JPH0766511A - 回路基板 - Google Patents

回路基板

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Publication number
JPH0766511A
JPH0766511A JP19078893A JP19078893A JPH0766511A JP H0766511 A JPH0766511 A JP H0766511A JP 19078893 A JP19078893 A JP 19078893A JP 19078893 A JP19078893 A JP 19078893A JP H0766511 A JPH0766511 A JP H0766511A
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JP
Japan
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circuit board
wiring pattern
power supply
printed circuit
copper
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Pending
Application number
JP19078893A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Yoshimizu
敏和 吉水
Daisuke Kosaka
大介 小坂
Nobumasa Matsuura
宣政 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MegaChips Corp
Original Assignee
MegaChips Corp
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Publication date
Application filed by MegaChips Corp filed Critical MegaChips Corp
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Publication of JPH0766511A publication Critical patent/JPH0766511A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • H05K1/0218Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference by printed shielding conductors, ground planes or power plane
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components

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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子装置における電磁波雑音の遮蔽を、少な
い工数および低いコストで実現する。 【構成】 信号配線パターン2が配設される回路基板本
体10のハンダ面は、その略全面にわたって銅鍍金フィ
ルム5で覆われている。プリント回路基板10の部品面
には、その略全面にわたって電源配線パターン3が配設
されている。銅鍍金フィルム5はポリイミド薄膜に銅鍍
金層を重ねた構造の薄膜で、銅鍍金層は電源配線パター
ン3と電気的に接続されている。すなわち、プリント回
路基板10は、回路素子4の入出力信号を伝達する信号
配線パターン2が、電源電位を保持する銅鍍金フィルム
5と電源配線パターン3とで挟まれた構造を有する。 【効果】 信号配線パターンが伝達する電気信号によっ
て発生する電磁波雑音が、これを挟む導電体によって効
果的に遮蔽される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子装置を構成する回
