JPH0766381A - 固体撮像素子及びその駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその駆動方法

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JPH0766381A
JPH0766381A JP5162328A JP16232893A JPH0766381A JP H0766381 A JPH0766381 A JP H0766381A JP 5162328 A JP5162328 A JP 5162328A JP 16232893 A JP16232893 A JP 16232893A JP H0766381 A JPH0766381 A JP H0766381A
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JP5162328A
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Kazuya Yonemoto
和也 米本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全画素読み出しで2チャネル出力のCCD固
体撮像素子において、チャネル間感度差の解消を図る。 【構成】 全画素読み出し方式で2チャネル出力のCC
D固体撮像素子において、2つの水平転送レジスタ4
A,4Bと、信号電荷を電圧に変換する1つのフローテ
ィングディフージョンアンプ11を備え、各水平転送レ
ジスタ4A,4Bの終段が共通のフローティングディフ
ージョン領域に接続されてなり、2つの水平転送レジス
タ4A,4Bの信号電荷を位相を少しずらせてフローテ
ィングディフージョン領域に転送、混合して出力して
後、その出力波形から2チャネルの信号を分離して出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子及びその
駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD固体撮像素子として、全画素CC
Dや高精細度(HD)用CCD等のように、全画素読み
出しでテレビの走査線一ライン分につき2チャネルの信
号、即ち垂直方向の2ラインの画素情報を独立に読み出
して垂直解像度を上げるようにした、2チャネル出力の
CCD固体撮像素子が開発されている。
【0003】図10は、従来の2チャネル出力のCCD
固体撮像素子40を示す。このCCD固体撮像素子40
は、画素となる複数の受光部(フォトダイオード)41
がマトリックス状に配列され、各受光部列の一側にCC
D構造の垂直転送レジスタ42が配されてなる撮像領域
43と、CCD構造の2つの水平転送レジスタ44〔4
4A,44B〕と、第1及び第2の水平転送レジスタ4
4〔44A及び44B〕の終段に夫々水平出力ゲート4
5〔45A及び45B〕を介して接続された第1及び第
2のフローティングディフージョンアンプ46〔46A
及び46B〕とを有して構成される。
【0004】フローティングディフージョンアンプ46
〔46A,46B〕は、夫々水平出力ゲート部45〔4
5A,45B〕に隣接するフローティングディフージョ
ン領域47〔47A,47B〕を有し、このフローティ
ングディフージョン領域47〔47A,47B〕にリセ
ットパルスφRGが印加されるリセットゲート部48〔4
8A,48B〕を介して固定電位VRDが印加されるリセ
ットドレイン領域49〔49A,49B〕が隣接され、
さらにフローティングディフージョン領域に図6に示す
例えばソースフォロア回路50からなるバッファアンプ
51〔51A,5B〕が接続され構成される。
【0005】52は第1及び第2の水平転送レジスタ4
4A〔44A及び44B〕間に設けられた振り分け転送
ゲート部である。
【0006】このCCD固体撮像素子40では、撮像領
域43における奇数行の受光部41Aの信号電荷と、偶
数行の受光部41Bの信号電荷が同時に振り分け転送ゲ
