JPH076698U - 炉の扉シール装置 - Google Patents

炉の扉シール装置

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JPH076698U
JPH076698U JP3271793U JP3271793U JPH076698U JP H076698 U JPH076698 U JP H076698U JP 3271793 U JP3271793 U JP 3271793U JP 3271793 U JP3271793 U JP 3271793U JP H076698 U JPH076698 U JP H076698U
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修 竹内
郁夫 山村
透 井浦
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れたシール性能が得られるとともに、高度
の信頼性と安全性を確保し得る炉の扉シール装置を提供
する。 【構成】 炉体21に開口部22を設け、開口部を開閉
する扉23を炉体の外側に設け、炉体の開口部の周囲も
しくは扉の周囲に、それぞれ内圧膨張式の弾性体からな
る第1、第2のシールラバー33,34を二重に設け、
それらシールラバーを膨張させて扉と炉体とに圧着させ
ることにより扉と炉体との間を気密状態にシールする。
また、双方のシールラバーの間に形成される空間部50
を真空とするための真空排気装置51を具備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は焼鈍炉等の各種の炉に適用する扉シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、焼鈍炉においては焼鈍処理時に炉体内部を窒素ガスや水素ガス あるいはこれらの混合ガス等の雰囲気ガスに置換することが一般的であり、その ため、炉体とその開口部を開閉する扉の間には気密保持のための扉シール装置が 備えられている。
【0003】 焼鈍炉に適用される扉シール装置の一従来例を図6および図7に示す。これら の図において符号1は炉体、2は炉体1の前面側の壁部に形成されている開口部 、3は開口部2を開閉するための扉である。開口部2の周囲には水冷枠4が設け られ、この水冷枠4の周囲にホルダ5が設けられ、このホルダ5に内圧膨張式の 弾性体からなるシールラバー6が取り付けられている。ホルダ5には孔7が形成 され、この孔7にはシールラバー6内に窒素ガス等を供給するガス供給管8が取 り付けられていて、孔7を通してシールラバー6内に窒素ガス等を供給してそれ を膨張させるようになっており、その際には図示を略した他の孔からシールラバ ー6内のガス(空気)が排出されるようになっている。また、開口部2の周囲の 壁面にはシール断熱材9が取り付けられている。
【0004】 一方、図7に示すように、扉3の周囲には水冷枠10が設けられ、この水冷枠 10の周囲には取付部材11を介してシールプレート12が設けられ、上記シー ルラバー6が膨張するとこのシールプレート12に対して圧着し得るようになっ ている。また、扉3の内面側には上記シール断熱材9に密着し得るシール断熱材 13が取り付けられている。
【0005】 上記構成の扉シール装置では、扉3により開口部2を閉じた後、シールラバー 6内にガス供給管8から窒素ガス等を供給してシールラバー6を膨張させると、 図7に示すように膨張したシールラバー6がシールプレート12に対して圧着さ れて扉3と炉体1との間が気密状態にシールされる。同時に、炉体1側のシール 断熱材9と扉3側のシール断熱材13とが密着し、これによってシールラバー6 が炉体1内部の雰囲気ガスにさらされることが防止されるようになっている。ま た、炉体1の水冷枠4の内部および扉3の水冷枠10の内部に冷却水を強制循環 させることにより、焼鈍処理時においてもシールラバー6の周辺が低温に維持さ れてシールラバー6の熱変形等が生じることが防止されるようになっている。な お、これら水冷枠4、10は炉体1および扉3の補強フレームを兼ねるものとな っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような構造の従来の扉シール装置では、単独のシールラバー 6のみによりシールする構成のものであるので、万一シールラバーが損傷を受け たり、変形したり、異物を噛み込んだりしたような場合にはシール性能が損われ てしまう可能性がある。