路基板に関し、特に電磁雑音の輻射を抑制するための改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子装置の一例であるゲーム装置におい
て、装置の動作を規定するゲームソフトウェアは、通常
マスクROM等に書き込まれ、これがゲームカートリッ
ジに組み込まれた形で供給される。このゲームカートリ
ッジが、需要者によってゲーム装置本体に接続されるこ
とにより、ゲームソフトウェアに基づいた所定のゲーム
機能が発揮される。最近、ゲーム機能の高度化が進むに
伴い、高度なゲーム機能を引き出すための高速演算、特
殊なデータ処理等を実行するために、マイクロプロセッ
サの1種であるコプロセッサ、あるいはDSPが、マス
クROM、SRAMなどと共に、ゲームカートリッジ内
に設けられるようになってきた。この場合、ゲーム装置
本体側に組み込まれたマイクロプロセッサは、専らゲー
ムソフトウェアの入出力制御などを担当する。ゲームカ
ートリッジ内の回路基板にコプロセッサ等が実装される
ために、これらの回路において発生し、ゲームカートリ
ッジの外部へ輻射される電磁波雑音が、周辺に位置する
他の電子装置に誤動作等を引き起こす、いわゆる電磁波
雑音障害が問題となってきた。
【0003】この電磁波障害の原因となる電磁波雑音の
輻射は、ゲームカートリッジのみならず、例えばICカ
ード、電子手帳、ノート型パソコンなどのあらゆる電子
装置に共通した問題である。従来の電子装置において
は、電磁波雑音の輻射を抑えるために、IC等の電子部
品が実装された回路基板を内部に保持する匡体の内側表
面に、所定の形に加工された1 〜5mm の厚さのアルミ板
を取り付けた構成が採用されていた。導電性を有するア
ルミ板は、回路基板に実装された電子部品および回路基
板に配設された配線パターンなどから発生する電磁波雑
音を遮蔽し、電磁波雑音が匡体の外部へ漏洩するのを抑
制する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子装置は上記
のように構成されていたので、電磁波雑音の遮蔽を行う
ためのアルミ板を匡体に取り付ける際の加工に工数を要
し、それに伴ってコストが高くなり、商品価格が高価に
なるという問題点があった。加えて、アルミ板を付加す
ることにより電子装置の重量が増すために、軽量化が要
求される電子装置には特に不向きであるという問題点が
あった。更に、匡体の内側表面の全面をアルミ板で覆い
尽くすことは必ずしも容易ではなく、このため電磁波雑
音の遮蔽が必ずしも十分に行われないという問題点があ
った。
【0005】この発明は、従来の電子装置における上記
の問題点を解消するためになされたもので、電子装置に
おける電磁波雑音の遮蔽を、少ない工数および低いコス
トで実現すると共に、電子装置の軽量化への要求を損な
わず、かつ十分な遮蔽効果が得られる電子装置用の回路
基板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回路基板
は、(a)実質的に絶縁体から成り、実質的に板形状の
回路基板本体と、(b)実質的に導電体から成り、前記
回路基板本体に配設された配線パターンと、を備え、当
該配線パターンが、(b−1)安定電位を担う安定配線
パターンと、(b−2)前記回路基板本体の主面上に配
設され、電気信号を伝達する信号配線パターンと、を備
え、(c)合成樹脂層と当該合成樹脂層上に形成された
銅層とを有する薄膜状のフィルム体であって、前記信号
配線パターンを覆うように前記主面上に設置されるとと
もに、前記銅層が前記安定配線パターンに電気的に接続
されたフィルム体、を更に備え、前記回路基板本体の2
つの主面が略全面にわたって、前記フィルム体と前記安
定配線パターンの少なくとも一方で覆われている回路基
板である。
【0007】
【作用】この発明の回路基板では、回路基板本体の主面
上に配設された信号配線パターンがフィルム体で覆われ
ており、かつフィルム体を構成する銅層は、同じく回路
基板本体に配設された安定配線パターンに電気的に接続
されている。回路基板本体の主面は略全面にわたって、
少なくともこのフィルム体と安定配線パターンのいずれ
かによって覆われている。すなわち、回路基板本体は、
その主面の略全領域が安定電位を保持する導電体で覆わ
れている。そして、電気信号を伝達する信号配線パター