ート部52によって夫々第1の水平転送レジスタ44A
及び第2の水平転送レジスタ44Bに振り分けられ、夫
々の水平転送レジスタ44A及び44B内を転送して各
第1及び第2のフローティングディフージョンアンプ4
6A及び46Bを通じてこの2チャネルの信号が独立に
出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のCC
D固体撮像素子40では、2チャネルの信号を出力する
ため、2つのフローティングディフージョンアンプ46
A及び46Bを用意している。この場合、微細加工され
たそれぞれのフローティングディフージョン領域47A
及び47Bは、加工精度上、容量のばらつきが大きく、
2つのフローティングディフージョンアンプ46A及び
46Bの変換利得に大きな差が生じる。このため、この
2つのチャネル間の感度差を外部アンプでチップごとに
調整する必要が出てくるため、カメラの調整箇所が増加
するとか、この調整が経時変化不良を起こすとかが考え
られ不都合が多い。
【0008】一方、リニアセンサ用等のCCD固体撮像
素子では水平方向の画素数が多くなるにつれて、フロー
ティングディフージョンアンプにおけるリセットパルス
の周波数も高くなり駆動回路の作製が難しくなる。
【0009】本発明は、上述の点に鑑み、例えばチャネ
ル間感度差の解消、駆動回路の作製を容易にすること、
等を可能にした固体撮像素子及びその駆動方法を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、全画素読み出
し方式の固体撮像素子において、複数の水平転送レジス
タ4A,4Bと、信号電荷を電圧に変換する1つのフロ
ーティングディフージョンアンプ11を備え、各水平転
送レジスタ4A,4Bの終段を共通のフローティングデ
ィフージョン領域6に接続して構成する。
【0011】本発明に係る固定撮像素子の駆動方法は、
複数の水平転送レジスタ4A,4Bからの信号電荷を、
共通のフローティングディフージョン領域6に位相差を
もって転送、混合し、最初の信号電荷に対応した信号及
び順次に加算された信号電荷に対応した加算信号を出力
するようになす。
【0012】本発明に係る固体撮像素子の駆動方法は、
共通のフローティングディフージョン領域6で順次位相
差をもって加算された複数画素の信号電荷による出力信
号16を、相関二重サンプリング回路を用いて夫々の画
素に対応する信号V11,V21に分離して出力するように
なす。
【0013】
【作用】第1の発明に係る固体撮像素子においては、全
画素読み出しし、複数ラインの信号電荷を各対応する水
平転送レジスタ4A,4Bに転送した後、夫々の水平転
送レジスタ4A,4Bからの信号電荷が1つの共通のフ
ローティングディフージョン領域6で電荷−電圧変換さ
れて出力される。従って、フローティングディフージョ
ン容量のばらつきによるライン間の信号の感度差がなく
なる。
【0014】第2の発明に係る固体撮像素子の駆動方法
においては、複数の水平転送レジスタ4A,4Bからの
各信号電荷を共通のフローティングディフージョン領域
6に位相差をもって転送、混合し、最初の信号電荷に対
応した信号及び順次に加算された信号電荷に対応した加
算信号を出力することにより、以後、この出力信号から
各画素の信号を分離できるので1つのフローティングデ
ィフージョンアンプ11を用いて、複数の水平転送レジ
スタ4A,4Bからの信号を独立に出力できる。従っ
て、例えば2チャネル出力の固体撮像素子に適用すれ
ば、チャネル間感度がなくなる。また、各信号電荷を共
通のフローティングディフージョン領域6に位相差をも
って転送、混合して出力することにより、リセット駆動
パルスの周期が各画素毎にリセットする場合に比べて長
くなる。従って、周波数特性の低いアンプを用いること
かでき、駆動回路の作製が容易となる。
【0015】第3の発明に係る固体撮像素子の駆動方法
においては、共通のフローティングディフージョン領域
6で順次位相差をもって加算された複数画素の信号電荷
による出力信号を、相関二重サンプリング回路21,2
