JPH0767552B2 - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH0767552B2
JPH0767552B2 JP61124325A JP12432586A JPH0767552B2 JP H0767552 B2 JPH0767552 B2 JP H0767552B2 JP 61124325 A JP61124325 A JP 61124325A JP 12432586 A JP12432586 A JP 12432586A JP H0767552 B2 JPH0767552 B2 JP H0767552B2
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tank
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cleaned
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陽一 清水
一博 風間
均 菅原
哲郎 武居
千 杉山
正二 吉岡
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Hitachi Setsubi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Setsubi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、有機溶剤を用いた多槽式の洗浄装置に係り、
特に薄肉長尺材を洗浄するに好適な洗浄装置に関する。
〔従来の技術〕
被洗浄物を洗浄する方法としては、洗浄剤に浸漬して溶
解力で洗浄する浸漬法,溶解力とスプレー圧力を利用し
て洗浄するスプレー法,洗浄剤に浸漬して主に上下に揺
り動かして洗浄する揺動法,超音波を照射して液を迅速
に撹拌する超音波洗浄法,洗浄剤を加熱し蒸気により洗
浄する蒸気洗浄法などがある。そして洗浄を十分に行う
ためには、上記の方法を組合せた多槽式の洗浄装置が用
いられている。このような、多槽式洗浄装置としては、
特開昭56−21675号公報によつて開示された装置が知ら
れている。この装置は、第3図に示すように温液超音波
洗浄槽1,冷液浸漬槽2,蒸気洗浄槽3及び蒸気発生器4と
から構成されている。この装置により被洗浄物5を洗洗
浄する手順は、まず被洗浄物5を温液超音波洗浄槽1に
浸漬し、超音波を照射し、洗液6を迅速に撹拌して汚れ
を除去する。次に、洗液6が冷却コイル7により、蒸気
温度より低く保たれた冷液浸漬槽2に被洗浄物5を入
れ、十分冷却した後蒸気洗浄槽3内に送る。この蒸気洗
浄槽内の洗液6は、ヒータ8により常時ほぼ沸点に保た
れており、その上部空間9には、十分濃度の高い蒸気が
充満されている。この上部空間9に前記の冷却された被
洗浄物5を移すと、高温蒸気は被洗浄物5の表面上で凝
縮し、水滴となつて表面を流下しつつ被洗浄物5の汚れ
を溶解する。この後しばらく放置すると被洗浄物5の温
度は、周囲の蒸気温度に等しくなつて蒸気の凝縮現象は
停止し、被洗浄物5の表面が乾燥状態となつて、槽外に
取出され、洗浄は終了する。なお、10は、洗浄装置の上
部に形成され被洗浄物5の移送径路11となる蒸気室12の
上部に設けられ蒸気が室外に漏れ出ることを防ぐトラツ
プとなる冷却器である。同様に13は蒸気が蒸気洗浄槽外
に漏れ出ることを防ぐトラツプとなる冷却器である。そ
して、前記蒸気室12には蒸気発生器4から発生された蒸
気が充満されていて、移送中の被洗浄物5が乾燥しない
ようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の洗浄装置によれば、熱容量の大きい比較
的高さの低い被洗浄物5の洗浄では問題ないが、例えば
ウラン濃縮用遠心分離機のロータのように、薄内長尺の
パイプ形状の被洗浄物を洗浄する場合には、下記のよう
な問題がある。すなわち被洗浄物5が薄肉長尺である
と、薄肉材であるため熱容量が小さく、従つて蒸気洗浄
槽3に挿入されると、高温蒸気によつて急速に蒸気温度
迄加熱され、十分な量の凝縮洗液が得られず、被洗浄物
5の汚れを溶解するに至らない。また被洗浄物5が長尺
であるため、被洗浄物5の全面で凝縮が始まると被洗浄
物5の上部で比較的初期に凝縮し、汚れを多く溶解した
洗液が被洗浄物5の表面を流下する途中で、既に洗浄が