ンは、両主面にわたるそれらの導電体の間に挟まれて位
置する。このため、信号配線パターンが伝達する電気信
号によって発生する電磁波雑音が、これらの導電体によ
って効果的に遮蔽される。
【0008】
【実施例】<第1の実施例>図1は第1の実施例におけ
るプリント回路基板10の構造を示す部分正面断面図で
ある。ガラスエポキシ、ベークライト等の絶縁体で構成
される板状の回路基板本体1には、通常複数種類の回路
素子4が実装されている。回路基板本体1の主面には、
回路素子4が入力および出力する電気信号を伝達する信
号配線パターン2と、回路素子4へ電源電位を供給する
電源配線パターン3とが配設されている。回路素子4の
端子は、これらの配線パターンにハンダ付け等によって
電気的に接続されている。回路素子4は、マイクロプロ
セッサなどのデジタル回路素子を含んでいる。デジタル
回路素子は急峻なパルス状の電気信号であるデジタル信
号を入力および出力するものであるために、このデジタ
ル信号を伝達する信号配線パターン2は、素子の動作に
ともなって一種のアンテナの役割を演じ、強力な電磁波
雑音を放出する。
【0009】図1に示す例のように、回路素子4がいわ
ゆるDIP形の端子を有する場合には、信号配線パター
ン2は、主として回路素子4が取り付けられる主面(い
わゆる部品面)とは反対側の主面(いわゆるハンダ面)
に配設される。この信号配線パターン2を覆うように、
銅鍍金フィルム(フィルム体)5がハンダ面の略全面に
わたって貼着されている。銅鍍金フィルム5は、ポリイ
ミドなどの合成樹脂層とこの合成樹脂層上に形成された
鍍金銅を含む銅層とを有する薄膜であって、好ましくは
特開昭63−107088号公報に開示される銅鍍金フ
ィルムを使用する。この公報に開示される銅鍍金フィル
ムは、銅層と合成樹脂層とが互いに剥離し難い他、銅層
の表面が平坦で厚みが均一であるために電磁波を遮蔽す
る効果が高いという利点を有する。銅鍍金フィルム5の
銅層は、後述するように信号配線パターン2に混じって
ハンダ面の一部において配設されている電源配線パター
ン3に電気的に接続される。すなわち、銅鍍金フィルム
5の銅層は電源配線パターン3の電位、例えば接地電位
を保持する。
【0010】他方の部品面には、電源配線パターン3
が、略全面にわたって配設されている。電源配線パター
ン3は、例えば接地電位を保持する。すなわち、銅鍍金
フィルム5と電源配線パターン3との協同により、回路
基板本体1の2つの主面は、その略全域にわたって接地
電位等の電源電位を保持する導電体によって覆われてい
る。信号配線パターン2は、両主面を覆うこれらの導電
体に挟まれた形で配設されている。その結果、信号配線
パターン2から放出される電磁波雑音は、これらの導電
体によって効果的に遮蔽され、外部への漏洩が抑制され
る。このため、このプリント回路基板10を用いること
によって、他の電磁波遮蔽手段を設けることなく、電子
装置における電磁波の漏洩を抑制することができる。プ
リント回路基板10では、電磁波雑音の発生源である信
号配線パターン2がほぼ完全に導電体で包囲されている
ので、プリント回路基板10を用いた電子装置では、ア
ルミ板を用いた従来の電子装置に比べて、より効果的に
電磁波雑音の漏洩を低減することができる。
【0011】図2は、プリント回路基板10のハンダ面
近傍における部分拡大正面断面図であって、特に銅鍍金
フィルム5の回路基板本体1への貼着の構造を詳細に示
している。前述のように銅鍍金フィルム5は、銅層6と
合成樹脂層7とが積層した構造を有する。合成樹脂層7
は、好ましくは耐熱性、機械的強度に優れるポリイミド
で構成される。回路基板本体1のハンダ面およびその上
に配設された信号配線パターン2の上には、これらを覆
うように電気絶縁性のレジスト膜8が形成されている。
銅鍍金フィルム5は、接着剤9を介してレジスト膜8の
上面に貼着されている。接着剤9には、好ましくは熱硬
化性の接着用樹脂、例えばエポキシ樹脂が用いられる。
銅鍍金フィルム5の貼着は、硬化前の接着剤9を介して
レジスト膜8の上の所定の位置に銅鍍金フィルム5を配
置した後、プリント回路基板10全体を所定の温度に昇
温して接着剤9を硬化させることにより行われる。
【0012】図3は、銅鍍金フィルム5と電源配線パタ
ーン3との接続部分を詳細に示すプリント回路基板10
