JPH076693U - 溶融金属用容器のためのプレキャストブロック - Google Patents

溶融金属用容器のためのプレキャストブロック

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JPH076693U
JPH076693U JP3693993U JP3693993U JPH076693U JP H076693 U JPH076693 U JP H076693U JP 3693993 U JP3693993 U JP 3693993U JP 3693993 U JP3693993 U JP 3693993U JP H076693 U JPH076693 U JP H076693U
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JP
Japan
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precast block
molten metal
refractory material
concave portion
container
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政彦 内田
敞三 糸田川
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 溶融金属用容器の底部に装着される耐火材製
のプレキャストブロックであって、全体として偏平形状
をなし、上面中央の平坦部と、該平坦部から周縁に向か
って下方に延びる傾斜部とを有し、側面には全周に亘っ
て延びる凹部が形成され、該凹部は上面が径方向外側に
向かって若干上方へ傾斜していることを特徴とするプレ
キャストブロック。 【効果】 側面の凹部にフックを係止することにより、
運搬、設置を安全且つ容易に行うことができる。さら
に、溶融金属用容器へ装着して使用した際、プレキャス
トブロックと不定形耐火材との境界で地金差し、局部溶
損、亀裂等の発生を防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば製鋼用取鍋等の溶融金属用容器の底部、特に溶融金属注入開 始時に落下する溶融金属が当たる部分(いわゆる「湯当り」)に装着される耐火 材製のプレキャストブロックに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
溶融金属用容器の耐火物内張は、煉瓦又は不定形耐火材により行われるのが一 般的であるが、湯当り等においては、注入時に落下する溶融金属の衝撃に耐える ようにプレキャストブロックが使用される場合がある。プレキャストブロックは 、取鍋の底部に設置された後、周囲にキャスタブル耐火材等の不定形耐火材を流 込んでプレキャストブロックを固定する。従来のプレキャストブロックは、図9 及び図10に示すように隆起した上面以外は側面も底面も平坦な形状をなしてい た。したがって、取鍋の底部への設置は、ワイヤロープ等を玉掛して行わなけれ ばならず、支持が不安定で安全性に欠け、また玉掛けの解除作業のためのかなり 大きな空間を要するため、取鍋周壁付近への設置は困難であった。さらに、プレ キャストブロックを取鍋の底部に固定する際は、その周囲全体に不定形耐火材を 流込むが、プレキャストブロックと不定形耐火材との材質、収縮度の相違により 境界の隙間への溶融金属の侵入(いわゆる地金差し)が生じ易く局部溶損や亀裂 等を引起こすという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、これら従来技術の問題点を解決し、設置や運搬の際の支持を安全且 つ容易に行え、溶融金属用容器への固定後、不定形耐火材との境界に、地金差し 、局部溶損、亀裂等が発生するのを防止することができるプレキャストブロック を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案の前記目的は、溶融金属用容器の底部に装着される耐火材製のプレキャ ストブロックであって、全体として偏平形状をなし、上面中央の平坦部と、該平 坦部から周縁に向かって下方に延びる傾斜部とを有し、側面には全周に亘って延 びる搬送時の係止のための凹部が形成され、該凹部は、溶融金属流入時に空気溜 まりとならないよう上面が径方向外側に向かって若干上方へ傾斜していることを 特徴とするプレキャストブロックにより達成される。
【0005】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。図1は本考案に係る プレキャストブロックの平面図、図2は図1に示すプレキャストブロックの正面 図である。図1及び図2に示されるように、プレキャストブロック1は、四隅が 丸くされた偏平な四角形状をなしている。その上面は、中央部に略円形状の平坦 な湯当り面2が形成され、該湯当り面2から周縁に向かって下方に傾斜している 。側面には全周に亘って延びる凹部3が形成されている。図3で詳細に示すよう に、凹部3は、搬送用クレーンのフック4を係止し得る深さを有し、その上面は 、溶融金属流入時に空気溜まりとならないように径方向外側に向かって若干上方 へ傾斜している。
【0006】 プレキャストブロックは、例えばアルミナ質キャスタブル耐火材で鋳込み成形 され、養生後48時間最高400℃で乾燥して製造される。
【0007】 溶融金属用容器の製造に当たっては、図5に示すように、取鍋の底部には先ず パーマネントウェア9(鉄板)が施され、該パーマネントウエア9を全体的に覆 うようにパーマネント煉瓦10が施工される。プレキャストブロック1は、クレ ーンのフックに掛けらパーマネント煉瓦10の上に設置される。プレキャストブ ロック1の近傍には、溶融金属を下方へ通すノズル(図示せず)の挿入口である 羽口8が設けられている。プレキャストブロック1の設置後、その固定のため、 図4に示すようにプレキャストブロック1の付近まで敷煉瓦5を設置し、プレキ ャストブロックの周囲に不定形耐火材6を流し込む。不定形耐火材6は、アルミ ナスピネル質等を使用し、養生後加熱乾燥する。
【0008】 図示の例は、製鋼用転炉からの溶鋼を受けるための取鍋であり、その主な寸法 は以下の通りである。
【0009】 取鍋の外径:4550mm 取鍋の高さ:4300mm プレキャストブロックの長さ及び幅:1700mm 湯当り部の外径:1000mm 凹部上面の傾斜角は、大きくするとフックの係止が不十分となり、逆に小さく すると凹部内に空気が残留し、不定形耐火材が充填されにくくなる可能性がある ことから、5度乃至15度とするのが望ましい。
【0010】 プレキャストブロックの全体形状及び凹部の形状は種々のものとすることがで き、図7又は図8に示すように、凹部(外周線から破線までの部分)の内側輪郭 線を円形状に形成することにより、不定形耐火材が硬化後や使用中に亀裂を発生 するのをより確実に防止することができる。これは円形状とすることにより、凹 部におけるプレキャストブロック1と不定形耐火材6との間に生じる歪みが、周 方向に分散されたためと考えられる。
【0011】
【考案の効果】
本考案に係るプレキャストブロックは、側面に凹部が形成されているので、従 来のように運搬、設置に際して凹部にクレーン等のフックを係止することにより 安全且つ容易に支持できる。また、フックによる支持のため設置後の支持解除の ための作業スペースが小さくて済み、溶融金属用容器の周壁付近への設置も可能 となる。その結果、プレキャストブロックと容器周壁との間に充填される不定形 耐火材の量が少なくて済み、その硬化による収縮量も小となり、プレキャストブ ロックとの隙間が生じ難くなる。さらに、全周に亘って凹部が形成されているの で、プレキャストブロックと不定形耐火材との境界の接着面積が大きい。したが って、装着後に隙間が生じ難く、地金差しやそれに起因する局部溶損、亀裂等の 発生を防止することができる。また、長期間の使用等によりたとえ隙間が生じて も凹部の段部により地金差しの進行が阻止され、これらの結果、極めて優れた耐 久性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るプレキャストブロックを示す平面
図である。
【図2】図1に示すプレキャストブロックの正面図であ
る。
【図3】図1に示すプレキャストブロックの周縁の一部
を示す拡大図である。
【図4】図1に示すプレキャストブロックの周辺に不定
形耐火材を流込んだ状態を示す断面図である。
【図5】本考案に係るプレキャストブロックが取鍋の底
部に設置された状態を示す断面図である。
【図6】図5に示すプレキャストブロックの平面図であ
る。
【図7】本考案に係るプレキャストブロックの他の例を
示す平面図である。
【図8】本考案に係るプレキャストブロックのさらに他
の例を示す平面図である。
【図9】従来のプレキャストブロックを示す平面図であ
る。
【図10】図9に示すプレキャストブロックの正面図で
ある。
【符号の説明】
1 プレキャストブロック 2 湯当り面 3 凹部 4 フック 5 敷煉瓦 6 不定形耐火材 7 取鍋 8 羽口 9 パーマネントウェア 10 パーマネント煉瓦