2を用いて夫々の画素に対応する信号に分離して出力す
るので、1つのフローティングディフージョンアンプ1
1を用いて複数の転送レジスタ4A,4Bからの信号電
荷を独立に出力できる。従って、例えば2チャネル出力
の固体撮像素子に適用したときチャネル間感度差をなく
すことができる。また、1つの水平転送レジスタを備え
た固体撮像素子、或はリニアセンサ用の固体撮像素子に
適用したときには、リセット駆動パルスの周期を長くす
ることが可能となり、駆動回路の作製が容易となる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0017】図1は本発明を全画素読み出しで2チャネ
ル出力のインターライントランスファ(IT)型CCD
固体撮像素子に適用した場合である。本例においては、
図1に示すように、画素となる複数の受光部(フォトダ
イオード)1がマトリックス状に配列され、各受光部列
の一側にCCD構造の垂直転送レジスタ2が配されてな
る撮像領域3と、CCD構造の2つの水平転送レジスタ
4〔4A,4B〕とを有し、その第1及び第2の水平転
送レジスタ4A及び4Bの各最終段の転送部4AL及び
4BLに夫々第1及び第2の水平出力ゲート部5A及び
5Bを介して1つの共通のフローティングディフージョ
ンアンプ11を接続して成る。
【0018】このフローティングディフージョンアンプ
11は、第1及び第2の水平転送レジスタ4A及び4B
の各水平出力ゲート部5A及び5Bが共に隣接する1つ
の共通なフローティングディフージョン領域6を有し、
このフローティングディフージョン領域6にリセットパ
ルスφRGが印加されるリセットゲート部7を介して所定
の固定電圧VRDが印加されるリセットドレイン領域8が
接続され、さらにフローティングディフージョン領域6
に図6に示す例えばソースフォロワ回路50からなるバ
ッファアンプ9が接続されて構成される。15はバッフ
ァアンプ9の出力端子である。
【0019】第1及び第2の水平転送レジスタ4A及び
4Bの間には、撮像領域3から転送される2水平ライン
の信号電荷をライン毎に、同時に第1及び第2の水平転
送レジスタ4A及び4Bに振り分けて転送するための振
り分け転送ゲート部10が設けられる。本例では奇数ラ
イン(行)の受光部1Aの信号電荷が第2の水平転送レ
ジスタ4Bに、偶数ライン(行)の受光部1Bの信号電
荷が第1の水平転送レジスタ4Aに夫々転送される。
【0020】第1及び第2の水平転送レジスタ4A及び
4Bには、2相の駆動パルスφH1及びφH2 が印加さ
れ(図3A,B参照)、第1及び第2の水平転送レジス
タ4A及び4Bの最終段の転送部4AL及び4BLに
は、独立の駆動パルスφLH1及びφLH2 が印加され
る(図3C,D参照)。
【0021】このCCD固体撮像素子12では、全画
素、即ち全受光部1の信号電荷が各対応する垂直転送レ
ジスタ2に読み出された後、撮像領域3からその2水平
ライン毎の受光部の信号電荷が夫々同時に第1及び第2
の水平転送レジスタ4A及び4Bに振り分けられて転送
される。即ち、奇数ラインの受光部1Aの信号電荷が第
2の水平転送レジスタ4Bに、偶数ラインの受光部1B
の信号電荷が第1の水平転送レジスタ4Aに、同時に転
送される。
【0022】第1及び第2の水平転送レジスタ4A,4
B内を夫々個別に転送された偶数ライン及び奇数ライン
の信号電荷は、夫々水平出力ゲート部5A及び5Bを通
して1つの共通したフローティングディフージョン領域
6に転送され混合されて、バッファアンプ9で検出され
る。
【0023】ここで、第1の水平転送レジスタ4Aと第
2の水平転送レジスタ4Bからの信号電荷を同時にフロ
ーティングディフージョン領域6で混合してしまって
は、後で分離できないので、各水平転送レジスタ4A及
び4Bの最終段の転送部4AL及び4BLに印加する駆
動パルスφLH1 とφLH2 との駆動位相を少しずらせ
るようにして各信号電荷をフローティングディフージョ
ン領域6に転送する。駆動パルスφLH1 とφLH2
位相差は、水平転送レジスタの転送周期のおよそ1/4
