）
で示すように、２ウェイバルブ３を開口に手動切換し、
圧力タンク１のエア圧を２ウェイバルブの通路を通過さ
せて直接ＬＱバルブ４に供給する。これによりＬＱバル
ブ４内のピストン２０は押し下げられた状態となり、こ
の状態を保持する。そのため、ブレーキバルブ２を踏み
込むと、その出口側のエア圧はＬＱバルブ４内の通路を
通過し、減圧されずにフロントブレーキ用ブースタ５に
供給され、フロントブレーキ７はリヤブレーキ８と同等
の制動力で作動する。

また、ブレーキ戻しではフロントブレーキ用ブースタ５
からの戻り圧力はＬＱバルブ４とバイパス路ｌＯを通っ
てブレーキバルブ２より排気されるのである。

従って、ＬＱバルブ４を使用しないときには、ＬＱバル
ブ４内のピストン２０を圧力タンク１の圧力で直接押し
下げた状態に拘束している結果、ブレーキバルブ２を開
閉する制動の度にピストンが上下動することがな（なり
、第３図の実線で示すように、第６図の１０バルブを取
り外した場合の液圧線（実線）と同時に、ヒステリシス
を解消する。

また、バイパス路ｌＯは、急にブレーキバルブ２を戻し
たときに、ＬＱバルブ４内のピストン２０が戻り不良を
起こすことがある。このとき、フロントブレーキ用ブー
スタ５からの戻り圧力をバイパス路１０を通して排出す
る。

〈発明の効果〉 以上のように本発明によると、２ウェイバルブを圧力タ
ンク側と直結し、ＬＱバルブを使用しないときには、圧
力タンクの流体圧力を直接ＬＱバルブに供給してＬＱバ
ルブ内のピストンを押し下げた状態に拘束するものであ
るから、ブレーキバルブの開閉によるピストンの上下動
を防止し、フロントブレーキブースタの液体圧のヒステ
リシスを解消する。その結果、ブレーキ操作性を良好と
し、フロント、リヤブレーキ相互のライニングの寿命を
平均化する効果がある。

また、バイパス路並びにチエツクバルブをフロンドブレ
ーキ用ブースタとブレーキバルブ間に設けることにより
、ブレーキバルブの急な戻しに起因するＬＯバルブ内の
ピストンの戻り不良によるフロントブレーキ用ブースタ
の戻り不良を防止する利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の圧力制御回路図、第２図は本発明にお
けるエアおよびオイルの流れを示す説明図、第３図は本
発明によるフロント、リヤブレーキ液圧の差圧特性図、
第４図は従来の圧力制御回路図、第５図は従来装置のエ
アおよびオイルの流れを示す説明図、第６図は従来装置
のフロント、リヤブレーキ液圧の差圧特性図、第７図は
ＬＱバルブの断面図である。 １・・・圧力タンク、２°・・・ブレーキバルブ、３・
・・２ウェイバルブ、４・・・リミッティング・アンド
・クイックリリースバルブ、５・・・フロントブレーキ
用ブースタ、６・・・リヤブレーキ用ブースタ、７・・
・フロントブレーキ、８・・・リヤブレーキ、９・・・
チエツクバルブ、■０・・・バイパス路。 特　許　出　願　人　日野自動車工業株式会社代　　　
　　理　　　　　人　　平　　　　井　　　　　　　　
　部第１図 ｂ ブレーキ踏込み ］○ 第３図 リヤ減圧（ｋＣ＄ｒｎ２） ブレーキ戻し　　へ ブレーキ踏込み 第６図 リ　ャ減圧（ｋｇ／ｃｍ２） 第７図 ５ご プ１ ４　　　↓ フロントブレーキへ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）圧力タンクと、この圧力タンクの流体圧力をフロ
   ントおよびリヤブレーキのそれぞれについて制御するブ
   レーキバルブと、このブレーキバルブの各出口側に接続
   されたフロントおよびリヤブレーキ用ブースタと、この
   それぞれのブースタと接続したフロントおよびリヤブレ
   ーキとを備え、 フロントブレーキの系統に、ブースタに供給する圧力を
   減圧させるリミッティング・アンド・クイックリリース
   バルブと、このリミッティング・アンド・クイックリリ
   ースバルブの減圧を無効にする手動切換の２ウェイバル
   ブとを有するブレーキ圧力制御装置において、前記２ウ
   ェイバルブをブレーキバルブの入口側に接続したことを
   特徴とするブレーキ圧力制御装置。
2. （２）リミッティング・アンド・クイックリリースバル
   ブをバイパスしてフロントブレーキ用ブースタとブレー
   キバルブの出口側とを連通するバイパス路を設け、この
   バイパス路にブレーキバルブ方向にのみ圧力の流れを許
   容するチェックバルブを配置した請求項１記載のブレー
   キ圧力制御装置。