完了して蒸気温度に達している下部に達し、前記汚れを
含んだ洗液がこの下部において蒸発し、被洗浄物5の表
面に汚れを残してしまう。
本発明は、上述した従来の多槽式洗浄装置において問題
となつていた薄肉長尺の被洗浄物を洗浄する場合に、蒸
気洗浄槽内での洗浄が十分に行われないという問題を解
決し、薄肉長尺の被洗浄物をも十分に洗浄することので
きる多槽式の洗浄装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は、上記目的を達成するために、有機溶剤を洗液
とし、被洗浄物が挿入される洗浄槽と、前記洗浄槽の下
部にそれぞれ流路を介して連結され、前記有機溶剤の温
液を収納する少なくとも1個の温液槽及び有機溶剤の冷
液を収納する少なくとも1個の冷液槽と、前記洗浄槽の
上部に流路を介して連結された少なくとも1個の蒸気発
生槽とを具備した洗浄装置において、前記温液槽の温液
を洗浄槽へ下方から供給し、オーバーフローさせて温液
槽へ戻す循環手段と、前記冷液槽の冷液を洗浄槽へ下方
から供給し、オーバーフローさせて冷液槽へ戻す循環手
段と、前記洗浄槽内の冷液を下方から排出すると同時
に、前記蒸気発生槽の蒸気を洗浄槽へ上方から供給する
手段とを備えたことを特徴とするものである。
〔作用〕
上記構成によると、洗浄槽内に挿入した被洗浄物を、ま
ず、下方から循環する有機溶剤の温液で洗浄し、次い
で、同じく下方から循環する有機溶剤の冷液で洗浄する
とともに被洗浄物の温度を下げ、次に、洗浄槽内の冷液
を下方から排出させるのと同時に上方から蒸気を導入し
て蒸気洗浄を行うことができる。
この場合、洗浄槽に超音波発振子を設けて超音波洗浄を
行うことが可能であり、また、温液は加熱されて溶解力
が増大しており、温液、冷液とも下方から送給しオーバ
ーフローさせて循環させることにより、清浄な洗液で洗
浄できるので、より有効な洗浄ができる。
さらに、冷液を下方から抜くと同時に上方から蒸気を導
入することにより、被洗浄物は、上部より徐々に蒸気洗
浄が行われ、冷液と蒸気とによる温度差が確保され、被
洗浄物の表面に十分な量の蒸気の凝縮洗液を得ることが
でき、被洗浄物の熱容量が小さい場合でも、有効な蒸気
洗浄が可能になる。また、被洗浄物の上部より蒸気洗浄
を行うので、汚れを溶解した凝縮洗液が冷液に希釈され
て洗浄槽外へ排出されることにより、洗浄を完了した面
の再汚染を防ぐことができる。
また、1個所の洗浄槽で洗浄を行うことができるので、
被洗浄物の搬送手間を省略することができる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る洗浄装置の一実施例を図面を参照し
て説明する。
第1図及び第2図に本発明の一実施例を示す。第1図に
おいて、洗浄槽14は、被洗浄物15が挿入可能な高さを有
する円筒状に形成されている。この洗浄槽14の内壁側面
には、超音波発振子16が被洗浄槽15をとりかこむように
配設されている。洗浄槽14の下部には、温液槽17の下部
と連結された導管18が接続されており、この配管18に設
けられたポンプ19及び弁20を介して、温液槽内に収納さ
れたトリクレンなどの有機溶剤よりなる洗液21を、洗浄
槽14に送給するようになつている。この温液槽17には、
ヒータ22が設けられていて、洗液21の沸点以下の所定の
温度に保持されている。また、温液送給時に洗液槽14か
らオーバーフローした温液を回収するために、被洗浄物
15の上方より温液槽17へ洗液21を戻す配管23が設けられ
ている。また、洗浄槽14の下部と温液槽17の上部との間
には、途中にポンプ24と弁25が設けられた配管26が連結
されていて、洗浄槽14から温液槽17に洗液21を排出でき
るようになつている。
冷液槽27は、内部に冷却コイル28が設けられていて、内
部に収納された洗液21を室温程度に冷却する槽である。
この冷液槽27の下部と前記洗浄槽14の下部との間には、
ポンプ29と弁30を有する配管31を連結されている。この
配管31は、冷却された洗液21を洗浄槽14に送給するため
のものである。また、冷液を洗浄槽14から冷液槽27へ排
出するためのポンプ32と弁33とを有する配管34が、洗浄
槽14の下部と冷液槽27の上記との間で連結されている。
洗浄槽14の上部と蒸気発生槽35との間には、弁36を有す
る配管37が設けられている。蒸気発生槽35内には、洗液
21が収納されており、蒸気発生槽35内に設けられたヒー