程度の時間とする。
【0024】この動作の詳細を、図2のフローティング
ディフージョン部分の拡大図と、図3の駆動タイミング
及び出力波形で示す。
【0025】フローティングディフージョン領域6がリ
セットゲート部7に印加されたリセットパルスφRG(図
3E参照)でリセットされた後、第1の水平転送レジス
タ4Aと第2の水平転送レジスタ4Bの夫々の最終段の
転送部4ALと4BLに待機していた信号電荷13及び
14が転送されるも、まず時点t=t1 の位相で転送部
4ALの信号電荷13が転送部4BLの信号電荷14に
先んじて水平出力ゲート部4ALを通してフローティン
グディフージョン領域6に転送される。この信号電荷1
3に相当するフローティングディフージョン領域6の電
位変化がバッファアンプ9を通して出力端子15から十
分に現われた後、第2の水平転送レジスタ4Bの最終段
転送部4BLの信号電荷14を時点t=t2 の位相で水
平出力ゲート部5Bを通じてフローティングディフージ
ョン領域6に転送する。
【0026】これを実現するために、各最終段転送部4
AL及び4BLに与える駆動パルスφLH1 及びφLH
2 は、図3C及びDに示すような駆動パルスとし、駆動
パルスφLH1 の立ち下がりをt=t1 で行い、駆動パ
ルスφLH2 の立ち下がりをt=t2 で行う。
【0027】このようにすると、バッファアンプ9の出
力端子15に得られる出力波形16は、図3Fに示すよ
うにリセットフィードスルーaと、リセットレベルb
と、第1の信号レベルcと、第1の信号及び第2の信号
が加算され加算信号レベルdとの4つの部分で構成され
る。
【0028】このリセットレベルbと第1の信号レベル
cの差が信号電荷13に相当するフローティングディフ
ージョン領域6の電位変化(即ち第1の信号量V11)で
あり、第1の信号レベルcと加算信号レベルdの差が信
号電荷14に相当するフローティングディフージョン領
域6の電位変化(即ち第2の信号量V21)になる。
【0029】この出力波形16を、外部回路で第1の信
号量V11と第2の信号量V21に分離するには、図3Fの
出力波形16のリセットレベルbと第1の信号レベルc
の差を取るCDS(相関二重サンプリング)動作で第1
の信号量V11を得、第1の信号レベルcと加算信号レベ
ルdの差を取るCDS動作で第2の信号量V21を得る。
【0030】この具体的な信号分離回路の例を図4に示
す。図4においては、上記固体撮像素子12のバッファ
アンプ9の出力端子15に2組の一般的なCSD回路2
1及び22を並列に接続し、さらに第1の信号と第2の
信号の位相を合せるためのサンプルホールド回路23及
び24を夫々のCDS回路21及び22の後段に接続し
て構成される。
【0031】第1のCDS回路21は、クランプ容量C
CL1 、クランプスイッチ用のMOSトランジスタQ11
びボルテージフォロワアンプ(例えばソースフォロワ
等)251からなるクランプ回路271と、スイッチン
グ用MOSトランジスタQ12、サンプルホールド容量C
SH1 及びボルテージフォロワアンプ252からなるサン
プルホールド回路281とを有して構成される。
【0032】第2のCDS回路22も同様であって、ク
ランプ容量CLC2 、クランプスイッチ用のMOSトラン
ジスタQ21及びボルテージフォロワアンプ254からな
るクランプ回路272と、スイッチング用MOSトラン
ジスタQ22、サンプルホールド容量CSH2 及びボルテー
ジフォロワアンプ255からなるサンプルホールド回路
282とを有して構成される。
【0033】各後段の位相合せ用のサンプルホールド回
路23及び24は、夫々スイッチング用MOSトランジ
スタ〔Q13,Q23〕とサンプルホールド容量〔CSH3
SH 4 〕とボルテージフォロワアンプ〔253,25
6〕とで構成される。
【0034】クランプ回路271及び272の両MOS
トランジスタQ11及びQ21は接続され、共通のクランプ
電圧VCLが印加される。また、後段の位相合せ用のサン
プルホールド回路23及び24の各スイッチング用MO
