JPH0767606B2 - 型開閉装置の原点出し方法 - Google Patents

型開閉装置の原点出し方法

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JPH0767606B2
JPH0767606B2 JP28144588A JP28144588A JPH0767606B2 JP H0767606 B2 JPH0767606 B2 JP H0767606B2 JP 28144588 A JP28144588 A JP 28144588A JP 28144588 A JP28144588 A JP 28144588A JP H0767606 B2 JPH0767606 B2 JP H0767606B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、射出成形機、ダイカストマシンなどにおける
金型用の型開閉装置の原点出し方法に関する。
[従来の技術] 射出成形機、ダイカストマシンなどにおける型開閉装置
においてな、可動金型を搭載した可動ダイプレートの移
動位置を常に正確に把握し、これに基づき型開閉制御を
行なうことが、良品を成形もしくは鋳造するための必須
要件である。
そこで、この種型開閉装置においては、一般的に可動側
部材の位置検出のためにエンコーダを設けて(例えば、
可動側部材と一体に往復動するラツクに噛合つたピニオ
ンギヤと同軸にエンコーダを設置して)、該エンコーダ
の出力によつて可動部材の位置をマイクロコンピユータ
などで把握し、型開閉を制御するようにしている。
ところで、エンコーダを用いて往復移動する可動部材の
位置検出を行なう場合、可動部材の動作可能範囲の終
点、すなわち、型開閉装置へ金型を装着していない状態
での機構の動作終点たる真の原点で、エンコーダ出力を
計数するカウンタを0にプリセツトすれば、原点位置か
らの可動部材の移動量を常時正確に把握できることとな
る。しかしながら、この種型開閉装置においては金型を
装着した状態では、型開閉装置を上記した機構の動作終
点たる真の原点位置まで駆動することができないことが
多いため、真の原点位置を検出してカウンタのプリセツ
トを行なうことができなかつた。
そこで従来は、エンコーダと同軸に原点出し専用のポテ
ンシヨメータを取付け、該ポテンシヨメータが真の原点
位置と対応する特定値を出力した時点で、エンコーダの
出力をカウンタで計数開始するように構成されていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述したように原点出し専用のポテンシ
ヨメータを設けた場合、ポテンシヨメータの取付け・調
整が極めてシビアな精度を要求され、このための調整が
煩雑で熟練を要し、調整時間がかかる上、なお、避け難
い検出誤差が生じ易いという問題があつた。
この点に鑑み、クランク式の型締め機構において、クラ
ンク機構のデツドポイント近傍でオン・オフする近接ス
イツチを設け、該近接スイツチのオン、オフ信号とイン
クリメンタルエンコーダのパルス数とを利用して原点出
しをするようにした技術が、本願出願人によつて特開昭
62−156919号公報(特願昭60−293620号)として提案さ
れている。しかしながら、該先願に示されたものはクラ
ンク機構を用いた型開閉装置にしか適用できず、かつク
ランクの動作形態にも制約のあるものであつた。
従つて、本発明の解決すべき技術的課題は上述した従来
技術のもつ問題点を解消することにあり、その目的とす
るところは、型開閉装置の正確な原点出しが行ない得、
かつセンサの取付け・調整をラフにすることが可能で、
また、クランク式以外の直圧式やトグルリンク式機構を
用いた型開閉装置にも適用可能な原点出し方法を提供す
ることにある。
[問題点を解決するため手段] 本発明による型開閉装置の原点出し方法は、上記した目
的を達成するため、射出成形機、ダイカストマシンなど
における型開閉装置の可動部材の移動量を検出するため
のインクリメンタルエンコーダと、前記型開閉装置へ金
型を装着しない状態において、この型開閉装置の型締め
方向もしくは型開き方向のいずれか一方の動作終点たる
真の原点から、型開閉装置の可動側部材が型開き方向も
しくは型締め方向のいずれか一方に移動した際に、前記
インクリメンタルエンコーダが最初のZ相信号(回転イ