タ38により洗液21の蒸気39を発生させ、弁36の開閉によ
り洗液21の蒸気39を洗浄槽14内に流入させるようになつ
ている。そして、弁36が閉止した状態で発生した蒸気39
は、蒸気発生槽35の上部に設けられた冷却コイル40によ
り冷却され、液化して水分分離器41を有する配管42を通
つて冷液槽27に蒸溜された清浄な洗液として供給され
る。配管43は、途中にポンプ44が設けられており、、冷
液槽27内の汚れた洗液を蒸気発生槽35に送つて再生させ
るために設けられている。
蒸溜再生器45は、ポンプ46を有する配管47により温液槽
17と連結されており、温液槽17内の汚れた洗液21をこの
蒸留再生器45に送つて、ヒータ48により加熱蒸留し、上
部に設けられた冷却コイル49によつて冷却液化し、蒸留
された清浄な洗液として、水分分離器50を有する配管51
を介して温液槽17に送る。
前記洗浄槽14の上部には、冷却コイル52が内周に巻回さ
れた蒸気凝縮室53が設けられており、この蒸気凝縮室53
において凝縮した蒸気が、配管60により水分分離器61を
介して、温液槽17に導かれる。この蒸気凝縮室53と洗浄
槽14との境界部には、開閉扉54が設けられている。更
に、蒸気凝縮室53の上部には、排気室55が設けられてお
り、この排気室55は、ダクト56を介して図示せぬガス回
収装置に接続されている。そして、前記温液槽14,冷液
槽27,蒸気発生槽35,ポンプ,配管はすべて密閉構造で、
大気に開放される部分は被洗浄物15出入時の洗浄槽14の
みである。
以下に本実施例の作用を説明する。まず、図示せるハン
ドリング装置により、被洗浄物15を上方から洗浄槽14に
挿入する。次に、温液槽17から配管18を介して、加熱さ
れた有機溶材よりなる洗液21(例えば、トリクレンの場
合約80℃)を洗浄槽14の下部に送給する。洗浄槽14内に
洗液21を充満させ、オーバフローした洗液21を配管23を
介して温液槽17に戻して液循環させることにより、汚れ
た洗液21が比較的清浄になつた状態で超音波発振子16を
用いて超音波洗浄を行う。有機溶剤の洗液21は、加熱さ
れて温液となつているため溶解力が増大していること
と、オーバフローで比較的清浄な洗液となつているため
洗浄効果が大きい。
次に、温液を洗浄槽14下方より配管26を介して温液槽17
に戻し、冷液槽27より室温程度に冷却された洗液21を、
洗浄槽14の下方より送給する。この状態では、冷液が下
方より送給されるため、超音波洗浄で生じた洗液21の蒸
気が凝縮することなく洗浄槽14内に充満し、被洗浄物15
を乾燥させることなく蒸気または冷液の雰囲気に保つ。
洗浄槽14内に冷液が充満されると、配管57を介して冷液
がオーバフローし、被洗浄物15は、比較的清浄な洗液21
に浸漬される。冷液に浸漬されることにより被洗浄物15
の温度は、冷液温度迄下げられ、その後蒸気発生槽35よ
り配管37を介して、蒸気39を洗浄槽14の上部へ導入す
る。この導入と同時に洗浄槽14内に入つている冷液をポ
ンプ32で洗浄槽14の下部より抜き、配管34を介して冷液
槽27に戻すと、被洗浄物15は上部より徐々に蒸気洗浄が
行われ、有効な洗浄ができる。この状態を第2図に示
す。なお、第2図に示す58は、蒸気発生槽35より送られ
てきた蒸気39が上方に逃げることを防止するトラツプと
しての冷却コイルである。冷液を全部洗浄槽14から抜き
取ると、蒸気発生槽35と洗浄槽14とを連結する配管37に
設けられた弁36を閉じ、洗浄槽14への蒸気39の送給を停
止する。この結果洗浄槽14の下部にある乾燥用の冷却コ
イル59に洗浄槽14内の蒸気が接触して凝縮液化し、冷却
乾燥が行われる。
本実施例によれば、被洗浄物15を冷液に浸し、被洗浄物
15が冷液温度になつた後、蒸気発生槽35から洗浄槽14の
上部に蒸気を入れると同時に、洗浄槽14内の冷液を洗浄
槽14の下方よりポンプ32で排出するので、冷液による冷
却作用で蒸気との温度差を確保して被洗浄物15の表面に
十分な量の蒸気の凝縮洗液を得ることができ、被洗浄物
15の熱容量が小さい場合でも有効な蒸気洗浄が可能とな
る。また被洗浄物15の上部より蒸気洗浄を行うので、汚
れを溶解した凝縮洗液が冷液に希釈され洗浄槽14外に排
出されることにより、洗浄を完了した面の再汚染を防止
することができる。また、洗浄装置の大気開口部が洗浄
槽14の上部の排気室55のみのため、開口面積が小さいの
で洗液である有機溶剤の消散を抑制でき、この結果洗液