の部分拡大正面断面図である。回路基板本体1のハンダ
面には、信号配線パターン2に混じって、電源電位を保
持する電源配線パターン3が一部に配設されている。レ
ジスト膜8は電源配線パターン3の部分を除いて形成さ
れている。銅鍍金フィルム5には、あらかじめ所定の位
置に開口部11が設けられており、この開口部11が電
源配線パターン3の直下に位置するように銅鍍金フィル
ム5の貼着が行われる。銅鍍金フィルム5にあらかじめ
塗布される接着剤9は、開口部11の周辺部では除かれ
ている。銅鍍金フィルム5が貼着された後に、回路素子
4の端子の配線パターンへのハンダ付けが行われるが、
この工程の中で銅層6と電源配線パターン3とがハンダ
12によって電気的に接続される。
【0013】例えばウェーブ・ソルダー法などを用いて
ハンダ付けを実行する場合には、プリント回路基板10
のハンダ面は溶融ハンダに一旦浸される。このとき、開
口部11を介して溶融ハンダが電源配線パターン3の表
面にまで侵入し、開口部11の周辺の銅層6と電源配線
パターン3との間にハンダの架橋が形成される。溶融ハ
ンダが冷却されて固化すると、図3に示すようにハンダ
12によって銅層6と電源配線パターン3とが電気的に
接続される。すなわち、回路素子4のハンダ付けを実行
するときに、銅層6と電源配線パターン3との間のハン
ダ付けも同時に行われる。このため、銅層6と電源配線
パターン3との電気的な接続を行うための特別な工程を
別途必要としない。
【0014】図4は、製造中途におけるプリント回路基
板10の部分拡大正面断面図であって、銅層6と電源配
線パターン3との間のハンダ付けを行うためのもう1つ
の方法を示すものである。銅層6と電源配線パターン3
との間のハンダ付けを行うには、図4に示すように、開
口部11における電源配線パターン3上にハンダペース
トをあらかじめスクリーン印刷等により塗布しておく方
法を採用することもできる。ハンダペーストを塗布した
後に、一旦加熱することによって、図3に示したような
ハンダ12による接続が実現する。
【0015】以上のように、銅鍍金フィルム5を回路基
板本体1の主面に貼着し、しかも銅層6と電源配線パタ
ーン3とを電気的に接続する工程は、至って容易に実行
され得る。したがって、このプリント回路基板10を用
いることによって、少ない工数および低いコストで電子
装置における電磁波雑音の遮蔽を実現することができ
る。また、銅鍍金フィルム5は軽量であるので、軽量化
が要求される電子装置への利用は特に有益である。
【0016】なお、上記の実施例ではプリント回路基板
10に回路素子4が実装され、信号配線パターン2およ
び電源配線パターン3は、それぞれ回路素子4の入出力
信号および電源電位を伝達するものであった。しかしな
がら、この発明はプリント回路基板に回路素子が搭載さ
れず、信号、電源等を伝達する配線パターンのみが形成
されたプリント回路基板にも適用可能である。
【0017】<第2の実施例>図5は、第2の実施例に
おけるプリント回路基板20の部分拡大正面断面図であ
る。この第2の実施例のプリント回路基板20は、レジ
スト膜8が回路基板本体1に塗布されていない点におい
て、前述の実施例におけるプリント回路基板10と構造
上の差異を有している。その他の構造上の特徴は、プリ
ント回路基板10と同様である。すなわちこの実施例で
は、接着剤9は回路基板本体1のハンダ面および信号配
線パターン2の表面に直接塗布されている。このように
構成しても、接着剤9は電気絶縁性であるために、銅鍍
金フィルム5と信号配線パターン2とが電気的に接続さ
れる恐れはない。なお、銅層6と電源配線パターン3と
の間のハンダ付けは、第1の実施例のプリント回路基板
10と同様の工程で実現することができる。
【0018】この実施例のプリント回路基板20では、
レジスト膜8を形成する工程を必要としないので、製造
工数、コストを更に低減し得る利点がある。更に、レジ
スト膜8が無い分だけ、信号配線パターン2と銅層6と
の間の間隔が狭いので、信号配線パターン2と銅層6の
間に寄生的に発生する静電容量が大きいという特徴があ
る。その結果、信号配線パターン2によって伝達される
パルス状の電気信号の立ち上がり及び立ち下がりが幾分
鈍化するために、発生する電磁波雑音の強度が弱まると
いう利点がある。