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属用容器の底部に装着される耐火
    材製のプレキャストブロックであって、全体として偏平
    形状をなし、上面中央の平坦部と、該平坦部から周縁に
    向かって下方に延びる傾斜部とを有し、側面には全周に
    亘って延びる搬送時の係止のための凹部が形成され、該
    凹部は、溶融金属流入時に空気溜まりとならないよう上
    面が径方向外側に向かって若干上方へ傾斜していること
    を特徴とするプレキャストブロック。
JP1993036939U 1993-07-06 1993-07-06 溶融金属用容器のためのプレキャストブロック Expired - Lifetime JP2600774Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH076693U true JPH076693U (ja) 1995-01-31
JP2600774Y2 JP2600774Y2 (ja) 1999-10-25

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010169313A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Sumitomo Metal Ind Ltd ブロック耐火物及びこのブロック耐火物を用いた取鍋敷き部の施工方法
JP2010188405A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Kobe Steel Ltd 取鍋内の残鋼量の低減方法
JP2010188404A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Kobe Steel Ltd 残鋼低減に優れた取鍋
JP2013252564A (ja) * 2013-08-02 2013-12-19 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp プレキャストブロック耐火物及びこのプレキャストブロック耐火物を用いた取鍋の敷き部構造
JP2017128748A (ja) * 2016-01-18 2017-07-27 東京窯業株式会社 焼成プレキャストブロック

Cited By (6)

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US10281212B2 (en) 2016-01-18 2019-05-07 Tyk Corporation Fired precast block

Also Published As

Publication number Publication date
JP2600774Y2 (ja) 1999-10-25

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