ニシヤル信号)を発生するまでの間の前記型開閉装置の
可動側部材の移動量を予めプリセツト値として記憶した
不揮発性の記憶手段と、金型の装着状態における前記型
開閉装置の可動側部材の可動領域内で、かつ、前記イン
クリメンタルエンコーダのZ相間のパルス数に対応する
原点出し範囲内で、信号が切替わる原点出しセンサとを
備えた構成において、 前記プリセツト値をα、前記真の原点から前記原点出し
センサの信号が切替わるまでの前記インクリメンタルエ
ンコーダのZ相信号の数をn、前記インクリメンタルエ
ンコーダのZ相間のパルス数をAとした時、金型装着状
態での初期運転時にZ相信号を検出する毎に、カウンタ
の内容を前記αにプリセツトして計数を開始させ、次に
前記原点出しセンサが前記原点出し範囲を検出した時点
で前記可動側部材の移動を停止させ、 プリセツト後のインクリメンタルエンコーダのカウント
値±(n−1)×A を、真の原点からのカウント値として算出しこれを制御
用の原点値として使用するようになされる。
また、本発明による型開閉装置の原点出し方法によれ
ば、射出成形機、ダイカストマシンなどにおける型開閉
装置の可動部材の移動量を検出するためのインクリメン
タルエンコーダと、前記型開閉装置へ金型を装着しない
状態において、この型開閉装置の型締め方向もしくは型
開き方向のいずれか一方の動作終点たる真の原点から、
型開閉装置の可動側部材が型開き方向もしくは型締め方
向のいずれか一方に移動した際に、前記インクリメンタ
ルエンコーダが最初のZ相信号(回転イニシヤル信号)
を発生するまでの間の前記型開閉装置の可動側部材の移
動量を予めプリセツト値として記憶した不揮発性の記憶
手段と、金型の装着状態における前記型開閉装置の可動
側部材の可動領域内で、かつ、前記インクリメンタルエ
ンコーダのZ相間のパルス数に対応する原点出し範囲内
で、信号が切替わる原点出しセンサとを備えた構成にお
いて、 前記プリセツト値をα、前記真の原点から予め設定され
た前記原点出し範囲の上、下限値をそれぞれS1、S2、前
記インクリメンタルエンコーダのZ相間のパルス数をA
とした時、金型装着状態での初期運転時に最初のZ相信
号を検出した時点で、カウンタの内容を前記αにプリセ
ツトして計数を開始させ、次に前記原点出しセンサの信
号が切替つた時点で前記可動側部材の移動を停止させ、 プリセツト後のインクリメンタルエンコーダのカウント
値をBとし、B/Aと、S1/AもしくはS2/Aとの差で定まる
係数をK(但し、Kは自然数)とした時、 B±AK を、真の原点からのカウント値として算出しこれを制御
用の原点値として使用するようにされる。
[作 用] 本発明においては、マシン組立て後の初期に金型を装着
していない状態で、先ず型開閉装置を型締め方向もしく
は型開き方向の何れか一方、例えば型締め方向の動作終
点たる真の原点に位置付ける。次にこの状態から型開き
を行ない、前記インクリメンタルエンコーダが最初のZ
相信号を発生するまでの間の、該インクリメンタルエン
コーダのパルス数をカウンタで計数し、これを例えばバ
ツテリバツクアツプされたRAMなどの不揮発性の記憶手
段にプリセツト値αとして格納しておく。また、金型の
装着状態における型開閉装置の可動側部材の可動領域内
で、かつ、前記インクリメンタルエンコーダにおけるZ
相信号間のパルス数で規定される原点出し範囲内で信号
が切替わる近接センサなどからなる原点出しセンサを設
け、この原点出しセンサの信号切替え点が検出されるま
でのZ相信号が、前記した真の原点位置から見て何個目
(n個目)であるかを予め認知しておく。
そして、金型を型開閉装置に取付けた状態で、マシン全
体の制御を司どるマイクロコンピユータからなる演算制
御装置は、型開閉装置の可動側部材を初期駆動し、ま
ず、前記Z相を検出する毎にカウンタの内容を前記αに
プリセツトとして、その都度再計測を開始させる。次
に、前記原点出しセンサによつて原点出し範囲に可動側
部材が位置付けられたことを検知すると、可動側部材の
移動を停止させ、プリセツト後のインクリメンタルエン
コーダのカウント値±(前記n−1)×(Z相間のパル
ス数)を見かけ上の原点として算出し、以後この見かけ
上の原点を制御用の基準位置として、型開閉制御を含む
射出成形制御もしくはダイカスト鋳造制御が実行される
ことになる。