【0019】<第3の実施例>図6は、第3の実施例に
おけるプリント回路基板30の部分正面断面図である。
この第3の実施例のプリント回路基板30には、面実装
型の回路素子14が実装される。このため、信号配線パ
ターン2は回路基板本体1の部品面に配設されており、
その反対側の主面(裏面)の略全面にわたって電源配線
パターン3が配設されている。この信号配線パターン2
を覆うように、銅鍍金フィルム5が部品面の略全面にわ
たって貼着されている。銅鍍金フィルム5を構成する銅
層6は、部品面の一部に配設された電源配線パターン3
とハンダ付けによって電気的に接続されている。このハ
ンダ付けは、回路基板本体1の部品面を図3に示した構
造と同様の構造とすることによって容易に実現される。
この実施例においても、信号配線パターン2は、両主面
を覆う銅層6と電源配線パターン3とに挟まれた形で配
設されているので、実施例1のプリント回路基板10と
同様の効果を奏する。
【0020】<第4の実施例>図7は、第4の実施例に
おけるプリント回路基板40の部分拡大正面断面図であ
る。この実施例では、銅鍍金フィルム5を貼着するため
に使用する接着剤9として、紫外線硬化型の接着剤が選
択される。銅鍍金フィルム5には、その全面にわたって
孔15が設けられている。銅鍍金フィルム5の貼着は、
硬化前の接着剤9を介してレジスト膜8の上の所定の位
置に銅鍍金フィルム5を配置した後に、紫外線を照射し
て接着剤9を硬化させることにより行われる。
【0021】図8は、接着剤9を硬化させる工程を示す
部分拡大正面断面図である。紫外線UVは銅鍍金フィル
ム5の上面から、銅鍍金フィルム5の全面にわたって照
射される。照射された紫外線UVの一部は、孔15を通
過して接着剤9とレジスト膜8の境界面、あるいは信号
配線パターン2または回路基板本体1の表面で反射され
る。この反射紫外線UVは、更に銅層6の底面で反射さ
れる。これらの反射が繰り返されることによって、紫外
線UVは強度を減衰しつつも、接着剤9の孔15から離
れた部分へ侵入する。このようにして、接着剤9の全体
が紫外線UVに曝される結果、接着剤9が硬化する。
【0022】なお、この第4の実施例において、銅鍍金
フィルム5が貼着される回路基板本体1の主面は部品
面、裏面のいずれであってもよい。また、この実施例に
おいて、レジスト膜8を設けることなく、紫外線硬化型
の接着剤9を回路基板本体1の主面および信号配線パタ
ーン2の表面に直接塗布してもよい。この場合にも、照
射された紫外線UVは孔15を貫通し、散乱を反復しつ
つ接着剤9の内部に侵入するので、紫外線UVの照射に
よって接着剤9を硬化させることができる。
【0023】<第5の実施例>図9は、第5の実施例に
おけるプリント回路基板50の部分拡大正面断面図であ
る。この実施例では、接着剤9は接着用樹脂21に粒径
の揃った絶縁物粒22が混入されて成る。接着用樹脂2
1には、好ましくはエポキシ樹脂等の熱硬化性の接着用
樹脂、あるいは紫外線硬化型の接着剤などを使用する。
絶縁物粒22には、例えばAl2 O3 (アルミナ)、S
iO2 、またはセラミックの粉末が使用される。絶縁物
粒22の直径は、好ましくは50μm程度である。
【0024】この実施例のプリント回路基板50では、
接着剤9が絶縁物粒22を含んでいるので、銅鍍金フィ
ルム5が接着剤9を介してレジスト膜8の上に貼着され
たときに、絶縁物粒22がレジスト膜8と銅鍍金フィル
ム5との間に介在するスペーサの役割を果たす。すなわ
ち、レジスト膜8と銅鍍金フィルム5との間に絶縁物粒
22が介在することによって、レジスト膜8と銅鍍金フ
ィルム5との間の間隔が、絶縁物粒22の直径に相当す
る値(例えば50μm)に規定される。これによって、
信号配線パターン2と銅層6との間の距離が、プリント
回路基板50の全面にわたって一定の大きさに保証され
る。その結果、信号配線パターン2と銅層6との間に寄
生的に発生する静電容量の単位面積当りの大きさが、プ
リント回路基板50の全面にわたって一定に保たれる。
このことによって、プリント回路基板50のすべての信
号配線パターン2に対して、寄生的な静電容量による電
磁波雑音を弱める効果を期待することができる。
【0025】なお、上述したように絶縁物粒22によっ
てレジスト膜8と銅鍍金フィルム5との間の距離を一定