【0007】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、より信頼性に優れかつより高度の 安全性を確保し得る扉シール装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、炉体に設けられた開口部 を開閉する扉に適用されるシール装置であって、前記開口部の周縁部もしくは前 記扉の周縁部に、内圧膨張式の弾性体からなる第1のシールラバーを全周にわた って取り付けるとともに、同じく内圧膨張式の弾性体からなる第2のシールラバ ーを前記第1のシールラバーの外周側に所定間隔をおいて全周にわたって取り付 けて、前記扉が閉じられたときにそれら第1、第2のシールラバーの間に密閉さ れた空間部が形成されるようになし、かつ、その空間部から排気を行なって空間 部内を真空に保持するための真空排気装置を具備したものである。
【0009】 また、請求項2に記載の考案は、上記の真空排気装置を具備することに加えて 、その空間部に窒素ガス等の非酸化性ガスを供給するとともに空間部内のガス圧 を所定圧力に保持するためのガス供給装置とを具備したものである。
【0010】
【作用】
本考案の扉シール装置では、二重に設けた第1、第2のシールラバーを膨張さ せてそれら双方のシールラバーにより扉と炉体との間を二重にシールすることに より、信頼性の高い優れたシール性能が得られる。そして、請求項1に記載の扉 シール装置では、双方のシールラバーの間に形成される空間部を真空排気装置に よって常に所定の真空度に保持することにより、空間部に漏出してきた炉内雰囲 気ガスや侵入してきた空気を空間部から排気してしまい、それによって炉内雰囲 気ガスの外部への漏出や空気の炉内への侵入を防止する。また、請求項2に記載 の扉シール装置にあっては、必要に応じて、たとえばシールラバーが損傷したよ うな場合に、ガス供給装置により上記空間部に窒素ガス等の非酸化性ガスを加圧 供給して空間部の内圧を炉内雰囲気ガスの圧力より高く保持することにより、空 間部内の非酸化性ガスを炉体内部や炉外に流出せしめて炉内雰囲気ガスの漏出や 空気の侵入を防止する。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の扉シール装置を焼鈍炉に適用した場合の実施例を図面を参照し て説明する。図1〜図4は本考案の第1実施例である扉シール装置Aを示すもの である。まず、図4はこの扉シール装置Aが適用される焼鈍炉の概略構成を示す ものであって、図中符号21は炉体、22はその前面側の壁部に形成されている 開口部、23は開口部22を開閉するための扉である。炉体21の内部には、ワ ーク24を載置する架台25と、ワーク24を加熱するための輻射管26と、ワ ーク24を冷却するためのクーラー27と、焼鈍処理時における雰囲気ガスを炉 体21内部において循環させるためのファン28とが設けられている。
【0012】 炉体21の開口部22の周囲には、図1〜図3に示すようにシール断熱材30 が取り付けられているとともに、その外側には水冷枠31が設けられている。水 冷枠31の周囲にはホルダ32が設けられ、このホルダ32には、水冷枠31側 に内圧膨張式の弾性体からなる第1のシールラバー33が開口部22の全周にわ たって取り付けられ、さらに、その第1のシールラバー33の外周側に、該シー ルラバー33から一定間隔をあけて同じく内圧膨張式の弾性体からなる第2のシ ールラバー34が取り付けられている。
【0013】 ホルダ32には各シールラバー33,34の取り付け位置にそれぞれガス供給 孔35,35が形成され、これらガス供給孔35,35には図示を略したガス源 からシールラバー33,34内に窒素ガス等の非酸化性ガスを供給するためのガ ス供給管36,36が接続されている。また、ホルダ32には、シールラバー3 3,34内の空気および窒素ガスを放出するための他の孔(図示略)も形成され ており、それらには図1に示すようにガス排出管37,37が接続されている。
【0014】 また、ホルダ32には、第1、第2のシールラバー33,34相互間に、図2 、図3に示すように複数の吸気孔38が例えば100〜1000mmピッチで形 成され、これらの吸気孔38には後述する真空排気装置51の吸気管55が接続 されている。
【0015】 一方、扉23には、図1,図3に示すようにその外周部に水冷枠40が設けら れ、この水冷枠40の外側には取付部材41を介してシールプレート42が設け られ、扉23を閉じて上記シールラバー33,34を膨張させると、それらシー ルラバー33,34はシールプレート42に圧着されるようになっている。また 、扉23の内面側には上記シール断熱材30に密着し得るシール断熱材43が取 り付けられている。