あるいはまた、金型を型開閉装置に取付けた状態で、マ
シン全体の制御を司どるマイクロコンピユータからなる
演算制御装置は、型開閉装置の可動側部材を初期駆動
し、まず、当初のZ相を検出した時点でカウンタの内容
を前記αにプリセツトとして計数を開始させ、次に、前
記原点出しセンサの信号が切替つた時点で、可動側部材
の移動を停止させる。そして、αにプリセツトした上記
計数開始時点から原点センサの信号が切替わるまでのイ
ンクリメンタルエンコーダのカウント値をBとすると、
B±AK(但し、KはB/Aと、設定された既知の原点出し
範囲の上限値S1もしくは下限値S2/Aとの差で定まる自然
数からなる係数)を見かけ上の原点として算出し、以後
この見かけ上の原点を制御用の基準位置として、型開閉
制御を含む射出成形制御もしくはダイカスト鋳造制御が
実行されることになる。
上述の如くして算出された見かけ上の原点位置は、前記
真の原点位置に対する前記原点センサの位置合せ・調整
を不要としているにもかかわらず、常に真の原点位置を
基準とした所定の厳密な位置を表すことになり、よつ
て、これに基づき検出演算される可動側部材の位置情報
はマシンの絶対基準位置を参照した厳密で信頼性の高い
ものとなり、高精度の射出条件制御もしくは鋳造条件制
御が行なわれることになる。
[実施例] 以下、本発明を第1図〜第4図に示した1実施例によつ
て説明する。
第1図は射出成形機の型開閉装置及び位置検出に関連す
る部材などを示す概略構成の説明図である。同図におい
て、1はベースで、該ベース1上に固設されかつ固定金
型3を装着した固定盤2と、ベース1上に位置する支持
盤4との間には、互いに平行な複数本(通常4本)のタ
イバー5が架設されている。各タイバー5は、固定盤2
に対しては固定ナツト6によつて定位置で固定されてい
るが、支持盤4に対しては位置調整可能なタイバーナツ
ト7によつて掛止されている。そして、上記支持盤4
は、ベース1上に延設されたスライド支持板8上を微小
量摺動可能な部材として構成され、上記タイバーナツト
7を調整することによつて固定盤2に対する位置調整
(ダイハイト調整)、すなわち、金型厚みに応じた型締
め力の調整を行ない得るようになつている。
前記支持盤4には、型開閉のための駆動源たる湯圧式の
型締めシリンダ9が取付けられていて、該型締めシリン
ダ9のピストンロツド9aを前後進させることによつて、
前記タイバー5に挿通されかつ可動金型11を装着した可
動盤10を、前記固定盤2に対して接近もしくは後退させ
るようになつている。すなわち、上記ピストンロツド9a
の先端にはクロスヘツド12が連結されていると共に、該
クロスヘツド12には、その両端を各々前記支持盤4並び
に可動盤10に取付けられた型開閉機構たるダブルトグル
・リンク機構13が連結されている。そして、上記クロス
ヘツド12を図示右方へ直線移送することによつて、型締
め位置へ移行させると共にダブルトグル・リンク機構13
を張り込み、これによつて、前記タイバー5に張力を生
ぜしめてこのタイバーが復元しようとする力で型締め力
を得るようになつており、この型締め状態において、射
出装置14のノズル15から金型内へ溶融樹脂が射出される
ようになつている。
なお該実施例においては、型開閉のため駆動源として油
圧式の型締めシリンダ9を用いているが、油圧もしくは
電動モータと回転−直線運動変換機構とに代替すること
も可能である。また、型開閉機構としてダブルトグル・
リンク機構13を用いているが、これ以外に直圧式、シン
グル・トグル式、クランク式などの型開閉機構を用いる
ことできる。
第1図において、16はインクリメンタルエンコーダ(以
下エンコーダ16と称す)で、前記可動盤10と一体に前後
動するラツク部材17と噛合つた図示せぬピニオンギヤと
同軸に設置されており、1回転につき1つのZ相信号
(回転イニシヤルパルス信号)と、1回転当り数千〜数
万個のパルス信号(位置情報計測パルス信号)とを発生
するようになつており、該実施例においては互いに1/4
波長だけ位相のずれたA相とB相の信号によつて回転方
向を認知しつつ、1回転当り例えば8000個のパルス信号
が得られるものより構成されている。なお、このエンコ
ーダ16は可動盤10もしくはこれと同期して前後動する部
材の位置を検出するものであればよく、可動盤10以外に
