JPH0766569A - プリント基板の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板９をきょう体６に簡単で確実に
取り付ける構造を提供することを目的とする。 【構成】 きょう体６に形成された支持部７をプリント
基板９上の取付穴１０に挿通し、しかる後プリント基板
９をきょう体６の底面に対して平行に移動させることに
より、プリント基板９をきょう体６にねじを使用せずに
固定させる構造。 【効果】 従来のねじによるプリント基板の固定に比べ
簡単に固定できるため作業性が向上し、またプリント基
板の固定を確実にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気機器におけ
るプリント基板のきょう体への取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビ等電気機器は、プリント基板の電
気回路の接地を確実にし、振動により電気機器の動作に
異常を起こさないように、プリント基板ときょう体とを
圧接固定し、接地効果を確実にしている。

【０００３】例えば、図２に示すように、プリント基板
１を、プリント基板に設けたネジ穴２と、きょう体３よ
り切起こすことにより形成された取付穴４が合致するよ
うにきょう体３内に設置され、ねじ５をプリント基板１
のネジ穴２に挿通し、ねじ５をきょう体３の取付穴４に
強固と螺合することによりプリント基板１をきょう体３
に固定されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のプリント基板の取付構造は、プリント基板１とき
ょう体３とをねじ５によって合体する作業は面倒であ
り、また、ねじ５によって、プリント基板１をきょう体
３に確実に取付けるため、ねじ５をプリント基板１に対
して垂直にネジ穴と取付け穴４に締め付けなければなら
ないという問題点があった。

【０００５】従って、本発明は上述の問題を解決するた
めに提案されたものであり、ネジを使用しないで、しか
も確実な接地効果をもたらすプリント基板の取付構造を
提供することをも目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のプリント基板の取付け構造は、きょう体に
プリント基板を固定するためのくさび型構造を持つ支持
部が形成され、プリント基板に前記支持部を挿通させ、
かつ、圧接固定可能な寸法の取付穴を設けたことを特徴
とする。

【０００７】また、上記支持部をきょう体底面部より切
り起こしたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記のプリント基板の取付構造では、きょう体
に形成されたプリント基板の支持部を、プリント基板の
取付穴に挿通させることにより、プリント基板の位置決
めができ、このプリント基板をきょう体の底面に対し、
平行に移動させることにより、きょう体の支持部で固定
され、確実な接地効果を得ることが可能となる。

【０００９】また、切り起こしをきょう体底面より起立
させることにより、プリント基板に対して上方から加わ
る力に、対して、強い構造となり、変形が少なくなる。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。図１は本発明の一実施例に係るプリント基板
の取付構造を示す一部分解概略斜視図である。

【００１１】上記支持部７はきょう体６の底面より、切
り起こし、くさび型の形状したもので支持部７の切欠部
８の縦寸法は、プリント基板９のがたつきが発生しない
程度に、プリント基板９の板厚より若干大きくし、切欠
部８の横寸法はプリント基板９に形成された凸型の取付
穴１０の支持部７が嵌合される部分１１の寸法より、若
干小さくした。

【００１２】上記取付穴１０はプリント基板上に設けら
れた支持部７を挿通させるための穴でＴ字型の形状に形
成されている。

【００１３】しかして、本発明は、プリント基板９上の
取付穴１０の幅広の箇所に、きょう体６の支持部７を挿
通し、しかる後、プリント基板９をきょう体６の底面に
対して平行に、取付穴１０の幅狭の箇所に向かって移動
させることにより、プリント基板９を支持部７の切欠部
８により、固定され、プリント基板９上の電気回路のき
ょう体６への接地が確保された構造となっている。

【００１４】上記プリント基板の取付構造では、プリン
ト基板９の取付穴１０ときょう体６の支持部７との嵌合
のみによって、プリント基板９が固定されるので、従来
のようにねじ５による螺合固定と比べて作用性の向上が
図れ、ねじ５の締め付けの弱さや締め付ける方向のずれ
によるプリント基板１のがたつきの不具合の発生がなく
なるという利点がある。

【００１５】本発明は、以上の実施例に限られることな
く、プリント基板と、きょう体との取付部が嵌合により
固定されるならば、その形状は、特定されずに、実施す
ることができる。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプリント基板の取付構造では、プリント基板の取付穴
と、きょう体の支持部との嵌合により、プリント基板を
簡単に固定できるので従来のネジ止めによるプリント基
板の取付けと比べて、作業性は大幅に向上し、またかつ
安定した取付けを行うことができるといった効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係るプリント基板の取付
構造の概略分解斜視図

【図２】 従来のプリント基板の取付構造を示す概略分
解斜視図

【符号の説明】

６ きょう体 ７ 支持部 ９ プリント基板 １０ 取付穴

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プリント基板の切欠部にきょう体の切起部
   を嵌着するプリント基板のきょう体への取付構造におい
   て、前記プリン基板の取付穴寸法と前記きょう体のプリ
   ント基板の支持部寸法を相互の嵌合が圧接状態に設定し
   て、両者を嵌合させることにより固定したことを特徴と
   するプリント基板の取付構造。
2. 【請求項２】前記プリント基板の取付穴をＴ字形にし、
   前記きょう体より、切り起こすことにより形成した支持
   部をくさび形にし、前記プリント基板をくさび型支持部
   に挿通し、移動させることで前記プリント基板を固定し
   たことを特徴とする請求項１のプリント基板の取付構
   造。
3. 【請求項３】請求項２記載のくさび型支持部をきょう体
   底面部より切り起こすことにより形成したプリント基板
   の取付構造。