JPH0767185B2 - 無線選択呼出受信機の報知装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無線選択呼出受信機に関し、特に呼出しがあっ
たことを使用者に報知するための装置に関する。

〔従来の技術〕 従来、この種の無線選択呼出受信機においては、受信機
の一部に発光ダイオード（LED）等の表示器を設け、呼
出しがあったときにこのLEDを所要のパターンで点滅さ
せるように構成している。したがって、使用者はLEDの
点滅を確認することで呼出しを知り、対応する処理を行
うことになる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の報知装置では、呼出しがあれば常に同じ
パターンでLEDを点滅させるので、同じ選択呼出信号の
呼出しが何回行われても同一パターンの点滅を繰り返す
ことになる。このため、１回の呼出しで目的が達成され
ない場合に、呼出者は何回も呼出しを繰り返すが、受信
機では常に同一パターンのLED点灯のみであるため、受
信側では繰り返して呼出しがあったことを認識すること
ができない。したがって、重要な連絡を行うような時に
受信側に注意を喚起させることができず、緊急連絡がで
きない場合があるという問題がある。

本発明は受信側で呼出が複数回あったことを認識するこ
とができる報知装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の無線選択呼出受信機の報知装置は、基地局から
の無線信号を受信、復調し、復調信号を出力する無線処
理手段と、複数の自己の呼出番号の１つと復調信号に含
まれる呼出信号との一致を検出し、検出信号を出力する
デコーダと、呼出報知駆動信号を受け、呼出報知を行う
表示手段と、呼出報知を停止するためのリセット信号を
出力するリセット手段と、呼出報知が行われてから、予
め定められた時間内にリセット信号が出力されないとき
には、呼出報知を自動的に停止するオートリセット信号
を出力するオートリセット手段と、検出信号とオートリ
セット信号から前記複数の自己の呼出番号の各々に対応
した前回までの呼出回数を記憶する記憶手段と、検出信
号を受けたときに前回までの呼出回数から今回の呼出回
数を演算し、今回の呼出回数に応じた呼出報知駆動信号
を出力する報知駆動手段とを有し、表示手段が、呼出報
知駆動信号を受け、複数の色を有する視覚表示の中から
今回の呼出回数に応じた所定の表示により呼出報知を行
うことにより呼出の緊急度報知するように構成してい
る。

〔作用〕

上述した構成では、呼出回数が増加する毎に表示器にお
いて異なる形態での表示が行われ、受信者が表示器を確
認すればその呼出回数を認識することができる。

〔実施例〕

次に、本発明を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の無線選択呼出受信機の報知装置の一実
施例のブロック図である。図において、アンテナ１で受
信された選択呼出信号は、無線部２で増幅されかつ復調
される。復調された信号は波形整形回路３を通してデコ
ーダ４で読み取り可能な波形に変換される。デコーダ４
は書込み可能な読出し専用メモリ（PROM）５を備えてお
り、このメモリ５には受信した呼出信号の番号を記憶す
ることができる。そして、デコーダ４はクロック発生用
の水晶発振子６により動作され、波形整形回路３からの
信号と前記メモリ５に記憶されている呼出番号とを比較
する。そして、両者が一致したときには記憶されている
該呼出番号の呼出し回数を１つ増やすとともに、その新
たな回数をスピーカ駆動用増幅器８とLED駆動用増幅器
９に夫々出力する。

スピーカ駆動用増幅器８はスピーカ10を鳴動して呼出し
があったことを報知する。また、LED駆動用増幅器９で
は、緑色と赤色の２つのLED11,12を備えており、後述す
るように呼出回数に応じてLED11,12を駆動する。

なお、７はメモリ５に記憶された呼出し回数を零に戻す
リセットスイッチ、13は電源スイッチ、14は電池であ
る。

第２図は２つのLED11,12で呼出し回数を報知する制御方
式を示すフローチャートである。

即ち、デコーダ４では呼出しを受信したときに、その呼
出番号をメモリ５に記憶した呼出番号と照合し、該当す
る呼出番号がメモリ５内に無いときには呼出回数「１」
とし、既に有るときには取り出した呼出回数に「１」を
加える。そして、この呼出回数を演算処理し、呼出回数
が「１」のときには、一方のLED、ここでは緑色のLED11
を点滅させる。同様にして、呼出回数が「２」のときに
は赤色のLED12を点滅させ、「３」のときには緑色と赤
色のLEDを交互に点滅させ、「４」のときには両方のLED
を同時に点滅させ、「５」以上のときには両方のLEDを
連続して点灯させる。

そして、この報知をタイマにより一定時間継続し、この
時間を経過するまでにリセットスイッチ７が押されなか
ったときには受信者が呼出を認識しなかったものと判断
し、この呼出回数を新たにメモリ５に格納し、呼出回数
を更新する。

したがって、この報知装置では、呼出回数に応じてLED1
1,12の表示形態が相違するため、受信者はLEDの点滅状
態，点灯を確認することで呼出回数を認識でき、適切な
対応をとることが可能となる。

なお、前記実施例では２つのLEDを用いた例を示した
が、３つ以上のLEDを用いた構成としてもよい。また、
場合によっては液晶等を用いて呼出回数を直接表示する
ことも可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、メモリに記憶された前回
までの呼出回数を参照して今回の呼出回数を演算し、表
示器ではこの呼出回数に対応した表示を行うように構成
しているので、呼出回数が増加する毎に表示器において
異なる形態での表示が行われ、この表示形態を確認すれ
ばその呼出回数を認識することができ、受信者側におい
て呼出しに対する適切な対応をとることができる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロック図、第２図はLED
の点滅を制御する方式を示すフローチャートである。 １……アンテナ、２……無線部、３……波形整形回路、
４……デコーダ、５……メモリ、６……水晶発振子、７
……リセットスイッチ、８……スピーカ駆動用増幅器、
９……LED駆動用増幅器、10……スピーカ、11……緑色L
ED、12……赤色LED、13……電源スイッチ、14……電
池。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】基地局からの無線信号を受信、復調し、復
   調信号を出力する無線処理手段と、 複数の自己の呼出番号の１つと前記復調信号に含まれる
   呼出信号との一致を検出し、検出信号を出力するデコー
   ダと、 呼出報知駆動信号を受け、呼出報知を行う表示手段と、 前記呼出報知を停止するためのリセット信号を出力する
   リセット手段と、 前記呼出報知が行われてから、予め定められた時間内に
   前記リセット信号が出力されないときには、前記呼出報
   知を自動的に停止するオートリセット信号を出力するオ
   ートリセット手段と、 前記検出信号と前記オートリセット信号から前記複数の
   自己の呼出番号の各々に対応した前回までの呼出回数を
   記憶する記憶手段と、 前記検出信号を受けたときに前記前回までの呼出回数か
   ら今回の呼出回数を演算し、前記今回の呼出回数に応じ
   た前記呼出報知駆動信号を出力する報知駆動手段とを有
   し、 前記表示手段が、前記呼出報知駆動信号を受け、複数の
   色を有する視覚表示の中から前記今回の呼出回数に応じ
   た所定の表示により呼出報知を行うことにより呼出の緊
   急度を報知することを特徴とする無線選択呼出受信機の
   報知駆動装置。