も前記ピストンロツド9aやクロスヘツド12にも適宜部材
を介して設置可能である。
18は、可動盤10もしくはこれと同期して前後動する部材
の特定位置を検出するための原点出しセンサで、該実施
例においては、例えば可動盤10に配設された永久磁石19
を検出して作動する感磁式の近接センサよりなつてい
る。この原点出しセンサ18は、これ以外にも光学反射
式、光学透過式、あるいはメカニカルスイツチなどが採
用可能で、原点出しセンサ18を固定側に設置するか、可
動盤10もしくはこれと同期して前後動する部材側に設置
するかは任意である。なお、原点出しセンサの取付け位
置は後述する如く決定される。
20は、射出成形機全体の制御を実行するマイクロコンピ
ユータよりなる演算制御装置で、各種I/Oインターフエ
ス、主制御プログラム並びに固定データなどを格納した
ROM、各種フラグ並びに計測データなどを読み書きするR
AM、全体の制御を司どるμCPUなどと共に、不揮発性の
記憶手段たるバツテリー21でバツクアツプされたRAM22
を内蔵している。この演算制御装置20には、前記エンコ
ーダ16からのZ相信号と、前記原点出しセンサ18からの
信号とが送出され、また、演算制御装置20は、前記エン
コーダ16からのパルス信号を計数するカウンタ23の内容
を読み取り、あるいは内容を書き替えて後述する如く所
定値にプリセツト制御するようになつている。なお、前
記不揮発性の記憶手段としては、バツテリーバツクアツ
プ付きのRAM以外にも、EEPROM(電気消去型プログラマ
ブルリードオンリーメモリー)などの不揮発性記憶素子
や、外部メモリーとしてのICカード、磁気カード、ある
いは適宜デイスク記憶装置などを適用することができ
る。
第2図は前記型開閉装置に金型が装着されていない組立
て後の初期状態を示している。この状態では、前記可動
盤10は機構の許容する動作終点、すなわち、マシンの真
の動作原点まで移動可能となつており、同図において、
P1が型締め方向の真の原点を、また、P2が型開き方向の
真の原点を各々示している。また、第3図は型開閉装置
に金型(前記固定金型3と可動金型11)が取付けられた
状態を示しており、この状態では諸般の制約によつて、
可動盤11は金型装着時の型締め限界位置P3と金型装着時
の型開き限界位置P4との間を移動可能とされて、前記マ
シンの真の原点P1、P2には到達不能となつている。
ここで、マシンの真の原点P1、P2に対し、前記したエン
コーダ16はそのZ相を全く無関係に取付けられている。
そこで先ず制御用の原点出しに際しては、第2図の金型
非装着状態において、可動盤10を何れか一方の真の原
点、例えば型締め方向の真の原点P1まで駆動して可動盤
10を停止させる。然る後、この状態から前記演算制御装
置20は、前記型締めシリンダ9をして可動盤10を型開き
方向に徐々に移動させると共に、マシンの真の原点P1か
らの移動量を前記エンコーダ16の出力パルスによつて前
記カウンタ23で計数開始させる。そして、可動盤10の移
動によつて、エンコーダ16から最初のZ相信号が送出さ
れた時点で、演算制御装置20は、真の原点P1から最初の
Z相信号が検出された時点までのカウンタ23の計数値
を、プリセツト値α(第4図参照)として、前記バツテ
リバツクアツプ付きのRAM22に格納する。これによつ
て、マシンの真の原点P1とエンコーダ16のZ相との相関
関係がプリセツト値αとして不揮発性メモリー(RAM2
2)に取込まれることとなるる。
前記した原点出しセンサ18は、金型装着状態での可動盤
10の可動領域内(前記金型装着時の型締め限界位置P3と
金型装着時の型開き限界位置P4との間)において作動
し、原点出し信号を発生するように配置されている。と
ころで、前記したエンコーダ16の1回転当り例えば8000
のパルス数とこれに対応する可動盤10の移動ストローク
(例えば60mm)との関係から、可動盤10のおおよその移
動位置は、前記真の原点P1から見て何番目(n番目)の
Z相信号が検出される位置近傍であるかは容易に計算可
能である。そこで、エンコーダ16の1回転当り8000のパ
ルス数に対応する可動盤10の移動ストロークでその大き
さが決定される、エンコーダ16のZ相間のパルス数に対
応する原点出し範囲Sを所望の位置に設定し、この前記
原点出しセンサ18の信号が切替わるように原点出しセン