SトランジスタQ13及びQ23のゲートが接続され、これ
に共通のサンプルホールドパルスφSH3 が印加される。
【0035】この図4の信号分離回路の動作を、図5の
駆動タイミング及び出力波形を参照して説明する。出力
端子15に得られた図5Aの出力波形16のリセットレ
ベルbに合せて、第1のCDS回路21のクランプ回路
271にクランプパルスφCL1 (図5B参照)を印加し
て、クランプ容量CCL1 を電位VCLにクランプする。こ
の電位VCLを基準とした信号成分を、ボルテージフォロ
ワアンプ251を通して出力波形16の第1の信号レベ
ルcに合せたサンプルホールドパルスφSH1 で、サンプ
ルホールド回路281のサンプルホールド容量CSH1
サンプルホールドする。この時点で、第1の信号である
11がサンプルホールド容量CSH1 に保持される。
【0036】次に、第2の信号に関して、出力波形16
の第1の信号レベルcに合せて第2のCDS回路22の
クランプ回路272にクランプパルスφCL2 (図5D参
照)を印加して、クランプ容量CCL2 を電位VCLにクラ
ンプする。この電位VCLを基準とした信号成分を、ボル
テージフォロワアンプ254を通して出力波形16の第
1の信号と第2の信号の加算信号レベルdに併せたサン
プルホールドパルスφ SH2 (図5E参照)で、サンプル
ホールド回路282のサンプルホールド容量C SH2 にサ
ンプルホールドする。この結果、第2の信号であるV21
がサンプルホールド容量CSH2 に保持される。このまま
だと、夫々のCDS回路21及び22のサンプルホール
ド容量CSH1及びCSH2 に保持された第1の信号V11
第2の信号V21の位相がサンプルホールドパルスφSH1
とφSH2 の位相差だけずれているので、再び後段のサン
プルホールド回路23及び24のMOSトランジスタQ
13及びQ23にサンプルホールドパルスφSH3 (図5F参
照)を印加して、この第1の信号V11と第2の信号V21
をサンプルホールド容量CSH3 及びCSH4 にサンプルホ
ールドする。これによって、夫々のボルテージフォロワ
アンプ253及び256の出力端子31及び32を通し
て位相差のない第1の信号V11の波形33と、第2の信
号V21の波形34が得られる。
【0037】以後、信号処理されてインターレース走査
が行われる。
【0038】上述のCCD固体撮像素子12によれば、
第1及び第2の水平転送レジスタ4A及び4Bによって
転送された2チャネルの信号電荷を、共に同じフローテ
ィングディフージョンアンプ5を用いて電荷検出するの
で、2チャネルの信号間でフローティングディフージョ
ン領域6の容量のばらつきに基づく感度差が生じない。
従って、従来のように、外部アンプでチップ毎に2つの
チャネルの感度差を調整する必要がなく、カメラの調整
箇所の増加、調整が経時変化不良を起こす等の不都合が
解消される。
【0039】また、2つのチャネルの信号を出力するバ
ッファアンプ5の出力端子15は1つで良いので構成も
簡素化される。
【0040】また、信号分離回路を構成する外部のCD
S回路21,22も利得が1のボルテージフォロワアン
プを用いれば、外部回路による2つの信号に感度差が発
生する心配がない。
【0041】なお、上例のCDS回路21,22では、
出力波形16の所定レベルをクランプして信号レベルを
サンプルホールドするようにしたが、その他、図示さぜ
るも、サンプルホールド回路で出力波形16の所定レベ
ルと信号レベルを夫々サンプルホールドし、両者の信号
を差動増幅器を介して減算して第1及び第2の信号を得
る方式とすることも可能である。
【0042】上述の図1の構成のCCD固体撮像素子
は、外部CDS回路の構成を変更することにより、通常
のフィールド読み出し方式のCCD固体撮像素子として
使用することができる。即ち、図7に示すように、奇数
フィールドでは、実線矢印で示すように一方の隣り合う
水平ラインh1 及びh2 の信号電荷を、第2及び第1の
水平転送レジスタ4B及び4Aに転送し、両信号電荷を