【0016】 本実施例においては、上記の扉23により開口部22を閉じ、シールラバー3 3,34内に窒素ガスを供給してそれらを膨張させると、図3に示すように、膨 張したシールラバー33,34がそれぞれシールプレート42に圧着され、扉2 3と炉体21との間が気密状態に二重にシールされるようになっている。そして 、これらシールラバー33,34、シールプレート42、ホルダ32によって囲 まれて密閉状態の空間部50が形成されるが、本実施例においては、この空間部 50内から排気を行なってそこを真空に保持するための真空排気装置51が備え られている。
【0017】 その真空排気装置51は、図1に系統図を示すように、真空排気ポンプ52、 主ヘッダ53、複数の扉前ヘッダ54から構成され、真空排気ポンプ52により 上記空間部50内から吸気管55、扉前ヘッダ54、排気分岐管56、主ヘッダ 53、排気主管57を通して排気を行ない、空間部50内を所定の真空度たとえ ば1〜500Torr程度に保持し得るようになっている。符号58は導圧管5 9を介して空間部50内の真空度を測定し指示する真空計である。
【0018】 上記構成の扉シール装置Aを採用した焼鈍炉の作業手順を説明する。炉体21 内部にワーク24を装入して扉23を閉じたら、シールラバー33,34内にガ ス供給管36より窒素ガスを供給するとともにその内部からガス排出管37より 空気を排出していく。そのようにしてシールラバー33,34を膨張させてそれ らシールラバー33,34をシールプレート42に圧着させ、扉23と炉体21 との間を気密状態にシールするとともに、シールラバー33,34間に形成され る空間部50も密閉状態とする。
【0019】 次に、真空排気装置51により上記空間部50内から排気を行ない、空間部5 0内を所望の真空度たとえば上述したように1〜500Torr程度に保持する 。この際、吸気孔38は所定間隔で多数設けられているので、空間部50内の全 体を均等にかつ速やかに所望の真空度に到達させることができる。また、何等か の原因で空間部50の真空度が変動した場合には、真空度を常に一定に保持する べく真空排気ポンプ52の作動を自動制御する。
【0020】 空間部50内を所定の真空度に保持した後、炉体21内を一旦窒素ガスに置換 した後、必要に応じてさらに所望の雰囲気ガスたとえば水素ガスに置換し、その 状態で焼鈍処理つまり一定時間の加熱と均熱および冷却処理を行なう。焼鈍処理 が終了したら、真空排気ポンプ52を停止させて空間部50内を復圧し、シール ラバー33,34内の窒素ガスをガス排出管37,37から放出してそれらを収 縮させた後、扉23を開いてワーク24を取り出せば、1工程の作業が完了する 。
【0021】 上記構成の扉シール装置Aを採用した焼鈍炉では、シールラバー33,34が 二重に設けられていることで従来一般の単独のシールラバーによる場合に比して 優れたシール性能が得られ、炉体21内部の雰囲気ガスが外部に漏出したり外部 の空気が炉体21内に侵入する虞れが少ない。そして、本実施例の扉シール装置 Aでは、焼鈍処理時には空間部50内の真空度を常に一定に保持するから、仮に 内側の第1のシールラバー33が損傷を受けたり、変形したり、異物を噛み込ん だりして炉内雰囲気ガスがその第1のシールラバー33を越えて空間部50に漏 出したような場合、空間部50内の真空度が一時的に低下するものの、漏出した 雰囲気ガスは空間部50から真空排気装置51によって速やかに排出されてしま い、雰囲気ガスが炉外にまで漏出してしまうことが防止される。また、仮に、外 側の第2のシールラバー34が損傷を受けたり、変形したり、異物を噛み込んで 空気が空間部50内に侵入した場合にも、侵入した空気は真空排気装置51によ り空間部50から速やかに排出されてしまい、炉体21内にまで侵入してしまう ことが未然にかつ確実に防止される。
【0022】 なお、扉23を閉じた際には、炉体21側のシール断熱材30と扉23側のシ ール断熱材43とが密着し、炉体21内部の雰囲気ガスが内側の第1のシールラ バー33に直接接触することが防止されるとともに、炉体21の水冷枠31およ び扉23の水冷枠40にそれぞれ冷却水を循環させることにより、シールラバー 33,34周辺部の過熱が防止されてそれらが熱損傷を受けるようなことが防止 されるようになっている。