サ18の設置位置をラフに決定しておく。
そして、この原点出し範囲Sにおいて検出される特定単
一のZ相信号が、前記真の原点P1から見て何番目である
かを、真の原点P1を計数値0とした時の原点出し範囲S
に対応するエンコーダ16の計測パルス数範囲(例えば10
000〜18000)から、演算制御装置20は演算認知する。ま
た、原点出し範囲S内で検出されるZ相信号が何番目で
あるかが認知されると、真の原点P1から原点出し範囲S
のZ相信号の立上り時点までの絶対位置(真の原点P1を
計数値0とした時のエンコーダ16の計測パルス数)が判
明するので、後述する原点出し行程時の可動盤10の移動
方向から見て、原点出し範囲S内において前記原点出し
センサ18の信号切替わり点が、Z相信号の前であるか後
であるかも認知される。よつて、演算制御装置20は、真
の原点P1から原点出しセンサ18の信号が切替わるまでの
Z相信号の数nを容易に算出することができ、この情報
nを、演算制御装置20は自身の記憶エリア(望ましくは
バツテリバツクアツプ付きのRAM22)に格納するように
される。
なお、前記原点出し範囲Sの設定に伴う原点出しセンサ
18の設置位置の決定は、金型の非接着時でも金型の装着
時でも可能であり、何れにせよ、原点出しセンサ18の設
置位置は細微・厳密であることが要求されないため、設
置・調整は極めて容易である。
第4図は、前記エンコーダ16の位置情報計測パルス信号
のカウント値、Z相信号、原点出しセンサ18の出力信号
と、前記プリセツト値α並びに原点出し範囲Sとの関係
などを示す説明図である。同図に示した例では、原点出
し範囲Sは、前記真の原点P1から見て2番目のZ相信号
が検出される領域に設定されており、かつ、原点出しセ
ンサ18の信号切替わり点が2番目のZ相信号の後側にあ
るので、n=2が演算制御装置20に予め記憶されてい
る。いま、金型の装着状態において可動盤10が任意の停
止位置から所定方向へ駆動されると、例えば、説明の簡
単化のために、第4図でP3で示した位置に前記した金型
装着時の型締め限界位置P3があり、この位置P3に可動盤
10が停止した状態から可動盤10が型開き方向に低速で徐
々に駆動されたとすると、まず、エンコーダ16から最初
のZ相信号(図示では左から2番目)が検出された時点
で、演算制御装置20は前記カウンタ23の内容を前記した
プリセツト値αにプリセツトすると共に、このプリセツ
ト値αを初期値として引き続く可動盤10の移動に伴なう
前記エンコーダ16の出力パルスをカウンタ23に計数させ
る。このカウンタ23のαへのプリセツトはZ相信号が検
出される毎に繰返えして行なわれる。
続いて、前記原点センサ18が作動してその信号が切替わ
つた時点で、演算制御装置20は可動盤10の移動を直ちに
停止させる(第4図でP5で示した停止位置)。そして、
前記カウンタ23のプリセツト後のカウント値をβ、前記
エンコーダ16のZ相間のパルス数(1回転当りのパルス
数)をA、前記真の原点P1から見て原点出しセンサ18の
信号が切替わるまでのZ相信号の番数をnとした時、演
算制御装置20は、上記停止位置P5に対応するパルス数γ
を、 γ=β±(n−1)×A …… として算出し、この演算結果γをカウンタ23にプリセツ
トする。すなわち、第4図に示した例では、γ=β+
(2−1)×8000が算出されて、この値がカウンタ23に
プリセツトされる。
そして、上述のようにしてγがカウンタ23にプリセツト
されると、演算制御装置20は前記停止位置P5を見かけ上
の原点として、以後の型開閉制御を含む射出成形機の制
御を実行することになる。
なお上記した例では、金型装着状態での原点出しのため
の可動盤10の初期運転時において、運転開始後に最初に
検出されるZ相信号を、前記原点出し範囲S内のものと
したが、原点出し範囲S外のZ相信号が最初に検出され
る場合でも、前記式が適用可能なことは言うまでもな
い。
斯様な手法を採る原点出し方法によれば、原点出しセン
サ18の厳密・正確な位置合せ調整を不要とし、また、エ
ンコーダ16のZ相の位置合せ調整が全く必要のない構成
でありながら、すなわち、原点出しのためのセンサの調
整が殆んど不要の使い勝手の良い構成でありながら、前
述の如く算出された制御上利用される見かけ上の原点位