共通のフローティングディフージョン領域6に少し位相
差をもって転送、混合し、バッファアンプ9を通して出
力した後、外部回路で図8に示すようにその出力波形1
6のリセットレベルbと、第1の信号及び第2の信号の
加算信号レベルdだけを使ってCDSを行い、奇数フィ
ールドの信号V3 を得、偶数フィールドでは、破線矢印
で示すように、他方の隣り合う水平ラインh2 及びh3
の信号電荷を第2及び第1の水平転送レジスタ4B及び
4Aに転送し両信号電荷を共通のフローティングディフ
ージョン領域6に転送、混合し、バッファアンプ9を通
して出力した後、同様に外部回路でCDS動作を行って
偶数フィールドの信号V3 を得るようになす。これによ
って、フィールド読み出しが行える。
【0043】上例では2つの水平転送レジスタ4A,4
Bの最終段で駆動パルスφLH1 及びφLH2 のタイミ
ングを少しずらせて2つチャネルの信号電荷を共通のフ
ローティングディフージョン領域6で加算し、その出力
波形16を外部CDS回路21,22を用いて夫々の第
1の信号及び第2の信号に分離するようにしたが、この
駆動方法は、1つの水平転送レジスタを備えたCCD固
体撮像素子にも応用することができる。
【0044】この応用例では、1つの水平転送レジスタ
から複数画素分(例えば2〜3画素分)の信号電荷を順
次タイミングを少しずらしながらフローティングディフ
ージョン領域で加算し出力して後、外部CDS回路を用
いて夫々の画素に対応した信号に分離して出力する。
【0045】この場合には、リセットパルスの周期が長
くなることから周波数特性の低いアンプを用いることが
でき、駆動回路の作製が容易になる。
【0046】図1ではインターレース走査を行う全画素
読み出し方式のCCD固体撮像素子に適用したが、その
他、コンピュータの画像取り込み等に用いるノンインタ
ーレースの全画素読み出し方式のCCD固体撮像素子に
も適用できる。
【0047】さらに、CCD固体撮像素子としては、イ
ンターライントランスファ(IT)型の固体撮像素子の
他、フレームインターライントランスファ(FTI)型
の固体撮像素子にも適用できる。
【0048】図9は、本発明をリニアセンサ用のCCD
固体撮像素子に適用した場合である。本例は、多数の画
素、即ち受光部61が一方向に配列されたセンサ列62
の両側に読み出しゲート部63〔63A,63B〕を介
してCCD構造の2つの水平転送レジスタ64〔64
A,64B〕を配し、その各最終段の転送部61AL,
61BLを、夫々水平出力ゲート部65〔65A,65
B〕を介して共通のフローティングディフージョン領域
66に接続し、このフローティングディフージョン領域
66にリセットゲート部67を介してリセットドレイン
領域68を接続し、更に、フローティングディフージョ
ン領域66にバッファアンプ69を接続して構成され
る。
【0049】このリニアセンサ70では、センサ列62
の例えば奇数番目の受光部61の信号電荷を第1の水平
転送レジスタ64Aに、偶数番目の受光部61の信号電
荷を第2の水平転送レジスタ64Bに夫々同時に読み出
す。そして、第1及び第2の水平転送レジスタ64A及
び64Bの信号電荷を、最終段の転送部64AL及び6
4LBに印加する駆動パルスφLH1 及びφLH2 の位
相を前述の図3で示すように少しずらして共通のフロー
ティングディフージョン領域66に転送し、混合してバ
ッファアンプ69より出力する。この出力波形を、外部
の信号分離回路を通じて分離し、センサ列の画素の配列
順序に応じたCCD信号を出力するようになす。
【0050】このような駆動方法をとるリニアセンサ7
0では、フローティングディフージョン領域66をリセ
ットするリセットパルスの周期が、従来の奇数番目と偶
数番目の画素の信号電荷を交互に読み出す方式に比べ
て、長くなる(即ちリセットパルスの周波数が低くな
る)。従って周波数特性の低い回路を用いて駆動回路を
容易に作製することができる。
【0051】カラーリニアセンサに適用した場合には、
赤、緑、青の画素が順次配列されたカラーセンサ列に対
して赤、緑、青の信号電荷に対応する3本の水平転送レ