に規定するためには、銅鍍金フィルム5をレジスト膜8
の上に貼着する際に、適度な押圧力をもって銅鍍金フィ
ルム5の全面をレジスト膜8に対して押し付けることが
必要である。また、第2の実施例におけるプリント回路
基板20のように、レジスト膜8を用いないプリント回
路基板に対しても、この実施例における絶縁物粒22を
含んだ接着剤9を用いて銅鍍金フィルム5を貼着するこ
とができる。この場合においても、この実施例と同様
に、プリント回路基板のすべての信号配線パターン2に
対して、寄生的な静電容量による電磁波雑音を弱める効
果が期待できる。
【0026】<第6の実施例>図10は、第6の実施例
におけるプリント回路基板60の正面断面図である。図
10において、基板部23は、回路基板本体1に信号配
線パターン2、電源配線パターン3等が配設されて成る
(図示を略する)。基板部23は、その先端にコネクタ
部24を有している。コネクタ部24は、プリント回路
基板60の外部に設置されるコネクタ31に嵌合する。
コネクタ部24には、図示しないコネクタピンが配設さ
れており、このコネクタ端子はコネクタ31に設けられ
ている図示しないコネクタピンと電気的に接続される。
これによって、基板部23が有する信号配線パターン2
および電源配線パターン3は、外部の装置と電気的に接
続される。基板部23の主面上には回路素子14が実装
されている。
【0027】この実施例では、銅鍍金フィルム5は基板
部23の双方の主面の、コネクタ部24を除く全面を覆
うように、基板部23に貼着されている。1枚の銅鍍金
フィルム5を折り曲げて使用することによって、基板部
23の双方の主面の略全面が銅鍍金フィルム5で覆われ
る。銅鍍金フィルム5に含まれる銅層6(図示を略す
る)は、第1の実施例等と同様に、電源配線パターン3
に電気的に接続されている。銅鍍金フィルム5は、好ま
しくは基板部23における凸部を成す回路素子14に対
応して、突出部25を有するようにあらかじめ成型され
ている。このことによって、銅鍍金フィルム5の基板部
23への貼着が容易に行われ得る。
【0028】この実施例では、銅鍍金フィルム5によっ
て、基板部23の両主面の略全面が覆われているので、
電磁波雑音の漏洩が効果的に低減される。しかも、信号
配線パターン2、電源配線パターン3だけではなく、回
路素子14も、銅鍍金フィルム5で覆われているので、
電磁波雑音の漏洩を低減する効果が特に高い。
【0029】図11は、この実施例において、回路素子
14が存在しない場合のプリント回路基板60正面断面
図である。銅鍍金フィルム5はコネクタ部24を除く基
板部23の全面を覆っている。このため、基板部23に
配設される信号配線パターン2から放出される電磁波雑
音を低減する効果が高い。
【0030】<第7の実施例>図12は、第7の実施例
におけるプリント回路基板70の正面断面図である。こ
の実施例では銅鍍金フィルム5は、回路素子14に対応
して開口部26を有する。このため、基板部23の凸部
を成す回路素子14との当接を開口部26によって回避
することができるので、銅鍍金フィルム5の基板部23
への貼着が容易に行われ得る。この実施例においても、
銅鍍金フィルム5によって、基板部23の両主面の略全
面が覆われているので、電磁波雑音の漏洩が効果的に低
減される。
【0031】<第8の実施例>図13は、第8の実施例
におけるプリント回路基板80の正面断面図である。こ
の実施例では、双方の主面には別個の銅鍍金フィルム5
が、それぞれ貼着されている。それぞれの銅鍍金フィル
ム5の銅層6(図示を略する)は、電源配線パターン3
(図示を略する)に電気的に接続されている。この実施
例においても、第7の実施例と同様に、銅鍍金フィルム
5によって、基板部23の両主面の略全面が覆われてい
るので、電磁波雑音の漏洩が効果的に低減される。
【0032】図13には、回路素子14が実装されない
プリント回路基板80の例を示したが、回路素子14が
実装されたプリント回路基板80に対しても、第7の実
施例と同様に、銅鍍金フィルム5に突出部25または開
口部26を設ける態様が有り得る。
【0033】<その他の実施例> (1)回路基板本体1における1つの主面の略全体を覆
う電源配線パターン3は、一般に、電源電位に限らずな
んらかの安定電位を保持する配線パターンであってもよ