置は、マシンの真の原点を基準とした厳密な絶対位置を
表すことになり、型開閉制御を含む高精度の射出条件制
御が実行されることになる。また、原点出しセンサ18
は、金型装着後においても自由に設置位置を可変設定で
き、また、場合によつては増締めがかかつた状態(金型
を装着して型締め力の調整が終了した型締め完了状態)
からも原点出しが可能となつて、この点でもユーザーの
使い勝手は向上する。
第5図は本発明の他の実施例に係る原点出し方法を説明
するための図である。該実施例においても、型開閉装置
は前記した第1図の同等の機能を具備している。
そして、該実施例においても型開閉装置に金型を装着し
ていない組立て後の初期状態において、前記したマシン
の真の原点から前記インクリメンタルエンコーダ16の最
初のZ相信号が検出されるまでの計数値αが、当初に計
数されて前記RAM22にまず格納される。また、前記原点
出し範囲Sは、前記エンコーダ16のZ相間のパルス数A
に対応する大きさに設定され、金型取付け後の可動側部
材の動作ストローク内の任意位置に設定される。この原
点出し範囲Sの設定範囲は任意であるが、その上限値S1
と下限値S2とは既知データとして予め前記演算制御装置
20の記憶エリアに設定・格納され、該実施例においては
例えば、Aを8000とした時、S1を58000、S2を50000とし
てある。そして、前記原点出しセンサ18は、この原点出
し範囲Sで信号が切替わるように、その設置位置をラフ
に決定されている。
いま、型開閉装置に金型を取付けた状態で初期運転し、
例えば、説明の簡単化のために、第5図でP3で示した位
置に前記した金型装着時の型締め限界位置P3があり、こ
の位置P3に可動盤10が停止した状態から可動盤10が型開
き方向に低速で徐々に駆動されたとすると、まず、エン
コーダ16から最初のZ相信号が検出された時点で、演算
制御装置20は前記カウンタ23の内容を前記したプリセツ
ト値αにプリセツトすると共に、このプリセツト値αを
初期値として引き続く前記可動盤10の移動に伴なう前記
エンコーダ16の出力パルスをカウンタ23に計数させる。
なお、このカウンタ23のαへのプリセツトは最初のZ相
信号が検出された時にのみ行なわれる。
続いて、前記原点センサ18が作動してその信号が切替わ
つた時点で、演算制御装置20は可動盤10の移動を直ちに
停止させる(第5図でP5で示した停止位置)。そして、
前記エンコーダ16のZ相間のパルス数(1回転当りのパ
ルス数)をA、前記カウンタ23のプリセツト後のカウン
ト値をB、前記原点出し範囲の上、下限値をS1、S2とし
た時、演算制御装置20は、 (B/A)−(S1/A)、もしくは(B/A)−(S2/A) で定まる自然数からなる計数Kを算出する。然る後、演
算制御装置は、上記停止位置P5に対応するパルス数γ
を、 γ=B±AK …… として算出し、この演算結果γをカウンタ23にプリセツ
トする。すなわち、第5図に示した例では、γ=B+80
00が算出されて、この値がカウンタ23に再プリセツトさ
れ、演算制御装置20は前記停止位置P5を見かて上の原点
として、以後の型開閉制御を含む射出成形機の制御を実
行することになる。
斯様な手法を採る該実施例においても、前記実施例と同
等の効果を奏する。
なお、上述してきた実施例では射出成形機の型開閉装置
を例にとつて説明したが、ダイカストマシンなどの型開
閉装置にも本発明が適用できることは当業者には自明で
あり、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形・応
用が考えられるところである。
[発明の効果] 叙上のように本発明によれば、型開閉装置の正確な原点
出しが行ない得、かつセンサの取付け・調整をラフにす
ることを許容し、また、各種方式の型開閉機構に適用可
能な原点出し方法が提供でき、型開閉機構をもつ射出成
形機やダイカストマシンなどにあつて、その産業的価値
は顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の1実施例に係り、第1図は射
出成形機の型開閉装置及び位置検出に関連する部材など
を示す概略構成の説明図、第2図は金型非装着状態での
可動盤の移動限界位置を示す説明図、第3図は金型装着
状態での可動盤の移動限界位置を示す説明図、第4図は