コストを低減し衛生環境を改善することができる。さら
にまた、従来の多槽式洗浄装置では被洗浄物を各槽間で
搬送しなければならなかつたが、本実施例では洗浄槽14
への搬送のみでよく、搬送装置を簡単にし自動化するこ
とができる。
上述した実施例では温液槽17,冷液槽27及び蒸気発生槽3
5が各1個である場合について説明したが、これらの槽
の数は必要に応じて複数個であつてもよい。
〔発明の効果〕 上述したように本発明によれば、被洗浄物を冷液に浸漬
した後に蒸気を上方より流入し、同時に冷液を下方より
抜きながら蒸気洗浄するようにしたので、薄肉長尺の被
洗浄物をも十分に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る洗浄装置の一実施例を示す構成
図、第2図は第1図の洗浄槽の要部を示す縦断面図、第
3図は従来の多槽式洗浄装置を示す構成図である。 14……洗浄槽、15……被洗浄物、16……超音波発振子、
17……温液槽、18,23,26,31,34,37,42,43,47,51,57,60
……配管、19,24,29,32,44,46……ポンプ、20,25,30,3
3,36……弁、21……洗液、27……冷液槽、35……蒸気発
生槽、39……蒸気。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風間 一博 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 菅原 均 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 武居 哲郎 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 杉山 千 茨城県日立市会瀬町2丁目9番1号 日立 設備エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 吉岡 正二 埼玉県新座市野火止4−19−85 ジヤパ ン・フイールド株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−138583(JP,A) 特開 昭58−14985(JP,A) 特開 昭49−76347(JP,A) 特開 昭54−64862(JP,A) 特開 昭62−106883(JP,A) 特開 昭61−220777(JP,A) 特開 昭60−257140(JP,A) 特開 昭60−206477(JP,A) 特開 昭54−112562(JP,A) 特開 昭56−21675(JP,A) 特開 昭62−106882(JP,A) 実開 昭59−89100(JP,U) 実開 昭59−15482(JP,U) 実開 昭59−27884(JP,U) 実開 昭57−18671(JP,U) 特公 昭49−48382(JP,B1) 特公 昭61−50668(JP,B2) 実公 昭46−10462(JP,Y1)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機溶剤を洗液とし、被洗浄物が挿入され
    る洗浄槽と、前記洗浄槽の下部にそれぞれ流路を介して
    連結され、前記有機溶剤の温液を収納する少なくとも1
    個の温液槽及び有機溶剤の冷液を収納する少なくとも1
    個の冷液槽と、前記洗浄槽の上部に流路を介して連結さ
    れた少なくとも1個の蒸気発生槽とを具備した洗浄装置
    において、前記温液槽の温液を洗浄槽へ下方から供給
    し、オーバーフローさせて温液槽へ戻す循環手段と、前
    記冷液槽の冷液を洗浄槽へ下方から供給し、オーバーフ
    ローさせて冷液槽へ戻す循環手段と、前記洗浄槽内の冷
    液を下方から排出すると同時に、前記蒸気発生槽の蒸気
    を洗浄槽へ上方から供給する手段とを備えたことを特徴
    とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記洗浄
    槽は超音波発振子を具備したことを特徴とする洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項におい
    て、前記洗液及び蒸気の流路には、それぞれ流量制御手
    段が設けられたことを特徴とする洗浄装置。
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