【0023】 次に、図5を参照して本考案の第2実施例を説明する。本第2実施例の扉シー ル装置Bは、上記第1実施例の扉シール装置Aに対し、空間部50に窒素ガスを 供給するためのガス供給装置61を付加した形態のものである。
【0024】 すなわち、本第2実施例の扉シール装置Bにおいては、上記第1実施例におけ る真空排気装置51の主ヘッダ53の一次側に真空開閉弁62が付加され、その 真空開閉弁62と主ヘッダ53との間にガス供給主管63が接続され、ガス本管 64から圧力調整弁65、ガス供給開閉弁66を介してガス供給主管63により 上記主ヘッダ53に窒素ガスが供給されるようになっている。そして、主ヘッダ 53に供給された窒素ガスは上記の排気分岐管56、扉前ヘッダ54、吸気管5 5を介して空間部50に供給し得るようになっている。つまり、主ヘッダ53、 排気分岐管56、扉前ヘッダ54、吸気管55は、空間部50から真空排気を行 なうための排気経路と、空間部50に窒素ガスを供給するための供給経路(図5 に破線矢印で示す)を兼ねるものとなっていて、真空開閉弁62、ガス供給開閉 弁66を選択的に開閉することによりそれらの経路が切換えられるようになって いる。
【0025】 上記ガス供給装置61における圧力調整弁65は空間部50に加圧供給する窒 素ガスの圧力を調節するためのものであって、その設定圧力は炉内雰囲気ガスの 設定圧力よりやや高く、たとえば炉内雰囲気ガスの設定圧力が150mmAqの 場合、空間部50内に供給する窒素ガスの圧力は10mmAq程度高い160m mAq程度に設定するようにしている。
【0026】 また、本第2実施例の扉シール装置Bにおいては、内側の第1のシールラバー 33内の圧力を検知するための圧力検知器67が設けられている。この圧力検知 器67は、通常時には第1のシールラバー33内に加圧状態で封入されている窒 素ガスの圧力を検知し、それが所定の許容圧力より低下した場合、たとえばシー ルラバー33が損傷を受けて収縮してしまったような場合には、真空開閉弁62 、ガス供給開閉弁66に対して操作信号を出力し、それまでは開かれていた真空 排気装置51の真空開閉弁62を閉じるとともに、それまでは閉じられていたガ ス供給装置61のガス供給開閉弁66を開くように制御するように構成されてい る。
【0027】 本第2実施例の扉シール装置Bにおいては、通常時には第1実施例の扉シール 装置Aと全く同様にシールラバー33,34内に窒素ガスを加圧状態で封入して それらを膨張させ、かつ、それらシールラバー33,34の間に形成される空間 部50内から真空排気装置51により真空排気を行ない、空間部50を所定の真 空度に保持して焼鈍処理を行なう。しかし、仮に何等かの原因によって内側の第 1のシールラバー33が大きく損傷してしまい、内部に封入されている窒素ガス が漏出してそれが収縮してしまったような場合には、圧力検出器67によりシー ルラバー33内の圧力低下が検知され、それが許容限界を越えた場合には異常状 態として上述したように真空開閉弁62が閉じられるとともにガス供給開閉弁6 6が開かれる。これにより、空間部50内からの真空排気が緊急に停止され、今 度はガス供給装置61により空間部50に窒素ガスが加圧供給され、空間部50 内が炉内雰囲気ガスの圧力より高い所定の設定圧力に保持される。
【0028】 これにより、空間部50に加圧供給された窒素ガスにより炉内雰囲気ガスは炉 内21側に押し戻され、それが外部に漏出してしまうことが防止される。また、 空間部50に窒素ガスが加圧供給されることにより、外側の第2のシールラバー 34が高温の炉内雰囲気ガスにさらされることがないから、外側の第2のシール ラバー34にまで熱損傷が及んでしまうことが防止される。
【0029】 このように、本第2実施例の扉シール装置Bを採用した焼鈍炉によれば、シー ルラバー33,34間に形成される空間部50内を真空として処理を行なうこと によって第1実施例の場合と同様の効果が得られるのみならず、シールラバー3 3が万一損傷したような場合にも安全性が十分に確保され、より高い信頼性を有 するものとなっている。
【0030】 なお、上記第2実施例では内側の第1のシールラバー33の内圧低下を検知し て真空排気装置51とガス供給装置61とを切換えるようにしたが、それに代え て、あるいはそれに加えて、外側の第2のシールラバー34の内圧低下を検知し て真空排気とガス供給の切換えを行なうようにしても良い。また、上記第2実施 例では、真空排気装置51の排気経路とガス供給装置61の供給経路の一部分を 兼用するものとしたが、それらを完全に独立した構成としても良い。さらに、上 記各実施例では、いずれも第1、第2のシールラバー33,34を炉体21側に 取り付けたのであるが、それらを扉23の内面側の外周縁部に取り付け、炉体2 1側にシールプレート42を取り付けるようにしても同様の効果が得られるし、 その他、各部の形状や寸法等は適宜変更可能であること、焼鈍炉のみならず他の 用途の各種の炉に対しても適用可能であることはいうまでもない。