原点出しの手法を説明するための概念説明図、第5図は
本発明の他の実施例に係る原点出しの手法を説明するた
めの概念説明図である。 1……ベース、2……固定盤、3……固定金型、4……
支持盤、5……タイバー、9……型締めシリンダ(型開
閉のための駆動源)、10……可動盤、11……固定金型、
12……クロスヘツド、13……ダブルトグル・リンク機構
(型開閉機構)、14……射出装置、16……インクリメン
タルエンコーダ、18……原点出しセンサ、20……演算制
御装置、22……バツテリバツクアツプ付きのRAM(不揮
発性の記憶手段)、23……カウンタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形機、ダイカストマシンなどにおけ
    る型開閉装置の可動部材の移動量を検出するためのイン
    クリメンタルエンコーダと、 前記型開閉装置へ金型を装着しない状態において、この
    型開閉装置の型締め方向もしくは型開き方向のいずれか
    一方の動作終点たる真の原点から、型開閉装置の可動側
    部材が型開き方向もしくは型締め方向のいずれか一方に
    移動した際に、前記インクリメンタルエンコーダが最初
    のZ相信号(回転イニシヤル信号)を発生するまでの間
    の前記型開閉装置の可動側部材の移動量を予めプリセツ
    ト値として記憶した不揮発性の記憶手段と、 金型の装着状態における前記型開閉装置の可動側部材の
    可動領域内で、かつ、前記インクリメンタルエンコーダ
    のZ相間のパルス数に対応する原点出し範囲内で、信号
    が切替わる原点出しセンサとを 備え、前記プリセツト値をα、前記真の原点から前記原
    点出しセンサの信号が切替わるまでの前記インクリメン
    タルエンコーダのZ相信号の数をn、前記インクリメン
    タルエンコーダのZ相間のパルス数をAとした時、金型
    装着状態での初期運転時にZ相信号を検出する毎に、カ
    ウンタの内容を前記αにプリセツトして計数を開始さ
    せ、次に前記原点出しセンサが前記原点出し範囲を検出
    した時点で前記可動側部材の移動を停止させ、 プリセツト後のインクリメンタルエンコーダのカウント
    値±(n−1)×A を、真の原点からのカウント値として算出しこれを制御
    用の原点値として使用することを特徴とする型開閉装置
    の原点出し方法。
  2. 【請求項2】射出成形機、ダイカストマシンなどにおけ
    る型開閉装置の可動部材の移動量を検出するためのイン
    クリメンタルエンコーダと、 前記型開閉装置へ金型を装着しない状態において、この
    型開閉装置の型締め方向もしくは型開き方向のいずれか
    一方の動作終点たる真の原点から、型開閉装置の可動側
    部材が型開き方向もしくは型締め方向のいずれか一方に
    移動した際に、前記インクリメンタルエンコーダが最初
    のZ相信号(回転イニシヤル信号)を発生するまでの間
    の前記型開閉装置の可動側部材の移動量を予めプリセツ
    ト値として記憶した不揮発性の記憶手段と、 金型の装着状態における前記型開閉装置の可動側部材の
    可動領域内で、かつ、前記インクリメンタルエンコーダ
    のZ相間のパルス数に対応する原点出し範囲内で、信号
    が切替わる原点出しセンサとを 備え、前記プリセツト値をα、前記真の原点から予め設
    定された前記原点出し範囲の上、下限値をそれぞれS1、
    S2、前記インクリメンタルエンコーダのZ相間のパルス
    数をAとした時、金型装着状態での初期運転時に最初の
    Z相信号を検出した時点で、カウンタの内容を前記αに
    プリセツトして計数を開始させ、次に前記原点出しセン
    サの信号が切替つた時点で前記可動側部材の移動を停止
    させ、 プリセツト後のインクリメンタルエンコーダのカウント
    値をBとし、B/Aと、S1/AもしくはS2/Aとの差で定まる
    係数をK(但し、Kは自然数)とした時、 B±AK を、真の原点からのカウント値として算出しこれを制御
    用の原点値として使用することを特徴とする型開閉装置
    の原点出し方法。
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