い。
【0034】(2)接着剤9は、銅鍍金フィルム5にあ
らかじめ塗布する代わりに、接着剤9が貼着される対象
面、すなわちレジスト膜8の表面、または回路基板本体
1と信号配線パターン2の表面に塗布しておいてもよ
い。ただし、この場合においても図3に示したように、
接着剤9は電源配線パターン3の表面の一部領域を除い
て塗布されなければならない。
【0035】(3)以上の実施例は、電磁波雑音の外部
への輻射を抑制することを目的とするものであったが、
外部からの電磁波雑音の侵入によって配線パターンに接
続される回路素子の誤動作の防止をも同時に達成するこ
とができる。したがって、これらの実施例は電磁波雑音
の侵入防止を目的として実施することも可能である。
【0036】
【発明の効果】この発明の回路基板では、その主面の略
全領域が安定電位を保持する導電体で覆われており、電
気信号を伝達する信号配線パターンは、両主面にわたる
それらの導電体の間に挟まれている。このため、信号配
線パターンが伝達する電気信号によって発生する電磁波
雑音が、これらの導電体によって効果的に遮蔽され、電
子装置の外部への電磁波雑音の漏洩が十分に抑制され
る。また、フィルム体を回路基板本体の主面に設置し、
かつ銅層を安定配線パターンに接続するのに、複雑な工
程を要しない。このため、この発明の回路基板を用いる
ことにより、少ない工数および低いコストで電子装置に
おける電磁波雑音の遮蔽を実現することができる。ま
た、フィルム体は薄膜であって軽量であるので、電子装
置における軽量化の要求にも応えることができる。ま
た、この発明の回路基板は、外部からの電磁波雑音の信
号配線パターンへの侵入を防止する効果も有するので、
電磁波雑音の侵入防止を目的として使用することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のプリント回路基板の部分正面断
面図である。
【図2】第1の実施例のプリント回路基板の部分拡大正
面断面図である。
【図3】第1の実施例のプリント回路基板の部分拡大正
面断面図である。
【図4】第1の実施例のプリント回路基板の部分拡大正
面断面図である。
【図5】第2の実施例のプリント回路基板の部分拡大正
面断面図である。
【図6】第3の実施例のプリント回路基板の部分正面断
面図である。
【図7】第4の実施例のプリント回路基板の部分拡大正
面断面図である。
【図8】第4の実施例のプリント回路基板の部分拡大正
面断面図である。
【図9】第5の実施例のプリント回路基板の正面断面図
である。
【図10】第6の実施例のプリント回路基板の正面断面
図である。
【図11】第6の実施例のプリント回路基板の正面断面
図である。
【図12】第7の実施例のプリント回路基板の正面断面
図である。
【図13】第8の実施例のプリント回路基板の正面断面
図である。
【符号の説明】
1 回路基板本体 2 信号配線パターン 3 電源配線パターン(安定配線パターン) 5 銅鍍金フィルム(フィルム体) 10、20、30、40、50、60、70 プリント
回路基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)実質的に絶縁体から成り、実質的に
    板形状の回路基板本体と、 (b)実質的に導電体から成り、前記回路基板本体に配
    設された配線パターンと、 を備え、 当該配線パターンが、 (b−1)安定電位を担う安定配線パターンと、 (b−2)前記回路基板本体の主面上に配設され、電気
    信号を伝達する信号配線パターンと、 を備え、 (c)合成樹脂層と当該合成樹脂層上に形成された銅層
    とを有する薄膜状のフィルム体であって、前記信号配線
    パターンを覆うように前記主面上に設置されるととも
    に、前記銅層が前記安定配線パターンに電気的に接続さ
    れたフィルム体、 を更に備え、 前記回路基板本体の2つの主面が略全面にわたって、前
    記フィルム体と前記安定配線パターンの少なくとも一方
    で覆われている回路基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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