【0031】
【考案の効果】
以上で説明したように、請求項1に記載の考案の扉シール装置は、内圧膨張式 の第1、第2のシールラバーを二重に設けるとともに、それらの間に形成される 空間部を真空排気装置により真空に保持するように構成したから、炉内雰囲気ガ スが外部に漏出したり空気が炉内に侵入することを確実に防止し得る優れたシー ル性能が得られ、高度の信頼性と安全性を確保し得るという優れた効果を奏する 。
【0032】 また、請求項2に記載の考案の扉シール装置は、上記に加えて空間部にガスを 供給するためのガス供給装置を設けたから、シールラバーが損傷したような場合 には空間部にガスを加圧供給してその内圧を炉内より高く保持することにより、 炉内雰囲気ガスの漏出や空気の侵入をより確実に防止でき、したがってより高度 の信頼性、安全性を確保し得るという効果を奏する。
【0033】 さらに、本考案は、既設炉にも容易にかつ安価に改造して適用することができ るものであるから、既設炉をより付加価値の高い炉に改造することを可能とする ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例である扉シール装置の系統
図である。
【図2】同装置の扉を開けた状態を示す要部断面図であ
る。
【図3】同装置の扉を閉じた状態を示す要部断面図であ
る。
【図4】同装置を適用した焼鈍炉の正断面図である。
【図5】本考案の第2実施例である扉シール装置の系統
図である。
【図6】従来の扉シール装置の扉を開けた状態を示す要
部断面図である。
【図7】同装置の扉を閉じた状態を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
A 扉シール装置 21 炉体 22 開口部 23 扉 33 第1のシールラバー 33 第2のシールラバー 50 空間部 51 真空排気装置 B 扉シール装置 61 ガス供給装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井浦 透 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体に設けられた開口部を開閉する扉に
    適用されるシール装置であって、前記開口部の周縁部も
    しくは前記扉の周縁部に、内圧膨張式の弾性体からなる
    第1のシールラバーを全周にわたって取り付けるととも
    に、同じく内圧膨張式の弾性体からなる第2のシールラ
    バーを前記第1のシールラバーの外周側に所定間隔をお
    いて全周にわたって取り付けて、前記扉が閉じられたと
    きにそれら第1、第2のシールラバーの間に密閉された
    空間部が形成されるようになし、かつ、その空間部から
    排気を行なって空間部内を真空に保持するための真空排
    気装置を具備してなることを特徴とする炉の扉シール装
    置。
  2. 【請求項2】 炉体に設けられた開口部を開閉する扉に
    適用されるシール装置であって、前記開口部の周縁部も
    しくは前記扉の周縁部に、内圧膨張式の弾性体からなる
    第1のシールラバーを全周にわたって取り付けるととも
    に、同じく内圧膨張式の弾性体からなる第2のシールラ
    バーを前記第1のシールラバーの外周側に所定間隔をお
    いて全周にわたって取り付けて、前記扉が閉じられたと
    きにそれら第1、第2のシールラバーの間に密閉された
    空間部が形成されるようになし、かつ、その空間部から
    排気を行なって空間部内を真空に保持するための真空排
    気装置と、その空間部に窒素ガス等の非酸化性ガスを供
    給するとともに空間部内のガス圧を所定圧力に保持する
    ためのガス供給装置とを具備してなることを特徴とする
    炉の扉シール装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58106829U (ja) * 1982-01-14 1983-07-20 林原 健 電気回路の握りスイツチ

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