ジスタを設け、この3本の水平転送レジスタの各終段を
1つの共通のフローティングディフージョンアンプに接
続し、各3本の水平転送レジスタの信号電荷をタイミン
グを少しずらしながらフローティングディフージョン領
域に転送して混合し、バッファアンプより出力するよう
になす。以後は、例えば外部CDS回路を用いて、赤、
緑、青に対応する3つの信号に分離すればよい。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る固体撮像素子によれば、複
数の水平転送レジスタの信号電荷を1つの共通したフロ
ーティングディフージョン領域を用いて電荷−電圧変化
して出力するので、例えば全画素読み出しで2チャネル
出力の固体撮像素子に適用した場合には2チャネル間で
の感度差を解消することができる。
【0053】また、本発明に係る駆動方法によれば、複
数の水平転送レジスタからの信号電荷を1つのフローテ
ィングディフージョンアンプを用いて複数の水平転送レ
ジスタからの信号を独立に出力することができる。
【0054】従って、例えば全画素読み出しで2チャネ
ル出力の固体撮像素子等に適用して好適ならしめるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2チャネル出力の固体撮像素子の
一例を示す構成図である。
【図2】図1のフローティングディフージョン部分の拡
大図である。
【図3】図1の駆動パルス及び出力波形のタイミングチ
ャートである。
【図4】図1の固体撮像素子に適用される外部信号分離
回路の一例を示す回路図である。
【図5】図4の信号分離回路の動作説明に供する駆動パ
ルス及び出力波形のタイミングチャートである。
【図6】フローティングディフージョンアンプに用いら
れるバッファアンプの一例を示す回路図である。
【図7】本発明に係る固体撮像素子の他の例を示す構成
図である。
【図8】図7の固体撮像素子の信号取り出しの説明に供
する出力波形である。
【図9】本発明に係る固体撮像素子をリニアセンサに適
用した場合の一例を示す構成図である。
【図10】従来の2チャネル出力の固体撮像素子の構成
図である。
【符号の説明】
1 受光部 2 垂直転送レジスタ 3 撮像領域 4A,4B 水平転送レジスタ 5A,5B 水平出力ゲート部 6 フローティングディフージョン領域 7 リセットゲート部 8 リセットドレイン領域 9 バッファアンプ 10 振り分け転送ゲート部 11 フローティングディフージョンアンプ 15 出力端子 21,22 相関二重サンプリング回路 23,24,281,282 サンプルホールド回路 271,272 クランプ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全画素読み出し方式の固定撮像素子にお
    いて、複数の水平転送レジスタと、信号電荷を電圧に変
    換する1つのフローティングディフージョンアンプを備
    え、該各水平転送レジスタの終段が共通のフローティン
    グディフージョン領域に接続されてなることを特徴とす
    る固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 複数の水平転送レジスタからの各信号電
    荷を、共通のフローティングディフージョン領域に位相
    差をもって転送、混合し、最初の信号電荷に対応する信
    号及び順次に加算された信号電荷に対応した加算信号を
    出力することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】 共通のフローティングディフージョン領
    域で順次位相差をもって加算された複数画素の信号電荷
    による出力信号から相関二重サンプリング回路を用いて
    夫々の画素に対応する信号に分離して出力することを特
    徴とする固体撮像素子の駆動方法。
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